生物学科が開講する科目 【授業内容のキーワード】 授業の目的 授業の到達目標 生物学展望 [2](1後) 【生物学入門,発生,生理,遺伝,生態,環境,進化,形態】 ・生物学の様々な専門分野の研究内容に関する講義を受ける ことで、生物科学のおもしろさを知り,学習の仕方を身につけ る。 ・生物学の様々な専門分野の研究内容を理解し、今後の学習 や研究に,より積極的に取り組めるための機会とする。 1.生物科学のおもしろさについて具体的に述べることができ る。 2.生物学の様々な分野について、適切な教材に基づいた学習 を行うことができる。 3.様々な事象について、生物学に関係づけて説明することが できる。 基礎生物英語 [2](2前) 【読解力,生物学,植物,動物,環境】 自然科学の分野においては,好むと好まざるとに関わらず, 英語が世界の共通語である。生物学の分野においても情報の 入手や伝達には,英語の十分な読解力や表現力が必要不可 欠である。この講義では質問・解答形式で書かれた生物に関す る英語のプリントや環境に関する英語のプリントを用いて,生物 学の様々な分野の基礎知識を英語で学習することにより、生物 英語に関する基礎的な能力を養う。 1.基本的な英語読解力と語彙力を身につけることができる。 2.多くの専門用語を使わずに,生物科学英語を理解する。 3.専門分野に関係する英文を短時間で理解するための基礎 を養う。 基礎生物化学 [2] (2前) 【生体分子,酵素反応,ATP生産,物質輸送,代謝調節】 生物の構造や機能、生命現象を理解する上で必要な生物化学 生物を構成する主要な生体分子の種類と特徴,代謝調節、機 の知識と理解が得られる。 能について基礎を理解する。 基礎分子遺伝学 [2](2前) 分子遺伝学の基本的な現象である遺伝子の構造と機能につい 【遺伝子, DNA, 複製, 遺伝子発現, 突然変異】 て, および遺伝情報とは何かについての基本的な知識を習得 理学部生物学系およびスーパーサイエンス特別コースの学生として し、その遺伝情報がいかにして正確に子孫に伝えられるか説明 必要と考えられる分子遺伝学の基本的な知識を習得する。 できる。 細胞学 [2] (2前) 【細胞, 細胞膜, 細胞小器官, 細胞骨格, 構造と機能】 細胞はいうまでもなく「生命体の構造と機能の単位」である。 そこでは巧妙で合理的なしくみに基づいて様々な生命現象が 繰り広げられている。この授業は、細胞を構成する細胞器官や 構造及びそれらの働きについて学び、さらに細胞で繰り広げら れる生命現象を総合的に理解することにより、生物学の要とな る基盤的な知識と考え方をみにつけることを目的とする。 1.細胞の構造及び細胞小器官のはたらきについて知識と理 解を深めることができる。 2.学んだ知識や理解力により細胞のしくみやはたらきについ て説明できるようになる。 3.さまざまな生命現象について科学的に考える態度を培うこと ができる。 発生学 [2] (2前) 【受精, 卵割, 原腸陥入, 形態形成, 細胞分化発生】 発生現象は卵と精子が融合して生じる受精卵から始まる。そ の受精卵は卵割によって多細胞体となり,原腸陥入という形態 形成運動を経て,将来のからだ作りの基礎となる外,中,内の 三つの胚葉が生じる。これらの概略を理解し、さらに多種多様 な生物の初期発生の様式を理解することを目的とする。 1. 基本的な発生パターンが説明できる。 2. 発生の過程で個々の細胞がいかに振る舞い,個体を形作る 基礎を獲得するのかを説明できる。 3. 様々な動物の発生様式を知る。 生態学 [2](2前) 【個体群,群集,生態系,環境,相互作用】 自然界では、様々な生き物が周囲の環境と相互に関係しな がら生活している。生態学は、生物を集団として捉える学問分 野である。この授業では、生態学に関する基本的な概念や知 識を学び、生物間相互作用や生物と環境との関わりについて の理解を深める。 1.生態学の基本的な用語や概念を説明できる。 2.生物の共存機構を説明できる 3.種多様性に見られるいくつかのパターンおよびその形成要 因を説明できる。 