岐阜市新庁舎建設基本及び実施設計業務委託仕様書

別添 2
岐阜市新庁舎建設基本及び実施設計業務委託仕様書
1
業務の目的
本業務は、岐阜市庁舎の老朽化等に伴う、新庁舎の建築、設備、外構等の各工事の基
本設計を含む実施設計を行うものである。
2
業務名称
岐阜市新庁舎建設基本及び実施設計業務委託
3
業務場所
岐阜市長が指定する場所(別記1及び別記2による。)
4
業務内容
岐阜市新庁舎建設工事に関する基本及び実施設計業務
一式
(建築、設備、外構等の基本設計を含む実施設計。それに伴う図面作成一式)
(1)敷地面積
約 16,627 ㎡
(2)主施設用途
市役所本庁舎及び駐車場棟
(3)設計与条件等 別記2による。
(4)施設概要
【新築建物】
ア 新本庁舎
イ
5
駐車場棟
延床面積
約 41,000 ㎡
延床面積
約 10,000 ㎡
設計完了期日
平成 29 年 2 月 28 日(火)
なお、新築建物の基本設計及び執務環境等調査は、平成 27 年度中に完了する
こと。
6
業務委託範囲
設計業務は、一般業務及び追加業務とし、内容及び範囲は次の各項による。
(1)一般業務の内容及び範囲
平成 21 年国土交通省告示第 15 号「別添一
による。)に掲げるものとする。
1
設計に関する標準業務」(別記3
(2)追加業務の内容及び範囲
ア
執務環境等調査(詳細は別記4による。)
イ
設計過程における、市民への情報提供に必要な資料作成、市民からの意見聴取と
取りまとめ(発注者が実施する意見聴取の支援を含む)
ウ
外構の基本及び実施設計
エ
日影図の作成
オ
透視図の作成(A2 判 2 枚、A3 判 5 枚程度)
鳥瞰パース、外観パース、内観パース
カ
模型の作成(1/300)及び写真撮影
キ
工事工程表の作成
ク
積算業務
ケ
各種申請、届出等に必要な図面、書類等の作成及び手続き業務(それに係る手数
料を含む)
・計画通知
-耐震構造性能評価
-特定天井構造性能評価
-構造計算適合性判定
・高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律
・岐阜県福祉のまちづくり条例
・リサイクル計画書
・防災計画書
・省エネルギー関係計算書
・建築環境総合性能評価システム(CASBEE)による評価
・その他の建築遂行上必要となる法令又は条例に基づく申請、届出等
7
提出書類
(1)基本設計
・報告書
A4判
3 部(A3判 2 折り製本、図面縮小版を含む)
・各基本設計図書
A2判
2 部(図面一式)
・工事費概算内訳書
A4判
2 部(設計の種類ごと、データとも)
・透視図
各1部(写真データとも)
・上記に係る電子データ
CD-R 等
1枚
・各種打合せ記録簿、資料等
A4判
2部
・その他成果品
発注者と受注者との協議により決定し納品すること
(2)実施設計
・各設計図
・図面データ(CAD、PDF)
8
原図
一式
A4判
3 部(A3判 2 折り製本)
A3判
1 部(A2判 2 折り製本)
A2判
1 部(A4折り)
CD-R 等
各 1 枚(CAD と PDF は別にする)
・構造計算書
3部
・設計内訳書
1 部(数量明細書、単価根拠等、データとも)
・透視図
各 1 部(額入り、写真データとも)
・模型
1 個(写真データとも)
・上記に係る電子データ
CD-R 等
1 枚(図面データを除く)
・各種打合せ記録簿、資料等
A4判
2部
・その他成果品
発注者と受注者との協議により決定し納品すること
その他事項
(1)CAD図面データは、下記の仕様にて作成すること。
ア)ファイル形式
JWW、DXF、SXFを原則とする。
DXF、SXF形式は、部品解除等の処理後、変換したファ
イルとする。
イ)使用レイヤ
・レイヤ0
・レイヤ1
通り芯
躯体
・レイヤ8
・レイヤ9
その他1
その他2
・レイヤ2
建具
・レイヤ 10
電気設備
・レイヤ3
間仕切り
・レイヤ 11
給排水設備
・レイヤ4
仕上げ
・レイヤ 12
空調設備
・レイヤ5
インテリア
・レイヤ 13
(指定無し)
・レイヤ6
補助線
・レイヤ 14
寸法線
・レイヤ7
文字
・レイヤ 15
ハッチ
ウ)図面サイズ
A2サイズを原則とする。
エ)図面の書式は管財課指定による。
