9/30 熊石総合支所 2階第1・2会議室

水道・下水道料金改定町民説明会会議録(要旨)
【開催日時・場所】
平成25年9月30日(月)午後6:30~午後7:25
熊石総合支所 2階第1・2会議室
【出席者】
町 :環境水道課長、環境水道課長補佐、地域振興課上下水道係主幹、環境水道課水道
係長、環境水道課下水道係長、環境水道課業務係長、地域振興課上下水道係主任、
環境水道課業務係主任
町民:4名
【要 旨】
〇水道・下水道料金改定について説明し、質疑を受けた。
【内 容】
〇町民説明会資料①「水道・下水道料金の改定について」及び参考資料「八雲地域簡易
水道事業・熊石地域簡易水道事業の状況」により説明。
(環境水道課業務係長)
〇町民説明会資料②「下水道料金の改定について」により説明。(環境水道課長補佐)
〇質疑応答
(町民)
簡水事業と上水事業の区別が分からないので教えてほしい。
(町)
その地区の人口で決まります。100人を超えると簡易水道となり、5,000
人を超えると上水道事業となります。補足となりますが、上水道事業については独
立採算で行っています。これは八雲地域の市街地の上水道事業となりますが、皆さ
んからいただいている使用料ですべて賄っています。簡易水道事業については人口
密度が低い所で行っている事業ですので、今のところ特別会計という形で、料金収
入で必要経費を賄えない分は町の一般会計から繰り入れして、収支のバランスを取
ってプラスマイナス0となるように事業を行っています。そのように区分して事業
を行っています。
(町民)
これは大変な事業だと思う。人口減等により収入が減ると、それだけ一般会計か
らの繰り入れが増えるということであり、今後もさらに料金改定が有り得るという
ことを頭の中に入れておかなければいけないということだと思う。
1
(町)
人口が減少していくと、どうしても何らかの見直しが必要になってくるとは思い
ます。平成26年度から値上げをしても、4~5年でまた元に戻る状況が予想され
ます。平成23年度の事務事業見直しにより、平成26年度からの値上げをする方
針を出した所ですが、その後に消費税の問題もありまして、当初の20%アップと
いうことにはならないのではないかとのことで、内部的に協議した結果、12%程
度で留めておくのが一番良いのではないかと判断し、今回の案としたものでありま
す。
(町民)
簡水事業と上水事業の統合を国が勧奨していて、統合しなければ簡水事業には補
助を行わないという説明であったが、これはどういうことか。
(町)
熊石地域では、熊石本町と相沼泊川の二つの簡水・事業があります。これは、統
合しなければ補助を受けられなくなることもありますし、施設の更新も統合してい
なければやりにくいこともあり、今年度中に一つに統合する予定です。
(町民)
統合とは具体的にどういう部分を統合するのか。
(町)
二つの簡水を一つの簡水として扱うことになります。例えば、事業を実施する際
に、国から補助を受けることとなりますが、現在はそれぞれで申請しているのです
が、統合した後は一つの事業として申請をあげることとなります。
(町民)
統合した方が良い点と悪い点は、どんなことがあるか。
(町)
当初、国は平成29年度までに統合していなければ、それ以降は補助を出しませ
んよという話でしたので、統合すると補助を受けられるという点が良い点になるか
と思います。
(町民)
国が統合を進めたい理由はどんな所にあるのか。
(町)
平成19年度に厚生労働省が簡易水道に対する補助制度を見直しました。平成2
9年4月からの統合が予定されていますが、八雲地域には三つの簡易水道と一つの
上水道、熊石地域には二つの簡易水道があります。熊石地域の二つの簡易水道を一
つに、八雲地域は一つの上水道に統合することを前提に計画を提出すれば、平成2
8年度までは簡易水道の補助を認めるとしたため、八雲町としては補助を受けた方
2
が得策であろうということで、統合計画を提出した訳です。メリットとしては、補
助が受けられるということになります。熊石地域はデメリットより補助のメリット
しかないかと思います。八雲地域の上水道で言えば、逆にデメリットの方が大きく
なります。水道事業会計は企業会計で独立採算です。簡易水道事業会計は一般会計
からの繰り入れを受けなければ事業の運営が出来ない状態となっています。八雲町
の料金は一つですので、統合することによって、今のまま独立採算でやりなさいと
なると、事業の運営が出来なくなる、収益が取れなくなるので、八雲地域の上水道
としてはデメリットが大きくなります。一般会計からの繰り入れをそのまま継続し
ても良いのかどうかは、国からは何もその後の方針は示されていません。
国としては、事業がいくつもあると、それに費やす経費などが分散されるため、
一つにまとめることによって、経費の節減が図られるのではないかという思惑があ
ると思います。
(町民)
