平成13年度懇談会発表資料 PDF形式

チョウの生育に関する調査研究
北部支所
技術環境研究所
研究員
坂下光洋
1.目 的
これまでの沖縄における道路緑化や公園植栽では、主に緑陰機能、視距性の確保、南国
情緒、耐潮風性に注目して樹種選定されてきたと思われる。近年、チョウの幼虫の餌とな
る特定の植物(以下「餌植物」とする)を植えること等で、自然に生息するチョウを呼び
込もうとするバタフライガーデンの手法がイギリスに起こり、この手法を取り入れて日本
でもいくつかの公園などで施工例がある。沖縄には多くの美しいチョウ、面白いチョウが
生息しており、観光振興の面からもチョウを呼び込む植栽への期待があるが、チョウやそ
の幼虫の餌植物の種類が、いわゆる本土などとは異なっているため、独自の研究が必要で
ある。そこで本研究では、バタフライガーデンの手法を試みる際の参考に資することを目
的として、調査研究を行った。
2.内 容
2.1 昨 年 度 ま で の 経 緯
本調査研究は以下の図1のフローに従って進めた。
蝶と植栽に関する情報収集(文献調査)
沖縄における施工事例
情報収集(ききとり)
先進地事例調査
バタフライガーデン検討会開催
施工事例追跡調査
バタフライガーデンの試みの提案
(漢那ダム)
施工
追跡調査
・定点調査
・広場内ランダム調査
とりまとめ
図1:調査の流れ
2.2 今 年 度 の 取 り 組 み
今年度は漢那ダムにおけるバタフライガーデンの試みについて、追跡調査を行った。そ
こでその結果について報告し、今後の可能性と課題について考察する。
3.結 論
3.1 漢 那 ダ ム に お け る バ タ フ ラ イ ガ ー デ ン の 試 み の 概 要
漢 那 ダ ム は 沖 縄 本 島 北 部・宜 野 座 村 に 位 置 す る 多 目 的 ダ ム で 、そ の 湖 畔 公 園 の 片 隅 に「 学
習の広場(以下「広場」とする)と名付けられた園地があり、その植栽に枯損木が多いこ
とから、平成12年度に捕植として、チョウの食草や蜜源を植えることなどにより、チョ
ウを呼び込む試みを行った。その概要は次の通り。
○広場の北側に貯水池があり、冬期には冷風が吹き込むと考えられたため、北側の縁に
防風帯(防風林)を配置した。
○チョウの幼虫の餌となる植物を、広場の隅の方に配置して植栽した。樹種は大型・中
型のチョウの食草で、市場に流通しているものから選定した。
○チョウの蜜源となる植物を園路に沿って植栽した。樹種はチョウの蜜源として評価さ
れているものの中から、主に花期の長いもので、市場に流通しているものから選定し
た。
○広場の中央にチョウの吸水場として、排水を悪くした部分をつくった。
チョウの幼虫の餌として植栽した樹種と呼び込む対象としたチョウの種類を表1に、蜜
源を表2にまとめた。
表1:植栽した餌植物の種類とそれを餌とするチョウ
1
植栽した樹種
ホウライカガミ
餌とするチョウ
オオゴマダラ
2
ナンバンサイカチ
ウスキシロチョウ
3
ギョボク
ツマベニチョウ
4
ハマイヌビワ
イシガケチョウ
5
6
ヤエヤマネコノチチ
クワノハエノキ
フタオチョウ(県天)
フタオチョウ(県天)
テングチョウ
県天は、沖縄県指定の天然記念物
表2:植栽した蜜源植物の種類
植栽した樹種
1
2
3
4
5
6
ランタナ
サンダンカ
コウシュンカズラ
ハナカンナ
タイワンレンギョウ
ノボタン
写真1:施工前①
写真4:防風帯の植栽
写真2:施工前②
写真5:餌植物の植栽①
写真3:施工前③
写真6:餌植物の植栽②
写真4は防風帯としてのリュウキュウマツの植栽。
