サブテーマ ~小グループの活用と生徒主体の授業づくり

2010-2011 研究テーマ
H23研究通信①
オリエンテーションのあった次の日の授業でした。
「音はなぜ出るのだろう?」という学習課題
サブテーマ
で、早速出てきたのは手作りの「牛乳パックギター」と「空き缶ストロー笛」。各班では、実際に
~小グループの活用と生徒主体の授業づくりを通して~
研究仮説1
グループで学び合う活動→すべての子どもがわかる・できるようになる授業へ
研究仮説2
家庭学習・授業・ベルトタイムの連動で、学習の習慣化と基礎学力の定着へ
音を鳴らしてみて、どうして音が出るのか?を話し合いました。
いーち!にーい!さ
ーん!しーい・・
強く吹くと
こんな高い
音が出る
でした。
て頑張ってきました。東京大学の佐藤学先生た
ちの実践にも学んできました。
その中に、「小グループでの活動をできるだ
け毎時間取り入れる」「できるだけ話だけじゃ
なく実物や体験などを入れる」ということがあ
ったのですが、覚えていますか。
4 月 7 日の始業式での校長先生の「実験授業」は、私たち教員のために見せてくれたのではな
いでしょうか!「実物を使う授業」
「しかもできるだけ授業の早い段階で使う」という型を実践し
てくれましたね。興味津々で見入る子供たち・・失敗してもあわてず淡々と進める校長先生。あ
「 誰 だろ?こ ん なところに実験 道具 !」
参加し続けられるように・・・とあれこれ試し
「まさか」
「 も しかして校 長先生の お 話 に使う と
なんとかして、50 分間×1 年間の長い授業に
その
か?」
「 ははは、まさか!片付け よう !」
昨年から稚内中学校では、たくさんいる
低位層の子供たちの「わからない」辛さを
よ!
*板谷君(右)がどれだけ長く吹き続けられるか
*澤村君(左)と戸川君(右)興味津々。
班員みんなで手拍子コールで大盛り上がりで大爆笑。
5 班の話し合いをクローズアップ
ものとものがぶつかったとき
水口君(左)と山上君の激励ムードがすてきでした。
「手と手をパチン!」はわかるんだけ
佐藤君
ど、それがどうやって音になってるか
に音が鳴るのかな?(鐘ヶ江)
でもさ、風はどう
がわからないんだよ。
(佐藤)
空気がつぶれたから!?(山下)
なるの?(長尾)
やっぱ空気の音?(数名)
ヒューって勢いで・・?(鐘ヶ江)
じゃ、
「あ~」は?笛は
ストローの角度を工夫して音がとう
とう鳴った!「イェー!」ハイタッ
どうなんの?(佐藤)
笛は空気で・・・(鐘ヶ江)
山下君
チしてみんなで大喜びでした。
↑学習課題にかなり深く迫る話し合いを、全員が関心を持ってできていました。すごい!
の失敗は「エジソンが 2 万回の失敗を、これは失敗じゃない、こうやったら電気がつかないと言
うことを 2 万回体験したんだ、と考えた」話のためにわざとやった失敗なのかな!?と思いまし
昨日話した
音叉を鳴らして水の波紋を
たよね。あの小さく鋭く光る光ひとつで、エジソンの話は子供たちの心に深く残ったと思います。
宇宙での会
みんなで観察。
毎回は無理でも、こんな印象深い授業ができたらいいですね。一年に何回かでも、作り続けて
話だとどう
「わー!すごいすごい!」
いくと、その姿勢が子供たちに伝わって「先生もいろいろ研究してるな、ちょっと話聞いてみる
なるかな?
「おー!すげー!」
かな」「うちの先生が頑張ってるから小学校の先生方も見に来たぞ、俺もいいとこ見せなくちゃ」
と、学校全体がちょっとずつ「授業がんばる」雰囲気になっていくんですね。
長尾さんと腰山さん
そしてその「がんばる気持ち」を支えるのが班の仲間です。先生一人ではどうあがいても手が
柳原君
回らないけど、班の仲間に「ここわかんない」
「教えて」と聞くことができれば、どんなにか「わ
からない辛さ」が早く解決するでしょう。しかも「私もなんとかやっていけそうだな」と勇気が
「首に手を当てて“あー”
湧いてくるでしょう。自分の考えも友達と擦り合わせる中で深化していきます。
って言ってごらん。」
子供にとってはいっしょに歩く仲間の存在が一番大切なんですから、一番辛い「学習」でその
力を発揮させていきたいですね。
裏面に、遠谷先生のデビューとなる理科の授業のようす
が載っています。とてもいい雰囲気でしたよ!
「あー、なるほど。
振動してるね」
実物授業は準備が大変!でもとてもいい内容でしたね!遠谷先生、一年間がんばっていこう!