第5章 食育推進の事例 生涯を通じた健康づくりを実現するため、家庭や学校、地域など、様々な場 面で食育に取り組んでいます。その取り組みについての事例を紹介します。 事例① 児童館 料理教室 ~カレーパン作り~ 児童青少年課 第四児童館では、小学1年生以上を対象に「料理を作る楽しさ」と「食に対す る興味」「食事を作ってくれた人(保護者)への感謝の気持ち」を感じる機会 となるよう、料理教室を実施しています。子ども達はどんな食材を使って、ど のように作っていくのかを学ぶなかで新しい発見があるようです。 夏休みの料理教室では「カレーパン」に挑戦!夏休みならでは、少し時間をか けて取り組めて、なじみはあるものの家庭ではあまり作ることのないメニュー にしました。参加者のほぼ全員パン作りが初めての体験でしたが、出来あがる までの工程をパン屋さんになった気分で楽しく学びました。事業終了後にはさ っそく、おみやげのレシピをもとに「おうちでお母さんと一緒に作ったよ」と の報告も寄せられました。親子の交流も深まり、夏休みの思い出づくりにも一 役買えた事業となりました。 事例② 学校給食だより 学校給食課 学校給食共同調理場では、毎月 1 回献立表と合わせ、学校給食だよりを発行 しています。 - 22 - 事例③ 調理保育 ~いわしのつみれ汁~ 子育て支援課 子ども達が『食』に興味を持って、『食べたい!』『食べるのうれしい』『食 べるの大好き』と思えるように、調理保育や畑の計画を立てています。自分達 で育てた野菜は格別の味!苦手でも食べてみようとする気持ちが起きてきます。 また、自分達で作ったお料理は特別美味しくて、『おかわり!』の声が響いて います。 3歳児クラス しめじをほぐし て、白菜を手でち ぎってお手伝い。 4歳児クラス ピーラーを使って 人参の皮むきとご ぼうのささがきに 挑戦。 5歳児クラス 包丁でねぎや大根 を切ります。 大人はいわしを捌いてつみれを作ります。 事例④ 健康な食事づくり推進員会 健康課 健康な食事づくり推進員は、偏りのない食生活、適度な運動、十分な休養を柱 とした健康づくりを推進するため、健康に役立つ食事づくりについての調理講 習会や食生活に関する講演会な どを開催しています。また、稲城 ふれあい保健・医療まつりや市民 まつりにおいて、「手作りのおや つ」を提供し、「野菜を食べよう !」や「食事バランスガイド」な どについて普及活動を行っていま す。 - 23 - 事例⑤ 子供料理教室 いなぎ栄養士クラブ(在宅栄養士会) いなぎ栄養士クラブでは、2000 年より、小学生を対象とした料理教室「子供 料理教室」を春休みと夏休みに開催しています。テーマは、地域の高齢者に郷 土料理などを教えていただく「おばあちゃんとつくる」シリーズ、子供たちの 状況を踏まえて選択し調理実習を中心とした実験や献立作りを取り入れるシリ ーズとしています。両テーマとも一貫して「教わる」のではなく「自ら考える」 ことに重点を置き、子供たちに「食」の大切さを伝えていくこと、「食」の体 験を広げる場となることを目指しています。 事例⑥ 高齢者食生活改善事業「食べて元気に介護予防」 高齢福祉課 「食べて元気に介護予防」は、全 2 日間コースの講座です。 1 日目の講習では、元気が出る食事のとり方を学びます。高齢になるとエネ ルギーを多くとる必要はないと思われがちですが、むしろ身体機能を低下させ ないためには十分な栄養をとることが重要です。それは、介護予防にもつなが ります。 2 日目の実習では、簡単で栄養満点な献立の調理実習を行います。実際に調 理実習を行うことで、自宅に戻ってからも続けられるような調理方法をお伝え しています。 参加者の方からは、「自分の食生活に気づきがあって、勉強になった」「自宅 でも簡単にできて良かった」という声があがっています。 - 24 - 事例⑦ 地場野菜を使った料理教室で市民への食育を推進 市民協働課 課 稲城市で収穫した、新鮮な夏野菜で料理を作ります。 地場産野菜を使い毎年工夫したメニューで、イタリア料理、韓国宮廷料理、 おもてなし洋風料理などを、講師の先生を招き楽しい雰囲気の中で料理教室を 開催しています。 市広報で募集し、例年7月頃に 25 名程度の定員で実施しています。材料費と して 1 人当り 500 円の材料費がかかります。 参加者の方々からも、野菜を沢山使ったレシピで、美味しくいただきました。 家でも是非試してみたいと思いました。野菜でお腹いっぱいになれました。美 味しかったです。など、大変好評でした。 事例⑧ 農地探検 ~地場野菜の収穫体験~ 市民協働課 市内数ヶ所の畑を徒歩でまわり、周囲の自然に親しみながら農産物の収穫を 体験し、農業やその風土、伝承文化に親しみ、農業者との理解を深めることで “健全な食生活”や“食の安全・安心”に関する認識を高め、地産地消を推進 することを目的としています。 参加者は、キャベツ、白菜、大根、ねぎ、柿などを実際に自分で収穫体験が できます。 募集人数:15 組で、市広報による募集と募集チラシを市立小学校低学年へ配 布します。参加費は、1 組 1,000 円+参加者数×150 円です。 農家の方々や農協の協力のもと、収穫する野菜の特徴や、収穫の仕方などの 話を聞きながら、農産物の収穫を体験した後、上谷戸緑地体験学習館にて、 “す いとん作り”をして楽しいひと時を過ごすことができ、好評のうちに終えるこ とができました。 - 25 -
© Copyright 2024 Paperzz