仕様書 - 茨城県

特
記
仕
様
書
1.工事名
農業総合センター高軒高ハウス建設工事
(1)本仕様書は,第 426-0001-1A 号茨城県農業総合センター高軒高ハウス建設工事に適用する。
(2)本業務は,「茨城県建設工事執行規則」及び「茨城県土木部・企業局土木工事共通仕様書(以下,
「共通仕様書」という。)並びに「設計図書」による他,本特記仕様書に基づき施行するものとす
る。
2.工事場所
茨城県笠間市安居 3165-1
茨城県農業総合センター圃場 No.12
3.事業主体
茨城県農業総合センター
4.工事目的
主に野菜類の長期どりトマト等の試験研究用施設として,高軒高ハウスを建設する。
5.工期
着工予定:契約日翌日
完成予定:平成 26 年 12 月 24 日
引渡予定:平成 26 年 12 月 26 日
6.施設仕様
(1)概要
ハウス構造:高軒高(4.2m)鉄骨ハウス
基
礎:独立型基礎形式
張間方向 :ラーメン構造
桁行方向 :ブレース架構
設計規模 :間口 7.5m×奥行 23m 面積 172.5m 2
間口 7.5m×奥行 20m 面積 150m 2
軒
高 :GL+4200(基礎高さ GL+200 基礎ベース部までの深さ GL-300 以上)
屋
根 :屋根型
(2)使用部材
主要部材は指定部材の使用を基準とする。(指示無き箇所は監督職員と協議の上決定する。)
(3)設計基準
設計風速 :構造計算は,(社)日本施設園芸協会の園芸用施設安全構造基準に準ずる。
設計地耐力:50KN/m 2
作物荷重 :5kg/m2(誘引用の梁は変形しても可とする。)
積雪過重 :構造計算は,(社)日本施設園芸協会の園芸用施設安全構造基準に準ずる。
設備荷重 :天窓設備,保温カーテン設備を計上する。
固定荷重 :骨材自重を計上する。
自身変形・局部風圧:加味しない。
電気工事 :日本工業規格適合品を使用し,東京電力の内線規定に準ずる。
(4)その他
ハウス内採光性及び作業性に十分配慮し,野菜及び花き類の栽培に適した構造とすること。
(5)工事範囲
①仮設工事
・工事着手に先立ち,敷地の状況を調査・測量,全体配置の確認,通行・駐車,廃棄処理届(リ
サイクル法)等について,事前に関係者と打合せ,承認を受ける。
・本体工事着手と同時にハウス位置を明確にするため,農業総合センター関係者立ち会いの上,
杭打ちを行う。
・工事に際し電源を使用する場合は,農業総合センターと協議すること。
②基礎・コンクリート工事
・基礎はコンクリート製とする。
・圧縮強度試験は1週・4週強度を試験し,写真を添付し提出,スランプは空気量測定現場にて
打設前に測定し写真を添付する。但し,試験は1回,テストピース採取とする。
・残土,礫,石の処理は農業総合センターの指定する場所に処理すること。
③本体工事
・主要構造材は,工場加工後溶融亜鉛(ドブ)メッキ処理を行い,付着量は JIS 規格 H8641 に準
ずる物を使用する。なお,その他高耐食メッキ鋼板(ALZ、ZAM)の使用も可とする。
・柱スパンは 3.0mピッチを基本とする(一部 2.0m)。
・胴縁のピッチは 80cm 以内とする。
・鋼材は日本工業規格品を使用し,安全構造基準及び設計外力に従い,構造計算を行い各社で決
定する。
・誘引資材として GL+3400(内張カーテン開閉に支障が無いように可能な限り高く)の高さで柱
ごとに概ねφ13mm 程度の丸棒を取り付ける。また,南北妻面から 70cm の位置に□75×75 程度
の誘引梁を取り付ける。
・出入り口は,南側妻面にW2400×H2000 の両引きを,北側妻面にW1800×H2000 の両引きを図
面の位置に設置する。
④レール工事
・フィルム押さえ材としてオキペット及びピットハル同等品を使用すること。
⑤サイド換気工事
・サイド開口部は2段設置し,巻き上げフィルムの押さえバンドを張ること。
・開口部は目安として,上段 700mm,下段 700mm 程度とする。
・側面上段は自動巻き上げとし,全閉時に十分な重なりがあること。
巻き上げ装置(インターフェイス含む)の設置は,当該工事に含まない。
・側面下段は手動巻き上げ(くるっ子 100 同等品)とし,全閉時に十分な重なりがあること。
