「チーム日石三菱ラリーアート」 初日SSは堅実なすべりだし 篠塚建次郎

'01 12/30発行
【第2レグ レポート】
「チーム日石三菱ラリーアート」
初日SSは堅実なすべりだし
篠塚建次郎総合4位、増岡浩総合6位
12月29日(土) 第2レグ
シャトールー→ナルボンヌ
リエゾン82km
SS6km
リエゾン510 km
合計598km
三菱パジェロ
チーム日石三菱ラリーアート
篠塚建次郎
2002パリ∼ダカールラリーは12月29日(土)、フランス中央部のシャトールーから南フランスのナ
ルボンヌまでの第2レグ598km(うちSS6キロ)を行った。ラソテレーヌのアミューズメントパーク
内に設けられた特設ステージでSS(競技区間)は行われたが、みぞれ混じりの冷たい雨が降り、凍る
ような風が吹く悪天候でコースは泥だらけ。
「チーム日石三菱ラリーアート」の篠塚建次郎、増岡浩ら優勝を狙う選手たちは、大観衆の見守る
中、注意深くSSを走った。アフリカステージはまだ先。ここでは速さを競うというよりもミスを避
けることに専念していた。SSトップはスペインの無名選手、フェルナンド・ジル(セアト・コルドバ)
で6分43秒のタイム。三菱チームでは篠塚が4位、増岡とジャン・ピエール・フォントネ(三菱パジェ
ロ)が同タイムで6位。昨年優勝のユタ・クラインシュミット(三菱パジェロ)は8位タイム。10位以内
に三菱車が6台を占めた。ライバルのジャン・ルイ・シュレッサー(シュレッサー・ルノー)は2輪駆動ゆ
え泥に足元をとられ68位に低迷した。
ルートの最初にあるSSをこなした後はフランス
中央部から地中海方面へ向かう長い移動区間。二輪
167台、四輪117台、カミオン(トラック)34台が
雨と風の中を長い列をなしてフランスを縦断し、ス
ペイン国境近くのナルボンヌに到着した。冬のヨー
ロッパの寒く、冷たい天候はもちろん大変だが、
トップドライバーたちはさして気にする風でもな
い。篠塚は「今日は全然問題ありませんでした。そ
もそもこのステージはスリッピーで四輪駆動車が有
利なところでしたから、パジェロとしてはとりあえ
ずこのぐらいでしょう」と話す。
クラインシュミットもこれにうなずく。「天候は最
悪でしたけれど、特に無理もしなかったし、トラブ
ルも全然ありませんよ。といっても、気をゆるめて
いるとこういうところで失敗しますけれどもね。慎
重に、でも気負わずに行くことでしょうね」
三菱パジェロ
チーム三菱ラリーアート
J・クラインシュミット/A・シュルツ
30日(日)の第3レグはナルボンヌから25km移動した後、シャトー・ラスツールでブドウ園に囲まれ
た石灰質の荒地でSS35kmを行い、その後国境を越え移動区間870kmを経て総走行距離930kmを
走り、スペインの首都マドリッドに到着する。
■ 大会2日目12月29日(土)【第2レグ終了時・総合成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
タイム
1
F・ジル
セアト・コルドバ(2)
6分43秒
2
M・プリエト
三菱パジェロ(2)
26秒
3
S・ペテランセル
日産ピックアップ(2)
29秒
4
篠塚 建次郎
三菱パジェロ(2)
43秒
5
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
44秒
=6
増岡 浩
三菱パジェロ(2)
47秒
=6
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
47秒
8
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
54秒
9
G・ド・メビウス
日産ピックアップ(2)
10
C・アーノクス
プロト・バギー(2)
1分02秒
23
佐伯 直哉
トヨタ・ランドクルーザー(2)
2分04秒
25
浅賀敏則
トヨタ・ランドクルーザー(1)
2分12秒
31
尾上 茂
スズキ・エスクード(2)
2分30秒
68
J・L・シュレッサー
シュレッサー・ルノー(2)
3分49秒
片山 右京
トヨタ・ランドクルーザー(2)
9分42秒
102
58秒
2位以下のタイムはトップとの差
(1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門
[ Webマガジン]
