平成25年度 第3回八千代市少年自然の家施設活用検討委員会会議録

平成25年度 第3回八千代市少年自然の家施設活用検討委員会会議録
日 時:平成25年11月11日(月) 15:00~16:30
場 所:八千代市教育委員会 第1会議室
議 題:稼働率を高めるための具体的なプログラム
連泊を可能にするプログラムについて
出席者: 梅津友彦
杉浦征生
今村孝明
重内修
林雅也
桑波田和子
土屋雅子
守屋育子
内藤俊夫
片寄朗
丸田峰登
(敬称略)
公開又は非公開の別: 公開
傍聴人数:3名
(定員7名)
進行:それでは,平成25年度第3回八千代市少年自然の家施設活用検討委員会を始めさせていただき
ます。
委員長代理:1回目で「機能アップした施設にするための方策」,2回目で「施設の現状把握と地域の
教育力の活性」ということで皆さんから意見をいただきました。長期的な展望に立たなければ解決
しない課題,学校に情報公開して取り入れられるような課題,いろいろ出たかなと思います。今日
は3回目ということで「連泊を可能にするプログラム」「稼働率を高めるために」ということで事
務局から提案した内容について皆様から意見をいただければありがたいかなと思います。
進行:それでは,議題(2)以降について司会をお願いいたします。
司会:それでは検討内容の説明ということで事務局の方よろしくお願いいたします。
事務局:本日の検討内容につきましては 大きく三点ございます。
1点目,「稼働率を高めるための具体的なプログラムについて」。こちらについては,事務局か
ら具体的な案を提案しながら,皆様にご意見をいただきたいと思っております。
2点目,こちらも「連泊を可能にするプログラムについて」ということで,前回,阿蘇小学校が
2泊3日のプログラムを実施し,その内容を紹介させていただきましたが,それをできれば広めて
いきたいという思いがありますので,そちらについてもご意見をいただきたいと思っております。
3点目,その他ということで,施設・設備の充実ということで,フィールドアスレチックの跡地
の今後の方向性について,この場でもう一度確認と現状の方について,事務局の方から話させてい
ただきたいと思います。また,その他の施設のことについても今の状況を話させていただければと
思っています。
司会:事務局から,(1)~(3)について確認がありました。このことについて(4)「課題の確認
及び検討」ということで進めさせていただきますけど,話し合いの柱の方についてはよろしいでし
ょうか。それでは早速,それぞれの項目について検討していきたいと思います。それでは,「1稼
働率を高めるということについて」がずっと話題になっているわけですけど,その具体的なプログ
ラムについて,事務局から①②という形で具体的に示されていますので,話していただけると見え
てくるかなと思います。それでは①②についてお願いします。
事務局:それでは,資料の 16 ページをご覧ください。①は現在の稼働率及び入所団体の内訳について
説明させていただきます。17・18 ページをご覧ください。17 ページが,年間の稼働率ということ
で,平成 23 年度 24 年度,そして,25 年度途中ですが,グラフにして出したものです。12 月から
4月の稼働率が低めとなっております。こちらの理由については,学校行事の関係ですとか,子ど
も達に活動しやすい季節で活動させたいという思いがあるからだと思われます。6月は今年度
100%の稼働率ということになっております。また,週で見ますと,それぞれの学校と学校に重な
りがあるということをご理解いただければと思います。月曜日にAという学校が宿泊します。火曜
日になりますと,Aの学校ではその日の午前中に活動をしていますが,もうすでにその日の午前中
にはBという学校が来ている。そのような重なりがございますので,6月以降は 100%となってお
りますが,そのようなことを考えると 150%にもなるだろうと思っております。稼働率を高めると
いうことで,まず宿泊の状況を説明させていただきましたが,18 ページに,入所団体の割合を示
させていただきました。まずは宿泊に関しましては,小学校が 80%以上です。中学校は若干少な
めになってきてしまっているという状況があります。また,夏休み春休み等,子ども会関係の入所
も入っております。また,主催事業にありますような,親子ふれあい自然体験教室,これは土日に
開催しておりますが,市内在住の小中学生の子どもとその保護者ということで,宿泊室が 20 室あ
りますので,そちらの方を解放しまして,いろいろな自然体験活動をしております。こちらの方も
かなり人気があってほぼ満室状態となっております。下のグラフは日帰りの方の入所団体率の割合
です。やはりプラネタリウム一般公開,そして保育園,幼稚園,こちらもプラネタリウムを見にき
たりだとか,外の植物観察園等でネイチャーゲーム等を楽しんだり,かなり使っていただいている
状況があります。資料 16 ページにお戻りください。稼働率を高めるということで,それぞれ話題
になっているんですが,こちらの施設が小中学校のセカンドスクールとして設立されています関係
上,学校数が変わらない状況の中で,稼働率を高めるというのはなかなか難しいというのが現状で
す。数年前までは1年生から3年生までも,少年自然の家の近くの畑等で,農家の方達の力を借り
まして芋ほり体験をしていた状況があります。ですから,1年生から3年生も日帰りで使っていた
という状況がありましたが,現在,農家の方が高齢ということで,そのような対応ができなくなっ
てしまっているという実情があります。そのようなことを考えますと,宿泊に関しまして稼働率を
上げるというよりも,できるだけ子ども達がいろいろな活動を楽しんで,活動の方を充実させてい
くことが大切かなと事務局側は考えています。宿泊に関しまして,現在フルで入ると一週間に 4 校
入っております。その辺りを,学校の行事やよい季節で活動させたいという思いはもちろんあるの
ですが,可能であれば,一週間を3校程度という形で学校利用の重なりが少なくなるような年間の
計画を立てていく。12 月から4月の宿泊のよさを学校の方にアピールしていく。例えば 12 月から
4月,当然星が夏に比べて非常に美しいです。野鳥の観察についても非常に適している。また,夏
に比べて野外で長時間活動できる。そのようなメリットもあります。宿泊に関しまして,重なりが
少なくなると指導員の支援が充実するということになります。週のうちの午前中については,2校
