8 病気:幼児に多い感染症・病気のケア .

幼児に多い感染症
感
染
症
流行しやすい時季
潜 伏 期 間
3 月~6 月
7~12 日
はじめは風邪の諸症状。発熱、せき、目やになどが見られる。ほほの内側に
白い粘膜疹ができる。発熱から 3~4 日後に赤い小さな発疹が耳の前後から
全身に広がる。
3 月~6 月
2~3 週間
軽い発熱と同時に、麻疹より軽い発疹ができる。
耳の後ろ、首のリンパ節がはれる。
11 月~7 月
2~3 週間
丘疹、紅斑から始まり、水疱になりかさぶたができる。胸、腹、背中から全
身に広がる。水疱が次々にでき、かゆみを伴う。乾くとかさぶたになる。伝
染力が極めて強い。
流行性耳下腺炎
(おたふくかぜ)
ほぼ通年
2~3 週間
発熱。酸っぱい食べ物を食べると痛む。
耳の下が急にはれる。口を開けると痛む。
インフルエンザ
12 月~3 月
1~4 日
突然の発熱。せき、頭痛、嘔吐、下痢、筋肉痛などを伴う。
全国的な流行を毎年繰り返す。
咽頭結膜熱
(プール熱)
5 月~9 月
4~7 日
発熱、のどが痛む、結膜炎、下痢
高熱が続いて目が赤くなると同時にのどがはれて痛む。ウィルスは 1 か月
くらい便に排泄される。
手足口病
5 月~8 月
3~6 日
口内炎、手のひら、足の裏、でん部に丘疹、小水疱ができる。
口内炎が痛みを伴うときは治療を受ける。丘疹、小水疱はかさぶたにならな
い。エンテロウィルスが原因のときは、髄膜炎を合併することが多い。
12 月~7 月
10~20 日
両ほほにリンゴのように真っ赤な紅斑ができる。四肢にもレース状の発疹が
出現。4~6 日後、発疹が消えても日光に当たると手足の発疹が再発する場
合がある。発疹出現前 7~10 日に感染力が強い。
6 月~9 月
2~10 日
傷の状況・菌量
によって異なる
皮膚が赤くなり、しだいに米粒大の水疱になり、大きくなる。
じくじくしてからかさぶたになる。蚊にさされてかきこわしたり、すり傷に
長期間ばんそうこうをはっていると細菌感染してなることがある。
11 月~7 月
2~5 日
高熱が出て半日後、首、胸,下肢に淡紅色の発疹がでる。へんとう、首のリ
ンパ節がはれる。口の周りに発疹はなく、舌にぶつぶつができ、イチゴ状に
なる。まれに腎炎を起こす事もあるので注意が必要。
麻疹(はしか)
ま し ん
ふうしん
風疹(三日ばしか)
すいとう
水痘(水ぼうそう)
初
期
症
状
と
特
徴
りゅうこうせい じ か せ ん え ん
いんとう
でんせん
こうはん
伝染性紅斑
(リンゴ病)
の う か し ん
伝染性膿痂疹
(とびひ)
ようれんきんかんせんしょう
溶連菌 感 染 症
病気のケア
○せき
○発熱
・空気の乾燥はのどを痛めます。加湿器を使ったり、濡れ
タオルを干すなど、空気の乾燥を防ぎましょう。
・せきが止まらず苦しそうなときは、上体を起こして背中
をさすったり抱っこしたりして安心させましょう。
[こんなときは病院へ]
・呼吸が苦しそう。
・ヒューヒューという音がする。
・熱があるときは、体の中の水分が多く失われるので、水
分補給をする。
・全身が熱い時は、厚着を避け水まくらなどで頭部や体の
中心部を冷やします。
・手足が冷たくて寒そうにしているときは、湯たんぽなど
で温めます。
・汗をかいたらこまめに取り替えましょう。
[こんなときは病院へ]
・高熱とともに下痢、おう吐、
脱水症状を起こしている。
・意識がはっきりしない。
○ひきつけ
・顔を横向きに寝かせ、衣服はゆるめる。
・何分くらい続いたのかなどチェックしておきましょう。
[こんなときは病院へ]
・けいれんが 5 分以上続く。
・短時間に何度も繰り返す。
○おう吐
・口の中をガーゼで拭いたりうがいをして、吐き気を誘わ
ないようにしましょう。
・水分や食事は様子を見ながら少しずつ与えましょう。
[こんなときは病院へ]
・下痢を伴う。
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○下痢
・脱水にならないよう、水分補給はこまめにしましょう。
・食欲があるなら、消化のよいものを食べさせましょう。
・お尻がただれたときには、うんちのあとにお尻だけを
洗ってあげましょう。
[こんなときは病院へ]
・便に血や膿が混じる。
・おう吐や発熱も見られる。
・お腹を痛がり苦しそう。