医薬品インタビューフォーム - 医療関係者向け情報

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日本標準商品分類番号 87 2646
医薬品インタビューフォーム
日本病院薬剤師会の IF 記載要領 2008 に準拠して作成
経皮吸収型ステロイド剤
剤
形
製 剤 の 規 制 区 分
規
格
・
含
量
軟膏剤(ゲル)
劇薬
処方せん医薬品(注意-医師等の処方せんにより使用すること)
1g 中にプレドニゾロンファルネシル酸エステル 14mg を含有する。
和名:プレドニゾロンファルネシル酸エステル
一
般
名
製造販売承認年月日
薬 価 基 準 収 載 ・
発
売
年
月
日
開発・製造販売(輸入)・
提 携 ・ 販 売 会 社 名
洋名:prednisolone farnesylate
製 造 承 認 年 月 日 : 2007 年
2 月 28 日
薬価基準収載年月日 : 2007 年
6 月 15 日
発
売 年 月 日 : 1998 年
9月
7日
製造販売元:
医薬情報担当者の連絡先
大鵬薬品工業株式会社 製品情報部 医薬品情報室
TEL 0120-20-4527
問 い 合 わ せ 窓 口
FAX 03-3293-2451
受付時間:9 時 00 分~17 時 30 分(土・日・祝祭日を除く)
医療関係者向けホームページ
http://www.taiho.co.jp/
本 IF は 2009 年 7 月改訂の添付文書の記載に基づき作成した。
最新の添付文書情報は、医薬品医療機器情報提供ホームページ http://www.info.pmda.go.jp/ にてご確認ください。
1
ファルネゾンゲル 1.4%
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インタビューフォーム
2009 年 9 月作成(改訂第 5 版)
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―日本病院薬剤師会―
1.医薬品インタビューフォーム作成の経緯
医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書(以下、添付文書と略す)があ
る。医療現場で医師・薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用す
る際には、添付文書に記載された情報を裏付ける更に詳細な情報が必要な場合がある。
医療現場では、当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者等に情報の追加請求や質疑をし
て情報を補完して対処してきている。この際に必要な情報を網羅的に入手するための情報リスト
としてインタビューフォームが誕生した。
昭和 63 年に日本病院薬剤師会(以下、日病薬と略す)学術第 2 小委員会が「医薬品インタビ
ューフォーム」(以下、IF と略す)の位置付け並びに IF 記載様式を策定した。その後、医療従事
者向け並びに患者向け医薬品情報ニーズの変化を受けて、平成 10 年 9 月に日病薬学術第 3 小委
員会において IF 記載要領の改訂が行われた。
更に 10 年が経過した現在、医薬品情報の創り手である製薬企業、使い手である医療現場の薬
剤師、双方にとって薬事・医療環境は大きく変化したことを受けて、平成 20 年 9 月に日病薬医
薬情報委員会において新たな IF 記載要領が策定された。
2.IF とは
IF は「添付文書等の情報を補完し、薬剤師等の医療従事者にとって日常業務に必要な、医薬品
の品質管理のための情報、処方設計のための情報、調剤のための情報、医薬品の適正使用のため
の情報、薬学的な患者ケアのための情報等が集約された総合的な個別の医薬品解説書として、日
病薬が記載要領を策定し、薬剤師等のために当該医薬品の製薬企業に作成及び提供を依頼してい
る学術資料」と位置付けられる。
ただし、薬事法・製薬企業機密等に関わるもの、製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び薬
剤師自らが評価・判断・提供すべき事項等は IF の記載事項とはならない。言い換えると、製薬企
業から提供された IF は、薬剤師自らが評価・判断・臨床適応するとともに、必要な補完をするも
のという認識を持つことを前提としている。
[IF の様式]
①規格は A4 版、横書きとし、原則として 9 ポイント以上の字体(図表は除く)で記載し、一
色刷りとする。ただし、添付文書で赤枠・赤字を用いた場合には、電子媒体ではこれに従う
ものとする。
②IF 記載要領に基づき作成し、各項目名はゴシック体で記載する。
③表紙の記載は統一し、表紙に続けて日病薬作成の「IF 利用の手引きの概要」の全文を記載す
るものとし、2 頁にまとめる。
[IF の作成]
①IF は原則として製剤の投与経路別(内用剤、注射剤、外用剤)に作成される。
②IF に記載する項目及び配列は日病薬が策定した IF 記載要領に準拠する。
③添付文書の内容を補完するとの IF の主旨に沿って必要な情報が記載される。
2
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IF 利用の手引きの概要
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医療従事者自らが評価・判断・提供すべき事項については記載されない。
⑤「医薬品インタビューフォーム記載要領 2008」(以下、「IF 記載要領 2008」と略す)により
作成された IF は、電子媒体での提供を基本とし、必要に応じて薬剤師が電子媒体(PDF)
から印刷して使用する。企業での製本は必須ではない。
[IF の発行]
①「IF 記載要領 2008」は、平成 21 年 4 月以降に承認された新医薬品から適用となる。
②上記以外の医薬品については、
「IF 記載要領 2008」による作成・提供は強制されるものでは
ない。
③使用上の注意の改訂、再審査結果又は再評価結果(臨床再評価)が公表された時点並びに適
応症の拡大等がなされ、記載すべき内容が大きく変わった場合には IF が改訂される。
3.IF の利用にあたって
「IF 記載要領 2008」においては、従来の主に MR による紙媒体での提供に替え、PDF ファイ
ルによる電子媒体での提供を基本としている。情報を利用する薬剤師は、電子媒体から印刷して
利用することが原則で、医療機関での IT 環境によっては必要に応じて MR に印刷物での提供を
依頼してもよいこととした。
電子媒体の IF については、医薬品医療機器総合機構の医薬品医療機器情報提供ホームページに
掲載場所が設定されている。
製薬企業は「医薬品インタビューフォーム作成の手引き」に従って作成・提供するが、IF の原
点を踏まえ、医療現場に不足している情報や IF 作成時に記載し難い情報等については製薬企業の
MR 等へのインタビューにより薬剤師等自らが内容を充実させ、IF の利用性を高める必要がある。
また、随時改訂される使用上の注意等に関する事項に関しては、IF が改訂されるまでの間は、当
該医薬品の製薬企業が提供する添付文書やお知らせ文書等、あるいは医薬品医療機器情報配信サ
ービス等により薬剤師等自らが整備するとともに、IF の使用にあたっては、最新の添付文書を医
薬品医療機器情報提供ホームページで確認する。
なお、適正使用や安全性の確保の点から記載されている「臨床成績」や「主な外国での発売状
況」に関する項目等は承認事項に関わることがあり、その取扱いには十分留意すべきである。
4.利用に際しての留意点
IF を薬剤師等の日常業務において欠かすことができない医薬品情報源として活用して頂きた
い。しかし、薬事法や医療用医薬品プロモーションコード等による規制により、製薬企業が医薬
品情報として提供できる範囲には自ずと限界がある。IF は日病薬の記載要領を受けて、当該医薬
品の製薬企業が作成・提供するものであることから、記載・表現には制約を受けざるを得ないこ
とを認識しておかなければならない。
また製薬企業は、IF があくまでも添付文書を補完する情報資材であり、今後インターネットでの
公開等も踏まえ、薬事法上の広告規制に抵触しないよう留意し作成されていることを理解して情
報を活用する必要がある。
(2008 年 9 月)
3
ファルネゾンゲル 1.4%
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④製薬企業の機密等に関するもの、製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び薬剤師をはじめ
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4
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅰ.概要に関する項目
次
Ⅴ.治療に関する項目
1.開発の経緯 ························· 1
1.効能又は効果 ······················· 11
2.製品の治療学的・製剤学的特性 ······· 1
2.用法及び用量 ······················· 11
3.臨床成績 ··························· 11
Ⅱ.名称に関する項目
1.販売名 ····························· 2
2.一般名 ····························· 2
Ⅵ.薬効薬理に関する項目
1.薬理学的に関連ある化合物
3.構造式又は示性式 ··················· 2
又は化合物群 ······················· 19
4.分子式及び分子量 ··················· 2
2.薬理作用 ··························· 19
5.化学名(命名法) ··················· 2
6.慣用名、別名、略号、記号番号 ······· 2
7.CAS 登録番号 ······················ 2
Ⅶ.薬物動態に関する項目
1.血中濃度の推移・測定法 ············· 25
2.薬物速度論的パラメータ ············· 26
Ⅲ.有効成分に関する項目
3.吸
収 ····························· 26
1.物理化学的性質 ····················· 3
4.分
布 ····························· 27
2.有効成分の各種条件下における
5.代
謝 ····························· 31
6.排
泄 ····························· 33
安定性 ····························· 4
3.有効成分の確認試験法 ··············· 5
7.透析等による除去率 ················· 34
4.有効成分の定量法 ··················· 6
Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
Ⅳ.製剤に関する項目
1.剤
形 ····························· 7
2.製剤の組成 ························· 7
3.用時溶解して使用する製剤の調製法 ··· 7
4.懸濁剤、乳剤の分散性に対する注意 ··· 7
5.製剤の各種条件下における安定性 ····· 8
5
1.警告内容とその理由 ················· 35
2.禁忌内容とその理由
(原則禁忌を含む) ················· 35
3.効能又は効果に関連する
使用上の注意とその理由 ············· 35
4.用法及び用量に関連する
6.溶解後の安定性 ····················· 8
使用上の注意とその理由 ············· 35
7.他剤との配合変化(物理化学的変化) · 8
5.慎重投与内容とその理由 ············· 35
8.溶出性 ····························· 8
6.重要な基本的注意とその理由
9.生物学的試験法 ····················· 9
及び処置方法 ······················· 35
10.製剤中の有効成分の確認試験法······· 9
7.相互作用 ··························· 36
11.製剤中の有効成分の定量法··········· 9
8.副作用 ····························· 36
12.力
価····························· 9
9.高齢者への投与 ····················· 41
13.混入する可能性のある夾雑物········· 9
10.妊婦、産婦、授乳婦等への投与 ······· 41
14.治療上注意が必要な容器に関する情報· 10
11.小児等への投与 ····················· 41
15.刺激性····························· 10
12.臨床検査結果に及ぼす影響 ··········· 42
16.その他····························· 10
13.過量投与 ··························· 42
ファルネゾンゲル 1.4%
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目
15.その他の注意······················· 42
16.その他····························· 42
12.効能又は効果追加、用法及び用量変更
追加等の年月日及びその内容 ········· 49
13.再審査結果、再評価結果公表年月日
及びその内容 ······················· 49
Ⅸ.非臨床試験に関する項目
14.再審査期間 ························· 49
1.薬理試験 ··························· 43
15.投薬期間制限医薬品に関する情報 ····· 49
2.毒性試験 ··························· 45
16.各種コード ························· 49
17.保険給付上の注意 ··················· 49
Ⅹ.管理的事項に関する項目
1.規制区分 ··························· 48
ⅩⅠ.文
献
2.有効期間又は使用期限 ··············· 48