分類学 [2](2後) 【進化,分類方法,無脊椎動物,系統分類,比較形態】 人間は古くから地球上の多種多様な生物を理解するために, 個々の生[物に名称を与え,それらを類似の程度に応じて区分 けしてきた。分類学とはそれを学問的に体系づけたものであ る。この講義では,進化の概念と生物の分類方法を理解し,各 動物門の基本的体制,類縁関係を知ることを目的とする。 1.自然界にきわめて多種多様な動物が存在することを認識す ることができる。 2.それらの基本的な体の作りを知る。 3.分類学の基本的概念と方法を理解する。 授業科目名 [単位数](開講学期) ●専門教育・基礎科目 生物英語 【ライティング,英作文,基本文型,文の接続,英語の発想】 高校までの英語学習,共通教育の英語A,B,C,専門教育科 目の英語関連の授業(「基礎生物英語」,「外書講読」)によっ 1.日本語と英語の発想の違いを理解することができる。 て,スピーキング,リスニング,リーディングに関してかなりの実 2.日本文を短い簡単な文に分解して英文で表現できる。 【授業内容のキーワード】 授業の目的 授業の到達目標 環境生物学 [2](2後) 【森林生態系,水域生態系,森林破壊、地球環境問題、人口問 題】 有史以来、人間は文明という名の下に環境を開発しながら発 展してきた。その結果、一部の人間の生活は豊かになったもの の人間の生存そのものが脅かされる程に自然は破壊されてし まった。森林の破壊はその象徴的なものであり、現在、ユーラ シア大陸で原生的な自然を残しているのは、極東の日本列島 に残る一部の天然林だけといっても過言ではない。本講義で は、農耕の開始を契機とした人間による自然開発の歴史を辿 り、自然環境と人間社会との関わりを今後の有りようを含めて 検討する。 受講生が、自分たちの置かれている現状を理解し、その解決 への問題意識を持つようになる。 1.自分(人間)とは何かを生物的生態学的観点から見ることが できる。 2.環境破壊の現況とその原因の認識することができる。 植物進化形態学 [2](2後) 【細胞, 組織,器官,形態,進化】 植物の体制を細胞・組織・器官のレベルで学び、分裂組織か ら各種の組織や器官が分化してゆくしくみや、植物の体制や組 織などの構築や形成過程に刻まれた進化の足跡について学 ぶ。 維管束植物すなわちシダ、裸子及び被子植物の茎頂や根端分 裂組織の成り立ち、そこから派生する組織や器官の形成のしく みなどについて理解する。この際、組織や器官の形成過程に みられる進化的側面や器官相互の関係についても考察を深め る。日頃何気なく眺めている植物の体の至る所に、生きるため の、また進化的側面を反映した様々な情報が刻まれている。そ れを解析する基礎的な知識と考え方を身につける。 植物生理学 [2](2後) 1.植物の共通の代謝・生理活性として重要である光合成,転 流,蒸散流,ミネラル輸送の原理を説明できる。 【植物の成長と生理,代謝,物流,環境応答,植物ホルモン】 2.植物の多様性を生み出している環境適応性ならびにストレ 生物学(特に植物科学)分野での研究と就職を志望する者 ス対応機構について温度,水分,塩分,その他の環境圧の面 が,植物生理学に関する基礎理論や概念ならびに基本技術を から論述できる。 習得し,さらに最近の研究の流れを把握する。 3.植物特有の植物ホルモンによる成長調節のしくみと細胞壁 のはたらきを説明できる。 形態形成論 [2](2後) 【形態形成, 細胞分化, 細胞間相互作用, 組織, 器官】 動物の体は様々な組織や器官から構成されている。原腸陥 入という過程を経て外・中・内胚葉に分かれた細胞が,ある場 合には自律的に,またある場合には相互に作用しながら様々 な組織や器官を形成していく。それらの過程を理解し,そこで重 要な役割を果たす様々な要因についての理解を深める。 1. 発生現象の解明に用いられてきた様々なアプローチを説明 できる。 2. 組織や器官が形成される過程を説明できる。 3. 後期発生に見られる細胞や組織間の相互作用を理解し、説 明できる。 分子遺伝学 [2](3前) 【遺伝子発現, 転写,翻訳】 生物学科の学生として必要と考えられる分子遺伝学の基本 的な知識・理解を得る。 