(2)PDF図面データは、設計者及び設計事務所記入欄を空欄にしたものを、図面 1 ペ
ージごと、原図サイズ、解像度 300dpi で作成する。
(3)その他調査職員の指示による。
9
貸与する図書
(1)敷地測量図
(2)地質調査報告書(平成 27 年度実施予定)
※調査内容:ボーリング、標準貫入試験、孔内水平載荷試験、接地抵抗試験、液状化判定等
(3)現本庁舎の図面
第1節
一般的事項
(業務の開始)
1
受注者は、業務の開始に当たってこの仕様書を熟読し、調査職員と打合せを十分に行い、
その趣旨を業務に的確に反映させること。
なお、設計開始後は、委託設計業務に専心従事すること。
2
受注者は、実施設計に先立ち調査職員と建築の構造、大きさ及び各設備等について十分
打合せ、本市及び関係する各種団体からの意向を聴き、設計に着手するものとする。
3
前記4の項で構造及び数量を示すも、打合せの結果、建物の大きさ等多少の変更をする
ことがある。
(法令の遵守)
4
設計に当たっては、建築基準法、都市計画法、消防法、水道法、下水道法、河川法、電
気事業法、ガス事業法、公衆電気通信法及び公害関係法、エネルギーの使用の合理化に関
する法律、岐阜県各種条例、岐阜市各種条例、その他関係法令を遵守すること。
(秘密の厳守)
5
業務上知り得た秘密は、絶対に他に漏らしてはならない。特に、設計内訳書については
慎重に取扱うこと。
(提出書類)
6
受注者は、契約後直ちに着手届(管理技術者届を兼ねる)、設計担当者届、協力設計事
務所を使用する場合は、その届及び工程表、その他必要な書類を提出し、調査職員から書
類上の訂正の指示が有った場合は、速やかに訂正すること。
(設計担当者、協力設計事務所等の変更)
7 設計担当者、協力設計事務所等を変更するときは、事前に変更届を提出し、承認を得る
こと。
(業務計画書)
8
受注者は、契約締結後 14 日以内に業務計画書を作成し、調査職員に提出しなければな
らない。
また、業務計画書の内容を変更する場合は、理由を明確にしたうえ、その都度、調査職
員に変更業務計画書を提出しなければならない。
9
業務計画書の内容は以下による。
(1)業務概要
本業務の実施方針、成果品内容及び部数
(2)業務工程
作業項目別工程計画 、打合せ計画
(3)業務実施体制
組織計画(協力事務所、再委託を含めた体系図)、業務担当表、連絡体制、連絡先
10
調査職員が指示した事項については、受注者は更に詳細な業務計画に係る資料を提出し
なければならない。
(設計図書の帰属)
11
業務完了後の原図、その他設計図書は市に帰属する。
(調査、打合せ)
12
調査職員の指示により随時調査あるいは打合せを行うものとして、打ち合わせに必要な
資料の作成は原則として受注者が行うこと。
打合せ後はすみやかに議事録を作成し、調査職員の承諾を得ること。
(敷地調査)
13
設計に当たっては、敷地、周辺状況及び既設建物調査を行うものとする。
なお、敷地内の設計建物に対する障害物(地中埋設物を含む。)公害関係等についても
十分注意して調査し、調査図面等を作成の上、調査職員と協議してその指示に従うこと。
また、排水関係(勾配等)についても十分考慮すること。
(敷地現状測量)
14
敷地調査の結果、敷地の現状測量が必要と認められた場合は調査職員と協議してその指
示に従うこと。
15
測量は測量法に基づく測量士の有資格者とする。原図は CAD により作成し CAD データも
提出すること。
(地質調査)
16
地質調査の資料の提供は市が行うが、基礎設計については、調査職員と協議をし、決定
すること。
(貸与図面等)
17
市が貸与した参考図その他の資料は利用後、速やかに返還すること。
(設計意図の伝達)
18 成果品に関する質疑等については業務委託期間終了後も速やかに対応するものとする。
当該工事の監理業務を設計業務の受注者と異なる者が受注した場合は、監理業務の受注者
に、設計意図を正確に伝えなければならない。
(その他)
19
この設計要領に明記されていない事項については、必要に応じてその都度受注者は調査
職員と協議して定めるものとする。
第2節
設
計
(標準仕様書等)
1
設計は、この設計要領、本市標準仕様書に基づき、国土交通省大臣官房官庁営繕部監修
「公共建築工事標準仕様書(建築、電気設備、機械設備各工事編)」、