入っている状況がほとんどですので,そこに2名あるいは3名の指導員がつく。そうしますとどう
しても,ある学校のプログラムにつきましては,学校にお願いしますという形になって,十分に自
然のよさを体験できずに終わってしまうというのもあるのは事実です。また,冬場,学年ごとでい
ろんな季節を楽しんでいただけると考えていただけると,4年生,5年生,6年生,それぞれいろ
いろな季節を4年生だったら秋,5年生だったら夏,その次の年は冬といった形での活動,いろん
な季節を体験できるということもあると思います。また,中学校の利用ということで,現在中学校
の方でも,修学旅行とかで体験活動等を取り入れて,農家での民泊というようなこともしておりま
して,昔と変わってきていると思いますが,少年自然の家でも,宿泊,また日帰り,特に4月に入
学したてなんですが,「学年の和」を考えていただきますと,4月に少年自然の家を利用していた
だいて,学年の団結力を高めるというのも方法の一つかなと思います。ぜひ中学校の方の利用を増
やしていただけたらなと思います。また,前回の検討委員会にも出ましたが,連泊の推奨というこ
とで,2泊3日ですと1泊2日ではできないようないろいろな活動もできますので,その辺りも皆
様に意見をいただいて,こういう形で連泊したらどうかということで,こちらの方も推奨したいと
思います。また,前回も出ましたが,通学合宿ということで資料の方が 19・20 ページに出ており
ます。県の教育委員会の方でも進めているんですが,現在 20 以上の市町村が県立の青少年教育施
設で実施しているということで,「小学生が親元を離れて,団体生活の中で,食事の準備,掃除,
洗濯をしながら学校に通う取り組み」ということで,地域で取り組んでいるところ,また,学校単
位で取り組んでいるところが様々あります。20 ページの上の方で,通学合宿で認められる効果が
1から6まであります。現在,学校の方では生きる力の重視ということで,文科省で進めています
が,特に,1 番,非日常的な体験を同じ学校や地域と,日常に近い環境で行って生活力が向上する。
2 番,子どもと年齢の近い高校生や大学生,親や教師以外の大人との異世代交流が図られる。もと
もと宿泊施設ですので,そこからバスで通学というようなことも可能なのかなと思っています。そ
のようなことも利用者説明会,または,学校の方の予約をしていただくときに,お話をさせていた
だこうと思っています。宿泊に関しましてはそのような考えがあります。
続いて日帰りに関してですが,こちらの方でさらに公民館の市民サークルとか,学校PTA,幼
稚園,保育園,学童保育等に活動プログラムの紹介をしたいと考えております。例えば,学校のP
TAの活動で,よく施設見学ということで,PTA役員さんを中心としてバスでどこかを見学とい
うこともあると思うんですが,少年自然の家で子ども達がやっている活動を同じようにやってみよ
う。野外炊事をして,オリエンテーリングに出かけて,プラネタリウムを見るというような活動を
試みるのも,PTAさんにとって新鮮味があるのではないかと思います。また市民サークル,公民
館の方でも,このような活動がありますよ。お昼に来てプラネタリウムを見て帰るだけでもいいで
すし,自然観察等に興味があるサークルであれば,そのようなことも十分可能です。そのようなこ
とをアピールしながら稼働率を高めていこうと思っています。皆さんからまた貴重なご意見をいた
だけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
司会:事務局から2点ありましたけど,今回は稼働率を高めるということで,様々な角度から,様々な
お立場からご発言いただき,これに関連してでもいいですし,新しい発想で意見を出されても結構
です。
委員:昨日たまたま,千葉県のPTA研修の分科会で,匝瑳市で通学合宿をやっているということでお
話を伺いまして,子ども達が食材の購入からやって,決められた金額の中でグループごとに違うも
のを買ってきてやるというお話を聞きまして,黙って出てくるのではなく,食事まで自分達で準備
するということを聞いて非常にいいことだと聞いてたんですけども,通学合宿というのもできれば
やれればいいのではと思いました。学童保育も父母として関わっていまして,その際,長期休暇,
夏休みだとか春休みといったときに子ども達を預けて,外で遊ぶのは大変というのもあるものです
から,そういった機会を使って施設を使わせてもらうのは,1 年生から4年生までなので大変なこ
ともあるかと思うんですが,利用させてもらうのは非常にいいことだと思います。あと連泊の件で
すが,先日の阿蘇小の件なんですが,校長,教頭にも話したんですが,反応は良くないですね。資
料にも書いてありますデメリットの「教師の多忙感が課題」,先生方にとってはすぐに実行すると
いうのは,阿蘇小の話は聞いていたようですが,「2泊はどうですか」と聞いたら返事はなかなか
というのはありました。
司会:2番の中でメリット・デメリットを話していただきますので,よろしくお願いいたします。
委員:通学合宿の件は,県の青少年問題協議会の会議がありまして,前年度の事業の評価をしたんです
ね。その中で取り上げられていて,非常に効果が高いということが認められている。今調べました
ら,18 の市町村と5つの自然の家もしくは青年の家でやっていて,近くだと白井だとか印西,四
街道,八街でやっているようですけど,こういった土地で一つ活用していくというのがポイントだ
と思うんですね。県も予算をつけていたと思うので,資料があるんですけど。あと 17 ページのグ
ラフを見てみると,宿泊を見たけどばらつきがあるので,解決方法として例えば 5 月なんかは学校
が始まってすぐで入所が少ないなら,私はずっと前から「週末を公開すべき」と話しているんです
けど,毎月毎月週末を公開すると問題があると思うんですね。だから,例えばゴールデンウィーク
とか休みが続く時などに限って,週末,連休,先生方の休みはどうなるんだという話もありますけ
ど,そういうことで開放していけば, 5月,11 月なんかは稼働率が上がる可能性がある,使う人
が増えるんですね。それと,8月は3年前に比べて半分になっていますが,夏休みなどだけでも限
定して開放して,他の人達も利用しやすくする等の検討をすれば使ってくれる可能性が高いかもし
れない。冬の問題は,プログラムの開発の他に基本的には学校の利用が視野に入ってますけど,ク
ラブとか,子ども会やボーイスカウト,野球部,そういうところにも開放できるような,そうなる
