Political History 科目名 政治史 科目担当者 福島 都茂子 単位数 4 履修学部・学科 [区分] 法学部・法律学科[専門教育科目 授業の概要 授業の到達目標 授業計画・内容 授業外学修 (事前事後の学修) 成績評価の方法 及び基準 Tomoko Fukushima 配当年次 2年 授業形態 講義 開講学期 通年 専門科目] この授業では、19 世紀のヨーロッパを中心に、近代民主主義の基礎となった「国民主権(民 主主義)」や「国民国家」などの概念の歴史的形成過程について学びます。いずれも現代の 政治に大きな影響を与えているものです。 フランス革命から始め、その後フランスを中心にヨーロッパ主要国の重要な出来事を年代 順に学び、それらが与えた影響について理解していきます。高校の世界史のように、○○年 に△△が起こったというような丸暗記ではなく、その出来事が後にどのような影響を与えた か、といったことに注目してください。 19 世紀のヨーロッパ政治史の基礎知識を身につけ、現代の政治にも強い影響を与えた「国 民主権(民主主義)」や「国民国家」などの歴史的発展経緯について理解し、それらを文章 で正確に説明できるようになることを目標とする。 また、19 世紀のヨーロッパ政治史が現代の国際社会にも影響を与えている事実を確認し、 現在の国際情勢を理解する手助けの1つとすることも目的とする。 1 オリエンテーション 16 オリエンテーション 2 国民国家と「国民主権」 17 ドイツ帝国とビスマルク 3 フランス革命と「国民意識」 18 フランス第二帝政の崩壊と第三共和政の成立 4 革命戦争とナポレオンの登場 19 ハプスブルク帝国の変容 5 ナポレオン戦争と住民投票 20 イギリス外交と「光栄ある孤立」 6 ウィーン会議 21 「光栄ある孤立」からの脱却 7 ウィーン体制の確立とフランス復古王政 22 「東方問題」とバルカン諸国 8 フランス二月革命とその衝撃 23 第一次世界大戦①(要因) 9 1848年革命と「諸国民の春」 24 第一次世界大戦②(展開と終結) 10 ナポレオン3世の登場と第二共和政 25 講和条約とドイツ 11 フランス第二帝政の成立とクリミア戦争 26 中東におけるイギリス外交 12 イタリアの統一 27 戦間期のヨーロッパ 13 ドイツの統一①(プロイセン王国) 28 世界恐慌とナチス・ドイツの台頭 14 ドイツの統一②(ドイツ帝国) 29 第二次世界大戦へ 15 これまでのまとめ 30 これまでのまとめ 高校で世界史Bを履修していない場合は、参考文献を読んで必ず毎回予習してきてください。 でないと、授業についていくのが大変です。 授業で扱う内容は、複数の国の出来事で、国と国の間の国際関係も扱うので、最初のうちは 混乱するかもしれません。毎回の授業後に授業内容を復習して、しっかり理解するようにし てください。 授業内課題 100%(前期 50%+後期 50%) 内訳 ①授業中に行う数回の小テスト+アンケート(前期 20%+後期 20%) ②授業中に行う課題(前期 30%+後期 30%) *詳しくは初回授業の時に説明します。 なし(レジュメを配布します) 教科書 参考文献 その他 西川吉光『ヨーロッパ国際関係史』学文社 *特に第4章と第5章が有益です。 特に、高校で世界史Bを履修しなかった人は、必ず毎回の授業テーマに合わせた部分を読 んで予習してきてください。 その他の参考文献は、授業内で必要に応じて紹介します。 世界史の知識がまったくないと授業について行くのが大変かもしれません。履修したけれど 内容は忘れたという人も、毎回必ず予習をするようにしてください。
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