奈良工業高等専門学校研究紀要第35号(1999) 5 Web検索語による意識推定の試み (検索語解析ツールの構築と評価) 平俊男、武藤武士 Apreliminaryinferenceofintentionsonthewebwithsearchedwords -CasestudiesbyananalyzerfOrweb-seaにhedwordsToshioHIRAandTakeshiMUTOH WWWによる情報発信へのフィードバックとしてアンケート等が考えられるが,その回答は設問の枠を超え にくく,発信者にとって必ずしも有効な情報とは限らない.本報では,web検索に用いられる検索語に注目す ることで,WWW利用者の意識を推定する手法を提案し,検索語解析ツールの構築を行った.また,ケースス タディにより本校機械工学科webページへのアクセスにみられる検索語を示し,ツールの有効性の評価を行い, さらにツールの応用可能性について議論を行った. 1.はじめに 情報の分類やリンクの名称付けの成否がアクセスを誘導 するための重要な因子となる.また,他のwebページか World-Wide-Web(WWW)に限らず,情報の発信にあ らのリンクの存在が,アクセス数を左右することになる. たっては何が要求されているかを把握することが必要不 たとえば典型的な学校紹介のwebページでは学科構成, 可欠である.一般にwwwにおいては,アクセスカウンタ スタッフ紹介等,階層的にカテゴリ化された情報が掲載 による閲覧件数の集計や,アンケートによるフィードバ されている.www利用者は,学校一覧が掲載されたweb ックなどが行われているが,ニーズの十分な把握は行え ページなどからリンクをたどってその学校のwebページ ていないのが現状である.これに対して著者らは,www にアクセスすることになる. の利用形態が,当初のリンク主体のネットサーフィンか 一方,goo(httpWwww・goo・nejp)等の全文検索型サー らサーチ主体の情報検索へと変貌しつつあることに注目 チエンジンでは,webページに含まれている情報は単語 し,サーチエンジンの利用における検索語(以下,web 等をキーに再組織化されており,階層的なカテゴリに意 検索語)を把握することで,アンケートのような設問の 味は存在しない.このような状況においては,webペー 枠内に限られがちな回答だけでなく,www利用者の実際 ジ作成者の意図とは無関係に,検索時に定められる評価 的な関心を探る可能性を示した】). 値によってページの価値が定められることになる. 本報では,web検索語の解析によるwww利用者の意識 機械工学科で公開しているwebページに対するアクセ 推定と解析ツールの構築について考察を行い,ケースス ス(99年1月18日~9月2日の227日間)のうちHTMLで タディによって解析ツールの評価を試みる.また,機械 記述された文字`情報のみについて見ると,総アクセス約 工学科設置のwwwサーバ上に構築したツールによる集 50300件のうち,本校他学科のwebページの学科紹介リン 計・推定結果からツールの他の応用可能性について議論 クを経由したものが約700件,本校トップページのリン クを経由したものが約1800件であるのに対して,サーチ する. エンジンによる検索結果をもとにした外部からのアクセ 2.Web検索にもとづくアクセス スは約25400件であった.なお機械工学科webページ内 のリンクを参照するアクセスは約20500件である.すな Webページに含まれる情報へのアクセスには,ブラウ わち,ほぼ半数のアクセスが情報検索型のwww利用に基 ザ上に表示されているwebページ上のリンクをたどって づくものであり,これらのアクセスを無視できない状況 いく場合と,探したい情報を記述する検索語をサーチエ であることがわかる1. ンジンに入力し提示されたリンクをたどる場合とに大別 】ここではアクセスの件数のみを比較しているが,もちろん性質の され,ここではそれぞれ誘導型,検索型と名付ける.一 把握が必要である.