大規模パイプラインが一万haの営農を変える

国営事業地区探訪
大規模パイプラインが
1万haの営農を変える
福井県福井市外3市1町にまたがる九頭竜川下流地区で進められている総事業費1100億円
を超える農林水産省直轄の大規模プロジェクトにより、福井・坂井平野の米作を中心とした
一大穀倉地帯が大きく変貌しようとしている。
本プロジェクトの責任者である国営九頭竜川下流農業水利事業所の小澤與宏所長と、この中
で九頭竜川を横断する難工事を施工する清水建設・大本組JVの西川泰司所長にお話を伺った。
九頭竜川下流地区は、国営事業地区とし
、幹 線 水 路 延 長 は 五 五 ㎞ で あ
ha
頭首工から末端水路までパイプライン
も十分な水が届く
と な り 管 理 費 は 大 幅 に 節 減、 末 端 に
パイプラインにより揚水機場が不要
業です。
クトという面では間違いなく我が国随一の事
に改善されるので、地域農業に与えるインパ
により非常に広い範囲で水利用の形態が質的
首工から末端水路まで自然圧で送水すること
規模です。また、九頭竜川に設置した鳴鹿頭
り、現在実施中の農業水利事業の中では最大
一一、六〇〇
す。 物 理 的 サ イ ズ で い う と 受 益 面 積 が
小澤所長 この事業では、古い開水路を新し
くパイプラインに作り替える仕事をしていま
て最大規模の事業ということですが
|
を回す必要がなくなるので、これらの経費が
れからは自然圧で水が流れてくるのでポンプ
千万何億という費用がかかっていました。こ
いた地域ではポンプの電気代や維持管理に何
小澤所長 今まで開水路や川の水を揚水機場
で汲み上げて末端パイプラインに送り込んで
すか。
でつなぐと、どのようなメリットがあるんで
|
13
土地改良 287号 2014.10 ●
一区画2.5ha(100m×250m)
に基盤整備された大区画水田
が九頭竜川沿岸に広がる
また、従来の開水路では頭首工から遠い地域へ
は十分に水が届かなかったので農家は二日か三日
いらなくなります。
組JVが施工
九頭竜川横断の難工事を清水建設・大本
非 常 に 大 き な プ ロ ジ ェ ク ト で す が、 清 水 建
設・大本組JVの西川所長は、どこの工事を今や
に一回しか水が使えませんでした。しかし、これ
からはパイプラインになり、頭首工地点の位置エ
られているのですか。
に使えないところもあるようですが。
域に送水できるようにする重要な工事ですね。河
イフォンを含む区間です。
いた川西地区や三里浜地区に送水する河川横断サ
西川所長 九頭竜川左岸用水路という全長四・八
㎞のシールド水路であり、今、小澤所長が言って
ネルギーをフルに活用してどんなに遠くても確実
に送水できるので、農家は何時でも自由に水を使
うことができるようになります。
この地域には塩水が遡上して川の水が農業
小澤所長 福井市の対岸にある川西地区では九頭
竜川の河口に近いところに設置した揚水機場から
川を横断する工事はなかなか大変そうですが。
塩害で苦しみ、上流の水を待ち望んでいる地
取水していましたが、水の塩分濃度が高くて塩害
が制限されています。川西地区を経由して三里浜
ぎると塩水になり、収益性の高い野菜も作付面積
汲み上げて使っていますが、地下水も汲み上げす
かったところにある三里浜地区の畑では地下水を
電 気 代 も 節 約 で き ま す。 川 西 地 区 か ら 海 岸 に 向
れます。また、ポンプを回す必要がなくなるので
出来るようにします。これにより、塩害は解消さ
区に上流の鳴鹿頭首工で取り入れた水を送る事が
延長して川底を横断させて、その先にある川西地
二箇所ある九頭
必要です。また、
の向上に工夫が
長くて作業効率
ですが、距離が
と比較的小さい
径 は 二・四 五 m
す。トンネル外
掘進し、トンネルを築造した後に鋼管を布設しま
西川所長 この工事では深さ三〇mの発進立坑か
ら上流向けと下流向けの二工区を同時にシールド
に苦しんでいました。この事業によって、福井市