と週末どうするんだという課題が出てくるんですけども,毎週でなくても月に一遍,この辺の利用
率が増えてくるんじゃないかと思います。18 ページを見ると,当然学校が多いわけですが,それ
以外にも子ども会,市子連とか使っているわけですから,その可能性が増えてくるのではと思いま
す。
司会:学校以外の団体の施設活用ということで, 8 月が半分になったのは何か理由があるのでしょう
か。
事務局:まず,子ども会の利用が少なくなったというのがあります。実際活動している子ども会の子ど
もの人数が減っているということがありまして,本年度も子ども会が2泊3日で予約していたので
すが,人数が集まらないというような状況になってしまって,キャンセルが出たというのがありま
す。また,学童保育の利用も結構あったんですが,最近のものを見ますと減っているような気がし
ております。それぞれの子ども会の数,入る子どもの数が減っているということがあげられます。
委員:ミニバスケットボールのサークルは,わざわざ8月に東金の少年自然の家まで,体育館があるも
のですから,毎年行って泊って合宿をしているという状況があるのですから,当然土日になるんで
すが,週末を使わせてもらえるから,親も一緒に行って合宿をしているので,そういう感じで週末
使えるといいと思いますね。
委員:県の少年の家,青年の家,船橋や習志野の施設は,基本的に土日もやっているんですね。月曜日
が休みかどうかわかりませんけども,先生方の土日の勤務に問題があるとなると,民間に任せると
いう議論になってしまうかもしれないけど,それをしていかないと稼働率は上がらないと思うんで
すね。少なくとも平均して 75~80%の稼働率を目指すのがいいんじゃないかなと。施設として
100%がいいのかもしれないけど,そうはいかないから,平均して 80%くらいがいいのはないかそ
のためにどうしたらよいかを考えたらと思います。
委員:最近はバスケットやサッカーといった団体に所属している子どもが多くて,逆に子ども会に参加
している子どもは減っているようなですね。団体の一番悩みが,会を開く時の会場探しにとても苦
労するんですね。親が行事をやりたいと思う8月とか 12 月とか3月の稼働率が少ないと思うので,
まず少年自然の家を利用できることを知らない方が多いと思いますので,施設が利用できますとい
う案内を出したり,「昼食場所としての利用もできる」と日帰りのところにも書いてあるので,そ
れができると知ったら利用したいという方が結構多いと思うので,稼働率が増えるかと思いました。
委員:今年度の通学合宿をみると,少年の家とか青年の家というのは,通学合宿を稼働率の低い時にや
っていますね。東金とかは 11 月から 2 月,小見川も君津亀山も 2 月,手賀の丘は 9 月 10 月にや
っていますけど,同じような考えなのかもしれませんね。
司会:他の施設も同様にやっているということですね。
委員:ネットで少年自然の家を調べますと,根本的に指定管理が多くなっていました。それは独自性を
持てるし職員も違ってくる。逆に市直営のところは少ないので,それをいかに活用するかというと
ころが,ここの課題なのかなと思います。参加する子ども達,市内の全小中学校が利用するという
ことを基本においたときに,それ以外の団体の利用する線引きがどこまで,やはりここの施設は何
を主にするのかなとか,生きる力というのは大切なことで,1泊2日しながら共同生活とか人と人
とが助け合うとか,そういう部分もここで体験しつつ,なおかつ周りにあるものを利用していろん
なことに気付いていってもらいたいなとは思うんですけど。そういう外の人が入ってくると,中を
もうちょっと充実させて,寒い季節は風とか厳しいと思うんですけど,逆に自然観察の面で言えば
冬って言うのは魅力的で,いつも葉っぱに隠れているものが,逆に良く見えるという,そういうプ
ログラムの提案の仕方もあって。そこがバランスよく,プログラムをもうちょっといっぱい用意し
てもらってそこから選ぶのもあるのかなと思っています。
委員:いろんな方角から見てね,稼働率を上げるというのを考えた時に,どこまでするかという頭をお
さえるべきだと思うんですよ。というのは限られた予算の中で有効に施設を使ってもらうか,でき
れば大勢に使ってもらうのがいいわけですけど,やっぱりメンテナンスというかね,施設のメンテ
ナンスというのもあるけど,メニューや活動のメンテナンス,ある程度時間の余裕がないと,中身
は充実していかない,職員の人達が。1 年で 80%くらいの稼働率にしていくとなると,今のスタッ
フではやっていけない可能性が十分あると思うんだよね。全体の中でここのところは子どもにやら
せるところが必要だという意図を持ってね。ここのところは3年間くらいの運営の中で時間が必要
なんだ。例えば職員が他の施設に行って研修してくるとかね。そういうことを含めてやらないと活
動の内容が 10 年前と変わらないとなってしまう。あるいは枯れた木を一本を切るにしても,三日
間くらいないとできないというかね。私も働いていた時の経験があるので,必ずしも稼働率が低い
時期があってはいけないということではない。そこのところを数字を見た時に,ここのところは職
員がメニューを改善できる。だから稼働率をもっと上げようというのも大事だけど,そういうこと
も考えて,例えば市民の皆さんに説明ができるようにしていくことが大事かなと思うんですね。私
自身の基本的な考え方は,子ども,市民の方にあれだけの施設だからもっと使ってほしいというの
はもちろんなんです。それはもちろん大前提なんだけども,他の民間施設と違っていろいろな問題
を委託して,お金で解決する問題ではなくて,職員の勤務の中で解決しないといけない問題がたく
さんあるので,それとの調整を図ることが大事かなという感じがまずします。
先ほどのセカンドスクールとしての事を頭に入れているんですけど,セカンドスクールだけでや
っていったら,稼働率がしぼむのはもう目に見えているよね。だから,皆さんがおっしゃるように,
できるところでセカンドスクールだけじゃない利用をどう増やしていくかというところだと思う
んですよね。資料の通学合宿というのも魅力なんだけど,2月だとかのセカンドスクールで稼働率
が上がらないところを補うというのは大事なんだけど,具体的にもうちょっと,昔の山村行事と通
学合宿はどの程度どう違うのかとかね。例えば一週間くらいやらないとたぶん通学合宿のメリット
は出てこないと思う。そんなことを考えたときに,一つは何月は稼働率をどのくらいにするのが大
