山梨県「ICT人材養成事業」実施要領

山梨県「ICT人材養成事業」実施要領
情 第 2 0 9 1 号
平成26年10月27日
山 梨 県
企画県民部
山梨県「ICT人材養成事業」の実施要領を次のとおり定める。
1
趣 旨
厳しい雇用情勢の中で、現在求職中の者に対して、山梨県緊急雇用創出事業
臨時特例基金を活用し、求職者が情報通信関連企業等において働きながら、O
JT(職場研修)とOFF−JT(講義等の研修)を受けることを通じて、情
報通信分野の技術者として必要な知識や技術等を習得する機会を提供し、地域
ニーズに応じた人材として育成する地域人材育成事業を実施することにより、
求職者の就職を支援していく。
2
事業内容
(1) 業務名
山梨県「ICT人材養成事業」
(2) 事業概要
「ICT人材養成事業(以下「本事業」という。)」は、山梨県(以下「県」
という。)が委託した情報通信関連企業等が求職者を1年以内の期間で有
期雇用し、雇用した求職者(以下「対象者」という。)に対して情報通信
分野の技術者(以下「技術者」という。)としての基礎的な研修等(OF
F-JT)やOJT(職場研修)を実施するとともに、就業を通じて技術者
として必要な知識や技術等を習得する機会を提供することにより、地域ニ
ーズに応じた人材を育成することを目的として実施する。
(3) 本事業の委託期間
本事業の委託期間は、情報通信関連企業等との委託契約締結の日から平
成28年3月31日までとし、対象者の雇用期間は当該委託期間内におけ
る1年以内とする。
(4) 本事業の対象となる者
求職者(失業者)とする。
(5) 委託先
県内に本・支店又は営業所等がある情報通信関連企業等
(6) 委託業務内容等
① 業務内容
本事業の受託者は、公共職業安定所等を通じて求職者を雇用(1年以内
の有期雇用)し、受託者が対象者に基礎的な研修等(OFF−JT)やO
JT(職場研修)を実施することにより、地域ニーズに応じた技術者とし
て育成し、これを通じて対象者の就職を支援していく。
1)
受託者は、対象者の経験や特性を勘案して、研修や就業の全体計画を
策定し、本事業を実施するものとする。
2)
受託者は、本事業の雇用期間終了時を見据えて、対象者の就職支援に
ついて尽力するものとする。
② 受託者による求職者の雇用
1)
受託者は対象者と1年以内の有期雇用契約を締結するものとする。た
だし、当該雇用期間は平成28年3月31日までに終了するものとする。
2)
受託者が公共職業安定所に求人登録する場合には、
「山梨県緊急雇用創
出事業臨時特例基金事業(山梨県「ICT人材養成事業」)」である旨を
明記して、求人を行うものとする。
3)
受託者は採用に当たっては、雇用に係る条件、雇用期間中の研修内容
等について対象者に十分説明を行うものとする。
4)
受託者は、求職者を雇用したときは給与等の支払いや社会保険等への
加入、これらに関する事務手続きを行うとともに、賃金台帳などの会計
関係帳簿、労働関係帳簿、その他必要な書類の管理を行うなど、関係法
令を遵守し責任を持って労務管理を行うものとする。
③ 対象者の労働条件等
1)
受託者は、対象者の給与等については以下の5に規定する「本事業の
受託者に対する委託料」の内容をもとに定めるものであること。
2)
受託者は、対象者の勤務時間及び休憩時間等の労働条件等については、
受託者の就業規則等に係る労働条件に準じて定めるものであること。
3)
受託者は、対象者に対する研修等の受講時間及び研修施設までの移動
時間については勤務時間とみなすものであること。
3
受託者の留意事項
(1) 対象者に勤務態度不良など特段の事由がある場合を除き、雇用期間中に
受託者の都合により対象者の解雇を行わないこと。
(2) 対象者が雇用期間中に自己都合により離職した場合には、離職の日まで
に実際に支弁した費用及び支弁を要することが定められた費用(当日まで
の給与など)に限り、委託経費として取り扱うものとする。
(3) 受託者は、対象者に係る県からの委託料の支給事由と同一の事由により、
国等からの各種助成金等を受ける場合には、県の委託料を併給できないも
のであること。
(4) 受託者は、受託業務を行うに当たって業務上知り得た秘密を漏らし又は
受託業務以外に利用してはならない。受託業務終了後においてもまた同様
とする。
(5) 受託者が受託業務を実施するに当たって発生した損害(第三者に及ぼし
た損害を含む。)のために生じた経費については、受託者が負担するもの
とする。
(6) 受託者は、受託事業実施に関する帳簿及び書類を備え、これを整理して
おくとともに、受託事業の完了の日の属する年度の翌年度から5年間これ
を保管しなければならない。
4
受託者の報告義務
(1) 事業計画書の提出