地区にも塩分の心配のない水を届けることが出来
竜川横断区間で
街地の地下を通過してきたパイプラインをさらに
るようになるので、地元農家の期待は非常に高い
は渇水期の施工
● 土地改良 287号 2014.10
14
|
|
ものがあります。
シールドのトンネル内部
|
ると月進四五〇mの高速施工が必要となります。
工期厳守は絶対条件です。これらの条件を勘案す
め、工事の遅延は事業全体の遅延に直結するので
の工事の完成時期が事業全体の完了時期になるた
が求められており、工程上の制約があります。こ
ました。
延長九二〇mの河川横断を完了させることができ
旬から上流工区の掘進を開始し、約一・五カ月で
い評価をいただいています。平成二十六年四月中
工期厳守を求められている小澤所長さんからも高
取り入れています。この構造には、受益農家から
がる受益地下流部では頭首工から遠いため、開水
大規模経営で膨大な数の水田給水口の操作を行
うには大変な手間がかかります。広大な水田が広
ばなりません。
作業は何ヶ月間も毎日毎日繰り返してやらなけれ
は全部あわせても年に三回か四回ですが、水管理
ことになります。これでは、工期遵守は危うくな
シールド掘進を中断し、待機しなければならない
旬までに河川横断を完了できない場合は四ヵ月も
用により、ズリ鋼車が不要となったためシールド
来・落下がありました。土砂の流体輸送方式の採
三〇mの立坑内でのクレーン揚重作業による飛
安全面での懸念事項としては、小断面シールド
特有の狭隘な施工条件による挟まれ事故や、深さ
作業効率は大幅に向上します。そうすれば少ない
自由に簡単に水が使えるようになるので水管理の
イプライン化することよって、いつでもどこでも
が簡単ではありません。頭首工から末端までのパ
末端水路が開水路の場合は給水口での水量の調整
路では十分な水が流れてきませんでした。また、
るため、工程遅延の回避と工程余裕の確保は大き
坑内の車両運行や立坑でのクレーン揚重作業を大
人数で広い水田の水管理が出来るようになり規模
六月中旬から十一月中旬までの増水期には河川
区域内でのシールド掘進ができないので、六月中
な課題でした。
幅に削減したので災害の発生確率を低減すること
拡大がすすみます。
日本農業の競争力強化につながる事業とい
ができたと考えています。
高い技術力で短期間に掘進を完了
水管理労力が激減し、
大規模経営が可能に
うことですか。
特に工事で工夫された点はどんなところで
すか。
この事業の完成によって、この地域の営農は
工法で掘削し土砂は流体輸送で搬出する方式を採
土処分の方法を検討しました。泥土圧式シールド
高速施工が可能なシールドマシンの投入や掘削残
払いました。また、シールド掘進では長距離での
ながら工程遅延を発生させないよう細心の注意を
整備を実施します。これにより一定の規模までは
するために水田区画の拡大や排水改良を行う圃場
クターやコンバインを導入して機械作業を効率化
いうことです。規模拡大のためには、大型のトラ
一番大きいのは、経営規模の拡大が可能になると
小澤所長 自然圧パイプラインにすることによっ
て、いろいろな営農上のメリットがありますが、
経営体を多数育成し
流域で四〇 規模の
井県では九頭竜川下
くられるのです。福
この事業によってつ
り組むための基盤が
まさにその課題に取
どのように変わるんでしょうか。
用しています。いざという時にはさらに掘進速度
拡大できますが、それ以上の拡大には水管理作業
よ う と し て い ま す。
営 体 の 育 成 で す が、
を上げるために、先端の掘進作業を中断しないで
の効率化が必要です。耕起や収穫などの機械作業
ha
方での冬場の地表工事になるので、品質を確保し
|
後続のセグメント組み立てが出来るマシン構造も
行く工事ですが、作業は気候条件の厳しい北陸地
西川所長 発進立坑工事は深さ三〇mの円形のコ
ンクリートケーソンを地中に垂直に落とし込んで
|
小澤所長 日本の農業の最重要課題は規模拡大に
よる競争力のある経