事なのかというのを把握しなければならないという感じがする。稼働率が低い時は,どうやって次
に来た子ども達にプラスにさせられるか。余談なんですけど,スポーツ関係の行政の担当していた
ことがあるんですよ。高齢者になってそういうイベントに参加するのはどういう人なのか,やっぱ
り幼稚園からスポーツに親しんでいた人なのか,それともそうじゃなくて高齢者になってから来る
ようになったのかという時に,やっぱりスポーツに親しんできた人たちの方が割合が高いから,幼
稚園,小学生,中学生のときに自然体験をしていた方が,普段の生活の充実ももちろんなんだけど,
将来の生活の充実にも大事なことなんで,原則的には稼働率を上げるのは大賛成なんですが,そう
いうところだと思うんですね。
司会:セカンドスクールだけでは限界があると思います。民間の範囲,どこまで広げるのかということ
を話題にしなければならないと思います。
委員:小学校,中学校で稼働率を上げるということで,セカンドスクールとしての魅力をもっと増やし
ていく方法がないのかなと考えたんですけど,よく言われる「体験活動を通して学習をする」とい
う時に,そういった活動というのがどういうものなのか,もう一回洗い直していかないと,実際何
ができるのか幅広くできるのかと。そうすると宿泊の時に教育課程に位置づいた形で連泊が可能に
なるものがもっと増えるかなと。現在,流水実験ができるとかプラネタリウムを通して4・6年生
の天体の範囲の学習が充実できる。さらに夜は星の観察ができる。そういった理科としての活動が
ある。それから,自然体験としての総合的な学習の位置づけとかを考える。小学校で連泊するとか
して稼働率を上げるというなら,そういうところを膨らますというのも考えられると思います。も
う一つ,中学校がなぜ低いのかなと考えると,小学校の先生はどの教員も理科を教えて,少年自然
の家ではどんな学習ができると思うけども,中学校の理科の先生は少数で,理科だけでは持ってい
けないですよね。総合的な学習な時間としても一泊だけして帰ってやる意味があるのかな。ずっと
やってきたものなら少年自然の家にぶつけることもできるんですけども。この前阿蘇小学校がやっ
ていた里山体験の竹の活用から入っていく学習でもすれば利用できるけども,中学校の方でやって
いる総合的な学習はちょっと違うと思うんですね。そうすると中学校も体験を通して,学習ができ
る何か課程が見つかるとおのずと使ってくれという形になってくる。それが何かははっきりしない
ので,今すぐどうこうはわからないですけれども,小学校中学校セカンドスクールとしての位置づ
けを洗っていく必要はあるのかなと思いました。
委員:連泊の話は考えがまとまっていませんが,今出た中学校の利用と考えた時に,確かに中学校は使
ってないなというのは思うんです。というのもここに行く理由がない,逆にここに来ると何ができ
るかがわかれば中学校の利用が増えるかなと。体験学習といっても,それがどんなものがあって教
育課程に沿ってどんなことができるか。それから,少年自然の家が使えることを知らない人が多い
というのも確かにあると思います。こういうことが少年自然の家で使えますよというのが市民の間
に広がれば,私達も使い方が変わってくるし,新しい活用方法が見出せるのではないかなという気
がします。毎年ある親子ふれあいの行事が,たくさんの保護者が行ってすごく面白かった。特に4・
5・6年生が行ってすごく楽しかったから行きたいということが結構あるんですね。保護者にも知
られていない,保護者が知らないということは,たぶん市民団体も知らないんじゃないかなと思い
ます。だから少年自然の家ではこんなことができるんだというアピールが足りなかったかなと,お
話を聞いていると感じます。やはり連泊となるとそれに見合った魅力的なプログラムを用意しない
といけないというのもありますし,この後に出てくるメリット・デメリットの中にもありますけど。
学校の規模によって連泊できる学校できない学校も出てくるので,その辺は難しい問題ではあるの
かなと。そうなってくると日帰りでも利用ができる中身。3年生が市内めぐりをするときに,バス
でまわるので,少年自然の家に寄って,昼食は少年自然の家で取って,観察しようとか,そういっ
た利用が学校の方でできるといいかなと思いました。
司会:3 年生以下の利用,それから市民団体へのアピールなどありました。
委員:まず,本校の状態から考えると,各学年が 300 名です。それが宿泊できるかというとそういう施
設ではないということですね。規模としては4クラスほどであれば可能です。以前宿泊したときに
は,最初に「学年の和を」ということでテーマが決まりまして,雨でも歩くということで少年自然
の家まで歩いて行って活動する。そして一泊をして,ある程度厳しい環境の中で学習をして帰って
くる。その間には学年の和を高めるというリーダー研修もあるし,グループを作ってのグループの
フォローアップとか,そういうのもあります。そういうのを考えていけるなというのが,規模とし
て一つあるということですね。中学生にとって課題とかテーマとかのレベルを高くしないといけな
いのかな。地域の方,プロフェッショナルに近い方がいて,そこで本物を見せてくれる,あるいは
本物の体験をさせてくれる。だからテント泊であるとか,ある程度夜の活動であっても本物の光を
見るとか,蛍を見るとかいうものを中学生には示して行かないと,中学生の段階では感動とか生き
る力とか,このままずっと本当に興味を持ってですね,将来も活用できる力というのは今のところ
で果たしてどうかなというのはあります。それから,やはり学習でないといけないのかな。学校で
やってきた学びと実際に体験した学びというのはですね,「そうだったんだ」「解決したんだ」と
いうものが生まれてこないと,学校外で体験したものの高まりは,そういった活動を考えていかな
いといけないなと思います。
それから通学合宿ですね。昨年いろいろな資料を集めながら考えたのですが,12 月から3月ま
での稼働率が低い時期に,規模も考えないで可能な活動となると,どこが主催になるのかなと。そ
れだけの組織を作らないことには動けない。地域の方,高校生から大人までが組織を作って受け入
れるような体制を作らないとなかなか難しいと思いました。それから,場所もあるのかな。高津だ
ったら離れてるから可能かもしれないけど,阿蘇ではすぐ帰れちゃうかなと。ある程度の期間,宿
泊しないことには,2泊程度ではあそこでの活動自体生まれてこないかな。調べてみると2泊もあ