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'01 12/30発行
【第2レグ レポート】
「チーム日石三菱ラリーアート」
初日SSは堅実なすべりだし
篠塚建次郎総合4位、増岡浩総合6位
12月29日(土) 第2レグ
シャトールー→ナルボンヌ
リエゾン82km
SS6km
リエゾン510 km
合計598km
三菱パジェロ
チーム日石三菱ラリーアート
篠塚建次郎
2002パリ∼ダカールラリーは12月29日(土)、フランス中央部のシャトールーから南フランスのナ
ルボンヌまでの第2レグ598km(うちSS6キロ)を行った。ラソテレーヌのアミューズメントパーク
内に設けられた特設ステージでSS(競技区間)は行われたが、みぞれ混じりの冷たい雨が降り、凍る
ような風が吹く悪天候でコースは泥だらけ。
「チーム日石三菱ラリーアート」の篠塚建次郎、増岡浩ら優勝を狙う選手たちは、大観衆の見守る
中、注意深くSSを走った。アフリカステージはまだ先。ここでは速さを競うというよりもミスを避
けることに専念していた。SSトップはスペインの無名選手、フェルナンド・ジル(セアト・コルドバ)
で6分43秒のタイム。三菱チームでは篠塚が4位、増岡とジャン・ピエール・フォントネ(三菱パジェ
ロ)が同タイムで6位。昨年優勝のユタ・クラインシュミット(三菱パジェロ)は8位タイム。10位以内
に三菱車が6台を占めた。ライバルのジャン・ルイ・シュレッサー(シュレッサー・ルノー)は2輪駆動ゆ
え泥に足元をとられ68位に低迷した。
ルートの最初にあるSSをこなした後はフランス
中央部から地中海方面へ向かう長い移動区間。二輪
167台、四輪117台、カミオン(トラック)34台が
雨と風の中を長い列をなしてフランスを縦断し、ス
ペイン国境近くのナルボンヌに到着した。冬のヨー
ロッパの寒く、冷たい天候はもちろん大変だが、
トップドライバーたちはさして気にする風でもな
い。篠塚は「今日は全然問題ありませんでした。そ
もそもこのステージはスリッピーで四輪駆動車が有
利なところでしたから、パジェロとしてはとりあえ
ずこのぐらいでしょう」と話す。
クラインシュミットもこれにうなずく。「天候は最
悪でしたけれど、特に無理もしなかったし、トラブ
ルも全然ありませんよ。といっても、気をゆるめて
いるとこういうところで失敗しますけれどもね。慎
重に、でも気負わずに行くことでしょうね」
三菱パジェロ
チーム三菱ラリーアート
J・クラインシュミット/A・シュルツ
30日(日)の第3レグはナルボンヌから25km移動した後、シャトー・ラスツールでブドウ園に囲まれ
た石灰質の荒地でSS35kmを行い、その後国境を越え移動区間870kmを経て総走行距離930kmを
走り、スペインの首都マドリッドに到着する。
■ 大会2日目12月29日(土)【第2レグ終了時・総合成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
タイム
1
F・ジル
セアト・コルドバ(2)
6分43秒
2
M・プリエト
三菱パジェロ(2)
26秒
3
S・ペテランセル
日産ピックアップ(2)
29秒
4
篠塚 建次郎
三菱パジェロ(2)
43秒
5
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
44秒
=6
増岡 浩
三菱パジェロ(2)
47秒
=6
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
47秒
8
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
54秒
9
G・ド・メビウス
日産ピックアップ(2)
10
C・アーノクス
プロト・バギー(2)
1分02秒
23
佐伯 直哉
トヨタ・ランドクルーザー(2)
2分04秒
25
浅賀敏則
トヨタ・ランドクルーザー(1)
2分12秒
31
尾上 茂
スズキ・エスクード(2)
2分30秒
68
J・L・シュレッサー
シュレッサー・ルノー(2)
3分49秒
片山 右京
トヨタ・ランドクルーザー(2)
9分42秒
102
58秒
2位以下のタイムはトップとの差
(1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門
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