編集部のお試しレポート 日時: 平成 26 年 12 月 19 日 商品名: シラスカラー(10 色セット) 3,800 円/セット 発売元: 自然素材主義株式会社 今回のお試しレポートは、自然素材主義株式会社が 11 月に 発売した自然素材の水彩絵具「シラスカラー」です。基礎とな るシラスから顔料に至るまで自然素材にこだわった絵の具で、 有害金属や合成樹脂、有機溶剤、保存料を一切使用してな い、人にも環境にもやさしい絵の具です。 真っ赤な箱の中には、鮮やかな 10 色のボトルが入っています ① (写真①)。ボトルの中身は粉状の絵の具。 まずは、全色を水で溶き、平筆を使って中目の水彩紙に塗って みました。1色に付き、濃いめに溶いたものと、薄めに溶いた ものでそれぞれ線を描いてみました(写真②)。写真からも分 かるように、薄めにのばしたものでも下地が透けにくい不透明 な仕上りです。ニオイは全くありません。そして、面白いのが、 ② 筆先から伝わる少しざらついた絵の具の感触。これがシラス の粒子の証。お勧めは、濃いめに溶いたものをたっぷり筆にの せる描き方です。立体感のある仕上りは、一般的な水彩絵の具と異なりユニーク画風です。色味はどれ も優しい穏やかな色で、例えば、真っ赤や鮮やかなオレンジといった、鮮烈な色味ではありません。普通 の絵の具しか使ったことのない編集部スタッフは、 ミカンといえば絵の具にはオレンジのチューブが あり、太陽といえば真っ赤な赤のチューブがある が当たり前で、最初はちょっと戸惑ってしました。 しかし、よくよく考えてみれば、太陽は赤ではな いし、ミカンだってオレンジ色なわけではありませ ん。自然は、そんな簡単に 1 色で表せるわけがな いことを改めて考えさせられました。そう考えると、 自然素材のシラスカラーを使って、自然のものを 描くのが楽しくなってきます。少しずつ色を組み ③ ④ 合わせてできる色は、本当にいろいろあります。例えば、③の上段の紙の色は、下段の紙に描かれた基 本色を白に少しずつ加えた色味の変化の様子。写真④は、上の紙の右端の黄色に、少しずつ緑を加え た様子。途中からは青も少し加えてみました。このように、いろいろと考えて色を作る面白さは、一般的 な絵の具より微妙な変化があり、それがとても面白いのです。考えながら組合せて創り出す色が、想像し たとおりだったり、そうではなかったりと、あっという間に時間が過ぎてしまうほどで、まさに創作意欲が湧 く感じがしました。そういえば、絵の具を使ったのはいつ以来のことでしょう。小学校?中学校?思わず、 青空の下で絵を描いてみたくなる「シラスカラー」は、子どもはもちろん、大人も楽しめる絵の具です。
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