幼児に多い感染症 感 染 症 流行しやすい時季 潜 伏 期 間 3 月~6 月 7~12 日 はじめは風邪の諸症状。発熱、せき、目やになどが見られる。ほほの内側に 白い粘膜疹ができる。発熱から 3~4 日後に赤い小さな発疹が耳の前後から 全身に広がる。 3 月~6 月 2~3 週間 軽い発熱と同時に、麻疹より軽い発疹ができる。 耳の後ろ、首のリンパ節がはれる。 11 月~7 月 2~3 週間 丘疹、紅斑から始まり、水疱になりかさぶたができる。胸、腹、背中から全 身に広がる。水疱が次々にでき、かゆみを伴う。乾くとかさぶたになる。伝 染力が極めて強い。 流行性耳下腺炎 (おたふくかぜ) ほぼ通年 2~3 週間 発熱。酸っぱい食べ物を食べると痛む。 耳の下が急にはれる。口を開けると痛む。 インフルエンザ 12 月~3 月 1~4 日 突然の発熱。せき、頭痛、嘔吐、下痢、筋肉痛などを伴う。 全国的な流行を毎年繰り返す。 咽頭結膜熱 (プール熱) 5 月~9 月 4~7 日 発熱、のどが痛む、結膜炎、下痢 高熱が続いて目が赤くなると同時にのどがはれて痛む。ウィルスは 1 か月 くらい便に排泄される。 手足口病 5 月~8 月 3~6 日 口内炎、手のひら、足の裏、でん部に丘疹、小水疱ができる。 口内炎が痛みを伴うときは治療を受ける。丘疹、小水疱はかさぶたにならな い。エンテロウィルスが原因のときは、髄膜炎を合併することが多い。 12 月~7 月 10~20 日 両ほほにリンゴのように真っ赤な紅斑ができる。四肢にもレース状の発疹が 出現。4~6 日後、発疹が消えても日光に当たると手足の発疹が再発する場 合がある。発疹出現前 7~10 日に感染力が強い。 6 月~9 月 2~10 日 傷の状況・菌量 によって異なる 皮膚が赤くなり、しだいに米粒大の水疱になり、大きくなる。 じくじくしてからかさぶたになる。蚊にさされてかきこわしたり、すり傷に 長期間ばんそうこうをはっていると細菌感染してなることがある。 11 月~7 月 2~5 日 高熱が出て半日後、首、胸,下肢に淡紅色の発疹がでる。へんとう、首のリ ンパ節がはれる。口の周りに発疹はなく、舌にぶつぶつができ、イチゴ状に なる。まれに腎炎を起こす事もあるので注意が必要。 麻疹(はしか) ま し ん ふうしん 風疹(三日ばしか) すいとう 水痘(水ぼうそう) 初 期 症 状 と 特 徴 りゅうこうせい じ か せ ん え ん いんとう でんせん こうはん 伝染性紅斑 (リンゴ病) の う か し ん 伝染性膿痂疹 (とびひ) ようれんきんかんせんしょう 溶連菌 感 染 症 病気のケア ○せき ○発熱 ・空気の乾燥はのどを痛めます。加湿器を使ったり、濡れ タオルを干すなど、空気の乾燥を防ぎましょう。 ・せきが止まらず苦しそうなときは、上体を起こして背中 をさすったり抱っこしたりして安心させましょう。 [こんなときは病院へ] ・呼吸が苦しそう。 ・ヒューヒューという音がする。 ・熱があるときは、体の中の水分が多く失われるので、水 分補給をする。 ・全身が熱い時は、厚着を避け水まくらなどで頭部や体の 中心部を冷やします。 ・手足が冷たくて寒そうにしているときは、湯たんぽなど で温めます。 ・汗をかいたらこまめに取り替えましょう。 [こんなときは病院へ] ・高熱とともに下痢、おう吐、 脱水症状を起こしている。 ・意識がはっきりしない。 ○ひきつけ ・顔を横向きに寝かせ、衣服はゆるめる。 ・何分くらい続いたのかなどチェックしておきましょう。 [こんなときは病院へ] ・けいれんが 5 分以上続く。 ・短時間に何度も繰り返す。 ○おう吐 ・口の中をガーゼで拭いたりうがいをして、吐き気を誘わ ないようにしましょう。 ・水分や食事は様子を見ながら少しずつ与えましょう。 [こんなときは病院へ] ・下痢を伴う。 -8- ○下痢 ・脱水にならないよう、水分補給はこまめにしましょう。 ・食欲があるなら、消化のよいものを食べさせましょう。 ・お尻がただれたときには、うんちのあとにお尻だけを 洗ってあげましょう。 [こんなときは病院へ] ・便に血や膿が混じる。 ・おう吐や発熱も見られる。 ・お腹を痛がり苦しそう。
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