一般に誘導型では当該webページから関連する 他のwebページへとアクセスが広がることが多いのに対して,検索 型では当該webページのみが読まれる傾向が強い. 般にwebページの多くは前者を想定しており,この場合, 奈良工業高等専門学校研究紀要第35号(1999) 6 3.Web検索語解析ツール 質上用意されているwebページに含まれていないキーワ ードは拾い得ないので,不特定多数のwww利用者総体の 3.1Web検索語http(HyperTextTransferProtocol) 検索傾向を知ることはできない.ここに示す手法による を処理するwwwサーバは,一般に自サイトで保持する 解析結果には,ページ作成者の意識とページ検索者の意 webページへのアクセスについて参照元リンクを記録す 識との積集合が現われることになる2. る.たとえば,NCSAHTTPdNCSA/1.5.1の場合では, a)頻度情報記録されている検索語の頻度は,その検 refereLlogと名付けられたファイルに,ローカルページ 、へのアクセスがページ加、内のリンクをたどることに 索語が示す概念へのwww利用者の関心の強さを指す直接 より行われたことを/hoPPz->toの形式で記録する(図1). 索文字列から,まず,空白文字(‘,),記号(`&,,‘+,) 図1(a)の例では,“/memo/obhtml,,へのアクセスが, 等をキーに文字列を分解し,それぞれを検索単語と呼び, "http:"www・mechnara-k・acjp/,,で表わされるページ中の これらの頻度を数える. の指標となる.本ツールでは,web利用者が指定した検 リンクを参照して行われたことを示している.多くのサ たとえば,「燃費」,「燃費車」,「車&低燃費」,「燃費 ーチエンジンでは,参照元リンクか。、のURL(UnifOrm のよい車」の検索文字列があった場合には,「燃費」×2, ResourceLocator)に検索語を含めるので,www利用者 「車」×2,「低燃費」×1,「燃費のよい車」×1が検索単語 がサーチエンジンを経た場合には,図l(b)に)に示す形 および頻度となる. 式となる.ここに示したサーチエンジンの場合,文字列 b)文脈情報単語単位で頻度を数える場合,様々な文 “MT=',と“&,,との間にみられる“Nara+National 脈で使われうる一般的な単語(前項の場合「車」)が多く +College+of+Technology+Mechanical+Engineering,,が検 なるなど,本来の検索意図が不明瞭となる.また,一般 索文字列を表し,“->,,以降の“/,'がアクセスされたペ に日本語の文章は欧米語とは異なり,単語単位への分解 ージを表している. は意味解析なしでは困難となる.ここでは,前項で抽出 検索が漢字等の2バイト文字を含む検索語によって行 した単語をキーに文字列を照合し,その単語が含まれて われた場合,ノラmlzはRFCl7382〕で規定されたエンコーデ いる検索文字列を全てとりあげ検索文脈と呼ぶ.この時, ィングに則り記述される.たとえば“奈”はEUCの文字 文字列中の単語位置も考慮し,単語が文字列中の先頭に コードセットでEOC6hと表現されるが,URL中では 位置する頻度も数えることで,意図推定の補助とする. ,`%C6%EO',と記述されることになる.したがって図l(c) 前項の例では,検索単語「燃費」に注目した場合には, に含まれる文字列“先C6%E0%CE%C9,,をデコードする 「燃費」,「燃費車」,「車&低燃費」,「燃費のよい車」の と,検索語は“奈良,'であったことが分かる. 4つの検索文字列全てが「燃費」に関連する文脈であるの 3.2Web検索語解析ツール記録されている参照元リ に対して,「車」に関連する文脈は3つである.さらに, ンクのURLに含まれている様々な検索語に対して,ここ 位置情報を考慮した場合には,「燃費」が先頭に位置して では,a)頻度,b)文脈,c)アクセスページについて注目 いる文字列が3つなのに対して,「車」が先頭にあるのは1 し,解析ツールの仕様を検討する.もちろん,検索の性 つのみである.