禁煙方法のご紹介 『タバコを吸うと頭がスッキリする』・『気分転換になる』・『なんとなく習慣です吸っている』など様々な理由で 喫煙をされている方がいらっしゃいますが、なぜタバコを吸ってしまうのでしょうか? 喫煙をするのには2つの理由があります。 ①身体的依存(薬物依存):タバコに含まれるニコチンは依存性があり、体内のニコチンが消失すると、イラ イラ・集中力が減る・頭がすっきりしないなどの離脱症状が現れるため、ニコチンを体内に取り込むためにタ バコが吸いたくなります。 ②心理的依存:タバコを吸うことが生活習慣となっており、目覚めの一服・食事の後・お酒を飲んだときなど 習慣化されており、無意識にタバコに手が伸びてしまいます。 禁煙を成功させるには、この2つの依存を無くす必要があります。 禁煙を成功させるには! 医学的に有効性が証明されている禁煙方法にはニコチン置換療法や内服薬で喫煙による満足感を抑制 するという禁煙方法があります。 ニコチン置換療法とは? 喫煙習慣をニコチン依存と捉え、ニコチンを喫煙以外の摂取法で置き換えて離脱状態を軽減しその後、置 換されたニコチン摂取量を減らしていく方法です。 ① ニコチンガム:「ニコチン置換療法」によって、禁煙時のいらいらを緩和しスムーズに 禁煙することを補助するガム製剤です。マンゴー味、スペアミント味などもあります。 吸いたくなったらガムを噛み、ニコチンの摂取量を自分で調節できます。 詳しくはこちらニコレットガム製品概要 ②ニコチンパッチ:ニコチンガムと同じ「ニコチン置換療法」です。 朝、起きたら貼って、寝る前にはがすだけ、とっても簡単な禁煙補助剤です。 医師の処方がないと使えなかったニコチンパッチが一般の薬局でも購入できるようになりました。(薬局で 簡単に入手できるメリットがありますが、医療機関に受診して保険適応となり8週間処方してもらった場合の 診療費を含む費用が約1万2000円に対し、薬局での薬代は約2万2000円かかります。保険適応になるか は下記の保険診療を受けられる人の必須条件をご確認下さい。 ■保険診療を受けられる人の必須条件 ① ニコチン依存症スクリーニングテスト(TDS)5点以上 ② ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×年数)200以上(20本×10年以上で保険適応) ③ 直ちに禁煙しようと考えている ④ 禁煙治療を受けることを文章で同意 *保険診療のよる禁煙治療を一度受けた人は1年経たないと再度受けられない ③禁煙外来: 2006年4月から禁煙治療が保険適用になりました。それに伴い、色々な病院で禁煙外来を 設け、禁煙したいがなかなか実現しなかった人が、保険適応なら頑張ってみようということで病院に通われ ています。 主に薬とカウンセリングによる治療です。 通院回数は初診を入れて5回(ニコチンパッチ を使う場合)、通院期間は3ヶ月と決まっているので、その期間に合わせて治療をしてい きます。 病院によって違いがありますが、保険適応の場合、パッチ処方で約1万2千円(8週間投 与)、バレニクレンの処方で約1万8千円(12週間投与)です。 ●禁煙治療に保険が使える医療機関 ※誰でも禁煙外来にかかることはできますが保険診療を受けるには必須条件があります。条件に満たない 場合は自己負担になります。 ◆ニコチンを含まない内服薬による禁煙方法 2008年からニコチンを含まない禁煙内服薬バレニクリン(品名:チャンピックス錠)が、禁煙治療として使 えるようになりました。 バレニクレンは医師に処方してもらう医療用医薬品で、禁煙開始1週間前から飲み始め、徐々に服用量を 増やしていくのが特徴です。1週間タバコを吸いながら服用することで、タバコを吸っても満足感が得られな いことを実感し、だんだん本数は減っていくと言われています。 通院期間は3ヶ月、通院回数は2週間ごと 計7回(初回含む)となります。(薬価収載から1年は1回14日分の処方しかできない為、ニコチンパッチの場 合と異なります。 詳しくはこちら:チャンピックス(ファイザー) 禁煙方法を選ぶ基準 医療機関で禁煙治療を受ける人 薬店でニコチンパッチ、ガムを購入する人 喫煙本数が多い人 喫煙本数が少ない人 禁煙する自信がない人 禁煙する自信が比較的ある人 過去に禁煙して禁断症状が強かった人 忙しくて医療機関を受診できないひと 精神疾患など禁煙が難しい特性を有する人 保険診療による禁煙治療の条件を満たさない 薬剤の選択など医師の判断を必要とする人 人(禁煙外来参照) 長所と短所 長所 ニコチンパッチ ニコチンガム バレニクレン ・ 使用方法が簡単 ・ 安定した血中濃度の維 ・ ニコチン摂取量の自己調 持が可能 節が可能 ・ ニコチンを含まない 食欲抑制効果により、 ・ 口寂しさを補うことが可能 ・ 離脱症状だけでなく、 体重増加の軽減が期 ・ 食欲抑制効果により体重 喫煙による満足感も抑 待できる。 増加の軽減が期待できる 制する 健康保険が適用され ・ 処方箋なしで購入可 ・ ・ ・ 短時間で効果が発現 ・ 薬) ・ る。(医療機関受診) 循 環 器 疾 患患 者 に 使 いやすい 短所 ・ 処方箋なしで購入可 ・ 突然の喫煙欲求に対 ・ 噛み方の指導が必要 処できない 歯の状態や職業によって ・ 使用法が簡単(のみ ・ 皮膚が弱い人や汗を は使用しにくい場合がある ・ 健康保険が適用される ・ 突 然 の 喫 煙欲 求 に 対 処できない ・ 医師の処方箋が必要 かくスポーツをする人 には使いにくい 禁煙を成功させるには家族や周りの人の応援も禁煙を継続できるカギになります。禁煙は何 度もチャレンジして成功すると言われています。 ご自身にあった禁煙方法を見つけて この機会に禁煙に取り組んでみましょう!
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