2016 年 4 月 14 日に熊本地震が発生し、早や 2 ヶ月が過ぎました。 今

2016 年 4 月 14 日に熊本地震が発生し、早や 2 ヶ月が過ぎました。
今なお続く余震、そして、現在もまだ多くの方が避難生活を余儀なくされています。
一日も早く、皆様が普通の生活を取り戻されるようお祈り申し上げます。
熊本大学医学部附属病院 中央検査部では、震災関連の医療情報を発信するため、今回臨時号としてこのような広報
誌を作成いたしました。
これを機に病態について知っていただくとともに、検査の重要性についてもご理解いただきましたら幸いです。
この広報誌がこれからの皆様の健康維持の一助となりますよう願っております。
まだ記憶にも新しいニュースですが、5 月 6 日熊本市の避難所となっていた小学校で
食中毒が発生しました。
嘔吐や下痢の症状を訴えたのは 34 人で、病院に搬送されましたが全員回復に向かったとのことでし
た。
食中毒が発生した場合、患者さんの便などと併せて原因と思われる食品に『培養』と言われる検査を
行い、食中毒を起こした菌を特定します。菌が特定されれば、患者さんの治療の方法や今後の予防方法
が具体的にわかります。
今回の食中毒の場合、避難所で配られたおかかおにぎりから黄色ブドウ球菌が検出され、食中
毒の原因と断定されました。
顕微鏡でみると、ブドウの房のように集まっていることから、この名前が付けられました。健康な人
でも喉や鼻に高率で検出されます。この菌は、食べ物の中で増殖する時にエンテロトキシンという毒素
をつくり、この毒素を食品と一緒に食べることにより、食中毒を引き起こします。菌自体は熱には弱い
のですが、この毒素は
。酸素のない状態でも増殖可能で、多少
塩分があっても毒素を作るため、汚染を受ければあらゆる食品が原因食となる可能性を持っています。
穀類及びその加工食品による食中毒が非常に多く、おにぎりが発生件数の4割を占めています。その
他、弁当、仕出し弁当、和菓子、シュークリームなどが原因食品として多く報告されています。
潜伏時間は1~5時間(平均約3時間)と短いのが特徴で、はき気、おう吐、腹痛が主症状です。下
痢をともなうこともあり、一般に高い熱はでません。
1
。
2
手指の洗浄・消毒を十分に行うこと。
3
調理にあたっては、帽子やマスクを着用すること。
4
食品は10℃以下で保存し、菌が増えるのを防ぐこと。
梅雨に入り、これから暑くなるので細菌が増殖しやすい環境になります。
食べ物の保管方法を見直し、調理する際にも気を配り、食中毒には十分注意しましょう。
(東京都福祉保健局 食品衛生の窓 東京都の食品安全サイトより一部抜粋)
担当者:広報委員会 土橋 紗央里