DNAの複製、遺伝子の発現について分子レベルで説明できる。 発生細胞学 [2](3前) 【形態形成と細胞分化, 極性, 決定因子, 細胞間相互作用 , 遺 伝子発現 】 動物の個体の始まりは受精卵である。この受精卵がどのよう にして一個体を形作っていくか,そこで重要な役割を果たす 様々な要因[を知る。また,論文に掲載されている生のデータを 理解し解釈する能力を養うとともに,実際の研究がどのような 発想で行われているか理解する。 1. 発生現象の解明に用いられる様々なアプローチについて説 明できる。 2. 初期発生過程で働く重要な要因の理解し、説明できる。 3. 実験データを読みとることができる。 植物分子生理学 [2](3前) 【形態形成、植物ホルモン、細胞の成長・分化、細胞壁、環境応 答】 植物の形態形成や環境応答といった生命現象を分子的側面 植物の形態や生理について基礎的な知識と理解力を持つ学生 からとらえ、それらの生命現象が、様々な植物ホルモン等の低 が、植物の形態形成や環境応答といった生理現象について、 分子物質と、遺伝情報の発現と機能に関わる核酸・タンパク質 分子的側面からとらえ、理解できるようになる。 等の高分子物質等の関わりにより引き起こされていることを、 体系的に理解する. 動物生理学 [2](3前) 【神経細胞, 神経生理学, 電気生理学】 近年の技術的な進歩にともない、神経生理学の分野において も新しい知見が蓄積されてきた。しかし未だに解決されるべき 諸問題は山積している。特に現在進行中であるヒトの脳の機能 生体内での情報の伝達および統合を行っている神経細胞の性 解析は21世紀に向けてのサイエンスの中でも、最もエキサイ 質や、神経回路の統合機能様式を理解する。 ティングな分野と考えられている。この授業を通して、「生命」を 理解する一つの方法としての神経生理学の基礎知識を身につ けてることができる。 授業科目名 [単位数](開講学期) 【授業内容のキーワード】 授業の目的 授業科目名 [単位数](開講学期) 授業の到達目標 海洋生物学 [2](3前) 【魚介類,プランクトン,微生物,環境】 多種多様な海洋生物の分類・生物学的特徴およびその生息 一般的な海洋生物の分類・特徴を説明できる.海洋生物の生 環境を知り,海洋生態系全体がどのように構築されているのか 息環境を説明できる. を理解する.さらに海洋生物同士がどのような相互作用を持っ ているのかを知る. 進化生物学 [2](3前) 【生命の起源、自然選択、細胞内共生、性、中立進化】 生物学の様々な分野を統合する進化生物学の基礎を学習す る。特に、なぜ細胞は現在のような構造を持つのか,なぜ個体 はそのような行動特性を持っているのか,なぜ性が存在するの かといった,なぜの問いに対して答えようとする進化生物学の 成果を理解し,生命現象をより包括的に,統一的に理解するこ とを目的とする. 微生物学 [2](3前) 1.増殖の特徴を説明できる. 【増殖,栄養,代謝,遺伝,環境】 2.動・植物には見られない栄養・代謝を説明できる. 微生物には動・植物には見られない働きや基礎研究の材料と 3.遺伝学の研究にはたす役割を説明できる. しての有用性などについて理解する。 4.人類や地球環境における微生物の重要性を論述できる. 集団遺伝学 [2](3後) 【遺伝的変異、遺伝的多型、集団構造、自然選択,分子進化】 具体的な例を学ぶことによって、今までなじみの薄い集団遺 伝学の知識、考え方を身につける。練習問題を解くことによっ て、実践的な知識や方法を修得する。 1.地球上に生命が出現した過程についての主要な仮説を理 解する。 2.原始的な生物がその後どのような機構で進化したか、その 過程と機構を理解する。 3.適応進化と中立進化のそれぞれの機構を理解し、進化現象 を説明できる。 4.性がなぜ進化したかを説明できる. 1.集団遺伝学の基本的な知識を身につけ、集団遺伝学の用 語や方法を説明できる。 2.集団遺伝学的な考えかたや方法を他の分野の研究や日常 生活に応用できる。 ●専門教育・発展科目 海洋分子生態学 [2](3前) 【水,海洋,生体分子,物質循環,微生物ループ】 海洋生態系の成り立ちを知るためには,無機分子が有機分 子になり,さらに無生物と生物の間で分子の変換・移動・循環 が起こっていることを理解する必要がある.そのために,地球 化学,生化学,微生物生態学などの視点から,肉眼では見えな い海洋生態系を学び,マクロな環境で起こるミクロな反応につ いての知識を身につける. 分子遺伝学特論 [2](3後) 【分子生物学、遺伝子発現、遺伝子発現制御、細胞内シグナル 伝達】 遺伝子発現制御、細胞内シグナル伝達について専門用語を用 遺伝子が発現する仕組みおよび発現制御ついての知識・考 いて説明ができる。この分野の最新の学術論文を理解できる。 察力を養う。 細胞学特論 [2](3後) この授業を履修することにより以下の能力を培うことができる。 1.植物細胞や細胞小器官の形態形成のしくみなどについて細 【細胞分裂,形態形成,細胞骨格,微小管,計画死】 胞及び分子レベルで説明できる。 植物の形態形成について細胞レベルで理解し、問題点を見 2.課題の本質を理解し、研究の進め方やどのような技法を用 つけだ[し、仮説を立てるなど自ら考察する能力を養うことを目 いたらよいかなどについてな判断 ができる。 的とする。 3.植物の形態形成について科学的に考える態度が養われ、 積極的に学ぶ姿勢が身につく。 神経進化形態学 [2](3後) 【脳、遺伝子と進化、形態、系統、多様性】 脊椎動物の脳形態は多様性に富んでいる。これらの多様性 1.神経系の進化に関わる様々な要因についての理解を深め がいかに進化してきたのかについて、神経系の構造と機能に る。 焦点を当てて授業を進め、脊椎動物の脳のはたらきについて 2.生物の形態が進化する原理について理解する。 の理解を深める。さらに古生物学などの知見を総合して、神経 系の進化について独自の視点での考察を行う。 動物生理学特論 [2](3後) 【感覚生理学, 神経行動学, 中枢神経系】 動物行動の神経基盤について学ぶ。これまで、感覚生理学お よび行動生理学的研究から明らかにされてきた、聴覚行動に 関する結果を学習することにより、動物の感覚と発現行動との 関係、ならびに情報の中枢処理機構の種特異性について理解 する。 1.海水の特性および生物が水を必要とする理由を生化学的に 説明できる. 2.生態系を成立させる上での微生物ループによる物質の変 換・輸送の重要性を説明できる. 3.海洋での微生物の種々の働きについて具体例を挙げて説 明できる. 1.近年の行動学的研究から明らかとなってきた、動物行動発 現に関する様々な機構(生得的解発機構、刷り込み等)につい て理解する。 2.感覚の方法や感度の違いが、それぞれの動物の生活環境 と密接に関係していることを理解する。 3.特にヒトをはじめとする動物の聴覚機構について理解する。 【授業内容のキーワード】 授業の目的 授業の到達目標 基礎生物学演習 [2](2前) 【討論,生態,環境,発生,細胞】 ・生物学の専門的分野を幅広くとりあげて発表および積極的な 討論を行い,考える機会を持つことにより,生物学の様々な専 門分野に対する興味を高め,生物学系の専門教育への動機付 けを行う。 ・少人数のクラスで討論に参加し易い環境下で,発表および討 論の基本的な能力を養う。 ・自ら発表のテーマとして選択した興味のある分野の学習を行 うことや他の受講生の発表を聴くことによって,生物学の専門 分野において自らがどのような事柄に興味が有るのか認識し, かつ,他の受講生の関心事項について相互の理解を深 1.討論に積極的に参加して自分の考えを表現できる。 2.自ら選択したテーマで発表の準備を行うことによって興味を 持つ事から理解に至るまでのプロセスを学び,主体的に学習を 行う態度を身につける。 3.論理的で聴衆に理解され易い発表を行うことができる。 基礎生物学実験 [2](2前) 【顕微鏡操作,微生物,ショウジョウバエ,動物胚,浸透圧,核 分裂,組織・器官】・ 生物学の代表的な実験材料を用い基礎実験を行うことで、生 物学に対する興味と理解を深める。 ・顕微鏡等の実験機器を用いた観察、実験により、生物学の基 本的な実験機器の使用法を身につける。 ・実験、観察の結果をスケッチやデータとして記録する技術を身 につける。 ・実験結果をレポートとしてまとめる力を身につける。 1.生物学の代表的な実験材料を適切に扱うことができる。 2.顕微鏡等の生物学の基本的な実験機器を用いた観察、実 験ができる。 3.観察、実験の結果をスケッチ及びデータとして正確に記録す ることができる。 生物学野外実習 [2](2前) 【野外調査,河川生態,森林植生】 生態学分野の研究では、野外調査を必要とする場合が多い。 この実習では、河川生物や陸上植生の採取、観察、調査等を 通して「野外調査を体験する」ということを目的としている。ま た、この実体験を通して、自然界における多様な生物の生活に 対する理解を深める。 1.野外調査の方法、データ整理について、具体的なイメージを 持つことができる。 2.集団で行う調査では、各個人がそれぞれの役割を自覚し、 効率的に調査を遂行できる。 生物統計学演習 [2](2後) 【データ整理・解析,統計的検定】 統計的手法とは、データから有用な情報を引き出すための手 段であり、これに関する知識は調査および実験計画(データの 採り方)を考える際に不可欠である。また、統計的手法を理解 することは、原著論文を読んだり、実際に卒業研究を行う際に も必要となる。この授業では、演習を行いながら、生物学でよく 用いられる基本的な統計的手法について学ぶ。 1.データ処理における統計的概念およびその手法の重要性を 認識する。 2.論文に記載されている統計解析に関する部分を抵抗無く読 めるようになる。 3.多くの数値データを得たときに、それをどのように整理し、ど のような手法で解析すれば、どのような情報を得ることができる のか、といったデータ処理の手順を具体的にイメージすること ができるようになる。 授業科目名 [単位数](開講学期) ●専門教育・課題科目 1.英文の原著論文を詳しく読み,内容を説明することができ る。 生物学ゼミナールⅠ 2.原著論文の内容を,受講者に分かりやすく発表(プレゼン 【科学論文,プレゼンテーション,ディべート,生物系科学】 テーション)することができる。 [2](3前) ・研究活動に必要となる英文の原著論文の形式や表現法に慣 3.受講者からの質問や意見に対し、分かりやすく答えることが れるため、原著論文を詳しく読み理解する。 できる。 ・研究活動に必要となる研究発表の形式に慣れるため、原著論 4.聴衆として、疑問点について発表者に簡潔に質問すること 文の内容をまとめ,発表(プレゼンテーション)し,討論(ディ ができる。 5.聴衆として、発表内容について発展的意見を述べることが 生物学ゼミナールⅡ べート)を行い、発表内容についての理解を深める。 できる。 [2](3後) 6.司会として、ゼミナールを進行し、活発な討論を導くことがで きる。 生物学実験Ⅰ [2](2後) 【生態学, 微生物, 野外調査, ショウジョウバエ, 遺伝学】 野外調査および室内実験とそのデータ処理を実際に体験する この授業では、生態学や遺伝学に関する調査、演習と実験が ことによって、調査、実験方法の手順について具体的にイメー 行われる。野外での調査や室内実験に馴れ、基本的な技術を ジすることができるようになる。 身につける。 【脊椎動物,両生類,棘皮動物,形態形成,細胞分化】 一個の細胞である受精卵は,卵割と呼ばれる特殊な細胞分 裂を行って多細胞体となる。この過程で個々の細胞にはそれぞ 1.ウニやカエルの初期発生の大まかなタイムテーブルを理解 【授業内容のキーワード】 授業の目的 授業の到達目標 生物学実験 III [2](3前) 【植物形態学,植物細胞生物学,細胞分化,植物ホルモン,植 物形態形成】 ・植物材料を用いた研究への興味を高める。 ・細胞の観察や無菌的な培養など植物細胞の構造および植物 体の形態形成に関する研究に必要な実験技術を身につける。 ・実験計画から結果をまとめるまでの論理的な考え方を理解す る。 ・実験結果を効果的に表現する方法を身につける。 1.植物の培養細胞や組織を無菌的に扱えるようになる。 2.光学顕微鏡などの実験器具を用いて,植物細胞の観察が できるようになる。 3.