潮 路

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生徒指導通信
潮
路
No1
平成21年4月 波崎第四中学校生徒指導部発行
新1年生のみなさん,ご入学おめでとう
今月の生活目標
ございます。新2・3年生のみなさん,進
○ 1年間の生活目標を立てよう。
級おめでとうございます。それぞれ新しい
○ 四中の決まりを確認しよう。
環境にはもう慣れたでしょうか。特に1年
生は精神的にも肉体的にもとても疲れたことと思います。来週からも元気に登校できるよう
体調を整えて下さい。
この通信は,生徒の生活面を中心にお願いや,状況についてお知らせしたり,一緒に考
える場として,生徒指導に関する情報をお届けすることを目的に,毎月1回発行予定です。
また,
本年度は皆さんが一度は耳にしたことのあるようなお話を紹介ていきたいと思います。
1
生徒指導部として,今年1年,みなさんに注意してほしいこと。
今年1年,進路や目標を実現するために,みなさんが波崎四中で生活する中で,特に注意
してほしいことは・・・。
①
ルールやマナーを守り,「落ち着いた環境」の中で,明るく楽しく積極的に
中学生活を送る。
【生徒指導における重点項目】
1 時間厳守。
2 身だしなみを整える 。(頭髪・服装)
3 学習や部活動に必要なもの以外は持ってこない。
※携帯電話の校内への持ち込みは禁止
②「自分の周りに目を向けること(相手の考えを理解すること)ができるよう
になろう!」
みなさんの周りには,
「家族・友人・先輩・後輩・先生」など,多くの人たちがいます。
人は一人で生きていくことができないことは,はっきりしていることです。
作家司馬遼太郎は「21世紀を生きる君たちへ」という本の中で、
「人は助け合って生き
ている。助け合うことが人間にとって一つの大きな道徳です。違いを違いとして受け入れ,
互いに助け合うことは,いつの時代になっても人間が生きていく上で,欠かすことのでき
ない心構えです。
」と言っています。助け合う気持ちや行動の根っ子は,優しさ・思いやり
・他人の痛みを感じ取ること等,同じような心でつながっていますが,本来,これらは人
としての本能ではないために,繰り返し訓練して身に付けなければなりません。助け合っ
て生きていることを深く噛み締め,『人に優しく,友を大切に。』今よりももっと大きく,
深みのある人間に成長することを期待しています。
環境の変化に注意しよう。
4月は,周囲の環境が変わることが多いので,今までなら全然気にしていなかった,何
気ない言動からトラブルが起きることもあります。 クラスや部活動,授業をはじめとし
た中学生活の中で,気になることがあったら,必ず家族や先生など周囲の人に相談してみ
て下さい。悩みを人に相談することは勇気が必要なことですが,一人で抱え込むより気持
ちが楽になることもあると思います。
アリとキリギリス (イソップ物語)
夏のある日、キリギリスが野原で歌を歌っていると、アリたちがぞろぞろ
歩いてきました。
「おい、アリくんたち。そんなに汗をびっしょりかいて、なにをしてるんだい」
「これはキリギリスさん、わたしたちは食べ物を運んでいるのですよ」
「ふーん。だけど、ここには食べ物がいっぱいあるじゃないか。どうして、いちいち家に
食べ物をはこぶんだい。おれみたいにおなかがすいたらその辺にある食べ物を食べて、あ
とは楽しく歌を歌ったり、あそんだりしていればいいじゃないか」
「でもね。キリギリスさん。いまは夏だから食べ物がたくさんあるけど、冬が来たら、こ
こも食べ物はなくなってしまいますよ。いまのうちにたくさんの食べ物をあつめておかな
いと、あとでこまりますよ」
アリたちがそういうと、キリギリスはバカにしたように「ハハハハハハッ」と笑って。
「まだ夏が始まったばかり。冬のことは冬が来てから考えればいいのさ」
そう答えると、また歌を歌い始めました。
さて、それからも毎日キリギリスは陽気に歌ってくらし、アリたちはせっせと家に食べ
物を運びました。
やがて夏がおわり、秋が来ました。キリギリスは、ますます陽気に歌を歌っています。
そしてとうとう、さむいさむい冬がやってきました。
野原の草はすっかり枯れ果て、キリギリスの食べ物は1つもなくなってしまいました。
食べ物が見つからず、キリギリスが飢死する間際に垣間見たのは、アリが夏の間に蓄えた
とうもろこしや穀物を毎日分け合って食べている姿でした。
【教訓】
将来のことを考えずに行動すると、その将来が訪れた時に、困ることにな
る。将来の事を考え、働ける好機を生かすことで、長期的に大きな効果を得
ることができる。