販売用資料 販売会社様内限 スペシャル・レポート 米国ハイ・イールド債券の投資環境についてのQ&A 2015年9月 追加型投信/海外/債券 フィデリティ投信株式会社 当資料では、米国ハイ・イールド債券の投資環境等についてQ&A形式でご紹介いたします。 Q: 足元の米国ハイ・イールド債券相場の動向は? A:米国ハイ・イールド債券は他資産よりも安定的に推移し、 現在は底堅く推移しています。 中国経済成長の減速懸念や原油安などを背景に、世界的に幅広い資産が下落する局面がありましたが、米 国ハイ・イールド債券は他のリスク性資産よりも安定的に推移し、下落幅が抑えられました。債券が持つ安定 性という特徴と、高利回りの金利収入による下支えが、相対的な安定推移の主な要因と考えられます。現在は 市場全体の下落基調がおさまり、米国ハイ・イールド債券は8月下旬以降、上昇傾向となっています。 また、米国ハイ・イールド債券の利回りは7.5%、米国10年国債に対するスプレッド(上乗せ金利)は5.3%と、 魅力的な水準で推移しています(2015年9月11日時点)。 各資産の推移 130 (米ドル/バレル) (指数) 65 60 120 55 110 50 100 45 90 80 70 14年12月 40 米国株式(左軸) 中国株式(左軸) 米国リート(左軸) MLP(左軸) 米国ハイ・イールド債券(左軸) WTI原油先物(右軸) 35 30 15年1月 15年2月 15年3月 15年4月 15年5月 15年6月 15年7月 15年8月 米国ハイ・イールド債券の利回り等の推移 米国ハイ・イールド債券利回り スプレッド(上乗せ金利) 8% 7.5% 7% 6% 5.3% 5% 4% 2014年12月 2015年2月 2015年4月 2015年6月 (注)上グラフ:RIMESおよびBloombergよりフィデリティ投信作成。2014年12月末~2015年9月11日。WTI原油先物は実 数値。その他は期間初を100として指数化。現地通貨ベース。 下グラフ:RIMESよりフィデリティ投信作成。2014年12月末~2015年9月11日。スプレッドは米国ハイ・イールド債券と米国 10年国債との利回りの差。 1 上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。 最終ページを必ずご確認ください。 2015年8月 販売用資料 販売会社様内限 スペシャル・レポート 米国ハイ・イールド債券の投資環境についてのQ&A 2015年9月 追加型投信/海外/債券 フィデリティ投信株式会社 Q: 米国ハイ・イールド債券は政策金利の引き上げに弱いのでしょうか? A:過去の利上げ局面では、米国ハイ・イールド債券は 堅調に推移してきました。 米連邦準備制度理事会(FRB)は今年中にも政策金利を引き上げると見られます。過去2回の利上げ局面の 米国ハイ・イールド債券の動き(米ドルベース)を見てみると、利上げ局面ではむしろ堅調に上昇しています。 米国景気が堅調で物価が上昇する可能性が高いと判断されてはじめて、FRBは景気の過熱や物価上昇の行 き過ぎを抑えるために政策金利を引き上げます。つまり、利上げ局面は米国景気拡大局面となることが多く、 そのような局面では、米国ハイ・イールド債券発行企業の業績も堅調で債務不履行(デフォルト率)は低水準で 推移すると期待できます。これらの要因により、米国ハイ・イールド債券は過去の利上げ局面において堅調に 推移してきました。 米国ハイ・イールド債券と政策金利等の推移 1,600 米国ハイ・イールド債券 800 400 200 10 (%) 利上げ期間 利上げ 期間 8 6 4 政策金利 2 米国長期金利 0 93年5月 95年5月 97年5月 99年5月 01年5月 03年5月 05年5月 07年5月 09年5月 11年5月 13年5月 15年5月 (注)RIMESよりフィデリティ投信作成。期間は1993年5月末~2015年8月末。政策金利はFF金利。米国長期金利は10年国債。1994年6月 末より。利上げ期間は政策金利が最初に引き上げられた時点から最初に引き下げられた時点までを表示。 米国ハイ・イールド債券は対数グラフで表示。米ドルベース。 2 上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。 最終ページを必ずご確認ください。 2015年9月 販売用資料 販売会社様内限 スペシャル・レポート 米国ハイ・イールド債券の投資環境についてのQ&A 追加型投信/海外/債券 フィデリティ投信株式会社 Q: 米国ハイ・イールド債券発行企業は 政策金利の引き上げに弱いのでしょうか? A:米国ハイ・イールド債券発行企業に対する利上げの影響は 限定的と予想されます。 過去5~6年間で、米国ハイ・イ ールド債券発行企業は財務力を 向上させています。