平成17年度 財団法人高山市福祉サービス公社事業計画 1 事業の実施

平成17年度
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財団法人高山市福祉サービス公社事業計画
事業の実施方針
在宅福祉サービスの拠点として、老人ホームヘルプサービスを始め、各種の福祉事業を行ってきた福祉サービス公社も、介護保険事業や障害者支
援費制度の実施などにより、一事業者としてそれぞれのサービスの充実を図るとともに、障害者や介護認定で自立と認定された方々にも在宅福祉サ
ービス等の生活支援を行っております。
平成17年2月には、市町村合併に伴い各町村が実施していた介護保険事業を公社が引き継ぎ、事業エリアの拡大や雇用職員の増加など事業規模
が倍増しました。平成17年度は、公益法人としての使命を果たすべく、今後予定される法改正を視野にいれて、介護保険や支援費制度にかかる諸
問題に的確に対処し、利用者のニーズ把握と在宅福祉サービス事業のさらなる向上と安定に向けて努力していきます。
また、福祉サービスに対する利用者の満足度を高め、利用者の権利を擁護するとともに、福祉サービスを快適に利用することが出来るよう支援す
るため、苦情解決事業実施要領に基づき円滑、円満な苦情解決に努めます。
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事業の概要
◇ 一般会計〔受託事業〕
(1)ホームヘルプサービス事業(受託)の実施
介護保険で自立と認定された老人の方あるいは難病患者の方へのホームヘルプサービスを、質の向上に努めながら積極的に提供していきます。
(2)入浴サービス事業の実施
①
いきいき入浴サービスは、介護保険で要支援認定以上の方を対象に、デイサービスセンター向陽園で週2日実施します。入浴のほか、健康
チェック、生活指導及び送迎等のサービスを行います。
②
身体障害者訪問入浴サービスは、身体障害者手帳の交付を受け、在宅で寝たきりの状態にあるなどの条件を満たした市民を対象に、ご自宅
に浴槽を持ち込み、入浴サービスを提供します。
(3)生きがい対応型デイサービスの実施
家に閉じこもりがちな高齢者や要介護状態になるおそれのある高齢者に対して、各デイサービス施設を利用して、日常動作訓練や趣味活動等の
各種サービスを提供することにより、高齢の方の社会的孤立感の解消、自立生活の助長、心身機能の維持向上及び低下予防を図ります。ほかに送
迎・健康チェック・入浴・静養等のサービスを実施します。
(4)在宅介護支援センター事業の実施(基幹型
1ヶ所、地域型
8ヶ所)
山王老人福祉センター内に在宅介護支援センター(基幹型)をおき、在宅介護などに関する各種相談、指導、サービスの申請手続きの受付、関
係機関等との連絡調整などを行うとともに、緊急対応として24時間の受付体制(夜間は携帯電話に電話転送)を整備するなど市内13か所の在
宅介護支援センターの核としての役割を果たします。また、その内の在宅介護支援センター(地域型)8ヶ所(丹生川、清見、荘川、一之宮、朝
日、高根、国府、上宝)についても公社が行政から受託し、それぞれの地域において密着した支援を行います。
(5)地区リハビリ事業の実施(山王地区リハビリ)
介護予防の教室として、高齢で介護保険の対象とならない方に対して、生き生きとした生活が送れるよう、寝たきり予防のための健康体操、健
康学習会などを行います。
(6)福祉センター事業の実施(山王老人福祉センター・きりう福祉センター)
福祉センターを利用する市民が安心して施設を使用できるよう適切な管理に努めます。また、山王老人福祉センターにおいては、教養講座、老
人クラブ、ボランティアの養成など、昭和老人福祉センターの事業計画に基づいて事業を行います。
(7)障害者小規模授産所事業の実施〔第一コスモス福祉作業所、第二コスモス福祉作業所(資源リサイクルセンター)〕
障害者それぞれに最も適した作業を供与し、自活に必要な訓練指導を行います。また陶芸作品等の新製品の開発にも積極的に取り組みます。
また、資源リサイクルセンターでは、ビンやペットボトルなどの分別作業を通じて、社会の一員としての自覚と生活意欲の向上を高め、ひいては
一般就労のための職業訓練を行います。
(8)障害者生活支援事業の実施
在宅の障害者に対し、在宅福祉サービスの利用援助、社会資源の活用や社会生活を高めるための支援、介護相談及び情報の提供等を総合的に行
