大和高田市女性模擬議会 会 議 録 平成17年10月22日 大 和 高 田 市 大和高田市女性模擬議会 平成17年10月22日(土)大和高田市議会議場 目 次 大和高田市女性模擬議会日程表 1 会議録 2 大和高田市女性模擬議会宣言 【資 46 料】 開催要綱 48 女性模擬議会議員・傍聴者募集要項 49 事前学習会日程表 51 事前学習会以降の取組 52 女性模擬議会議員名簿 54 部会別名簿 55 議席表 56 一般質問通告書 57 大和高田市女性模擬議会日程表 平成17年10月22日(土) 時 間 項 目 12:30 模擬議員集合 12:50 模擬議員及び理事者着席 13:00 開会 要旨・発言者等 4階委員会室 議 場 議長開会宣言 市長招集あいさつ 議席の指定 会議録署名議員の指名 行財政改革 2番 出野 美奈子 男女共同参画 5番 鵜山 洋子 福祉 6番 金田 雅子 福祉 18番 北条 由美子 会期の決定 理事者側の紹介 13:13 部会報告 まちづくり 19番 松浦 文子 行財政改革 9番 斎藤 京子 男女共同参画 3番 井上 光江 福祉 11番 新本 啓子 教育 8番 川田 淳美 13:37 一般質問 まちづくり 1番 浅野間 良子 17番 藤本 京子 行財政改革 12番 角南 百合子 16番 西尻 実穂 14:46 休憩 15:00 一般質問 男女共同参画 4番 上田 美加子 7番 河崎 直美 福祉 13番 巽 千津子 20番 宮本 多喜子 教育 14番 田丸 かよ子 10番 清水 みゆき 16:30 女性模擬議会宣言 まちづくり 15番 中山 雅子 議長閉会あいさつ 市長閉会あいさつ 16:37 閉会 場 所 議長閉会宣言 記念撮影 1 大和高田市女性模擬議会会議録 日 時 平成17年10月22日(土)午後1時00分開会 議事日程 第1 議席の指定 第2 会議録署名議員の指名 第3 会期の決定 第4 理事者側の紹介 第5 部会報告 第6 一般質問 第7 大和高田市女性模擬議会宣言 本日の会議に付した事件 議事日程に同じ 出席議員(20名) 1番 浅野間 良 子 君 2番 出 野 美奈子 君 3番 井 上 光 江 君 4番 上 田 美加子 君 5番 鵜 山 洋 子 君 6番 金 田 雅 子 君 7番 河 崎 直 美 君 8番 川 田 淳 美 君 9番 斎 藤 京 子 君 10番 清 水 みゆき 君 11番 新 本 啓 子 君 12番 角 南 百合子 君 13番 巽 千津子 君 14番 田 丸 かよ子 君 15番 中 山 雅 子 君 16番 西 尻 実 穂 君 17番 藤 本 京 子 君 18番 北 条 由美子 君 19番 松 浦 文 子 君 20番 宮 本 多喜子 君 欠席議員 なし 説明のため出席した者 市 収 入 長 吉 田 誠 克 君 助 役 米 田 定 雄 君 役 浪 越 照 雄 君 企画調整部長 松 田 秀 雄 君 2 総 務 部 長 皆 己 親 総務部理事 上 辻 市民商工部長 守 川 喜 偉 君 健康福祉部 長 柴 原 環境衛生部長 竹 田 勝 紀 君 都市建設部長 北 水 道 局 長 熊 谷 忠 治 君 市立 病 院 事 務 局 長 内 海 敏 行 君 企画調整部次長 江 南 博 仁 君 企画調整部次長 土 家 孝 至 君 総務部次長 木 村 修 造 君 未収金徴収対策室長 西 井 康 純 君 市民商工部次長 杉 浦 實 君 商工振興室長 細 川 壽 弘 健康福祉部次長 森 治 君 健康福祉部次長 釜 本 典 幸 君 環境衛生部次長 木 下 安 松 君 水道局次長 羽 山 正 則 君 市立病院事務局次長 森 治 君 秘 書 課 長 谷 河 照 美 君 保健センター所長 吉 岡 陽 子 君 秘書課長補 佐 安 原 千 里 君 社会福祉課長補佐 嶋 本 真知子 君 市立病院総 務企画課長 補佐 中 田 淳 子 君 教 楠 征 洋 君 教育委員会事務局長 赤 井 勉 君 教育委員会事務局次長 小 原 伸 五 君 教育委員会事務局次長 飯 田 誠 二 君 監 査 委 員 吉 井 保 次 君 監査委員事務局長 松 本 佳代子 君 議会事務局次長 小 林 孝 之 君 育 長 本 啓 本 正 重 君 務 君 修 二 昇 君 議場に出席した事務職員 議会事務局長 細 井 民 久 議会事務局庶務課長補佐 安 川 盛 久 人権政策課長 上 田 幸 之 人権政策課長補佐 巽 和 子 男女共同参画推進室長 伊 東 清 隆 男女共同参画推進室主査 田 中 弘 美 3 君 君 午後1時開会 ○議長(中谷修一君) ただいまより、大和高田市女性模擬議会を開会いたします。 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ○議長(中谷修一君) 本日、議会が招集されましたところ、議員各位には、何かとご多用の中ご出席を賜り、 厚くお礼を申し上げます。 どうかご精励をいただきますとともに、議事運営に格段のご協力をお願い申し上げます。 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ○議長(中谷修一君) 市長より、招集のあいさつがございます。吉田市長。 〔市長(吉田誠克君)登壇〕 ○市長(吉田誠克君) 女性模擬議会開会にあたりまして、一言ごあいさつ を申し上げます。本日、ここに女性模擬議会を招集いたしましたところ、議 員の皆様方におかれましては、何かとご多忙の中、ご出席をいただきまして、 厚く御礼を申し上げます。 皆様方は、公募により女性模擬議会議員として、本日の開会までに数多く の研修セミナーをお受けいただきました。私たちの大和高田市について、ま た政策決定のプロセスについて学んでいただく中で、行政について多くのご理解をいただいたと思います。私 も2年6か月の間、市民の代表として白紙の状態から市政運営をお預かりいたしました。その間、行政の仕組 みや組織を目の当りにし、改めて政治は特別なものではなく、市民皆様方のものだと感じているところでござ います。 今回、市政への市民参画の1つの形として、また、女性が方針や政策の意思決定の場へ参画されますように と、女性模擬議会を開会させていただきました。市民皆さんの一人一人の政治への意識レベルが市政運営に携 わる者の意識の向上につながり、市の行政レベルの向上につながるものと考えております。本日は、市民の立 場から、女性の立場から積極的なご意見をいただき、これからの市政運営の参考にさせていただきたいと思い ます。どうぞよろしくお願いを申し上げまして、招集のごあいさつといたします。 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ○議長(中谷修一君) これより、本日の会議を開きます。 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 日程第1 議席の指定について ○議長(中谷修一君) 日程に入ります。 日程第1、議席の指定を行います。 おはかりいたします。 この際、議長におきまして、議席を指定いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中谷修一君) ご異議ないようでございますので、議長におきまして、議席を指定いたします。 4 各議員の氏名とその議席を事務局長より朗読させます。 ○議会事務局長(細井民久君) それでは、私の方からご紹介を申し上げます。 1番 浅野間 良 子 さん 2番 出 野 美奈子 さん 3番 井 上 光 江 さん 4番 上 田 美加子 さん 5番 鵜 山 洋 子 さん 6番 金 田 雅 子 さん 7番 河 崎 直 美 さん 8番 川 田 淳 美 さん 9番 斎 藤 京 子 さん 10番 清 水 みゆき さん 11番 新 本 啓 子 さん 12番 角 南 百合子 さん 13番 巽 14番 田 丸 かよ子 さん 15番 中 山 雅 子 さん 16番 西 尻 実 穂 さん 17番 藤 本 京 子 さん 18番 北 条 由美子 さん 19番 松 浦 文 子 さん 20番 宮 本 多喜子 さん 千津子 さん ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 日程第2 会議録署名議員の指名について ○議長(中谷修一君) 次に、日程第2、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員を議長におきまして指名したいと存じますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中谷修一君) ご異議なしと認めます。よって、会議録署名議員は 2番 出 野 美奈子 さん 5番 鵜 山 洋 子 さん 6番 金 田 雅 子 さん 18番 北 条 由美子 さん 以上、4名の皆様に指名いたします。ご了承願います。 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 5 日程第3 会期の決定について ○議長(中谷修一君) 次に、日程第3、会期を決定いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中谷修一君) ご異議なしと認めます。 おはかりいたします。本女性模擬議会は、本日1日といたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中谷修一君) ご異議なしと認めます。よって、会期は本日1日と決定いたしました。 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 日程第4 理事者側の紹介について ○議長(中谷修一君) 次に、日程第4、理事者側の紹介をいたします。 おはかりいたします。この際、理事者側の紹介をいたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中谷修一君) ご異議ないようでございますので、理事者側の紹介をいたします。 各理事の指名を事務局長より朗読させます。 ○議会事務局長(細井民久君) 理事者側の紹介を申し上げます前に、 まず、今回の女性模擬議会の司会進行役を務めていただいています 中谷修一市議会議長をご紹介いたします。 それでは、理事者側の紹介は、正面に向かいまして右側の方々から順 次紹介をいたします。順不同でございますので、よろしくお願いをいた します。ご紹介いたします。 吉田誠克市長でございます。 米田定雄助役でございます。 浪越照雄収入役でございます。 北昇都市建設部長でございます。 竹田勝紀環境衛生部長でございます。 松田秀雄企画調整部長でございます。 皆己親重総務部長でございます。 上辻務総務部理事でございます。 柴原修二健康福祉部長でございます。 木下安松環境衛生部次長でございます。 江南博仁企画調整部次長でございます。 土家孝至企画調整部次長でございます。 木村修造総務部次長でございます。 西井康純未収金徴収対策室長でございます。 6 森本啓治健康福祉部次長でございます。 釜本典幸健康福祉部次長でございます。 谷河照美秘書課長でございます。 吉岡陽子保健センター所長でございます。 嶋本真知子社会福祉課長補佐でございます。 それでは、続きまして左側の皆さんのご紹介をいたします。 楠征洋教育長でございます。 吉井保次代表監査委員でございます。 守川喜偉市民商工部長でございます。 内海敏行市立病院事務局長でございます。 熊谷忠治水道局長でございます。 赤井勉教育委員会事務局長でございます。 小原伸五教育委員会事務局次長でございます。 杉浦實市民商工部次長でございます。 森本正治市立病院事務局次長でございます。 羽山正則水道局次長でございます。 小林孝之議会事務局次長でございます。 伊東清隆男女共同参画推進室長でございます。 飯田誠二教育委員会事務局次長でございます。 細川壽弘商工振興室長でございます。 松本佳代子監査委員事務局長でございます。 安原千里秘書課長補佐でございます。 中田淳子市立病院総務企画課長補佐でございます。 そして、私、議会事務局長の細井でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 日程第5 部会報告について ○議長(中谷修一君) 次に、日程第5、部会報告に入ります。 まず最初に、まちづくりの部会の報告を願います。19番松浦文子さん。 〔19番(松浦文子君)登壇〕 ○19番(松浦文子君) 議長のご指名をいただきましたので、19番松浦 文子が、まちづくり部会の部会報告をさせていただきます。 私は、まちづくり部会の報告をいたします。私たちまちづくり部会は、 事前学習の後、9月6日の学習会において、部会の柱である「すべての 人に優しいまちづくり」というテーマを設け、学習会を進めていきまし 7 た。学習会を重ねる中で、市は9億円以上の累積赤字を抱えていることを知り、また、「大和高田の実態」を 知ることにより、部会メンバーと意見を出し合い、「市民力のあるまちづくり」をコンセプトに検討を重ねて いくことにいたしました。 逆転の発想から、「高田のまちの中で人に優しくない」と感じるところはどこだろうかと考え、意見を出し 合ったところ、「市民が市の情報を聞く手段がわからない」「市政に意見を出したいが、審議会に入る窓口が わからない」「市民力を発揮する場がない」といった意見が出ました。また、「人口の減少が見られるが、な ぜだろう。本当に住み続けたいと思えるまちなのだろうか」「まちが美しく見えないのはなぜだろう」「中心 市街地と同じように、周辺地域の活性化はどうなのだろうか」「建ち並んだ公共施設は暮らしの大切な財産と して納得のいく稼働がなされているのだろうか」といった素朴な疑問も出されました。 まとめきれないほど次々と出された意見や疑問に対して、資料を集め、検討を重ねてきた結果、9月19日の 学習会の中で、議会での質問事項が決まりました。1つ目に、市民と情報を共有し、市民が市政に参画するこ とについて3項目。2つ目に、市全体を元気な高田にするための構想について。3つ目に、住み続けたいまち づくりについて5項目。以上の3件9項目の質問事項が決定し、さらに検討を重ねてまいりました。 私ごとではありますが、私は平成元年に大和高田駅前マンションに転入してまいりました。17年近く過ごし たことになりますが、ここで子育てをしながらコーラスグループを発足し、生涯活動に取り組んでまいりまし た。また、さざんかホールで開講されたプロデューサー塾を受講し、本市で文化活動もしております。 「女性模擬議会」への参加が決まったときに、私は1つのコンセプトを持って学習会に臨みました。キーワ ードにしたのは「文化力」です。まちに住む人が「文化力」を持ったときに、まち全体が豊かに活性化してい くと考えたからです。しかし、大和高田の実態では、「文化力」について議論する以前に考えなければいけな いことが多々ありました。それでも私は、未来のある子どもたちに誇れる「市民力」と「文化力」、この両方 備わったまちを目指し、議論がなされることを切望いたします。私たちにできることから1つ1つ実行してい くことにより「住み続けたいまち」が明るい将来像として見えてくると信じています。 終わりに、私たち「まちづくり部会」は、将来を見据えた市民参画のまちづくりとして、「市民と情報を共 有し、市民が市政に参画していく市民力のあるまちづくり」を目指し、商都としての高田のまちを大切にしな がら、交通の利便性のよいベッドタウンとしての新しいまちづくりを切望します。 以上、まちづくり部会の報告を終わります。 ○議長(中谷修一君) 次に、行財政改革部会の報告を願います。9番 斎藤京子さん。 〔9番(斎藤京子君)登壇〕 ○9番(斎藤京子君) 議長のご指名をいただきましたので、9番斎藤 京子が、行財政改革部会の報告をさせていただきます。 大和高田市の財政は厳しく、4年連続の赤字となり、平成16年度の一 般会計では9億2,200万円の累積赤字となっていると聞いております。 また、赤字債権団体に転落する一歩手前と聞き、高田が大好きな私たち 8 も大変心配しているところです。私たち行財政改革部会では、意識の改革が最重要との観点から、開かれた市 議会、ごみの有料化、リサイクルの問題、職員の資質、審議会等への委員の報酬の見直しと委員の決め方、各 団体への助成金の見直し、民間活力の導入、中高齢者の方々への健康貯蓄体操の奨励などについて話し合って まいりました。後ほど2名の模擬議員より、議会、ごみ問題、また職員の資質等について質問をさせていただ きます。 次に、大和高田市が2004年に財政健全化プロジェクトを設置し、歳出の削減と歳入の確保を掲げました。そ の一環として、中央公民館、葛城コミュニティセンターでの、講座に対する受講料が受講者負担となりました が、少しPR不足のように思いますので、これからは市民にあらゆる機会を通して主旨を説明することにより、 多くの市民の理解を得られることと思います。 次に、各種職員手当が大幅に削減されたとも聞いております。手当の削減も大切ですが、民間の方々のこと を思えば、もう少し仕事の量も質も見直すことが必要だと思います。高田市の職員の方々は必ずやこうした市 民の声にこたえていただけるものと期待いたしております。 また、市税収入の減少の要因は、ここ数年連続して減少しています人口と経済活動の低迷にあると思います。 特に労働力人口の著しい減少に対しまして、これをくい止めるための工夫がなされているのでしょうか。 また、総合公園についてですが、経営悪化ということでコミュニティプールが民間委託と決まりました。正 面玄関に通じる道のことですが、いつもバリケードが張られ、自転車1台が通るのがやっとという状態で、ま るでプールが閉鎖しているかのように思います。もう少し早く改善されていればと残念に思います。周辺のあ のすばらしい日本庭園の活用はないのでしょうか。 いろいろと歳入の確保、歳出の削減のために努力はされていますが、より一層の努力をお願いいたします。 今回、模擬議員として発言の場を与えていただきましたことに感謝しますとともに、今後、市民活動の中で 活かすことを決意し、行財政改革部会の報告といたします。ありがとうございました。 ○議長(中谷修一君) 次に、男女共同参画部会の報告を願います。3番井上光江さん。 〔3番(井上光江君)登壇〕 ○3番(井上光江君) 議長のご指名をいただきましたので、3番 井上光江が、男女共同参画部会の部会報告をさせていただきます。 女性の時代到来と言われてから、かなりの時間経過を見ましたが、 依然として意思決定の場への女性の参画は少なく、性別役割分担意 識の解消もなかなか至っていません。男性にとっても過重労働を強 いられる社会にあっては、真に生きやすいライフステージとは言い がたく、女性がエンパワーメントすることによって男性の生き方も 変化を遂げることになるはずです。また、加速度的に進む少子高齢化の問題を考えましても、男女共同参画は 21世紀の最重要課題として避けては通れない最も大切な、しかも、だれもが身近な問題として認識しなければ ならない事柄だと思います。 私たちは、「輝いて自分らしく生きよう」を男女共同参画部会のスローガンとし、男女共同参画の視点で私 9 たちの住む大和高田市が、みんなに優しく、住んでよかった、これからもずっと住み続けたいと思えるような まちづくりをするために、次に申し上げる3つの課題に到達いたしました。 まず1つ目は、「女性の登用について」です。日々の暮らしに根差した女性たちの目線は、社会発展の大き な力となるはずです。2つ目は、「人材登録と派遣について」です。