口径で料金が分かれているが、一般用と事業用に分けることは出来ないのか。私
は雲石団地に住んでいるため、口径が25m/mであり、ものすごく割高な料金を
取られているという印象しかないが、一般家庭は同じ料金体系に出来ないか。
(町)
そのようなご意見も受けておりますが、平成18年度の料金改定時にその料金体
系の整理は出来ていると私どもは考えていましたので、今回は大きな料金体系の見
直しはしないということで案を示させていただいています。町営住宅雲石団地の場
合は、すべて25m/mの口径が付いています。合併前の旧熊石町時代に建てられ
た町営住宅ですので、高台にあり、なおかつ3階建てということもあり、水圧を気
にされている方もいらっしゃいました。今の料金体系になると、当時よりも料金へ
の影響が大きかったということで、今回の改定案では20m/mや25m/mの部
分で15㎥以下の使用者の方には基本水量を引き下げることで差が出ないように配
慮した部分があります。また、団地については今後メーターを20m/mや13m
/mに変えた場合に、どのように変わるかを試験的に実施してみたいと思います。
(町民)
説明会資料①の3ページの施設の老朽化について、計器が近いうちに取替えが必
要になるとあるが、浄水場を拡張することによって、計器も更新が必要とはどうい
うことか。
(町)
施設の拡張ではありません。施設はそれぞれ種類によって法定の耐用年数が違い
ます。今まで作ってきた施設は、法定耐用年数以上に修繕で延命している状況です
が、将来は大規模な修繕が必要になってきます。その時の資金を今回の改定で何と
か確保させていただきたいということです。改築するにはお金が掛かりますので、
3
そのお金をどこから調達するかということになります。一般的に皆さんが言われる
貯金というものはあり、それから返済していきます。ただ、借入を抑えて、自己資
金で借金を返す方法を取りますが、あまりにも施設が大きいので、すぐ資金も底を
付いてしまいますので、その貯金が底を付かないように蓄えをしながら、自己資金
で借金を返していくというローテーションを組んでいくためにも今回の改定を考え
ています。地下水を汲み上げていますので、その際に水量を量ったり、塩素を計っ
たりする機械関係が古くなってくると、取り替えないといけなくなりますので、そ
の更新が必要になってくるということです。
(町民)
説明会資料①の3ページに施設の耐震化等とあるが、水道の場合にはどのような
ものがあるか。
(町)
水道管については、管に色んな材質や種類があります。古い物は石綿管があった
りして、塩ビ管などに変わっています。最近、地震が多いものですから、管の継手
から抜け出してしまうことがあります。国は抜け出さないような継手の管を開発し
ています。すべてが耐震化になっているかというとなっていませんので、国からは
耐震化をしていってくださいということで、管に関しては継手部分が抜けない耐震
化ということです。建物に関しても、古い物はRC造でありますが、地震などで割
れたりするので、それも耐震化するということになります。国の方針となっていま
す。
(町民)
例えば、熊石であれば、給水している区域の全部の管について耐震化するという
ことか。
(町)
お金がなければ出来ないことですが、目指すのはそうです。古い管を取り替える
時にはそうしていくということになります。南西沖地震の際には、何箇所か建設当
時から入れている石綿管が壊れてしまって、断水になったのを記憶されているかと
思いますが、そのような箇所を耐震化していくということになります。
(町民)
いずれはまた数年後に、料金の引き下げなり、引き上げなりの改定が有り得ると
考えて良いのか。
(町)
そう思っていただいて良いと思います。今回の改定だけでは、将来・未来永劫の
対応にはならないので、これから人口動態など色々なことを考えて、あと4~5年
だと思います。それほど大きなペースでは上げないのが水道料金の基本的な料金設
定の考え方です。皆さん使用者がいて、使用料がそれなりに伴って、大きな負担の
4
支出にならないような設定ということです。ただし、5年程度を目途に料金改定を
行っていくのが良いのではないかという国からの指示もありまして、八雲町として
も大きな料金設定ではなくて、適正な支払可能な額として常に考えています。大き
く上げるのではなくて、状況を検討しながら料金を見直していくという方針でおり
ます。
(町民)
この料金は、平成26年4月の支払分から対象になるか。
(町)
平成26年5月使用分・6月支払分からになろうかと思いますが、消費税も上が
ることから、その消費税の動向と合わせてということになろうかと思います。
(町)
他にご質問等はないでしょうか。
(町民)
声なし
(町)
以上をもちまして、水道・下水道料金改定に伴う町民説明会を終了させていただ
きます。長時間に亘り、貴重なご意見をいただきまして、ありがとうございました。
(以上)
5