りますが,長いところは5泊6日,一週間はいて,そこでの苦しい体験が生きてくるという,そう
いう内容が多いのかなと思います。東金なんかではそういう風に冬の時期にやっていますので,目
的を持ってできるんじゃないかなと思います。それから,スポーツの団体とか部活動の団体が宿泊
した時に,少年自然の家の活用のさせ方として,果たしてそれでよいのかなと感じてはいました。
ですから,なんとか一回くらいは部活で来て,宿泊施設を活用して,どのような形になるのかなと
いうのを体験したいなとは思っていたんですけども。ただ少年自然の家の活用の目的をクリアさせ
ながら,スポーツ団体や部活動が入って動けるのかが,課題となっていたところなんですけど,そ
ういうところを考えたときに,八千代市の小中学校なら活用できるとなっていますけれども,もう
一つあるんだということを我々も伝えていかないといけないのかな。
司会:どの方もおっしゃるのが,どこまでという線引きっていうことで,今,話が出ていますけども。
その点について,事務局の方いかがでしょうか。
事務局:土曜日,日曜日の利用というお話が出ておりますが,それを考えた時には設置条例の縛りのこ
と,勤務体系だとかいろいろあると思います。例えば土日開放するとなると,そこに職員が必要に
なってきます。現在の職員でやるとなると平日を休みにしなければいけない。そうなると学校のセ
カンドスクールとしての利用に影響があるとなってしまう。委託の職員をという話もありますが,
予算の関係とかいろいろな面がある。ですからそこについては慎重に考えていかなくてはいけない
と思っています。どこまでというのも,少年自然の家の利用目的ですとか,そういったものをきち
んとしていかないといけないと思います。例えばレジャー感覚で野外炊事ができるのでバーベキュ
ーやろうという形になってしまうと,またそれは違うのかなと考えておりますので,そういう部分
については慎重に考えていく必要があると思っています。
委員:こういう議論が1年くらい続いていて,少年自然の家をどういう風に使うんですかというコンセ
プトがね,今は条例の中でこれぐらいしかできないとするのか,もっと施設の他の部分を含めて,
こういう風に活用していくというコンセプトを明確にして,そうすると何をしないといけないのか
が明確になっていくと思うんです。このままやるんだというのであればこのままで議論すればいい。
そこがたぶん明確になっていないから議論があまり前に進まないんじゃないかなということが一
つ。前年度,最後にまとめた提言があるので,その延長線でこの検討委員会があるのだから,もう
一回振り返ってやっていかないといけないのかな。
もう一つは,プログラムの問題というのは,県のホームページを見ていると通学合宿の事例が出
ているんですね。1泊や2泊のところもあれば一週間もある。この辺も詳しく,研究していくと,
少年自然の家でやれることが見えてくるかもしれない。泊って生活するだけですから,プログラム
はあまり考えていないと思うんですね。昼間は学校行くんだから。一週間自炊をするということだ
と思うんですよ,簡単に言うと。いいかどうかは別として。長期のプログラムと言った時に,学校
で長期といっても,通学合宿は別としてせいぜい 2 泊 3 日ですから,そんなにプログラムがなけれ
ばいけないとは,そんなふうには思わないんです。それと,他意はないけど先生方は子ども達を預
かった時間をきちんとプログラムにしなければいけないという発想があると思うんですよね。例え
ば「こことここの時間は自由にしていいよ」と言えば,自由な中で小学生でも考えていろいろな体
験をすると思うんですね。要するに子ども達が考えたプログラム。そうすると朝から晩まで,プロ
グラムをきちっと考えなくていいのではないかと思いました。
司会:昨年度の検討委員会の答申を踏まえてということで,戻ってしまいますが,もう一度確認します。
検討のまとめということで5点出ています。
1「八千代市少年自然の家を市内の小中学校のセカンドスクールとして存続する」。
その枠の中で,今話し合っていると思います。
2「フィールドアスレチックは再建しない。跡地は野外体験活動の場として活用する」というこ
とで,今様々なアイデアを皆様から頂戴しているというところです。
3「プラネタリウムは存続する。映像部等,より良いものに更新していく」ということ。予算が
かかるということで,このあたり少年自然の家の方の予算要望をしているところだと思います。
4「閑散期における期限付任用職員の現在の体制の検討が必要である」ということで職員の問題
です。
5「少年自然の家を強くアピールし,多様な利用が可能となるように運営する」,
この5点目に付いて,今枠の中で未来を目指して今短期間で改善できること,中・長期の見通し
を持ちながら改善していくということでご意見いただいていると思うんですね。ですから同じ話が
出てくるかもしれませんが,そこは,中・長期的にうまく計画を見ながら,やはり少年自然の家が
今できること,未来に向かって試行していくこと,ということで考えていければと思います。
それでは,連泊を可能にするプログラムということで,連泊のメリット・デメリットということ
で,阿蘇小学校がチャレンジしたことなのでお話をさせていただきます。16 ページをご覧くださ
い。稼働率を高めるということと,連動していることとも思います。例えば習志野市は鹿野山の方
に必ず2泊ということで,4年生以上が行くことを考えたら,市内の施設である八千代市の少年自
然の家で連泊をしていくのは,かなりメリットがあるのではという思いで,職員の中でも計画を詰
めまして実施していきました。その中で見えてきたものがあります。
ここに5点ありますので,メリットを説明させていただきます。
1今回,環境教室と里山体験ということで思考と体験を連動できる。今まで,例えばオリエンテー
リングにせよ,外で活動するんですけど,それと学習をどう結び付けるという視点が弱かったと思
います。ところが,講師の先生からの環境教室,「保品ってすごいんだよ。」というところ,また,
「里山体験ってどんな意味があるんだ」というのを座学できちんと学んだ後に,窓から見える景色
の外に出て行ったということで,2泊3日の中に満遍なく散りばめられながら,子ども達が自分の
意見を言ったり意見をまとめたりという時間が十分に取れました。これは2泊でしかできない,思
考と体験が連動できるというところが,まず大きなメリットでした。
2環境学習を中核に据えたテーマを持った活動になると,どうしても1泊2日になると,限られた