働く意欲と能力を持つ人を発掘し、就業 の場を提供することは、やりがいや生きがいを与え、自立支援につながります。そして、多種多様の能力や技 術を提供することは、地域の活性化につながります。そして3つ目は、「学校の中の男女平等教育について」 です。次の世代を担う子どもたちの教育については、おとなの責務として、家庭教育、学校教育、社会教育の 中でしっかり見守るべきではないでしょうか。 大和高田市では、平成9年度に「大和高田市男女共同参画プラン・ビッグステップ」を策定し、10か年計画 で女性政策に始まり、男女共同参画政策へと移行し、推進しておられますが、現実には、私たちが課題とした ことを含め、まだまだ積極的に推進していただかなくてはならないことがあります。来年度が計画最終年度と なり、第2期策定に向けて、先月9月には「男女共同参画社会についての市民意識調査」が実施されたばかり ですが、その調査結果が待たれるところです。市民意識調査を含め、市民の声を反映し、推進していくことが 大切かと思います。そのためには、平成15年度に設置された「男女共同参画推進市民会議」からもっと意見を 拾い上げていただき、地域、職場、学校、家庭など、あらゆる分野で男女共同参画を推進していただきたく思 います。また、男女問わずだれもが等しく情報提供を受け、グループ活動をし、交流が持てる男女共同参画の 拠点づくりも必要であるかと思います。今後、ますますの男女共同参画の推進を切望し、男女共同参画部会の 報告といたします。 ○議長(中谷修一君) 次に、福祉部会の報告を願います。11番新本啓子さん。 〔11番(新本啓子君)登壇〕 ○11番(新本啓子君) 議長のご指名をいただきましたので、11番新本 啓子が、福祉部会の部会報告をさせていただきます。 福祉部会では、「社会的に弱い立場の人たちが安心して豊かに暮らせ るまちが、すべての人が安心して暮らせるまち」を目指し、子育て支援、 障害者支援、地域との連携について話し合いを重ねてまいりました。健 康は、生活は、年金は、介護は、孤独になっていないか、生きがいはあ るのか、今、子どもたちは幸せか、また高齢者たちは幸せかといったこ とは、少子高齢化社会にあって自分も家族も必ず迎える問題です。私たち一人ひとりの自立とその自立を支援 する行政の施策、また、自治会をはじめ地域婦人会、民生委員などが連携をした地域社会のサポートが不可欠 であり、その中で民生委員の役割は地域社会においては大変重要で、研修を含めた資質の向上、人の確保や選 出については広く市民から募るという意味で、民生委員の一般公募枠を設けるのも一案ではないかという意見 もありました。私たち市民は、行政にゆだねるばかりでなく、人間性豊かに助け合い、支え合う一人一人であ りたいと思います。 この女性模擬議会議員という機会を与えていただいたことに感謝し、私たちのさらなる意識の向上と地域社 10 会への積極的な働きかけを決意し、福祉部会の報告とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(中谷修一君) 次に、教育部会の報告を願います。8番川田淳美さん。 〔8番(川田淳美君)登壇〕 ○8番(川田淳美君) 議長のご指名をいただきましたので、8番川田 淳美が、教育部会の部会報告をさせていただきます。 女性の出生率が全国で1.29人、本市では1.2人となり、現在では5人に 1人、20年後には4人に1人が高齢者の、人口形態が逆三角形の時代に 突入し、必然的に働ける人口が減少してきます。今まで家庭で家事、育 児、介護を一手に引き受けていた女性も、社会参加をと言われてきてい ます。社会の多様化によりいろいろな生き方が認められてきましたが、 核家族の中、女性の社会進出のためには、子どもを生み育てる環境を社 会、地域とともに担っていくことにより、豊かな子育てが可能になります。何のために学び、何のために働く のかを考え、自分はこれでいいのだと安心し、心が安定すれば、物事を落ち着いて理解し、納得して行動でき ると思うのです。時代の変化に対応すべきことと、いつの時代にも変わらない大切なことを理解する、人間の 心の大切さを皆が学習していく必要があるのです。戦後60年が経過し、日本がここまで発展してきたのも、先 人たち、そして現在の高齢者の方々のおかげなのです。その方たちの貴重な体験や経験、知恵と技術を継承し ていくこと、それらすべてが「教育」だと考えます。 では、教育部会といたしましては、以下の5点のことを要望いたします。 では、1点目、総合施設の早期実現に向けて、教育委員会からアクションを起こしていただきたい。市内の 幼稚園や保育所では、数年前から県の指導を受けて、幼保一元化に向けての研修会等を開催しておられます。 しかし、今では総合施設の設立に向けての行動が見えないのです。また、病児保育、24時間保育についても、 女性の社会参加が限られている現状を踏まえ、今後、実施してくださるよう要望いたします。 2点目、食育の充実について。子どもたちが豊かな人間性と生きる力を身につけるには、「食」が重要と「食 育基本法」にうたわれています。日本の食文化はお米と魚の伝統文化ですが、戦後、パン、肉食に変化し、そ してファーストフードが広がり、今ではグルメ情報があふれています。しかし、本市の教育現場の食文化はど うかといえば、20年前と何ら変わっていないのです。近隣の市町村では、幼稚園給食は「5日制」で行い、ま た中学校給食制度を行っておられますが、本市は、子どもたちも成長して変化していますが、残念ながら20年 前と全く変わっていない状況です。 3点目、学童保育の内容の改善を要望いたします。学童保育の現状は、次期の本市を担っていくにふさわし い人々を育てる環境でしょうか。女性が社会進出するためには、子どもを地域で安心して育てていく必要があ るのです。その大切な時期に感性を養い、人間として成長していただきたいのです。女性の社会参加もさまざ まです。多様化しておりますが、保育の現場は多様化した現状に対応できているのでしょうか。保育時間の問 題、保育のあり方について、そのためには地域の人材の活用を行い、定年退職された各分野のベテランの方々 やいろいろな趣味をお持ちの方々の活用を要望いたします。 11 4点目、学力の低下の児童に対しては土曜日の授業再開で、学力低下の改善に努められることを要望いたし ます。また、本市はオーストラリア、リズモー市と姉妹都市になり、今では40年になります。せっかくです、 もっと子どもたちに生の英語、英会話を体験させる機会を設けていただきたい。小さいときから国際感覚を身 につけられる人材の育成が必要です。 5点目、職業人の育成ですが、本市では商業のまちの商業高校と看護師育成の看護専門学校の2校がありま す。どちらも歴史があり、設立に至るには本市の行政の先輩たち、教育の先輩たちのご努力によるものだと思 います。しかし、時代も変化し情報化時代になり、進学率の増加や看護学校の教育年数の延長の時代になって います。今後も職業人の育成についてはご尽力をいただきたいと望んでおります。 以上が教育部会の要望です。今回、私たち模擬議会議員に学習の機会を与えていただき、本市の行政の大変 さを学ぶことができました。 最後に、本市の投票率が他市より低い、このことは、子どものころから政治学習の不足によるものであると 思われます。女性模擬議会の次は子ども模擬議会を実施していただき、子どもの政治への関心を深めていただ きたいと考えております。 教育部会では、本市の「教育」についていろいろ話し合いをいたしました。高齢者、障害者もともに平等に 生き、家庭、地域全体で育んでいける社会づくりを目指し、人口7万、教育施設が整っている大和高田市に自 治体独自の手腕を期待しております。市民の知恵と能力をフルに活用し、地方分権が叫ばれる今日、頼もしく 大和高田市の子どもたちを育てようではありませんか。ありがとうございました。 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 日程第6 一般質問 ○議長(中谷修一君) 次に、日程第6、一般質問を行います。 質問通告のありました者は10人であります。 まず最初に、1番浅野間良子さんの発言を許します。1番浅野間 良子さん。 〔1番(浅野間良子君)登壇〕 ○1番(浅野間良子君) 議長のお許しをいただきましたので、 1番浅野間良子が、まちづくり部会を代表いたしまして一般質問を させていただきます。まちづくり部会で勉強させていただいた中か ら、「元気な高田市づくり」について5点質問させていただきます。 私が子どものころの高田市は、日紡高田工場があり、通勤者以外に1,300人の女子寄宿従業員が働き、市内に は7つの映画館があり、国鉄線に加え、北と南の近鉄線という恵まれた交通の便利さから、広陵町や御所市、 その他近隣の人たちの買い物客があって、商都高田市として発展してきたものと思います。しかし、その後、 スーパーの進出や世の中の急激な変化に伴い、商店街もシャッターをおろす店もふえ、にぎわいがなくなって います。 9月議会で市長さんは、高田市の位置づけとして、中小零細企業のまち、商業のまちと答弁されましたが、 12 駅前のマンションに見られるように、1970年代から住民層の変化があると思います。かつて高田市は「ポスト の数ほど保育所を」の合い言葉で保育所が充実され、大阪方面からも引っ越してこられる人がふえました。と ころが、セミナーの資料説明でも明らかなように、平成9年以降、生産人口の急激な減少が目立ちます。これ から5年、10年先を展望して、一度このまちに住んでくださった人たちにどうすれば住み続けてもらえるのか を考えました。多くの市民が住み続けたいまちをつくることが「元気な高田」をつくることになるのではない でしょうか。このような観点から、次の諸点を質問させていただきます。 まず、まちの美化という点です。1つ目は、JR高田駅から市役所に続く道は高田市のメインストリートで す。ところが、駅に立って西を向くと、目の前にクモの巣のような電線の固まりが道を横切っています。市駅 の方では電線の地中化が進められていますが、JRから市役所通りも地中化を考えるべきではないでしょうか。 お答えをお願いします。 2つ目に、専立寺横の仮設店舗です。私は、内本町、本町通りは、橿原市の今井町に匹敵するところであり、 市としても保存しなければならないような通りだと思うのですが、大和高田八景になっている専立寺のすぐ横 に御坊祭りの残りもののような仮設店舗があります。これは空き店舗を利用するとか場所を少しずらすか、ま ちの雰囲気を大切に考える方法はないものでしょうか。市長さんのお考えを聞かせてください。 3つ目に、学校の校舎の問題です。以前から校舎が汚いという多くの意見を聞いていたのですが、この機会 に母校である片塩小学校を見学しました。校舎はうわさどおり汚いと思いましたが、問題は、扉や窓が倒れた り落ちたりしないようにかまぼこ板のようなものが枠に打ちつけてあります。穴のあいたところには同じ形の ものをつくってボンドで張りつけてあります。高田市の基本理念の1つに、「子どもの権利を最大限に尊重し、 心身ともに健やかに育つ環境づくり」が挙げられています。財政は厳しいとは聞いていますが、親の目から見 て子どもの教育環境をよくしていただきたいと思いますが、校舎の整備についてどのようにお考えなのかお答 えをお願いします。 次に、公共施設の利用方法についてです。 1つ目に、現在、子育ての一環としてお母さんたちがリズム教室を開いています。十数年前に奈良で親子リ ズムを初めて見学したとき、みんなでやってみたいと思いました。母親同士が仲よく輪になって子どもに触れ ながら子どもを育てることはよいことだと思います。早速、近所の若いお母さんを誘って始めました。当初、 場所がなく武道館を借りました。ここは広くてよかったのですが、使用料が高く、また定期的に借りれません でした。最近はゆうゆうセンターで週1回行っているようですが、市は、ここはもともと老人福祉施設だから、 来年から月2回にという話が出ているようです。高田市には「子どもの育ちを支え合い、夢と希望を持って結 婚、子育てができるまち」という立派な基本理念があります。この基本理念に基づいて、お年寄りと子どもが 目と目の触れ合い、心の触れ合いが育つ施設として、ゆうゆうセンターの利用方法を改善していただきたいと 思いますが、いかがでしょうか。 2つ目ですが、私たちが何かを始めるとき、また定年後の人が何かを始めたいと思ったとき、学校の空き教 室も含め、利用しやすい公共施設が必要だと思います。子どもたちの放課後教育の場として、勉強や遊びも含 め、人生経験豊かな人たちとの交流の場にもなると思います。定年後の人たちも、自分たちはまだ必要とされ 13 ていると感じられるところが必要ではないでしょうか。市立公民館の利用基準では、「原則として10名以上の グループで構成するものとする」となっているのですが、少人数でも利用できるように基準の改善をしていた だけないでしょうか。グループをつくるときは少人数から出発することもたくさんあると思います。多くの市 民が公民館を利用して、楽しく活発に活動できるまちづくりも「元気な高田市」づくりになるのではないかと 思いますが、市長さんのお考えを聞かせてください。 終わりに、女性模擬議会に参加させていただき、皆さんと話し合う中で、いろいろと勉強させていただきま した。ありがとうございます。これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中谷修一君) 吉田市長。 〔市長(吉田誠克君)登壇〕 ○市長(吉田誠克君) 浅野間議員さんの住み続けたいまちづくりについてのご質問に、まず私の所感を述べ させていただきたいと思います。 本市は、現在、確かにかつてのにぎわいや人口数もこれに併せるかのように右肩上がりを続けていた時代か らは、一見をして隔世の感があることは否めないところであります。しかしながら、4キロ四方の本市域にあ って、JR、近鉄線を合わせ6駅を数える中に市街地があり、多様な行政機能や商業機能、福祉、教育施設、 また医療施設をはじめ、市民生活に欠かすことのできないさまざまな機能が集積をされている本市には、他市 にはない高田の魅力、特性があるといっても過言ではないと存じます。今、求められております1つは、この ような現在の基盤の上に、限られた本市の土地の有効活用を図りながら、商・工・農の各産業と住環境それぞ れの均衡のとれた発展をいかに見出していくかと考えております。 これを踏まえて、例えば現在、商業振興の分野では、中心市街地の活性化事業や四季大祭によるまちの活性 化を、また農業におきましては、構造改革特区を利用して、耕作面積2反から新規就業による農地の有効活用 等を進めているところであります。これから先、中和幹線道路が開通をし、京奈和自動車道が整備されること により、本市の住環境を含め、商・工・農諸産業はそれぞれの発展の転機を迎えるところであると考えており ます。もちろん本市には、都市の景観を高める豊かな自然も、文化・伝統に培われた他に誇れる高田の風物と いったものもございます。現在、本市にとって大変厳しい折ではありますが、これらを大切にしながら、確か な土地利用計画のもとに商・工・農・住の均衡がとれ、それぞれが都市の機能を高め合うような、5年、10年 先の希望の持てる「住み続けたいまちづくり」を進めたいと考えております。ぜひみんなが元気を出せる、「誇 れる高田」に向けてのご理解、ご協力を賜りますことを心からお願いを申し上げます。 各ご質問につきましては、担当からお答えをさせていただきます。 ○議長(中谷修一君) 細川商工振興室長。 ○商工振興室長(細川壽弘君) 浅野間議員さんの専立寺横の仮設店舗についてのご質問にお答えを申し上げ ます。専立寺の南、本町コミュニティセンター前において魚店が営業されております。この魚店は、御坊祭り に泉南の田尻漁港から新鮮な魚類の販売に参加をしていただいたのを契機に、本町商店街が商店街になかった 魚店を誘致されたものであります。今では固定客もつき、大変好評をいただいております。専立寺や本町とい った古い町並みの景観の保存という観点から、空き店舗を利用するとか場所を少しずらしてはとのご指摘につ 14 きましては、今後、空き店舗活用も含め、関係者に提言をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜 りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(中谷修一君) 森本健康福祉部次長。 ○健康福祉部次長(森本啓治君) 浅野間議員さんのご質問にお答え申し上げます。 総合福祉会館ゆうゆうセンターは、市民の福祉、健康の増進を図るため、福祉活動の拠点として平成13年4 月開館以来、多くの市民の方々に利用していただいており、平成15年度は年間5万4,800人、平成16年度は年間 7万人と年々増加しております。特に少子化対策の一環として、子育て支援センターの設置によりまして、育 児グループ、サークル等の活動により、利用、参加されることがふえたことによるものです。利用に当たって は、お申し込みの日時が集中するなどの状況が出てきておりますが、グループ、サークル等の方々と日程等を 調整させていただき、より多くの市民が利用していただけるように努めたいと考えておりますので、よろしく ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 北都市建設部長。 ○都市建設部長(北昇君) 浅野間議員さんのJR高田駅から市役所に続くメインストリートの電線地中化の ご質問にお答え申し上げます。 この通りは、本市の重要な幹線道路であるとともに、その沿道を含めた景観は、本市の都市景観を象徴する 重要な区域であると認識しております。そのため、本市においても車道の拡幅改良はもとより、カラー歩道の 整備や陶板等を使った案内表示柱の設置、街路樹の植栽など、景観形成にも配慮をしながら、その整備を進め てまいったところでございます。また、一部区間の沿道には花壇を整備し、婦人会のご協力のもと、花いっぱ い運動として四季折々に美しい花々を咲かせていただいております。 議員ご指摘のとおり、近鉄高田市駅前及び近鉄大和高田駅ロータリー前の一部において電線類の地中化を行 ったところでありますが、電線の地中埋設を行うには高圧から低圧への変圧が必要であり、変圧時に発生する 高熱を処理するための広い地下スペースの確保や地下水の浸入を防ぐための防水工事、また共同溝をつくり、 NTT回線や共聴線、その他のライフラインなどを入れ込むための経費など、多額の事業費と市負担が必要と なります。約10億円の赤字を抱える本市の財政にかんがみ、予算の重点的、効果的な配分に努めるところでご ざいますが、緊急度の高い施設等の維持修繕に優先的な配分を行わざるを得ず、事業化できていないのが現状 であります。今後は、効果的な予算執行に一層努めることはもとより、限られた予算の中で本市にふさわしい 都市景観の形成に向け、どのような工夫ができるのかを引き続き検討していかなければならないと考えており ますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 赤井教育委員会事務局長。 ○教育委員会事務局長(赤井勉君) 浅野間議員さんの学校整備についてお答えいたします。 本市の学校施設は、昭和40年代後半に建設されたものが大半を占め、老朽化が進んでおり、ご質問の中にあ る片塩小学校も、昭和47年4月に現在地に移転新築し、築33年を経過しています。