平成27年度福岡市国保レセプト点検業務委託仕様書 1 業務委託期間

平成27年度福岡市国保レセプト点検業務委託仕様書
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業務委託期間
平成27年4月1日から平成28年3月31日
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業務委託時間 本市の休日(※1)以外の日の午前9時から午後5時まで
ただし,業務日,業務時間,休憩時間については,上記時間内で業務の進行状況に応じて受注
者が決定し,前月末までに,作業期間を発注者に提出する。
※1 本市の休日 (1)日曜日及び土曜日 (2)国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第17
8号)に規定する休日 (3)1月2日,1月3日,12月29日から12月31日まで
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業務の履行場所 福岡市中央区長浜三丁目11番3号 鮮魚市場市場会館 10 階
福岡市保健福祉局総務部国民健康保険課レセプト点検室
ただし,レセプト点検に係る独自システム等の利用によるデータ処理のため,レセプトデー
タを履行場所から持ち出す場合は,
あらかじめ発注者に申し出をし,発注者の承認を得ること。
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業務体制
(1)業務従事者の要件
レセプト内容点検業務に従事する者の9割(端数切捨)は,次の要件の全てを満たす者とする。
1割(端数切上)は同要件のうち,3年以上の経験年数を満たしていなくとも可とする。
ア 共通事項
現に医療機関・薬局の診療・調剤報酬請求事務に従事している者でないこと。
イ 医科,調剤及び訪問看護レセプトの内容点検業務に従事する者
医療事務(医科)の資格を有し,3年以上の医科レセプト内容点検の経験があり,かつ医療
機関でレセプト作成業務の実績がある者。
ウ 歯科レセプトの内容点検業務に従事する者
医療事務(歯科)の資格を有し,3年以上の歯科レセプト内容点検の経験があり,かつ医療機
関(歯科)でレセプト作成業務の実績がある者。
(2)人員配置等
ア 人員配置
受注者は,平成27年度福岡市国保レセプト点検業務委託提案競技で提案した点検効果を達
成できる体制とするよう努めなければならない。
イ 業務遂行責任者・従事職員通知
受注者は従事者の中から業務遂行責任者を選任し,
(1)に定める要件を満たすことを記載し
た従事職員名簿と併せて通知すること。
5 機材等の貸与及び備品
(1)発注者は,受注者に,「3 履行場所」にて,点検端末(福岡県国民健康保険団体連合会サ
ーバーに接続した国保総合システム使用パソコン)を16台無償で貸与する。レセプト再審査
請求処理のために点検端末からの印刷に用いる印刷機(発注者の職員と共用)は,発注者が提
供する。
(2)机,椅子は,発注者が提供する。
(3)本委託業務のために用いる電話回線(1回線・固定電話機・発注者の職員と共用)は発注者
が提供する。
(4)(1)(2)(3)以外の,業務に要する機材(レセプト点検に係る独自システムを利用する
場合は当該システム用端末を含む。
)
,診療報酬点数表,使用薬剤の購入価格等の資料,マニュ
アル等の書籍,消耗品,交通費その他の諸経費は,受注者の負担とする。
-1-
(5)(1)(3)以外で 「3 履行場所」のコンセントを使用する電子機器を使用する場合は,
あらかじめ,使用する機器,用途,使用予定期間及び予定消費電力を記載した書面により発注
者に申出をし,承認を受けること。
(6)機器に係る電力使用料は発注者が負担する。
6 責務
(1)受注者は,業務を遂行する上で,次の法令等を遵守すること。
ア 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律,労働
基準法,労働安全衛生法ほか労働関係諸法令
イ 個人情報保護に関する法律
ウ 福岡市個人情報保護条例
エ 福岡市暴力団排除条例
オ その他関係法令
(2)受注者及び業務従事者は,業務上知り得たことを第三者に開示し,若しくは漏えいし,又は
本委託業務遂行以外の目的に使用してはならない。本契約終了後及び業務従事者でなくなった
後も,同様とする。
(3)業務履行の際は,発注者の承認を受けた機材及び記録媒体のみを使用すること。
(4)電子レセプトの複製(データのコピー,紙への印刷,撮影,PDF化等のあらゆる手段を含
む。)をしないこと。
(業務上必要であると発注者が認めた場合を除く)
(5)業務で使用した不用な紙類のうち,個人情報が記載されているものについては,退庁時まで
に発注者の設置するシュレッダー(発注者の職員と共用)で裁断し確実に処分すること。