プログラム活動をこなしていくというのが,学校では精一杯なのかなということで,なかなかテー
マを持った活動になりにくいというのがあります。どういうふうにテーマを持たしていくかという
のは後ほど事務局の方からあると思います。
3「活動に時間的余裕が生まれた」。キャンプファイアーの準備などは現地で行いました。子ども
達と相談しながらこうした方がいいよね,なんていう時間は十分とることができました。活動と活
動の間が余裕を持ってできるので,全部をプログラムで埋める必要はないということが,時間的な
余裕の中で,子ども達が非常に物事を考えて,様々に動けるんだということが,この2泊で感じら
れました。
4「様々な教育活動と関連できる」。阿蘇小の場合は稲刈り体験を取り入れながら活動を組めまし
たし,歴博の校外学習と兼ねてというのができるのかなと思います。
5「子ども達の学ぶ意欲が向上する」。6年生に聞いてみました。「君達はもう来年はないよ。来
年の5年生の子たちは2泊した方がいいのかな。」と聞くと,「是非やってほしい。僕達がやった
里山体験,竹を伐採することに関しては,ぜひ継続して,竹林をもっと光が入るようにして風通し
をよくしてほしい。」ということ話しておりました。そういう感想を持つくらい子ども達の学ぶ意
欲が向上しました。
デメリットとしては,言わずもがななところあるんですけど,学校の行事との調整,つまり稲刈
りと連動させようとなると,稲刈りが終わったあと運動会というのが伝統的な取り組みですので,
運動会と並行しながらやっていく中では,先生達大変なのかなと。教職員の多忙感が課題であると
いうことは言えるのかなと。ただ,それにも増してメリットがあったなと思います。
事務局から連泊を可能にするプログラムについてご説明いただければと思います。
事務局:資料の 21 ページをご覧ください。ここに3通りの,2泊3日のプランということで
1番目に阿蘇小学校の行ったプログラムを載せてあります。
2番目は,校外学習とセットにしようということです。まず,6年生では歴史の学習が始まりま
して,佐倉にある歴史民俗博物館,そこを 1 日目の午前中に見学し,お弁当を食べ,バスで少年自
然の家に来る。その時間を使って振り返り学習ができるのではないか。夕方,落ちついた頃にプラ
ネタリウム,そして夜に天体観望。そして2日目,野外炊事を行うのですが,朝早くから使えます
ので,火おこし体験をやってから自分達が起こした火で野外炊事をするというのができるかなと思
います。また,2日目の夜にキャンプファイアーを予定していますが,通常は学校で準備をしてき
ますが,そういうものを学校でやらずに現地で練習をする。その出し物スタンツについても,お題
をその日に与えてその日に考えさせるというようなこともできるのかな,その方が楽しくできるの
かなと考えています。3日目には外に出ることも可能ですし,お土産になるような自然のものを使
った工作も可能かなと思います。
3番目,たっぷりハイキングコース。歩け歩けの内容です。まずバスで到着したら印旛沼公園ま
でハイキングをする。お弁当を食べて帰ってきますがいろいろな活動,そしてプラネタリウム。こ
ちらの方については天体観望,一日目にだめだったら,2日目にできるという2泊での利点もあり
ます。また,夜の活動ということでナイトハイク。夜中の暗い中での自然観察等もこちらでできる
のではないかと考えています。その他としまして,指導員がつくことができれば,グループに分か
れて,自然観察活動。例えば野鳥観察するグループ,双眼鏡を持って野鳥を観察に行く。野草園で
の野草観察するグループ,また,歴史探索コースということで,そのようなことも可能かなと思っ
ています。他施設の農業体験というのは,農業交流センターでの田植えの体験とか,秋になります
とブルーベリーの摘み取りやジャムの製造もやっていますので,そういうものを組み合わせて,1
日目は,給食まで学校で過ごして,その後,来るということも可能かなと。そのような形での体験
活動もよろしいかなと思っております。本日も入所団体が新川沿い遊歩道を歩いて,みんな元気に
来ております。以上です。
司会:それでは発言される方,お願いいたします。
委員:歩いてくるということで,かなり距離を歩きますけど,そこの中で育ち合うものというのを感じ
て,今は学校は忙しいと思うんですが,少年自然の家に歩いてきて,そこで体験するっていう途中
の過程も大事だなと思っております。もうひとつは,泊まるということは夜の観察とかそういうも
のをどんどんやって,プラネタリウムは魅力だと思いますが。ぜひ活用して,整備もですけど。
夏にアブラゼミが出てきまして,幼虫が這い出してきて,木について羽化する。羽化して,それで
羽化するまでは時間が掛かるんですけど。生命が生み出されるとか,そういう部分とか実際に体験
するのもいいのかなと。観察とか環境学習をする時に,子ども達は「知っているよ」と言うのです
が,何を通して知っているのかなというのを聞いてみると,やっぱり本物の体験をしてなくて,テ
レビとかで入ってきて,知識として知っているのがかなり大きくなっているかな。少年自然の家を
活用するというのは,そういう本物に合うとか,直接触れたり感じたりがあるかと思います。
委員:先生の方からおっしゃられたメリットの中で,活動に時間の余裕が生まれると。何もしない自由
な時間というのが。自分が小中学校で何が一番記憶に残っているのかというと,何をしたというの
だけじゃなくて,友達といろんな話をしたというのが記憶として残っているというのがあるので。
何かをさせなければいけないではなくて,時間的な余裕を与えてあげるというのも大きな一つの大
事なことだと思いますね。
委員:意外と子どもは,外にいれば何かしら体験するんですけども,何もしないでいる子も確実にいる。
せっかくの機会で,少しでも体験,少しでも見る目を持つ。自分も植物を見て山を歩いているんで
すけど,興味を持てば見るし,興味を持たないと素通りしていくというのが何度も体験しているの
で,これがきっかけになるという意味で少年自然の家があると思うので,例えば野草園には自然に
はあんなにいっぱいいろんなものはないし,札なんて付いてないんだけど,あそこを通ることで「少
年自然の家と同じのがある」っていう体験ができる場としての少年自然の家の良さというのを大事
にしたい。何もしないという時間的な余裕というか,学校できゅうきゅうとやっていたようなのが,
ああいう場所に行って,自分達で作るんだという気持ちになれる良さ,そこのところがメリットと
しては感じます。