校舎の整備については、こ こ5年を見てみますと、平成12年高田小学校改築、平成13年、14年、磐園小学校大規模改修、平成15年度から は3年間で高田中学校普通教室の建具取りかえ、平成16年度、片塩小学校屋上の防水工事、また本年度は陵西 15 小学校教室の床及び建具の取りかえを行いました。学校は子どもたちにとって学び、遊び、そして思い出をつ くる場でもあります。今後とも厳しい財政事情でありますが、良好な教育施設の整備に努めてまいりますので、 ご理解賜りますようお願いいたします。 続きまして、中央公民館、学校の空き教室についてのご質問にお答え申し上げます。 地域に開かれた学校づくりを求められていますので、運動場や体育館に関しては使用していただいておりま す。ただ、近年、学校での事件が頻繁に起こっておりますので、児童生徒の安全を確保するため、空き教室の 開放は困難と思います。 次に、中央公民館は、生涯学習の場として定期講座を開講し、市民の方に利用していただいております。そ の他に市民の方の集会などにも広く利用していただいております。また、社会教育活動の一環として自主グル ープを設立し、定期的に継続的に学習活動を行うための場としても利用していただいております。この自主グ ループの構成基準として、原則として10名以上をもって構成していただくよう、その要綱の中でお願いしてお ります。ただ、随時に公民館を利用していただく場合には、人数に関係なく少人数でも利用していただいてお ります。ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 1番浅野間良子さん。 ○1番(浅野間良子君) これで私の一般質問を終わらせていただきます。ご答弁ありがとうございました。 ○議長(中谷修一君) 次に、17番藤本京子さんの発言を許します。17番藤本京子さん。 〔17番(藤本京子君)登壇〕 ○17番(藤本京子君) 議長のお許しをいただきましたので、17番藤本 京子が、まちづくり部会を代表いたしまして一般質問をさせていただき ます。 私たちまちづくり部会では、「すべての人にやさしいまちづくり」を 大きなテーマとし、「どうすれば市民がこの大和高田市に住んでよかっ た、と思えるすばらしいまちにできるのか」意見を出し合いました。そ の中で、市政について知らないことがたくさんあり、私たち市民の声も 本当に市政に反映されているのか疑問も出ました。そこで私は、「市民 と情報を共有し、市民が市政に参画できたらすばらしいまちづくりができ るのでは」と考えました。 1つ目の質問です。公共工事の情報公開を積極的にしていただけませんか。特に下水道工事や道路工事は自 宅の新築や改築に大きく影響してきます。市全体的な計画だけでなく、工事日程や場所が事前にわかれば、計 画的に増改築に取り組むことができます。先日の議会でも、下水道工事については本管工事が終了していても、 引き込み費が高額なため普及率が上がっていないという報告がありました。積極的に情報を公開し、地元での 説明会、例えば集会を開催することにより、市民も計画的に下水道工事ができるのではないでしょうか。行政 の計画を一方的に市民に押しつけるのではなく、市民に詳しい情報を提供し、行政と一緒に計画できるように お願いいたします。 16 2つ目の質問です。審議会のしくみについてお尋ねします。私は本市に嫁いで約20年になりますが、今まで 審議会があることさえ知りませんでした。審議会は民意を反映できる貴重な場ということですが、知らない人 も多いと思います。今まで審議会の存在や内容をどのような方法で市民に知らせてこられたのかお聞きします。 また、この審議会の委員選任指針において、「長期在任の制限」や「重複就任の制限」、「市民公募による選 任」などが記されています。この中で、実際に公募枠を設けている審議会名と公募枠を設けていない審議会名、 そして、その理由を教えてください。 また、審議会以外で民意を市政に反映する手段はありますか。実際に審議会の委員の方にお話を伺うと、ほ かの審議会とよく似た顔ぶれがそろうようです。なぜでしょうか。審議会においては委員の方に対して報酬が 伴うものです。形式的な会議に終わらず公募による選任を行っていただき、積極的に参画する人材の活用を行 い、市政に反映することが重要ではないでしょうか。 3つ目の質問です。「自治基本条例」についてどのようにお考えでしょうか。今回、部会での学習を通して 「自治基本条例」の存在を知りました。これこそ市民と行政が責任と役割分担に基づき、協働してまちづくり をしていく究極の条例だと感動しました。本市においても市民がこの条例について学び、行政とともに市民自 治都市の実現を目指すことが理想だと思います。今すぐに制定できるものではないと思いますが、ぜひ前向き にご検討ください。 最後の質問です。大和高田市全体を「元気なまち」にするための構想はどのようにお考えでしょうか。私自 身、市中心部に住んでおり、四季大祭などでにぎわっている姿を見ています。しかし、市中心部から離れた地 域に住んでいるメンバーの中から、「ここも高田なのよ」という意見が出ました。大和高田市のホームページ にある「元気な高田」は市全体を指すものではないのでしょうか。現在、力を入れておられる中心市街地活性 化事業(TMO構想)にとどまらず、その他の地域にも情報を発信していただけるよう望みます。 以上で私の質問を終わります。どうか市民と行政が手をとり合って、「元気な高田・誇れる高田」を目指し、 すばらしいまちづくりができることを心より願っています。 ○議長(中谷修一君) 吉田市長。 〔市長(吉田誠克君)登壇〕 ○市長(吉田誠克君) 藤本議員さんの元気なまちづくり構想についてのご質問にお答えを申し上げます。 まず、この機会でございますので、本市のまちづくりの構想であります「総合計画」から話をさせていただ きます。 現在、市全体の基本構想といたしまして、「第3次総合計画」がございます。これに則して、平成16年9月 に新たなまちづくりの指針として「元気な高田・誇れる高田」の実現を目指し、平成20年度を目標年次として 「後期基本計画」を策定いたしました。この計画推進にあたりましては、教育、文化等をはじめ、都市基盤や 住環境、商・工・農業など諸産業、市民生活に密着をした福祉・保健・医療など、さらに地域や住民間での信 頼、ふれあい、また市民の行政との協働という要素も含め、今後の施策の目標と打ち出しているところであり ます。 当然、「元気な高田」は、藤本議員さんご指摘のように市全体を指す言葉であり、また施策の全体から生み 17 出されるべきものであると考えております。大切なことは、計画に基づき各施策が緊密に連繋をし、あるいは 補完をし合い、地域の特性を活かしながら調和のとれた市政の進展と市民生活の向上を期するところにあると 考えております。例えば、中心市街地を活性することは、高田の諸産業や人々にも活力をもたらすこと、また 市街地周辺の住環境や景観をよりよくすることから、高田にやすらぎの場や憩いの場が広がること、あるいは 地域の伝統や文化を掘り起こすことは、全体としての文化の力を高めることにつながってまいります。 さて、幸い本市には、これまでに築き上げられました他所にはない財産や、まだまだ豊かな自然環境にも恵 まれております。あわせて、これらの状況に人が結びつき、それぞれの地域社会の特性があり、活気が起こる 「元気な高田・誇れる高田」の構築も重要なあり方であると考えます。この意味は、基本計画でも申し上げて おりますとおり、情報の共有化や市民皆様のコンセンサスのもとに、大変厳しい状況にある今こそみんなが力 を合わせ、そういうまちづくりが必要であると考えております。より一層のご理解、ご協力をお願いを申し上 げ、私の答弁といたします。 その他の質問につきましては、各担当からお答えをいたします。 ○議長(中谷修一君) 浪越収入役。 ○収入役(浪越照雄君) 藤本議員さんの自治基本条例についてのご質問にお答えを申し上げます。 平成12年に北海道ニセコ町がまちづくり基本条例を制定、施行いたしまして以来、全国の各自治体において も、このような自治基本条例の制定に向けた動きが活発化しております。全国ではすでに約20余りの自治体が このような基本条例を制定しております。また、このほかにも住民参加条例やまちづくり理想条例といったも のも制定されているところでありますが、同時にこれら条例の問題点、課題といったところについても、今、 指摘され、議論が進められているところでございます。 自治基本条例の内容につきましては、自治体によって異なってまいりますが、「市民の権利と責務」「参加 と協働を柱とする自治の理念と仕組み」「基本条例としての位置づけ」などがおおむね規定されているところ でございます。このように住民自治の理念や基本原則を定める条例でございますので、十分な議論が必要であ ります。各自治体におきましても、相当の年月とプロセスを経て制定に至ったものと承知しております。基本 条例の制定の流れはまだ新しく、基本となるような条例モデルもないことから、本市といたしましては、条例 の内容はもちろんのこと、制定手続やプロセス、法律や他の個別条例、総合計画、そういったものとの関係な どについても十分研究を進めて、本市の置かれている厳しい状況の中で真に意義のあるものとなるか、その必 要性も含めて十分に検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げ ます。 ○議長(中谷修一君) 松田企画調整部長。 ○企画調整部長(松田秀雄君) 藤本議員さんの、審議会の内容等をどのような方法で知らせてきたのか、ま た公募枠について等のご質問にお答えを申し上げます。 市の例規集には、それぞれの審議会の設置目的や所掌事項など、その内容を一応明らかにしております。一 般的には、審議会は市が計画、策定を行う上で、必要な課題につきまして、市民の方など有識者のご意見をも とに審議、協議をお願いし、市政に反映させるために設置をしているものであります。その委員選任につきま 18 しては、第3次の行革推進の中では、「審議会等委員の選任指針」を平成13年に定め、この中で委員の長期在 任や重複就任の制限に努めるよう規定はしております。ご指摘のように、この指針の中で市民公募に努めます ことを目標としておりますが、その点、現在、本市の男女共同参画推進市民会議と廃棄物減量等推進審議会に おきまして、公募枠を設けて公募による市民の代表に参画していただいているところであります。 次に、審議会以外での民意を反映する手段につきまして、これは必要に応じまして市民アンケート調査をさ せていただいたり、市政だよりにおいて市民の声を聞かせていただく機会を設けたり、また、常々本市のホー ムページでは多様な市民の皆様のご意見をお受けし、また適宜お答えもお返ししているところでございます。 最後に、審議会委員のメンバーについては、審議会等の設置目的、内容によりまして、市民のさまざまな立 場の方の意見を市に活かす観点から、選出母体等から適任者を選出していただく場合もございます。また、専 門性を重視しなければならないときには有識者の方を委員として選任もいたしております。このように選出さ れた委員の方々の中には、複数の審議会等で重複して委員となられている場合もございます。できるだけこの ようなことを避けるために、さきに述べました「審議会等委員の選任指針」に「同一人が5以上の審議会等の 委員に就任することのないよう努める」という内容を規定しておりますので、現在ではこの指針を基本として 審議会等委員さんの選任を行っております。どうかよろしくご理解をお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 北都市建設部長。 ○都市建設部長(北昇君) 藤本議員さんの市民との情報の共有についてのご質問にお答え申し上げます。 下水道工事計画等の情報公開につきましては、市民への広報掲載につきまして、毎年6月ごろに広報誌「や まとたかだ」に今後の5か年計画を掲載し、年次計画を立て実施しております。 次に、地元の説明会についてでありますが、総代等からの要望があった場合、開催させていただいておりま す。また、工事場所、工事期間等、詳しい内容につきましては、市のホームページにも掲載してまいりたいと 考えておりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 17番藤本京子さん。 ○17番(藤本京子君) これで私の一般質問を終わらせていただきます。ご答弁ありがとうございました。 ○議長(中谷修一君) 次に、12番角南百合子さんの発言を許します。12番角南百合子さん。 〔12番(角南百合子君)登壇〕 ○12番(角南百合子君) 議長のお許しをいただきましたので、12番 角南百合子が、行財政改革部会を代表いたしまして一般質問をさせて いただきます。 第4次大和高田市行財政改革大綱を拝見いたしました。危機的な財 政を立て直すために、「人を減らす」「施設を減らす」など、いろい ろな努力をなさっているのはよくわかりましたが、一方で削減した分 の市民サービスの低下が心配です。厳しい状況であることはよくわか りますが、「減らす、減らす、閉鎖する」のマイナスの言葉ばかりで は、市民として暗くてやりきれない思いになってしまいます。減らしたかわりに、「安心してください」「こ 19 んなふうに補います」「市民サービスは1つも低下していません」という元気なプラスの姿勢をぜひ見せてい ただきたいと思います。 そこで私からも3つの提案をいたします。 1つ目は、市役所の1階に総合案内所を設置することです。市立病院の総合案内所では、係の方が笑顔でて きぱきと自信のある態度で応対して、再診受付の機械の扱い方もそばについて親切に教えてくれると、高齢者 にも初めて病院を訪れた人にも好評であると聞いております。市役所でも同じような総合案内所、または総合 案内コーナーを1階ロビーに設けて、何でも答えられるベテランの部長級の方、そして定年退職なさった元部 長、元課長級の方々に常時数人座っていただいて、市民サービスの最前線として活躍していただくというのは いかがでしょうか。私が提案するこの総合案内所は、非常に優秀な人材でなければ勤まりません。ホテルでい うならコンシェルジュ。全職員が、「いつかは自分もあの総合案内所に座って活躍したい」とあこがれるよう な、そんなやりがいのある総合案内所です。「あそこには暇な人が座ってるんだ」と思われてしまっては全く 意味がないんです。市民サービスの最前線、非常にやりがいのあるこんな総合案内所を設置してほしいのです が、いかが思われますか。 2番目は、市職員の応対マナーです。市役所を訪れてその都度思うのですが、市の職員は活気がない、愛想 がない、廊下ですれ違っても会釈の1つもない、カウンターの向こうから「何ですか」と無表情で対応される と、高齢者やふだんあまり市役所に来る機会のない慣れていない市民は、緊張してしまって上手に用件を話す ことができなくなるという声も聞きます。市民が期待している理想の職員像とは、カウンターに立ったら、訪 れた市民に対して、「こんにちは」、または「おはようございます」とあいさつをして、「きょうの用件は何 ですか、何でも気軽に言ってくださいね」という気持ちのこもった笑顔で接し、用が終わったら、「ご苦労さ までした」「気をつけてお帰りください」と言ってくれる職員さん、そして、廊下ですれ違ったりエレベータ ーに乗り合わせたら、顔なじみであろうと見知らぬ顔であろうと、分け隔てなく会釈をしてくれる職員さんで す。エレベーターをおりるときはもちろん市民が先です。こういう方はいらっしゃるんですけど、残念ながら わずかです。新規採用のときの職員研修のレジュメを見せていただきましたら、ちゃんと「笑顔で接遇しまし ょう」「明るくあいさつしましょう」と書いてありました。もう1度接遇の勉強をしたときを思い出して、全 職員が市役所を訪れた一般市民、有力で有名な顔とか特別な人ではなく、普通の一般市民に対して「笑顔であ いさつ」「親切な心のこもった応対」をするよう望みますが、この考えをいかが思われますか。 最後に、名札着用について提案いたします。市の職員とお話をしたとき、「私は異動してきたばかりで何も わかりません」という言葉を何人かの方から聞いたことがあります。異動してきたばかりというのは1日前な のか3日ぐらい前なのかと思ったら、何と数か月前、中には1年前という方もいてびっくりしました。民間で は考えられません。異動してきたら一日でも早く仕事を覚え、その仕事のプロになるべく努力し、周りの人も フォローして、その人を新しい仕事のエキスパートになってもらわないと、迷惑をこうむるのは市民です。市 の男女共同参画推進本部推進委員会が提案している業務優先名札には、「自分はこういう仕事をしている者で す」と、仕事の内容を大きく目立たせています。「この仕事のエキスパートなんです」と、訪れた市民にアピ ールしています。この名札を胸につけるからには、異動してきたばかりで何もわかりませんなどとは言えませ 20 ん。一日でも早く仕事に精通するよう励むことになります。そして、自分の仕事にも誇りを持つことになるで しょう。市民から見たら、この名札をつけた人は男性職員であれ女性職員であれ、行政の専門家としてのプロ 意識を持った人と理解でき、信頼することができます。市職員として自覚と誇りを持つためにも、そして市民 からも信頼してもらうためにも、ぜひこの業務優先名札を着用するべきだと思います。厳しい状況にある今だ からこそ、市の職員が「笑顔」で「親切」に「自信」を持って市民に接遇すれば、市役所を訪れた人たちは、 「市の職員はよく頑張っている。市長がおっしゃっている『元気な高田・誇れる高田』を実践している。高田 もまんざらではないな」とうれしく思い、それがやがて高田市の活性化につながるものと私は信じています。 行政側のお考えを聞かせてください。 以上で質問を終わります。 ○議長(中谷修一君) 吉田市長。 〔市長(吉田誠克君)登壇〕 ○市長(吉田誠克君) 角南議員さんの、マイナスばかりでなく元気なプラス姿勢をというご質問にお答え申 し上げます。 日本の国は戦後60年のめざましいGNPの成長の中、大和高田市は人口がふえ、個人所得が上がり、商都復 興するとともに今日のように発展をしてまいりました。しかし、ここ10年、この流れが大きく変わり、今、長 期にわたり維持可能な自治体行政のあり方を構築しなければならない時期であり、まずそのためには、最少の 経費で最大の効果を上げることのできる新たな仕組みが求められております。国におきましても、郵政の民営 化、三位一体の改革、道路公団をはじめとする特殊法人改革など、大きく流れが変えられようとしております。 地方でも多くの市町村がそうでありますように、すべてを咲かせようとする総花的な行政執行は今、望むこと ができず、地方分権の時代にやはり自己決定、自己責任の原則から何が必要で何が不必要か、そういう選択を しなければならない時代にあると考えております。 大和高田市といたしましては、現在、推進をしております財政健全化等により、今の高田市にあった新しい 仕組みを構築し、それにより財政的な窮地を乗り越えたときには、次の時代の大和高田市の大和高田市らしい 行政のサービスを展開できますように、またそれを目指して改革を進めておるところでございます。よろしく ご理解を賜りたいと思います。 その他の質問につきましては、各担当からお答えを申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 米田助役。 ○助役(米田定雄君) 角南議員さんより、ただいま3点のご提案をいただいております。まず1点目、総合 案内所の設置、2点目、市職員の応対マナーについて、3点目といたしまして、業務優先の名札着用について ご提案をいただいております。