したがって,これらの検索文字列からは, www利用者の関心度が「燃費」〉「車」であり,検索時には hヒヒp:ノノwww・mech・nara-k・ac、ゴpノー>/mech/ob.h上ml (a)通常のリンク参照の例 hヒヒp:〃www・goo.、e、jp/defaul上.asp?DTT=Nara+Na上io na1+College+of+Technology+Mechanical+Engineeri ng&SM=MC&WTS=ntt6bDE=2&DC=10&v=2&acC.search.×= 41&ac上.search.y=9->/ (b)サーチエンジン経由(1バイト文字による検索語) hヒヒp:ノノwww、9...,e、jp/deEault.asp?DTT=$C68EOBCE8 C98B98E28CO8EC+sB58AユBB38A3&SM=NC&WTS=nヒヒ&DE=2 &DC=10&-V=2&act-search.x=26&act・search.y=8-> /mechノob・html に)サーチエンジン経由(2バイト文字による検索語) 図1記録される参照元リンク 「燃費」に重きをおいていたことが推定できる. もちろん,自然言語処理の観点からいえば,本来「燃費 のよい」と「低燃費」は同じ意味を指さねばならない.しか しながら,ここでは意味解析を全く行わず簡便に意識推 定を行うための一つの近似として,文字列のマッチング のみに基づく文脈情報を用いるものとする. c)アクセスページ検索型のアクセスでは,www利用 者とページ作成者の意図に相違が生じることがある.し たがって,検索時に用いられた検索語をページ毎に把握 2あるサイトで公開されている愉報が,あらゆる分野を一様に網羅 している場合,web検索語の解析によりwww利用者総体の意識が, www利用者による検索語があらゆる分野に閲して一様に分布して いる場合,そのサイトで公開されている情報の傾向が分かることに なる.しかしながら,このような状況は現実的ではなく,積集合と しての傾向のみをここでは取扱う. Web検索語による意識推定の試み することは作成者にとって重要なものとなる.ここでは 7 を用意している.これらのフロントエンドページから発 指定したwebページに対して用いられた検索語,指定し 行されるcgiリクエストには,cgiホストが応答する. た検索語をもとにアクセスされたwebページを表示する 4.2公開されているwebページの概要機械工学科 機能を解析ツールに持たせることとする. wwwホスト(http://www、mechnara-k・acjp/)が保持して 3.3解析ツールの実装あるホストに対するwebアク いるページは,学科概要,関連行事等の新着情報,教育 セスに関する参照元リンクの記録(referer-log)を対象 に,前節に述べた検索語解析機能は,文字列処理との親 課程(シラバス),スタッフ紹介(教官・技官・研究室), 他学科等へのリンク,アンケート,専攻科概要等からな 和性のよいPerlにより記述したスクリプトにより実現す る.さらに,授業の課題として学生が作成した一般的話 る.ただし,単語情報,文脈情報についてはデータベー 題を含むページを準備している.これらの総ページ数は ス化を行い,定期的にrefereLlogを参照し自動的に更新 260であり,そのうち,学生が作成したものが約130,教 しておくことで処理の高速化を図る.また,これらの情 育課程関係が約30,研究室紹介のページは12である. 報を人間可読形式としたHTMLファイルを同じホストに 4.3ケーススタディ構築した解析ツールによるケー 生成することとする.特定のwebページ,検索語につい ススタディの期間は,1999年1月18日から8月18日まで ての対話的なrefeにLlogの解析はcgi(CommonGateway の7ヶ月間である.この間にみられた検索文字列は23520 lnterface)により実現し,web閲覧とのシームレス化を図 件であり,平均110件/日の検索型アクセスがあったこと るが,wwwサーバとなるホストの負荷を軽減するために 処理を分散化し,cgi処理専用のホストを用意する.