小田小だより 矢掛町立小田小学校 (TEL84-8427・FAX84-8437) 平成22年12月6日発行 NO.8 育てよう一人ひとりの人権意識 ~人権週間に寄せて~ 「こだまでしょうか」 金子みすず 「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。 「馬鹿」っていうと 「馬鹿」っていう。「もう遊ばな い」っていうと 「遊ばない」っていう。 そして、あとで さみしくなって「ごめんね」っていうと 「ご めんね」っていう。 こだまでしょうか いいえ、だれでも。 大人も子どもも、こだまのように温かい言葉をかけられると、不思議と相手に温かい気持 ち、温かい言葉を返したくなります。反対に、冷たい言葉をかけられると、なぜか魔法にか けられたように、相手に冷たい言葉をかけてしまうことはないでしょうか。言葉は、不思議 な力をもっています。いじめは、この冷たい言葉から始まります。 一人の人間として、相手の思いを考える「思いやりの心」と「かけがえのない命」を大切 にし、誰にも侵されることのない「人権」を尊重し合うために、自分が考え、家族で考え合 い、話し合うのが「人権週間」です。 陰湿で執拗ないじめによる自殺のニュースを聞く度に、本当に残念で悔しい気持ちでいっ ぱいになります。 「いじめ」は絶対に許されない行為であり、命は何よりも尊く大切であるこ とをしっかり教えなくてはなりません。ところが、バーチャル(仮想)の世界にいる子ども の中には、 「死んでもまた生き返る」と考えている子もいると聞きます。 人権週間に合わせて、小田小学校では、仲間と関わり合い、お互いの気持ちを尊重し合い、 心と心を通い合わせる「あいさつ運動」 「なかよし集会」 「おはなしポストの設置」 「やさしさ の花を咲かせよう」など,日常的な活動をもとに、この機会を捉えてもう一度振り返る機会 にさせたいと考えて取り組んでいます。ご家庭でも話題にしていただけると幸いです。 どの子も「かけがえのない存在」です。このことを大人自身が再認識し、「温かいことばの こだま」を子どもたちにかえしていきましょう。 <小田ときわ会一日入学について> 12月1日には、小田ときわ会のみなさん41名と児童が学年ごとに楽しい交流をしまし た。1・2年生は、お手玉・あやとり・竹馬・竹とんぼなど昔の遊びを、3年生は七輪を使 って火起こしを、4年生はグランドゴルフを、5・6年生はしめなわ作りをそれぞれ教えて いただきました。これからも、いろんなことを教えていただくこの伝統的な行事を大切に続 けていきたいと思います。小田ときわ会のみなさん、大変ありがとうございました。 <人権講演会について> 11月24日(水) 、人権参観日の授業参観後に人権講演会が行われました。講師に多聞寺 副住職・國勝寺住職の桂米裕先生をお迎えし「まず、一歩」の演題でお話いただきました。 人権について軽妙な語り口で分かりやすく、また楽しくお話いただき、あっという間の90 分間でした。 <3年生干し柿づくりについて> 11月8日(月)に3年生が、山の上の土井良雄さん宅を訪れ、干し柿づくりを教えていた だきました。こどもたちは、総合的な学習の時間をつかって実際に西条柿を剥く体験をさせ ていただきました。こどもたちは、この体験を通して干し柿づくりの大変さや地理的条件を 生かした干し柿づくりの伝統を守っている人々の努力やすばらしさに触れられたようです。 <善行少年表彰おめでとう!> 11月16日(火)に、井原警察署で6年生の片山智恵さんが、善行少年表彰を受けまし た。日ごろの行動が他の児童の模範になるということで表彰されました。おめでとうござい ます。これからも、学校のリーダーとしてがんばってください。 <交通査察の保護者から> 朝が冷え込んできましたが、みんな元気に登校できていました。あいさつは、とても良く できていて、とても気持ちがよかったです。あいさつがあると、とても気持ちのいい一日の はじまりです。
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