私の方からお答えをいたしたいと思います。 まず1点目の総合案内所の設置及び優秀な職員の配置により市民サービスの最前線とするべきではないかと のご提案でございます。本市では、市役所1階の窓口を代表するような位置にある市民課におきまして、総合 案内的な役割をも兼ね、市民課職員が市民皆様への用務に対応させていただいておるところでございます。し かし、当然のことながら、市役所のすべての窓口等におきましては、それぞれが適切な対応の上、市民サービ 21 スの向上と円滑な行政事務の遂行をあげていくことが大切であると考えております。本市規模といたしまして は、市役所が全体として、言いかえますれば職員一人ひとりがご指摘をいただきましたコンシェルジュである という意気込みで努めてまいりたいと存じます。あわせまして、今後は豊富な経験と知識のある職員OBの活 用についても検討してまいりたいと思っております。 次に、2点目でございます。職員の応対マナーについてでございます。本市行財政改革の取り組みの一環と いたしまして、市民サービスの向上を図るため、職員の接遇対応度などについて、市民来庁者のご協力により まして市民アンケート調査を実施いたしました。それぞれの評価、意見等をいただいております。この結果を 踏まえまして、市役所は行政のサービス業であり、あいさつは業務の基本であるということを心がけてきたと ころでございます。さらに「元気な高田」を築くためには市民の皆さんの元気もいただかなければなりません が、ご指摘のように、市役所では職員自身が元気を出し、自分のやるべきことに全力を出すこと、これを目指 し、全庁を挙げて標語キャンペーンを展開しているところでございます。今後も応対マナーにつきましては、 職員一人ひとりが職務遂行の重要な一環として、自覚とやる気を持ち、あいさつと笑顔を心がけるよう一層努 めてまいりたいと存じます。 続きまして、3点目でございます。業務優先名札の着用についてでございますが、職務につきましては、職 員一人ひとりが、行政のプロであるという意識と業務に対する責任を持って行うものであり、常に自己啓発に 努めなければならないと考えております。その意味から、職員の名札もそれを自覚した上、また市民の皆様等 に向けまして、職務の内容をより明らかにする工夫は大切なことでございます。現在の名札は、それぞれ所属 単位で所属部課、役職、氏名を明記して着用することにいたしておりますが、今後さらに検討してまいりたい と考えております。 以上、角南議員さんから3点のありがたいご提案をちょうだいいただきました。当然、ただいまの3点のご 提案は基本的なことでございます。十分心がけて公務遂行してまいりたいと考えております。どうぞよろしく ご理解賜りたいと思います。 以上でございます。 ○議長(中谷修一君) 12番角南百合子さん。 ○12番(角南百合子君) これで私の一般質問を終わらせていただきます。ご答弁ありがとうございました。 ○議長(中谷修一君) 次に、16番西尻実穂さんの発言を許します。 16番西尻実穂さん。 〔16番(西尻実穂君)登壇〕 ○16番(西尻実穂君) 議長のお許しをいただきましたので、16番 西尻実穂が行革部会を代表いたしまして一般質問をさせていただき ます。 まず初めに、現在の大和高田市の行政を理解してもらうためにも、 市民と市が密着した開かれた市政でなければならないと思います。 大和高田市行財政改革大綱の中でも、「市民との協力による行政 22 の推進」とありますが、市民を行政に参加、協力していただくためにどのような啓発が行われていますか、具 体的にお答えください。 次に、市民が選んだ市長、市議会議員が、当選後どのような考えを持ち、どのような仕事に取り組んでいる のかを、選んだ市民に知ってもらう機会が、とても少ないと思います。議会期間についても、日程は議会が始 まる数日前に決まるため、市政だよりなどでは市民に知らせることができずにいますが、ホームページを活用 すれば議会期間や議会傍聴を募ることもできるのではないでしょうか。 次に、議会公開についてですが、大和高田市のホームページの中にも「議会公開」とあり、議事録やそのほ かたくさんの情報が検索できます。しかし、活字では実際の議会の雰囲気は全く伝わらず、委員会に至っては 全く未公開です。せっかくホームページがあるのだから、もっと活用して、議会や委員会の様子をインターネ ットで公開することはできないでしょうか。現在のホームページの中の「議会公開」では、とても興味を持っ て理解することはできないと思います。 議会傍聴に来たくても、平日は仕事などで来られない人や、今まで関心のなかった人、そしてこれからの高 田市を支えていく若い世代の人たちにも身近に感じ、興味を持って参加してもらうために、もっとリアリティ ーのある議会を見てもらいたいと思います。また、パソコンをお持ちでない方、苦手な方のために市役所1階 にモニターを設置し、ビデオ撮影したものを流すといったことはできないでしょうか。市民の市政への参加を 活発にするために、まず日ごろ市長さんや市会議員がどのような考えを持って市政に取り組んでいるのか、市 民から直接聞いた声がどのように届けられ反映しているのかといったことを知ってもらい、議会を本当に開か れたものにしていただきたいと願います。大和高田市行財政改革大綱の中にある「市民との協力による行政の 推進」のためにも、まず1人でも多くの市民に我がまち大和高田市に興味を持ってもらうことが重要だと思い ます。前向きなお考えをお願いいたします。 次に、ゴミ有料化、リサイクルについてですが、まず市民に向けてのごみ減量化、リサイクルに関しての意 識改革が重要だと思います。今までにも啓発活動はされていると思いますが、最近の市政だよりを見ても、ゴ ミの出し方、分別の仕方、ごみ処理機の補助金など、市民の協力を求めるものばかりが目についてしまいます。 どうして有料化になるのか、リサイクルされたものはどのように活用され、高田市のためになっているのかと いったことをもっとわかりやすく説明し、理解してもらうことが重要だと思います。例えば、クリーンセンタ ーの職員さんに、公民館や学校などいろいろなところで勉強会、説明会を開いていただくことはできないでし ょうか。実際にクリーンセンターを見学し、お話を聞いて大変納得され、ゴミ減量化の意識も高まったとおっ しゃる方もおられました。勉強会やクリーンセンターの見学ができるといったことも積極的に提案していただ きたいと思います。今後の啓発活動はどのようにお考えでしょうか。 リサイクルにつきましても、大和高田市の大切な資源であると市民に協力を呼びかけられていますが、一般 の業者が自己利益のために朝早くアルミ缶を回収していくことがあると聞きます。回収と言えば聞こえはいい のですが、現実には高田市の貴重な資源が悪い業者によって奪われているのです。市民一人ひとりが高田市の ためにと協力し、分別した貴重な資源です。この貴重な資源を守る方法はどのようにお考えでしょうか。 次に、有料になる指定ゴミ袋ですが、各家庭では家族構成の違いもあり、ゴミの量にも大きな違いがあると 23 思います。他市では年間一定の指定ゴミ袋を各家庭に提供し、それ以上必要な場合は各自購入するといったシ ステムをとられているところもあると聞きました。例えば、赤ちゃんのいる家庭では、紙おむつの使用により ゴミの量がどうしてもふえてしまいます。また生活保護基準以下、例えば2人で10万円以下の収入の家庭には 大変な負担になると思います。こうした低所得者やどうしても減量することができない家庭に対しての対処は どのようにお考えでしょうか。ゴミの有料化が目前に迫っている今、混乱を避けるためにも市民の立場に立っ たシステムと、もう1度市民に向けての意識改革、啓発が重要だと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 お聞かせください。 最後になりましたが、今回、このような貴重な機会を与えていただきましたことに感謝申し上げます。あり がとうございます。以上で一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(中谷修一君) 吉田市長。 〔市長(吉田誠克君)登壇〕 ○市長(吉田誠克君) 西尻議員さんの行財政大綱における市民と の協力による行政の推進についてのご質問にお答えを申し上げます。 現在、本市では、平成16年度から18年度を目標年次とし、第4次 行財政大綱により取り組みを行っております。その中に「市民との 協力による行政の推進」があり、これにあたりましては市民とのパー トナーシップの醸成等を目標課題とし、市民の皆様との協働体制を構築しようとしているところであります。 もちろん市民の皆様、個々にもそうでありますように、常々、ボランティアグループやまちづくりの団体等の 市民団体、あるいは自治会等の地域団体や、さまざまな社会的な団体の皆様には、それぞれの分野で市との連 繋、協力関係を築きながら、主体的に熱心に活動をしていただいております。 また、民間活力の導入という観点からは、民間事業等も視野に入れることになりますが、今日、改革を進め、 より開かれた市政を推進する上で、市民団体やNPO等のノウハウや活力をもとにした協働のあり方は大変重 要な課題であると考えております。これらを推進し、あるいはより高めることにより、市民の皆様との情報の 共有化を図るとともに、市としての説明責任も十分果たしていくことが当然大切であると考えております。そ のために市政だよりや市のホームページをはじめ、必要に応じては本市の各行政分野で対応する媒体、またさ まざまな機会を通しての広報活動を積極的に展開し、ともに築く豊かな市民社会の構築に向け、市民参加・参 画の体制づくりを目指してまいりたいと考えております。ご理解を賜りたいと思います。 その他の質問につきましては、各担当からお答えを申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 小林議会事務局次長。 ○議会事務局次長(小林孝之君) 16番西尻議員さんには、議会活動に大いに関心を持っていただきましてま ことにありがとうございます。市議会の期間や活動等につきまして、市のホームページを活用してはどうかと のご質問にお答え申し上げます。 まず、議会の日程は、告示日から議会開会までの1週間の間で議会運営委員会を開催していただき、日程、 会議の内容など、どういうふうに進めたらよいか、委員の皆さんで協議をされ、決定していただいております。 24 そして、本会議の冒頭にて、その日程でよいか全議員にはかり、それぞれの議題について本会議での即決や委 員会付託をして慎重審議していただいております。また、委員会付託されました議案等の審議に関しましては、 必ず本会議に報告されてから決定していただいております。 さて、ご提案いただいております議会日程につきましては、先ほども述べましたように、議会運営委員会で 決まり次第、少しでも早く皆様方に周知を図るため、議会ホームページに掲載をいたしております。また、本 会議や委員会の傍聴等のご案内につきましても、議会ホームページに上げさせていただいております。定例会 の開催月等の案内につきましては、市広報誌を十分に活用しているところではございますが、議会ホームペー ジの周知も含めまして、さらに検討を加えてまいりたいと考えております。 本会議等のビデオ放映等につきましては、これからの課題として議員各位とも検討していく必要があろうか と思いますので、よろしくご理解のほどをお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 竹田環境衛生部長。 ○環境衛生部長(竹田勝紀君) 西尻議員さんのゴミ有料化、リサイクルについてのご質問にお答え申し上げ ます。まず、市民への啓発活動についてでございますが、ゴミの出し方、分別の仕方、ごみ処理機の補助金な ど、市民に対する協力を求めることばかりでありますが、ゴミ行政では、市民の皆さんとの協働という言葉ど おり、ゴミを出す側の協力、そしてまた出していただいたゴミをいかに効率よく処理し、環境保全をしていく ことが行政側の責務であると考えております。このように適切な運営を図り、地球温暖化等環境問題の解決を 目指す上で必要不可欠と考えております。市民のゴミに対する意識改革と負担の公平性、減量化の促進を推し 進めるため、市民の皆さんによるゴミ排出量削減への行動を期待いたしまして、ゴミ収集処理経費の一部のご 負担をお願いするものでございます。 現在、市内全小学校の4年生の皆さん、片塩中学校1年生、高田高等学校1年生、奈良文化女子短期大学の 学生さんたちに、クリーンセンターの施設見学、学習活動を実施しております。今後も市民への施設見学や学 習活動を積極的に受け入れ、循環型社会システムの重要性を理解していただき、環境問題に対する意識の高揚 を図っていきたいと考えております。また、広報等により継続的にゴミ問題についての情報を市民に伝えるよ うにし、いかにごみ問題が深刻であるかを理解していただけるよう努力してまいりたいと考えております。 次に、市民が協力し、分別していただいた貴重な資源を守る方法についてでございますが、資源ゴミを一部 無断で持ち去る行為があると聞いておりましたので、これらを取り締まる方法の1つの手段として、先の9月 定例議会におきまして、「大和高田市廃棄物の減量化、資源化及び適正処理に関する条例」と改めまして、分 別していただいた資源ゴミの所有権は市に帰属するという条項を新たに明記いたしました。このことにより、 ご指摘の問題につきましては、町内会皆様方のご協力をいただき、行政と一体となって監視を強化し、対処し ていきたいと考えております。 最後に、低所得者等への対応についてでございますが、現在の大量生産、大量消費、大量廃棄といった生活 様式を見直し、もったいない、長持ちさせよう、修理しようなど、このような生活を日本人として取り戻さな ければならないと考えております。ゴミを減らすことが一人ひとりの生活者としてのこれからの一番大きな務 めだろうと思います。紙おむつにいたしましても、最近ではあらゆるおむつがあると聞き及んでおり、使い捨 25 てをもう1度考え直すときかもしれません。このことから、ゴミの排出抑制にご協力をいただきますよう啓発 してまいりたいと考えております。なお、有料化によりご負担いただきます金額は、標準世帯を3人家族とい たしますと、1回当たり大きな袋1枚45リットルが45円でございますので、1か月360円、1年4,320円のご負 担となります。1人当たりに換算いたしますと、1か月約120円、缶ジュース1本分のご負担をお願いするもの でございます。生活保護世帯につきましては、何らかの支援ができるか検討してまいりたいと考えております ので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上です。 ○議長(中谷修一君) 16番西尻実穂さん。 ○16番(西尻実穂君) これで私の一般質問を終わらせていただきます。ご答弁ありがとうございました。 ○議長(中谷修一君) 暫時休憩いたします。 午後2時46分休憩 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 午後3時再開 ○議長(中谷修一君) 休憩を解いて会議を再開いたします。 次に、4番上田美加子さんの発言を許します。4番上田美加子さん。 〔4番(上田美加子君)登壇〕 ○4番(上田美加子君) 議長のお許しをいただきましたので、4番 上田美加子が、男女共同参画部会を代表いたしまして一般質問をさせ ていただきます。 私は結婚して大和高田市に住むようになり20年がたちます。子ども も大きくなり、子ども会やPTAからも卒業し、これから地域の人と どのようにかかわっていくのかと考えたとき、自分の周りには井戸端 会議的なものしか、女性同士のつながりや意見の言う場がないことに 改めて気づかされたのです。何もしなければ、ずっとこのままでしょう。でも、そうしたくはありません。 質問の1つ目として、大和高田市は、大和高田市における行政機関及び附属機関、その他審議委員会等の女 性委員比率を30%にするという目標を掲げていると聞いております。しかし、市からの情報によりますと、行 政委員会が6あるうち、女性委員がゼロ%のところが4、附属機関、その他審議委員会等が68あるうち、女性 委員が30%未満のところが35ありました。この現状を今後どうしていかれるのかお聞かせください。 2つ目、大和高田市の管理職についてであります。課長補佐では女性は32.8%おられます。しかし、課長に なりますと2.3%、次長はゼロ%、部局長もゼロ%です。なぜ女性が登用されていないのか、その理由をお聞か せください。本来であるならば、市民のお手本となって率先して男女共同参画を進め、示していくのが行政の 役目ではないのでしょうか。 3つ目、行政は地域においてどのように男女共同参画の意識改革をされてきたのでしょうか。先日から市内 137の自治会総代さんのご協力のもと、各自治会における女性役員の人数を調べさせていただきました。その結 26 果、女性役員がおられない自治会は63町、全体の47%、ほぼ半数が1人の女性役員もおられないのです。日常 生活をする上で自治会が開かれていかないと意識も認識も育っていかないと思います。しかし、女性の参画を 進めたいという地域の働きかけがあっても、女性の側が断るという事例もあるように聞いております。女性が 責任ある一社会人であるという自覚を持ち、地域に参画していくべきであるのに、面倒くさいことはしたくな いという甘えがあるのも事実でしょう。まだまだ女性側の意識を変えていく努力も必要です。以上を踏まえた 上で、できれば行政の方から各自治会に女性役員比率の目標数値を掲げ、積極的に働きかけていただきたいと 思いますが、いかがでしょうか。 4つ目として、大和高田市は、平成9年に「大和高田市男女共同参画プラン・ビッグステップ」という指針 を出され、来年度平成18年が最終年となっています。さきに述べました事例もあるように、現実はなかなか厳 しく、その内容に近いとは言えません。来年度の見直しに向け、9月当初に市民意識調査をし、第2期策定に 向け準備をされていると伺っておりますが、今後、どのような方向で進めていかれるのかお聞きしたいと思い ます。 次に、人材登録と派遣についてです。市民の中には専門知識を持つ人や技術者など、いろんな人がおられる と思います。例えば、サークルなどで手芸や書道の講師を頼みたいとか、パソコンやガーデニングなどを詳し く教えてもらいたいと思ったときなど、どこに問い合わせたらいいのでしょうか。そのような人材を把握し、 住民サービスとして提供するような窓口はあるのでしょうか。今、大和高田市には子育てサポートクラブやシ ルバー人材センターなど、派遣事業をされているところがありますが、利用目的が定められていたり、登録す るときに年齢制限があったりします。しかし、市内には専門知識を持つ人や技術のある人、何か人のお手伝い をしたいと思う人は結構おられるはずです。また、契約社会の広がりもあり、ビジネスライクの方が依頼しや すいし、依頼される方も仕事として責任を持って対応します。それはやりがいや生きがいにもつながるでしょ う。60歳以前の中間世代の経済的自立を促進させるためにも、年齢に関係なく登録・活用できる人材派遣事業 の設置が必要だと考えます。その計画や取り組みについてお聞かせください。 以上です。 ○議長(中谷修一君) 吉田市長。 