補助金要綱 (PDF形式, 114KB) - 京都style 「真のワーク・ライフ・バランス」

京都市「真のワーク・ライフ・バランス」推進企業支援補助金交付要綱
(趣旨)
第1条 この要綱は,本市の区域内(以下「市内」という。)において,企業(財団法人,社団法
人,共同組合等を含む。
)における労働者の仕事と家庭生活及び地域・社会貢献活動(以下「仕
事と生活」という。
)の調和を図り,
「真のワーク・ライフ・バランス」を推進することを目的
とした取組を行う企業に対する補助金の交付に関して,京都市補助金等の交付等に関する条例
(以下「条例」という。
)及び京都市補助金等の交付等に関する条例施行規則に定めるもののほ
か,必要な事項を定める。
(定義)
第2条 この要綱において,次の各号に掲げる用語の意義は,当該各号に定めるところによる。
(1) 労働者
労働基準法第9条に規定する労働者をいう。
(2) 常時雇用する労働者
雇用契約の形態に関わらず,事実上期間の定めなく雇用されている以下の労働者をいう。
ア 期間の定めなく雇用されている者
イ 一定の期間を定めて雇用されている者又は日々雇用される者であって,過去1年以上
の期間について引き続き雇用されている者又は雇入れの時から1年以上引き続き雇用さ
れると見込まれる者
(3) 特に配慮を必要とする労働者
厚生労働省の「労働時間等見直しガイドライン(労働時間等設定改善指針)」
(平成20
年厚生労働省告示第108号)に定められた「特に配慮を必要とする労働者について事業
主が講ずべき措置」のイからトに掲げられた労働者をいう。
(交付の対象となる企業)
第3条 この補助金の交付は,以下のすべてを満たす企業であって,この要綱に定めるところに
より選考された企業に対して行うものとする。
(1) 企業の事業主が労働者災害補償保険及び雇用保険の適用対象であること。
(2) 常時雇用する労働者の数が1人以上300人以下の企業であること。
(3) 京都市内に本社がある企業であること。
(4) 「京都モデル」ワーク・ライフ・バランス推進企業認証制度宣言企業であること。ただ
し,平成23年度までに「きょうと男女共同参画推進宣言」登録企業であった300人以
下の企業を含む。
(5) 過去にこの制度の補助金を受けたことがない企業であること。ただし,一つの取組の実
施が複数年度(上限連続した3年度)にまたがる場合には,最初の申請時に各年度におけ
る取組計画及び取組に要する予算が明らかであり,かつ,最初の申請年度内に取組に着手
する場合で,最初の年度の交付決定を受けた取組について2年度目以降の申請を行う場合
を除く。
(6) 直近年度の法人市民税の未納がない企業であること。
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この補助金は,企業単位で交付するものとし,1企業内に複数の事業所がある場合も同一企
業として認定する。
(交付の対象となる取組)
第4条 働き続けながら子の養育(以下「育児」という。
)又は家族の介護(以下「介護」という。
)
を行う労働者,その他特に配慮を必要とする労働者の雇用の継続を図り,また,労働者の多様
な事情や生活態様に合わせた多様な働き方の選択を可能とするため,労働者の仕事と生活を両
立させるための先進的な制度を導入し,又は労働者の仕事と生活の両立を支援するための職場
環境を整備する以下のような取組に対して交付する。
(1) 労働者の多様な事情や生活態様に対応した先進的な休暇制度,労働時間制度,その他多
様な働き方を支援する先進的な制度の導入
(2) 労働者が様々な地域活動,市民活動その他の社会貢献活動に積極的に参画し,
「真のワー
ク・ライフ・バランス」を実践するための環境整備を目的とした制度の創設,その他職場
の理解と制度利用を促進するための取組
(3) 育児や介護を行う労働者その他特に配慮を必要とする労働者の仕事と生活の両立を支援
し,又は雇用の継続を図るための取組
(4) 次世代育成支援対策推進法又は女性の職業生活における活躍の推進に関する法律におい
て,計画策定が努力義務となっている企業における「一般事業主行動計画」の策定・届出
のための取組
(5) 業務改善等により長時間労働を解消するための取組
(6) 職場における仕事と生活の両立支援に積極的に取り組むための,制度の理解や利用促進
に向けた研修や相談業務等
(7) 育児や介護を行う労働者,その他特に配慮を必要とする労働者を支援するための情報提
供等,継続して行う社内広報活動等
(8) その他「真のワーク・ライフ・バランス」の推進に寄与する取組
(交付の対象となる取組の要件等)
第5条 前条の取組に対する補助金は,次の各号に該当する場合に交付する。
(1) 前条第1号に該当する取組については,取組実績報告までに労働協約又は就業規則によ
り制度化すること。なお,制度化に当たっては,当該制度の利用により,労働者が不利益
な取扱いを受けることがない旨が労働協約又は就業規則に規定されていること。
(2) 前条第4号に該当する取組については,その他の各号に該当する取組を一つ以上併せて