例えば、債券 発行目的の多くを占める借り換 えでは、償還期限が到来した債 務を、より低い金利で借り換える ことによって利払い負担の軽減 に成功しています。 米国ハイ・イールド債券発行額の発行目的別内訳の推移 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 (注)FMR Coよりフィデリティ投信作成。2015年は6月末まで。 借り換え 自社株買い 運転資金 設備投資 企業買収 また、借り換えによる償還期限の長期化も実施しています。これにより、米国ハイ・イールド債券全体で 2017年末までに償還を迎える債券の比率は全体の10%未満、エネルギー・セクターで2018年末までに償 還を迎える債券は全体の10%程度となっています。このように、今後約2~3年間で償還し借り換えが必要 となる債券の比率は抑えられており、利上げによって金利上昇が起きた場合でも、その影響は限定的と考 えられます。 また、利上げが実施された場合でも、FRBは米国景気の回復や企業動向を確認しながら、緩やかなペース で利上げを進めると考えられます。米国景気回復が続くことは米国ハイ・イールド債券発行企業にとって追 い風であり、穏やかなペースの利上げによって調達金利が緩やかに上昇したとしても、その影響は限定的 と予想されます。 25% 米国ハイ・イールド債券の償還期限別発行残高の比率 20% 15% 10% 5% 0% 3 エネルギー・セクター 米国ハイ・イールド債券全体 (注)FMR Coよりフィデリティ投信作成。2015年6月末時点。 上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。 最終ページを必ずご確認ください。 販売用資料 販売会社様内限 スペシャル・レポート 米国ハイ・イールド債券の投資環境についてのQ&A 2015年9月 追加型投信/海外/債券 フィデリティ投信株式会社 Q: 原油安は米国ハイ・イールド債券にどのように影響するのでしょうか? A:一部のエネルギー関連企業を除き、米国ハイ・イールド債券発行企業 は原油安から恩恵を受けると考えられます。 エネルギー・セクターの中には、特徴の異なる複数のサブ・セクターがあります。探査・開発セクター企業 は、油田を保有し開発するため、原油安は採算悪化要因となります。原油安の影響を相対的に大きく受け るため、債券利回りが10%を超えるなど、市場からは高リスク・セクターとみなされています。しかし、今後 の原油価格の安定から恩恵を受ける企業も存在すると考えられます。 貯蔵・輸送セクターでは、多くの企業は固定価格の長期契約によって原油輸送を請け負っており、原油安 の影響は相対的に軽微です。キャッシュフローも安定しており、債券利回りは米国ハイ・イールド債券全体 よりも低い水準となっています。 このほかにも設備・サービス・セクターや精製・販売セクターがありますが、米国ハイ・イールド債券全体に 占める比率は合計2%台と小規模です。 米国ハイ・イールド債券のエネルギー・セクター内の比較 サブ・セクター 探査・開発 米国ハイ・ エネルギー・ イールド債券 債券利回り セクターでの比率 での比率 84 49.6% 6.5% 13.9% 時価総額 (10億米ドル) 貯蔵・輸送 53 31.4% 4.1% 6.6% 設備・サービス 25 14.7% 1.9% 15.0% 精製・販売 エ ネルギ ー ・セク ター 全体 米国ハイ・イー ルド債券全体 7 4.2% 0.6% 170 100.0% 13.1% 1,297 7.5% 11.5% (注)BloombergおよびRIMESよりフィ 100.0% 7.5% デリティ投信作成。2015年8月末時点。 エネルギー以外のセクターでは、原油安が追い風となるセクターが多くあります。原油・ガソリンの消費者 である化学セクター等の製造業、空運セクター、公益セクター(電力会社など)等はエネルギー・原材料コ スト低下という恩恵を受けています。また、自動車大国である米国では、ガソリン価格低下が内需拡大に つながることで、小売、自動車、消費財セクターなど幅広い業種の業績拡大が期待されます。 このように、エネルギー・セクターの一部企業で原油安が逆風となる一方、多くのセクターでは原油安が追 い風となるため、原油安が進行した場合の米国ハイ・イールド債券相場全体への影響は限定的と予想さ れます。 原油安による投資家センチメントの悪化で相場の変動性が高まった場合は、魅力的な投資機会が生まれ ると期待されます。 米国ハイ・イールド債券指数とセクター別指数の騰落率(騰落率上位/下位10セクター) 20% 15% 10% 5% 0% -5% -10% -15% -20% -25% -30% 騰落率上位10セクター 14.4% 13.8% 13.7% 11.9% 11.5% 11.4% 11.0% 10.1% 9.7% 騰落率下位10セクター 9.6% 2.6% 4.9% 4.8% 3.7% 3.6% 0.7% -0.2% -1.0% 原油安がコスト低下につながる空運、公益セクターや、 幅広い内需関連セクターが騰落率上位に。 