〔市長(吉田誠克君)登壇〕 ○市長(吉田誠克君) 上田議員さんの大和高田市男女共同参画プラン ・ビッグステップの見直しと今後についてのご質問にお答えを申し上げ ます。 平成9年に策定をいたしました「大和高田市男女共同参画プラン・ビ ッグステップ」は、平成18年度が最終年度となります。その間、「男女 共同参画プラン・ビッグステップ」をもとに、大和高田市男女共同参画推進本部の設置、大和高田市男女共同 参画推進条例の制定、また、これをより具体化するために、大和高田市男女共同参画推進市民会議の設立など、 本市の男女共同参画推進施策に係る組織的、法的な整備を行ってきているところでありますが、ご指摘のよう に、固定的な性別役割分担意識の払拭や習慣及び慣行の見直しには、なかなか至っていない状況であります。 27 ご質問の「男女共同参画プラン・ビッグステップ」の見直しでありますが、現在、男女共同参画社会につい ての市民意識調査を行っております。その調査結果により、現在の市民の方々の実態を把握し、従来の「男女 共同参画プラン・ビッグステップ」を基に、男女共同参画推進条例の基本理念を反映するとともに、市民意識 の高揚を図れるよう、より具体的な目標を掲げ、また国の方針や県の基本計画を視野に入れ、第2期の男女共 同参画プランを策定してまいりたいと考えております。よろしくご理解を賜りたいと思います。 また、その他のおただしにつきましては、各担当からお答えを申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 松田企画調整部長。 ○企画調整部長(松田秀雄君) 上田議員さんの行政機関及び附属機関、その他審議会委員等におけます女性 委員比率の現状等について、ご質問にお答え申し上げます。 審議会等におけます女性委員の構成比率につきましては、17年度での30%達成を目標に掲げておりますが、 現在、全審議会等の平均は34.1%となっております。しかしながら、ご指摘のように審議会等は全部で68ござ いますが、まだ女性委員がゼロの審議会等も15あるのが現状であります。本市の男女共同参画推進条例におき ましても、男女の積極的格差是正が掲げられております。審議会等の委員の選任時には、専門的な知識の必要 性も考慮しながら、男女比率の均衡化に向け、女性の登用率の向上を図ってまいります。 続きまして、市役所職員の管理職におけます女性の登用についてのご質問にお答え申し上げます。本市の管 理職に占める女性職員の割合は、17年4月1日現在、16.7%と微増ではありますが、年々増加傾向に推移して おります。しかし、依然として全職員に占めるその女性職員の割合はまだ低い数値となっております。これに は過去に女性職員の採用数が少なかったこと等の影響も考えられます。現在、管理職の登用につきましては、 意欲と能力のある職員の積極的な登用に努めているところでございます。このためには男女がともに仕事の量 や質を高めながら、その能力を十分に発揮できるよう、また能力や勤務実績が適正に評価されるよう、その体 制づくりと真に働きやすい職場環境の整備をしていく必要があると考えておりますので、どうかよろしくご理 解を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 皆己総務部長。 ○総務部長(皆己親重君) 4番上田議員さんから地域自治会活動への女性の参画につきまして、行政はどの ように自治会に対して意識改革を推進してきたか、また、女性役員の比率を高める目標を掲げ、働きかけをし てはどうかというふうなおただしをいただきました。お答えを申し上げます。 ご質問のように、本市には137の自治会がございます。各自治会におきましては、それぞれの地域の実情に合 わせ、地域住民の福祉推進に向けた活動、事業を積極的に推進していただいているところでございます。その 活動の担い手といいますか、役員さんをはじめ、隣組長さんがおられるわけですが、男性であったり女性であ ったり、あるいはご夫婦、親子等で活動をなさっている、それぞれの方ができる範囲で活動していただいてい るというのが実情でございます。市といたしましては、女性が役員名簿に登載されていないからといって、そ れが女性の参画が不活発であると判断してよいかどうか難しいところと考えている次第でございます。一般的 に自治会の総会における表決権は、所帯を単位としていることや、夫のかわりに妻が、あるいは妻のかわりに 夫が働いている、そういうこともありますことから、そういうふうに考えているところでございます。 28 議員ご指摘のように、女性の側から役員等を断るというふうな事例もあるとのことでございますが、それぞ れの事情もおありでしょうから、市が役員さんの女性比率の数値目標をお示しするということは、自治会の自 主的な運営に対しまして干渉することになるのではないかと思うところでございます。ただ、今後、主管の男 女共同参画推進室と連携をとりながら、出前講座や講演などを自治会で取り入れていただくよう、働きかけを 行うことによりまして、自治会組織としてどのような意識を持って地域活動を行っていくか、どのような組織 が望ましいのか、各自治会が主体となって考えていただく、また、そうした結果として自治会活動や女性役員 比率の変化があらわれてくるのではないかと考えているところでございます。どうかよろしくご理解いただき ますようにお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 守川市民商工部長。 ○市民商工部長(守川喜偉君) 4番上田議員さんの人材登録と派遣についてのご質問にお答え申し上げます。 おただしの人材登録を行っている窓口につきましては、現在、その内容ごとに各課に分かれて登録されてい るのが現状でございまして、窓口が一本化になっているということではございません。登録につきましては、 今後も多様化する市民のニーズにこたえていくためにも、こうした登録につきましては積極的に対応してまい りたいと考えております。 また、議員ご指摘の60歳前の方々がすぐれた能力、技術を発揮し、社会貢献できる人材派遣、人材登録のシ ステムの設置につきましては、現行法令(職業安定法)におきましては、有償、無償を問わず、職業安定機関 を除き、国または地方公共団体において、民間の職業の紹介事業につきましては、そうした設置は認められて おりませんので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 4番上田美加子さん。 ○4番(上田美加子君) これで私の一般質問を終わらせていただきます。ご答弁ありがとうございました。 ○議長(中谷修一君) 次に、7番河崎直美さんの発言を許します。7番河崎直美さん。 〔7番(河崎直美君)登壇〕 ○7番(河崎直美君) 議長のお許しをいただきましたので、7番河崎 直美が、男女共同参画部会を代表いたしまして質問させていただきます。 私たちは、男女共同参画という視点から、学校の中で子どもたちが受 ける男女共同参画教育についての状況を考えてみました。子どもという のは本当に純粋で、大人の価値観を素直に受け入れてしまいます。 1日の大半を学校で過ごす子どもたちは、「先生がこう言われたから」 とか、「先生にだめと言われた」とか、教員の考え方や指導に大きく影 響されます。これからの社会を担っていく子どもたちには、性別を問わ ず対等な社会を築いていく義務と責任があります。そのためには、小さ いころから男女平等意識を身につける教育を受けることが大切です。 初めに、教員の「男女共同参画」における指導についてお聞きいたしま す。学校では人権教育という形でさまざまな人権に関する取り組みがなされていますが、その中で学校に対し 29 て「男女共同参画」をどのように指導されているのかお聞きいたします。 1つ、現在、市内の小・中学校では、週に1回の道徳の時間がありますが、時には学校活動やほかの授業に かわったり、運動会などの練習などでなくなることも多いと聞いております。このように短い時間の中で、年 間を通じて何回ぐらい「男女共同参画」についての授業が行われているのでしょうか。 2つ目、授業で使われる教本の指導内容は、担任教員に一任されているのでしょうか。もしそういう状況だ と教員任せになり、一度も男女平等教育を受けないことも起こり得ると思います。教員がどのような指導をす るのか、指導されていることを具体的にお聞かせください。 3つ、また、すでに実施されたことがありましたら、子どもたちはどう感じたのか、何らかの変化があった のかなど、教員からの感想や報告、成果についてもお聞かせください。 4つ、子どもたちに「男女共同参画」に取り組む時間や場所をもっとふやしてほしいと思います。そこで、 わかりやすい言葉やイラストなどで表現された子ども向きのパンフレットをつくり、学校に配布するというの はどうでしょうか。学校だけでなく家庭においてもとてもよい啓蒙活動の1つになるはずです。このようなパ ンフレットの配布をしていただけないでしょうか。 次に、市内の幼稚園、小・中学校における男女混合名簿の実施について質問いたします。現在、大和高田市 内の幼稚園8園のうち1園、小学校8校のうち2校が男女別名簿を使用しています。市内の中学校においては、 3校中3校とも男女別名簿が使用されています。どうしてこのようなばらつきが同じ市内でもあるのでしょう か。男女混合名簿にしていない理由が何かあるのですか。今は男女別名簿が必要な場合は、パソコンで瞬時に 組みかえができる時代です。もし事務処理上という先生たちの都合で男女別名簿を使用しているとすれば、男 女平等教育というものから大きく外れると思います。また、小学校では男女混合名簿だったのに中学校では男 女別名簿というと、平等教育の一貫性もありません。教育の場で理由なしに「男」と「女」を区別する必要は ないと思います。法律や規則では決められていないようですが、真の男女共同参画を目指すための第一歩とし て、男女混合名簿はすぐにできることの1つだと思います。いつも「男」と「女」は別という考え方を子ども たちの中に無意識のうちに入ってしまうことにならないように指導できないでしょうか。まだ実施されていな いところに対する今後の取り組みを教えていただきたいと思います。 以上で質問は終わります。 最後に、奈良県でも大和高田市は他市に先駆けて「男女共同参画推進条例」を制定され、努力を重ねておら れます。今後、より一層市民のために推進されることを希望します。 ○議長(中谷修一君) 楠教育長。 ○教育長(楠征洋君) 河崎議員さんの男女共同参画における指導についてのご質問にお答え申し上げます。 小学校、中学校では、男女共同参画の基盤になる学習をしております。その学習については、人権教育と道 徳教育を中心に行っております。人権教育、道徳教育は、学校の教育活動の全体を通して行うものであり、道 徳の時間をはじめとして各教科、特別活動及び総合的な学習の時間のそれぞれの特質に応じて適切な指導を行 うものであり、その核となるものは人間尊重の精神であります。 授業の回数についてお答えいたします。授業につきましては、道徳の時間を中心としております。道徳の時 30 間は、小学校、中学校とも週1時間、年間35時間の授業時間を確保することとなっております。 次に、授業の内容についてです。道徳の時間の目標は、道徳の時間と道徳以外の教育における時間との密接 な関連を図りながら、計画的、発展的な指導によって、それらを補充、深化、統合し、道徳的価値の自覚を深 め、道徳的実践力を育成することにあります。道徳の時間の授業について、男女共同参画の基盤となるところ の指導は、学年の発達段階に則して次のような内容であります。 小学校低学年では、「友達と仲よくし助け合おう」 小学校中学年では、「相手のことを思いやり親切にす る」 小学校高学年では、「互いに信頼し、学び合って友情を深め、男女仲よく協力し合う」 中学校では、 「男女は互いに異性についての正しい理解を深め、相手の人格を尊重する」 学年ごとに年間指導計画を立て、 「心のノート」、副読本「仲間」「生きる力」その他適切な資料等を用いて授業を行っております。 授業の感想とか成果についてお答えいたします。授業を受けて自分が思ったこと、考えたことを発表し合っ たり「心のノート」に書いたり、これはノートがあるんですが、感想文にまとめたりして、道徳的心情の高ま りや道徳的態度が育成されたか、また、子どもの日常の生活の中で、どれだけ子どもの実践力が高まっていた かを確かめております。 パンフレットの作成でございますが、また配布でございますが、子どもたちの発達段階や学校の教育内容に 則したパンフレットを作成し、教材として使用すれば、教育的効果が上がると考えます。このことにつきまし ては、今後、学校や関係機関と協議し、研究してまいりたいと思います。 さらに男女混合名簿の実施状況についてでございますが、男女混合名簿は、男女の区別をつけない名簿を導 入することによって男女平等意識を深めるという考えに基づいております。しかし、名簿作成については、学 校の判断によって行われております。特に中学校、高等学校におきましては、男女別の体育の授業、健康診断、 統計や調査、進路指導用のために、男女別名簿は情報管理上必要でございますので、そういうように分かれて おるというわけでございます。各学校がそれぞれの教育活動の意義やねらいに基づいて総合的に判断すべきこ とと考えております。小・中・高等学校においては、今後も男女共同参画推進の基盤づくりに向けて、子ども の発達段階を考慮しながら、どのような取り組みが有効であるかを検討していくよう指導してまいりたいと考 えておりますので、どうぞご理解いただきますようお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(中谷修一君) 7番河崎直美さん。 ○7番(河崎直美君) これで私の一般質問を終わらせていただきます。ご答弁ありがとうございました。 ○議長(中谷修一君) 次に、13番巽千津子さんの発言を許します。13番巽千津子さん。 〔13番(巽千津子君)登壇〕 ○13番(巽千津子君) 議長のお許しをいただきましたので、13番巽千津子が、福祉部会を代表いたしまして 一般質問をさせていただきます。 大和高田市において、女性の年齢階級別労働力率は、各年齢層ともに全国平均より低く、いわゆるM字カー ブをくっきりと描いています。市長はその原因をどのようにお考えでしょうか。まず見解をお聞かせください。 私は、「男は仕事、女は家庭」といった言葉に象徴される固定的な性別役割分担意識が依然として根強く、 31 女性が出産、育児により退職を余儀なくされる現状がこのM字カーブ の大きな原因の1つであると考えます。女性が自分の能力を十分に発 揮し、自分らしく生き生きと働き続けることが困難な状況にあるので す。この状況を改善するためには、子育てと仕事が両立できる環境づ くりが重要です。 私は、1984年に第1子を、その後、3年ごとに2人の子どもを出産 いたしました。核家族で共働きのため、3人ともゼロ歳から保育所で お世話になりました。当時、降園は4時で、近くに住む母に迎えを頼 み、子どもは2次保育を受ける状態で、慌ただしい毎日でした。今は市内6か所で延長保育が実施されていま すが、その他の面で保護者の多様なニーズに保育所が対応し切れているでしょうか。本年3月に策定されまし た「新・すこやかさわやか子育てプラン(大和高田市次世代育成支援行動計画)」の第3章、計画の基本的な 考え方の2、基本的視点(2)には、「子どもを持ちたい人が安心して子どもを生み、育てる喜びや楽しさを 感じられる環境づくりの推進」が明記されています。この行動計画を実効性のあるものにするためにも、ここ で具体的に4点についてお伺いいたします。 1点目は、保育所における看護師の配置についてお尋ねいたします。本市にはどの保育所にも看護師は配置 されておりません。私の子どもが入所していたとき、発熱やけがには随分苦労をしました。朝、検温、視診を して、異常がなく登所したのに、保育中に発熱し、仕事先まで連絡が入るということが何度かあり、保育所に 迎えに走りました。けがをしたときも保育士の判断で病院に行かずに帰りましたが、親としては心配で、夕方、 仕事から帰るなり病院に走ったということもありました。保育士は保育のプロではありますが、看護のプロで はありません。緊急の発熱やけがの対処には迷いがあり、不安があります。そういう施設に預けている親は気 が気ではありません。特にゼロ・1歳児では、「どうしんどい」「どこが痛い」等、具体的に言葉で説明でき ないので、専門的な観察や判断が重要になってきます。また、子どもの健康面や育ちについて悩んでいる保護 者は、日常的に看護師に相談でき、保育士にも心の余裕ができます。幼稚園や小学校、中学校には養護教諭な る専門家がいますのに、どうして年齢の低い子どもを預かる保育所には配置されていないのでしょうか。昨年 度、発熱で保育所を早退した件数は516件、今年度は4月から8月までの4か月で、すでに263件となっていま す。これから冬の季節を迎え、風邪やインフルエンザが流行する時期になります。発熱だけでなく、けがを含 めると今年度の早退件数の増加は必至です。他市の状況を見ますと、10市のうち7市までが配置しており、天 理、桜井、生駒市では、すべての公立保育所に1人ずつ配置されています。その他の市においても、少ない看 護師を工夫しながらうまく活用されています。本市でも創意工夫次第で看護師の配置が実現できるはずです。 2点目は、保育所への年度途中での入所についてです。2001年度以降、年度途中における入所児童数が大幅 に増加し、2003年度には公立保育所への途中入所児童は128人となっています。私ごとで恐縮ですが、私の孫も 8月で生後8か月になり、親の経済的理由で9月1日からの入所を申請しましたが、保育士の確保ができず、 10月1日からの入所となりました。本市では基本的に随時入所が可能であると聞いておりましたので、娘夫婦 も落胆したようでした。若い世代の男女が子どもを持ち、経済的にも精神的にも豊かな生活を送るため、また 32 一日も早く女性が社会参画できるよう、希望した時期に希望した保育所へスムーズに預けられるシステムの確 立が必要だと考えます。 3点目は、このような保育条件を充実させるためには、財源確保が大切です。2004年から始められた三位一 体改革では、保育所運営費が一般財源化され、本年には施設整備費が交付金化されました。このことにより、 保育所の運営に支障をきたすことがないよう、保育所行政への基本姿勢を伺いたいと思います。子育て支援を 充実させることは他の市町村への人口流出にも歯止めをかけ、本市の財政に潤いをもたらすことにもなると考 えますが、いかがでしょうか。お答えください。 最後に、子育て家庭に理解のある職場風土づくりについてお尋ねいたします。昨年度の県の子ども家庭相談 センターにおける児童虐待相談状況では、主な虐待者として実母が73%を占めています。これは母親の子育て への不安や精神的圧迫が虐待へとエスカレートしてしまうものと考えられます。こういった視点からも「性別 役割分担意識」を払拭し、父親が積極的に子育てに参画することは重要です。しかし、日本にはまだまだ父親 が仕事を休みにくい企業風土があります。本市ではいち早く「男女共同参画推進条例」が制定され、全市挙げ ての取り組みが進められております。そこで、そのリーダー的立場と比較的取得しやすい公務員という立場に あるという点から、男性職員の育児休業取得の現状と、市としての推進体制をお答えください。以上です。 ○議長(中谷修一君) 吉田市長。 