うために、訪問等により障害者やその家族の地域における生活を支援し、障害者の自立と社会参加の促進を図ります。また成年後見制度や、地域
福祉権利擁護事業等について紹介等をするなど、制度の円滑推進を図るとともに、
「支援費支給方式」での利用支援を行い、トータル的な生活支援
を行います。
(9)住宅改造相談・援助事業の実施
日常生活に支障のある高齢者や障害者が住み慣れた住宅で、安心して穏やかな生活が送れるよう、専門家のアドバイスにより、住宅改造の相談
及び改造助成等の支援を行います。なかでも介護保険導入後の住宅改修ニーズの高まりに対応して、必要に応じ一級建築士による高齢者や障害者
のためのバリアフリー、また屋根雪の融雪設備設置等の住宅改修相談に対応します。
◇ 一般会計〔自主事業〕
(1)介護・家事援助付加サービス事業の実施
介護保険給付及び措置等の公的ホームヘルプサービスに該当しない方にホームヘルプサービスを提供します。
(2)マンパワー養成事業の実施
2級ホームヘルパー養成研修を開催し、マンパワーの養成に努めます。
◇ 一般会計〔補助事業〕
(1)ホームヘルプサービス事業(精神)の実施
日常生活に支障がある精神障害者の家庭を訪問して、必要な家事・介護・相談・助言等のサービスを提供することにより、自立と社会復帰を支
援します。
(2)グループホーム事業(精神)の実施(きりう福祉センター)
住み慣れた地域で自立した生活が送れるよう共同生活を営む精神障害者の日常生活を支援します。
◇ 特別会計〔介護保険事業及び支援費事業〕
このサービスは、介護保険で要支援・要介護の認定を受けられた方等を対象にして、岐阜県の指定を受けて実施します。
(1)訪問介護事業の実施
ケアプランに基づいた身体介護・生活支援のサービスをチーム運営方式により24時間・365日、利用者に満足していただけるサービス提供
を心掛け、事業の充実・向上を図ります。
(2)支援費事業の実施
支援費支給の決定を受けた身体障害者や知的障害者に対して、居宅介護サービス等を提供します。
(3)訪問入浴事業の実施
移送困難なねたきり老人を対象に、週5日間、移動入浴車を利用して自宅に訪問し、入浴のほか、健康チェック、介護指導等のサービスを提供
し、利用者の身体の清潔保持、身体機能の維持及び介護者の負担の軽減を図ります。(月曜日~金曜日実施)
(4)通所介護事業の実施
市内11箇所のデイサービスセンター(山王・向陽園・丹生川・一之宮・清見・荘川・朝日・久々野・高根・国府・上宝)は、送迎、入浴、給
食、日常動作訓練、生活指導、健康チェック、養護などの各種サービスを受けていただくことによって、生活の助長、社会的孤立感の解消、心身
機能の維持向上を図り、介護者の負担の軽減を図ります。(月曜日から土曜日又は月曜日から金曜日実施)
デイサービスセンターふれあいは、徘徊を伴う認知症の高齢者を対象に通所により送迎、給食、日常動作訓練、生活指導、健康チェック、養護
等の各種サービスを提供し、心身機能の維持向上と介護者の負担軽減を図るとともに、入浴施設の整備により、サービス内容の一層の充実を図り
ます。(月曜日から土曜日実施)
通所介護事業(ミニデイ山王)は、心身機能の低下により、通常のデイサービスに耐えられない方等に対し、午前・午後の2単位に分けて、送
迎、健康チェック、日常動作訓練、入浴、静養、生活指導等のサービスを提供します。(月曜日から土曜日実施)
(5)居宅介護支援事業の実施
介護支援専門員の資格を持つ職員が、要介護認定を受けられた方を対象に訪問により、利用者、家族との面接・相談に基づいて、介護度にあわ
せた居宅サービス計画(ケアプラン)を作成し、在宅生活を支援します。
(6)福祉用具貸与事業の実施
ベット・車椅子・電動4輪車・エアーマット・歩行器等の多種多様な福祉用具を貸与します。また定期的に電話や訪問により、商品の適合状態
を確認します。
(7)短期入所生活介護事業の実施(丹生川福祉センター)
要介護者に一時的に入所していただき、日常生活の世話や介護サービスを提供します。
(8)認知症対応型共同生活介護事業の実施(きりう福祉センター)
認知症の方について、少人数の家庭的な施設で共同生活をしていただき、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活の世話及び機能訓練を
行うことにより、利用者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう援助します。