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野付半島 打瀬舟
霞の海原に
ゆらめく三角帆
とするハクチョウなどの保護のためにも意義
は海草や海藻を傷めないから、それらを食料
いので帆を使う漁法が考えられた。帆掛け舟
海草・海藻が多い湾ではスクリューが使えな
ている。水深が浅くて、しかもアマモなどの
な帆掛け舟がホッカイシマエビ獲りに使われ
浅い湾では打瀬舟︵うたせぶね︶という特殊
野付風蓮道立自然公園に含まれている。この
デシコ、コケモモ、ガンコウランなどがいわ
ハマベンケイソウ、クサフジ、エゾカワラナ
カラマツソウ、センダイハギ、ハマニンニク、
ゾウ、クロユリ、クルマユリ、マイズルソウ、
ブキ、シコタンタンポポ、キオン、エゾカン
ツバ、サワギキョウ、チシマアザミ、トウゲ
ハナウド、エゾリンドウ、キバナノカワラマ
れるほか、チシマフウロ、エゾフウロ、オオ
落がある。砂州にはハマナス群落が広くみら
︵サンゴソウ︶、ウシオツメクサ、ウミミドリ、
エビの尻尾のように根室水道に突きだした
野付半島に囲まれた浅い湾が尾岱沼である。 オオシバナ、ハマシオンなどの塩生植物の群
は大きい。
トドワラ︵椴原︶と呼ばれたトドマツの枯木
というが、年々砂州が沈下し続けて、今では
尾岱沼を囲む野付半島はごく低い砂嘴︵さ
し︶で、その先端部にはかつて集落もあった
る。
ヤス、ナガボノシロワレモコウなどがみられ
にはツルコケモモ、ムジナスゲ、チシマガリ
ズゴケをともなう淡水の湿地もあって、そこ
ゆる原生花園を作り上げている。一部にはミ
の立ち並ぶ景観も少なくなってしまった。こ
湾内は波が静かでほとんど湖に近い環境だ
れは少々寂しいが、一風変った荒々しい光景
からオオハクチョウ、オナガガモ、マガモな
をみせているが、樹形の点ではトドマツなど
砂嘴の付け根近くオンニクルにあるナラワ
ラ︵楢原︶が辛うじて残っていて面白い風景
ゴ マ、 ヒ バ リ、 ベ ニ マ シ コ、 オ オ ジ ュ リ ン、
海岸草原にはユキホオジロ、シマアオジ、ノ
は数少ないアカアシシギの繁殖地でもある。
で有名だった。
の針葉樹に比べると凄みがなくて到底、及ば
シマセンニュウ、ハクセキレイ、センダイム
どもやってくるし一部は越冬もする。日本で
ないのが惜しい。このナラワラも地盤沈下や
シクイがみられる。
砂嘴は付け根から先端まで ㎞ある。これ
は砂嘴としては日本で一番長い。根室水道に
湾内流の浸食による海水の侵入での立ち枯れ
である。
砂嘴の岸辺や潮溜まりにはアッケシソウ
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