1 9 9 2 ∼1 9 9 3の厳冬季に幸斤潟県沿岸へ漂着したカマイルカなどの記録(要旨) 本間義治 I)・箕輪一博 2)・中村幸弘町 ・青柳 彰4〕 日 新潟大学理学部 干9 5 021新潟市五十嵐2 8 0 5 0 )柏崎市立博物館 干9 4 5柏崎市緑町8 3 5 2 )上越市立水族博物館 干9 4 2上越市西本町4 1 92 7 3 . )寺泊町立J . l < 族 博 物 館 干9 4 02 5新潟県三島郡寺泊町花立 S t r a n d i n gr e c o r d so fP a c i f i cw h i t es i d e dd o l p h i n sando t h e rc e t a c e a n sont h ec o a s to f N i i g a t aD i s t r i c t ,Seao fJapan,d u r i n gs e v e r ew i n t e rc o n d i t i o n s,1992-1993( A b s t r a c t) Y o s h i h a r uH o n m a'>’ K a zu hi r oM i n o w a 2> ,Y u k i h i r oN a k a mu r a3 )a n dA k i r aA o y a g i• > 1 > F a c u l 砂o fSc i e n c e ,N i i g a t aU n i v e r s , の Niigata,950-21japan 2 > KashiwazakiMuni c i p alMu s e u m , AkasakayamaPa r k ,Ka s i w a z a k i ,945fa 仰n 3 >J o h eおuMuni c i p a lAq u a r i u m ,N i s h i h o n c h o ,] o h e t u ,942j apan a n d •> Te r a d o m a r iTownA q u a r i u m , Te r a d J J m a r i ,Sant o u-g u n ,N i i g a t aPr e f ,940-25] a 戸an 本論文の詳細は、すでに日仏海洋学会で講演発表 しなか った ことに、興味がもたれる. 9 9 3 a 、 ) 原著は日 し (本間 ・箕輪 ・中村・ 青柳, 1 S t r a n d i n gR e c o r d sを通知し、会員諸氏の利用に 本生物地理学会会報へ投稿済みなので(本間 ・箕輪 供するため、これら小型鯨類の漂着記録を表示し ・中村・ 青柳, 1 9 9 3 b〕、本誌へは要旨を掲載するに ( 表 1)、漂着地(図 1)、漂着個体数と風速および とどめる.なお、一部は地学団体研究会総会のシン 波高との関係 ( 図 2)を示 してみた. 9 9 4 . 〕 ポジウムに招かれた際にも、講演 した(本間, 1 1 9 9 2年 1 2 月末から 1 9 9 3年 3 月初めにかけて、新潟 県の上越と中越の海岸へ集中的にカマイルカ 1 5頭を 引用文献 8頭や、 稚アカウミガメ 6 頭、珊瑚 初めとする鯨類 1 礁魚類のチャイ ロマノレハタ l 尾などの漂着が相次い 本間義治 1 9 9 4 . 新潟∼佐渡海域における海産哨字し 類の記録.地図研専報,4 3 :1 5 51 6 5 . だ 当時は、対馬暖流が平行型で流れて勢力が強く 、 北西の季節風が吹き荒れ 、 波高も著しく高かった目 本間義治・ 箕輪一博 ・中村幸弘・ 青柳 彰. 1 9 9 3 a そこで、 漂着の原因を探るため、 当時の気象と海況 1 9 9 2∼ 1 9 9 3年の厳冬季に新潟県沿岸へカマイルカ との関係で解析 してみた. など続々と漂着. 日仏海洋学会学術研究発表会. 