1.引用文献 ··························· 50
3.貯法・保存条件 ····················· 48
2.その他の参考文献 ··················· 52
4.薬剤取扱い上の注意点 ··············· 48
5.承認条件等 ························· 48
6.包
ⅩⅡ.参考資料
装 ····························· 48
1.主な外国での発売状況 ··············· 53
7.容器の材質 ························· 48
2.海外における臨床支援情報 ··········· 53
8.同一成分・同効薬 ··················· 48
9.国際誕生年月日 ····················· 48
10.製造販売承認年月日及び承認番号····· 48
11.薬価基準収載年月日················· 48
6
ファルネゾンゲル 1.4%
ⅩⅢ.備
考
その他の関連資料 ······················ 54
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14.適用上の注意······················· 42
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1.開発の経緯
関節リウマチに対する治療は、主に非ステロイド性抗炎症剤、金製剤、Dペニシラミン、免疫調節・抑制剤及び副腎皮質ステロイド剤等によって行わ
れ、全身的にはある程度その症状をコントロールすることが可能であるが、
一部の関節にのみ炎症・疼痛が残る場合があり、このような場合にはステ
ロイドの関節注入療法が施行されている。しかしながら、ステロイドの関
節注入療法は全身の副作用が危惧され、また、手指関節等の小関節に注入
する場合の手技的なこと等を考慮すると局所療法として塗布するだけの外
用療法が期待される。
ファルネゾンゲル(一般名:プレドニゾロンファルネシル酸エステル)は、
基礎的に外用塗布により全身循環を介することなく深部の炎症部位に到達
し、活性体プレドニゾロンに変換されることにより局所特異的に抗炎症作
用を発現することが確認されている。
従来、ステロイド外用剤は皮膚疾患にのみ適応されているが、ファルネ
ゾンゲルは関節リウマチの局所治療に有効な新しいタイプの経皮吸収型ス
テロイド剤として、本邦において初めて開発された薬剤であり、1998 年 4
月 10 日に承認された。
また、2007 年 2 月 28 日にファルネゾンゲル 1.4%が販売名変更代替新規
承認された。
2.製品の治療学的・製剤
学的特性
① 関節リウマチの指、手、肘関節の腫脹・疼痛に効果を示すステロイド外
用剤である。
② アジュバント関節炎(ラット)において、本剤の効果は局所的であり、塗
布側のみの腫脹を抑制した。(p22、p23)
③ 経皮吸収により、深部に直接浸透し、炎症部位(組織、細胞)でプレドニ
ゾロンを生成し、効果を発揮する(ウサギ、in vitro)。(p29、p31)
-1-
7
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅰ.概要に関する項目
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Ⅱ.名称に関する項目
1.販売名
(1) 和名
ファルネゾンゲル 1.4%
(2) 洋名
Farnezone gel 1.4%
(3) 名称の由来
「プレドニゾロンファルネシル酸エステル」に由来する。
2.一般名
(1) 和名(命名法)
プレドニゾロンファルネシル酸エステル(JAN)
(2) 洋名(命名法)
prednisolone farnesylate(JAN)
(3) ステム
不明
3.構造式又は示性式
O
CH3
CH3
CH2OC
C
CH3
HO H
CH3
CH3
CH3
O
OH
H
H
H
O
4.分子式及び分子量
分子式:C36H50O6
分子量:578.78
5.化学名(命名法)
(+)-11β,17α,21-Trihydroxy-1,4-pregnadiene-3,20-dione
21-[(E,E )-3,7,11-trimethyl-2,6,10-dodecatrienoate]
(IUPAC)
6.慣用名、別名、略号、 PNF-21(治験番号)
記号番号
7.CAS 登録番号
118244-44-3
-2-
8
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅲ.有効成分に関する項目
1.物理化学的性質
(1) 外観・性状
白色の結晶性の粉末で、わずかに特異なにおいがある。
(2) 溶解性
1) 各種溶媒における溶解度
ジクロロメタン、テトラヒドロフラン又は 1,4-ジオキサンに溶けやす
く、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、
ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
プレドニゾロンファルネシル酸エステルの溶解度(20℃)
溶
媒
溶解度(W/V%)
溶
媒
溶解度(W/V%)
テトラヒドロフラン
40.9
酢酸エチル
3.71
クロロホルム
38.2
メタノール
ジクロロメタン
34.7
ジエチルエーテル
3.06
3.91×10-1
29.4
ヘキサン
4.40×10-5
水
5×10-6 以下
1,4-ジオキサン
アセトン
8.69
エタノール(99.5)
5.11
2) 各種 pH 溶媒に対する溶解度
該当資料なし
(3) 吸湿性
吸湿性なし
(20℃、98%RH、11 日間保存した後の重量変化は 0.1%以下)
(4) 融点(分解点)、
融点:154~157℃
沸点、凝固点
(5) 酸塩基解離定数
該当資料なし
(6) 分配係数
オクタノール層にほぼ全て分配(オクタノール/水系溶媒、pH 3~11)
(7) その他の主な示性値
旋光度[α]20D:+124~+129°(0.5g、1,4-ジオキサン、50mL、100mm)
-3-
9
ファルネゾンゲル 1.4%
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2.有効成分の各種条件下
における安定性
(1) 各種条件下での安定性
試験名
保存条件
保存期間
長 期
保 存
0℃, 遮光
39 ヵ月
ポリエチレン製
6 ヵ月
ポリエチレン製
試 験
加 速
15℃, 75%RH
試 験
遮光
保存形態
袋/金属容器
袋/金属容器
結
果
変化なし(規格の範囲内)
変化なし(規格の範囲内)
性状:微黄色に変化。におい
苛
温度
40℃, 遮光
3 ヵ月
(20%RH 以下)
褐色ガラス瓶
(開放)
は強くなる。
純度試験:溶状に変化。
類縁物質 4~5%増加。
酷
含量:約 6~7%低下。
湿度
試
対照
15℃, 75%RH
遮光
15℃, 40%RH
験
遮光
6 ヵ月
透明ガラスシャー
純度試験:類縁物質 0.2~0.8%
レ(開放)
増加。
6 ヵ月
褐色ガラス瓶
純度試験:類縁物質 0.2~0.7%
(開放)
増加。
性状:微黄色に変化。
光
15℃, 42%RH
白色蛍光灯 *
約 2 ヵ月
透明ガラスシャー
純度試験:溶状に変化。
類縁物質 4~6%増加。
レ(密閉)
含量:約 7~8%低下。
*:90 万 lux・hr(約 560lux を約 2 ヵ月照射)
測定項目: 性状、確認試験、融点、施光度、純度試験(溶状、類縁物質)、乾燥減量
含量、吸光度
(2) pH プロファイル
40℃における 0.2%プレドニゾロンファルネシル酸エステルのイソプ
ロパノール・緩衝液混液(3:2)中の安定性を検討し、擬一次反応と仮
定して分解速度定数を求めた。
(day-1)
1
0
log Kobs
-1
-2
-3
-4
-5
-6
0
2
4
6
8
緩衝液のpH
10
12
Kobs:分解速度定数
pH プロファイル
-4-
10
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅲ.有効成分に関する項目
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2.有効成分の各種条件下
(3) 分解経路
における安定性
分解物の検索結果並びに固体状態及び水溶液中での安定性試験結果よ
(つづき)
り推定した分解経路図を示した。
O
O
C O
OH
HO
O
O
6’-epo
+
O
熱
lumi
)
ファルネシル酸側鎖
過酸化物
,光
(O
2
O
O
C O
OH
)
HO
OH OH -
PNF
O
O
OH -
+
H
OH
FA
PN
)
溶液
ール
タノ
O
+
HO
+(メ
OH
C O
OH
HO
O
O
FAE
17-keto
OCH3
O
O
C O
OH
OH
11’-OH
O
OH(メタノール溶液)
OH-
O
OH
C O
O
PNF-17
H
-
HO
HO
O
OH
O
O
O
C O
OH
2
(O
熱, 光(O2)
熱, 光(O2)
O
,光
熱
10’-epo
O
HO
O
光
HO
11-keto
+
O
O
O
C O
OH
O
O
C O
OH
HO
O
O
O
C O
OH
OCH3
11’-OMe
溶液状態
固体状態
分解経路図
3.有効成分の確認試験法
(1) 不飽和ステロイドの確認
本品に硫酸を加えるとき、2~3 分の後、液は濃赤色を呈し、蛍光を発
しない。この液に注意して水を加えるとき、液は退色し、灰色の綿状
の沈殿を生じる。
(2) 第一級αケトールの確認
本品をメタノールに溶かし、フェーリング試液を加えて直ちに加熱す
るとき、だいだい色~赤色の沈殿を生じる。
-5-
11
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅲ.有効成分に関する項目
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3.有効成分の確認試験法
(つづき)
(3) 側鎖不飽和結合の確認
本品に m-クロロ過安息香酸のジクロロメタン溶液を加え、40℃にて
10 分間加温する。この液にヨウ化カリウム溶液を加え振り混ぜるとき、
下層の色は無色澄明である。
(4) 紫外可視吸光度測定法
(5) 赤外吸収スペクトル測定法
4.有効成分の定量法
液体クロマトグラフィー
-6-
12
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅲ.有効成分に関する項目
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Ⅳ.製剤に関する項目
1.剤
形
(1) 投与経路
経皮
(2) 剤形の区別、規格
区別:軟膏剤(ゲル)
及び性状
規格:1g 中にプレドニゾロンファルネシル酸エステル 14mg を含有する。
性状:無色~微黄色透明のゼリー状軟膏で、特異なにおいがある。
(3) 製剤の物性
該当資料なし
(4) 識別コード
包装コード TC266
25g
TC266
50g
(5) pH、浸透圧比、粘度、 pH:6.0~7.0
比重、安定な pH 域
等
(6) 無菌の有無
本剤は無菌製剤ではない。
2.製剤の組成
(1) 有効成分(活性成分)
の含量
(2) 添加物
1g 中にプレドニゾロンファルネシル酸エステル 14mg(1.4W/W%)を含有す
る。
イソプロパノール、マクロゴール 400、セバシン酸ジエチル、カルボキシビ
ニルポリマー、ヒプロメロース、マクロゴール 4000、オキシベンゾン、ト
リイソプロパノールアミン、精製水
(3) 添付溶解液の組成
該当しない
及び容量
3.用時溶解して使用する
該当しない
製剤の調製法
4.懸濁剤、乳剤の分散性
該当しない
に対する注意
-7-
13
ファルネゾンゲル 1.4%
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5.製剤の各種条件下
における安定性
光に対してはやや不安定であったが、アルミチューブ包装品は室温で 3 年
の安定性が確認された。
試験名
保存条件 保存期間 保存形態
結
果
長期保存
試
験
室温
加速試験
40℃,
75%RH
苛酷試験
性状:2 ヵ月後より微黄色。
[類縁物質約 0.3~0.6%増加(主に
PNF-17, PN, 11-keto)]
含量:約 4~6%低下
キセノンランプ
無 色 バ イ [類縁物質約 2.7~3.5%増加(主に
15 時間
8 万 lux
アル瓶
11-ether, lumi, 10’-epo, 6’-epo,
PN, 11-keto)]
含量:約 4%低下
蛍光灯
無 色 バ イ [類縁物質約 2%増加(主に lumi,
600 時間
アル瓶
10’-epo, 6’-epo, 11-keto, 11-ether,
2000lux
PN)]
3年
6 ヵ月
60℃
3 ヵ月
アルミ
チューブ
アルミ
チューブ
変化なし(規格の範囲内)
変化なし(規格の範囲内)
アルミ
チューブ
測定項目: 性状、pH、確認試験、含量、類縁物質
HO
OH
C O
OH
O
O
O
prednisolone(PN)
HO
OH
C O
O
O
O
O
11-keto
O
PNF-17
O
O
C O
OH
HO
O
lumi
O
HO
O
6.溶解後の安定性
該当しない
7.他剤との配合変化
該当資料なし
O
C O
OH
O
6’-epo
(物理化学的変化)
8.溶出性
該当しない
-8-
14
ファルネゾンゲル 1.4%
O
O
C O
OH
11-ether
O
HO
O
O
C O
OH
目次に移動
O
O
C O
OH
10’-epo
O
インタビューフォーム
Ⅳ.製剤に関する項目
目次に移動
9.生物学的試験法
10.製剤中の有効成分の
確認試験法
該当しない
(1) 第一級αケトールの確認
本剤に酢酸エチル及び水を加え、激しく振り混ぜた後、遠心分離する。
酢酸エチル層をとり、減圧下溶媒留去する。残留物をメタノールに溶
かし、フェーリング試液を加えて加熱するとき、だいだい色~赤色の
沈殿を生じる。
(2) 側鎖不飽和結合の確認
(1)の残留物に m-クロロ過安息香酸のジクロロメタン溶液を加え、
40℃にて 10 分間加温する。この液にヨウ化カリウム溶液を加えて振り
混ぜるとき、下層の色は無色澄明である。
11.製剤中の有効成分の
液体クロマトグラフィー
定量法
12.力
価
13.混入する可能性のある
夾雑物
本剤は力価表示に該当しない
(1) 原薬の合成過程上に混入する可能性のある類縁物質
次の混在物が認められたが、総量でも 0.35~0.58%であった。
O
O
O
HO
HO
6’-cis PNF
O
HO
O
O
HO
C O
OH
O
O
HO
O
6’-epo
O
O
C O
OH
11’-OMe