(6)「3 履行場所」入退室の際は,入退室管理簿に記入することとする。
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委託業務内容
委託業務の内容は,別紙「委託業務内容」のとおり
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一括委任又は一括下請負の禁止
受注者は,受託業務を一括して第三者に委任し,又は請け負わせてはならない。業務の一部を
第三者に委任し又は請け負わせようとするときは,あらかじめ発注者の承諾を得なければならな
い。
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業務等の報告等
(1)業務予定表の提出
受注者は,月間業務予定表を,前月末までに,業務遂行責任者を通じて発注者に書面により
提出しなければならない。ただし,履行開始月については,契約締結ご速やかに提出するもの
とする。
(2)レセプト内容点検業務及び調査分析業務の報告
受注者は,業務の履行状況及び成果を取りまとめ,別紙「業務委託内容」に定めるところに
より,発注者に報告しなければならない。なお,発注者は,受注者に対し,必要に応じて,別
紙「業務委託内容」に定める報告事項以外の項目について報告を求めることができる。
(3)業務に関する打合せの実施及び報告
ア 業務に関する打合せの実施
業務に関する打合せを,適宜行うものとする。
イ 業務に関する打合せの報告
受注者は,業務に関する打合せにおける協議事項及び会議内容を記録して整理し,当該業務
-2-
に関する打合せ終了後10日以内に,書面により報告すること。
その他,報告すべき事項がある場合,書面により報告すること。
10 委託料の支払方法
業務委託費は,暦月を単位として,毎月支払うものとし,受注者は,請求書を提出する前に,
発注者から業務完了確認(業務完了検査)を受けなければ ならない。
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その他
(1)発注者は,受注者の委託業務の履行状況を適宜調査・確認し,報告を求めることができるも
のとし,かつ,必要に応じて改善を求めることができるものとする。
(2)業務遂行過程において生じた疑義や,本仕様書に定めのない事項については,発注者受注者
間で協議を実施し,定めるものとする。
(3)本仕様に定める成果物及びその他業務に付随して発生する全ての提出物等の著作権は,全て
発注者に帰属するものとする。
(4)作業場所の日常清掃は受注者が行う。
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別紙
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「委託業務内容」
レセプト内容点検業務
(1)使用端末等
点検端末(福岡県国民健康保険団体連合会サーバーに接続した国保総合システム使用パソコ
ン)を使用し電子レセプトによる内容点検業務を行う。なお,点検に使用する点検端末は16
台で,点検端末に関する留意事項等は,「3 点検端末に関する留意事項等」のとおりとする。
(2)レセプト内容点検業務の種類
診療報酬点数表(以下「点数表」という。
),薬価基準等に基づき,次の点検を行う。
ア 単月点検(横覧点検を含む。以下同じ。)
イ 縦覧点検
ウ ア及びイには,点数表との照合のほか,調剤レセプトとの突合,検算,医療保険と介護
保険の給付調整に係るレセプト点検等,個々の診療項目(診察,処置,検査,投薬等)の
妥当性の観点及び医療機関 ・薬局等が診療・調剤報酬等の請求に当たって要件とされてい
る事項を確保しているかどうかという観点からのあらゆる点検を含むものとする。
(3)点検手法
レセプト内容点検業務の具体的な手法については,次の点に留意し,受注者内で検討の上,
業務を実施する。
ア 受注者の創造性,専門性及びノウハウを最大限活用し効果額が高い手法を選択すること。
内容点検効果率が平成25年度福岡県平均0.31を越えるよう努めること。
「5 平成 25 年度診療報酬明細書点検調査実施上状況報告書」参照
イ 医療保険と介護保険の給付調整に係るレセプト点検は,必ず行うこと。
ウ 福岡県国民健康保険団体連合会から提供されるレセプト再審査結果データを活用して点
検を行うこと。
エ 調査分析業務により得られたデータを有効に活用し,効率的効果的な点検を行うこと。
オ 再審査請求が可能な期間に留意すること。
カ 点検の結果,請求点数の誤り,診療内容の妥当性の疑義,重複請求等(以下「請求点数
の誤り等」という。
)があるレセプトについては,国保総合システム上で再審査依頼の登録
を行うこと。
キ レセプト点検に係る独自システム等の使用も可とするが,その場合,必ず目視点検を行
った上で再審査登録を行うこと。