写 真 5 は 右 奥 に ホ ウ ラ イ カ ガ ミ ( 柵 )、 左 奥 に ナ ン バ ン サ イ カ チ ( 高 木 )、 手 前 に
ギ ョ ボ ク ( 苗 )、 ヤ エ ヤ マ ネ コ ノ チ チ ( 苗 ) の 植 栽 。
写真6は奥にハマイヌビワ(高木)とクワノハエノキ(高木)の植栽。
写真7:施工前④
写 真 10: 蜜 源 の 植 栽 ①
写真8:施工前⑤
写 真 11: 蜜 源 の 植 栽 ②
写真9:施工前⑥
写 真 12: 蜜 源 の 植 栽 ③
写 真 10 は 園 路 沿 い に 植 栽 し た ラ ン タ ナ の 植 栽 。
写 真 11 は 広 場 中 央 の パ ー ゴ ラ の コ ウ シ ュ ン カ ズ ラ と そ の 周 辺 の サ ン ダ ン カ 。
写 真 12 は 写 真 11 の 中 央 を 拡 大 し た 状 態 。
3.2 追 跡 調 査 の 方 法
追跡調査では次の2点に注目した。
○施工した場所と施工してない似たような場所で、チョウの種類や数に違いはある
か?
○施工前の調査に比べ、施工後の調査では、チョウの種類に違いはあるか?
3.2.1 定 点 調 査 ( 比 較 調 査 )
施工した場所と施工していない場所を比較するために、それぞれの場所に定点を決めて
30分間ずつ座って、目視で観察したチョウの種類とのべ個体数を記録した。定点は「広
場 入 り 口 」と 、そ こ か ら 2 5 0 m 離 れ た 同 じ 向 き の 斜 面 を 背 景 に し た 場 所(「 観 察 小 屋 付 近 」)
を 選 ん だ ( 図 2 )。
調査は月に一度上旬に行い、調査時間は午前9時から12時の間とし、調査員は変えな
かった。
図2:比較調査の地点図
写 真 13: 広 場 入 り 口 の 状 況
写 真 14: 観 察 小 屋 付 近 の 状 況
3.2.2 広 場 内 ラ ン ダ ム 調 査
施工後にどのようなチョウが観察できるかを記録し、施工前のデータと比べるために、
広場内を歩き回り目視で観察したチョウの種類を記録し、定点調査のデータに加えた。
調査は月に一度上旬に行い、調査時間は午前11時から13時の間とし、調査員は変え
なかった。
3.3 調 査 結 果 お よ び 考 察
調査は、6月5日、7月5日、8月6日、9月6日に行った。調査日の天候は9月で曇
りだった他は、晴れだった。
3.3.1 定 点 調 査 ( 比 較 調 査 )
「 広 場 入 り 口 」と「 観 察 小 屋 付 近 」に お け る 比 較 と し て 、「 全 体 の 種 類 数 」、「 全 体 の 個 体
数 」「 科 ご と の 個 体 数 」 に つ い て 月 ご と の デ ー タ を ま と め た 。
全体の種類数は、最少で2種、最多で6種の確認だった。6∼8月では広場入り口の方
が観察小屋付近に比べ多くの種類が観察された。しかし9月に広場入り口で2種、観察小
屋付近で3種となった。9月調査の日は天候が曇りであり、観察できた全体の個体数も少
なく、データに問題があることから、概ね「広場入り口の方が観察小屋付近よりも、多く
の 種 類 が 観 察 で き る 傾 向 に あ っ た 」 と い え た ( 図 3 )。
全体の個体数は最少で4個体、最多で42個体だった。各月とも「広場入り口の方が観
察 小 屋 付 近 よ り も 、 多 く の 個 体 数 が 観 察 で き る 傾 向 に あ っ た 」 と い え た ( 図 4 )。
全体の個体数
全体の種類数
6
広場入り口
観察小屋付近
4
2
0
6月
7月