|
15
土地改良 287号 2014.10 ●
国営事業地区探訪
さらに、メガファーム構想といって一〇〇 以上
組織が既に一つあるから、一〇〇
規 模 な ら実 現
可 能 だ ろ う とい う 話 に な り ま し た。一〇 〇
金負担の問題が解決されます。大規模で生産性が
西川所長 我々が造る九頭竜川左岸用水路の建設
により農家を悩ませていた塩害やポンプの電気料
の経営体もたくさん作ろうとしています。豪州で
一〇〇万㎡言い換えれば一メガ㎡です。だからメ
は
は農場規模は二千 とか三千 とか言われますが、
それが福井県の農業振興プランの中でメガファー
て大規模経営体を育成していくことになりました。
しょう。川西地区の水田の生産性の向上や三里浜
民への食糧供給に貢献する重要な存在となるで
ないため米は実際には一〇〇 程度の作付け規模
ですから、メガファーム構想の実現により豪州の
実は、小澤所長は九頭竜川に縁のある生まれ
故郷は九頭竜ダムにより水没
とは大きな喜びと感じています。
この地域を日本の先進的農業地域として発展さ
せる事業の一端を担う意義ある仕事に携われるこ
んでいると聞いています。
電収益で農家の維持管理費負担を減らす計画も進
ンの先に発電機を設置して小水力発電を行い、売
気になると思います。また、この圧力パイプライ
す。若い世代に農業を選ぶ人が出てきて農村が元
農業が収益性の高い魅力ある仕事になると思いま
地区での品質の良い野菜の大量生産が実現すれば
域の営農が飛躍的に発展していくことに、現場の
非常に高いものになります。
また、パイプライン化によって用水への雑草の
種の混入がなくなるため、水田の雑草が少なくな
責任者としてどう思いますか
清水建設・大本組JVの工事でこのように地
ム構想として位置づけられることになりました。
ha
り除草剤撒布を大幅に減らして、より安心安全な
米が生産できるというメリットもあります。以前
は年に六回だった除草剤撒布の回数をパイプライ
ンの水が来るようになってからは一回に減らした
という農家の話しも聞いています。
メガファーム構想により全国トップレベ
ルの農業地域に
福 井 県 の メ ガ フ ァ ー ム 構 想 は、 ど の よ う な
きっかけで出来たのですか。
小澤所長 この事業には千億円以上の費用が投入
されます。事業も終盤になり完了が見えてきたの
で多額の投資に見合う十分な効果を発揮するよう
に、福井県と一緒に営農推進対策を実施していま
す。県の農林総合事務所の所長さんと、どの程度
の規模を目指して大規模化を進めればよいのか話
ha
でいて何の感傷もなく育っていました。しかし、
心ついたときから村を離れるものだと思いこん
まで水が貯まると大人から聞いておりました。物
上 げ る 山 の 中 腹 に 赤 白 の 標 識 板 が あ っ て、 そ こ
そ の 湖 底 に あ っ た 村 で す。 子 供 の 時 に 下 か ら 見
小 澤 所 長 九 頭 竜 川 の 上 流 に 九 頭 竜 ダ ム が あ り
ま す が、 私 が 生 ま れ て 小 学 校 ま で 過 ご し た の は
だそうですが。
|
|
稲作規模に匹敵する経営規模になり、作業効率も
ガファームと呼称をつけて一〇〇
高い川西地区の水田の生産性が更に高まれば、国
ha
規模を目指し
ha
作付けしているのは殆どが麦などであり、水が少
ha
ha
ha
ha
していたときに、あわら市に一〇二 の集落営農
● 土地改良 287号 2014.10
16
|
う に 一 人 づ つ い な く な り、 そ の う ち 勉 強 す る 仲
じ集落の遊び仲間が転出して櫛の歯が抜けるよ
いよいよダム建設が近づくと学校の同級生や同
せんでした。このように九頭竜ダムの水は下流域
の後も四〇年以上にわたって渇水は一回もありま
する夏場の水利権量を三割以上増やしており、そ
流でその水によって我が国最高レベルの農業生産
の灌漑農業を支えてきました。ダム建設から四〇