受託者は、契約締結時に事業計画書を県に提出し、県の承認を受けるも
のとする。契約締結後において、事業計画書を変更する必要が生じた場合
には、事業変更計画書を提出して県と協議のうえ、県の承認を受けるもの
とする。
(2)求職者の雇用報告
受託者は、雇用契約締結後速やかに対象者個々についての研修計画や就
業計画を記載した個別計画書を県に提出するものとする。
(3) 実績報告書の提出
受託者は、本事業の委託業務が完了した日から起算して30日を経過し
た日又は平成28年3月31日のいずれか早い日までに受託業務に係る実
績報告書を県へ提出するものとする。なお、実績報告書には、出勤簿、雇
用契約書、研修及び就業実績等がわかる書類を添付するものとし、収支精
算書には、賃金台帳その他各種支払いに対する領収書等の写しを添付する
ものとする。
(4) その他の報告業務
受託者は、県から指示があった場合には、対象者の状況について必要事
項を報告するものとする。
(5) 報告書の様式等
本項による報告書の様式については別途定める。
5
本事業の受託者に対する委託料
(1) 委託料の内容
県は、予算の範囲内で、本事業の実施に要する次に掲げる経費を委託料
として受託者に支払うものとする。なお、人件費等の雇用の開始に係るも
のについては受託者が対象者との間で雇用契約を締結した日以降について
の次に掲げる経費を委託料として受託者に支払うものとする。
① 人件費(対象者の給与等)に係る委託料の上限額
1人当たり、3,192千円/年(別紙「給与等に係る基準表」参照)
② 研修費に係る委託料
受託者が実施する研修に要する経費、外部研修実施のために研修機関に
支払う経費。(別紙「研修費用の取扱い」参照)
③ 受託先運営経費
消耗品費等(別紙「受託先運営経費の取扱い」参照)
(2) 人件費の要件
事業費に占める新規雇用する求職者に向けられる人件費の割合は2分の
1以上とする。
(3) 委託料の支払い
① 委託料の請求
受託者は、委託業務の完了検査後に請求書を提出し、県は委託料を支払
うものとする。
② 前金払い
受託者が希望する場合には、求職者に係る委託費の前金払いを行うこと
ができるものとし、この場合においては、受託者は前金払請求書を県に提
出するものとする。
6
委託事業者の選定
本事業の委託先の選定にあたっては、県内に本・支店又は営業所等がある
情報通信関連企業等から本事業に係る企画案を公募し、事業計画、事業実績
及び人材育成に係るノウハウ等をもとに、プロポーザル方式で選定する。な
お、企画案募集等に関する事項については別途定めるものとする。
7
その他
本事業の実施に関して、本要領に定めのない事項については、県と受託者
との委託契約書及び委託仕様書において定めるものとする。
附
則
この要領は、平成26年10月27日から施行する。
山梨県「ICT人材養成事業」実施要領
1
別紙
給与等に係る基準表
給与等
本事業で雇用した対象者に対して支給する給与等については、受託者における給与体
系を勘案して支給するものとし、これに係る委託料の算定においては、次の金額を上限
とするものとする。支給日・支給時期・支給方法等については、受託者の就業規則等に
よるものとする。なお、委託料の算定にあたっての雇用期間1年間の場合の 1 人あたり
の人件費(以下の①+②)の上限額は3,192千円とする。
①
給与等
(参考)
○
給与(月額)
・大卒等の場合の給与(月額)の目安額
○
②
通勤手当の目安額
200,000円
10,000円/月
社会保険への加入
対象者は、次に揚げる保険の被保険者とする。
2
(1)
健康保険
(2)
厚生年金保険
(3)
雇用保険
(4)
労災保険
研修経費の取扱い
①
OJT(職場研修)費の取扱い
○
従業員が指導にあたる間の当該従業員の賃金相当額
○
対象者が職場研修で使用する資材に係る費用
②
OFF-JTに係る経費
○
受託事業者が行うOFF-JTの場合
外部講師に係る謝金・旅費、教科書代や教材費、研修に必要な資材に係る費用等
○
外部研修機関でのOFF-JTの場合
外部研修機関の入学料、授業料(講座受講料、実習費、補講費)、教科書代や教材費、
研修機関に通うための交通費等
※受験料や免許登録に係る費用(受検会場等までの交通費含む。)は対象外とする。
3
受託先運営経費の取扱い
(例)人件費(既存雇用者等)
、旅費、講師謝金、印刷費、会場借上料、通信費、消耗品
費等の諸経費
※支払証拠書類のない経費や一般管理費等は対象外とする。
4
財産の取得
財産の取得は原則、認めないのでリース又はレンタルで対応するものとする。
5
予算限度額
32,062千円(H26年度8,016千円、H27年度24,046千円)
※プロポーザル方式により選定する複数社の事業費合計額に対する予算額