言葉の架け橋 -25- -こんな日本語、英語にできますか?- 擬態語 (2)天候に関するもの 天候には色々な現象があり、それを表す擬態語もたくさんありますので、今回はそれを見てい きましょう。 雨の多い日本では、降り方について色々な表現があります。「しとしと降る」は”It is raining gently/ quietly ”でいいでしょう。また、”A soft rain is falling.” その逆、「ざんざん(=土砂) 降り」 は、皆さんもご存知かもしれませんが、It rains cats and dogs.” その由来は土砂降りの雨音が犬と 猫の喧嘩のような音、というのが一説だそうです。 風の吹き方に移りましょう。「ぴゅうぴゅう」というと北風を思い出しませんか?英語です と、”howling wind” で、howling は「狼の吠えるような」と言う意味合いです。もう一つ、日常 は使いませんが、”wuthering wind” はあの有名なエミリー・ブロンテの「嵐が丘」の英語名 が ”Wuthering Heights” であることを思い出していただくと、ぴんと来るかもしれません。ゆっ たりした春風に使う「そよそよ吹く風」は、“gentle breeze” で、英語では wind ではなくなりま す。因みに、「大風が吹いていた」ですと今度は ”It was blowing a gale.” となります。余談です が、”March comes in like a lion and goes out like a lamb.” (3 月は獅子<の吠え声>のように始まり <おとなしい>子羊のように終わる)という言い回しが 3 月になるとよく聞かれます。今年は始 まりから子羊のようでしたが。 それでは晴れの日は? 「さんさんと日が照る日」 は、”a bright sunny day”。「ぎらぎらと照りつ ける太陽」だったら?”the glaring sun” (太陽は一つしかありませんので、冠詞はいつでも the で す。)とか ”The sun is beating down.” となります。 上記についてご質問のある方、又その他の表現について知りたい方は、 [email protected] まで。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。 通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤース&アソシエーツ社(株) 社長。www.suzukimyers.com
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