とちぎん地域産業創生プログラム

NEWS RELEASE
平成27年2月4日
お 客 様 へ
株式会社 栃 木 銀 行
取締役頭取 菊池 康雄
地方創生『とちぎん地域産業創生プログラム』の開始
株式会社栃木銀行(頭取 菊池 康雄)は、国の「まち・ひと・しごと創生法」にもとづく、
地方創生、地域活性化の役割を担うため、地域産業の育成を目的に『とちぎん地域産業創生
プログラム』を展開致しますので、お知らせ致します。
記
1.開始日
平成27年2月2日(月)
2.目的
少子高齢化・人口減少社会の到来による社会全体が大きな転換期を迎える中、国の地方
創生戦略をはじめ、地域の活力を生み出す産業振興が大きく注目されております。
今般、当行は企業の5年後10年後の成長を促す取組みとして、様々なライフステージ
(創業準備期、創業期、成長期、成熟期、衰退期)に合わせた適切なメニューを全て提供
できる体制を整備致しました。
特に、様々なスキル、ノウハウを持つ専門家とも連携し、創業・ベンチャーに対する支
援の充実を図るとともに、企業のさらなる成長を促す支援の拡充を図ります。
《プログラム概要》
Ⅰ.創業・ベンチャーサポート
Ⅱ.資金調達サポート
Ⅲ.事業成長サポート
Ⅳ.事業継続・承継サポート
Ⅴ.地方創生サポート
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※とちぎん地域産業創生プログラムのイメージ
地方創生・地域活性化
県・市町村
中小企業、小規模事業者
とちぎん地域産業創生プログラム
Ⅰ.創業・ベンチャーサポート
Ⅱ.資金調達サポート
Ⅳ.事業継続・承継サポート
Ⅲ.事業成長サポート
Ⅴ.地方創生サポート
3.各プログラム概要
Ⅰ.創業・ベンチャーサポート
・創業サポート窓口の設置
『とちぎん地域産業創生プログラム』の展開、創業・ベンチャーサポートの一環とし
て、平成27年2月2日より各営業店融資窓口に『創業サポート窓口』を設置致しまし
た。これは、創業準備期・創業期のお客様をはじめ、新事業展開など更なる成長を目指
すお客様に至るまで、それぞれの課題・悩みに対し、当行が持つ栃木県内外の様々なノ
ウハウを有する専門家とのネットワークを活用し、お客様にワンストップでサービスを
提供できる体制を開始致しました。
ビジネスモデルに関する相談をはじめ、事業計画策定、市場調査コンサルティングや
創業準備に係る財務会計、労務などの創業相談に対し、各営業店のサポートを行うため、
法人営業部内(本部)に創業サポートデスクを設け、外部専門家連携の窓口や、様々な
有効情報を発信する役割を果たしていきます。
今後は、創業者などのネットワーク構築を図っていくなど、更なる起業家精神の醸成
と創業者輩出に携わり、地域活性化に貢献して参ります。
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※ワンストップ体制のイメージ
栃木県内・外の専門家・支援機関
創業情報収集
専門家支援
創業・ベンチャーサポート
本部
『創業サポートデスク』
本部収集した
創業情報の還元
情報の集約化と
個別支援
資金調達サポート
・融資 ・補助金
・とちぎ地域活性化ファンド等
事業成長サポート
各支店
『創業サポート窓口』
創業者
・創業相談
ビジネスモデル相談、市場調査
事業計画策定支援、専門知識等
・ビジネスマッチング
・専門家支援、商談会 等
創業者
・企業間ネットワーク支援(とちぎんビジネスクラブ(仮称))
創業期にある企業などは、他社・外部とのネットワークが希薄であることが多く、安
定的な経営基盤を構築していくことが、重要な取組みとなります。
そこで、創業・ベンチャー企業と地元中堅企業から構成される「とちぎんビジネスク
ラブ(仮称)」の創設を準備しております。
同クラブでは、企業間での積極的な情報交換や交流のほか、首都圏の企業並びに専門
家との交流やビジネスマッチングの機会を提供するなど、創業企業の育成と成長を積極
的に支援して参ります。
・東京及び首都圏資源の活用
ベンチャー創造の好循環形成を目的に平成26年9月、経済産業省を事務局に創設さ
れたベンチャー創造協議会に、当行も加入しており、今後、東京のベンチャーキャピタ