O
C O
OH
Cl
10’-Cl
(2) 混入する可能性のある分解物
「Ⅳ-5. 製剤の各種条件下における安定性」の項参照
-9-
15
ファルネゾンゲル 1.4%
O
10’-epo
O
C O
OH
O
O
O
C O
OH
目次に移動
OCH3
インタビューフォーム
Ⅳ.製剤に関する項目
目次に移動
インタビューフォーム
Ⅳ.製剤に関する項目
14.治療上注意が必要な容
該当資料なし
器に関する情報
15.刺激性 1,2)
皮膚刺激性試験及び光刺激性試験 1,2)
健康成人において本剤及びゲル基剤を用いて皮膚刺激、光刺激性試験を行っ
た。その結果、いずれの試料とも(+)以上の陽性反応は認められず、自他
覚症状の異常所見も認められなかった。
皮膚刺激性試験(紫外線非照射)
判
定
1 時 間 目
24 時 間 目
48 時 間 目
-
±
+ +
+ +
+
+ -
±
+ +
+ +
+
+ -
±
+ +
+ +
+
+
PNF(1.4%) 39
1
0
0
0
39
0
0
0
0
39
1
0
0
0
PNF 基剤
0
0
0
0
39
0
0
0
0
38
2
0
0
0
試験試料
40
皮膚刺激性試験(紫外線照射)
判
試験試料
16.その他
定
1 時 間 目
24 時 間 目
48 時 間 目
-
±
+ +
+ +
+
+ -
±
+ +
+ +
+
+ -
±
+ +
+ +
+
+
PNF(1.4%) 40
0
0
0
0
39
0
0
0
0
38
2
0
0
0
PNF 基剤
1
0
0
0
39
0
0
0
0
40
0
0
0
0
39
特になし
-10-
16
ファルネゾンゲル 1.4%
目次に移動
目次に移動
1.効能又は効果
2.用法及び用量
関節リウマチによる指、手、肘関節の腫脹・疼痛の緩解
通常、1 日数回適量を患部に塗布する。
用法・用量に関連する使用上の注意
(1) 指、手、肘以外の広範囲にわたる使用、1 日塗布量として 20g を超
える大量使用を避けること。また、漫然とした長期使用は避け、使
用が長期にわたる場合は皮膚症状に十分注意すること。
(2) 腫脹・疼痛が再発し、本剤を再使用する場合には皮膚萎縮等、副作
用の発現に注意すること。
<解説>
(1) 本剤の血中への移行はわずかだが、一般にステロイド外用剤の大量又は
長期使用により、局所性及び全身性のステロイドの副作用が発現しやす
くなるため、広範囲にわたる大量又は長期使用を避ける必要がある。
1) 指、手、肘以外の広範囲にわたる使用について
塗布範囲は効能・効果に定められている指、手、肘の関節部位に限
定した。
2) 1 日 20g を超える大量使用について
副腎皮質ステロイド外用剤(medium から strong の薬剤)は単純塗
擦で 1 日 20g を超えると下垂体・副腎皮質系機能を抑制すると言わ
れている。本剤の使用は指、手、肘の関節部位に限定しているので、
通常の使用では 1 日 20g を超えない。
参考) 仲川義人
(1990)
他:見逃されやすい局所適用剤の副作用, p.116, 南山堂
3) 長期使用について
本剤の有効成分はプレドニゾロンのプロドラッグであり、長期使用
で懸念される副作用はステロイド剤と同様と考えられることから、
漫然とした長期使用は避け、使用が長期にわたる場合は皮膚症状に
十分注意する必要がある。
(2) 本剤の投与期間を終了した後に、症状が再発し本剤を再使用する時、
皮膚萎縮等の副作用の発現に注意する必要がある。
3.臨床成績
(1) 臨床データパッケー
該当しない
ジ(2009 年 4 月以降
承認品目)
-11-
17
ファルネゾンゲル 1.4%
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インタビューフォーム
Ⅴ.治療に関する項目
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(2) 臨床効果 3~6)
関節リウマチによる指、手、肘関節の腫脹・疼痛に対するプレドニゾロン
ファルネシル酸エステル(1.4%)の臨床試験の成績を集計した結果、評価可
能症例数は 297 例で、中等度改善以上の改善率は 46.1%であった。
評価部位別改善率
改善率(中等度改善以上)
47.1%
( 80/170
)
手関節
46.6%
( 41/88
)
肘関節
41.0%
( 16/39
)
46.1%
( 137/297
)
指関節
評価部位
合
計
背景別改善率
改善率(中等度改善以上)
性
男
44.7%
( 17/38
)
女
46.3%
( 120/259
)
17~39
50.0%
( 14/28
)
40~49
49.3%
( 36/73
)
50~59
43.1%
( 44/102
)
60~69
46.4%
( 32/69
)
70~82
44.0%
(
11/25
)
Classical
44.4%
( 96/216
)
Definite
50.6%
( 41/81
)
Ⅰ
52.0%
( 13/25
)
Ⅱ
51.1%
( 46/90
)
別
年
齢
(歳)
診
断
Stage
Class
Ⅲ
43.8%
( 53/121
)
Ⅳ
41.0%
( 25/61
)
1
44.4%
( 20/45
)
2
47.6%
( 100/210
)
3
38.5%
( 15/39
)
局所の重症度
(
40.0%
( 16/40
中等度
48.4%
( 109/225
)
高
37.5%
( 12/32
)
度
-12-
18
ファルネゾンゲル 1.4%
2/3
66.7%
度
4
軽
目次に移動
)
)
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Ⅴ.治療に関する項目
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(3) 臨床薬理試験:
第Ⅰ相試験はプレドニゾロンファルネシル酸エステルゲル(以下 PNF ゲ
1,2,7)
ル)の健康人における安全性及び薬物動態の検討を目的に実施した。単回塗
忍容性試験
擦試験は PNF として 4mg より開始し、安全性を確認しつつ 64mg まで順
次投与量を増量した。また、1 日 32mg 分 3 における 5 日間連続塗擦試験
を行った。その結果、単回塗擦の 4mg、16mg 及び 32mg で 痒感の訴え
があったものの、臨床上特に問題となる自他覚症状、臨床検査値の異常は
認められなかった 7)。
また、PNF ゲル及び経時品を用いた皮膚刺激性試験においても、PNF ゲ
ル及び経時品の安全性が確認された 1,2)。
出典) 丁 宗鉄
柳川 明
柳川 明
他:新薬と臨牀, 42(3), 488-505(1993)
他:新薬と臨牀, 42(3), 506-512(1993)
他:社内資料,研究報告書 No.122(1998)
前期第Ⅱ相試験は関節リウマチを対象に 0.8%PNF ゲル及び 1.6%PNF ゲ
(4) 探索的試験:
用量反応探索試験 8)
ル製剤を用い 4 週間投与による試験を実施した。その結果、「有効」以上の
改善率は 0.8%製剤 36.4%(8/22)、1.6%製剤 54.8%(17/31)であった。ま
た、副作用は 1.6%製剤で 1 例(3.1%)に発現したのみであり、重篤な副作
用は認められず、関節リウマチに対して有用性が示唆された。
出典) 水島
裕
他:薬理と治療, 21(3), 751-761(1993)
(5) 検証的試験
1) 無作為化並行
用量反応試験
後期第Ⅱ相試験は関節リウマチを対象に PNF ゲル基剤(プラセボ)、0.8%
3)
PNF ゲル及び 1.4%PNF ゲル 注)の 3 用量での二重盲検群間比較試験(1 回約
1g、1 日 4 回、4 週間単純塗擦)を実施した。「中等度改善」以上の改善率
はプラセボ 19.2%(14/73)、0.8%群 31.5%(23/73)、1.4%群 42.3%(33/78)
であった。副作用発現率はプラセボ 1.3%(1/80)、0.8%群 3.6%(3/83)、
1.4%群 2.4%(2/84)であり、有効性と安全性を総合的に勘案した有用度で
「有用」以上の有用率はプラセボ 20.5%(15/73)、0.8%群 33.3%(25/75)、
1.4%群 43.6%(34/78)であった。改善度及び有用度とも検定において、プ
ラセボに比べ 1.4%群が有意に優れていた。
以上の結果より、関節リウマチに対する本剤の至適用量は 1.4%が妥当であ
ると考えられた。
注)1.6%は冷所保存で結晶が析出したので、結晶析出の認めない 1.4%とした。
出典) 水島
裕
他:薬理と治療, 21(3), 763-782(1993)
-13-
19
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅴ.治療に関する項目
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2) 比較試験 4,5)
第Ⅲ相比較試験では後期第Ⅱ相試験の結果より得られた 1.4%での効果並
びに安全性をより客観的に評価するため、手指関節と手・肘関節とに分け、
比較試験を行った。
① 手・肘関節を対象とした二重盲検群間比較試験(プラセボ)4)
関節リウマチの手・肘関節を対象に、プラセボを対照とした二重盲検群
間比較試験を実施した。原則として 1 日 3~4 回、1 回約 1g を症状のあ
る手・肘関節に 4 週間単純塗擦した。
最終改善度は「著明改善」が PNF 8 例(8.9%)、プラセボ 1 例(1.1%)、
「中等度改善」が PNF 32 例(35.6%)、プラセボ 19 例(21.8%)であっ
た。また、「中等度改善」以上の改善率は PNF 44.4%、プラセボ 23.0%
と PNF がプラセボに比べ有意(P<0.01)に優れていた。
最終改善度
著明 中等度 軽度
薬剤
改善 改
善 改善
不変
軽度 中等度 著明
悪化 悪
化 悪化
計
PNF
8
32
24
(8.9) (35.6) (26.7)
26
0
0
0
90
プラセボ
1
19
31
(1.1) (21.8) (35.6)
34
2
0
0
87
U-検定
改善率
(%)
2
χ -検定
44.4
**
23.0
**
(**:P<0.01)
自発痛、圧痛、他動運動痛、関節腫脹、局所熱感及び運動制限の各症状
とも、PNF はプラセボと比較して高い改善率を示しており、特に自発
痛、局所熱感及び運動制限の改善度については PNF がプラセボに比べ
有意(P<0.05)に優れていた。
症状別改善度
改
善
評価項目
薬剤
自発痛
PNF
プラセボ
2
8
28
31
2
3
18
45
圧
PNF
プラセボ
1
他 動
PNF
運動痛 プラセボ
1
痛
3 段階 2 段階 1 段階
PNF
関節腫脹
プラセボ
PNF
局所熱感
プラセボ
1
PNF
運動制限
プラセボ
不変
計
U-検定
2
71
*
2
70
悪化
9
32
46
88
4
29
51
84
6
35
45
2
32
53
1
87
7
35
45
87
3
29
55
87
5
26
39
71
2
18
46
2
13
70
85
6
80
86
2
88
改善率
(%)
53.5
32.9
NS
47.7
39.3
NS
47.7
39.1
+
48.3
36.8
*
68
45.1
29.4
*
17.6
7.0
(NS:not significant, +:P<0.1, *:P<0.05)
-14-
20
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅴ.治療に関する項目
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2) 比較試験 4,5)
(つづき)
副作用発現率は PNF 6.1%(6/99)、プラセボ 5.2%(5/97)であり、両群
間に有意差は認められなかった。
出典) 水島
他:医学のあゆみ, 164(9), 667-682(1993)
裕
② 手指関節を対象とした群間比較試験 5)
関節リウマチの手指関節を対象とした群間比較試験の結果、本剤の有用
性が認められた。
出典) 水島
3) 安全性試験 6)
他:炎症, 13(2), 169-185(1993)
裕
① 長期投与試験 6)
関節リウマチ(手指、手、肘関節)を対象とした長期投与試験を実施した。
PNF は原則として 1 日 3~4 回、原則として 8~12 週間単純塗擦した。
改善度は「著明改善」が 7 例、「中等度改善」が 17 例、「軽度改善」が
13 例であり、「中等度改善」以上の改善率は 49.0%であった。
最終改善度
著
改
明
善
中等度
改 善
軽
改
度
善
7
(14.3)
17
(49.0)
13
(75.5)
不
変
11
軽
悪
度
化
中等度
悪 化
1
0
著
悪
明
化
0
(
計
49
)内は累積%
週別の改善率は、4 週 32.6%(15/46)、8 週 46.8%(22/47)、12 週 48.5%
(16/33)、12 週以降 36.4%(4/11)であった。
副作用発現率は 9.6%(5/52)であり、副作用は皮疹 1 例、潮紅・皮膚萎
縮 1 例、多毛 1 例、かぶれ 2 例といずれも軽度の塗擦局所の皮膚症状で
あった。また、本剤の全身影響を検討する目的で測定した血清コルチゾ
ール値の変動量についても臨床上問題となる変動は認められなかった。
出典)水島
裕
他:薬理と治療, 21(3), 783-794(1993)
② 薬物依存性試験
実施していない。
4) 患者・病態別試験
実施していない
-15-
21
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅴ.治療に関する項目
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(6) 治療的使用
1) 使用成績調査・
使用成績調査
目標症例数 3,000 例とし、中央登録方式にて平成 10 年 9 月~平成 13
特定使用成績調
年 8 月に実施した。525 施設から 3,398 例が登録され、初回投与後来院
査(特別調査)・
しなかった症例等を除いた 3,228 例で安全性を評価した。
製造販売後臨床
112 例に副作用が認められ、副作用発現率は 3.47%(112/3,228 例)と承
試験(市販後臨床
認時の副作用発現率 3.85%(19/493 例)とほぼ同程度であった。副作用
試験)
の多くは本剤塗布による皮膚局所の副作用であった。なお、高度及び重
篤な副作用は認められなかった。
表1
副作用発現状況一覧(使用成績調査)
器官分類名
感染症および寄生虫症
血液およびリンパ系障害
精神障害
神経系障害
眼障害
血管障害
皮膚および皮下組織障害
筋骨格系および結合組織障害
腎および尿路障害
生殖系および乳房障害
全身障害および投与局所様態
副作用名
白癬
皮下組織膿瘍
貧血
不快気分