レポートの作成を通して,グラフや表を用いて実験結果を読 者に理解されやすいように効果的に表現できるようになる。 4.成長量や分化率などのデータを統計的に評価できるように なる。 生物学実験 IV [2](3前) この授業を通して学生諸君が到達すべき目標は次の3点であ る。到達度は各実験テーマごとに提出されるレポートによって 調べられる。 「植物生理学、分子遺伝学、動物生理学】 1.いろんな生物材料にふれ実験生物学の基本を体験する。そ 生物学(特に植物生理学、分子遺伝学、動物形態学)に関す して、適確な実験計画法、実験操作法、観察法、記録法を身に る実験を行い、生物材料の培養や扱いかた、各種実験器具を つける。 用いた実験操作法および結果のとりまとめかたなど、基本を身 2.実験結果を図表やスケッチなどで適切に表現し、データの につける。 信頼性や有意差を統計学的に処理できる。 3.実際の生物現象や実験を通じて生物現象を理解する能力 を向上させる。 臨海実習 [2](2前) 【海岸動物,多様性,分類,体制,幼生】 海岸には,日頃の生活では目にしないような様々な動物が棲 息している。磯や潮間帯,あるいは砂泥地など棲息環境によ 1.磯採集のための基本的な知識を身につける。 り,その構成種が変化する。磯採集では,実際に現地でこれら 2.動物の基本的な分類体系が説明できる。 の動物を目にし,生物の多様性を体験する。また採集してきた 3.生物の持つ多様な現象に興味を持つ。 動物を用い,幾つかの簡単な実験・観察を行い,生物の示す 様々な現象に触れる。 海洋生物学実習 [2](3前) 【海洋,プランクトン,魚類,ベントス,分類学,生態学,免疫学】 魚類とベントスを採集,同定, 計測することによって海洋生物 調査,種の同定,生物の計測に関する基本技術の一部を修得 する。ベントスの採集法,魚類の年齢測定,基礎的な分類学, 生物種の同定法,白血球の分類を扱う。 1.松山周辺の動植物プランクトン,魚, ベントスを採集・観察 し,その生物相を知る。 2.海洋生物採集および同定,計測方法の基礎的技術を習得 する。 3.与えられたデータについて人と討議し,協調して分かり易く まとめ,人前でそれを発表することができる。 生物学課題研究 [2](3後) 【形態学,生態学,生理学,発生学,遺伝学,環境化学】 主体的に研究テーマを設定し、そのテーマに沿って調査・実 験・情報収集等を行い、研究成果をポスターで発表することで、 より効果的に知識を習得する能力を身につける。 1.主体的に研究テーマを設定することができる。 2.そのテーマに沿って、指導教員からアドバイスを受けなが ら、調査・実験・情報収集等を行うことができる。 3.自らの研究成果をポスターにまとめ発表することができる。 生物学特別演習 [4](4通年) 【科学論文, 発表, 討論】 卒業研究を行なうためには、科学ジャーナル等で発表される 1.科学論文を理解できるようになる。 最新の知見が必要となる。このため、科学論文(主に英語)を読 2.論文の内容をまとめ、紹介できるようになる。 んで内容を理解できるようになることが目的である。また卒業研 3.先端の知識を学ぶ姿勢を身につける。 究発表に向けて、論文が書かれた背景も含めて、その内容を 4.自ら文献調査を行い、テーマに関連する論文を見つけ出す 分かりやすく、簡潔にプレゼンテーションできる能力を身につけ ことができる。 ることも目的とする。 卒業研究 [10](4通年) 【生物学, 実験, データ解析, 卒業論文, 発表】 ある生物現象を支える仕組みを解明するために、課題の発 見、実験計画の立案、実験の遂行、データの整理・解析、文献 調査、そして論文作成という一連の過程を経験することを目的 とする。この過程を通して培われる能力は、大学を離れても 様々な課題に取り組み、挑戦していく中で必要とされる能力で あり、各個人の貴重な財産となる。 授業科目名 [単位数](開講学期) 1.実験計画が立案できる。 2.実験遂行能力を身につける。 3.データの整理・解析ができる。 4.科学論文を作成できる。
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