たばこを吸われる・やめて間もない患者さまへ -入院の日から

禁煙後の離脱症状についてのアドバイス
たばこを吸われる・やめて間もない患者さまへ
離脱症状とは、ニコチンが身体から抜け出て、健康な身体に戻ってい
くためのサインです。
―入院の日から―
○ 当センターは全館禁煙です
多くの方に現れる離脱症状とは「たばこが吸いたい」という強い衝動
です。この症状が出た時にはどうするか、あらかじめ決めておけば
楽に乗り切れます。
病院内にたばこを吸える場所はありません。
吸えない環境を禁煙開始や継続のきっかけにしましょう。
○ 禁煙をおすすめします
離脱症状には個人差があり、ほとんど出ない人もいます。特に入院中
は離脱症状が出にくいので、禁煙にはもってこいです。
ニコチンは、2∼3日で身体から抜け出てしまうので、離脱症状のピ
ークも2∼3日です。その後は日々楽になっていきます。
たばこを吸っていると、治療の効果が現れにくくなります。
病気が早く治るように1日も早く禁煙を始めましょう。
○ 入院中に吸わない自信は?
入院の日から始める禁煙は、入院翌日以降から
始める禁煙より長続きします。入院中吸わずに
離脱症状はおよそ1ヵ月で消えます。
いられたら退院後も禁煙が続きやすいのです。
○ リーフレットは読みましたか?
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入院中に禁煙するメリット
―
手術を受ける人は、手術後の合併症の危険が低下して、手術の傷
の治りも喫煙者より早くなります
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入院中は、吸いにくい環境であり、禁煙を応援する人がいるので、
禁煙後の最も辛い時期を乗り越えやすくなります
Š
たばこを吸わない期間が1日でも長くなると、たばこのない状態
ご入院が決まった時にお渡ししたリーフレットには
禁煙のメリットがたくさん載っています。
○ 禁煙開始・継続の署名をしましょう
今から禁煙を、始める・続ける決心ができましたら
署名しましょう。私たちが応援します!
私は禁煙を、始めます・続けます。
に身体がなじんで、たばこを欲しがらなくなります
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体重の減りが少なくなって、体調の回復が早くなります
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味覚、臭覚が戻ってきて入院中の食事を美味しく食べられます
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退院後も禁煙が続きやすくなります
平成
年
月
氏名
あなたの禁煙を応援します
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氏名
− 1 −
日
○
今すぐには禁煙を決意できないあなたへ
○
まず、あなたのニコチン依存度を調べてみましょう
① 普段の1日の喫煙本数
25本以下 → 0点
26本以上 → 1点
② 朝起きて1本目のたばこを吸うまでの時間
30分以内
30分以上
→
→
禁煙相談をお受けします
当センターでは毎週水曜日10:30∼12:30まで
病院1階の患者総合相談室(面談室3)で「禁煙相談」を行っています
1点
0点
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入院後も禁煙できない方
Š
ニコチンガムの使い方を知りたい方
Š
退院後の禁煙が不安な方
一度のぞいてみませんか?
その他、たばこや禁煙のことなら何でもご相談ください
①と②の点数と足して、0点 → 依存度は 低い
1点 → 依存度は 中程度
2点 → 依存度は 高い
○
禁煙を決意したあなたへ
と判定します
ニコチン依存度が 0 点、または1点であった方
自信がなくて禁煙を決意できないあなた!きっと大丈夫!禁煙でき
環境を変える!
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す。もし、不安でしたら禁煙を助ける「ニコチンガム」を使ってみても
良いでしょう。勇気を出して、禁煙への一歩を踏み出しましょう。
たばこ、ライター、灰皿などの喫煙道具をすべて処分する
たばこを吸う人のそばや、たばこを買える場所に近づかない
禁煙していることを、同室の人や見舞いの人達に話しておく
行動パターンを変える!
ます。「禁煙できる!」と自分を信じて決意しましょう。入院中はたば
こは吸えません。自分で自分を吸えない環境におくことで、禁煙できま
禁煙を続けるコツ
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朝起きてからの洗顔、朝食、歯磨きなどの行動の順番を変える
食事の後は、早めに席を立つ
消灯後は早く寝る
置き換える!
ニコチン依存度が2点であった方
あなたの身体はニコチンへの依存が高い状態です。もし禁煙を決意し
ても身体がニコチンを欲しがって、我慢するのが難しいかもしれません。
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深呼吸をする、冷たい水やお茶を飲む、軽い運動をする
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歯磨きガムや飴、仁丹、清涼菓子などを食べる
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読書やテレビ観賞など熱中できることをする
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吸いたくなったら、時計の秒針をみる
(吸いたい気持ちは長くは続きません)
薬局で禁煙を助ける「ニコチンガム」が販売されています。これを使い
ながら「たばこをやめる」準備を始めてはいかがでしょう。
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禁煙で浮いたお金でできることを考える
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ストローを切った物やパイポを口にくわえる
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