傾眠
眼の異常感
眼刺激
潮紅
痒症
紅斑
湿疹
色素沈着障害
接触性皮膚炎
剥脱性皮膚炎
発疹
皮膚萎縮
皮膚炎
皮膚刺激
皮膚症
皮膚不快感
皮膚落屑
痒疹
背部痛
血尿
不規則月経
胸痛
腫脹
熱感
不快感
疼痛
疼痛増悪
副作用用語は MedDRA/J ver.6.1 を使用
*:女性 2,607 例に限定して算出
-16-
22
ファルネゾンゲル 1.4%
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発現例数(%)
1 (0.03)
1 (0.03)
1 (0.03)
2 (0.06)
1 (0.03)
1 (0.03)
1 (0.03)
3 (0.09)
17 (0.53)
16 (0.50)
4 (0.12)
1 (0.03)
17 (0.53)
3 (0.09)
9 (0.28)
1 (0.03)
8 (0.25)
7 (0.22)
3 (0.09)
1 (0.03)
1 (0.03)
1 (0.03)
1 (0.03)
1 (0.03)
1 (0.04)*
1 (0.03)
1 (0.03)
2 (0.06)
1 (0.03)
1 (0.03)
1 (0.03)
インタビューフォーム
Ⅴ.治療に関する項目
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1)使用成績調査・特定使
用成績調査(特別調査)・
表1
副作用発現状況一覧(使用成績調査)
器官分類名
副作用名
発現例数(%)
アスパラギン酸アミノトラ
ンスフェラーゼ増加
血小板数減少
血小板数増加
血中アルカリホスファター
ゼ増加
血中尿素増加
尿潜血陽性
尿中ウロビリン陽性
尿中ブドウ糖陽性
尿中蛋白陽性
白血球数増加
製造販売後臨床試験(市
販後臨床試験)(つづき)
臨床検査
1 (0.03)
2 (0.06)
2 (0.06)
4 (0.12)
3
6
1
2
4
2
(0.09)
(0.19)
(0.03)
(0.06)
(0.12)
(0.06)
副作用用語は MedDRA/J ver.6.1 を使用
*:女性 2,607 例に限定して算出
特定使用成績調査(特別調査)
使用成績調査に登録された症例を対象に、8 週間以上使用例で投与継続
中の症例あるいは 12 週間の使用期間が満了し、一時投与を中断後に再
度投与を再開した症例について、その後の状況を確認する特定使用成績
調査を実施し、2195 例で安全性を評価した。
8 週以上投薬例での副作用発現症例数は 35 例、発現件数は 40 件、副作
用発現率は 1.59%(35/2,195 例)であった。全副作用、使用成績調査にお
いて本剤の副作用として最も多かった皮膚障害および次に多かった臨
床検査値異常の投与期間別副作用発現状況(当該投与期間に発現した副
作用をカウント)を下記に示した。副作用発現率はいずれも 1%以下であ
り、投与期間別発現率に違いは認められなかった。
表2
投与期間
(副作用発現時期)
投与期間別副作用発現状況一覧(8 週以上投与例)
投薬中の症例数
全副作用
ファルネゾンゲル 1.4%
臨床検査
発現例数 発現率 発現例数 発現率 発現例数 発現率
8~16 週未満
2195
21
0.96%
8
0.36%
13
0.59%
16~24 週未満
797
8
1.00%
4
0.50%
4
0.50%
24~32 週未満
541
2
0.37%
0
0.00%
2
0.37%
0
0.00%
0
0.00%
32~40 週未満
413
0
0.00%
40~48 週未満
336
1
0.30%
0
0.00%
1
0.30%
48~56 週未満
280
1
0.36%
1
0.36%
0
0.00%
56~64 週未満
230
1
0.43%
0
0.00%
1
0.43%
64~72 週未満
181
1
0.55%
1
0.55%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
72~80 週未満
145
0
0.00%
80~88 週未満
120
1
0.83%
0
0.00%
1
0.83%
88 週以上
96
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
-17-
23
皮膚および
皮下組織障害
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Ⅴ.治療に関する項目
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Ⅴ.治療に関する項目
2) 承認条件として
該当しない
実施予定の内容
又は実施した試
験の概要
-18-
24
ファルネゾンゲル 1.4%
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1.薬理学的に関連ある
プレドニゾロン、プレドニゾロン誘導体、副腎皮質ステロイド
化合物又は化合物群
2.薬理作用
(1) 作用部位・
作用機序
9~11)
1) 作用部位
関節
2) 作用機序
プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF)は炎症部位に塗布する
ことによって炎症部位に高い移行性を示し、炎症細胞に取り込まれた
後、細胞内でプレドニゾロン(PN)に変換されることにより、局所特異
的に抗炎症作用を発現する。
① グルココルチコイドレセプターに対する結合親和性(in vitro)9)
ラット肝臓細胞質画分にトレーサーとして 3H-デキサメタゾン溶液
及び被験薬を加え、4℃、18 時間インキュベートし、反応液にデキ
ストラン炭末液を加え、4℃、30 分間インキュベートし、遠心分離
した上清の放射能を測定し、これを総結合とした。非特異的結合は
大過剰のデキサメタゾンを加えて同様に行うことによって求め、特
異的結合は総結合より非特異的結合を差し引いたものとした。
被験薬の阻害定数 Ki 値は次式より求めた。
Ki= IC50/(1+L/Kd)
IC50 :50%阻害濃度
L
:用いたトレーサー濃度
Kd :トレーサーのレセプターに対する結合定数
その結果、PNF の結合親和性の程度はデキサメタゾンの約 1/630、
PN の約 1/160 であった。
グルココルチコイドレセプターに対する親和性
Ki(nM)
Drug
PNF
1160
PN
デキサメタゾン
7.18
1.85
② ヒト滑膜細胞におけるプロスタグランジン産生に対する作用 10)
培養滑膜細胞に 14C-アラキドン酸を添加し、24 時間培養した。新鮮
培地に置換後、インターロイキン-1βを加えることによって、アラ
キドン酸からのプロスタグランジン(PG)産生を誘導し、被験薬の存
在下及び非存在下に 24 時間培養した。
その結果、PNF 及び PN は濃度依存的に PGE2 産生を抑制し、その
IC50 値はそれぞれ 11nM 及び 3.5nM であり、PNF の PG 産生阻害
活性は PN の約 1/3 であった。
-19-
25
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅵ.薬効薬理に関する項目
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(1) 作用部位・
作用機序
(%)
100
PNF :IC50=11nM (6.37ng/mL)
PN :IC50=3.5nM(1.26ng/mL)
80
阻害率
(つづき)
9~11)
60
14
40
0
24hr
PNF
PN
20
-9
-8
濃 度(log M)
C-AA
drug
24hr
IL-1β
PG assay
-7
滑膜細胞からの PGE2 産生抑制作用(薬物共存下での効果)
しかし、細胞を薬物と短時間(0.5 時間)接触させた後、培養液中から
薬物を完全に除去し、その後 PG 産生を誘導した場合には、PN の
PGE2 産生抑制作用はほとんど消失するのに対し、PNF は濃度依存
的に PGE2 産生を抑制し、その IC50 値は 818nM であった。
(%)
100
80
阻害率
PNF
PN
60
PNF:IC50=818nM
14
40
C-AA drug
24hr
20
0
-7
-6
濃 度(log M)
-5
0.5hr
24hr
drug washout
PG assay
IL-1β
滑膜細胞からの PGE2 産生抑制作用(薬物洗浄後の残存効果)
以上の結果から、PN にファルネシル酸を導入することによって滑膜
細胞に対する移行性が増大し、細胞内に取り込まれた後に細胞内で
活性体の PN に変換されて薬効を発現する可能性が示唆された。
③ in vitro でのリンパ球及び好中球への取り込み 11)
3H-PNF
及び 3H-PN の in vitro でのヒトリンパ球、ラットリンパ球、
ラット好中球への取り込み量を測定した。3H-PNF のヒトリンパ球
への取り込みは 3H-PN よりも多く、10 分で約 95 倍の値を示した。
ラットリンパ球及び好中球においても同様であった。
-20-
26
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅵ.薬効薬理に関する項目
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(1) 作用部位・
作用機序
(pmoles/2.0×106cells)
20
9~11)
(つづき)
15
取り込み量
*
*
10
PNF
5
PN
0
**
0
2
3
4
5
時 間
7
10 (min)
in vitro でのヒトリンパ球への取り込み量の推移
(濃度:約 1×10-7M, n=5(*;n=4, **;n=3), 平均値±標準偏差)
3H-PNF
の取り込み初速度、反応液濃度に対する細胞内濃度の比率
(C/M)はいずれの細胞においても 3H-PN よりも高く、これらの炎症
細胞への移行性は PNF の方が PN より高かった。また、細胞内に取
り込まれた 3H-PNF が代謝されて生成した PN の細胞内量は、
3H-PN
と細胞を反応させた場合に取り込まれた細胞内 PN 量より
3.6~5.0 倍高かった。
リンパ球及び好中球への in vitro 取り込み
細
胞
種
ヒトリンパ球
(n=5)
ラットリンパ球
(n=3)
ラット好中球
(n=3)
基
パラメーター
3H-PNF
質
3H-PN
取り込み初速度
1.526±0.983*
0.017±0.013
C/M
23.898±11.5781)*
0.152±0.113
細胞内 PN 量
10.241±8.6681)
2.845±2.2561)
取り込み初速度
1.082±0.324
C/M
11.208
細胞内 PN 量
*
0.023±0.024
0.1022)
2)
4.170±0.390**
0.838±0.061
取り込み初速度
3.273±0.257
0.108±0.011
C/M
32.343±9.644*
0.287±0.029
細胞内 PN 量
9.138
2.437±0.072
2)
**
(単位:取り込み初速度 10-18mol/min/cell, 細胞内 PN 量 pmol/2.0×106cells,
反応液の濃度:約 1×10-7M, 平均値±標準偏差, 3H-PN 反応群に対して*:P<0.05,
**:P<0.01(student の t-検定). 1):n=4,
2):n=2)
-21-
27
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅵ.薬効薬理に関する項目
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Ⅵ.薬効薬理に関する項目
(2) 薬効を裏付ける
試験成績
12~14)
1) 抗炎症作用
① アジュバント関節炎抑制作用 12)
流動パラフィンに懸濁した M.butyricum をラットの尾根部皮内に
注射し、起炎 14 日目に関節炎を発症しているラットについて右後肢
足容積の平均値がほぼ均一になるよう群分けした。14 日目より 20
日目まで被験薬を 1 日 1 回 50mg 7 日間右後肢足蹠に均一に単純塗
布した。
その結果、PNF ゲル塗布群では塗布側の腫脹が塗布 3 日目から有意な
抑制がみられた。なお、非塗布側の腫脹には抑制は認められなかった。
(%)
110
非塗布側
塗布側
100
足容積
*
*
*
*
90
**
**
**
**
塗布(50mg/day)
80
14
16
19
**
対照
PNFゲル
PNゲル
21 (day)
14
19
16
起炎後日数
21 (day)
起炎後日数
アジュバント関節炎抑制作用
( n=9, 平均値±標準誤差, 対照群に対して*P<0.05,
**P<0.01(Dunnett の多重比較検定))
一方、胸腺重量を相対重量(mg/100g 体重)で比較すると、PNF ゲル
では抑制率 19.2%で、PN ゲルに比べて有意に低かった。
アジュバント関節炎ラットにおける胸腺萎縮作用
薬
対
投与量
mg/site/day
(topical)
剤
照
-
PNF ゲル
PN ゲル
50
50
胸
mg/100g B.W.
104.4±3.8
84.4±4.9*
48.0±2.5**##
腺
抑制率(%)
-
19.2
54.1
( n=9, 平均値±標準誤差, 対照群に対して*P<0.05, **P<0.01
及び PNF ゲル群に対して##P<0.01(Dunnett の多重比較検定))
-22-
28
ファルネゾンゲル 1.4%
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(2) 薬効を裏付ける
② 綿球肉芽腫抑制作用 13)
試験成績 12~14)
ラット両側肩甲部皮下に滅菌した綿球を各々1 個挿入した。挿入日
(つづき)
より右側のみに被験薬を 1 日 1 回 50mg を 5 日間塗布した。
その結果、PNF ゲル群の肉芽重量は対照群と比べて有意な抑制作用
を示し、抑制率は 41.6%であった。
塗布側
投与量
薬 剤 mg/site/day
非塗布側
(topical)
対照
PNFゲル 50
PNゲル
(41.6)
50
(49.0)
(3.9)
**
50
0
(14.8)
**
100(mg)
50
0
肉芽乾燥重量
150(mg)
100
肉芽乾燥重量
ラット綿球肉芽腫における肉芽重量抑制作用
( n=10, 平均値±標準誤差, ( ):抑制率, 対照群に対して
*P<0.05, **P<0.01(Dunnett の多重比較検定))
一方、胸腺重量を相対重量(mg/100g 体重)で比較すると、PNF ゲル
群では有意な抑制作用は認められなかった。
ラット綿球肉芽腫における胸腺萎縮作用
薬
対
投与量
mg/site/day
(topical)
剤
照
PNF ゲル
PN ゲル
胸
mg/100g B.W.