1 9 9 3年 5 月3 1日 (東京). その結果、驚異的で未曾有の高波により、小型鯨 類に呼吸不全 ・呼吸障害がもたらされたと推察され、 本間義治・ 箕輪一博 ・中村幸弘 ・青柳 彰. 1 9 93 b これにより肺に海水が入り、肺水腹様症状を起こす 1 9 9 2∼1 9 9 3年の厳冬季に新潟県沿岸へ漂着したカ などして、溺死や発死した個体が、卓越風に応じて マイルカなどの記録. 日本生物地理学会会報, 4 8 発生した吹送流によって浜辺へ打ち上げられたもの : 8 18 6 . と考えられる.今回は、佐渡島と下越の海岸へ漂着 2 5 表1 .1 9 9 2∼ 1 9 9 3年の厳冬季に新潟県沿岸へ漂着した小型鯨類の記録 # 動物名 発見年月日 1 カマイノレカ 1 9 9 2年 1 2月2 8日 出雲崎落7 . J <(埋める) ♂ 2 カマイノレカ 1 9 9 3年 l 月2 2日 上越市直江津(歯跡) ♂ 3 カマイルカ 1 9 9 3年 l 月2 2日 能生町筒石川内 ( 埋める ) m ,7 0 kg ワ 2 4 カマイノレカ 1 9 93 年 l 月2 8日 柏崎市椎谷漁港内 ♂ 1 .8 l m 柏崎市椎谷 ♀ 1 .7 3 m 1 .8 8 m 発見場所 性体測定値なと 1 .9 5 m 2 m ,1 3 l kg 5 カマイ/レカ 1 9 9 3年 l 月2 8日 6 カマイノレカ 1 9 9 3年 l 月2 8日 柏崎市松波 ♂ 7 8 g カマイノレカ 柏崎市松波 ♂ カマイノレカ 1 9 9 3年 l 月四日 1 9 9 3年 l 月四日 柏崎市米山 ( 行方不明〉 . 18 2 m .7 1 .S m ワ 1 カマイ jレ カ 1 9 9 3年 l 月2 9日 西山町浜忠(川の下流〉 ♂ 1 .9 4 m 1 0 カマイ jレ カ 1 9 9 3年 l 月3 0日 西山町石地漁港内 ♀ 1 .6 5 m 1 1 カマイ jレ カ 1 9 9 3年 l 月初日 柏崎市松波 ♀ . 18 9m 1 2 カマイノレカ 1 9 9 3年 l 月3 1日 寺泊町大河津分水路河口 ♂ 1 .9 7 m 1 3 カマイノレカ 1 9 9 3 年 2 月 4日 柏崎市荒浜 ( 海へ投棄) ♀ 1 4 カマイ jレ カ 1 9 9 3年 2 月 6 日 柏崎市東の輪 ( 刺網絡む) ♂ 1 .S m 1 .7 2mtα 1 5 イシイルカ 1 9 93 年 2 月1 0日 柿崎町直海 ♂ 1 .5 m 1 6 1 7 カマイ jレ カ 1 9 9 3年 2 月1 1日 柿崎町新町(行方不明〉 ワ 1 .7 m マイルカ 1 9 9 3年 2 月1 8日 能生町藤崎 ♀ 2 .2 4 m ,9 9. 3 kg 1 8 オオギハクジラ 1 9 9 3年 3 月 2 日 能生町徳合 (国立科博へ〉 ♀ 4 .S m -26 日本 海 佐渡海 峡 Yl . . a . l ? e n o r h v n c h u so bliauidens; ↓Phocoenoides卑 且i ; ・匙担単旦豆島坦弘主; eMesoplodon s t e ; J n e 0 1 : e r i 図1 1 9 9 2∼ 1 9 9 3年の厳冬季に新潟県沿岸へ漂着したカマイルカなど小型鯨類の発見地 2 7 30 1 0 WV 10 5 WH A ・企企一 a lN∞| . 22 Dec 」an 1992 Feb 1993 ロ 』. s r e n o r h . v n c h u a obliauidena; 回P hocoenoides卑単; 地 よ 単 盟 主 主 語 出; aMesoplodon ste.ine~ri; • Epinepheluamalabaricua; eyoung~註主主 ,£g些主主; " 'Thvsanoteuthis皐盟主盟; 女C e t o r h i n u . sE旦 主 盟 主 国. u g h tbygilユnet. 図 2 最大風速( W V)と最高波高 ( WH) との関連で解析した 着 したカマイルカなどの日 別記録 1 9 9 2∼ 1 9 9 3年の厳冬季に新潟県沿岸へ漂 Mar
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