10 月 主題名 資料名 学習指導要領の 「内容」 ねらい 最後まで守る 海の勇者 出典 6 年生の道徳(文溪堂) 4-(3)役割・責任 身近な集団に進んで参加し,自分の役割を自覚し,協力して主体的に責任を果たす。 集団における自分の役割を自覚し,協力して主体的に責任を果たそうとする態度を養う。 嵐にあったアメリカの貨物船エンタプライズ号。船長カールセンは乗客・船員を避難させ たあと,船を守るために,たった一人残ることを決意する。一週間後,救助船に発見され あらすじ て助けられる。救助船に引かれる傾きかけた船は,イギリスの港へ向かう途中で沈んでし まった。嵐の中で船を守ろうとした船長の思いに感動した人々は,カールセン船長を温か く出迎え,ほめたたえた。 学級会や,児童会活動などの特別活動での体験を生かして話し合うことにより,だれでも 他教科・他領域 主体的に振り返りができる。教師の見取りによってさらに,責任をもって活動をしている や日常指導など 児童を取り上げて高め合うことも考えられる。また,日常的に,当番や家での手伝いなど との関連 で役割を担っている児童もいるので,その経験も生かしたい。 ①集団における自分の役割への取り組みを振り返ることができたか。 評価 ②協力して主体的に責任を果たしていこうとする気持ちを高めたか。 学習活動(主な発問と児童の予想される反応) ●指導上の留意点 ◆指導の工夫 ★評価 (1)集団の中での役割について話し合う。 ●集団生活を送るうえでは,だれもが役割を担ってい ○学校や地域,家のなかで,どんな役割をもっている ることを確認し,ねらいとする価値への方向づけをす か。 る。 ・委員会活動 ・地域班の班長 ・家の手伝い当番 (2)「海の勇者」を読んで話し合う。 ①避難命令を出したときの船長の気持ちはどんなだ ったか。 ・何よりもお客さんを助けなくてはならない。 ・自分は船長として最後まで責任を果たす。 ・みんなに助かってほしい。 ●自分の身を守るよりも,責任をもって自分の役割を 果たそうとする船長の思いに気付かせる。 ●危険さに意識が向きすぎないように留意する。 ②たった一人でかじを握りながら,船長はどんなこと を考えたか。(中心発問) ・なんとかこの船とともに帰りたい。この船を守るの は自分の責任だ。 ・乗客や船員は無事か。 ・自分が船に残ったことはよかったのだろうか。 ●いつ沈むがわからない船に,たった一人で残った船 長の厳しい立場や船を守ろうとする強い責任感に気 付かせる。 ◆「責任」の文字が目立つように板書する。 ③大勢の人に迎えられた船長は,どのような気持ちだ ったか。 ・最後まで努力してよかった。 ・責任を果たせた。 ・船が沈んでしまったのは申し訳ない。 ●船は沈んでしまったが,責任を果たそうと最後まで 努力したことを,人々が認めてくれたと分かった船長 の充実感を押さえる。 ★責任を果たし充実感を得たカールセン船長に共感 できたか。 (3)自分の生活を振り返り,話し合う。 ○受け持っている役割にどんな気持ちで取り組んで いるか。 ・委員長を引き受けたが,一度やめたくなった。けれ ども自分で引き受けたのだから,がんばろうと思い直 した。 ・人の役にたてるのはうれしいので,がんばって続け ようと思っている。 ●具体的な体験を発表し合い,役割と責任についての 考え方を振り返らせる。 ◆自分の受け持っている役割と,どんな気持ちで取り 組んでいるかを書けるワークシートを用意する。 ◆高学年児童は,だれもが委員会などに所属し,役割 をもっている。必要に応じて指導者が声を掛けて,役 割を果たしているときの自分を想起させやすくする。 ★協力して主体的に責任を果たしていこうとする気 持ちを高めたか。 (4)教師の説話を聞く。
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