「建築設計基準及び同
解説」及び「建築設備設計基準」、岐阜市役所公共建築課「設備工事設計要綱」を参考と
する。特記仕様書は本市の利用可能なものは、その使用を認めるものとする。
(基本案の作成)
2
図面作成に先立って、仕上表、平面図、立面図、断面図、構造概要(部材仮定断面等)、
設備概要(系統図、システム図及びレイアウト図)等の基本図を作成し、調査職員の承認
を受けたのち設計作業を進めること。
(設計要件の決定)
3
設計に関する諸要件の決定については、その都度調査職員と打合せの上その指示に従う
こと。
なお、設計段階で設計の完成した図面ごとに調査職員に設計図を提出し審査を受けたの
ち設計を進めること。
(材料、機器等の指定)
4
材料、機器等の指定については、受注者が使用材料、機器及び使用メーカー等の案を作
成し、調査職員の承認によって決定する。
(設計図のチェック)
5
図面、設計内訳書等の作成については、設計条件等の内容を十分吟味し、誤記、訂正漏
れのないよう十分検討すること。
(積算)
6
設計内訳書作成についての積算基準は、建設工事建築数量積算研究会制定「建築数量積
算基準・同解説」及び調査職員の指示によるものとし、設計内訳書提出の際には、数量明
細書、単価根拠等も合わせて、提出すること。
7
設計内訳書は公共建築課指定の建築積算システムにて作成することを原則とし、契約後
に受注者へ貸与する。使用するソフトの動作環境は下記による。
なお、本ソフトウェアに起因又は関連して発生した直接的又は間接的障害について、何
らの責任も負いません。
動作環境:Windows7(Microsoft が公式サポートする Access 2013 の必須システム要件
以上であること。)
Microsoft Access 2013 又は Microsoft Access 2013 Runtime(推奨)が動
作すること。
上記以外のバージョンの Access での動作は保証していません。
(提出)
8
設計図書は、十分その内容を精査したのち提出すること。設計を完了したときは、設計
図の写しを提出して調査職員の検査を受けること。
また、構造計算書、設備計算書、設計内訳書についても同様とする。
第3節
設計図書等の
設計図書等の作成基準
(一般的事項)
1
設計製図の一般的要領は次の各号によること。
(1)
建築物の経済性を高めるため、使用材料は品質形状寸法ともできるだけ市場品を使
用すること。
(2)
図面に記載する材料は、一般的呼称を用い、原則として商品名を記入しないこと。
(3)
図面記入事項は必要最小限とし、書き込み事項の重複を避けること。
(4)
構造設計については、
「岐阜市建築構造設計指針」を熟読し業務に的確に反映させる
こと。
(5)
建築基準法第 20 条 1 号、2 号に該当する建築物の構造設計については、構造設計一
級建築士が自ら設計を行うこと。上記以外の建築物の構造設計について、構造設計一
級建築士以外が設計を行った場合においては、構造設計一級建築士の確認を義務付け
る。
第4節
法規手続き
法規手続き等
(計画通知等)
1
計画通知の申請に伴う関係官庁への諸手続(建築許可申請を含む建築基準法関係法令全
般)は計画通知申請までに、受注者において遅滞なく行うこと。
また、その他上記以外で必要な諸手続においても速やかに行うこと。
2
計画通知は特定行政庁への提出(受付)までとする。
ただし、その後訂正等がある場合は調査職員と協力し、速やかに訂正を行うこと。
3
構造計算適合性判定の手数料は、今回の業務委託に含めるものとする。
ただし、2回目以降の手数料は受注者にて負担するものとする。
第5節
委 託 料
(委託料の支払)
1
委託料の支払いは、設計図書の調査職員による検査完了及び計画通知を特定行政庁に提
出(受付)を行った後とする。
(債務負担行為に係る支払いの特約)
2
各会計年度における支払限度額の割合は、次のとおりとする。
平成 27 年度 30%
平成 28 年度 70%
(部分引き渡し)
3
受注者は、平成 27 年度中に基本設計図書を完了すること。
基本設計完了時点で部分払を請求することができる。
(設計変更)
4
委託内容に変更が生じた場合には設計変更とし、委託費は当該変更対象の市の委託料を
