【心理学ドッグセラピー応用講座レジュメ】 なぜ、ドッグトレーナー・ドッグセラピストに心理学が必要なのか? 1 自分を知る → 気付く 2 相手を知る → 気付かせる 3 相手と円滑な交流ができる(しつけ教室やセラピー活動など) ① 心理学(精神分析・交流分析概要)説明 〇精神分析論 私たちが人の心を理解しようとするときなくてはならないのが、フロイトの精神分析理論 のうち「局所論」と「構造論」です。交流分析の自我状態を理解する上でも、フロイトの 「心」の捉え方は大変役に立ちます。 ・局所論とは? 心は3つの層から成り立つ。何がありましたか? 海面 氷山 海 ( 自己を認識して、感情や思考を明確に知覚する領域で現実に即している ) ( ) ( ) 今必要のない記憶などを一次的に保存しておく領域 思い出したくない感情が入っている(ネガティブ・ポジティブ両方) 私たちが自分を自分として意識しているものは、海に浮かぶ氷山の一角に過ぎず、自分の 知らない無意識の領域は、海面の下に沈んでいるとしています。 ・構造論 構造論は、 「無意識」の領域は、更に3つの構成体から成り立っていると理論展開したもの です。何がありましたか? < < >・< >・< > > 性的なもの、本能的なもの、快楽を求め、ただひたすらに快いことを求めます。 生まれた時の人間の心は「エス」だけと言われています。 道徳観・倫理観なども全く関係ありません。 例えると・・・学級にいる不良君 < > 常に道徳的、強い良心、意識的であろうとする領域。親の養育の影響が強い。 ふつうに考える良心とは違い、かなり横暴で押しつけがましい良心をもっています。 例えると・・・学級にいる皆から疎まれる超真面目君 < > 今、この文章を読んで(話を聞いて)いろいろ感じているのが自我。 エスと超自我の中で葛藤し現実に合わせて行動を決定する。 でも、最終的にはちゃっかり自分の都合の良いようにしてしまいます。 例えると・・・学級にいる学級委員(でも、最終的には自分の思い通りにする) 防衛機制 自我が持っている自衛手段です。自我は現実と超自我そしてエスから様々な刺激を受けま す。また、エスの欲求は心の根本的なものなので、自我もかなえたいと思います。しかし、 エスの欲求はそっくりそのまま出せるような欲求ではありません。そこで、自我は現実に 出せるようにしたり、エスに「少し待って!」と時間を延ばしたり、道徳観を持っている 超自我が許可を出すような形にするのです。それが防衛機制です。 〇交流分析 精神分析論をもっともっと分かりやすくするために、エリックバーンが考えた分析論です。 交流分析は、誰にでもわかりやすく「心」を説明しているので、誰もが日常生活に応用す ることができます。 ・交流分析の基本的な思想 1 人は誰でも OK である 2 人は誰でも考える能力がある(特別な場合は除く) 3 人は自分の運命を決め、その決断は変えることができる 基礎的理論 1 自我状態 ~ P(parent 親)・A(adult 大人)・C(child 子供) 2 やりとり分析 ~ 相補(平行)交流・交差交流・裏面交流 3 ストローク ~ 認知ストローク・タッチストローク 4 ゲーム分析 ~ 関係がこじれる交流 5 脚本分析 ~ 人生の青写真 ・自我状態 CP・NP・A・FC・AC 5つの自我には+と-があります。その人が持っている強い自我があれば、その自我の特 性はプラスにもマイナスにもなります。 また、言葉だけではなく・声音・ジェスチャー・姿勢・表情・その他の非言語的なメッセ ージで自我状態も変わってきます。 5つの自我状態が実際にどのようなバランスでその人の人格を形成しているのか、客観的 に表したものを「エゴグラム」といいます。エゴグラムの結果によって見る、自分の性格 的傾向は、専門家でなくてもわかりやすく、対面している問題の解決方法も見出しやすく なります。 ※後のシミュレーションで、受講生に対象者のエゴグラムを作成してもらおうと思います。 ここで、エゴグラムの作成方法をお伝えください。 ② シミュレーション実施 交流分析を、ドッグセラピーの現場に当てはめてみよう!! 対象者のエゴグラムを考えてみましょう。 〇パターン1 10 CP NP A FC AC A FC AC A FC AC 〇パターン2 10 CP NP 〇パターン3 10 CP NP ③ 質疑応答
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