腺
抑制率(%)
-
246.4±11.3
-
50
219.1±12.1
11.1
50
178.9±10.9**
27.4
( n=10, 平均値±標準誤差, 対照群に対して**P<0.01(Dunnett の
多重比較検定))
-23-
29
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅵ.薬効薬理に関する項目
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(2) 薬効を裏付ける
③ クロトン油肉芽嚢抑制作用 14)
試験成績 12~14)
エーテル麻酔下でラット背部皮下に空気を注入し空気嚢を作成し、
(つづき)
2%クロトン油/綿実油溶液を空気嚢に注入した。11 日目にラットを
屠殺し、空気嚢内の浸出液量及び肉芽組織湿重量を測定し、併せて
胸腺及び副腎を摘出して重量を測定した。被験薬(PNF 結晶末、PN
結晶末)は 2%クロトン油/綿実油溶液に混合し局所投与、また、クロ
トン油処理日より 1 日 1 回 10 日間皮下あるいは経口投与(トラガン
トゴム懸濁液)した。
その結果、ID30 値で比較すると、PNF は局所投与では PN の 200 倍
以上の浸出液抑制作用、PN の 100 倍以上の肉芽重量抑制作用と PN
より強力であったのに対し、皮下投与ではそれぞれ PN の約 1/29、
約 1/21 の抑制作用、経口投与では PN の約 1/57(浸出液抑制作用)
と PN よりも弱かった。
以上のことから、PNF はクロトン油肉芽嚢抑制作用において PN よ
りも明らかに強い局所抗炎症作用を示す薬物と考えられた。
クロトン油肉芽嚢抑制作用
局
被
所
投
皮 下 投 与
ID30(μg/pouch)
験
薬
浸出
液量
肉芽
重量
PNF
0.41
0.96
>100
>100
PN
与
ID30(mg/kg)
浸出
液量
肉芽
重量
胸腺
重量
浸出
液量
>10
15.3
38.5
2.12
52.9
0.53
1.80
0.44
0.93
(10:6.4%)
>100
(100:27.1%) (100:14.7%) (100:4.9%)
)内は用量:抑制率)
該当資料なし
時間
-24-
30
ファルネゾンゲル 1.4%
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口
投
与
ID30(mg/kg)
胸腺
重量
(n=10, 各 3 群, ID30:30%抑制用量, (
(3) 作用発現時間・持続
経
肉芽
重量
胸腺
重量
>50
21.4
(50:16.1%)
>5
(5:25.8%)
1.90
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Ⅵ.薬効薬理に関する項目
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Ⅶ.薬物動態に関する項目
1.血中濃度の推移・測定法
(1) 治療上有効な
局所適用のため該当しない
血中濃度
(2) 最高血中濃度
算出されない
到達時間
(3) 臨床試験で確認され
た血中濃度 7)
健康成人男子の背部に PNF ゲル(PNF として 32mg, 分 3)を 5 日間連続塗
擦した。連続塗擦による血中濃度の著しい上昇は認められず、5 日間以内
に定常状態に達し、5 日~7 日で PNF はほぼ 100~200pg/mL、PN 及びプ
レドニゾンは約 50pg/mL 前後の濃度を示した。
(pg/mL)
400
PNF
PN
プレドニゾン
300
血清中濃度
200
100
0
1st day 2nd day 3rd day 4th day 5th day 6th day 7th day
Time
連続塗擦した場合の血清中濃度
(投与量: PNF 32mg(分 3), 5 日間連続塗擦 , n= 6, 平均値±標準誤差)
(定量下限値 PNF: 800pg/mL, PN: 200pg/mL, プレドニゾン: 800pg/mL)
(4) 中毒域
該当資料なし
(5) 食事・併用薬の影響
該当資料なし
(6) 母 集 団 (ポ ピ ュ レ ー
該当資料なし
シ ョ ン )解 析 に よ り
判明した薬物体内動
態変動要因
-25-
31
ファルネゾンゲル 1.4%
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インタビューフォーム
Ⅶ.薬物動態に関する項目
2.薬物速度論的
パラメータ
(1) コンパートメントモ
該当資料なし
デル
(2) 吸収速度定数
該当資料なし
(3) バイオアベイラビリ
該当資料なし
ティ
(4) 消失速度定数
該当資料なし
(5) クリアランス
該当資料なし
(6) 分布容積
該当資料なし
in vitro ヒト血漿蛋白結合率
(7) 血漿蛋白結合率 15)
薬物濃度(ng/mL)
血漿蛋白結合率(%)
100
99.3±0.1
500
99.9±0.1
(n=3, 平均値±標準偏差, 遠心限外濾過法)
3.吸
収
(1) 吸収部位
皮膚から吸収される
(2) 吸収率
該当資料なし
<参考>16)
雄ラットの背部皮膚に 3H-PNF ゲルを経皮投与した場合の投与後 120 時
間における尿、糞中総排泄率から推定した投与後 120 時間までの全身吸
収率(体内移行率)は約 1.1%であった。
-26-
32
ファルネゾンゲル 1.4%
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4.分
布
(1) 血液-脳関門通過性
該当資料なし
(2) 血液-胎盤関門通過
該当資料なし
性
15)
<参考>15)
14C-PNF
を妊娠 18 日目ラットに単回静脈内投与した場合の臓器・組織
内濃度を測定した。母体及び胎児のほとんどの臓器・組織は投与後 5 分
で最も高い濃度を示した後速やかに消失した。胎児への移行率は投与後
5 分で投与量の 0.06%と低く、いずれの臓器も母体血漿と比べて低い濃
度であり、特に貯留性を示す臓器はなかった。
妊娠ラットに単回静脈内投与した場合の臓器・組織内濃度
組
血
織
漿
血
液
5
臓
腎
子
宮
卵
巣
胎
盤
羊
水
2.48±
羊
膜
6.66±
胎
児
13.09±
220.70± 10.60
411.04±129.55
46.41±
5.77
99.11± 24.14
97.71± 32.07
液(胎児)
14.39±
(胎児)
4.93±
臓(胎児)
13.30±
(胎児)
14.76±
肝
臓(胎児)
20.66±
腎
臓(胎児)
14.62±
児
N.D.
6.63± 1.60
109.33±46.88
N.D.
6.74±0.97
5.18±0.92
36.50± 6.78
17.36± 2.47
3.36± 0.56
N.D.
N.D.
7.86± 0.10
6.43± 1.40
N.D.
1.42±0.17
0.48±0.27
1.19
2.91± 0.53
17.34± 8.26
10.23±3.12
1.17
N.D.
N.D.
4.46
N.D.
N.D.
1.14
N.D.
N.D.
1.70
N.D.
N.D.
1.76
2.01
N.D.
3.66± 1.07
N.D.
1.35±0.70
4.17
N.D.
N.D.
1.19
胎児への移行率(投与量に対する%)
0.06±
0.01
0.00± 0.00
-27-
ファルネゾンゲル 1.4%
間
N.D.
(投与量:0.1mg/kg, i.v., n=3, 平均値±標準偏差, N.D.:検出限界以下)
33
時
N.D.
副
胎
24
N.D.
3.14± 1.21
腎
肺
間
0.70
臓
心
時
0.81±0.13
肝
脳
4
4.81± 2.21
3.14± 1.93
281.34± 48.55
191.50± 47.99
903.86± 95.98
臓
肺
血
分
131.86± 18.28
92.67± 12.92
4.21±
脳
心
臓器・組織内濃度(ng eq. of PNF/g or mL)
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0.00±0.00
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Ⅶ.薬物動態に関する項目
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Ⅶ.薬物動態に関する項目
(3) 乳汁への移行性 15)
該当資料なし
<参考>15)
14C-PNF を授乳ラットに静脈内投与した場合の母体血漿中及び乳汁中濃
度推移を測定した。乳汁中濃度は投与後 30 分で血漿中よりも高い値を示
したが、消失は血漿と同様であり、24 時間では検出されなかった。
(ng eq. of PNF/mL)
1000
乳汁
母体血漿
放射能濃度
100
10
1
0
2
0.5
6 (hr)
時 間
授乳ラットに静脈内投与した場合の母体血漿中及び乳汁中濃度
(投与量: 0.1mg/kg, i.v., n= 3, 平均値±標準偏差)
(4) 髄液への移行性
該当資料なし
-28-
34
ファルネゾンゲル 1.4%
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(5) その他の組織への
移行性 17~19)
○ 関節液への移行 17)
関節リウマチ患者などの膝関節部位に PNF ゲル 1 回 1~2g(PNF とし
て 14~28mg)を 1 日 3~4 回 2~8 週間連続塗擦した場合の血清あるい
は関節液中 PNF 及び PN 濃度を測定した。測定し得た 33 検体のうち、
濃度を検出できた検体は表のとおりであり、関節液中濃度が高値を示し
た例が認められた。
(ng/mL)
8
6
濃 度
4
2
0
関節液
血 清
関節液
PNF
PNF
濃度検出検体
平 均*
(ng/mL)
(n= 33)
血 清
PN
PN
関節液
7/33
血清
1/33
関節液
15/33
血清
10/33
0.317
0.006
0.363
0.115
(*:検出限界以下は 0 として計算)
PNF ゲル塗擦後の関節液及び血清中濃度
<参考>
滑膜への移行 18)
ポリ-D-リシン/ヒアルロン酸をウサギの膝関節内に注入して、関節炎モ
デルを作製した。関節炎ウサギの膝関節の前部に 14C-PNF ゲルを単回経
皮投与し、投与後 6 時間の血漿及び組織中の PN、PNF 濃度を測定した。
その結果、血漿中には PNF は検出されなかったが、滑膜には PNF が存
在した。皮膚では PNF>PN、筋肉では PNF=PN の濃度比であるのに
対し、滑膜では PNF<PN であった。
関節炎ウサギに経皮投与後の血漿及び組織中 PNF, PN 濃度
組 織
血
漿
投与部位
皮 膚
滑 膜
筋肉(周囲)
組織中濃度(nmol/g or mL)
PNF
PN
0.036±0.010
N.D.
43.295±23.464
0.009±0.010
0.144±0.166
9.070±3.803
0.037±0.011
0.156±0.035
(投与量:3mg PNF/0.3g ゲル/site, 6 時間投与(ウレタン麻酔下),投与後 6 時間の値, n=3,
平均値±標準偏差, N.D.:検出限界以下, 関節液は採取量が少なかったため, 分析できなかった。)
-29-
35
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅶ.薬物動態に関する項目
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(5) その他の組織への
移行性(つづき)
<参考>
臓器・組織内濃度 19)
雄ラットの背部皮膚に
14C-PNF
ゲルを 1 日 1 回 7 日間反復経皮投与し
た場合の臓器・組織内濃度を測定した。放射能は肝臓、腎臓、精嚢で検
出されたが、ステロイドホルモンの生成、調節にとって重要な臓器であ
る副腎、脳下垂体、精巣はいずれの時点においても検出限界以下であり、
PNF はこれらの臓器・組織に対し高い分布・貯留性を示さなかった。
臓器・組織内濃度(ラット)
臓器・組織内濃度(ng eq. of PNF/g or mL)
組
7 回 反 復 投 与 後
投与期間中
織
単
3
回
回
24 hr
48 hr
72 hr
漿
N.D.
血
液
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
大
脳
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
小
脳
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
脳 下 垂 体
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
ハーダー腺
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
甲
腺
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
胸
腺
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
心
臓
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
状
肝
臓
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
3.98±1.80 5.41±2.41 13.93±4.08 5.57±3.72 5.81±2.85 7.70±3.80
腎
臓
2.11±1.10 2.45±0.83 8.22±1.59 4.40±2.19 4.27±1.03 4.96±1.57
副
腎
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
脾
臓
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
膵
肺
臓
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
白 色 脂 肪
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
褐 色 脂 肪
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
骨
筋
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
皮
膚
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
骨
髄
N.D.
N.D.
嚢
N.D.
N.D.
N.D.
1.38±1.56
N.D.
精
精
巣
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
精 巣 上 体
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
格
N.D.
N.D.
N.D.
0.32±0.15 0.48±0.24
(投与量:2mg PNF/200mg ゲル/kg, 1 日 1 回 24 時間で 7 日間反復経皮投与,
n=3, 平均値±標準偏差, N.D.:検出限界以下)
-30-
36
ファルネゾンゲル 1.4%
96 hr
0.52±0.25 1.40±0.40 0.54±0.24 0.52±0.18 0.53±0.27
血
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Ⅶ.薬物動態に関する項目
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5.代
謝
(1) 代謝部位及び
代謝経路
18,20,21)
1) 代謝部位
局所部位(滑膜組織を含む)及び肝臓等 20)。
<参考>
滑膜での代謝 18)
関節炎ウサギより滑膜、正常ウサギより背部筋肉を採取し、12.5%組織
ホモジネートを作製し、14C-PNF を加えて反応させた。その結果、正常
ウサギ筋肉では PNF はほとんど代謝されなかったが、関節炎ウサギの滑
膜では反応時間 60 分において生成した PN は 64.9%であり、PNF は筋
肉組織内よりも滑膜組織内で PN に代謝されやすかった。
関節炎ウサギ滑膜
正常ウサギ背部筋肉
100
100
80
80
PN
60
60
40
40
PNF
20
0
PNF
放射能比率
(%)
放射能比率
(%)
0
30
時 間
20
60(min)
0
PN
0
30
時 間
60(min)
ウサギ滑膜及び背部筋肉ホモジネート中での in vitro 代謝
(14C-PNF の濃度: 424ng/mL, 温度: 37℃ , ホモジネート濃度: 12.5% ,
n= 3, 平均値±標準偏差)
2) 代謝経路
PNF は PN とファルネシル酸に加水分解される。PN はプレドニゾンに
相互変換される。
<参考>
推定代謝経路 21)
PNF を静脈内投与(ラット、イヌ)した場合の推定代謝経路は図のとおり
であった。
静脈内投与では PNF は速やかに PN と FA に加水分解され、PN はプレド
ニゾンに相互変換されるとともに主として 20 位が還元された PN-20-H2
あるいは 21 位が硫酸抱合された PN-21-Sul.、PN-20-H2-21-Sul.へ代
謝され尿中あるいは胆汁中へ排泄された。また、FA は 2 位が還元された
M-1、α酸化された M-2 を経てさらに代謝された後、大部分は CO2 と
して呼気中に排泄された。
PNF ゲルを経皮投与した場合は経皮吸収過程において投与部位直下組
織中で一部 PN に代謝されるとともに、さらに全身へ移行した後は静脈
内投与と同様の経路にて代謝されると考えられた。
-31-
37
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅶ.薬物動態に関する項目
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Ⅶ.薬物動態に関する項目
(1) 代謝部位及び
代謝経路(つづき)
CH2OCO
HO
H3C
O
O
H 3C
O
CH2OH
ラット (♂, ♀)
H3C C O
イヌ (♂)
OH ヒト (♂)
Prednisone
HO
H3C
O
C O
OH
PN-21-Sul.
O
PNF
ラット (♂, ♀)
イヌ (♂)
ヒト (♂)
H3C
C O
OH
PN
FA
ラット (♂)
イヌ (♂)
CH2OH
ラット (♂, ♀)
イヌ (♂)
CH2OH
CH2OSO3H
HO
H 3C
C O
OH
CH2OH
ラット(♀)
H 3C
H 3C
HO
H 3C
HC OH
H 3C
OH
PN-20-H2
O
H 3C
HO
H 3C
O
OH
ラット (♂, ♀)
イヌ (♂)
CH2OH
HC OH
H 3C
OH
O
PN-20-H2-21-Sul.