この がわかる3.検索文字列を単語単位に分解した場合, 31145の検索単語が見られ,ひとつの文字列には平均1.3 ホストへは,更新されたreferer-Iogおよびデータベース 単語が含まれている. が定期的に転送される. a)検索語頻度による解析表1に単語単位の累積頻度 が上位10位までの検索単語および頻度を示す.頻度には 4.機械エ学科設置の解析ツールによるケーススタディ 累積値,1日間の頻度,2週間おきの順位変動を含んで いる.なお,ここではHTMLファイルを示さないが,以 4.1樹築したweb検索語解析ツールの概要ここで は,機械工学科(http:"wwwmechnara-k、acjp/)以下で公 降に示す結果は,全て8月18日に生成された http:"wwwmechnam-k・acjpノーhira/Search、html 開されているwebページへのアクセスを対象とする. および派生するページ上で閲覧可能なもののみによって wwwサーバとするホストはSunMicroSPARCⅡ(SunOS おり,2次的加工は行っていない.ただし,本報では企 4.1.4-JL)であり,httpdにはApache-1.2.6を用いている. 業等の営利団体名および商品名,タレント等の個人名は 参照元リンクは,refereLlog-moduleを用い,NCSA互換 省略し,記号く>で囲み記している. 形式でrefercr-logファイルに記録している.検索語解析 ツールはPerl(5.003)スクリプトにより記述した.また, cgi処理を行うホストはDellDimensionXPS(Linux2、0.36) であり,cgiはPerl<5.004-04)スクリプトにより記述して いる.検索語は一日に一度データベース化され,wwwホ ストからcgiホストへ転送される. 検索単語および文脈の頻度は,検索語のデータベース化 と同時に更新される http:"www・mech・nara-k・ac.』pノーhim/sea1℃hhtmI によりwww上で確認できるようにしている.このページ には,新出検索文字列および累積検索単語の頻度ランキ ング,検索単語毎の文脈情報等が示される.また,ペー ジ毎に検索語を確認するためのフロントエンドページと 表l検索単語および頻度(99年8月18日) 検索単語 1<自動車商品名> 2心理テスト 3ロボット 4くタレント個人名〉 5<工作機械企業名〉 6新幹線 7バイク 陵I同ロ 8鉄道総合研究所 ,<自動車企業名〉 10<自動車企業名〉 頻度 (1日間ノ順位増減) 1038(+2ノー) 782(+10ノー) 653(+1ノー) 645(+4ノ+1) 639(+3ノー1) 603(+1ノ→ 570(+3ノゴ 558(+3ノー) 535(+1ノー) 493(+Oノー) L して http:"wwwmech・nara-k,acjpノーhira/keycheck・html を,検索単語毎に文脈およびアクセスされたページを確 認するためのフロントエンドページとして http:"www・mechnara-k・acjp/~him/keywold・html 3実際のアクセスには,検索文字列が不明なものや,キャッシュに よる6の等が含まれるため,ここで述べる件数は正確ではない.本報 では相対頻度のみが重要となるので,これらの不確定要素については 考慰しない. 奈良工業高等専門学校研究紀要第35号(1999) 8 単語頻度だけではなく,単語が文字列に含まれる文脈を 考慮した場合には,〈自動車商品名〉:1062,心理テスト: 表3特定の単語を含む検索文字列 852,ロボット:1085,〈タレント個人名〉:646となる.検 索文字列に含まれる頻度の最も高かった「ロボット」に注 目した場合,表2(上位10のみを示す)に示す文脈が得 「奈良高専」を含む検索文字列検索型アクセス数:83 られた.表中,見出し語と一致する部分は記号一で略記 している.これによればwww利用者の関心は,「ロボッ ト」そのものにあるのではなく,「人間型」,「サッカー」, 「歩行」などと関連付けられた「ロボット」にあったことが 推定できる. -:64.