世界の旅シリーズ 写真・ 写真 ・文 佐藤文彦 世界最古の首都ダマスカスと悠久の大河ユーフラテス アラビアのロレンスが駆け抜けた荒野 中東シリアを歩く 数千年前から首都であり続けたアラブの王都ダマスカス。 古代文明を育んだ大河ユーフラテスは、今日も落陽に紅に染まり アラビアのロレンスは、見果てぬ夢を熱砂の彼方の蜃気楼に見た。 そんな中東の重鎮、シリアを旅した。 薄 暗いアーケードは、 暗いアーケードは、まるでどこまでも続く まるでどこまでも続く 回廊のように思えた。天窓から差し込む弱い 回廊のように思えた。 天窓から差し込む弱い 二千年前、ローマに屈したパルミラ。クレオ 二千年前、ローマに屈したパルミラ。 クレオ パトラの子孫を自称したパルミラ女王は、金 パトラの子孫を自称したパルミラ女王は、 金 光は、中を歩く人をぼんやりと浮かび上がら 光は、中を歩く人をぼんやりと浮かび上がら せる。ここはアレッポのスーク せる。 ここはアレッポのスーク（市場） （市場） 。シリ 。シリ ア第二の都市で、商取引が盛んで、 ア第二の都市で、 商取引が盛んで、よく大阪に よく大阪に の鎖でローマに連れて行かれたという。そし の鎖でローマに連れて行かれたという。そし て数十年前。一人の男が、 て数十年前。 一人の男が、大国の思惑に翻弄さ 大国の思惑に翻弄さ れながらも、この地をまっしぐらに駆け抜け れながらも、 この地をまっしぐらに駆け抜け 例えられる。 イラクとの国境に程近い、ユーフラテス河上 流の街、デリゾール。 流の街、 デリゾール。河の上流に夕日がゆっく 河の上流に夕日がゆっく ていった。Ｔ・Ｅロレンス。 ていった。Ｔ Ｅロレンス。人は彼をアラビア 人は彼をアラビア のロレンスと呼ぶ。 数千年前から今まで、首都であり続けるダマ りと沈みだし、その色を紅に染めていく。群青 りと沈みだし、その色を紅に染めていく。 群青 の濃い闇が広がりだし、金星がその輝きを強 の濃い闇が広がりだし、 金星がその輝きを強 めだした頃、どこからともなくコーランの声 めだした頃、 どこからともなくコーランの声 スカス。ウマイヤモスクは、現存する世界最古 スカス。ウマイヤモスクは、 現存する世界最古 のイスラム寺院として、全イスラム圏から善 のイスラム寺院として、 全イスラム圏から善 男善女の参拝が絶えない。私も中東和平の実 男善女の参拝が絶えない。 私も中東和平の実 が流れ出した。 現を、祈らずにはいられなかった。 現を、 祈らずにはいられなかった。 ダマスカス市全景。 アラブ独特の香りがするアレッポのスーク。 ウマイヤモスクで祈る人々。 廃虚と化したパルミラ。
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