COOH
M-2
COOH
HC OH
H3C
OH
HO
H 3C
O
M-1
PN-6β-OH
ラット (♂)
イヌ (♂)
CH2OSO3H
HO
H3C
C O
OH
COOH
OH
PN-6β-OH-20-H2
CO2
PNF の推定代謝経路
(2) 代謝に関与する
酵素(CYP450 等)
の分子種
22)
該当資料なし
なお、PNF から PN への代謝にはエステラーゼが関与すると考えられる。
<参考>
肝薬物代謝酵素に対する作用 22)
PNF を 0.03、0.3、3mg/kg の用量でラットに 7 日間皮下投与した場合の
肝薬物代謝酵素系に対する作用を検討した。3mg/kg 投与群にのみチトク
ロム P-450 含量の僅かな低下が認められたが、薬物代謝酵素活性の有意
な変動はいずれにおいても認められず、PNF は肝薬物代謝酵素系に対し
ほとんど影響を及ぼさないと考えられた。
(3) 初回通過効果の有無
該当資料なし
及びその割合
-32-
38
ファルネゾンゲル 1.4%
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(4) 代謝物の活性の有無
OH
OH
及び比率
C
HO
O
C
O
OH
O
OH
O
O
プレドニゾロン(PN)
〔活性有〕
プレドニゾン
〔活性有〕
O
OH
ファルネシル酸
〔活性無〕
(5) 活性代謝物の速度論
該当資料なし
的パラメータ
6.排
泄
(1) 排泄部位及び経路
尿中、糞便中
(2) 排泄率 7,15,16)
尿中排泄率 7)
健康成人男子の背部に PNF ゲル(PNF として 32mg, 分 3)を 5 日間連続塗
擦した場合の尿中排泄率を PN 換算で求めた結果、累積排泄率は 7 日間で
0.0014%であり、尿中への排泄は低かった。
連続塗擦した場合の尿中排泄率(PN 換算)
累積排泄率(累積投与量に対する%)
採
尿
時
間
(日)
0-1
0-2
0-3
0-4
0-5
0-6
0-7
0.0015
±0.0012
0.0014
±0.0007
0.0018
±0.0010
0.0015
±0.0008
0.0012
±0.0006
0.0013
±0.0007
0.0014
±0.0007
(投与量:PNF 32mg(分 3), 5 日間連続塗擦, n=6, 平均値±標準誤差)
<参考>
ラットにおける経皮投与での尿、糞中排泄率 16)
14C-PNF
ゲルを雄ラット背部皮膚に 7 日間反復経皮投与した場合の尿、
糞中排泄率を測定した。投与期間中の排泄率はほぼ一定であり、尿中に
0.3~0.4%、糞中に 0.5~0.6%が排泄された。一方、ゲル中の残存率は
投与回数の増加に伴い増加し、反復投与による角質内濃度の飽和が生じ、
ゲルから皮膚への移行の低下がみられた。
-33-
39
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅶ.薬物動態に関する項目
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(2) 排泄率(つづき)
尿、糞中への排泄(ラットに反復経皮投与)
尿
糞
総排泄率
投与後除去ゲル中
の残存率
(累積投与量に対する%)
1回
0.4±0.1
0.6±0.1
1.0±0.0
74.6±3.9
2回
0.3±0.1
0.6±0.0
0.9±0.1
89.4±4.0
3回
0.3±0.1
0.6±0.1
0.8±0.1
89.9±4.5
4回
0.3±0.1
0.6±0.1
0.8±0.1
93.4±3.5
5回
0.3±0.1
0.6±0.1
0.9±0.2
95.7±3.0
6回
0.3±0.1
0.6±0.1
0.8±0.1
95.7±2.2
7 回 24 時間後
0.3±0.1
0.5±0.1
0.8±0.2
96.0±3.1
48 時間後
0.3±0.1
0.6±0.1
0.9±0.2
-
72 時間後
0.3±0.1
0.6±0.2
0.9±0.2
-
96 時間後
0.3±0.1
0.7±0.1
1.0±0.2
-
120 時間後
0.3±0.1
0.7±0.1
1.0±0.2
-
排泄率(累積投与量に対する%)
反復投与回数
残存率(累積投与量に対する%)*
消
化
管
皮
0.0±0.0
膚
1.8±0.3
屍
体
0.1±0.1
(投与量:2mg PNF/200mg ゲル/kg, 1 日 1 回 24 時間毎に 7 回経皮投与, n=3, 平均値±
標準偏差, -:未測定, *:投与後 120 時間での消化管, 皮膚及び屍体中の残存率)
<参考>
ラットにおける静脈内投与での尿、糞、胆汁中排泄率 15)
14C-PNF(0.1mg/kg)をラットに単回静脈内投与した場合の尿、糞、及び
胆汁中への排泄率を測定した。投与後 120 時間までに雄で、尿中 20.5%、
糞中 78.9%、雌で尿中 51.2%、糞中 45.0%が排泄され、これらの大部分
が投与後 24 時間までに排泄された。また、胆管カニューレを施したラッ
トを用いて胆汁中排泄率を測定した。胆汁中には投与後 48 時間までに雄
で 88.1%、雌で 60.6%が排泄された。
また、腸肝循環を検討したところ胆汁中に排泄されたもののうち約 68%
の再吸収が認められた。
(3) 排泄速度
7.透析等による除去率
該当資料なし
該当資料なし
-34-
40
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅶ.薬物動態に関する項目
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1.警告内容とその理由
2.禁忌内容とその理由
(原則禁忌を含む)
該当なし
禁忌(次の患者又は部位には使用しないこと)
(1) 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
(2) 感染症のある関節[感染関節あるいは塗布部皮膚感染が悪化するお
それがある。]
(3) 潰瘍、熱傷、凍傷等の皮膚損傷のある部位[刺激性がある。また、
皮膚の再生が抑制され、治癒が遅れるおそれがある。]
<解説>
(1) 一般に薬剤に対して過敏症の患者にはその薬剤を再投与すべきで
ない。
(2) ステロイドには免疫を抑制する作用があることから、本剤が感染症
を悪化させるおそれがある。なお、塗布部皮膚が感染している場合
にも使用しない。
(3) ステロイドは肉芽形成及び表皮再生を抑制し、治癒が遅れるおそれ
があることから、皮膚損傷のある部位には使用禁忌である。また、
本剤には基剤としてイソプロパノール等を含んでおり、刺激を伴う。
3.効能又は効果に関連す
該当なし
る使用上の注意とそ
の理由
4.用法及び用量に関連す
「Ⅴ-2. 用法及び用量」の項参照
る使用上の注意とそ
の理由
5.慎重投与内容とその
該当なし
理由
6.重要な基本的注意と
その理由及び処置
方法
(1) ステロイド外用剤による治療は原因療法ではなく対症療法であるこ
とに留意し、本剤の使用により、症状の改善がみられない場合又は
症状の悪化をみる場合には使用を中止し、関節注入剤等の他の適切
な治療に変更すること。また、重症度が高度な肘関節には特に本剤
の効果の有無に注意し、漫然と使用を継続しないこと。
(2) 本剤を用いる場合には理学療法等、薬物療法以外の療法も考慮するこ
と。また、患者の状態を十分観察し、副作用の発現に注意すること。
(3) 密封法(ODT)における安全性は確立していない(使用経験がない)。
なお、他の副腎皮質ステロイド外用剤の使用上の注意には、大量又
は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用により、副腎皮質ス
テロイド剤を全身投与した場合と同様の症状があらわれることがあ
るとの記載がある。
-35-
41
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
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6.重要な基本的注意と
<解説>
(1) ステロイド剤等の基本的注意を記載した。なお、肘関節や X 線学的
その理由及び処置
方法(つづき)
重症度が高度な場合には効果が得られにくいことがあるので、特に
効果の有無に注意し、漫然と使用すべきでない。
(2) 慢性疾患(関節リウマチ)に用いる場合の注意事項を記載した。
(3) 本剤の臨床試験では単純塗擦のみで、ODT での使用経験はない。副
腎皮質ステロイド外用剤の全身性の副作用としては、下垂体・副腎
皮質系機能の抑制、後のう白内障、緑内障などが知られている。
7.相互作用
(1) 併用禁忌と
該当なし
その理由
(2) 併用注意と
該当なし
その理由
8.副作用
(1) 副作用の概要
承認時及び再審査終了時における副作用評価可能症例は 3,721 例であ
り、副作用発現率は 3.7%(139 例)であった。主な副作用は発赤 0.6%、
痒 0.6%、皮膚のかぶれ 0.6%、発疹 0.5%、刺激感 0.3%等であった。
(2) 重大な副作用と
該当なし
初期症状
(3) その他の副作用
(1) 次の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合に
は使用を中止すること。
0.1~ 5%未満
ステロイド皮膚(皮膚萎縮、潮紅)、皮膚の剥
離、かぶれ、刺激感、発赤、発疹、 痒
0.1%未満
多毛、腫脹、熱感、疼痛
(2) 次の副作用は他のステロイド外用剤で報告があるので注意すること。
1) 皮膚の真菌性感染症(カンジダ症、白癬等)、細菌性感染症(伝染
性膿痂疹、毛嚢炎等)、ウイルス感染症があらわれることがある
(密封法(ODT)の場合に起こりやすい)。このような症状があらわ
れた場合には適切な抗真菌剤、抗菌剤等を併用し、症状が速やか
に改善しない場合には使用を中止すること。
2) 大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、下垂
体・副腎皮質系機能の抑制あるいは後嚢白内障、緑内障等をきた
すことがある。
主な原因:過敏症状及び局所でのコルチコステロイド作用に基づくものと
考えられる。
処
置:使用を中止する。
-36-
42
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
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インタビューフォーム
Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
(4) 項目別副作用発現頻 1) 副作用発現率 3~6,8,17)
副作用発現状況(承認時)
度及び臨床検査値異
発現件数
(%)
常一覧 3~6,8,17)
発現日(日)
処
置
≦ 14 ≦ 28 ≦ 56 56< 無処理 減量
中止
赤
6(1.2)
4
2
3
痒
4(0.8)
3
1
3
発
疹
3(0.6)
3
1
2
疼
痛
3(0.6)
2
1
1
2
かぶれ
3(0.6)
1
2
1
皮膚がむける
2(0.4)
2
腫
発
脹
2(0.4)
1
刺激感
1(0.2)
1
熱
感
1(0.2)
1
潮
紅
1(0.2)
皮膚萎縮
1(0.2)
多
1(0.2)
毛
副作用発現件数
副作用発現例数
副作用評価症例数
2
1
2
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
28
18
5
4
1*
16
1
11
19(3.9)
13
2
4
0
11
1
7
493
(*:84 日で皮膚萎縮がみられた症例は 56 日に潮紅がみられており、発現例数は≦56 の
欄に集計)
使用成績調査における副作用発現率については、「Ⅴ.治療に関する項
目 3.臨床成績(6)治療的使用 1)使用成績調査・特定使用成績調査(特別
調査)・製造販売後臨床試験(市販後臨床試験)」を参照。
2) 臨床検査値異常
本剤に起因する臨床検査値の異常変動は認められなかった。
-37-
43
ファルネゾンゲル 1.4%
目次に移動
目次に移動
(4) 項目別副作用発現頻 3) 副腎皮質機能への影響 6)
度及び臨床検査値異
長期投与試験のうち投与前後の測定が可能であった 25 例について検討
常一覧 3~6,8,17)
した結果、正常範囲から逸脱する値が 5 例認められ、そのうち 4 例に血
(つづき)
清コルチゾール値の低下が認められているものの、いずれの症例も前値
から低値を示しており、測定条件(測定時刻及び日内変動)等から考えて
担当医師より異常値と判定された症例はなかった。
血清コルチゾール値一覧
血清コルチゾール値(μg/dL)
14.0→ 8.2
8.2→ 7.5
10.2→ 6.9
5.1→ 5.1
8.2→ 6.7
18.9→ 16.4
1.1→ 2.2
6.3→ 7.3
14.8→ 27.6↑
6.9→ 5.5
16.1→ 15.4
6.5→ 4.7↓
10.2→ 13.1
10.2→ 9.0
5.1→ 2.0↓
5.0→ 5.5
11.8→ 13.1
7.4→ 8.4
7.4→ 8.3
5.3→ 4.4↓
10.5→ 9.0
10.2→ 10.2
9.9→ 9.3
4.0→ 3.8↓
9.9→ 7.3
(↑:上昇, ↓:低下)
-38-
44
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
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背景別副作用発現率(承認時)
(5) 基礎疾患、合併症、
