モノづくり(販売 サービス)

 エビ印で知られる作業
工具メーカー、ロブテッ
クス。プロの間で強いブ
ランドを築く同社が、
﹁DIY女子﹂を切り口
に新たな需要層の掘り起
こしに力を入れている。
プロの顧客層周辺への浸
ニイヌマ 宮城県石巻
市、新沼利英社長、02
25・95・1123
LE
は、2009年に法人向
け発光ダイオード
きょ う た い
D 照明の開発製造を始
めた。 筐 体に樹脂を採
用したことで軽く、落下
時などの危険を軽減す
る。水銀灯の代替品とし
て全国から引き合いがあ
る。氏家史典経営戦略室
長に今後の展開を聞い
た。
仙台・森崎まき
︱本業は地元建築会社
向けの建材卸です。
﹁市場が縮小傾向のた
め 年に就任した新社長
る狙いだ。
透により、市場を深耕す
業者の手を借りなくても
では、女性が外部の修理
交換などの作業をこなせ
手軽に工具を使って蛇口
らが実演した。そこから
ることを、女性スタッフ
ースで、ロブテックスは
DIY女子﹂に構えたブ
テーマゾーン﹁キラリ!
ムセンターショー。特設
れたジャパンDIYホー
千葉・幕張メッセで開か
2014年8月下旬に
地 引 社
方、見せ方﹂
ングでの置き
たのが﹁リビ
要と見えてき
ルするのに必
女性にアピー
よるコラボで、リビング
ブテックス社長の発案に
ッグとした。地引俊爲ロ
デザイン性の高い工具バ
とコラボレーションした
イナー・菅谷かつひろ氏
2年目。目玉を新鋭デザ
ブースと併せて取り組む
同ショーでは通常展示
工具をPRした。
げ、日常生活空間の作業
キャッチフレーズを掲
リビングにMY工具﹂の
﹁もっと身近にDIY!
品の工具が幅
は安価な輸入
DIY市場
た。
ができあがっ
な工具バッグ
に、おしゃれ
見交換した末
り、両者が意
機に連絡をと
を知ったのを
菅谷氏の作品
がカタログで
時、地引社長
長
。ある
に工具を置いて絵になる
を利かせる。
イナーとのコラボで製作した工具バッグ
DIY女子を狙ってロブテックスがデザ
切り込む意味
同社があえて
プロ用工具の
ようにとの狙いだ。
女性スタッフ実演
前年の﹁DIY女子﹂
海外製品を納めたとき、
体は金属製が多いが、樹
用した。LED照明の筐
素材料 ラヒーマ を採
﹁帝人の高熱伝導性炭
参入した。香港のパート
を設置しLED照明の販
聴けなくな
電磁波の影響でラジオが
脂を採用することで落下
ました。
︱筐体に樹脂を採用し
る﹂
と最終検査を行ってい
で製造、日本で組み立て
ナー会社が設計し、中国
売を始めた。ある病院に
った、医療
時や施工作業者の危険性
全国の工場や屋外スポー
を減らせる。角度や色な
ツ施設に納入している﹂
機器に影響
に取り換え
︱今後の展開は。
が出る、と
た。 10
﹁ ラヒーマ 採用モ
ど432通りの組み合わ
0年以上続
デル発売前の
せができることも強み。
いた金物屋
り、他社製
として、悪
年3月期は約 億円。
は年商3億円だったが、
報告があ
いものを売
法人向けL
▲
と、製造に
いかない
立した。日本製への信頼
めシンガポール支店を設
月に東南アジア開拓のた
市場を開拓する。
部のものだ。今後は海外
増収分の多くが環境事業
年3月期
るわけには
ED照明
が高く、期待できる﹂
年5
﹁クレア﹂
創業120年余りの歴
す。
知ってもらうこと﹂と話
﹁商品の拡販よりも広く
について、地引社長は
かる人が買ってくれれば
こが違うんだとなる。分
ビ印と他の安い工具はど
ロも世代が変われば、エ
んびんの上にある。﹁プ
頼は安価品との微妙なて
いが強かった。プロの信
と、いずれ危ういとの思
ド価値を浸透させない
センターだ。ホームセン
な販路は工具商とホーム
プロ用作業工具の主要
く一般客の姿があった。
を、高い値札で買ってい
買えるごく一般的な工具
こではホームセンターで
も、複数回参加した。そ
年は百貨店の催事に
プロ用のエビ印を売り込
具商など従来の販路で、
月に就任。先代までは工
して、地引社長は
IY女子は試金石だ。