8月
9月
観察月
図3:全体の種類数の比較
個体数
種類数
8
50
40
30
20
10
0
広場入り口
観察小屋付近
6月
7月
8月
9月
観察月
図4:全体の個体数の比較
調査全体を通じて、広場入り口において観察できた種類数は9種類で、オオゴマダラ、
カバマダラ、ウスキシロチョウ、モンシロチョウ、キチョウ、ツマグロヒョウモン、アオ
タテハモドキ、アオスジアゲハ、シロオビアゲハだった。観察小屋付近において観察でき
た種類数は7種類で、ウスキシロチョウ、モンシロチョウ、キチョウ、ツマグロヒョウモ
ン、アオタテハモドキ、アオスジアゲハ、チャバネセセリだった。
広場入り口で観察できたが観察小屋付近で観察できなかった種類は3種類で、オオゴマ
ダラ、カバマダラ、シロオビアゲハだった。逆に観察小屋付近で観察できたが広場入り口
で観察できなかった種類は1種類で、チャバネセセリだった。
次に科ごとの個体数についてまとめる。
マダラチョウ科の個体数は最小で0個体、最多で2個体だった。観察できたのは広場入
り 口 の み だ っ た ( 図 5 )。 確 認 で き た 種 類 は オ オ ゴ マ ダ ラ と カ バ マ ダ ラ で あ っ た 。
オオゴマダラについては餌植物のホウライカガミの周辺を飛んでいた事から、植栽をし
た効果が現れた可能性があると考えられた。
シロチョウ科の個体数は最小で1個体、最多で20個体だった。多く観察できたのは広
場 入 り 口 だ っ た( 図 6 )。確 認 で き た チ ョ ウ は ウ ス キ シ ロ チ ョ ウ 、モ ン シ ロ チ ョ ウ 、キ チ ョ
ウでとくにウスキシロチョウが広場入り口で多く確認できた。
ウスキシロチョウについては餌植物のナンバンサイカチの周辺を飛んでいることから、
植栽した効果が現れた可能性があると考えられた。
マダラチョウ科の個体数
シロチョウ科の個体数
2
広場入り口
観察小屋付近
1
0
6月
7月
8月
9月
観察月
図5:マダラチョウ科の個体数の比較
写 真 15: オ オ ゴ マ ダ ラ
個体数
個体数
3
25
20
15
10
5
0
広場入り口
観察小屋付近
6月
7月
8月
9月
観察月
図6:シロチョウ科の個体数の比較
写 真 16: ウ ス キ シ ロ チ ョ ウ
タテハチョウ科の個体数は最小で0個体、最多で7個体だった。多く観察できたのは広
場 入 り 口 だ っ た( 図 7 )。確 認 で き た チ ョ ウ は ア オ タ テ ハ モ ド キ 、ツ マ グ ロ ヒ ョ ウ モ ン だ っ
た。
タテハチョウについては餌植物の植栽を行っていないが、蜜源の植栽の効果が現れた可
能性があると考えられた。
アゲハチョウ科の個体数は最小で1個体、最多で19個体だった。確認できたチョウは
ア オ ス ジ ア ゲ ハ 、シ ロ オ ビ ア ゲ ハ だ っ た 。6・7 月 に は 観 察 小 屋 付 近 で 多 く 観 察 さ れ た( 図
8 )。
アオスジアゲハについては広場に餌植物の植栽を行っておらず、観察小屋の付近に餌植
物の1種であるシバニッケイが多いことから、その影響が考えられた。
10
8
6
4
2
0
アゲハチョウ科の個体数
20
個体数
個体数
タテハチョウ科の個体数
広場入り口
観察小屋付近
15
広場入り口
観察小屋付近
10
5
0
6月
7月
8月
9月
6月
観察月
7月
8月
9月
観察月
図7:タテハチョウ科の個体数の比較
図8:アゲハチョウ科の個体数の比較
写 真 17: ア オ タ テ ハ モ ド キ
写 真 18: ア オ ス ジ ア ゲ ハ