積算し、「当初契約金額/当初予定価格」の比率(以下「請負率」という)を乗じ、さらに
消費税相当額を加えて得た金額を原則とする。
なお、本業務の目的以外の事項を付加した場合を除き、変更における設計変更は行わな
いこととする。
(別記2
別記2)
新庁舎建設事業の
新庁舎建設事業の設計与条件等
1 新庁舎の
新庁舎の敷地に
敷地に関する事項
する事項
所在地
岐阜市司町 40 番地 1 ほか
・岐阜市司町 38 番地 1
・岐阜市司町 38 番地 3
・岐阜市司町 40 番地 1
・岐阜市司町 40 番地 5 の一部
・岐阜市司町 40 番地 6
・岐阜市司町 43 番地 1
・岐阜市美江寺町 2 丁目 1 番地 2
敷地面積
約 16,627 ㎡
区域指定(用途地域) 市街化区域(商業地域)
建ぺい率、容積率
80%、400%
その他の地域地区指定 準防火地域、駐車場整備地区
2 新庁舎の
新庁舎の建物に
建物に関する事項
する事項
延床面積
新本庁舎 約 41,000 ㎡
駐車場棟 約 10,000 ㎡
・平面駐車場と合わせて 390 台程度
・駐車場の 1 階部分に乗合バスのバス停設置を検討中
(契約締結までにその要否を確定)
概算工事費
新本庁舎
駐車場棟
合計
事業スケジュール
平成 27~28 年度 基本及び実施設計
平成 29~32 年度 建設工事
(立体駐車場建設工事は平成 31~32 年度)
その他
約 161.3 億円 (消費税及び地方消費税を含む)
約 10.1 億円 (同)
約 171.4 億円 (同)
○岐阜市新庁舎建設基本計画(平成 26 年 12 月策定)の内容を設計
に反映させること。
○敷地の一部に電波法に基づく伝搬障害防止区域が指定されてい
るため、設計にあたって考慮すること。
(別記3
別記3)
平成21年国土交通省告示第15号(「
平成21年国土交通省告示第15号(「別添一
(「別添一 1 設計に
設計に関する標準業務
する標準業務」
標準業務」の抜粋)
抜粋)
(別記4
別記4)
執務環境等調査の詳細
1.業務目的
本業務は、岐阜市新庁舎建設基本及び実施設計業務の一環として、新庁舎に配置する部
署の現庁舎における執務環境等調査を実施して本市が抱える課題を整理したうえ、それを
解消するための方策の提案、執務空間の標準レイアウトの作成、新庁舎の用途別床面積の
算定を行い、これらの結果を基本及び実施設計に反映することを目的とする。
2.業務場所
岐阜市長が指定する場所
本庁舎
岐阜市今沢町 18 番地
南庁舎
岐阜市神田町 1 丁目 11 番地
西別館
岐阜市江川町 27 番地
北別館
岐阜市端詰町 56 番地
明徳庁舎
岐阜市明徳町 2 番地
岐阜市上下水道料金センター 岐阜市明徳町 10 番地(杉山ビル内)
岐阜市都市防災部(2 課)
岐阜市美江寺町 2 丁目 9 番地(岐阜市消防本部内)
岐阜市健康部の一部(3 課)
岐阜市都通 2 丁目 19 番地(岐阜市保健所内)
※上記以外として、書庫が市内 3 か所にある。
三輪書庫(岐阜市森東 131 番地)
三輪第 2 書庫(岐阜市石原 1 丁目 251 番地 1)
藍川書庫(岐阜市加野 3 丁目 3 番地 32)
3.調査対象部署及び職員数
部署数:101 課(平成 26 年 4 月現在)
職員数:約 1,600 人(平成 25 年 4 月現在、嘱託職員を含む)
このうち部署数について、平成 27 年 4 月に機構改革が実施されると若干の増減が見込
まれるが、それにより分離あるいは統合された部署も本業務の調査対象に含む。
4.業務内容
(1)執務環境の現況調査
新庁舎の用途別床面積を算出するために必要となる、執務室、文書量及びその保管状
況、会議室、窓口スペース等の現状を把握する。なお、調査の実施にあたっては、調査
対象部署等での実測及び写真撮影を行い、また必要に応じてアンケート、ヒアリングな
どの調査方法を活用する。
ア
執務室
調査対象部署の執務室及びその共用部分について、現状のレイアウト状況、什器・
備品類、機器類等の配置状況、その他のレイアウトに関連する設備類の配置状況の現
状を把握する。
なお、ここで把握する什器・備品類、機器類、設備類(以下、
「什器等類」という。)
は、今後、新庁舎での転用可否を検討する際の資料に活用することができるよう、種