2013年末から2015年8月末にかけて下落したのは 5セクターにとどまる。 (注)RIMESよりフィデリティ投信作成。 2013年12月末~2015年8月末。米ドルベース。 4 -3.6% 上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。 最終ページを必ずご確認ください。 -14.6% -23.7% 2015年9月 販売用資料 販売会社様内限 スペシャル・レポート 米国ハイ・イールド債券の投資環境についてのQ&A 追加型投信/海外/債券 フィデリティ投信株式会社 ご注意点 ● 当資料は、信頼できる情報をもとにフィデリティ投信が作成しておりますが、正確性・完全性について当社が責任を負う ものではありません。 ● 当資料に記載の情報は、作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって予告なく変更することがあります。 また、いずれも将来の傾向、数値、運用結果等を保証もしくは示唆するものではありません。 ● 当資料に記載されている個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は 企業の株式等の売買を推奨するものではありません。 ● 当資料にかかわる一切の権利は引用部分を除き当社に属し、いかなる目的であれ当資料の一部又は全部の無断での 使用・複製は固くお断りします。 ● 投資信託のお申し込みに関しては、下記の点をご理解いただき、投資の判断はお客様自身の責任においてなさいます ようお願い申し上げます。なお、当社は投資信託の販売について投資家の方の契約の相手方とはなりません。 ● 投資信託は、預金または保険契約でないため、預金保険および保険契約者保護機構の保護の対象にはなりません。 ● 販売会社が登録金融機関の場合、証券会社と異なり、投資者保護基金に加入しておりません。 ● 投資信託は、金融機関の預貯金と異なり、元本および利息の保証はありません。 ● 投資信託は、国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象とし投資元本が保証されていないため、当該 資産の市場における取引価格の変動や為替の変動等により投資一単位当たりの価値が変動します。従ってお客様の ご投資された金額を下回ることもあります。又、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、 取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては目論見書や 契約締結前交付書面を良くご覧下さい。 ●ご投資頂くお客様には以下の費用をご負担いただきます。 ・申込時に直接ご負担いただく費用:申込手数料 上限 4.32%(消費税等相当額抜き4.0%) ・換金時に直接ご負担いただく費用:信託財産留保金 上限 1% ・投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用:信託報酬 上限 年率2.0844%(消費税等相当額抜き1.93%) ・その他費用:上記以外に保有期間等に応じてご負担頂く費用があります。目論見書、契約締結前交付書面等で ご確認ください。 ご注意)上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率に つきましては、フィデリティ投信が運用するすべての公募投資信託のうち、徴収する夫々の費用における最高の料率を 記載しておりますが、当資料作成以降において変更となる場合があります。投資信託に係るリスクや費用は、夫々の投資 信託により異なりますので、ご投資をされる際には、事前に良く目論見書や契約締結前交付書面をご覧下さい。 フィデリティ投信株式会社 金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第388号 加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 IM15014-3 CSIS150915-3 資料中グラフの注記に別途記載ない場合は以下の指数を使用しています。 米国ハイ・イールド債券:バンクオブアメリカ・メリルリンチ・USハイ・イールド・コンストレインド・インデックス 米国ハイ・イールド債券のセクター別指数:バンクオブアメリカ・メリルリンチ・USハイ・イールド・インデックスの各セクター指数 米国株式:S&P500種指数 米国リート:FTSE NAREIT Equity REITsインデックス MLP:Alerian MLPインデックス 中国株式:H株指数 5
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