生 活 し た 場 所 が 水 面 に な っ て し ま い、 記 憶 に
ある集落の光景がその後に上書きされていない
地域を形成する仕事のプロジェクトリーダーを
間 も 遊 ぶ 友 達 も 殆 ど い な く な っ て、 熊 が 出 る よ
の で、 四 〇 年 以 上 前 の 光 景 や 近 所 の 人 の 顔 が 最
やっているという姿が、今の私です。今でもダム
年経った今、この水に圧力という新たな機能を持
近のことのように鮮明に記憶に残っています。涙
の流域に水源林となる山林を所有しています。ダ
うな山道を四㎞も一人で歩いて学校から帰った
を流しながら村を出て行く父母とその子供を何
ムで故郷を離れたが、ダムのおかげで大学まで出
たせて、さらにレベルアップした農業地域として
家 族 も 見 送 り ま し た。 私 の 親 の 世 代 は 相 当 に 寂
してもらって農水省に入って、国内外で数多くの
り、 家 を 取 り 壊 し た 跡 だ け が い っ ぱ い あ る 寂 れ
しくて悲しい思いをしたと思います。しかし、今、
水利プロジェクトに携わって得た経験を生かして、
発展させるプロジェクトが九頭竜川下流農業水利
私 の 親 は「 お 前 達 三 人 の 兄 弟 を 大 学 ま で 出 し て
最後にダムの水の効用を最大限に発揮させる仕事
た光景の集落の中でポツンと一人か二人で遊ん
医者や公務員にさせることができたのもダムお
をしています。私をここの所長に配置した当時の
事業です。
か げ だ。 あ の 山 奥 の 村 に い た ら と て も 子 供 を 大
本省の人事担当が私の生まれを知っていたかどう
でいる時には寂しいものを感じていたことを思
学 ま で 出 す こ と は で き な か っ た。 振 り 返 っ て み
かは定かではありませんが、何か運命的なものを
い出します。
れば、ダムが出来たのはありがたいことだ。
」と
感じています。この御縁に感謝して事業の推進に
で野菜を栽培し、職場では所長室の窓の外にフーセンカズラとゴーヤを植えてグリーン
国営九頭竜川
ちょっとしたスペースを見つけては何かを植えている。現在、単身宿舎ではプランター
昔、上流で水源池となった村の子供が成長し、
数十年後に現役キャリア仕上げの仕事として、下
言 っ て い ま す。 言 っ て い る 事 は そ の と お り だ と
努めたいと思っています。
小澤所長の印象はどうですか。
趣味はちょっとした園芸で15年ほど前に市民農園を借りて始めて以来、生活の中で
小澤 與宏 所長
慢。
下流農業水利事業所
カーテンを作っている。
思います。
非常に熱い思いを持って事業に望んでおら
九頭竜ダム建設の目的は発電と治水となってい
ますが、農業用水確保にも大きく役立っています。
西川所長 最初にお会いしたのは技術提案書のヒ
運命を感じる仕上げの仕事
九頭竜ダム建設をうけて鳴鹿頭首工では水が不足
れる理由がよく分かりました。西川所長から見た
|
1956年(昭和31年)、福井県和泉村(現:大野市)生まれ。その後、九頭竜ダム建
PR O FIL E
設による水没で岐阜市に移転。
山奥の農家に生まれたので農業農村に対する想いは子供の頃からあり、特に中学校
時代に地理の先生が親戚で、印旛沼開発や根釧台地開発などの話しを熱心にしたので、
農業開発に興味を持つようになり、昭和53年岐阜大学卒業後、同年農林水産省入省し、
農業農村整備の道に進む。農業水利、農地整備、干拓、農道整備等の各種事業に携わる
とともに、途中、ケニアとフィリピンに計6年間勤務。利根川水系土地改良調査事務所
長の時に、昔中学校で習った印旛沼開発で造成した水利施設の再整備の調査計画を担当
し、稲の成長段階の時期に応じて取水口を切り替えて湖沼の水質保全を図るというアイ
デアを考案して、環境に配慮した付加価値をつけたプロジェクトに切り替えたことが自
17
土地改良 287号 2014.10 ●
国営事業地区探訪
も尊敬しています。また、その「想い」を私たち
