俳優 石上亮の大好きな宿題 『映画感想文』 第12回 第12回 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 PART1 2010 年 12 月 21 日 『ハリー・ポッター』シリーズにレギュラー出演中のドラコ・マルフォイ役トム・フェルトン。主人公 ハリー・ポッターのライバル的存在として、最新作『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』にも出演 のイギリス人俳優。とまあ「ハリポタ」ファンに怒られそうな普通すぎる紹介はここまでにして、そのト ム・フェルトンが 2010 年 12 月 3 日、藤枝シネ・プレーゴに来たことは知ってますか?「何でハリウッ ド俳優が静岡県藤枝市に来るの?」というツッコミ、当然です。地元の方々でさえ口にしてましたからね。 でも、映画文化が根付いていない、サッカーとお茶の町「藤枝」に、ハリウッド俳優が来たのは事実なん です。話は 2010 年 3 月下旬に遡ります。ちょうど着火塾製作・志太榛原映画第1弾『J・Ⅳ・M ~a great LOVE~』の撮影時に、藤枝シネ・プレーゴの森岡マネージャーの紹介でハリウッド・コレクターズ・ ギャラリーの胸組社長とお会いしました。3人とも静岡県出身なので、共通の話題で盛り上がりました。 その時に胸組社長から、 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』 (2007 年)の公開時、今は亡き富士シネ・ プレーゴにネビル・ロングボトム役マシュー・ルイスを招聘した、と伺いました。その時は何だか夢の様 な話しで、フワフワした心地で話を聞いていました。それから2ヶ月後、世田谷にある胸組社長のギャラ リーにお邪魔しました。入り口で大好きな『スター・ウォーズ』のC3POやR2―D2がお出迎え、そ して『ハリー・ポッター』 『ターミネーター』 『バットマン』…のお宝アイテムたちがオレがオレがと主張 する、そんな空間で胸組社長から「トム・フェルトン」招聘に動いてるって聞きました。それから半年後、 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』公開、トム来日、藤枝シネ・プレーゴでの舞台挨拶実現。そ して舞台挨拶MCを、森岡マネージャーから依頼されました。もちろん快諾!2010 年は「着火祭 ~藤 枝出身の役者を知る、石上亮 Week~」 「着火祭 2 ~着火ーニバル~」 「J・Ⅳ・M ~a great LOVE~」 等のイベントを藤枝シネ・プレーゴで打ち、その都度MCをしてきました。トム・フェルトン舞台挨拶M Cは、藤枝シネ・プレーゴと歩んだ 2010 年を締めくくる集大成の仕事になりました。 さて肝心の本編の感想文を書かなきゃですね。トム・フェルトン舞台挨拶MCが決まり、やはりという か予想通りの映画鑑賞になりました。どうしてもドラコ視点になってしまう!だから感想文もドラコ視 点!!前回『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でデスイーター陣営に加わったドラコ。父親がデスイー ター、純血魔法使いの家系、ヴォルデモートと同じスリザリン寮と条件が揃えば、闇の魔法使いへの道は 逃れられない運命だったのかもしれません。ですが、本当にそれはドラコの望みだったんでしょうか。 『ハ リー・ポッターと死の秘宝 PART1』では、デスイーターになりきれないドラコの葛藤が感じられまし た。デスイーターの集会でヴォルデモートに怯え、ハリーとの攻防では感情剥き出しのドラコ。舞台挨拶 でトムが「父親の影から踏み出す」と表現していましたが、父ルシウスが没落して後ろ盾を失ったドラコ が、戸惑いながらも一人立ちしようとしている姿はファン必見ですね。そして続編の PART2 では、果 たしてドラコの成長が描かれているのか。もしスルーされてしまったら、ドラコは単なる噛ませ犬で終わ ってしまいます。しかし、そこはキャスト陣からの信頼が厚いデヴィッド・イェーツ監督、大丈夫でしょ う。だってトムも「監督は役者の意見に耳を傾けてくれる」って言ってましたからね。今回の PART1 は3D上映(残念ながら中止)を意識してか、観客を驚かせる映像が目立った気がします。ヴォルデモー トが飼っている蛇のナギニが、こちらに飛びかかってくるシーンとかね。聞くところによると、全シリー ズ3D化の話もあるとか!?今度は3Dで観てみたいです。もちろん PART2 も楽しみです。さて、来 年もトム・フェルトンは藤枝シネ・プレーゴに来てくれるのか?さらにマシュー・ルイスも!?実現する かどうかは、藤枝市民の皆さんの「着火」次第じゃないかなぁとオレは思うんです。藤枝シネ・プレーゴ はそういう映画館ですよ!
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