〔市長(吉田誠克君)登壇〕 ○市長(吉田誠克君) 巽議員さんの女性の年齢階級別労 働力率のM字カーブの原因をどのように考えているのかと いう質問にお答えを申し上げます。 ご指摘のように、平成12年度の国勢調査の結果では、当 市の女性の労働力率を見ますと、30歳代の前半にかけ、出 産育児を機に、いったん就労を中断する傾向が顕著に見ら れます。20歳代後半から40歳代の労働力率は、平成7年か ら12年にかけて上昇しておりますけれども、いわゆるM字カーブは依然として顕著に見られます。日本全体を とらえてみましても、M字カーブは顕著に描かれており、少子化問題もあり、女性が働きながら子育てのしや すい環境整備が課題となっております。 大和高田市におきましては、M字カーブを描く要因の解消のため、次世代育成支援行動計画「新・すこやか さわやか子育てプラン」及び「男女共同参画プラン・ビッグステップ」を指針として、家庭内での固定的性別 役割分担意識の払拭や習慣及び慣行の見直し、多様な生活形態に合った子育ての支援の充実に取り組んでいる ところであります。また、平成18年度に男女共同参画プラン第2期策定を予定しております。その新たな取り 組みに向けて、基礎資料とするために、本年9月に「男女共同参画社会についての市民の意識調査」を実施し ているところでありますが、調査結果を踏まえ、なお一層の取り組みを進めてまいりたいと考えております。 よろしくご理解を賜りたいと思います。 また、その他のおただしにつきましては、各担当からお答えを申し上げます。 33 ○議長(中谷修一君) 土家企画調整部次長。 ○企画調整部次長(土家孝至君) 巽議員さんの子育て家庭に理解のある職場風土づくりについてのご質問に お答え申し上げます。本市では、平成15年7月に成立した「次世代育成支援対策推進法」に基づき、本年3月 に、平成17年度から平成21年度の5年間を計画期間として、 「職員が活き活きと仕事と家庭を両立できるよう、 また職場内において、お互いに協力し合っていくように」との願いを込めて、「大和高田市特定事業主行動計 画」を策定いたしました。この中で、男性の育児休業につきましては現在取得率はゼロ%でありますが、5年 後には部分休業を含めて10%になるよう目標値を定めています。このため、育児休業を取得しやすい環境の整 備等を進めているところでありますので、よろしくご理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 柴原健康福祉部長。 ○健康福祉部長(柴原修二君) 巽議員さんの子育て支援についてのご質問にお答えを申し上げます。 まず、保育所における看護師の配置についてでございます。現在は、保育中に37.5度以上の発熱や子どもに いつもと違う様子が見られました場合、保護者に連絡をとらせていただいております。保護者のご都合を尋ね、 迎えに来られるまでは、保健室または、ほふく室で安静にし、熱救急シート、氷まくらなどの対応をしながら 様子を見させていただいております。また、高熱や体調が思わしくない場合は、再度、保護者に連絡をとると ともに、嘱託医、かかりつけ医に相談し、受診をさせていただいております。保育所は、嘱託医、保健センタ ーと連携を持ちながら対応しておりますが、ご意見をいただきました看護師の配置につきましては、本市の状 況を踏まえながら研究させていただきたいと存じます。 続きまして、年度途中の入所についてでございます。年度途中入所は、平成15年度は71人、平成16年度は73 人、今年度は9月現在で39名の途中入所がございました。入所理由は、家庭の状況、転入等、さまざまでござ います。また、定員に対する入所率は、9月現在、公立保育所では76.8%であり、数字の上では入所していた だける状況ではございます。しかし、議員さんもご存じのとおり、保育所には最低基準の制度がございます。 保育士1人が見られる子どもの数、子ども1人当たりの保育室の面積等が法律で定められております。また、 保育所は基本的に子どもの年齢別によりクラス編成を行っております。保護者が希望する時期に希望する保育 所に入所できることが理想ではございますが、同じ保育所においても最低基準の制度上、子どもの年齢により 入所できるクラスと入所できないクラスが出てまいります。保護者の方には、入所の申し込み時に第1希望か ら第3希望の保育所を書いていただき調整いたしておりますが、途中入所の場合は、このこと以外に希望され る時期に入所できる保育所の紹介等を行い、入所していただけるように努めておるのが現状でございます。な お、保護者の方には、よりスムーズに入所していただくために、できるだけ余裕を持った申し込みをお願いし たいと存じますとともに、緊急の場合は一時保育や子育てサポートクラブのご利用の検討もお願いしたいと考 えております。 続きまして、保育行政への基本姿勢についてお答えを申し上げます。国におきましては、平成16年度から、 地方分権を推進するために、いわゆる三位一体の改革が進められております。公立保育所の運営費も同年から 一般財源化となりました。さらに本年度からは、今までの各種補助事業が、税源移譲の対象や次世代育成支援 対策交付金などに移行となりました。これからの子育て支援は、平成15年7月に制定されました「次世代育成 34 支援対策推進法」に基づき策定いたしました「大和高田市次世代育成支援行動計画」に示しておりますように、 家庭が子育てに関する第一義的な責任を有しながらも、社会全体による支援に視点を置いて進めることとなっ ております。すべての子ども、子どもを持つ家庭、地域等が対象となっており、これからもさまざまな施策を 充実していかなければなりません。限られた財源を有効に活用するために、就学前児童施設への取り組みなど、 効率化を図りながら保育の充実について検討してまいりたいと存じますので、よろしくご理解を賜りますよう お願いを申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 13番巽千津子さん。 ○13番(巽千津子君) これで私の一般質問を終わらせていただきます。ご答弁ありがとうございました。 ○議長(中谷修一君) 次に、20番宮本多喜子さんの発言を許します。20番宮本多喜子さん。 〔20番(宮本多喜子君)登壇〕 ○20番(宮本多喜子君) 議長のお許しをいただきましたので、20番 宮本多喜子が、福祉部会を代表いたしまして一般質問をさせていただ きます。 障害者福祉においては、昨年10月に「グランドデザイン案」が示され て以来、「障害者自立支援法」の廃案、成立と、大きな改革がなされよ うとしています。改革のポイントとしては、「自立と共生の社会づくり」 が掲げられており、「就労の機会が少ない障害者がもっと働ける社会に 福祉側からも支援を行う」とありますが、働く意欲があるにもかかわら ず、就労の機会に恵まれず、在宅を余儀なくされたり、福祉就労しか選択できない現状からは大きな隔たりを 感じます。また、改革のもう1つのポイントは、サービスの量に応じた応益負担にあります。私が運営にかか わっている福祉作業所では、1か月の工賃が5,000円という低さです。これでは、親が元気で援助できるうちは よいが、親亡き後はどうすればよいのでしょう。生まれ育った地域で安心して暮らし続けるためには、働く場 の確保とそれに伴う所得保障がぜひとも必要です。また、今年3月に出されました「奈良県障害者長期計画 2005」でも、「就労への支援と雇用の促進」が方向として示されています。障害者本人が働き、自立して暮ら すためには、障害者の就業機会の拡大、促進が重要ですが、当市として今後の施策をどのようにお考えか、次 の3点について伺いたいと思います。 1番目は、市職員採用時における障害者雇用の促進についてお尋ねします。「障害者雇用促進法」では、身 体・知的障害者を従業員の1.8%以上雇うよう義務づけており、行政においては2.1%が法定雇用率となってい ます。当市職員650名中、障害者は18名と、行政に義務づけられている雇用率を上回る2.77%となっていますが、 障害者枠で採用された職員は、うち1名しかおりません。ほかの17名は採用後に事故で身体障害を負ったり、 内臓疾患等で障害を持った方たちがほとんどで、知的障害者はゼロと、市の障害者雇用に対する積極性が少し も感じられません。その適性に応じて、より力を発揮して働ける社会の実現を目指して、ぜひとも障害者枠の 採用人数をふやしていただきたい。正規職員の採用予定がないというのであれば、嘱託あるいはアルバイトと いった職種での採用を考えていただきたい。この点についてどのようにお考えでしょうか。 35 2番目は、委託事業、清掃、給食等における障害者雇用についてお尋ねします。清掃業務や厨房における食 器洗浄などの業務は、障害者が働くのに適した職場と言えます。当市では公共施設の清掃業務委託を19の施設 すべてにおいて行っていますが、障害者の雇用を積極的に行っている事業者はわずかという状況です。また、 保育所給食においては、今年度10月より磐園保育所で委託業務と切りかわっていますが、学校給食においては 委託の方向をどのようにお考えでしょうか。これら委託契約時の条件として、事業者へ障害者の雇用を義務づ けてはいただけないでしょうか。 3番目は、授産施設及び作業所における授産活動の促進についてお尋ねします。市内には知的障害者の施設 が4か所、精神障害者の施設が3か所あります。先ほども述べましたが、いずれも利用者は、1か月の工賃が 5,000円程度の低賃金で、9時から4時まで障害を抱えながらも懸命に働いています。中には運営費の不足から 工賃以上の負担金を余儀なくされている者もいます。また、自立支援法が施行された後は、認可施設において も、今まで以上の利用者負担の増大が必至となります。負担金を上回る工賃収入を目指すには、授産活動の充 実がぜひとも必要です。豊中市では、新成人へ配布する記念品を、授産施設へ発注しています。市で配布する 記念品等に、授産品の利用奨励をお願いしたいと思います。なお、2年前よりクリーンセンターでは、資源分 別に係る障害者団体への委託事業が行われており、障害を持つ青年たちが、日々働く喜びを感じながら作業に 取り組んでおります。市長さんはじめ関係部署の皆様方のご理解があってのことと、関係者一同大変感謝いた しております。今後は、これら委託事業の拡大等、さらなる授産活動の支援、促進をお願いしたいと思います。 当市が専門職以外の新規職員採用を見合わせているのは、市職員の人員を減らす方向で行革が進められている ものと理解していますが、低コストを追求するのであれば、障害者施設も役所の中で賄える業務があるのでは ないかと考えます。この点、市としてお考えがあるのでしょうか。 以上、3点についてお答えください。 ○議長(中谷修一君) 江南企画調整部次長。 ○企画調整部次長(江南博仁君) 20番宮本議員さんの市職員採用における障害者雇用についてのご質問にお 答えを申し上げます。 本市の障害者雇用につきましては、平成10年度に2名、平成11年度に1名の障害者採用枠を設けて、職員の 採用試験を行ったところでございます。平成10年度は、合格者のうち1名が辞退され、平成11年度は2名の応 募がございましたが、いずれも合格基準に達しなかっ たため、結果的に障害者枠で採用された職員は1名と なっております。しかしながら、今後も「障害者の雇 用の促進等に関する法律」の法定雇用率を尊重いたし まして、状況に応じ障害者採用枠を設けて、障害者職 員採用を実施いたしたいと考えております。また、障 害者を対象とした嘱託員、臨時職員の採用ということ でございますが、現在、一部業務委託等の中で、障害 者の皆さんのお力を活用させていただき対応している 36 ところでございますので、よろしくご理解を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 守川市民商工部長。 ○市民商工部長(守川喜偉君) 20番宮本議員さんの障害者の就業機会の拡大、促進についてのご質問にお答 え申し上げます。まず、事業者へ障害者の雇用を義務づけられないかとの質問でありますが、ご承知のように、 障害者の雇用につきましては、「障害者の雇用の促進等に関する法律」に規定されておりますように、国また は地方公共団体、56人以上の従業員を雇用する一般事業主については、障害者の方々の雇用についての義務規 定が設けられております。障害者の雇用の一層の促進と職業安定を図るため、障害者雇用率制度の厳正な運営、 職業リハビリテーションの提供等の制度、施策を十分ご理解いただき、より多くの障害者の方々が働くことを 通じて社会に参加し、生きがいを実感できる社会の実現にご協力いただけるよう、ハローワーク、奈良県障害 者雇用促進協会等とも連携を密にし、各事業者にも働きかけてまいりたいと考えております。 近年、障害者を取り巻く環境は大変厳しく、障害者の方々の雇用は重要な課題であると認識をしております。 現在、クリーンセンターにおいて障害者の方々の雇用を行っているところであります。それらの方々は大変熱 心に仕事をされており、喜んでいるところでもあります。今後、財政的に一定の見通しがつき次第、障害者の 方々の雇用の拡大をも視野に入れてまいりたいと考えております。ご理解をいただきますようお願いいたしま す。 次に、公共施設の清掃や給食等、市の委託事業について、委託業者に障害者の雇用を義務づけられないかと のことでありますが、市の施設の清掃業務や給食調理の派遣業務につきましては、ほとんど委託している業者 が市内の零細企業でございます。その従業員の状況でございますけれども、パートでありますとかアルバイト といった方々が多くを占めているのが現状でありまして、こうした事業者に障害者の雇用を義務づけることは 法的にも難しいかと思います。ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 釜本健康福祉部次長。 ○健康福祉部次長(釜本典幸君) 宮本議員さんの授産所及び作業所への委託事業の拡大についてのご質問に お答え申し上げます。障害をお持ちの方が、住み慣れた地域で暮らし、仕事につき、それぞれお持ちの能力を 発揮していただき、生きがいを見つけていただくことは大変すばらしいことと存じます。障害者の方々の雇用 につきましては、事業所などの理解が深まり、年々雇用の改善が図られてはいるものの、依然として障害者を 取り巻く環境は厳しい状況が続いております。このような中、多くの障害者が働く機会を望まれている状況で あり、求職者の就職の促進が大きな課題となっております。クリーンセンターでは、平成13年度より資源を有 効に利用し環境を守る目的で、資源分別などの作業を直営で行っております。この分別作業について、作業所 より平成16年度は2名の障害者の方に就労いただき、平成17年度には委託事業の拡大ということで1名の増員 を行い、現在3名の方に就労いただいており、作業量の推移を勘案しながら委託業務の拡大支援に努めてまい りたいと考えております。今後、奈良県福祉人材センター、ハローワークなど、関係機関と連絡をより強化し、 障害者雇用の促進と安定の取り組みを推進してまいりたいと考えております。どうかよろしくご理解賜ります ようお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 20番宮本多喜子さん。 37 ○20番(宮本多喜子君) これで私の一般質問を終わらせていただきます。ご答弁ありがとうございました。 ○議長(中谷修一君) 次に、14番田丸かよ子さんの発言を許します。14番田丸かよ子さん。 〔14番(田丸かよ子君)登壇〕 ○14番(田丸かよ子君) 議長のお許しをいただきましたので、14番 田丸かよ子が教育部会を代表いたしまして一般質問させていただきま す。 食育についてお伺いいたします。食育は、教育の一環として重要な 部分を占めます。特に幼児期の給食には大変意義深いものがあります。 幼児期に食べるものは、その後の人生の食生活に大きな影響を及ぼし ます。みんなと一緒に食べることで、苦手な野菜でも少しずつ食べら れるというようになるなど、教育的な意義は大きなものがあります。 また、中学生の学校給食の所要栄養基準にも、1日の3分の1の830キロカロリーを摂取するように決められて います。育ち盛りの子どもたち、小さな弁当箱1つでは十分な栄養がとれません。 私の身近にいる子育て真っ最中の母親たちに、学校教育に対する願いを聞き取り調査いたしました。60名の 方から回答がありました。その中では、幼稚園給食5日制希望、3年保育希望、子どもの安全確保と安心して 遊べる場を希望、中学校の給食希望、学力低下に対する対策や土曜日授業希望、制服の自由化、学童保育の延 長でした。その中で一番多かった希望は、幼稚園の給食5日制でした。本市の幼稚園は2年保育で、3日の給 食制という形が20年前と何ら変わっていないのです。その間、社会も女性の生き方も多様化しています。その ため保育ニーズも多様化しています。幼稚園の給食5日制にすることで、保育時間が延長できます。保育時間 が延長されることでのメリットはたくさんあります。1つには、少子化のために近所で子どもが少なくなり、 帰宅後、友達と遊ぶ機会が少なくなって家庭に閉じこもってしまうのです。2つ目に、いろいろな事件があり、 安心して子どもを外で遊ばせることができません。子ども同士でけんかや遊びの中で人間形成がはぐくまれる のですが、その時間が短かくなってしまっています。3つ目には、子育てが落ち着けば母親も社会に進出した いのですが、給食3日では保育時間も短く、社会参加できないのです。 以上の理由から、幼稚園の給食5日制の早期実現をしていただきたいのですが、そのために次のことをお伺 いいたします。本市の幼稚園では8校とも小学校の給食室でつくられていますが、幼稚園の給食のある日とな い日の調理の方の人数はどのようになっていますか。2つ目、5日制にすることにより、どのような問題があ るのかをお伺いいたします。また、問題があるとすればどのようにすればいいかをお教えください。 次に、中学校の給食についてお伺いいたします。聞き取り調査の中に、中学校の給食希望も多くありました。 私が子育てをしていた15年前も要望してきましたが、現在も何ら変わっていません。今は近隣の市町村では、 どの市も何らかの形で給食があります。給食制度がないのは本市だけです。財政難の折、介護保険でもホテル コストは利用者負担になっております。子育て中の母親たちの調査でも、市で全部負担してくださいとは申し ておりません。ほかの市も民間委託でやっておられるところがほとんどです。参考にしていただきたい香芝市 では牛乳給食があり、2年前からは弁当給食も始まっています。教育委員会に中学校の専属の栄養士がいます。 38 メニューは統一で、献立表を各学校に配布し、当日の朝、注文することもできるそうです。本市も長年にわた りパンの販売があり、昨年からは弁当販売も始まっておりますが、すべて業者に任せるのではなくて、教育委 員会でメニューや栄養の管理をしていただきたいと思います。できれば給食センターをつくっていただきたい のですが、いかがでしょうか。 中学校の給食早期実施をしていただくために次のことをお伺いいたします。本市の中学校の給食実施をする ことにより、どのような問題があるのか、また問題があるとすれば、どのようにすればいいのかをお教えくだ さい。本市はマンションや建て売り住宅がたくさんあります。食育を充実することが住宅の選択肢の1つにな れば、若い人たちもふえるのではないかと期待しています。本市の発展のため、ぜひ幼稚園の給食5日制、中 学校の給食制度の早期実現に向けてのお考えをいただきたいと思います。 