あと,教育課程の時数に追われるということはある。これは確実に学習と結び付けられる活動を
組まなければいけないというのも事実。「体験が大事」というのと「学力の向上を目指さないとい
けない」という両輪を回す,これをじっくりさせるために自然体験するのか。何が言いたいかとい
うとわからないですけど,確実に子ども達にせっかくの2日間を有効に過ごしてほしいという,そ
れが押し付けなのか,本当に良かったということになるのかというのは別なんですけど,そうなる
と教員としてはそれなりの知識とか,それなりの方向性を持っていなければいけないという専門性
がどこまで必要なのかというところが課題なのかな。
委員:自然体験活動をさせた上で放したならば,子ども達はたくさんのことを探してくる。ただ時間を
多く与えただけでは難しいかな。そのきっかけ作り,あそこに行く限りは自然体験活動をやってあ
げたいなと。ただ,それをやった後の時間で自由になった時に,子ども達はそこから一歩踏み出せ
るんじゃないかな。
委員:誤解されたくないんですけど,大事なのは活動に時間的な余裕が生まれるということを言ってい
るわけですよ。
委員:自分たちが計画を組むときもあまり,ガチガチではなくある程度余裕を持って組もうとしている
んです。
委員:今聞いていると,やっぱり組んじゃおうというのが言葉の端々にそう感じてしまうんですね。
委員:これまでやっぱり学校で教育を目的にやる場合には,そういう教育的効果を狙わないといけない
という学校の目的があって,さっきの僕の発言を撤回したいんですけど,例えばボーイスカウトの
場合も教育的効果を狙ってやるわけですけど,目的が違うから,そういうことなんですね。学校で
やる場合と,野球で行った時とか子ども会で行ったときとか,目的が違うから当然プログラムを変
えるべきですし,ということがわかりました。
司会:2 泊ですと両立する,というか狙いにあった環境教育を今回仕組んだわけですけども,やはり 2
泊 3 日という時間の中での大きな流れがあるので,個々に任される時間であるとか,次の活動との
狭間の時間,それは子ども達も精一杯楽しんだのではないかなと。そういう意味での連泊というの
は,魅力あるのではというところで,時間もありますので,3つ目行かせていただきます。後で補
足あったらお願いします。フィールドアスレチックの跡地について事務局の方お願いします。
事務局:その他ということで,前回までに「施設の充実」ということでいろいろなご意見いただきまし
た。そちらについて,報告と確認をさせていただきたいと思います。まず耐震改修工事につきまし
てですが,こちらについては来年度実施設計の予算要望をさせていただいております。また,プラ
ネタリウムについても映像部分をより良くということで予算要望をさせていただいております。エ
レベーターの設置についても,中・長期的に考えるということで進めております。資料 22 ページ
をご覧ください。フィールドアスレチックの跡地についても,今後の方向性ということで,前回い
ろいろご意見いただきまして,四角の中にあるように,あえて人工物を作らずに,今ある地形や森
林を有効に活用し,自然体験活動を楽しめる場とするべきではないか。同時にかまどや炊事場,テ
ーブル等が一体化した野外炊事場が将来的に建設されるのが望ましいのではないか,ということで,
まとめさせていただいています。こちらの一体化した野外炊事場の建設についても,前回確認した
ように,かまどの位置,水道の位置,外トイレの改修といろいろなことが関わっていています。ま
た,広葉樹の植林についても話をいただいております。残っている杉やヒノキの伐採,様々な広葉
樹の定期的な植林,こちらについても植生の調査等をしなければならないので,こちらの炊事場,
広葉樹の植林,どうしても関係あることですので,こちらについては専門家の意見もいただきなが
ら中・長期的な計画を立てていくということになっていくと思います。
それでは,現在の森林や地形を活用し,どんなことができるかを事務局の方で考えてまいりまし
た。下に書いてあるのが現在,杉林の中で行っている活動プログラムですが,主なものはネイチャ
ーゲーム,五感を大切にしながら自然への関心を高めるものということで,ネイチャージグソーパ
ズル,目隠しトレイル,私の木,説明は省きますが,このようなものをやっています。
そちらで今何ができるかということで 23 ページをご覧ください。新しい活動のプログラムとい
うことで提案させていただきますが,数多く杉やヒノキが立っている,また,地形も斜面だとか,
ふっくらしたところがあるということを考えて,「竹水鉄砲の戦い」ということで,チームに分か
れて,竹で作った水鉄砲で合戦をするということを考えました。二つの基地を作って,金魚すくい
の輪,それがなくてもトイレットペーパーを首に輪のようにして,切れたらアウトだよということ
で,そこはいろいろ工夫できると思うんですが,竹で自分達で作るというのも十分可能かなと思っ
ています。かなり木があるので隠れやすい,また,攻めるのも工夫があるということでこういうこ
ともできるかなと。学校同士の重なりもあるので,学校同士での戦いが,もしかしたらできるかな
というのもあります。ただ,水鉄砲ですので健康面考えた場合,実施期間は6月から9月くらい。
水浸しになった体は,シャワーだけを浴びるということも可能ですので,そのようなことも考えて
おります。もちろん下の運動広場でもできるのですが杉林の方がより楽しいかと思います。
2番目には「ディスクゴルフ大会」。ゴルフボールの代わりにフライングディスクをバスケット
状のゴールに何投で入るかを競うゲーム。正式な用具はあるのですけども,それに代わるようなも
のでも十分にできると考えています。ディスクについては紙皿を二つ重ねて付けるだけで十分で,
人に当たっても安全というのもあります。ゴールについては落ち葉を集めるための大きな青いかご
がいくつもありますので,そこにナンバリングしたものを設置し,そこに何投で入るか。まっすぐ
いけばいいのですが,杉林の中ですから,木に当たったりとか,あちらこちらに飛んで思うように
はいかない。そういう遊びです。こちらも場所・地形を生かすというようなことを考えると可能な
のかなと思います。将来的にあの場を広葉樹,また,一体化した野外炊事場を建設することが望ま
しいというのはあるのですが,当然時間が掛かるし,計画を立てていかなければならないのですが,
そこまで子ども達ができるかということで提案させていただきます。