別、形式、サイズ、設置場所、数量等で分類したうえでリスト化を行う。
◆什器・備品類
デスク、椅子、テーブル、カウンター、収納庫など
◆情報・通信機器、印刷機器類
プリンター、コピー機、複合機、シュレッダー、プロッターなど
◆その他のレイアウトに関連する設備類
上記に当てはまらないもの
イ
文書量及び保管スペース
平成 26 年 10 月に本市が実施した「文書量調査及び電子決裁・ファイリングシステ
ム等に関するアンケート調査」の結果を活用し、また本業務で補足調査を実施して、
調査対象部署の執務室内、書庫等の文書量及び保管スペースの現状を把握する。
合わせて、文書量の削減目標を算定する基礎数値を得るため、調査対象部署を「市
民窓口主体」、
「事業者窓口主体」、
「建設部門」、
「内部管理部門」といった業務内容に
よって類型化し、それぞれの類型で少なくとも 1 以上の部署を対象に、当該部署の職
員の立ち会いのもと、文書管理の現状(文書の利用状況、文書保管及び保存状態、保
存文書の引継、廃棄、検索などの運用方法等の観測、文書管理にかかる問題点やニー
ズの意向把握など)を調査する。
文書量調査
調査対象部署の執務室内外にある文書・書籍(職員の机の上部や内部を含む)につい
て、文書保存箱に収納してある文書は「箱」単位、それ以外の文書は「ファイルメータ
ー」単位で集計した。
電子決裁・ファイリングシステム等に関するアンケート調査
調査対象部署に対し、以下の項目についてアンケートを実施した。
・電子決裁について(電子決裁を行わない理由、電子決裁にした時の問題等)
・ファイリングシステムについて(文書を適正に管理しているか、管理できていない理
由、廃棄可能な文書はどれくらいあるか等)
・文書の保存期間について(永年保存文書の有期限化への意見等)
・保存文書の電子化について(電子化が可能な文書があるか等)
ウ
会議・打ち合わせスペース
本市における会議(個室での実施が必要なもの)の開催状況及び庁内会議室の利用
状況(会議で使わない利用形態を含む)の現状を把握する。
また、打ち合わせ(個室での実施は不要だが、執務室(カウンターを含む)以外の
場所での協議等が必要なもの)の開催状況の現状を把握する。
さらに、庁内会議室及び打ち合わせスペースの什器等類について、上記アに準じた
リスト化を行う。
エ
窓口スペース
平成 26 年度に本市が実施した「窓口機能部会」の検討結果を活用し、また本業務
で補足調査を実施して、窓口利用の実態や設備の過不足、不具合状況などの現状を把
握する。
窓口機能部会の検討結果
窓口業務(課)の集約配置については、低層階に配置する窓口(課)の設定、下層階
から配置する順序の検討、各階ごとの配置で考慮すべき事項を整理した。
ワンストップサービスの導入については、総合受付窓口で同時に取り扱う業務の選定、
総合受付窓口での受付、処理方法を整理した。
オ
相談スペース
平成 26 年度に本市が実施した「窓口機能部会」の検討結果を活用し、また本業務
で補足調査を実施して、執務室の通路側等に設置している相談カウンター及び相談ブ
ース・相談室について、その利用実態や設備の過不足、不具合状況などの現状を把握
する。
窓口機能部会の検討結果
窓口ごとのパーティション設置の必要性、また相談ブース・相談室の利用頻度とそれ
を踏まえた数や規模について検討した。
カ
部署特有諸室及び共用倉庫
標準的な執務室には含まれない、部署管理の書庫・倉庫、SEルーム、入札室、環
境測定室などの部署特有諸室の現状を把握する。また、全庁共用の倉庫の現状を把握
する。
(2)執務環境の課題整理と解消策の方向
上記調査を踏まえ、本市が抱える執務環境の問題点や課題を整理する。なお、その際
には、市民や職員の庁舎利用に関する意識(これまでに実施した意識調査を活用)も考
慮する。
また、市民サービスの向上と職員の業務効率の向上を実現するという視点から、新庁
舎におけるこうした問題点や課題を解消するための基本的考え方や具体的手法等を提
案する。
なお、ここで提案する際は、他都市庁舎、民間オフィス等の先進事例の図や写真、イ
メージ図を多用するなど、提案内容が視覚的にイメージできるよう留意する。また、以
下の 2 つについては特に詳細に提案する。
◆執務室等の什器・備品類について