ルやコンサルティング会社などと連携を密にすることで、そこに集まる情報・資源など
を当行から地域のお客様に発信して参ります。
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・ベンチャーピッチの開催
ベンチャーピッチとは、創業後間もない企業やベンチャー企業等が、地元・大手中堅
バイヤー向けに自社をPRするプレゼン会であります。
平成26年10月1日、当行主催により栃木県内において初めて開催致しました。
今後も創業・ベンチャー企業への販路開拓ツールとして開催して参ります。
Ⅱ.資金調達サポート
・とちぎ地域活性化ファンド
当行と県内初のファンド運営会社である株式会社とちぎんキャピタルは、地域経済
の活性化を目的として、当行独自のファンドを10億円で組成致しました。
未上場企業のうち、創業・新事業または将来成長が見込まれる地域企業に対して、
「株式による出資」を行います。
従来の融資のみならず、本ファンドのような投資の活用により、創業期・成長期の
お客様が抱える資金調達手段の課題に対しても、柔軟に応えることが可能となりまし
た。
また、ファンドによる出資後は様々な支援策を提供し、投資先企業の企業価値向上
を全面的に支援して参ります。
・地域ヘルスケア産業支援ファンド
株式会社地域経済活性化支援機構(REVIC)の子会社であるREVICキャピ
タル株式会社と株式会社AGSコンサルティングが共同で運営するファンドです。
当行も同ファンドへ出資を行っており、成長産業分野である医療・介護事業および
ヘルスケア周辺事業の発展に一層貢献して参ります。
また、当行は、上記2社と連携することで、全国の同分野のノウハウを地域に提供
していくとともに、他県での投資例をもとに県内で同種のビジネスの展開を検討して
参ります。
・農業ファンド
農地の集積・集約化による規模拡大や6次産業化など事業成長を目指す農業法人が
増加する中、事業が安定・成長するまでの間、元利金の返済が求められない出資の
ニーズが高まっていることから、現在、農業者へ投資するファンドを検討しております。
・SBI成長支援3号ファンド
当行は、SBIインベストメント株式会社が運営するベンチャー企業向けファンドへ
の出資を通じて、当行営業区域内の有望なベンチャー企業の発掘のほか、同社が持つフ
ルハンズオン型支援ノウハウや、国内外の広範なネットワークを共有し、同社と協働で
投資先を全面的に支援して参ります。
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・クラウドファンディング
当行は、株式会社ミュージックセキュリティーズとの業務連携や、株式会社ファーマ
ズフォレストとの連携により、県内をはじめクラウドファンディングの普及に取り組ん
で参りました。
この資金調達手法は、インターネットを活用して、全国の投資家から小口の資金を集
めるものであり、投資に対する配当が従来の金銭に限らず、商品・サービスなどの現物
配当などの投資家特典が設定されているのが特徴であり、栃木県内では株式会社大田原
ツーリズム、株式会社川田農園での事業展開に活用致しました。
新たな顧客・ファン獲得の要素も持ち併せており、今後、創業期にあるお客様への有
効な資金調達手段となると同時に、直接、全国的に販路開拓ができるツールとなること
から、積極的に活用を支援して参ります。
・各種補助金制度
当行は、経営革新等支援機関(認定支援機関)として、従来から国のものづくり補助
金、創業補助金などのほか、省エネルギー対策に関する各種補助金の案内など、様々な
補助金活用の案内を行っておりますが、今般、国の地方創生の気運にあわせ、更に案内
の強化を図って参ります。特に創業期における貸出以外の資金調達手段としても、補助
金の活用は有効な手段であります。
・創業支援融資
当行は、既に創業関連融資を行っておりますが、更に利用・活用しやすく、また補助
金のつなぎ資金も視野に入れた創業融資商品を、現在検討中であります。
Ⅲ.事業成長サポート
・ビジネスマッチング機能の強化
ビジネスマッチングは、お客様が抱える経営課題を解決する有効なツールであります。
経営課題は、販路拡大の販売ニーズ、仕入、外注先紹介などの調達ニーズ、技術開発な
どの提携ニーズなど多岐にわたることから、今後も当行の店舗網の活用に留まらず、東
