〔科目名〕 〔単位数〕 2単位 組 織 行 動 論 〔担当者〕 丁 圏鎭 Chung Kwonchin 〔科目の概要〕 〔科目区分〕 選択必修 〔オフィス・アワー〕 時間: 授業開始後に知らせる 場所: 研究室(618 号室) 組織行動論(Organizational Behavior)は、組織の中の人間行動に関する理論であり、組織それ自体の行動を対象 とする「マクロ組織論」と区別する点で、「ミクロ組織論」とも言われる。マネジメントにおいて、経営資源のなかでヒトとい う資源が、他の諸資源をコントロールできるという意味で最も重要視されるのと同じく、組織においても、ヒトに関わる問 題、即ち、個人および集団と組織との諸関係は重要な意味を持つ。 そこで、本講義では、組織の中の個人および集団の属性、あるいはその個人および集団の行動を理解することに より、組織は個人の積極的なコミットメントから発展と成長を成し遂げる一方、個人は組織の中で自己発展をはじめ、幸 福感や充実感を持って生きていけるような、理想的組織づくりの実現を目標とする。 〔「授業科目群」・他の科目との関連付け〕・〔なぜ、学ぶ必要があるか・学んだことが、何に結びつくか〕 本科目は、1 年秋学期の「組織論」の内容をさらに発展させたものである。特に、モチベーション理論、リーダーシ ップ理論、組織学習などは、部分的には重なる内容であるものの、その重要性を考えてみれば、さらに深いレベルま での学習が不可欠となるので再び取り扱われている。なお、本科目は、3 年春学期の「組織戦略論」に繋がれ、組織論 関連科目の流れを保つことになる。 〔科目の到達目標(最終目標・中間目標)〕 中間目標: ・組織行動論の意味とそれを学ぶ意義について理解する ・人間の行動とモチベーション理論を学ぶ ・個人の組織へのコミットメントの意義を学ぶ ・リーダーシップの現代的意義を学ぶ ・組織学習と組織文化の重要性を学ぶ 最終目標: 個人にとって、組織の中で生きがいや幸福を感じながら、自己実現が可能な組織を作ること、また、組織 にとって、個人および集団の積極的なコミットメントを保ちながら、個人および集団の能力が十分に発揮 できる場を作ること、を同時に実現する。 〔学生の「授業評価」に基づくコメント・改善・工夫〕 初めの担当科目なので、該当なし 〔教科書〕 二村敏子編 『現代ミクロ組織論』、有斐閣、2004 年 〔指定図書、参考書〕 開本浩矢編 『入門 組織行動論』、中央経済社、2007 年 〔評価の基準及びスケール〕 中間試験 50 点、期末試験 50 点、出席 10 点・・・・・・ (合計 110 点) A:90 点以上、B:80 点~89 点、C:70 点~79 点、D:60 点~69 点、F:59 点以下 〔教員としてこの授業に取り組む姿勢と学生への要望〕 ・授業に必ず出席して、ノートをできるだけ多くとっておくこと ・毎回、復習を行うこと 第1回 授業スケジュール テーマ(何を学ぶか): 組織行動論とは何か 内 容: 組織行動論の展開、組織均衡 第2回 教科書・指定図書: 序章、第1章 テーマ(何を学ぶか): モチベーション理論(内容理論) 内 容: 欲求階層説、ERG 理論、衛生理論 第3回 教科書・指定図書: 第2章 テーマ(何を学ぶか): モチベーション理論(過程理論) 内 容: 期待理論、ブルーム・モデル、ローラー・モデル 第4回 教科書・指定図書: 第3章 テーマ(何を学ぶか): 内発的動機付けと経済的報酬 内 容: 内発動機付け要因、公平理論、経済主義と人間主義 第5回 教科書・指定図書: 第 4 章、第5章 テーマ(何を学ぶか): 組織とコミットメント 内 容: 組織忠誠心、会社人と仕事人 第6回 教科書・指定図書: 第6章 テーマ(何を学ぶか): 組織とストレス 内 容: ストレス・モデル、ストレス研究の意義と課題 定期試験 第7回 教科書・指定図書: 第7章 中間試験(範囲:第1回~第6回) テーマ(何を学ぶか): 組織と公正 内 容: 手続き的公正、分配的公正 第8回 教科書・指定図書: 第8章 テーマ(何を学ぶか): 組織のコミュニケーション 内 容: コミュニケーションと情報伝達、公式的・非公式的、水平的・垂直的コミュニケーション 第9回 教科書・指定図書: 第9章 テーマ(何を学ぶか): 組織のリーダーシップ 内 容: リーダーシップ理論、リーダーシップとフォロワーシップ 第 10 回 教科書・指定図書: 第 10 章 テーマ(何を学ぶか): 組織学習 内 容: 組織文化、組織変革 第 11 回 教科書・指定図書: 第 11 章 テーマ(何を学ぶか): 組織とプロフェッショナル 内 容: プロフェッショナルの時代、プロフェッショナルの活用と管理 第 12 回 教科書・指定図書: 第 12 章 テーマ(何を学ぶか): キャリア開発と支援システム 内 容: キャリア開発理論、女性のキャリア開発 定期試験 教科書・指定図書: 第 13 章、第 14 章 期末試験(範囲:第7回~第 12 回)
© Copyright 2024 Paperzz