実施すること。また,取組実績報告までに「一般事業主行動計画」の策定・届出を行うこ
と。
(3) 前条第2号,第3号及び第5号から第8号に該当する取組については,申請年度内に事
業利用や取組の予定があること。ただし,一つの取組の実施が複数年度(上限連続した3
年度)にまたがる場合には,最初の申請時に各年度における実施計画及び取組に要する予
算が明らかであり,かつ,最初の申請年度内に取組に着手すること。
(4) 対象となる取組が,申請年度以降も継続して行われることが見込まれること。
(補助金の額)
第6条 補助金の交付額は,本市の予算の範囲内において,1企業あたりの上限額を合計30万
円とし,補助の対象となる取組に要する費用の額の範囲内で定めるものとする。
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補助金の交付は,1企業につき1回を限度とする。ただし,第5条第3号ただし書に該当す
る場合で,最初の年度の交付決定を受けた取組について2年度目以降の申請を行う場合は,こ
の限りでない。
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前項の場合は,各申請年度の取組計画及び取組に要する予算に基づいて補助金額を決定し交
付する。ただし,すべての年度の補助金額を合計した額の上限額は30万円とする。
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複数の取組をまとめて申請することも可能とするが,交付金額は取組に要する費用の合計額
の範囲内とし,上限額は30万円とする。
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この補助金の対象となる取組について,他の公的な補助金,助成金等の交付を受ける場合は,
その内容や金額により,この補助金の交付金額を調整することができるものとする。
(補助の対象となる費用)
第7条 前条の「補助の対象となる取組に要する費用」とは,第4条に定める取組のために新た
に生じた費用のうち,別に定める例により市長が認めるものとする。ただし,次の各号に掲げ
るものは対象としない。
(1) 企業の経営に係る経常的な経費(第4条に定める取組のために新たに生じる費用を除く。
)
(2) 補助金の申請前に着手していた取組に関する経費
(3) 接待交際費
(4) その他補助することが適当でないと認められる経費
(交付の申請)
第8条 条例第9条の規定による申請は,別に定める申請期間内に,京都市「真のワーク・ライ
フ・バランス」推進企業支援補助金交付申請書(第1号様式)(以下「申請書」という。)に,
次の各号に掲げる書類を添えて行わなければならない。
(1) 企業の事業主が労働者災害補償保険及び雇用保険の適用対象であることを証する書類
(2) 直近年度の法人市民税の納税を証する書類(ただし,法人市民税の課税を免除されてい
る企業及び非課税の企業の場合は,その旨を明らかにする書類)
(3) 取組の計画書とその内容を明らかにする書類(一つの取組が複数年度にまたがる場合は,
第1号様式 別紙1も提出すること。
)
(4)
取組に要する費用の予算書及び経費内訳書(第1号様式
別紙2)とその内容を明らか
にする書類
(5) 京都市暴力団排除条例第2条第1号に規定する暴力団並びに同条第4号に規定する暴力
団員等及び同条第5号に規定する暴力団密接関係者でないことを証する書類(第1号様式
別紙3)
(6) その他,市長が必要と認める資料
(交付の決定)
第9条 市長は,前条の規定による申請があった場合において,当該申請に係る提出書類等を審
査し,
「真のワーク・ライフ・バランス」の推進の観点から,申請された取組の有効性,実効性
その他必要な項目について選考のうえ,補助金交付の対象となる企業(以下「補助企業」とい
う。)を決定する。
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市長は,前項の選考に当たっては,京都市男女共同参画審議会の部会において選考委員会を
開催し,意見を求めることとする。また,必要があると認めるときは,選考委員会にその他の
関係者の出席又は協力を求めることができるものとする。
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市長は,補助企業が決定したときは,京都市「真のワーク・ライフ・バランス」推進企業支
援補助金交付決定通知書(第2号様式)により通知するものとする。
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市長は,補助金を交付することが不適当であると認めるときは,京都市「真のワーク・ライ
フ・バランス」推進企業支援補助金不交付決定通知書(第3号様式)により通知するものとす
る。
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交付決定の時期については,別に定めたうえ申請時に通知する。
