地域医療連携だより100号

第
100
号 2007 年 5 月 24 日
宮城県石巻市蛇田字西道下71番地
電話0225−21−7220
http://www.ishinomaki.jrc.or.jp
石巻赤十字病院登録医会
講演会・情報交換会
のご案内
石巻赤十字病院登録医会 講演会・情報交換会(仮称) を下記の通り開催いたします。
登録医の先生方には、後日別途ご案内いたしますので是非ご出席くださいますようご案内
申し上げます。
なお、登録医の申込がまだお済でない先生方におかれましては、下記担当者までご連絡を
お願いします。申込書類を郵送いたしますので、この機会に是非お申込くださいますよう併
せてご案内いたします。
日 時 : 平成 19 年 7 月 30 日(月) 19:00 から
場 所 : 石巻グランドホテル
内 容 : 当院の診療機能紹介の講演会の後、情報交換会(懇親会)
を開催
対 象 : 石巻赤十字病院登録医(後日案内状を送付いたします)
【お問い合わせ】
石巻赤十字病院
地域医療連携室
[email protected]
千田
0225-21-7220
地域医療連携だより第 100 号発行にあたって
∼地域医療連携の今後の責務∼
地域医療連携室長
金田
巖
地域医療連携室長の金田です。当院の連携業務については日頃より種々ご高配を賜り
厚く御礼申し上げます。
今号は地域医療連携だよりの第 100 号になりますが、これを契機に 地域医療連携
の今後の責務を模索してみようと思います。
近年「医療崩壊」が叫ばれております。医療崩壊の原因は、当院のような急性期医療
を担う地域の中核病院から働き盛りの中堅の医師が病院を立ち去り開業への道を選ぶ
「立ち去り型サボタージュ」と言われています。医師に「立ち去り型サボタージュ」に
走らせる原因は主として二つあります。一つ目は医師の労働が、量的にも質的にも過重
であり疲れ果ててしまうことであります。何故日本の医師の仕事が過重になるかという
と、日本の病院では病床 100 床あたりの医師数が 13.7 人とドイツの 37.6 人やイギリス
の 49.7 人に比べて約三分の一しかいないためです。看護師の数も 100 床当たり 54 人と、ドイツの 108 人イギ
リスの 224 人に比べて半分以下です。これでは医師や看護師が疲れ果てるのも無理がありません。それでは日
本の医師や看護師の絶対数が少ないかというとそうではなく、医師も看護師も人口千人当たりの人数はイギリス
やドイツとあまり変わりありません。ではなぜこのような現象が起きているかと言うと、人口千人当たりの病床
数が他の先進国に比べ2倍∼4倍多いため 1 床当たりの医療従事者の数が必然的に不足することと、入院診療費
が他の先進国に比べて低いため、病院が多数の医療従事者を雇用できない点にあります。「立ち去り型サボター
ジュ」の二つ目の原因は患者の過大な権利意識の高揚にあります。悪しきパターナリズムを脱し、患者が自らの
権利と自己決定権に目覚めたのは当然のことといえます。しかし「患者様」という言葉に代表される「消費者中
心の医療」の概念はイギリスに医療崩壊をもたらしたと同様に日本の医療にも破綻を招くと思われます。医療は
医療従事者と患者と社会が共同して創り上げる大切な共有財産であります。医師は病者に貢献することに生きが
いと誇りを感じるから医療に携わっているのであり、自らの経済的利益を追求しているのではありません。献身
的な医療行為の後に、自分の利益を声高に無制限に主張する患者に出くわした医師は、仕事の達成感も得られず
立ち去りを選ぶしかなくなります。では以上の二点に対する処方箋はないのかを考えて見ましょう。まず一番目
の過重労働です。厚労省は既に 38 万床から 15 万床への療養型病床の削減を決定しており、一般病床も 92 万床
から 60 万床への削減を計画しています。残った病床に医師と看護師を集約し、質の高い医療を提供する病院に
診療報酬を多く配分することによりその経費を賄わせようという計画です。当院でも質の高い医療の提供を目指
し、医師も看護師も増員しておりますがまだ充分ではなく、やはり急性期病院の仕事は外来を完全予約制にして
専門外来を行い、入院診療に専念すべきと考えております。しかし病院の新築移転後、患者数がますます増加し
需要に供給が間に合わず、満床のため救急患者を断らざるを得ない事態が時にみられます。
「断らない救急医療」
と「患者志向の切れ目のない連携」を目標とする当院の 地域医療連携 の重要さがここでクローズアップされ
ます。当院では入り口機能(需要促進)は充分達成されており、今後も急性期医療に特化し平均在院日数 8 日を
目指すためには出口機能の強化が急務と言えます。そのためにも、亜急性期、長期療養期、在宅医療を担って戴
く医療機関や訪問看護センターなどとの連携を進めることが必須と言えます。二番目の問題への処方箋として、
地域社会に当院の医療機能、医療の不確実性と危険性、医療は社会的共有財産であり特定の患者個人だけのもの
ではなく医療従事者と患者が共同して造り上げていくものであることなどを、継続的に発信し啓発していかなけ
ればならないと思います。
極めて膨大で重要な仕事になりますが、連携室を足懸りとして病院全体で取り組んで行きたいと思っておりま
すので、みなさまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
医師異動のお知らせ
◇◇採用◇◇
(平成 19 年 4 月 1 日付
おお
第四内科副部長
しま
採用)
みず
大 島
ほ
瑞 保
平成19年5月1日
採用
5月より石巻赤十字病院内科に勤務することとなりました、大島です。
平成18年に大学院課程を修了し、後期研修を含めいわき市立総合磐城協立
病院で3年ほど勤務しておりました。
慣れるまでいたらないところも多いかと思いますが、ご指導のほどどうぞよ
ろしくお願いいたします。
◆◆退職◆◆
(平成 19 年 3 月 31 日付
麻酔科医師
さ
とう
佐 藤
ち
退職)
ほ
こ
千穂子
紹介患者さま電話予約システム
平成19年4月30日
退職
回線増設のお知らせ
紹介患者さま電話予約専用のフリーダイヤルが「つながりにくい」というご指摘を受け、
今月 17 日より電話回線を増設しました。
患者さまご紹介に際しましては、待ち時間の少ない『紹介患者さま電話予約システム』
をご利用くださいますようご案内をお願いいたします。
なお、病状的に急を要する患者さまのご紹介に際しましては、これまで通り『FAX 紹介
システム』をご利用くださいますようお願いいたします。
「安全・安心」
≪基本理念≫
赤十字精神をもって医療をおこないます
「教育・研修」
地域から信頼される病院を目指します
皆さまと私たち職員の満足を大切にします
「地域密着」
≪基本方針≫
1.