重症度及び手術の
背
有無等背景別の副
作用発現頻度
景
因
子
副作用
副作用
評価症例数 発現例数
入
院
・
外
罹
期
来
病
間
3.9
7
28
男
60
3
5.0
1
3
女
433
16
3.7
6
25
17~ 39
51
1
2.0
1
1
40~ 49
124
4
3.2
4
8
50~ 59
160
9
5.6
2
13
60~ 69
117
4
3.4
0
5
70~ 82
41
1
2.4
0
1
入
院
39
3
7.7
1
5
外
来
453
16
3.5
6
23
1
0
0.0
0
0
入院←→外来
< 1年
30
1
3.3
1
1
1 年≦
< 5年
161
6
3.7
2
11
5 年≦
< 10 年
10 年≦
用
剤
含有量
評
部
価
位
7
5.0
3
8
5
3.1
1
8
< 3 ヵ月
117
3
2.6
2
3
68
2
2.9
1
2
6 年≦
併
薬
141
161
3 ヵ月≦ < 6 ヵ月
現症状
6 ヵ月≦ < 1 年
持 続
1 年≦ < 3 年
*
期 間
3 年≦ < 6 年
合併症
61
3
4.9
2
5
143
8
5.6
1
13
67
1
1.5
0
1
34
2
5.9
1
4
な
し
422
16
3.8
6
25
あ
り
71
3
4.2
1
3
な
し
10
0
0.0
0
0
あ
り
483
19
3.9
7
28
0.8%
106
3
2.8
2
6
1.4%
355
15
4.2
5
21
1.6%
32
1
3.1
0
1
手指関節
294
6
2.0
2
9
手 関 節
117
10
8.5
4
15
肘 関 節
48
2
4.2
0
3
そ の 他
34
1
2.9
1
1
(*:評価症例数不明 3 例を除く)
-39-
45
ファルネゾンゲル 1.4%
副作用
発現件数
19
別
年 齢
(歳)
中止例数
493
計
性
発現率
(%)
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インタビューフォーム
Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
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背景別副作用発現率(使用成績調査)
(5) 基礎疾患、合併症、
重症度及び手術の
背
有無等背景別の副
景
因
子
副作用
副作用
評価症例数 発現例数
3228
112
3.5
男
621
21
3.4
女
計
作用発現頻度
性
別
2607
91
3.5
14~ 30
47
3
6.4
30~ 40
137
4
2.9
40~ 49
326
11
3.4
50~ 59
729
19
2.6
60~ 69
945
32
3.4
70~ 80
839
37
4.4
80~ 96
205
6
2.9
(つづき)
年 齢
(歳)
入
院
・
外
罹
期
来
病
間
入
院
51
3
5.9
外
来
3104
108
3.5
72
1
1.4
入院←→外来
< 1年
578
15
2.6
1 年≦
< 5年
1050
37
3.5
5 年≦
< 10 年
594
26
4.4
787
29
3.7
Ⅰ
801
16
2.0
Ⅱ
1056
39
3.7
Ⅲ
734
32
4.4
Ⅳ
485
19
3.9
1
946
24
2.5
2
1705
59
3.5
3
406
22
5.4
10 年≦
Stage
Class
4
な
合併症
併
薬
発現率
(%)
用
剤
48
2
4.2
し
1829
47
2.6
あ
り
1399
65
4.7
な
し
209
6
2.9
あ
り
3019
106
3.5
(不明を除く)
(6) 薬 物 ア レ ル ギ ー に
注意:
対する注意及び試
(1) 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者には使用しないこと。
験法
(2) 発赤、
痒、発疹、皮膚のかぶれ、疼痛、刺激感等の皮膚症状が認め
られた場合には使用を中止すること。
試験方法:貼付試験(パッチテスト)
-40-
46
ファルネゾンゲル 1.4%
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インタビューフォーム
Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
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9.高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、指、手、肘以外の広範
囲にわたる大量使用を避けること。また、漫然とした長期使用は避け、
使用が長期にわたる場合は皮膚症状に十分注意すること。
<解説>
本剤は年齢で層別しても高齢者で副作用の発現が増加する傾向は認めら
れていないが、ステロイド剤での一般的な注意事項として記載した。な
お、塗布範囲は効能・効果より指、手、肘に限定した。
年齢別副作用発現状況
10.妊婦、産婦、授乳婦等
への投与 15)
年齢(歳)
評価例数
副作用発現例数
副作用発現率(%)
17~ 39
51
1
2.0
40~ 49
124
4
3.2
50~ 59
160
9
5.6
60~ 69
117
4
3.4
70~ 82
41
1
2.4
(1) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、指、手、肘以外の広
範囲にわたる大量使用又は長期使用を避けること。[妊婦に対する安
全性は確立していない。]
(2) 授乳婦に使用する場合には授乳を中止させること。[ラットの静脈内
投与で乳汁中への移行が報告されている 15)。]
<解説>
(1) 承認時までの臨床試験においては妊婦又は妊娠している可能性のあ
る婦人は使用対象から除外されている。市販後においても妊婦に対す
る使用の報告はない。本剤は血中への移行が低い外用剤であるが、ス
テロイド剤であることから、なるべく使用を避けることが望ましい。
(2) ラットにプレドニゾロンファルネシル酸エステルを静脈内投与した
場合の乳汁中濃度は、投与後 30 分では母体血漿中濃度よりも高値を
示し、乳汁中への移行が認められた
15)
。本剤の外用によるヒト血中
への移行は低いものの、乳児への影響を考慮して記載した。
(Ⅶ.-4. 分布(3)乳汁への移行性の項参照)
11.小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立して
いない。[低出生体重児、新生児、乳児、幼児は使用経験がない。小児は
使用経験が少ない。]
-41-
47
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
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インタビューフォーム
Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
12.臨床検査結果に及ぼす
該当なし
影響
13.過量投与
14.適用上の注意
該当なし
適用上の注意
(1) 使用部位: 表皮が欠損している場合に使用するとしみることやヒリ
ヒリ感を起こすことがある。
(2) 使 用 時: 本剤に触れた手で眼、粘膜、外傷部位に触れないよう注
意すること。
<解説>
(1) 本剤のヒトにおける皮膚刺激性試験では(+)以上の皮膚刺激性は認
められていないが、皮膚が損傷している場合には、本剤の基剤中の
イソプロパノール等により、しみる、ひりひり感等の刺激症状があ
らわれることがある。
(2) 本剤はウサギの眼粘膜刺激性試験で強い~非常に強い刺激性が認め
られており、特に眼に入らないように注意する。
[眼粘膜刺激性試験]23)
ウサギの眼球結膜嚢内に 0.8%及び 1.6%のプレドニゾロンファルネ
シル酸エステルゲルを 50mg 単回点眼した結果、強い~非常に強い
刺激性が認められ、この変化は対照比較したゲル基剤のみにも同等
の刺激性がみられたことから、これらの刺激性はゲル基剤によるも
のと考えられた。
15.その他の注意
該当なし
16.その他
該当なし
-42-
48
ファルネゾンゲル 1.4%
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インタビューフォーム
Ⅸ.非臨床試験に関する項目
1.薬理試験 24)
(1) 薬効薬理試験
「Ⅵ.薬効薬理に関する項目」参照
(2) 副次的薬理試験
該当資料なし
(3) 安全性薬理試験
プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF)は臨床適用経路である経皮
投与において抗炎症作用を示す用量に比べてはるかに高用量でのみ弱い一
般薬理作用を有することが示唆された。
一般薬理作用
試
験
項
目
中枢神経系に 対する作 用
1. 自発運動量に及ぼす影響
2. Apomorphine 誘発自発運動
亢進に及ぼす影響
3. Hexobarbital 睡眠増強作用
4. 抗痙攣作用(最大電撃痙攣)
5. 馴化作用
6. 自発脳波に及ぼす影響
体性神経 系に 対する作 用
1. 筋弛緩作用
1)回転棒法
2)回転カゴ法
2. 局所麻酔作用
3. 神経筋接合部に及ぼす影響
(横隔膜神経筋標本)
1. Tremorine 振せん , 流涎
2. Reserpine 誘発眼瞼下垂
自律神経系に 対する作 用
3. 瞳孔に及ぼす影響
4. 摘出回腸に及ぼす影響
1)Histamine 収縮
2)Acethylcholine 収縮
3)Bradykinin 収縮
5. 摘出胃底標本に及ぼす影響
(Serotonin 収縮)
6. 摘出輸精管に及ぼす影響
(Norepinephrine 収縮)
動物種
(n)
マウス
(12)
マウス
(12)
マウス
( 7)
マウス
(10)
マウス
(12)
ウサギ
( 3)
マウス
(10)
マウス
(10)
モルモット
( 8)
ラット
( 5)
マウス
(10)
マウス
( 8)
マウス
( 7)
モルモット
(6~ 9)
モルモット
(8~ 10)
モルモット
(6~ 8)
ラット
(4~ 5)
ラット
( 4)
-43-
49
ファルネゾンゲル 1.4%
目次に移動
s.c.
投与量
(mg/kg)
100
作用なし
s.c.
100
作用なし
s.c.
100
作用なし
s.c.
100
作用なし
s.c.
100
作用なし
s.c.
100
作用なし
s.c.
100
作用なし
s.c.
100
作用なし
浸潤
0.3%
作用なし
in vitro
10-5M
作用なし
s.c.
100
作用なし
s.c.
100
作用なし
s.c.
100
作用なし
in vitro
10-4M
作用なし
in vitro
10-4M
作用なし
in vitro
10-4M
作用なし
in vitro
10-4M
作用なし
in vitro
10-4M
作用なし
適用経路
試験成績
目次に移動
一般薬理作用(つづき)
(3) 安全性薬理試験
(つづき)
試
呼 吸・ 循 環 器 系 に 対す る作 用
消化器系に対する作用
に 対 す る 作 用
泌尿・生殖器系
項
目
動物種
(n)
1. 気管筋に及ぼす影響
1)単独作用
モルモット
( 4)
2)Isoproterenol 弛緩
モルモット
( 4)
2. 呼 吸 , 血 圧 , 心 拍数 に及
イ ヌ
( 3)
ぼす影響
3. 摘出心房に及ぼす影響
1)収縮力への単独作用
モルモット
( 4)
2)拍動数への単独作用
モルモット
( 5)
3)Isoproterenol に よ る モルモット
拍動数亢進への作用
( 4)
1. 腸管輸送能に及ぼす影響
マウス
(12)
試験成績
in vitro
10-5M
作用なし
in vitro
10-5M
作用なし
i.v.
0.3
作用なし
in vitro
濃度依存
的に抑制
作用なし
in vitro
10-8M~
10-5M
10-8M~
10-5M
10-6M
s.c.
100
作用なし
in vitro
作用なし
s.c.
100
作用なし
3. 胆汁分泌に及ぼす影響
ラット
( 7)
s.c.
100
作用なし
4. 潰瘍に及ぼす影響
(水浸拘束)
ラット
( 7)
s.c.
100
作用なし
1. 利尿作用
ラット
( 8)
s.c.
2. 子宮運動に及ぼす影響
1.
に 対 す る 作 用
糖 ・ 脂 質 代 謝
ファルネゾンゲル 1.4%
投与量
(mg/kg)
ラット
( 7)
1.
2.
3.
非妊娠ラット
( 5)
出血時間に及ぼす影響
マウス
(10)
血液凝固能に及ぼす影響
ラット
( 6)
血小板凝集に及ぼす影響
1) ADP 凝集
モルモット
( 4)
2) アラキドン酸凝集
モルモット
( 4)
血糖に及ぼす影響
ラット
( 8)
2. 血清脂質に及ぼす影響
1) Cholesterol
2) Triglyceride
ラット
( 8)
ラット
( 8)
該当資料なし
-44-
50
適用経路
2. 胃酸分泌に及ぼす影響
血液凝固に対する作用
(4) その他の薬理試験
験
目次に移動
in vitro
10~ 100 10 ~ 30mg/
kg で尿量,
尿中電解質
の排泄及び
尿 Na/ K 比
が軽度増
加
10-5M
作用なし
s.c.
100
作用なし
s.c.
100
作用なし
in vitro
10-5M
作用なし
in vitro
10-5M
作用なし
s.c.
3~ 100
10mg/kg
以上で上昇
作用
s.c.
100
作用なし
s.c.