ク レセプト点検に係る独自システム等を使用する場合は,その点検結果を閲覧できる端末
を本市嘱託員2名分も受注者にて準備すること。
ケ 本市嘱託員2名もレセプト点検を行うため,受注者の点検手法に応じて嘱託員点検範囲
を設定し,受注者の点検対象から除く。
(4)報告
ア レセプト再審査請求処理
月1回,発注者の指定する期限までに,国保総合システムから再審査請求の集計表を出力
し,データを「県内・県外別」
,
「縦覧,突合,一般」,「医科,歯科,調剤」,「一般,退職本
人,退職扶養」に区分し,再審査請求の集計表を印刷し,発注者に提出すること。
なお,再審査請求の福岡県国民健康保険団体連合会への送信は,発注者が行う。
イ 実績の報告
当月(暦月)に実施した点検の実績を翌月の10日(平成28年3月分にあっては,平成
28年3月31日)までに,書面により報告すること。
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報告内容は,次のとおりとする。
(ア)医科・調剤・訪問看護,歯科の各区分ごと及び単月点検・縦覧点検の各区分ごと並びに
合計について,①点検件数,②再審査請求件数,③再審査請求金額(再審査請求を行った
時期が月の中途である場合は,再審査請求の前・後・合計の三つに分けて,それぞれ報告
すること。
)
(イ)点検端末ごとの日々の使用開始(ログイン)時刻及び使用終了(ログアウト)時刻並び
に使用者(使用者が一日のうちで変更となった場合は,使用者ごとの使用開始時刻及び使
用終了時刻も併せて報告すること。
)
2
調査分析業務
(1)調査分析業務の種類及び内容
ア 請求点数の誤り等の傾向の把握及び点検への反映
その月(暦月)に点検を行ったレセプトについて,次の点の調査及び分析を行うこと。
(ア)請求点数の誤り等の多い医療機関・薬局
(イ)請求点数の誤り等の多い内容等
(ウ)(ア)
(イ)のクロス分析
(エ)医療機関・薬局の傾向的な問題点(全体的な傾向)
イ アの調査及び分析に基づき,今後の点検の手法や,重点を置くべき医療機関・薬局など,そ
の後の点検に反映させるための計画を策定すること。
ウ 受注者が平成27年度福岡市国保レセプト点検業務委託提案競技において提案した調査分
析
エ 発注者の問い合わせ(レセプトに関することや,特定の処置等が保険給付の対象となるか等)
に対する回答
オ 会計検査院による実地検査,福岡県の事務指導等が実施される場合における発注者からの要
請に対する対応
(2) 実績の報告
ア (1)ア及びイの実績
当月(暦月)に実施した調査分析の実績を翌月の15日(平成28年3月分にあっては,平
成28年3月31日)までに,発注者に書面により報告すること。
イ (1)エ及びオの実績
発注者の指定する期限までに,発注者の指定した方法により報告すること。
(3)点検業務への反映
受注者は,調査及び分析により得られたデータを,業務従事者及び本市嘱託員に共有させ,
点検に役立てるようにしなければならない。特に,請求内容に問題の多い医療機関・薬局につ
いては重点的に点検を行うようにしなければならない。
3
点検端末に関する留意事項等
(1) 点検端末の使用に当たっては,発注者が,点検端末ごとにユーザーID及びパスワード
を交付するものとし,ユーザーID及びパスワードの管理は,業務遂行責任者が行うこと。
受注者はパスワードの変更を行わないこと。
(2)福岡県国民健康保険団体連合会への再審査送信日(毎月20日・曜日により変動有り),過
誤申し出送付日(毎月25日・曜日により変動有り)の作業中は,国保総合システムの使用は
できない。
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(3)受注者及び業務従事者は,貸与された点検端末について,委託業務に必要な画面以外の画
面を閲覧あるいは操作してはならない。
(4)点検端末の操作方法については,受注者が自ら習得するものとし,不明点は本市嘱託員に
確認すること。
4
電子レセプト件数( 単位 :件 )
年度
入院
入院外
歯科
調剤
訪問看護
平成 25 年度
84,932
2,740,264
622,561
1,843,516
5,821
上記のうち,受注者の点検手法に応じて本市嘱託員点検範囲を設定し,受注者の点検対象から除く。
本市嘱託員が点検を行う範囲は,月間業務予定表作成時に協議することとする。
※レセプト点検に係る独自システム等を使用する場合は,その点検結果を閲覧できる端末を本市嘱
託員2名分も受注者にて準備すること。
5
平成 25 年度診療報酬明細書点検調査実施上状況報告書
保険者負担総額 保 険 者 負 担 総 額 再審査請求 査定件数
査定金額
内容点検効果
(件)
(円)A
件数(件) (件)
(円)B
率(B/A)
5,415,261
91,964,763,478
46,941
14,778
244,454,010
0.27
内容点検効果率:県平均0.31
-6-