-専攻科:3,-専攻科:3.一化学:2 -同窓会:2,-機械:2 -専攻科十編入十進学する:2 -+工学科+学科+機械工,一機械工学, 研究紀要+-,-専攻科+進学する 先頭に含まれる文字列:82 「機械工学」を含む検索文字列29 -+趣気自動車:5.-会:3,-+教育+中学:2 地球環境+-:2,-科:2.-リサイクル:2 -実験:2.-+自動車+電気自動車:2,-+ドリル, -+研究とは,-+バイク 0-, 一エンジン, -と自動車,奈良高専+-,福井大学十テスト+-. 舞鶴高専+_科 先頭に含まれる文字列:24 表2文脈に注目した頻度 「ロボット」を含む検索文字列 1- 頻度 128 2人間型一 83 3<企業名カタカナ>十一 51 4-サッカー 40 5く企業名漢字>十一 6-+歩行 38 フサツカーー 29 8-+サッカー 28 ,二足歩行一 10歩行一 以下255種の検索文字列 31 26 24 表4特定のページに対する検索文字列 機械工学科(/index・html)検索型アクセス数:30 奈良高専:8,高専:2.奈良高専機械:2 nara-k:2.ice、:2,技官+求人,<技官名(姓)>, 機械工学科,ice、+Cf。,機械工学,機械技術者, ロポットエ学+専門学校 先頭または単独で「ロボット」が含まれる:444語 専攻科(ノーac-wada/index・html)33 「ロボット」を含む文字列:1085 高専:6,学位授与機構:3・奈良高専専攻科:3 奈良高専:2,機械工学+教育十中学:2 奈良高専+化学:2 資格救急救命士養成学校+養成する+本校。 高専+専攻科+教育課程, 化学技術者,高専+専攻科, b)対話的解析前項では,本サイトで公開されている 情報全てに関する検索語をもとに解析を行った.さらに 本ツールでは,特定の検索語,ページについて対話的に (高専+or+高等専門学校)+and+専攻科十and+学位授与 板橋高等職業技術専門学校,高専教育+あり方, 高専十専攻科,工学技術者倫理批評,新居浜高専, 専攻科,高専専攻科, 高専 新居浜高専十専攻科, 、9 0, 技術 解析を行うことが可能であり,検索語については, httpWwww・mech・nam-k・acjpノーhira/keywordhtml およびページについては http://www・mcch・nara-k・acjpノーhira/keycheck・html c)機械工学関連分野への関心機械工学科webページ では,教育課程に関する情報としてシラバス3),研究テ が準備されている.表3は「奈良高専」および「機械工学」 ーマに関する情報として研究室紹介4)を掲載している.教 を検索文脈に含んでいた文字列を示す.この結果からは, 育・研究の場としての学校学科の情報公開の手段として 「奈良高専」と専攻科を関連付けた検索(約1割)や,「機 wwwを位置付けるにあたっては,これらのページへの関 械工学」に対しては「電気自動車」や「地球環境」,「リサイ 心および検索時にどのように見えているのか,等の把握 クル」などの環境問題を関連付けている検索が多くみら が重要である.ここでは,ページ毎の検索語を示すこと れ,www利用者の意図が推定可能であると考えられる. で,学科目,研究テーマ等機械工学関連分野への関心を 誘導型のwebアクセスにおいて要となる機械工学科トッ 調べる.表5,6はシラバスを記載したページへの検索語, プページおよび専攻科トップページについての検索語を 表7は研究室紹介のページへの検索語である.ただし表7 表4に示す.これらのページに対する検索型のアクセス の対象としたページは,1999年4月初旬に作成したもの 数は少ないものの,www利用者の,「機械工学科」,「専 であり,累積アクセス数は,表5,6のシラバスと単純に 攻科」に限らないwww情報への様々な関心がうかがえる. は比較できない. Web検索語による意識推定の試み 表5シラバスwebページへの検索型アクセス(1) 表6シラバスwebページへの検索型アクセス(2) 機械8H醤 ・製図(/svllabus/1220.html)頻度:150 機械股計:53,機械製図:42,製図:8,製図+召答万:5 流体エ学(/svllabus/1209.html)16 股計製図:3,設齢+製図:3,機械要素:3.