般顧客に伝える上で、D
社長 。価値をうまく一
いてはいけない﹂
地引
という姿勢にとどまって
頻度が低いという事情が
具売り場は一般客の回遊
が、百貨店での例から工
点としても考えてきた
ターは一般ユーザーの接
創業120年
年4
史を持つ同社の7代目と
んだ。しかし7代目の頭
木信雄
東大阪支局長・佐々
活動も始めている。
タースポーツを支援する
加するアマチュアのモー
Yだけでなく、社員が参
たい﹂と地引社長。DI
もらえるブランドに育て
こがれの気持ちを抱いて
﹁一般の方も含め、あ
般的といえる。
価品で済ませる感覚が一
の工具はあり合わせ、安
にもなる。一方、日本で
一般的。工具はギフト品
レージで作業する光景が
工具をそろえて物置やガ
環境に根づき、本格的な
欧米ではDIYが生活
見えてきた。
にはプロ周辺にもブラン
大阪市内の百貨店・紳士服フロアに
期間限定で設けた工具販売コーナー
食べられる海苔カップ
阪湾の「大阪海苔」にこだわっ
て地域資源を活用した。
また地元の食品メーカーとコ
ラボレーションし、地元食材を
活用したお茶漬けを発売。全国
的にも知名度の高い 道頓堀 を
つけた『道頓堀こだわり亭』を
ブランド商品として全国展開す
る。
一方、同社は包装資材メーカ
ーで初めて食品安全に関するI
SO
の認証を取得。食の
安心安全の思いをフィルムケー
スに込める。こうしたアイデア
と工夫で顧客やマスコミを引き
つける商品を開発してきた。
(大阪・香西貴之)
市場を深耕
モノづくりMONODZUKURINEXTSTAGE開発デザイン調達物流製 造販売サービス月火水木金
の下、 年に環境事業部
法
人
向
け
に
L
E
D
照
明
■
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分
野
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■
新
に
出
る
売
っ
て
シリーズ
木
村
ア
ル
ミ
箔
CSCS新時代新時代
ブースと違う見せ方につなが
り、評価を受けている。「社員
が自分で考える風土をつくるこ
とが重要」(木村社長)と語
る。
同社の商品はマスコミにたび
たび取り上げられる。家訓の
よそとちゃうことせなあかん
を実行しながら「商品に物語性
を持たせ、なぜ開発したのかを
デザインで表現する」(同)。
主力商品の海苔のカップは、
従来のおかず用カップを使用す
るとゴミが出るため「カップを
料理の一部として食べられるよ
うになればゴミを減らせる」と
の発想から生まれた。海苔は大
ロ
ブ
テ
ッ
ク
ス
筐体に樹脂落下時の危険軽減
エビ印ブランド日常市場深耕
商
品
に
物
語
性
持
た
せ
る
木村アルミ箔(大阪市中央
区、木村裕一社長、
)は、
年創業の「銀紙
屋」としてアルミ箔や洋菓子な
どの包装材料を手がける。コン
ビニエンスストア弁当向けに電
子レンジ対応のフィルムケース
を初めて製品化した。ほかにも
環境をテーマに生分解性プラス
チック素材を開発し、食べられ
ればもっと環境に優しくなる
と、海苔(のり)のカップや昆
布の器など可食容器の製造販売
にも乗り出した。
同社はブランド力や顧客満足
を高めるため、会社や製品のブ
ランドデザインに力を入れてい
る。木村社長は「当社に広報部
門はないが、社長室と対等なデ
ザイン戦略室で取り組んでい
る」と強調する。デザインを狭
い範囲でとらえず、経営戦略と
して位置づける。
デザインはパッケージだけで
なく展示会のブースなども対象
だ。デザイナーのデザインをも
とに、現場で営業スタッフにど
のように売りたいかをいろいろ
考えさせる。結果として他社の
プ
ロ
向
け
工
具
D
I
Y
で
普
及
マーケティング変わる
氏家史典氏ニイヌマ経営戦略室長
金曜日
2015年 平成27年 1月9日
)
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