精神分析論

精神分析論・交流分析
心理学と言う学問には色んな分野があります。
心理学と言う大きなくくりの中で、精神分析論はフロイトの理論になります。
その他にも、個人心理学(アドラー)や分析心理学(ユング)など色んな考えがあります。
精神分析論
局所論
意識
前意識
意識~自己を認識して、感情や思考を明確に知覚する領域で現実に即している
前意識~今必要のない記憶などを一次的に保存しておく領域
※意識と前意識は行き帰りがある。
無意識
無意識~思い出したくない感情が入っている(ネガティブ・ポジティブ両方)
構造論
無意識の領域には「自我」
「エス」
「超自我」という 3 つの構成体から成り立っている理論。
エス~性的なもの、本能的なもの、快楽を求め、ただひたすらに快いことを求めます。
生まれた時の人間の心は「エス」だけと言われています。
道徳観・倫理観なども全く関係ありません。
例えると・・・学級にいる不良君
超自我~常に道徳的、強い良心、意識的であろうとする領域。親の養育の影響が強い。
ふつうに考える良心とは違い、かなり横暴で押しつけがましい良心をもっています。
例えると・・・学級にいる皆から疎まれる超真面目君
自我 ~今、この文章を読んで(話を聞いて)いろいろ感じているのが自我。
エスと超自我の中で葛藤し現実に合わせて行動を決定する。でも、最終的にはちゃっかり自分の都合の
良いようにしてしましまいます。
例えると・・・学級にいる学級委員(でも、最終的には自分の思い通りにする)
防衛機制
自我が持っている自衛手段です。自我は現実と超自我そしてエスから様々な刺激を受けます。また、エスの欲求
は心の根本的なものなので、自我もかなえたいと思います。しかし、エスの欲求はそっくりそのまま出せるよう
な欲求ではありません。そこで、自我は現実に出せるようにしたり、エスに「少し待って!」と時間を延ばした
り、道徳観を持っている超自我が許可を出すような形にするのです。それが防衛機制です。
防衛機制は、またの機会に勉強会を開きます。
交流分析
以上の精神分析論をもっともっと分かりやすくするために、エリックバーンが考えた分析論です。
構造分析
それぞれの特性を覚えよう!
テキストP.5
3 つの自我状態
P・A・C
5つの自我状態
CP・NP・A・FC・AC
テキストP.12
自我状態の汚染
エゴグラムの説明
トレーナーのエゴグラムを作成してみましょう!まずは何型?強く出ている特性は?
10
CP
NP
A
FC
AC
やり取り分析 テキストP.34
相補交流・交差交流・裏面交流
会話のベクトルをワーク!
1.X「今日は何曜日ですか。
」
Y「月曜日です。
」
2.X「こんな仕事も出来ないのか?しょうがないなぁ。手伝ってやるよ!」
Y「すみません。私は本当に不器用なんです。
」
3.X「今日は何曜日ですか。
」
Y「それくらいご自分でしらべて下さい。あんたが、いちいち私に物をたずねるんで、うるさくて仕事がで
きませんよ。
」
4.X「お母さん。あたしのこと、ちっとも愛してくれないのね。」(ひがんだ口調で)
Y「親子の愛って何かしら。ゆっくり研究してみる必要がありそうね。
」(冷静に、客観的)
5.X「まぁ、素敵なお洋服ですこと!いつまでもお若いですわ。」
6.X「こちらの方が品物はいいのですが、ご予算ではちょっと無理ですかねぇ。」
Y「いえ、その高い方で結構です。それを下さい。
」
7.X「おいっ、いつまで待たせるんだ。この食堂のサービスは一体どうなってんだ。」
(怒った批判的な口調で)
Y「はい、1分 30 秒経過しております。あと 45 秒程で状況をご報告します。」
(テープレコーダーのように
冷静に)
8.X「おいっ、いつまで待たせるんだ。
」
(怒った批判的口調で)
Y「すみません。すっかりお待たせしてしまいまして……」
(恐縮した態度で)
9.X「タ、タイヘンダ!大事な財布をおとしてしまった!」(うろたえて)
Y「そりぁ大変だ。でも心配するなよ。必ず見つかる。手伝ってやるよ。」(保護的に)
10.X「タ、タイヘンダ!大事な財布をおとしてしまった!」(うろたえて)
Y「いつどこで最後に見た? 入っていた現金の額は?」(うろたえている相手の耳に入らないくらい冷静
に)