司会:一つ目は,今ある地形や森林を有効に活用し,所員の方でプログラムの開発を図っていると。二
つ目は専門家の意見を聞きながら中・長期的に広葉樹等の計画的な植樹ということで話がありまし
たけど。他にいかがでしょうか。
委員:さっきの話題になったんですけど,私自身は睦地域の里山を歩く会というのが,今年4年目なん
ですね。何も知らないアマチュアと歩くということの中で,だんだん自然観察の方に移り行くよう
な状況なんです。月一回で 12 回あるから余裕があるので,1~3回目くらいまでは何も教えない。
聞かれたら,「~かも知れない」と答える。4回目くらいからは,「これが見られるから探してみ
よう」という形でやっている。4年目の人達は,もうほとんど知っているので,皆さんが知らない
ところを見つけて気が付くかどうかを確かめながら。そんなことをやっているんですけど,少年自
然の家を使ってセカンドスクールとしていく時の2泊の話なんですけど,もし何もしないで行く中
で,何も気付かないで勉強できない時でも学校に帰ってから勉強しても間に合うんじゃないかな。
先に予習してしまって学習を成立させる方法もあるんだけど,何もしないで行って体験をしてから,
学習をして身につける学習方法もある。それが何かというと,これが何かという興味を持つ,意欲
を持つ方が,もしかしたら先かなと思ってそういうことをやるんですけど。やっぱり教えられたも
のがあるかどうかを確かめるのは感動はないんですね。気になったものを後で調べるというと定着
するかな。学習にしても技術にしても。だから,2泊3日の中のあるコマは,1コマでもいいから
あまり指導をしない指導,そういうのを後で指導するっていう方法の方が,子どもの意欲を高めて,
その子の力になるかなって感じるんですね。ここ4年,睦でやっているがまじまじと感じる。やっ
ぱり2回目3回目以降になると意欲的になってくる。いくつも覚えなくて一つでいい。回数入るう
ちに,その次に意欲に変わるんですね。何を教えてくれるんだと言われるようになると,少ししめ
たもの。
学校の先生,事前に指導してこういう目的を持ってこういう活動というのがあるんだけども,2
泊3日の全コマではなくて,一コマくらい違う方法の学習の仕方もいいのかなという感じがします
ね。キャンプファイアーやる時に,学校で事前準備しないで直前にスタンツを組むというのはやっ
ぱり魅力があるということですね。練習してきてやるのも力がついていく方法なんですけども,2
泊3日をやるなら,2時間くらい何もしない時間があってもいいんじゃないかな。その後で「何か
なかった」と少年自然の家の人の役割が果たせるかな。そんな感じがします。
司会:アスレチック跡地についてはよろしいでしょうか,このような形で進んでいるということでした。
今日出た意見をまとめるというにはいきませんけども,今年度,少年自然の家を強くアピールし,
多様な利用が可能になるように運営するということで,様々な立場からご意見いただきました。次
回は最終的な答申という形でまとめあげた上で,検討していくということを予定されております。
それでは,事務局の方,今日出された意見を反映させていきながら,ということでよろしいでしょ
うか。
委員:さっき連泊の関係で,きっかけ作りを持って持ち帰っての振り返りの学習というのもあるのでは
ないか,逆に事前準備を重ねることに意味があるのではないかと,両側出てきている。また学校の
方で2泊のプログラムの組み方がでてきているというところでは,要は少年自然の家の3日間では,
その後の学校でのプログラムの部分も,重ね合わせて提供していくのも,学校にとっても利用しや
すい施設になるのではないか。例えば今回,提示された火起こし体験というのは,通常学校の方へ
も訪問での出前授業をやっていますので,そういったのを事前に学校でやっていれば,火をつける
だけで,学習の部分は違うことに振り分けられるのではと感じました。いかに使う側と使い込む側
と提供する側とでプログラミングしていくことが大事なのかなと思います。
委員:確認ですが,サッカー,バスケットの団体だとか,8月の平日に泊まりたいということになった
時に許可になるんでしょうか。先ほどそれが聞きたかったのではないのか。
事務局:まず問題になるのは,体育室での運動は禁止です。グラウンドなら運動はできる。利用方法に
ついては,少年自然の家を中心とした活動プログラムがあれば利用できます。
委員:練習したいのではなくて,交流のための,例えばお昼だけ借りて,ご飯を食べてというのでも十
分なので,そういう活動はどうでしょうか。
事務局:その場合,利用目的や活動内容を教えていただいてということになります。
委員:100%の稼働率を目指すのと,80%だと一月4日間空くということですよね。やっぱり4日間く
らい空けていないとメンテナンスはできないと思うので,100%が全てよしという考え方は無理だ
と思うんです。今年台風があって,延期した学校があるとどこか空けておいて,自然災害とかもあ
ってここはできないからこちらの日はどうですかという時に,それに対応できるような日程を組ん
でおかなければならないので,その辺をちょっと配慮していかないとならないのかな。
委員:私は 100%求めるのではなくて,ある程度 80%くらいをということです。
それと,一般に公開するのに,24 年度末にも申し上げたのは,あくまで施設の目的があってそ
の目的にかなう一般開放。習志野にしても船橋にしてもそういう使い方はしていないですし,きち
んとプログラムを出して,こういう目的で活動するというのを受け取って申請して,承認されたも
のが活用する。そういうものという意味で私は言っています。それともう一つはボランティアの活
用ということで,土日開放した時に,先生方が大変でしたら,地域のボランティアの活動ができた
らいいのではないかということです。
事務局:本日は貴重なご意見ありがとうございました。次回は会場がこちら第2会議室となりますので,
ご案内出しますが,隣となりますのでよろしくお願いいたします。
委員長代理:お忙しい中ご参集いただき,また貴重なご意見ありがとうございました。それぞれの立場
から体験からご意見いただき,事務局でまとめていけたらなと思いました。あと今日一番,意見で
思ったのは,「失敗してもいい,やりなおしをしてもいい」ということを学校側が思って活動する
と,子ども達と一緒に考えて活動できるのかなと思いました。そんなことも頭に入れながら,活動
していけたらなと思います。本日はありがとうございました。
進行:それでは会を閉じさせていただきます。ありがとうございました。