執務室及び会議・打ち合わせスペースにおける業務効率の向上等と現在使用して
いる什器・備品類の有効活用の視点を考慮し、新庁舎における什器・備品類の整備
計画(案)を策定する(全体整備方針、現在の什器・備品類の新庁舎での転用方針、
新規購入する什器・備品類の導入方針と概算予算など)。
◆文書量削減目標量の設定について
業務内容の類型別に把握した文書管理の現状を踏まえ、保存文書と廃棄文書の分
類方法、保存文書の保存ルールなど、文書の整理や分類の基準(案)を提示したう
え、それに基づき整理した場合の類型別の文書削減目標量を設定する。
(3)執務空間の標準レイアウトの作成
新庁舎における執務環境の基本的考え方等に基づき、執務室及びワンストップサービ
スを想定している窓口部門の標準レイアウト図面を作成する。
◆執務室
市民窓口主体、事業者窓口主体、建設部門、内部管理部門等の類型別。
◆ワンストップサービスを想定している窓口部門
総合受付窓口、待合いスペース、執務室など。
(4)用途別床面積の算定、スペース配分の調整
これまでの整理を踏まえ、新庁舎全体の用途別床面積を算定する。なお、算定の手順
は以下のとおり。
①執務室、会議室、相談スペースをはじめ、新庁舎を構成する個々の用途別床面積を積み上
げた延床面積(必要面積)を算定する。
②上記の延床面積について、新庁舎建設基本計画に掲げた延床面積を目安にしながら、個々
の用途別床面積を調整する。
また、用途別床面積の算定単位は以下のとおり。
①課単位で算定
机・椅子(役職別)
、収納(書棚、キャビネットなど)
、プリンター、FAX、コピース
ペース、打ち合わせスペース、部署特有諸室など
なお、コピースペース、打ち合わせスペース等を複数の課で共用する場合は、その床面
積を職員数等で按分して入力する。
②新庁舎全体で算定
会議室、書庫・倉庫、窓口スペース、相談スペース、市民交流空間、行政情報提供部門、
議会スペース、災害対策スペース、福利厚生スペース、利便施設スペース、廊下、階段、
エレベータ、機械室、トイレなど
なお、現況調査を実施していない用途の床面積については、国が示している庁舎整備
の標準面積や近年竣工した類似規模都市等の床面積を用いるなど、合理的に説明できる
面積を当てはめることとする。
5.本業務を進めるうえで参考になると思われる資料
(1)岐阜市新庁舎建設基本計画[平成 26 年 12 月]
http://www.city.gifu.lg.jp/21515.htm
(2)新庁舎建設に係る広報広聴の取り組み(パブリックコメント、市民説明会、アンケー
ト調査結果など)
http://www.city.gifu.lg.jp/21522.htm
6.契約締結後に受注者に貸与する資料
(1)岐阜市庁舎整備検討会議の部会報告
・窓口機能部会(ワンストップサービス、相談機能)
・執務環境部会(文書管理、書庫、倉庫、会議室)
・IT機能部会(情報管理、情報機器の危機管理、IT活用)
・防災機能部会(災害対策本部として必要な設備、機能)
・施設・周辺整備部会(利便施設、ユニバーサルデザインなど)
(2)文書量の調査結果及び電子決裁・ファイリングシステム等に関するアンケート調査結
果[平成 26 年 10 月実施]
(3)庁舎に求められる機能の職員アンケート調査結果[平成 26 年 5 月実施]
(4)本庁舎、南庁舎、西別館、明徳庁舎のCAD図面データ
7.成果品
・報告書本編(A4縦型、無線綴じ)20 部
・報告書資料編及び図面集(A4縦型を基本とする)2部
-レイアウト図面
-什器等類のリスト
-現況調査のうち報告書本編に未掲載の詳細結果など
-用途別床面積の算定、スペース配分の調整に関する検討資料
-その他の発注者が必要とするもの
・報告書本編、資料編及び図面集の電子データ(CD-R)2部
8.その他
(1)本調査は、その成果となる用途別床面積を基本及び実施設計に反映することを目的と
していることから、それらの作業に遅延等の影響を及ぼすことがないよう、作業スケジ
ュールを考慮して計画的に進めること。
(2)報告書本編及び資料編の文章、図表等の電子データは、Microsoft 社の Word2010、
Excel2010 で編集が可能であるようにすること。
また、CAD図面データは、ファイル形式を JWW、DXF、SXF を原則とすること。