3.3.2 広 場 内 ラ ン ダ ム 調 査
調査全体を通じて、13種のチョウが観察できた。確認できたチョウの種類と確認月を
表3に示す。
表3:追跡調査で確認できたチョウの種類
チョウの種類
6月
7月
8月
9月
1
オオゴマダラ
○
2
カバマダラ
3
ウスキシロチョウ
○
○
○
○
4
モンシロチョウ
○
○
○
○
5
キチョウ
6
アオタテハモドキ
○
○
○
○
7
ツマグロヒョウモン
○
○
8
タテハモドキ
○
9
リュウキュウミスジ
○
10
アオスジアゲハ
11
シロオビアゲハ
12
チャバネセセリ
○
13
ヤマトシジミ
○
○
○
○
○
○
○
こ れ を 平 成 11 年 11 月 に 行 っ た 事 前 調 査 の 結 果 と 比 較 す る 。
平 成 11 年 度 の 事 前 調 査 で 確 認 さ れ た チ ョ ウ の 種 類 と 、追 跡 調 査 で こ れ ま で に 確 認 さ れ た
種類を、表4に示し、備考として餌植物の植栽の有無を記す。
表4:事前調査と追跡調査の比較
事前調査
追跡調査
植栽の有無
ツマムラサキマダラ
○
×
オオゴマダラ
×
○
カバマダラ
×
○
ツマベニチョウ
○
×
○
ウスキシロチョウ
○
○
○
キチョウ
○
○
モンシロチョウ
×
○
アオタテハモドキ
○
○
イシガケチョウ
○
×
ツマグロヒョウモン
○
○
リュウキュウミスジ
○
○
タテハモドキ
×
○
アオスジアゲハ
○
○
シロオビアゲハ
×
○
ナガサキアゲハ
○
×
モンキアゲハ
○
×
チャバネセセリ
○
○
ヤマトシジミ
○
○
合計種数
13種
13種
○
○
この比較は調査した月が、事前調査が11月であり、追跡調査が6月∼9月と違うこと
とを考慮しなくてはならない。しかし沖縄のチョウのほとんどが多化性(年に何度か世代
交代する)で、年中観察できることを考えれば、ある程度傾向はつかめるものと考える。
また調査努力量については事前調査では合計6時間20分、追跡調査が合計約4時間であ
り、ほぼ同じと考える。
比較の結果は、どちらも確認できた合計種数が13種であった。しかし、確認できたチ
ョウの種類に入れ替わりがあった。
追跡調査により新たに確認された種類が5種あり、オオゴマダラ、カバマダラ、モンシ
ロチョウ、タテハモドキ、シロオビアゲハであった。
このうちオオゴマダラについては、餌植物として植えたホウライカガミの周辺を飛んで
い た こ と 、ホ ウ ラ イ カ ガ ミ の 幼 虫 を 確 認 し た こ と( 写 真 19)か ら 、植 栽 の 効 果 が 現 れ た も
のと考えられた。
写 真 19: 確 認 さ れ た オ オ ゴ マ ダ ラ の 幼 虫 ( 円 内 )
そ の 他 の 種 類 に つ い て は 食 草 の 植 栽 を 行 っ て い な い こ と と 、カ バ マ ダ ラ 、タ テ ハ モ ド キ 、
シロオビアゲハは蜜源として植栽したランタナで確認したものであることから、一部で蜜
源植栽の効果の可能性が考えられた。
事前調査では確認されたが、追跡調査で確認されなかった種類は5種で、ツマムラサキ
マダラ、ツマベニチョウ、イシガケチョウ、ナガサキアゲハ、モンキアゲハであった。
これらのうちイシガケチョウ以外の4種は、広場入り口付近のハイビスカスで確認され
たものだった。
広場入り口のハイビスカスは平成12年の沖縄サミットの際に、隣接する沖縄自動車道
の警備上の理由により、広場周辺のリュウキュウマツなどと同時に、かなり刈り込まれて