最後になりましたが、昔、イギリスが財政難に陥ったとき、首相のサッチャーさんが言われた言葉を私は今 でもはっきりと覚えています。それは「お母さん、自分の子どものミルク代ぐらい出しなさい」という言葉で した。本市にお金がないのなら、みんなで知恵を出し合って考えていこうではありませんか。もっと保護者の 方たちと話し合い、育ち盛りの子どもたちに、よりよい給食制度をよろしくお願いいたします。 ○議長(中谷修一君) 楠教育長。 ○教育長(楠征洋君) 田丸議員さんの幼稚園の給食5日制の実施についてのご質問にお答え申し上げます。 幼稚園の目的は、幼児を保育し、適当な環境を与えてその心身の発達を助長するためとされています。そう した目的で設置されていますが、現在、少子化社会が進行する中、保護者の幼児教育への関心やニーズが多様 化し、幼稚園教育を取り巻く環境は変化しています。保育所、幼稚園それぞれに設立目的、役割がございまし て、保護者の就労状況に応じて、保育所、幼稚園でそれぞれ子どもたちをお預かりいたしております。幼稚園 では現在、4歳児、5歳児を保育いたしておりますが、新たな事業として、未就園児親子ふれあい広場、園庭 開放、預かり保育、保育参加など、取り組みをいたしております。学校週5日制が実施されたとき、幼稚園の 保育時間延長を含め、給食5日制も検討いたしましたが、保育時間延長により、いろいろな課題があり、実現 せず現在に至っております。今後、本市の就学前教育の大きな課題の1つとして取り組まなければならないと 考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 赤井教育委員会事務局長。 ○教育委員会事務局長(赤井勉君) 田丸議員さんの中学校給食についてのご質問にお答え申し上げます。 ご承知のように、中学校の昼食につきましては、原則、弁当持参になっておりますが、従前からパン販売を 実施しており、昨年からは、業者に中学生のカロリー摂取量を考えての弁当及びメニューの事前配布により、 弁当販売を実施しております。小学校におきましては、ご承知のように、自校式の調理によって給食を実施し ておりますが、中学校においても、小学校と同様の給食あるいはセンター方式の給食施設設置については、学 校の規模、生徒指導上の問題等々があり、学校とも何度か協議してまいりました。実施するとなりますと、人 的あるいは施設整備費等の財政的経費が相当の負担となると考えられます。全面的導入は、現財政状況におき ましては非常に厳しい状況にあると考えております。どうぞよろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 14番田丸かよ子さん。 39 ○14番(田丸かよ子君) これで私の一般質問を終わらせていただきます。ご答弁ありがとうございました。 ○議長(中谷修一君) 次に、10番清水みゆきさんの発言を許します。10番清水みゆきさん。 〔10番(清水みゆき君)登壇〕 ○10番(清水みゆき君) 議長のお許しをいただきましたので、10番 清水みゆきが教育部会を代表いたしまして一般質問させていただきま す。 まず最初に、就学前教育についてお伺いいたします。就学前児童は、 平等に教育を受ける権利があり、そのことを受け、政府が保育園児、 幼稚園児の一元化について、平成8年に地方分権推進委員会において、 幼稚園、保育所の連携強化と施設の共有化、弾力的な運営の確立をす るように勧告され、本市も前向きに検討されていることと思います。 また、平成17年に奈良市帯解でモデル事業として実施され、平成18年御所市が実施、平成19年に橿原市が実施 と聞いております。本市の保育所は公立10か所、私立3か所あります。幼稚園については公立8か所、私立3 か所あります。少子化に伴い、子どもの人数は幼稚園児については、昨年と比べて100名近く減少しております。 保育児童については約70名減少しております。 そこでお伺いいたします。1つ目、本市の総合施設を実施される予定がおありなのか、あるとすればいつか ら実施されるのか、また年次計画についてお伺いいたします。2つ目、総合施設実施について、職員交流、職 員研修、施設準備等の課題、実施に向けての問題点と課題、今後の取り組みについてお伺いいたします。3つ 目、総合施設の中に病児保育の実施に向けての可能な時期、職員研修、施設準備等の課題、実施に向けての問 題点と課題、今後の取り組みについてお伺いいたします。 病児保育の問題については、議会傍聴の折、本議会でも質問され、必要性を痛感されていることとお察しい たします。私自身3人の子どもを育てながら勤務ができたのは、勤務施設に託児所があり、軽度の病気のとき も託児所の保育士さんが、保育を引き受けてくださったからだと今でも感謝しております。子どもは病気もし ます。抵抗力をつけて成長するのです。保育の中には病児保育は不可欠です。 次に、就学児の学童保育についてお伺いいたします。少子高齢化に伴い児童数も減っておりますが、地域で 子どもたちを生み、育てていかなければならない状況です。女性の社会参加がますます増加し、保育の対応も 時代の変化に即応していかなければならないのです。小学校において、学童ホームの利用状況は、平成16年度 343名、平成17年現在384名と増加しています。現状では待機児童もおられると聞いております。指導員1名か ら4名の方が児童数10名から74名の方を指導されているのです。 そこでお伺いいたします。保育の充実に向けて、現在の内容以外に新たなことをお考えになっておられるの かお伺いいたします。2つ目、そのための人材活用については、地域の方々の人材の活用を考えておられるの かお伺いいたします。3つ目、保育時間については、現状のままと考えておられるのか、改善される予定はあ るのか、改善されない場合は、問題点と今後の課題をお伺いいたします。 最後になりましたが、高等学校と看護専門学校についてお伺いいたします。最近は大学進学率も高くなって 40 おりますが、本市の高等学校については県立高校2校、本市の高校1校、私学1校と合計4校ございます。県 立高校は少子化に向けて統廃合されております。本市において職業人の育成には市商高校と看護専門学校は欠 かすことができない学校です。商業高校は商いのまちのためにつくられた高校です。県内の高校の入学数が減 少している中、市商高校は毎年学生数が維持できており、人気の高さが考えられます。 また、看護専門学校についても、市立病院が存続する限り欠かせない学校です。看護学校は、昭和43年に附 属准看護婦養成所を皮切りに、市立高等看護学院、市立看護専門学校を経て、昭和61年4月より現在の3年制 レギュラー学校と変遷しております。市立病院において看護師の職員割合は55.2%と半数以上を占めておりま す。どの病院でも看護師不足は慢性化している中、看護学校があるので毎年卒業生が10数名就職されて補充さ れているのです。現在の市立病院において、一般病床295床、療養病床25床で、看護体制は2対1A看護をされ ており、市立病院のハード面の問題である小病棟が多いため、看護師の数が減少すれば入院患者様のサービス は低下します。また、若い看護師は結婚され、子どもを生み育てておられます。その人数は30数名の方が産休・ 育休をとられております。看護職員の2割弱の方が少子化の中、生み、育てておられるのです。このような看 護師不足の改善のためにも看護学校が必要です。看護学校については、高度医療に対応でき得る看護師を育成 されるのか、今では薬剤師6年、臨床心理士6年と、大学での学習量が多く深まっております。看護師も教育 の延長が言われております。今以上に質のよい看護サービスを市民に提供でき得る人材の育成に向けては、認 定看護師、専門看護師の育成も必要になります。香芝市に畿央大学ができ、学生がふえ、まちが活性化してお ります。 そこでお伺いいたします。1つ目、本市の職業人教育に向けて、今後どのように考えておられるのかお伺い いたします。市商高校について、職業高校として他の職業人も育てていき幅を広げていくのか、今後、どのよ うなビジョンがおありなのかお伺いいたします。2つ目、看護学校の今後をどのように考えておられるのかお 伺いいたします。以上、本市における職業人の育成についてのビジョンをお伺いいたします。本市において「教 育の大和高田市」として誇れる質の高い教育の提供にますますお力を注いでいただきたいと望みます。 以上で、教育部会の質問を終わりますが、人の育成に力を注いで、大和高田市のさらなる教育施設のハード 面、ソフト面の質の向上にご理解をいただけるよう期待いたします。 ○議長(中谷修一君) 吉田市長。 〔市長(吉田誠克君)登壇〕 ○市長(吉田誠克君) 清水議員さんの総合施設の実現についてのご質問にお答えを申し上げます。 幼稚園と保育所のそれぞれの制度のあり方は、家庭環境によって保育時間が異なるという違いはあっても、 基本的にはそれぞれの教育課程、保育指針のもとで保育が行われております。また、文部科学省より幼児教育 振興プログラムにおいて、幼稚園での3歳児保育、預かり保育事業の推進もあり、幼稚園と保育所との区別が なくなりつつあります。しかしながら、現在、ご指摘のとおり、国においても文部科学省と厚生労働省の二元 制度であり、補助金をはじめ保育料、教員の資格、施設の整備等の問題が山積しております。 このような中にあって、行政におきましても、幼保一元化を目指すには、幼稚園、保育所がともに目的、過 去の経緯も含め、解決をしなければならない問題がたくさんあり、難しい状況にあります。また、病児保育に 41 つきましても、施設、人員等さまざまな課題があり、難しい状況にございます。近年の出生数の減少により、 少子化対策及び行財政改革の推進を踏まえ、就学前児童の平等な保育、教育を保障するためにも、施設の効率 的、効果的な活用を図るとともに、就学前施設として整備を行わなければならないと考えております。国にお きましても、幼保一元化を目指した総合施設は、現時点では試行の段階にあり、財政措置等の具体的な内容が 明らかにはなっておりません。将来の幼保一元化を目指しつつ、施設の共用等も含め、教育委員会、健康福祉 部に今、指示しているところでございます。何とぞご理解を賜りますようにお願いを申し上げます。 その他の質問については、各担当からお答えを申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 楠教育長。 ○教育長(楠征洋君) 清水議員さんの学童保育についてのご質問にお答え申し上げます。 女性の社会参加がますます増加する中で、小学生、とりわけ低学年における児童の学童保育が社会の要望で ございます。そうした社会情勢にこたえるために、児童ホームの役割はますます重要になってまいります。児 童ホームにおける保育内容は、児童が自由に学習し、読書をし、また適切な遊びのできる環境のもとに、児童 の健康、衛生及び安全に配慮した保育を行うものであります。現在、指導員の新規募集につきましては、保育 士、幼稚園、小学校教諭のいずれかの資格がある方を指導員として雇用しております。雇用にあたりましては、 地域の方々の人材活用を考慮いたしており、今後もそういう方向で雇用してまいりたいと考えております。 放課後、児童指導員の資質向上のため、県主催の研修会等に参加し、資質の向上を図り、その成果を児童の 健全育成に活かしてまいります。開設時間につきましては、通常、放課後から午後5時30分であり、小学校の 授業または行事がない日及び土曜日は、午前9時30分から午後5時30分まででございます。時間延長について は、各児童ホームのおのおのの事情等もあり、現行のままでお願いいたしたいと思っております。よろしくご 理解賜りますようお願い申し上げます。 それから、同じく高等学校の今後のビジョンについてでございますが、高田商業高校は平成17年10月1日現 在、15学級を擁し、588名の生徒が学んでおります。昭和29年4月に開校して以来、「礼儀・清純・誠実」を校 訓として、高田商業高等学校を卒業すれば就職に有利なのは当然ですが、平成元年度にはカリキュラムに進学 コースを組み入れ、進路の保障のできる高校として社会に貢献しています。その結果、平成元年の進学率は 20.83%でしたが、平成10年度は半数を超え59.04%となり、平成16年度の進学者は4年制大学が52名、短期大 学が32名、専門学校が37名、海外留学生が2名、合計進学率は63.73%となり、大きな成果を上げております。 社会の変化に伴う教育の多様化にも柔軟に対応する高田商業、スポーツ・文化活動面でも多大の成果を上げる 高田商業、さわやかですがすがしい高田商業と評価されておると、そういうように思っております。 また、近年の科学技術の進歩は目覚しく、それに伴い、就職構造は大きく変化してまいっていますが、将来 のスペシャリストの育成をするため、ビジネス活動に必須の会計活用能力、コンピュータやネットワーク活用 できる情報活用能力、経済社会で強く求められている起業家精神、外国語によるコミュニケーション能力など を育成、向上させるための効果的な教育活動も推進しております。よろしくご理解願いたいと思います。 以上でございます。 ○議長(中谷修一君) 森本市立病院事務局次長。 42 ○市立病院事務局次長(森本正治君) 引き続きまして、看護学校の今後のビジョンについてということのご 質問にお答えを申し上げます。 看護専門学校につきましては、議員さんもご指摘のとおり、昭和43年4月に設立されました附属准看護婦養 成所を皮切りにいたしまして、市立高等看護学院、市立看護専門学校を経て、昭和61年4月から現在のレギュ ラーコースへと変遷及び充実してまいりました。その間、市立病院における最大の課題であります看護職員の 人材確保に大きく貢献してまいりました。現在の市立病院におきます看護職員の状況につきましては、いろい ろな諸般の事情があり、人材の確保に大変苦慮いたしておるところでございます。今後におきましても、看護 学校が看護師の安定的な人材確保に欠かせないものと考えております。また、今後の看護教育の内容がより高 度で専門性が要求されるようになり、看護教育制度が複雑かつ多様化することが予想されます。本市におきま しても、そのときのニーズに柔軟な対応ができる教育体制の確立を目指し、今後も努力してまいりたいと考え ておりますので、何とぞご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(中谷修一君) 10番清水みゆきさん。 ○10番(清水みゆき君) これで私の一般質問を終わらせていただきます。ご答弁ありがとうございました。 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 日程第7 大和高田市女性模擬議会宣言について ○議長(中谷修一君) 次に、日程第7、大和高田市女性模擬議会 宣言を行います。 15番中山雅子さんの宣言の朗読を許します。15番中山雅子さん。 〔15番(中山雅子君)登壇〕 ○15番(中山雅子君) 議長のお許しをいただきましたので、15番 中山雅子が、大和高田市女性模擬議会を代表いたしまして宣言文を 朗読させていただきます。 大和高田市女性模擬議会宣言。私たちは、政策、方針決定の場へ の女性の参画を促進し、市政への関心を深め、男女共同参画社会の実現を積極的に推進するため、「女性模擬 議会」を開催しました。女性が参政権を得てから、半世紀が過ぎようとしていますが、政策決定の場に女性が 占める割合は、依然として低いままです。「男女共同参画社会の実現を」といわれても、現実はまだまだ男性 主体のまちづくりです。次世代を担う子どもたちを育む地域環境を守り、よりよいまちをつくり上げるために は、女性の意見も反映し、「男」と「女」という考えではなく、「人」として生きていける社会が必要です。 「女性模擬議会」では、21世紀を切り開く豊かなまちづくりを進めていくために、私たちが感じた疑問を質問 という形で表現しました。また、5つの部会の中で討論を重ね、意見をまとめ、それぞれが提言をしました。 『まちづくり部会』提言。「すべての人にやさしいまちづくり」「住み続けたいまちづくり」をテーマに、 市民と情報を共有し市民が市政に参画していく、市民力のあるまちづくりを目指す。 『行財政改革部会』提言。「開かれた議会」「行政における本来の市民サービス」について、未来を見据え、 市民の立場にたった市政の実現を目指す。 43 『男女共同参画部会』提言。市民一人ひとりが、それぞれの個性と能力を発揮できる社会の実現を目指し、 女性の登用と次世代を担う子ども達への平等教育の徹底。 『福祉部会』提言。社会的に弱い立場の人たちが安心して豊かに暮らせるまちが、すべての人が安心して暮 らせるまち。 『教育部会』提言。家族・地域の人たちと共に子どもを生み、育て、一人ひとりが自ら考え納得し、行動で きる力を持った人間を育てていけるよう支援していく。 以上の提言を実現していくためには、市民と行政の協働が求められます。それぞれが責任と役割分担に基づ いて、お互いの立場を尊重しながら、情報を共有し、課題を解決していくことが必要です。そのためには、市 民の声がまちづくりに反映できる、システム及び学習の場を、ぜひつくっていただきたいと思います。私たち は、「女性模擬議会」の経験を活かし、市民が本当に望んでいる社会をつくるため、今日から力いっぱい行動 していくことを宣言します。 平成17年10月22日、大和高田市女性模擬議会議員一同。 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ○議長(中谷修一君) 以上で、日程は終了いたしましたので、これで閉会いたしたいと存じます。 議員各位におかれましては、議事運営にご尽力をいただき、厚くお礼申し上げます。各執行機関におかれま しては、女性模擬議会の意思を十分尊重の上、市政を執行されますよう要望しておきます。 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ○議長(中谷修一君) 市長の閉会のあいさつがございます。吉田市長。 〔市長(吉田誠克君)登壇〕 ○市長(吉田誠克君) 女性模擬議会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 本日は、女性模擬議会の議員の皆様には、長時間にわたり活発なご議論をいただき、また、貴重な意見を賜 り、まことにありがとうございました。さらに本市の市議会議員様をはじめ、多くの皆様方の傍聴をいただき ましたことに深く感謝、御礼を申し上げたいと思います。今回の女性模擬議会が、所期の目的が達成できたと 心から感謝を申し上げたいと思います。 なお、皆様方から賜りましたご意見につきましては、その意を踏まえまして、今後の市政運営に参考にさせ ていただきたいと考えております。皆様方におかれましては、今後、この女性模擬議会での経験を活かしてい ただきまして、地域のリーダーとして活躍をしていただきますことを期待申し上げますとともに、本市の行政 により一層のご理解、ご協力を心からお願いを申し上げまして、お礼のごあいさつを申し上げます。本当にご 苦労さまでした。 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ○議長(中谷修一君) これをもって、大和高田市女性模擬議会を閉会いたします。 午後4時37分閉会 44 以上、会議の顛末を記載し、その事実に相違ないことを証し、署名する。 