中学部 第1学年 道徳学習指導案

中学部
第1学年
道徳学習指導案
日 時:平成16年 月
指導者:
場 所:
1
主題名
家族への敬愛
内容項目
2
資料名「トムトムが見たものは」(一部改作) (出典
日( )
限
4-(6)家族愛
小学校・文部省資料・平成3年 )
3 主題設定の理由
(1)ねらいとする価値について
自分や家族のために家事や仕事に頑張って働く両親の姿に対して、年齢とともにその苦労が理解
できるようになり、感謝と尊敬の思いを十分に心の中に深めていることと思う。それとともに、中
学生ともなると、自分の両親に対しても客観的な目で見ることができるようにもなっていることと
思う。身近な家族の立場や役割に改めて目を向けさせることで、家族の中での自分の立場や役割を
認識したり、家族がどうあるべきかを考えたりする機会としたい。
(2)生徒について
生徒は進行性の筋肉の萎縮病のため、小学校4年生の冬頃より歩行不能となり、車椅子での生活
となった。学校から帰宅後は一人で図鑑を見たり、工作遊びをしたり、ゲームをしたり、テレビを
見たりして過ごし、本校に入学後は、病院に入院したので、帰省は土・日曜日に限られる。
家族への思いには、両親、祖父母への感謝と尊敬の気持ちと、一方では、「自分の体の状態」を
理由に、周囲が自分の面倒をみて当然だとの気持ちが入り混じっているように思える。
(3)資料について
本資料では、自分の一時的な欲望を満たしたいがために、わがままを通そうとする自分勝手な少
年(トムトム) の姿が前半に示されている。小学校の児童にとっては日常的な出来事でもあり、身近
な人物として受け止めるもしれないが、自立心が成長し、他人の行動の善悪を厳しく見つめる中学
生段階においては、少年(トムトム)だけにとどまらず、母親の行動についてももう少し深い客観的
な目で見ることができるかもしれない。
後半部分は、少年のために貝を探す叔父(ジム)と、その様子を見つめ自己の言動の過ちに気付
いていく少年の姿が描かれている。最後の言葉の中に、過ちを反省した少年の素直な気持ちが表れ
ている。少年の気持ちの変化について感じとらせたい面と、叔父(ジム)の立場についても考えを
及ばせたい面がある。成長途上にある中学生段階においては、大人の立場でとるべき行動について
も考えられるのではないかと思う。
なお、本時は資料の最後の部分を提示せず、少年の最後の行動について少年の気持ちに寄り添っ
て考えさせる場を設定した。
4
ねらい
・自分の成長と家族や家庭生活とのかかわりについて考え、家族に対するより深い敬愛の心情を
育てる。
5
準備
・文部省資料の写し(一部改作)
・ワークシート
6
展開
段階
時間
学習活動
1.自分の家庭生活をふりかえる
導入
10分
発問等と予想される反応
支援と評価
◇発問
あなたの誕生日は〇月△
日だけど、誕生日には家族
で特別な祝いをしたりしま
すか。
生徒 ⇒ 誕生日のケーキやプレゼント
などの楽しい思い出を紹介す
る。
◇先生のエピソード紹介
「誕生日の苦い思い出」
◇発問
あなたにもそんな経験が
ないでしょうか。
生徒
2.資料の前半部を読んで話し合う
・教師自身の失敗談も交
え、本音で話ができる雰
囲気をつくる。
⇒ あるある
・母の言葉に耳をかさず自分
の要求ばかりを通そうとす
る少年(トムトム)のわがま
まさと、自分自身の生活体
験の中に似たような例があ
生徒 ⇒
ることに気付かせたい。
「いつまでも待たせて、
一体何してるんだ」
「僕の誕生日なのに、祝ってくれる気持ち
があるのか」
◇発問
部屋へ戻ったトムトムは、どんな
ことを考えていたでしょうか。
◇発問
だまって出ていった母親はどん
な気持ちだったと思いますか。
展開
30分
3.後半部を読んで、少年の気持
ちの変化について考える
◇発問
ジムおじさんの様子をじっ
と見つづけていたトムトム
はどんな気持ちになったで
しょうか。
生徒 ⇒
「ジムおじさんに、こんなに苦しい思いを
させてしまって悪かった」
「思ったことをすぐに言ってしまったけ
ど、もっとよく考えて言わないといけ
なかった」
・自分の家族とも照らし
合わせて考えさせる。
・ワークシートに、叔父の
様子に気付き涙を流す
挿し絵に吹き出し部を
つくり、少年の気持ちを
書き込ませる。
4.少年がその後どう行動するかを
考える
◇発問
この後、トムトムはどんな
行動をとったと思いますか。
生徒 ⇒
「ジムおじさんやお母さんに謝った」
5.本時を振り返っての思いを
発表する
終末
5分
6.教師の話を聞く
・資料の最後7行の文章
を空白にしておく。どん
な行動が考えられるか
発表させる。
◆評価
過ちを反省して、素直
に改めようという姿勢
が見られる。
◆評価
トムトムの素直な気持
ちに共感するととも
に、自分自身の生活
態度と照らし合わ
せて考えることが
できる。
・自分の家族への日頃の
接し方を省みる機会に
もなるようにする。