機械十股叶:2 -:2.段計谷の書き方:2.製図の基礎:2,製図轡き方. 機械設備+製図+設計+技術者,大阪製図,製図+機械十轡き方. 歯車減速機十図,機械+設計+図面,歯車技術計算,股針替. 機械要素十歯車.機械要素股叶,、I単構造十設計,<教官氏名>、 設計書+書き方,機械製図基礎,製図+基本.機械基礎構造. トレース+図面+製図+Ca。+trace+図十部品+股叶+習得する, 空間浬織能力,機械設計製図+試験.機械股3f+北海道, -:8.流体:6.<教官氏名>・(流体) 股計製作(/svllabus/1231.btpI)15 ??股叶:3,段計資料.工作実習+図面,機械設計.創造設猷, 機械股計十製作.股叶+製作,設計方針とは,??設計,機械製 図.機械設計+製図。設計能力,iso事例集+設計+製図+図面 材料力学特譲(/syllabus/1252.html)14 ひずみエネルギー:3.-:2,座屈.材料力学. 材料力学+エネルギー法,材料力学十公式,公式+材料力学, 股Hf公式.エネルギー法.-1,弾性ひずみ 股叶&図形+製図+機械十部品+図面+図,機械製図十轡き方. 設計製図+機械十フリーソフト,機械設計計算+ベルト長ざ. 新素材鴎(/svllabus/1204.html)14 新素材:8.新素材について:3.動向:2.非鉄金属材料 配管フロー図の徳き方+設計十製図 振動解析(/svllabus/1213.html)70 -:62.振動+解析:2,振動:2,造船機械振動,<教官氏名>, 解析手法.振動・解析 材料力学(/sylIabus/1207.html)57 -:26.断面二次モーメント10.曲げ応力:3, 不静定問題:2.断面2次モーメント,(-).-+and+機械. モーメントの8f算,モーメント8十鉢.-+解析,8f算方法, モーメント信+解析法+公式十金属十応力+耐久+疲労+強度+荷重 +破壊+変形+弾性.一計算方法,モーメント計算.基礎一. モール円+解説,一たわみ,断面二次. ボルト+曲げ強度+応力.断面2次モーメント+意味 エ業外国語(/syllabus/1216.html) 9 46 工業英検:26,工業英語:17,工業英語+,工業英検2級, 英語+技術者にとって 樫鐘工作法(/syllabus/1205.html)40 -:15,工作機械:5.プレス加工:4,研削理騰:2 鍛造+プレス:2.工作:2,-+切削,工作法,板金+加工条件. (機械加工十or+かしめ+or+ハイスピン)+no上+(検索結果 +or+ISi)+not+(ゴルフ+or+電子),鍛造法,板金+理騰, 板金imr:機械掘削.機械加工+ブローチ,機械工 機械設計法(/syllabus/1217.html)20 -:8,機構学:4,機械設勵:3,<教官氏名>, 機構学について,動的問題,機械+and+股計,機械設計の基礎 計測エ学(/sylIabus/1212.html)20 -:13.<教官氏名(非常勤)>:4.く教官氏名(非常勤)>, <教官名(姓,非常勤)>,状態量 応用設計製図(/syllabus/l22Lhtml)19 機械股計:3.<教官氏名(非常勤)>:3.段計管理:2 <教官氏名>:2,機械部品+製図,製図の基礎知鍵, 股111+製図,機械製図,トレリスペランダ股胱+商品値段表, jis機械製図+面の指示記号,Ca。+製図+Cam,応用股叶. 機械エ作実習(/syllabus/1230.html)13 -:3,工作機械:2.機械工作:2,工作:2.工作実習, 機械加工+機械工作.<教官氏名>,工作機械+タップ 電子エ学(/syIlabus/l21Lhtml)10 -:3,動物と機械:2,く教官氏名(非常勤)>,感覚器官, 電子回路十十実例.