100
作用なし
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Ⅸ.非臨床試験に関する項目
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2.毒性試験
○ LD50 あるいは概略致死量(mg/kg)
(1) 単回投与
毒性試験
25,26)
LD50 あるいは概略致死量(mg/kg)
使用動物
投与経路
皮下投与
経口投与
性
マ
雄
ウ
ス*
雌
3510
3419
(2209~10335) (2556~4592)
---
(*Probit 法, -:未検討, (
---
ラ
ッ
ト
イヌ
雄
雌
雄
> 4500
> 4500
> 750
> 5000
> 5000
---
):95%信頼限界幅)
○ 中毒症状
体重増加抑制、自発運動低下、副腎・リンパ系器官の萎縮、骨髄細胞の
減少、肝細胞の腫大、投与部位皮膚の萎縮など
1) 13 週間反復投与毒性試験
(2) 反復投与
毒性試験
27~30)
① ラット 27)
(0.25、1、4、16mg/kg/日、13 週間経皮投与、5 週間回復)
4mg/kg/日以上の群では、体重増加抑制、リンパ系器官の萎縮、肝グ
リコーゲン沈着、投与部位皮膚の萎縮、骨髄脂肪化がみられ、
16mg/kg/日では副腎の萎縮、白血球数及びリンパ球率の減少傾向と
分節核好中球率の増加傾向、Al-P の上昇がみられた。休薬により諸
変化は回復性を示した。無影響量は 1mg/kg/日であった。
② イヌ 28)
(0.2、0.8、3.2mg/kg/日、13 週間経皮投与、5 週間回復)
0.8mg/kg/日以上の群では、リンパ球率の減少傾向、胸腺・副腎の萎
縮、肝細胞の軽度空胞化がみられ、3.2mg/kg/日では、Al-P の上昇、
総コレステロール、リン脂質の減少、中性脂肪の増加傾向がみられた。
休薬により諸変化は回復性を示した。無影響量 0.2mg/kg/日であった。
-45-
51
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅸ.非臨床試験に関する項目
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Ⅸ.非臨床試験に関する項目
2) 52 週間反復投与毒性試験
(2) 反復投与
毒性試験
27~30)
(つづき)
① ラット 29)
(0.125、0.5、2mg/kg/日、52 週間経皮投与、8 週間回復)
0.5mg/kg/日以上の群では、投与部位皮膚の萎縮、2mg/kg/日では体
重増加抑制、白血球減少、GOT・GPT の上昇、胸腺・副腎の萎縮、
肝細胞腫大がみられた。休薬により諸変化は回復性を示した。無影
響量 0.125mg/kg/日であった。
② イヌ 30)
(0.05、0.2、0.8mg/kg/日、52 週間経皮投与、8 週間回復)
0.2mg/kg/日以上の群では、投与部位皮膚の萎縮、体重増加抑制、リ
ンパ球率の減少傾向、GPT の上昇、副腎の萎縮がみられ、0.8mg/kg/
日では胸腺の萎縮、肝細胞腫大がみられた。休薬により諸変化は回
復性を示した。無影響量は 0.05mg/kg/日であった。
(3) 生殖発生
毒性試験 31~34)
1) 妊娠前及び妊娠初期投与試験 31)
(ラット:0.04、0.2、1mg/kg/日、皮下投与)
親動物では、0.2mg/kg/日以上に投与部位皮膚の萎縮、胸腺の萎縮がみ
られ、1mg/kg/日では体重増加抑制、摂餌量の減少がみられたが、親動
物の生殖能力に影響はみられなかった。また、胚・胎児に対する影響も
みられなかった。
2) 胎児器官形成期投与試験 32,33)
(ラット:1、5、25mg/kg/日、皮下投与、ウサギ:0.01、0.05、0.25mg/kg/
日、皮下投与)
ラット母動物では 1mg/kg/日以上に体重増加抑制、摂餌量の減少がみら
れたが、分娩・哺育状況に影響はみられなかった。胚・胎児に対する致
死作用、発育抑制作用及び催奇形作用はみられなかった。出生児に対し
ても成長・発達及び生殖機能に影響はみられなかった。
ウサギ母動物では、0.25mg/kg/日に体重及び摂餌量の減少、流産がみら
れた。胚・胎児に対しては 0.25mg/kg/日に胚致死率の増加傾向、生存胎
児体重と胎盤重量の減少がみられたが、催奇形作用はみられなかった。
3) 周産期及び授乳期投与試験 34)
(ラット:0.05、0.5、5mg/kg/日、皮下投与)
母動物では、0.5mg/kg/日以上に体重増加抑制、胸腺の萎縮がみられた
が、分娩・哺育状況に影響はみられなかった。出生児では、成長・発達
及び生殖機能に影響はみられなかった。
-46-
52
ファルネゾンゲル 1.4%
目次に移動
目次に移動
(4) その他の
特殊毒性 23,35)
1) 皮膚感作性、皮膚光感作性 23)
皮膚感作性試験(モルモット、背部経皮投与)でゲル基剤に基づく弱い刺
激性が認められたが、非感作動物と同程度の刺激性であった。
皮膚光感作性試験(モルモット、背部経皮投与)でゲル基剤に基づく弱い
光感作性が認められた。
2) 変異原性 35)
チャイニーズハムスター肺線維芽細胞を用いた染色体異常試験(in vitro)
において薬物代謝酵素の存在下で、1500μg/mL 添加群で疑陽性を示し
たが、サルモネラ菌及び大腸菌を用いた復帰突然変異試験(in vitro)及び
マウスを用いた小核試験(in vivo)ではいずれも陰性であり、PNF には変
異原性はないものと考えられた。
3) 局所刺激性 23)
ウサギ皮膚 1 次刺激性試験(背部 24 時間閉塞貼付)及び皮膚累積刺激性
試験(背部 16 時間閉塞貼付)で、ゲル基剤に基づく弱い刺激性が認めら
れた。ウサギ眼粘膜刺激性試験(50mg を眼球結膜嚢内単回点眼)ではゲ
ル基剤に基づく強い~非常に強い刺激性が認められた。
4) 光毒性 23)
光毒性試験(モルモット、背部経皮投与)では光毒性は認められなかった。
-47-
53
ファルネゾンゲル 1.4%
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インタビューフォーム
Ⅸ.非臨床試験に関する項目
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1.規制区分
製剤:劇薬、処方せん医薬品注)
注)注意-医師等の処方せんにより使用すること
有効成分:劇薬
2.有効期間又は使用期限
使用期限:3 年(安定性試験結果に基づく)
3.貯法・保存条件
室温保存
4.薬剤取扱い上の注意点
(1) 薬 局 で の 取 り 扱 い
該当しない
について
(2) 薬剤交付時の注意
取扱い上の注意
(患者等に留意すべ
1) 使用のつど、必ずキャップをきちんと閉めて保存すること。
き必須事項等)
2) 開封後は冷蔵庫等の 5℃以下の場所に保存すると結晶が析出するこ
とがあるので、低温の場所を避けて保存すること。
3) 火気の近くで使用又は保存しないこと(イソプロパノール含有)。
4) アルコール類に溶けるおそれのあるもの(メガネのわく、塗装家具、
革製品等)に、薬がつかないよう注意すること。
5.承認条件等
該当しない
6.包
チューブ包装:25g×10、25g×50、50g×10
装
7.容器の材質
8.同一成分・同効薬
10.製造販売承認年月日及
び承認番号
11.薬価基準収載年月日
容器本体
キャップ
チューブ
アルミニウム
ポリエチレン
同一成分薬:なし
同
9.国際誕生年月日
包装形態
効
薬:なし
1998 年 4 月 10 日
承認年月日:2007 年 2 月 28 日
承
認
番
号:21900AMX00152000
2007 年 6 月 15 日
-48-
54
ファルネゾンゲル 1.4%
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Ⅹ.管理的事項に関する項目
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12.効能又は効果追加、用
該当しない
法及び用量変更追加等
の年月日及びその内容
13.再審査結果、再評価結
2009 年 6 月 19 日
果公表年月日及びその
内容
14.再審査期間
6 年(1998 年 4 月 10 日~2004 年 4 月 9 日)(終了)
15.投薬期間制限医薬品に
本剤は投与期間に上限が設けられている医薬品に該当しない。
関する情報
16.各種コード
17.保険給付上の注意
販売名
HOT(9 桁)番号
厚生労働省薬価基準
収載医薬品コード
レセプト電算コード
ファルネゾンゲル
1.4%
106293901
2646732M1040
620005296
該当しない
-49-
55
ファルネゾンゲル 1.4%
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インタビューフォーム
Ⅹ.管理的事項に関する項目
目次に移動
1.引用文献
献
1) 柳川
明
他:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)の
パッチテストによる皮膚刺激性の検討-皮膚刺激性および光刺激性試
験結果-, 新薬と臨牀, 42(3), 506-512(1993)
2) 柳川 明 他:PNF-21 の皮膚刺激性試験, 社内資料, 研究報告書 No.122
(1998)
3) 水島
裕
他:慢性関節リウマチに対する PNF-21 の後期第相試験-二
重盲検法による至適用量設定試験-, 薬 理 と 治 療 , 21(3), 763-782
(1993)
4) 水島
裕
他:慢性関節リウマチに対する PNF-21(プレドニゾロン
ファルネシル酸エステル)の臨床評価, プラセボ(基剤)を対照薬とし
た 多 施 設 共 同 二 重 盲 検 群 間 比 較 試 験 , 医 学 の あ ゆ み , 164(9),
667-682(1993)
5) 水島
裕
他:慢性関節リウマチに対する PNF-21(プレドニゾロン
ファルネシル酸エステル)の臨床評価, モビラート軟膏を対照薬とし
た群間比較試験, 炎症, 13(2), 169-185(1993)
6) 水島
裕:慢性関節リウマチに対する PNF-21 の長期投与試験, 薬理
と治療, 21(3), 783-794(1993)
7) 丁
宗鉄
他:ステロイド外用剤 PNF-21(プレドニゾロンファルネシ
ル酸エステル)の健常人における経皮吸収, 代謝, 排泄および全身影響
の検討, 新薬と臨牀, 42(3), 488-505(1993)
8) 水島
裕
他:PNF-21 の慢性関節リウマチおよび非外傷性疾患に対
する臨床試験, 薬理と治療, 21(3), 751-761(1993)
9) 江角凱夫
他:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)のグ
ルココルチコイドレセプター結合親和性, 社内資料, 研究報告書
No.123 (1998)
10) 澤田克彦
他:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)のヒ
ト滑膜細胞におけるプロスタグランジン産生に対する作用, 社内資料,
研究報告書 No.121(1998)
11) 角尾浩幸
他:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)の体
内動態(第 7 報)-in vitro における好中球およびリンパ球への取り込み-,
薬理と治療, 20(11), 4473-4480(1992)
12) 澤田克彦
他:経皮吸収型ステロイド, プレドニゾロンファルネシル酸
エステル(PNF-21)ゲルの抗炎症作用, 薬理と治療, 20(10), 4075-4079
(1992)
13) 澤田克彦
他:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)ゲル
のラット綿球肉芽腫抑制作用, 社内資料, 研究報告書 No.124(1998)
14) 山口和政
他:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)の局
所抗炎症作用, 薬理と治療, 20(10), 4067-4074(1992)
15) 江角凱夫
他:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)の体
内動態(第 1 報)-ラットにおける静脈内投与時の分布および排泄(1)-,
薬理と治療, 20(11), 4383-4410(1992)
-50-
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ⅩⅠ.文
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1.引用文献(つづき)
16) 江角凱夫
他:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)の体
内動態(第 3 報)-ラットにおける経皮投与時の吸収, 分布および排泄-,
薬理と治療, 20(11), 4421-4438(1992)
17) 菅原幸子
他:PNF-21 の慢性関節リウマチおよび変形性膝関節症に
対する臨床試験, 新薬と臨牀, 42(3), 474-486(1993)
18) 小室昌仁:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)の体内動
態(第 12 報), 関節炎ウサギにおける体内動態, 社内資料, 研究報告書
No.120 (1998)
19) 堤修一郎
他:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)の体
内動態(第 13 報), ラットにおける反復経皮投与での組織分布, 社内資
料, 研究報告書 No.127(1998)
20) 小室昌仁
他:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)の体
内動態(第 5 報)-ラットおよびイヌにおける静脈内投与時の種差および
in vitro での代謝-, 薬理と治療, 20(11), 4453-4462(1992)
21) 勘解由
昭
他:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)の
体内動態(第 4 報)-ラット静脈内投与時の代謝物の同定-, 薬理と治
療, 20(11), 4439-4452(1992)
22) 江角凱夫
他:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)の体
内 動 態 (第 10 報), 酵素誘導に関する検討, 社内資料, 研究報告書
No.128(1998)
23) 内山秀盛
他:Prednisolone farnesylate(PNF)ゲルの皮膚および眼粘
膜に対する影響, J.Toxicol.Sci., 17(Suppl.Ⅲ), 283-312(1992)
24) 岩久義範
他:プレドニゾロンファルネシル酸エステル(PNF-21)の一
般薬理作用, 薬理と治療, 20(11), 4367-4382(1992)
25) 小野
宏
他:Prednisolone farnesylate(PNF)のマウス, ラット, イ
ヌを用いた皮下投与およびラットを用いた経口投与による急性毒性試
験, 社内資料, 研究報告書 No.125(1998)
26) 西村
進
他:Prednisolone farnesylate(PNF)のマウスを用いた皮下
投与による単回投与毒性試験(LD50 値算出試験), 社内資料, 研究報告
書 No.126(1998)
27) 岡崎修三
他:Prednisolone farnesylate(PNF)ゲルのラットを用いた経
皮投与による 13 週間反復投与毒性試験および 5 週間回復試験, J.Toxicol.
Sci., 17(Suppl.Ⅲ), 49-89(1992)
28) 長島吉和
他:Prednisolone farnesylate(PNF)ゲルのビーグル犬を用い
た経皮投与による 13 週間反復投与毒性試験および 5 週間回復試験,
J.Toxicol.Sci., 17(Suppl.Ⅲ), 123-160(1992)
29) 岡崎修三
他:Prednisolone farnesylate(PNF)ゲルのラットを用いた経
皮投与による 52 週間反復投与毒性試験および 8 週間回復試験, J.Toxicol.
Sci., 17(Suppl.Ⅲ), 91-122(1992)
-51-
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ⅩⅠ.文献
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1.引用文献(つづき)
30) 長島吉和
他:Prednisolone farnesylate(PNF)ゲルのビーグル犬を用い
た経皮投与による 52 週間反復投与毒性試験および 8 週間回復試験,
J.Toxicol.Sci., 17(Suppl.Ⅲ), 161-199(1992)
31) 谷口英巳
他:Prednisolone farnesylate(PNF)の生殖・発生毒性試験
(第 1 報)-ラット皮下投与による妊娠前および妊娠初期投与試験-, J.Toxicol.
Sci., 17(Suppl.Ⅲ), 201-215(1992)
32) 谷口英巳
他:Prednisolone farnesylate(PNF)の生殖・発生毒性試験
(第 2 報)-ラット皮下投与による胎児の器官形成期投与試験-, J.Toxicol.Sci.,
17(Suppl.Ⅲ), 217-239(1992)
33) 麻生
直
他:Prednisolone farnesylate(PNF)の生殖・発生毒性試験
(第 3 報)-ウサギ皮下投与による胎児の器官形成期投与試験-, J.Toxicol.Sci.,
17(Suppl.Ⅲ), 241-250(1992)
34) 谷口英巳
他:Prednisolone farnesylate(PNF)の生殖・発生毒性試験
(第 4 報)-ラット皮下投与による周産期および授乳期投与試験-, J.Toxicol.
Sci., 17(Suppl.Ⅲ), 251-267(1992)
35) 大塚雅則 他:Prednisolone farnesylate(PNF)の変異原性試験, J.Toxicol.
Sci., 17(Suppl.Ⅲ), 269-281(1992)
2.その他の参考文献
特になし
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ⅩⅠ.文献
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ⅩⅡ.参考資料
1.主な外国での発売状況
外国では発売されていない
2.海外における臨床支援 該当資料なし
情報
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ⅩⅢ.備
考
その他の関連資料
特になし
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MEMO
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09.09.61G6A-ES
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