京の企業や近隣県、近隣金融機関とのビジネスマッチングを実現していくため、当行は
そのパイプ役を果たして参ります。
また、海外販路などの要望に対しては、県外金融機関やジェトロと提携・連携を図っ
て参ります。
・ビジネス商談会の開催
平成26年12月19日、当行、筑波銀行、東和銀行の三行による地域経済活性化に
関する広域連携協定を締結致しました。これは、北関東道の開通に伴い、人や物流に大
きな変化が見られる状況を捉え、北関東各県が広域に連携することで、更なる販路開拓、
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ビジネスマッチングの高度化を目指したものであります。
本年5月には、当行主催による観光をテーマとしたビジネス商談会を開催し、栃木県
をはじめ、茨城県、群馬県の持つ観光・資源などの魅力を発信して参ります。
・専門家派遣制度の活用
お客様の多様で高度化する課題に対応するため、様々な外部専門家と連携を図って参
ります。特に、国のよろず相談拠点の活用のほか、全国の専門相談家を活用できる国の
「ミラサポ」の周知と活用を図るほか、創業や成長を支援する専門家と密に連携し、地
域金融機関としてコンサルティング機能を強化して参ります。
・成長産業への支援(新しい市場の創出)
日本再興戦略にも掲げられるヘルスケア産業、アグリ産業のほか、環境・省エネ産業
といった成長産業に対して、行内に専門担当者を配置し、最新情報の収集を行っており
ますが、今後は、ビッグデータの活用をはじめ、業種横断、異業種間におけるコラボ
レーションにより、新しい産業・市場を創り出していくため、さらに行内体制の強化を
図って参ります。
Ⅳ.事業継続・承継サポート
・事業再生支援
当行は、平成15年より、事業再生を専門として企業支援室を設立し、事業再生で実
績を上げるとともに、ノウハウの蓄積を図って参りました。
また、事業再生の実効性を高めるため、再生支援協議会の活用や、とちぎネットワー
クファンドの活用、またTKC関東信越会税理士との連携も図るとともに、事業再生支
援を行っております。
今後、さらに上記専門機関の活用を図るとともに、地域経済活性化支援機構とも連携
し、企業再生に取り組んで参ります。
・事業承継、M&A支援
当行は、企業のライフサイクルに合わせ、新たな企業を増やす創業・起業を支援する
取組みから、事業の承継に至るまで、積極的に取り組んで参ります。
特に、事業の承継や、企業の合併・買収などでは、様々な高度な専門知識が要求され
ることから、国の事業引継ぎ支援センターや株式会社日本M&Aセンターなどのコンサ
ルティング会社等と連携していくとともに、後継者不在のため廃業を視野に入れる企業
などへは、ベンチャー起業家を紹介することも視野に、支援して参ります。
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Ⅴ.地方創生サポート
・「まち・ひと・しごと」推進
昨年、まち・ひと・しごと創生法が施行され、今後、各地方自治体においても、地方
版総合戦略の策定が求められることとなりました。
従来より当行は、栃木県をはじめ高根沢町、益子町、茂木町との包括連携協定締結な
ど、地域活性化に取組んでおり、今後はそのノウハウ、ネットワークを活用・提供し、
各自治体と共に地方版総合戦略(地方創生)の策定などでも連携して参ります。
4.推進体制について
当行は平成27年2月2日から、とちぎん地域産業創生プログラムの開始に併せ、お客
様の新たなチャレンジを応援する第一段として全店に創業サポート窓口を設置するととも
に、金額10億円のとちぎ地域活性化ファンドの組成も同日行いました。
これにより、当行は、創業・ベンチャー企業のサポートと、事業のライフステージに合
わせた、きめ細やかなサポートを展開できる体制を構築致しました。
それに伴い、当行においても地方創生に関し、なお一層の機能強化を図るため、本年4
月を目途に人員増強を図るとともに、法人営業部(本部)内に地域創生室(仮称)の創設
を検討しております。
このように、当行は新たな市場創出と雇用創出につなげる取組みともに、様々な地域活
性化サポートを展開させ、地域産業の振興に貢献して参ります。