人間工学,アナログ+ディジタル+優位性 情報処理(/syllabus/1201.html)8 <教官氏名>:3.c言語処理プログラミング,<教官氏名>、 -階微分方程式+数値十解法,c言語+文法+プログラミング, c言語十習得+プログラミング+習得する. 塑桙工学(/syllabus/1253.html)8 -:6.塑性.-+力学 機械基礎力学(/syllabus/1206.html)7 基礎力学:4.機械基礎:2,機械力学つりあい 材料強度学(/syllabus/1203.html)7 材料強度:3.-:3,材料強度+ 機械エ学実験(/syllabus/1232.html)6 -:2Ⅲ実験.く技官名(姓)>,<教官氏名>, 工学関係のレポート エネルギー変換エ学(/sylIabus/1256.html)6 -:2.化石燃料+エネルギー変換,エネルギー供給, エネルギー変換.エネルギー 熱移動鏡(/syllabus/1255.htpl)6 熱物質移動鯰:3,熱移動:2,熱・物質移動論 制御エ学(/syIlabus/1215.html)2 -:2 電気エ学(/syllabus/1210.html)2  ̄● 冠気の基礎 基礎材料学(/syllabus/1202.html)1 コスト意戯十設計,機械股叶+製図 熱工学(/syllabus/1208.html)19 -:8,理飴熱効率:2.<教官氏名>・熱の性質.熱機関工学. <教官名(姓)>,熱機関,基礎.蒸気性質.蒸気の性質, <教官氏名> 生産システムエ学(/syllabus/1214.html)17 -:3.生産管理について:3.<教官氏名(非常勤)>:2 生産計画十段叶十策定する,経営工学・製造工程管理技法. 生産管理+基礎知戯.生産管理手法.システム工学. 生産システム+レイアウト股針,生産管理+管理手法. 牛彦管理システム+製造,く教官氏名(非常勤)>+助教授 が高い傾向は既報')と同様である.振動解析,工業英語 については高学年配当科目ではあるが,内容的には設 計・製造における機械技術の基礎的分野を占めるもので ある.また,用いられている検索語についても基礎的事 柄が多く,www利用者の関心は,基礎的分野に重きをお いていると推定される. 表7にみられた頻出検索語「トライポロジー」は,本科 開講科目ではとりあげられていないために,シラバスヘ のアクセス(表5,6)では現われていない.しかしなが 機械工学科開講科目に対しては,設計・製図,振動解 ら,トライポロジーで取扱う潤滑問題は,機械設計分野 析,材料力学,工業英語,加工に関する情報が多く検索 において最も重要な問題のひとつであり,実際,web検 されている.振動解析および工業英語をのぞけば低学年 索においても関心が持たれているテーマであることがわ 配当の基礎的科目であり,これらに関する情報への関心 かる.また,他の検索語からも,材料力学,加工等につ 奈良工業高等専門学校研究紀要第35号(1999) 10 意図を超える語蕊が得られている.たとえば「ロボット」 表7研究室紹介webページへの検索型アクセス 検索文字列:頻度 トライポロジー:13,流体潤滑:8,混合潤滑:4 滑り軸受:3,流体潤滑+トライポロジー:2 トライボロジー+流体潤滑,焼付き,摩耗十なじみ. <教官名(姓)>、潤滑+焼付き,潤滑,接触理論, 機械の寿命 遅れ破壊:7,アクリル板+強度:6,アクリル+強度:3 に関する文字列には,「非ノイマン型コンピューターロボ ット」,「天然ロボット」などが見られたが,現段階では著 者にとって想像のつかない概念である.このような意外 性を持つ語彙の提示が可能な本ツールは,不確かなもの も含む多様な情報提示による創造支援ツール句としての 利用可能性を示していると考えられる. 遅れ破壊試験,アモルファス金属 研削加工:2,鋳鉄切削,切削加工,工具+摩耗, 研削+黒鉛.球状黒鉛鋳鉄,切削加工+研究, 6.おわりに クリープ+フィード+研削 冷間鍛造+管,曲げ加工機,微細穴,鍛造+工法, ビーデイング+ビード加工,ビード加工,<教官氏名>, 介護用ロボット 粗さの影響.微細穴,高温割れ,く教官氏名〉 伸長粘度:2,伸長 制御工学+動特性,ヘッドスライダ 概念設計+支援。