(交付の条件)
第 10 条 前条第3項の規定による通知を受けた補助企業は,決定を受けた取組(以下「補助事業
等」という。
)の内容又は経費の配分の変更をしようとするときは,京都市「真のワーク・ライ
フ・バランス」推進企業支援補助金変更申請書(第4号様式)により,あらかじめ市長の承認
を受けなければならない。ただし,次の各号に掲げるいずれかに該当する場合は,この限りで
ない。
(1) 補助事業等の目的達成のために,弾力的な運用を認める必要がある場合
(2) 補助目的の変更をもたらすものでなく,かつ,計画変更を認めることが,より補助目的
達成に資するものと考えられる場合
(3) 補助目的及び事業能率に関係ない事業計画の細部の変更である場合
(4) 経費の配分の変更に係るものであって,補助目的及び事業能率に変更を及ぼさないか,
より能率的な補助目的に資するものと考えられる場合
(5) その他,市長が認める場合
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市長は,前項ただし書に該当する変更を行う補助企業に対し,事前に変更内容の報告を求め
ることができる。
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補助企業は,補助事業等を中止し,又は廃止しようとするときは,京都市「真のワーク・ラ
イフ・バランス」推進企業支援補助金中止・廃止承認申請書(第5号様式)により,あらかじ
め市長の承認を受けなければならない。
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補助企業は,補助事業等が予定の期間内に完了しないとき,又は補助事業等の遂行が困難と
なった時は,速やかに市長に報告し,その指示を受けなければならない。
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補助企業は,補助事業等について,市長が求めるところにより,公開の場における発表等に
よりその取組内容,成果等を広く周知しなければならない。
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補助企業は,その他市長が必要と認める条件に従い,誠実に補助事業等を遂行し,
「真のワー
ク・ライフ・バランス」の推進に努めなければならない。
(実績報告)
第 11 条 条例第18条第1項の規定よる実績報告は,補助金の対象となる取組の実施年度の3月
31日までに,京都市「真のワーク・ライフ・バランス」推進企業支援補助金実績報告書(第
6号様式)に,別に定める添付書類を添えて行わなければならない。
(補助金の交付額の確定等)
第 12 条 市長は,前条の規定による実績報告を受けた場合においては,条例第19条の規定に基
づき,補助金の交付額を確定し,京都市「真のワーク・ライフ・バランス」推進企業支援補助
金交付額確定通知書(第7号様式)により,補助企業に通知するものとする。
(補助金の請求等)
第 13 条 補助企業は,前条の規定による通知を受けたときは,別に定める日までに,別に指定す
る請求書に次に掲げる書類を添えて市長に提出し,補助金を請求するものとする。
(1) 京都市会計規則に定める振込依頼書兼振込済通知書
(2) その他出納機関が必要と認める書類
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市長は,前項の規定による請求に基づき補助金を交付する。
(補助金の概算払い)
第 14 条 補助企業は,条例第21条第2項の規定による補助金の概算払を受けようとするときは,
京都市「真のワーク・ライフ・バランス」推進企業支援補助金概算払請求書(第8号様式)を
市長に提出しなければならない。
(精算報告書の提出)
第 15 条 補助企業は,前条による概算交付を受けた場合で,第12条の規定により決定された補
助金の交付額の通知を受けたときは,速やかに京都市「真のワーク・ライフ・バランス」推進
企業支援補助金精算報告書(第9号様式)を提出しなければならない。
(決定の取消)
第 16 条 市長は,条例第22条の規定のほか,補助企業が第3条から5条までに規定する要件等
を欠くに至ったときは,補助金等の交付の決定の全部若しくは一部を取り消し,又は交付予定
額若しくは交付額を変更することができる。
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市長は,交付決定を取り消したときは,京都市「真のワーク・ライフ・バランス」推進企業
支援補助金交付取消決定通知書(第10号様式)により通知するものとする。
(補則)
第 17 条 この要綱において別に定めることとされている事項及びこの要綱の施行に関し必要な
事項は,文化市民局長が定める。
附則
この要綱は,平成24年7月19日から実施する。
附則
この要綱は,平成25年5月1日から実施する。
附則
この要綱は,平成28年4月19日から実施する。