・自動開閉は東西のサイドそれぞれを独立して制御できるものとする。
⑥カーテン工事
・保温用カーテンは2軸2層2枚張りとし,開閉は南北方向を可動範囲とする。
・制御方法は2層が独立した自動制御とする。
・被覆資材は XLS15 ウルトラと XLS10 ウルトラを展張し,開閉装置には SH フィットを用いる。
開閉装置のインターフェイスの設置は,当該工事に含まない。
・内サイドは手動1段巻き上げ(くるっ子 100 同等品)とし,サイド側に 22.2φの直管を取り付
ける。妻面は固定張りとし,出入り口部分は開閉が出来るものとする。
サイド資材には PO 系フィルム(長寿 LL100A 同等品)を使用する。
⑦被覆工事
・本体には,エフクリーン自然光ナシジ 0.1 を展張する。
制御室には,エフクリーン IRC グレー0.1 を展張する。
妻面および側面には,ダイヤスター0.15 を展張する。
・サイド巻き上げ及び天窓開口部には防虫ネット 0.4mm 目を取り付ける。
⑧天窓工事
・天窓は幅 800~1000mm 程度を設置し,窓先と窓受けに 6cm 以上の重なりをもたせること。
・開閉部はラック式とし,開口高は 500~600mm 程度を確保する。
・天窓の開方向は両側とし,それぞれが独立した自動制御とする。
開閉装置のインターフェイスの設置は,当該工事に含まない。
⑨循環扇工事
・各ハウスに2台(エアビーム同等品)を,両妻面から 3m程度・高さ 3m程度の位置にそれぞれ
1 台づつ設置する。
⑩灌水工事
・灌水工事は建設予定敷地内西側を通る給水管より先を新設する。
・各ハウス内に2本の立ち上がり配管を設置し,φ25 のゲートバルブを設置する。
制御室に水栓柱を1本設置する。
⑪電気工事
・電気工事には,建設予定敷地南の副変電所内における開閉器設置工事,副変電所からハウスま
での配線工事およびハウス内電気工事を含む。
・後付け機器として,マキシマイザー(1台),ハイブリッド型ヒートポンプ・加温装置・炭酸ガ
ス発生装置・養液土耕装置(以上各2台)を設置するための配電に足る装備を備える。
・各ハウス内に 100V および 200V コンセントを2口ずつ設ける。
・消費電力量が分かるように,電力計(動力・電灯)を各1台設置する。
7.労働安全衛生法等の遵守
請負者は,共通仕様書 1-1-34 に基づき,労働安全衛生法等関係法令を遵守し,特に次の事項に
留意すること。
(1)受注者は,高所作業における作業床,囲い,二段手すり,幅木,防網の設置,作業員の安全帯の
使用,悪天候時の作業禁止,照度の保持,踏み抜きの防止,不用のたて抗等における危険の防止,
昇降設備の設置,墜落危険箇所の立入禁止等により,墜落・転落災害の防止措置を講じること。
(2)受注者は,建設機械による作業に先立ち,当該建設機械の転落,地山の崩壊等による作業員の危
険を防止するため,地形や地質の状況等を調査し,作業計画を定めてから作業を行うこと。また,
作業中は,機械の制限速度,転落・接触等の防止,誘導者の合図,運転者が運転位置から離れる
ときの措置,機械の移送,搭乗・使用の制限,修理等について,関係法令を遵守すること。
(3)受注者は,建設機械の操作や玉掛け作業を,法令で定める免許を有する者,または技能講習や特
別教育修了者に行わせること。
(4)受注者は,監督員より作業員の免許等の提示を求められたときは,協力すること。
8.現場代理人の兼務
(1)本工事の請負者は,本工事の現場代理人が他の一つの工事の現場代理人を兼務するときには,あ
らかじめ書面(様式1)により届け出なければならない。この場合において,請負者は,連絡員
を指名のうえ届け出るものとする。
(2)兼務に当たっては,現場代理人は,一方の現場に偏ることなく適切に現場を管理しなければなら
ない。
(3)作業期間中に現場代理人が他の工事の兼務のため不在となるときは,連絡員が当該現場に常駐し
なければならない。
(4)兼務に係る工事について,安全管理の不徹底に起因する事故の発生,その他現場体制の不備が生
じた場合は,その後の,当該請負者に係る農林水産部及び土木部並びに企業局発注工事において
は原則として兼務を認めない。
9.疑義
本工事の施工及び設計図書等に疑義が生じた場合には,監督員と協議のうえ,その指示に従う
こと。