概念設計 本報では,web検索語に注目した解析ツールを構築し, WWW利用者の意識推定をケーススタディにより試みた. なお,ここに示したツールは, http:"www・mechmara-k・acjpノーhiIna/sCarch-tool/ において公開している 参考文献 いて,シラバスに対するweb検索と同傾向の関心が現わ れていると考えられる.ここで示したweb検索語の解析 1)平俊男,武藤武士,Webアクセスに見る奈良高専像 による機械工学分野の教育・研究内容への関心の傾向は, 一機械工学科・情報工学科の場合-,高専情報処理教育 企業へのアンケート結果から,設計においてよく使われ る材料力学系の項目に対する要望が強いとの分析5)と対応 研究発表会予稿集,(l998Lppl44-147. 2)Bemers-Lee,T、,Masinter,L、,andMcCahil1,M.,”U)1`/bm するものであり,本手法による意識推定の妥当性を示し R“0,℃Bしcq1o応,'1sec、2.2, ていると考えられる. ftp:"dsjntemic・net/rfC/rfC1738,txt,(1994). 3)奈良高専,平成8年度シラパス(機械工学科),(l996L 5.構築したツールの応用可能性 4)日本機械学会関西支部,Mechavocationl999,(1999). 5)奈良高専,多面的評価を取り入れた教育内容・方法の 5.1概念形成ある概念とそれに関する語葉からなる体 系をオントロジーと呼び,構造化された知識ベース構築 改善(国専協教育方法改善共同プロジェクト)最終報 告書,(1998),p、123. の観点から盛んに研究されている.たとえば,表2に示 6)Chalmbalti,A、andTmomas,RB.,mAnAppmachOoFUnctiona] したような「ロボット」に関する検索文字列および頻度情 SynthesisofMechanicalDesignConcepts:T11eoly,Applications, 報をもとに意味処理を含む適切な言語処理を行うことで, and日nergjngResealchlssulEs,WEDAMVoL1qNO4,(1996), 「ロボットとは」といった概念の自動形成が可能となると pp313-331. 考えられる. 5.2予断を与えないアンケート一般にアンケートによ るニーズの把握には,設問者の盗意性の問題が生じる. これに対して本ツールによる意識推定は,被験者に予断 を与えることなく得られたものであり,その結果には設 問者の意図が入り込む余地がなく,予断を与えないアン ケート手法としての利用が可能であると考えられる. 5.3アイデアプロセッサ本報では,検索語のうち主 に多数を占めたものを対象として議論を進めてきた.少 数の検索語については,一般に組合せて用いられない単 語等が見られる.また,サーチエンジンの特性に依存す るが,ページの内容と完全には一致しない検索語を使っ た場合にもアクセスが可能なことから,ページ作成者の ご■・〉.$・‐}桐.’七門。‐...。‐‐】. いい》ふれ『.。。”J》』..,ザ」‐一趾鯏一J.,柿・‐〆勃…ず.‐・〆,4十. ‐》.’」 .‐J・・‐・‐叩・』拝|午・可。(PUl・・『四四『□坪.,|・・・・:・ 1つ藪校P・lT■■(LP一ヘョ ロ鉾一鑿、日了駈ゴ ペ四一閥~T「蕾LJ(》 nm。。■需灯一・つⅡ■日■。 、郎高■細いが。 、ロ・ロ・・ H1! h「 』J βr・・・ 】】〈』.j ・・1。ⅡⅡ‐ fh‐・眼. 1『‐I 0Ju・・0J‐Ⅲ』 ■弓ロ凸■ FrI。01。 旱・・評Jハー・げぃ.・叩い, rPI四・卜。 』 ‐■■十へ ?。■ 』-▲]‐Md・ Pt勺・ ・出F■ T琴・ 胡・・-・・r,』 $卍伊し‐ず銀f・ .■‐・・I研 。Ⅲ■■ い〃。 .』1 ずI。. 八戸.rf皿に兜・韻」 .‐凸互.上・山・中 銀ⅢP 口I鯉・■ ;?-JIIP・ ‐し。. 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