2014年4月発行 感染管理室 薬剤耐性菌新規検出推移 250 200 MRSA ESBLs産生菌 カルバペネム耐性緑膿菌 CD 150 100 50 0 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 年 度 2007 提出検体数 2008 2009 2010 2011 2012 2013 1113 1079 1125 1195 1334 1410 2011 年度から「ESBLs産生菌」の検出が急激に増え、増加の一途をたどっています。ESBL とは菌の名前では なく「基質特異性拡張型βラクタマーゼ」の略語で、薬剤耐性のひとつです。特定の菌を示すわけではありませ 耐性菌の復習だよ ① メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA) ペニシリンの一種であるメチシリンが効かなくなった黄色ブドウ球菌。他の多くの抗菌薬に対しても耐性を示す。 ② 基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBLs)産生菌 ESBLsとは抗菌薬分解酵素の一つで、本来効果があった第三世代のセフェム(ロゼクラート、セフタジジム)をこ わしてしまう。主に大腸菌や肺炎桿菌がこの酵素を産生する。 ③ 多剤耐性緑膿菌(MDRP) 抗緑膿菌薬の切り札であるフルオロキノロン系・カルバペネム系・アミノグリコシド系の3系統の薬剤に耐性を示す 緑膿菌。 耐性菌検出者への感染対策はこうする!(一部抜粋) グレード2 グレード1 グレード3 菌の排出がほとんどない マスクやガーゼなどでカバーされ、比 菌の排出が多量 (例:咳、痰はほとんどない) 較的菌が排出されにくい(例:痰量が (例:痰が多い、広範囲はじょく創) 少ない) 隔離 大部屋で可 可能ならば個室。大部屋でもよいが、 個室 易感染患者から離す 防護用具 標準予防策に準じる 標準予防策に準じる 接触予防策に準じる リハ訓練 通常の対応 通常の対応 原則ベットサイド 解除 2-4 週間ごとに細菌検査を行い、結果が2回連続して「陰性」になったとき 詳細は、「感染対策マニュアル・薬剤耐性菌感染対策」参照
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