る姿勢や人柄を同じエンジニアとしても人として
「想い」の原点がよく分かりました。事業に対す
にされている方でもあると思います。今のお話で
将来を担う農業水利事業に対する「想い」も大切
として「技術」だけではなく、日本の食糧生産の
にと訓示を頂いたことが印象的です。エンジニア
所一丸となり、誇りを持って工事に取り組むよう
それを担っているのが我々だと聞きました。作業
れてきた用水路整備の一端であって、今の時代に
事業はこの地域で一〇〇〇年以上の昔から継続さ
時代にも誰かがやり続けてきた仕事であり、この
施設の整備更新は日本が日本であるためにいつの
い」を聞かせていただきました。特に、農業水利
所に挨拶に伺った際に、
農業水利事業に対する
「想
であると思いました。その後、工事契約後に事業
をされ、エンジニアとして高い力量をお持ちの方
アリングの時でしたが、技術的に非常に鋭い質問
イン、それは子供たちに夢託す農業水利事業」と
一〇〇〇年先へ、安全で安心な水の力、パイプラ
現場の防音壁の外側に「古(いにしえ)より受
け継ぐ清流を誇れる仕事で次世代へ繋げよう
と思います。
えていない。
」と言っていました。そのとおりだ
エースを配置したんだ。体のサイズなどは全く考
厳しい難しい工事だから、社内のシールド部隊の
思いました(笑い)
。OBの先輩は「制約条件の
場に押し込んだが、本人にとっては大変だろうな
作業空間が狭くて延長が長い小口径シールドの現
かったので、清水建設という会社はこんな大男を
見た目の印象としては、受注が決まって事業所
でお互いに立って挨拶したときに非常に背が高
ば、こんな人なら安心だなと感じました。
の川底横断を二箇所も含む工事を任せるのであれ
が大きくニュースになった直後でもあり、大河川
なと感じました。その時期は海底シールドの事故
入念に見ているようでもあり、しっかりした人だ
書いてあるのを見て、事業の意義を
よく理解して意気に感じて水路を
造ってくれている信頼できる事業推
進のパートナーであると思っていま
す。
昭和41年、北海道札幌市生まれ。平成
3年北海道大学卒業、同年清水建設に入社。
元々は建築志望だったが、バブル時代に
青函トンネル、瀬戸大橋等、国家プロジェ
クトに憧れを抱き土木系に進む。本支店
ら市
歳、 福 井 県 あ わ
三 上 尚 美 さ ん28
厳し
と
る
居
、彼女が
出身で金沢大学卒
。西
と
こ
の
と
ぐ
和ら
い現場の雰囲気が
で気
ま
ろ
こ
と
い
か
細
川所長の印象は、
長とのこと。
がつくイケメン所
PR O F I L E
現場で
た
見つけ
ョ
ドボジ
も作業所全員で共有し、応えようと現場も一丸と
なって頑張っています。
長身のシールド部隊のエース
小澤所長から見た西川所長の印象はどうで
頼関係が確認できましたので、きっ
すか。
長時間の対談ありがとうござ
小澤所長 最初に会ったのは技術提案書のヒアリ
ングでその時に、どんな質問にも即座に的確に答
と順調に工事も進むと思います。
いました。発注者と受注者の厚い信
えるので、シールド工事に相当に詳しくて現地も
● 土地改良 287号 2014.10
18
|
|
水道、共同溝、鉄道、道路、農業用水等の多数のシールド工事や新東名インターチェン
の技術部での勤務を挟みつつ、全国の下
ジの工事を担当。直近は台湾での鉄道シールド工事完了後、本社の技術部に配属。その
後福島第一原子力発電所での震災対応を経て、本工事の技術提案へ取り組み、受注して
今日に至る。
神奈川県藤沢市に妻子を残しての初めての単身赴任。福井に来て日本酒に目覚め、黒
わたり続けられてきた水利事業を現代の最新技術で受け継ぎ、先人に思いを馳せ、誇りを
持って工事を遂行していく所存」
と締め括り、
小澤所長の影響を強く受けている様子。
清水建設・大本組JV
最後を
「はるか昔の古墳時代より続く水田地帯、それを持続・発展させるために、約千年に
西川 泰司 所長
龍を愛飲。181cmの長身で中学、高校ではサッカーに夢中だった所長は、インタビューの