し ま っ て い た ( 写 真 2 の 左 側 に 存 在 し て い る が 、 写 真 5 で は 雑 草 に 隠 れ て し ま っ て い る )。
このことが施工後に4種のチョウを確認できなかった理由として考えられた。
またイシガケチョウについては、広場の奥のセンダングサで確認されたものだった。こ
の植物は雑草であることから、施工によって減ってしまっており、このことが確認できな
かった理由として考えられた。
とくにツマベニチョウとイシガケチョウについては、餌植物を植えたが逆に観察できな
くなった。しかし今後これらが嗜好する蜜源が自然に回復することにより広場に飛来し、
繁殖することに期待したい。ツマベニチョウの餌植物であるギョボクについては、道の駅
許田での植栽に関する追跡調査では、生育は遅いがチョウを呼び込む効果は確認されてい
る ( 昨 年 度 報 告 )。
4.今 後 の 可 能 性
広場に植栽した餌植物のうち県指定天然記念物のフタオチョウを対象とした、ヤエヤマ
ネコノチチとクワノハエノキについても、その効果は確認されていない。
宜野座村においては教育委員会などによる村内の昆虫相調査がされておらず、宜野座村
におけるフタオチョウの分布は不明な点が多いとされる。
しかし任意に行った「漢那区内道路残地」におけるヤエヤマネコノチチの植栽(沖縄総
合事務局北部国道事務所施工)の追跡調査において、今年8月6日に「フタオチョウの蛹
の 殻 」 を 確 認 し た ( 写 真 20)。
写 真 20: 漢 那 区 内 道 路 残 地 で 確 認 し た フ タ オ チ ョ ウ の 蛹 の 殻
蛹の殻はフタオチョウ幼虫の食草であるヤエヤマネコノチチの、樹高2m程度の幼木の
枝先から約15cm程度、地上からの高さ1m程度の場所についていた。フタオチョウ特
有の硬い殻であり、腹部後半の3節のみの状態だった。それより前の部分は、羽化の際に
左 右 に 割 れ た た め 、風 な ど に よ る 破 壊 を 受 け や す く な り 失 わ れ た も の と 思 わ れ る( 写 真 21
参 照 )。
蛹の殻がついていたということは、フタオチョウがこの場所で繁殖・生育し、羽化に成
功したことを示すものと考えられ、このことは餌植物の植栽に一定の成果があったことを
示すものと思われた。
写 真 21: フ タ オ チ ョ ウ の 蛹 ( 参 考 )
写 真 22: フ タ オ チ ョ ウ ( 参 考 )
こ の こ と か ら 、 漢 那 区 内 道 路 残 地 か ら 1.5km の 漢 那 ダ ム に お い て も 、 フ タ オ チ ョ ウ の 繁
殖 が 十 分 に 期 待 で き る と 思 わ れ る ( 図 9 )。
図9:フタオチョウの蛹の殻を発見した道路残地と広場の位置関係
写 真 23: 漢 那 区 内 道 路 残 地 の 状 況
(円内はヤエヤマネコノチチの苗)
5.今 後 の 課 題
チョウの吸水場として排水を悪くした場所について今回の結果では、全く効果が現れな
か っ た 。こ れ は 広 場 の 視 距 性( チ ョ ウ が 飛 ん で い る こ と が 遠 く か ら で も 確 認 で き る よ う に )
を考慮したからであるが、これにより緑陰が無くなり干上がってしまった。従って視距性
と緑陰のバランスについては今後の課題である。
またチョウを呼び込む植栽についての調査は、これからもなお追跡調査など、情報の積
み上げが課題となる。
バタフライガーデンの課題としては、整備だけに終わるのではなく、利用を考えた場合
には、管理やイベントの工夫が必要と思われる。