平成17年10月22日 大和高田市女性模擬議会 議 会 議 長 中 谷 修 一 印 署 名 議 員 出 野 美奈子 印 署 名 議 員 鵜 山 洋 子 印 署 名 議 員 金 田 雅 子 印 署 名 議 員 北 条 由美子 印 45 大和高田市女性模擬議会宣言 私たちは、政策・方針決定の場への女性の参画を促進し、市政への関心を深め、男女共 同参画社会の実現を積極的に推進するため、 「女性模擬議会」を開催しました。 女性が参政権を得てから、半世紀が過ぎようとしていますが、政策決定の場に女性が占 める割合は、依然として低いままです。「男女共同参画社会の実現を」といわれても、現実 は、まだまだ男性主体のまちづくりです。 次世代を担う子どもたちを育む地域環境を守り、よりよいまちをつくり上げるためには、 女性の意見も反映し、 「男」と「女」という考えではなく、「人」として生きていける社会 が必要です。 「女性模擬議会」では、21世紀を切り拓く豊かなまちづくりを進めていくために、 私たちが感じた疑問を質問という形で表現しました。 また、5つの部会の中で討論を重ね、意見をまとめ、それぞれが提言をしました。 『まちづくり部会』提言 「全ての人にやさしいまちづくり」「住み続けたいまちづくり」をテーマに、 市民と情報を共有し市民が市政に参画していく、市民力のあるまちづくりを目指す。 『行財政改革部会』提言 「開かれた議会」「行政における本来の市民サービス」について、 未来を見据え、市民の立場にたった市政の実現を目指す。 『男女共同参画部会』提言 市民一人ひとりが、それぞれの個性と能力を発揮できる社会の実現を目指し、 女性の登用と次世代を担う子ども達への平等教育の徹底。 『福祉部会』提言 社会的に弱い立場の人たちが安心して豊かに暮らせるまちが、すべての人が 安心して暮らせるまち。 『教育部会』提言 家族・地域の人たちと共に子どもを生み、育て、一人ひとりが自ら考え納得し、 行動できる力を持った人間を育てていけるよう支援していく。 46 以上の提言を実現していくためには、市民と行政の協働が求められます。 それぞれが責任と役割分担に基づいて、お互いの立場を尊重しながら、情報を共有し、 課題を解決していくことが必要です。 そのためには、市民の声がまちづくりに反映できる、システムおよび学習の場を、ぜひ つくっていただきたいと思います。 私たちは、 「女性模擬議会」の経験を生かし、市民が本当に望んでいる社会をつくるため、 今日から力いっぱい行動していくことを宣言します。 平成17年10月22日 大和高田市女性模擬議会議員一同 47 資 料 大和高田市女性模擬議会開催要綱 第1条 目的 女性の政策・方針決定の場への参画を促進し、市政への関心を深め、あらゆる分野 において男女が互いに尊重し認め合う、男女共同参画社会の実現を積極的に推進する ため、 「大和高田市女性模擬議会(以下「女性模擬議会」という。 ) 」を開催する。 第2条 議員資格及び決定 大和高田市内に在住する20歳以上の女性を一般公募し選出する。 なお、応募の作文並びに参加申込書の記入内容により、審査・決定した者を女性模擬 議会議員とする。 第3条 議員定数 女性模擬議会の議員定数は20人とする。 第4条 募集方法 (1)広報誌やまとたかだ6月号で募集する。 (2)参加申込書並びに作文を提出する。 第5条 開催日時 平成17年10月22日(土) 午後1時∼4時 第6条 開催場所 大和高田市議会議場 第7条 運営方式等 (1)市議会議場を使用し、大和高田市議会における審議方式を基本とした「模擬議会」 とする。 (2)女性模擬議会議長は、大和高田市議会議長が行う。 (3)議会は一般質問の形式により行い、質問内容を事前に通告する「質問通告制」を 採用する。 (4)質問者は10名程度とし、質問時間は一人5分以内とする。 (登壇、降壇時間含 む) 48 大和高田市女性模擬議会議員・傍聴者募集要項 女性の政策・方針決定の場への参画を促進し、市政への関心を深め、男女共同参画 社会を実現することを目的として女性模擬議会を開催する。 1.開催期日 平成17年10月22日(土)午後1時00分∼4時00分 2.会 場 大和高田市議会議場 3.主 催 大和高田市・大和高田市議会 4.議員定数 20人 5.議員資格 大和高田市在住で20歳以上の女性 6.議員募集方法 広報誌やまとたかだ6月号で募集案内をする。 7.提出書類 ①大和高田市女性模擬議会参加申込書(様式あり) ②作文(A4用紙に 400 字程度にまとめる・ワープロ打ち可) テーマ「市政に望むこと」 8.質問について 質問者 10名程度 質問は1人5分以内(登壇、降壇時間も含む) 再質問、関連質問は認めない。 9.議員応募締切 平成17年6月30日(木)必着 10.申込み方法 郵送又は持参で大和高田市女性模擬議会事務局(男女共同参画 推進室)へ申込みをする。 11.議員の決定 応募の作文並びに参加申込書の記入内容により審査・決定する。 12.事前学習会等 ・事前学習会 〔日程〕 8月2日(火)∼9月6日(火) 毎週火曜日計6回 午前10時∼正午(第3回のみ午前9時∼正午) 〔場所〕 中央公民館1階視聴覚室 〔講師〕 NPO法人フィフティ・ネット 代表理事 森屋裕子 (第4回のみ 大和高田市市民商工部長 守川喜偉) ・各部会での学習会(質問内容の検討) ・平成17年9月定例市議会一般質問傍聴 ・リハーサル 49 13.傍聴者募集 ①資格・人数 ②募集案内 ③申込方法 ④応募締切 ⑤傍聴者の決定 14.その他 市内在住の男女25名(中学生以上) 広報誌やまとたかだ9月号に掲載 往復はがきにて申込み ・往信用裏面に、住所、氏名、年齢、電話番号、託児希望の有 無を記入 ・返信用表面に自身の郵便番号、住所、氏名を記入(裏面は白 紙のまま) 平成17年9月22日(木)必着 ・応募者が多数の場合は抽選により決定する。 ・応募者全員に返信はがきにて、傍聴可か否かの通知をする。 ・決定者については、返信はがきを当日の入場券とする。 託児ルーム 予約申込制、利用料は無料。 (傍聴申込時に、はがきに、子どもの名前、年齢、性別を記入し、託 児を申込む) 50 事前学習会日程表 【大和高田市女性模擬議会研修セミナー】 日 程 時 間 講 師 内 容 備考 第1回 8/2 10時∼12時 (火) NPO法人フィフティ・ネット みんなが幸せな社会のために ∼男女共生の視点から∼ 公開 講座 第2回 8/9 10時∼12時 (火) NPO法人フィフティ・ネット 代表理事 森屋裕子 女性を議会に! ∼政策決定のしくみ∼ 公開 講座 議会事務局次長 小林孝之 わがまち“やまとたかだ”を知る ∼議会のしくみ∼ NPO法人フィフティ・ネット あなたが政治のキーポイント ∼みんなでエンパワ−メント∼ 9時∼10時 第3回 8/16 (火) 10時∼12時 第4回 代表理事 森屋裕子 代表理事 森屋裕子 10時 ∼10時15分 大和高田市長 吉田誠克 任命辞令式 市長あいさつ 8/23 10時15分 (火) ∼11時45分 市民商工部長 守川喜偉 わがまち“やまとたかだ”を知る ∼現状と未来∼ 奥本英子議員 11時45分 沢田洋子議員 ∼ 12時30分 友田順子議員 女性市議会議員との交流会 第5回 8/30 10時∼12時 (火) NPO法人フィフティ・ネット 第6回 9/6 10時∼12時 (火) NPO法人フィフティ・ネット 代表理事 森屋裕子 代表理事 森屋裕子 行動をおこそう ∼議員としてできること∼① 行動をおこそう ∼議員としてできること∼② ■研修会場 中央公民館 1階視聴覚室 51 公開 講座 事前学習会以降の取組 【部会会議日程】 部会名 日 程 時 間 会 場 9月19日(月) 10:00∼15:30 市役所3階東会議室 まちづくり 10月 1日(土) 15:00∼16:30 公民館1階視聴覚室 9月17日(土) 13:30∼16:00 公民館第4講座室 行財政改革 10月 1日(土) 15:00∼16:30 公民館1階視聴覚室 男女共同参画 福祉 内 容 一般質問者・部会報告者・署名議員 の決定、質問内容の調整 一般質問・部会報告内容調整 一般質問者・部会報告者・署名議員 の決定、質問内容の調整 一般質問・部会報告内容調整 8月31日(水) 10:00∼13:00 公民館ロビー 意見交換 9月12日(月) 10:00∼12:00 市役所3階レセプトルーム 一般質問者・部会報告者・署名議員 の決定、質問内容の調整 9月20日(火) 10:00∼12:00 ロッテリア 一般質問・部会報告内容調整 10月 1日(土) 15:00∼16:30 公民館1階視聴覚室 一般質問・部会報告内容調整 10月 3日(月) 10:00∼12:00 市役所3階西会議室 一般質問・部会報告内容調整 9月13日(火) 13:00∼16:30 公民館1階婦人会議室 一般質問者・部会報告者・署名議員 の決定、質問内容の調整 10:00∼11:50 公民館1階視聴覚室 9月22日(木) 一般質問・部会報告内容調整 10月 1日(土) 15:00∼16:30 公民館1階視聴覚室 一般質問・部会報告内容調整 9月13日(火) 10:00∼12:00 公民館1階婦人会議室 一般質問者・部会報告者・署名議員 の決定、質問内容の調整 9月22日(木) 10:00∼11:45 公民館1階婦人会議室 一般質問・部会報告内容調整 9月26日(月) 12:30∼14:30 市役所3階西会議室 一般質問・部会報告内容調整 9月30日(金) 13:30∼15:30 市役所3階西会議室 一般質問・部会報告内容調整 教育 【市議会傍聴】 9月27日(火)10:00∼17:00 市役所4階市議会議場 【部会長会議】 9月28日(水)13:30∼15:30 公民館1階婦人会議室 【全体会議】 10月 1日(土)13:30∼15:00 公民館1階視聴覚室 【リハーサル】 10月15日(土)13:00∼16:00 市役所4階市議会議場 52 女性模擬議会研修セミナー第 4 回(8/23) 女性市議会議員との交流会(8/23) 女性模擬議会研修セミナー第 5 回(8/30) 市議会傍聴(9/27) 全体会議(10/1) 53 女性模擬議会議員名簿 議席番号 氏 名 ふ り が な 部 会 備 考 1 浅野間 良 子 あさのま りょうこ まちづくり 2 出 野 美奈子 いでの みなこ 行財政改革 書 記 3 井 上 光 江 いのうえ みつえ 男女共同参画 書 記 4 上 田 美加子 うえだ みかこ 男女共同参画 5 鵜 山 洋 子 うやま ようこ 男女共同参画 6 金 田 雅 子 かなた まさこ 福 祉 7 河 崎 直 美 かわさき なおみ 8 川 田 淳 美 かわだ あつみ 9 斎 藤 京 子 さいとう きょうこ 10 清 水 みゆき 11 部会長 男女共同参画 教 育 書 記 行財政改革 副代表 しみず みゆき 教 育 部会長 新 本 啓 子 しんもと けいこ 福 祉 部会長 12 角 南 百合子 すなみ ゆりこ 行財政改革 部会長 13 巽 千津子 たつみ ちづこ 福 祉 書 記 14 田 丸 かよ子 たまる かよこ 教 育 15 中 山 雅 子 なかやま まさこ まちづくり 16 西 尻 実 穂 にしじり みほ 行財政改革 17 藤 本 京 子 ふじもと きょうこ まちづくり 18 北 条 由美子 ほうじょう ゆみこ 福 祉 19 松 浦 文 子 まつうら あやこ まちづくり 20 宮 本 多喜子 みやもと たきこ 福 祉 54 代表 書 記 部会長 女性模擬議会部会別名簿 まちづくり 行財政改革 男女共同参画 福 祉 教 育 部 会 長 松 浦 文 子 角 南 百合子 鵜 山 洋 子 新 本 啓 子 清 水 みゆき 書 記 藤 本 京 子 出 野 美奈子 井 上 光 江 巽 千津子 川 田 淳 美 浅野間 良 子 斎 藤 京 子 上 田 美加子 金 田 雅 子 田 丸 かよ子 中 山 雅 子 西 尻 実 穂 河 崎 直 美 北 条 由美子 55 部 会 名 部会員 宮 本 多喜子 (案) 女性模擬議会議席表 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 傍 聴 席 (39席) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 新風 リベラル 自由 クラブ 11番 12番 し んも と け い こ すなみ ゆ り 自由 クラブ 自由 クラブ 13番 14番 たつみ ち づ こ こ たまる 21 自由 クラブ こ 新風 リベラル 15番 16番 17番 18番 なかやま ま さ こ に しじ り み ほ ふ じ もと き ょ う こ ほうじょう ゆ み こ 巽 千津子 田丸かよ子 中山雅子 西尻実穂 藤本京子 北条由美子 新本啓子 角南百合子 市民 フォーラム 市民 フォーラム 1番 2番 あ さ の ま り ょ う こ いで の み な こ 19番 ま つ うら あ や こ 新風 リベラル 20番 みやもと た き こ 松浦文子 宮本多喜子 新風 リベラル 新風 リベラル 新風 リベラル 公明党 公明党 公明党 3番 4番 5番 6番 7番 8番 いのうえ み つ え うえ だ み か こ うやまよ う こ かな た ま さ こ かわさき な お み 井上光江 上田美加子 鵜山洋子 金田雅子 河崎直美 日本 共産党 9番 かわだあ つみ 川田淳美 浅野間良子 出野美奈子 さ い と うき ょ う こ 日本 共産党 10番 しみず 斎藤京子 清水みゆき 敬称略 環境衛生 都市建設 収入役 部長 部長 竹田 浪越 北 市長 助役 教育長 監査委員 速記者席 吉田 米田 楠 柴原 上辻 未収金徴 健康福祉 健康福祉 収対策室 部次長 部次長 長 釜本 森本 西井 社会福祉 保健セン 課長補佐 ター所長 嶋本 吉岡 松田 皆己 総務部 企画調整 企画調整 次長 部次長 部次長 木村 土家 守川 内海 熊谷 市立病院 教育委員 教育委員 市民商工 水道局 事務局 会事務局 会事務局 部次長 次長 次長 長 次長 赤井 小原 杉浦 森本 羽山 企画調整 環境衛生 健康福祉 総務部 総務部長 部長 部次長 部長 理事 木下 吉井 市民商工 市立病院 水道局長 部長 事務局長 議 長 江南 議会 事務局長 細井 議会 男女共同 教育委員 商工振興 監査委員 事務局 参画推進 会事務局 室長 事務局長 次長 室長 次長 小林 伊東 飯田 細川 松本 秘書課 総務企画 課長補佐 課長補佐 秘書課 課長 安原 谷河 56 中田 平成17年10月大和高田女性模擬議会一般質問通告書 番号 1 氏 名 質 問 の 要 旨 答弁を求める者 答弁者 回答順番 市 長 市 長 1 ・JR高田駅から市役所通りへの電線 都市建設部 部 長 4 ・専立寺横の仮設店舗 市民商工部 商工振興室長 2 ・学校校舎の修繕について 教育委員会 事務局長 5 ・総合福祉会館 健康福祉部 森本次長 3 ・中央公民館。学校空き教室 教育委員会 事務局長 6 ・市民との情報の共有について 都市建設部 部 長 4 ・審議会委員の選任について 企画調整部 部 長 3 ・自治基本条例について 収入役 収入役 2 2.市全体を「元気な高田」にするための構想について 市 長 市 長 1 市 長 市 長 1 ・総合案内所の設置について 助 役 助 役 2 ・市職員の応対マナーについて 助 役 助 役 3 ・業務優先の名札着用について 助 役 助 役 4 市 長 市 長 1 議会事務局 事務局次長 2 環境衛生部 部 長 3 企画調整部 部 長 2 企画調整部 部 長 3 総務部 部 長 4 浅 野 間 良 子 1.住み続けたい街づくりについて ①街の美化 ②公共施設の利用基準について 2 3 4 藤 本 京 子 1.市民と情報を共有し、市民が市政に参画することについて 角 南 百 合 子 1.行革に伴う市民サービス。マイナスからプラスへ 西 尻 実 穂 1.行財政改革について ・行財政改革大綱における「市民との協力による行政の推進」 について ①具体的な方策、啓発について 2.市民が関心、興味をもつリアリティのある議会公開について ・ホームページの活用 ①議会会期や傍聴案内の掲載 ②議会や委員会の様子をインターネットで公開 ③市役所1階にモニターの設置 3.ゴミ有料化、リサイクルについて ・市民への啓発活動について ・リサイクル品の資源確保について ・低所得者への対処について 5 上 田 美 加 子 1.女性の登用について ・大和高田市における行政機関及び附属機関その他審議会委員 等における女性委員比率の現状について ・市役所職員の管理職における女性の登用について ・市内自治会における女性役員の参画状況と今後について 57 平成17年10月大和高田女性模擬議会一般質問通告書 番号 5 氏 名 質 問 の 要 旨 答弁を求める者 答弁者 回答順番 市 長 市 長 1 市民商工部 部 長 5 教育長 教育長 1 教育長 教育長 2 市 長 市 長 1 ・保育所における看護師の配置について 健康福祉部 部 長 3 ・保育所における年度途中入所について 健康福祉部 部 長 4 ・保育行政への基本姿勢について 健康福祉部 部 長 5 ・子育て家庭に理解のある職場風土づくりについて 企画調整部 土家次長 2 ・市職員採用における障害者雇用について 企画調整部 江南次長 1 ・市委託事業(清掃業務・給食業務)における障害者雇用について 市民商工部 部 長 2 健康福祉部 釜本次長 3 1.幼稚園の給食「5日」の実施について 教育委員会 教育長 1 2.中学校の給食の実施について 教育委員会 事務局長 2 市 長 市 長 1 教育長 教育長 2 上 田 美 加 子 ・「大和高田市男女共同参画プラン ビッグステップ」の見直しと今 後について 2.人材登録と派遣について 6 河 崎 直 美 1.教員の「男女共同参画」における指導について ①授業の回数について ②授業の内容について ③授業の感想、成果について ④パンフレットの配布について 2.男女混合名簿の実施状況について ・混合名簿を使用しないのはなぜか ・使用していないところへの今後の指導はどうなっているのか 7 巽 千 津 子 1.子育て支援について ・女性の年齢階級別労働力率の「M字カーブ」について 8 宮 本 多 喜 子 (1)障害者の就業機会の拡大・促進について 1.障害者雇用の促進について 2.授産施設及び作業所における授産活動の促進 ・授産所及び作業所への委託事業の拡大について 9 10 田 丸 か よ 子 (1)食育について 清 水 み ゆ き (1)総合施設(幼・保一元化)の実現について ・今後、総合施設を実施される予定があるか、あるとすれば何時 から実施されるのか、また、年次計画を、お伺いします。 ・実施可能な時期について、職員交流、職員研修、施設整備等実 施に向けての問題点と課題、今後の取り組みについて、お伺い します。 ・病児保育の実施に向けての問題点と課題、今後の取り組みにつ いて、お伺いします。 (2)学童保育について 58 平成17年10月大和高田女性模擬議会一般質問通告書 番号 10 氏 名 質 問 の 要 旨 答弁を求める者 答弁者 回答順番 教育長 教育長 3 市立病院 森本次長 4 清 水 み ゆ き ・保育の内容、今後の保育のあり方、保育時間の延長、人材活用 について、お伺いします。 (3)高等学校と看護学校の今後のビジョンについて 59 大和高田市女性模擬議会会議録 平成17年12月 大和高田市市民商工部男女共同参画推進室 〒635-8511 大和高田市大字大中100−1 TEL 0745-22-1101 内線 287
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