赤十字病院としての使命を達成します
2.
安全で質の高い医療を追求します
3.
急性期医療に取り組み、地域医療の充実に貢献します
4.
患者の権利を遵守し、より満足度の高い医療を目指します
5.
職員満足を達成し、働きがいのある職場を確立します
6.
健全経営に努め、安定した経営基盤を構築します
5 月 13 日(日)、地域住民の健康増進、病院と地域の交流を目的に、
移転開院1周年を記念して 赤十字健康まつり 2007 を開催しました。
が開催されました
3つのテーマで構成された各コーナーと、講演会やコンサート会場となった赤十字プラザは、医療や健康に
対する関心の高さを示すかのように多くの来場者で終日賑わった。
医療・健康コーナーでは、内視鏡や腹腔鏡の操作体験や肺年齢・血管年齢・
骨密度などの健康測定、心エコーなどによる健康チェック、病院の機能紹介パ
ネル展などを実施。健康測定は開始1時間程度で予約整理券の配付が完了して
しまうほどの人気であった。
赤十字コーナーでは、赤十字機能のパネルと災害救護資機材の展示、国内
型緊急対応ユニット dERU を使った救護所設営のデモンストレーション、石
巻地区広域消防本部協力によるはしご車など緊急車両の展示、献血コーナー、
AED 救急法・幼児安全法・家庭看護法の講習などが行われた。
おまつりコーナーでは、豚汁やわたあめなどの無料配布や、水ヨーヨー・輪投
げ・フワフワ・化学実験・バルーンアートなどのキッズコーナー、クイズラリー
やお楽しみ抽選会などが屋内外で開催された。また、あけぼの地区の飲食店によ
る出店コーナーも盛り上がりを見せ、屋外に設置した休憩コーナーや敷地内の芝
生の上には多くの家族連れが楽しそうに寛ぐ和やかな景色が広がった。
メイン会場の赤十字プラザでは、石巻 SWE や石巻赤十字看護専門学校合唱
部によるミニコンサート、医師・看護師・管理栄養士による健康講話、俳優の
小西博之氏による「がんが教えてくれたこと∼生きている喜び∼」と題した講
演会が開催された。
療養支援室では、乳がん患者さまの治療や療養生活を支援する目的に、下記の通り「健康・療養
教室」を開催しております。
患者さま・ご家族さまであればどなたでも無料で参加できますので、希望される方がいらっしゃ
いましたら、ご案内をお願いします。
教室名
主な内容
乳房手術後の胸のケア
・入浴法
・自己検診方法
・運動
治療による脱毛時の手入れ
・なぜ脱毛するのか
・帽子やカツラの工夫
リンパ浮腫について
・リンパ浮腫とは
・リンパ浮腫予防
お問い合わせ
**
地域医療連携室より
開催日
6月4日
7月2日
8月6日
9月3日
6月11日
7月9日
8月20日
10月15日
5月28日
6月18日
7月23日
8月27日
時間・場所
14:00∼14:30
療養支援室
14:00∼14:30
療養支援室
14:00∼14:30
療養支援室
21-7220(内線 4775)療養支援室
菅原
**
毎月お届けしております地域医療連携だよりがなんと第 100 号になりました。
当初は、病診連携室経由の紹介患者数と CPC のご案内をお届けするのみでしたが、地域医療連携室開設後は病
院情報と医師や診療機能の紹介を中心に、対象も拡大してお届けするようにしてまいりました。製作担当者とし
ては、色もついたし内容も多少は充実してきたかなと思っておりますが、ご意見やご感想がありましたら是非お
聞かせください。
先日、移転開院1周年記念イベント
赤十字健康まつり 2007
を開催しました。初めてのイベントの企画を
担当し慌しく準備作業を進めてきましたが、当日は多くの方にご来場いただき楽しい一日を過ごしてもらうこと
ができました。イベント開催にあたりご協力いただいた関係機関のみなさま、本当にありがとうございました。
地域医療連携室
室
長
金
田
巖
副室長
岸
野
すみ子
(医療社会事業副部長)
幹
千
田
康
(医事課入院係長兼医療社会事業係長)
事
【紹介受付担当】
徳
(副院長)
【退院支援担当】
石
川
朋
子
成
澤
亮
子
(社会福祉士)
千
葉
恵
美
佐々城
和
彦
(医療社会事業司)
茂
木
幸
子
矢
口
秋
子
(看護師)
飯
田
めぐみ
鈴
木
幸
代
千田
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よる予約をお受けいたしております。
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間が長くなります。
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0120−915−917
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電話
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石巻赤十字病院
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ております。
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= 石巻赤十字病院地域医療連携室 =
TEL0225-21-7220 FAX0225-96-0122
[email protected](担当:千田)