冬の田園地帯にヒラヒラと 舞うチョウゲンボウ。名称だ けを聞くと

るあいだ中、里山は水分が潤
しれません。雪に覆われてい
らうのを期待しているのかも
たり、害虫をおっぱらっても
になりました。水分をもらっ
を頂いて冬の里山を演出して
る中くらいの木も、みんな雪
木も、葉をたくさんつけてい
も美しい。葉を落とした高い
陰で晴れた日の雪景色はとて
雪の花を咲かせています。お
いわず、すべてのものに白い
の飛ぶ姿をヤンマの飛ぶ姿と
ボーと呼び、チョウゲンボウ
にヤンマ︶のことをゲンゲン
説では、ある地方でトンボ︵主
由来は諸説あるようです。一
字では長元坊と書きますが、
です。変わったその名は、漢
のハヤブサの仲間の野鳥なの
クトのある種名ですが、小型
とだか分からないほどインパ
けを聞くと、いったい何のこ
舞うチョウゲンボウ。名称だ
冬の田園地帯にヒラヒラと
獲物を探し、ターゲットを見
枯野上空を素早く羽ばたいて
方法が実に特徴的です。まず
などが主な餌で、その狩りの
類や小型の鳥、昆虫、カエル
みることができます。ネズミ
島では冬季に渡来したものを
る地域もあるものの、ここ広
ては繁殖も行い、年中みられ
本州の北部から中部にかけ
ありません。
も言われていますが定かでは
チョウゲンボウ、となったと
鳥ゲンボー、読み方を変えて
測されています。
捕食を容易にさせていると推
獲物の行方をある程度追跡し、
射する紫外線を捉えることで
主食であるネズミ類の尿が反
が可能なのです。この能力で
本種は紫外線を識別すること
らに驚くべきはその視力で、
に不思議な感じがします。さ
ながら空中で静止する姿は実
獲物を捕らえます。羽ばたき
行った後に急降下して地上で
らホバリング︵空中停止︶を
つけると、体を斜めにしなが
さすがは猛禽類といった精悍
らえた獲物を食べている姿は、
のように愛らしいですが、捕
クリした目も相まって子ネコ
りする姿は、その大きなクリ
繕いをしたり、嘴を掃除した
電柱や電線にとまって、羽
でしょうか。
猛禽を探してみるのはいかが
りも少し大きいくらいのこの
立ち寄られる際には、ハトよ
春までの残冬の枯れ野周辺に
さがにじみ出ます。これから
るのかもしれないと思うよう
の木々は、この雪を待ってい
なあ、ひょっとしたら、里山
さんと樹木の触れ合いなのか
ていると、この季節の雪咲爺
ましたが、毎年この景色を見
いだろうなあと思って見てい
乗せて重いだろうなあ、冷た
これまでは、雪をたくさん
います。
沢にあり、雪の下では草や樹
重ねて、鳥ゲンゲンボーから
を咲かせましたが、生木にも
花咲じいさんは枯れ木に花
きています。近くのリンゴ園
探しに里の方へ集団でやって
り雪で隠されたために、餌を
ょうか。山の食べ物をすっぽ
ずらをどう思っているのでし
動物たちは雪咲爺さんのいた
一方、小鳥さんたちや山の
す準備をしています。
の主人に頼んで採っていまし
が残っていたので、リンゴ園
年が明けてもたくさんリンゴ
さがわかりました。私たちは
です。リンゴ園の主人の優し
ためにリンゴを残していたの
乱していました。このときの
の上にリンゴの皮ばかりが散
べ尽くしてしまいました。雪
産の愛嬌のある動物で、ペッ
アライグマは北アメリカ原
地域では保護の対象であって
生物を守るうえでは、ある
ばなりません。
が、アルゼンチンやチリでは
向けた試みが行われています
滅したビーバーの野生復帰へ
るようになっています。
ことが優先されると考えられ
自然やその歴史的価値を守る
に固有な
ら、地域
の観点か
性の保全
現在では、
状況です。
といった
︵地域支援課 原 竜也︶
木の幼生たちが厳しい寒さに
花を咲かせたのでしょうか。
にリンゴの実が残っていたの
た。少し採ればいいのに、た
さらされることもなく芽を出
ここ七塚原高原の雪咲爺さん
を、ツグミさんたちが全部食
彼らにも畑の野菜を提供した
しに行っています。こんな時、
を残して、毎日雪の上を餌探
ギさんは三㌢㍍の深さの足跡
の深さの足跡、スリムなウサ
メタボの狸さんは、八㌢㍍
なければいけません。
るものは自然の仲間に優しく
反省しています。自然に生き
と、はしたないことをしたと
くさん採りました。今考える
地域固有の生物多様性を保全
きな影響を与えているのです。
るの関係を通じて餌動物に大
外来種は、食べる︲食べられ
心配されています。捕食性の
や在来の生物群集への影響が
サンショウウオなどの希少種
被害だけでなく、ザリガニや
引き起こします。農作物への
は日本各地に定着して問題を
あり、逃げ出したアライグマ
す。一方、外来種の代表でも
トとしてかわいがられていま
も、別の地域では侵入生物と
別の生物の生息場所を奪うこ
やその生息環境を守ることは、
けではありません。ある生物
にとっても好ましいというわ
にとって適した環境は別の種
が異なっているため、ある種
生物は種によって生息環境
及ぼしているためです。
固有の植物や生態系に被害を
入されたビーバーが増加し、
が進行しているようです。移
ビーバーの大規模駆除の計画
守るべきか深く考えなくては
とを重く受けとめ、何をどう
ません。私たちには、そのこ
れていることを忘れてはいけ
守られない生物の存在が隠さ
もる〟という行為には、他の
といえます。〝いきものをま
人間の手にゆだねられている
良くも悪くも、生物の運命は、
値観にもとづくものなのです。
私たちの自然観、すなわち価
どんな自然を守りたいかは、
生物多様
は、枯れ木といわず、生木と
くなります。
ならない責任があるのです。
)
と で も あ る の で す 。﹁ あ ち ら
生
( 物調査課 井原 庸
して排除されることがありま
を立てればこちらが立たず﹂
するためには、かわいそうで
す。例えば、イギリスでは絶
活動研究センター
もアライグマを駆除しなけれ
︵NPO法人七塚原自然体験
理事長 西村清巳︶