創造的発展の時代に向けて 大震災からの復興という大きな壁を乗り越え、角田市は「創造的発展の時代」を迎えて います。 「創造」とは「人まねでなく、新しいものを自分から作り出すこと」です。人口減 少対策と産業振興は市町村間競争になりますから、角田市が他の自治体よりも優位に立て るような政策を次々と打ち出していかなければ競争には勝てません。その時に求められる のが創造性であり知恵というものです。他の市町村が既にやっている事業でも、それに「角 田らしさ」を加えることで、他にない創造的で魅力的な事業になっていくはずです。 すた がく ぜん ある本に、 「ゆっくりと廃れていく仙南の秘境(?)角田」と書かれているのを見て愕然 としました。角田は陸の孤島で、今後大きな発展は望めないというのです。 「座して死を待 いきどお て」とでも言うのでしょうか。以前、 「消滅可能性都市」という言葉にも 憤 りを感じまし たが、弱小市町村いじめとも言える、情け容赦のない言葉の暴力が繰り返されており悔し い限りです。 「角田をもっと良くしていきたい」。これが私たち市民共通の願いです。そのために知 恵を集めて最善を尽くす。それしかありません。意欲的な若い人材を発掘し育て、交流人 口を増やし沈みがちな地域に活力を与える。もちろん、農・商・工の産業振興、子育て支 援、道路等都市基盤の整備などには、これまで以上に力を注がなければなりません。 賑わいの交流拠点(道の駅)関連を含めた新年度予算が、議員各位の熱心な議論の末、 可決いただきました。新しい事業を興すには困難なことが多いのですが、何も手を打たな ければ、あの本が言うように、まちは衰退していく一方なのですから、やってみるだけの 価値は十分あると思います。道の駅がまち全体の「変化の核」となって地域ブランドと知 名度の向上につながり、その結果、産業・経済・教育・文化にプラスに作用していくはず です。将来への恐れから、安全策を取り続けるだけでは世の中は変わりません。財政規律 を守りながら堅実にしかも用意周到に、角田市民の創造性とチャレンジ精神を発揮して、 角田の新時代を築こうではありませんか。 ▲村井嘉浩知事と角田市の話題 について懇談(3 月 24 日 知事室)
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