中国ビジネスニュース - 公益財団法人かがわ産業支援財団

2015 年 5 月(第 35 号)
中国ビジネスニュース
編集:香川県上海ビジネスサポーター
川田真理子
今月の注目トピックス
■ 「上海モーターショー2015」に登場した自動車産業の情報化技術
4月 22~29 日に「上海モーターショー2015」が開催されました。今年のテーマは『イノベーション・バージョンアッ
プ』で、18 の国と地域から約 2000 のメーカーが出展しました。展示された自動車は 1343 台が展示され、うち 109
台は世界初、44 台はアジア初の公開です。中国は世界一の自動車市場です。新車販売台数は昨年には約 2,350
万台に達し、今年は 2,500 万台を越えると見込まれています。
今年の上海モーターショーでは、自動車メーカーとIT企業とのコラボレーションが注目されました。上海汽車と中
国 E コマース最大手のアリババグループが共同開発した「インターネット自動車」は、外観がSUV(スポーツ用多
目的車)に似ており、インテリジェント(智能)機能を使って自動運転ができるということで、来場者の視線を集めて
いました。上海GMも自動EVコンセプトカーを初公開しました。他にも、北京汽車と中国動画
配信サービス大手の楽視網が業務提携を結ぶなど、中国の自動車メーカーが相次いで「インターネット自動車」
事業に参入しています。このように昨今、製造業で注目されている第四次産業革命、いわゆる「インダストリ 4.0」が
今後の自動車産業成長においても影響力を増しています。
「インダストリ 4.0」は、もともとドイツをはじめとする先進工業国で、長期的に高い競争力を維持するために、提
唱されたプロジェクトです。技術イノベーションだけでなく、IT技術により実世界と仮想空間を連携させるシステムの
実現を推進しています。一例を挙げるとモノのインターネット「Internet of Things(IoT)」と呼ばれるモノとインタ
ーネットやクラウドへの接続により情報交換と相互制御する仕組みがあります。それを製造プロセスに取り入れば、
生産性向上・在庫減少・サプライチェーンのコスト削減により収益増加を期待できます。そして、人件費の高い先進
国においてもモノづくり拠点としての地位を維持することが可能となります。中国は従来の労働集約的かつ低付加
価値の製造業から脱却して技術力向上とイノベーションを図るために、ドイツやヨーロッパのインダストリ 4.0 に対し
て高い関心を寄せているのです。IoTを自動車分野に特化した「Internet of Vehicles」(IoV)が次世代市場を
攻略するためのキーワードとして、中国の自動車業界でも注目されており、上述のように上海モーターショーでも
その傾向がみられるわけです。台湾の IT 市場調査会社の報告によれば、2020 年には世界の自動車のうちIoVを
搭載する車の割合が 75%に達すると見込まれています。今年 1 月には、中国の検索エンジン大手の「百度」がIo
V事業に参入し、ソリューションである「CarLife」計画を発表した後、アウディ・ヒュンダイ・上海GMとの間で、IoV
事業の推進に関して戦略協力協議に調印しました。「CarLife」では百度が得意とする地図情報やナビシステムを
ベースに、渋滞回避・リアルタイム駐車場検索・ハンドフリー音声操作などの機能が集約されています。
中国は、ドイツが推進するインダストリ 4.0 だけでなく、日本の自動車関連ネットワークサービス技術にも関心を
寄せています。日系自動車メーカーは、欧米メーカーとの差別化や競争力向上のために、80 年代頃から電子機器
メーカーとの協業によりネットワークサービスの開発を始めていたため、IoV分野において先進技術を有していま
す。今後、中国でも日本の自動車関連ネットワークサービスを活用した交通安全・交通渋滞緩和・燃費向上に関す
る技術の需要が増加するでしょう。
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2015 年 5 月(第 35 号)
政策・経済トピックス
【新政策動向】
■新規株式公開の認可 月2回に
中国証券監督管理委員会は、新規株式公開(IPO)の認可を毎月1回から同2回に増やす。株式相場への悪影響
を避けるため、新規上場の認可を抑制してきたが、最近の株式相場上昇を受けて、今後は新規上場を増やし新
興企業の資金調達ルートを充実させる。
■レアアース 輸出関税撤廃
財政部は「国務院関税税則員会 一部製品の輸出関税調整に関する通知」を公開した。レアアース(希土類)や、
超硬工具の原料に必要なタングステンなどに課している輸出関税を5月1日から撤廃する。世界貿易機関(WT
O)から中国のレアアースなどの輸出規制が協定違反と認定されたのに対応した。
■中国人民銀 自由貿易口座で外貨可能
中国人民銀行上海総部は、「自由貿易口座の外貨業務機能開始に関する通知」を発表した。上海の「中国(上
海)自由貿易試験区」内で認めている銀行の「自由貿易口座(FTA)」において外貨の取り扱いを可能にする。これ
までFTAでは人民元のみしか取り扱えず、中国国外から送金された外貨をいったん人民元に両替する必要があ
った。
■カード決済業務 外資に開放
中国国務院(政府)は「銀行カード決済機構の参入管理実施に関する決定」を公開した。銀行カードの決済業務へ
の参入規定を明らかにした。6月1日から施行する。資本金、基礎設備、管理などの条件を満たす中国企業のほ
か、外資系企業も現地法人の設立や中国企業買収により参入できる。
■上海市の社会保険料納付基準額 調整
上海市人力資源社会保障局は、「2015 年上海市従業員社会保険料納付基準」を発表した。社会保険料の納付基
準の上限を1万 6353 元に、下限を 3271 元に引き上げた。実施機関は 2015 年4月1日~2016 年3月 31 日。
■野生動植物の種 輸入免税
財政部、税関総署、国税総局は「種子、畜種、稚魚及び種用野生動植物の 2015 年免税輸入計画に関する通知」
を公布した。種子、畜種、稚魚と種用野生動植物の輸入増値税を免除する。
■省エネ 基準化を強化
国務院は「省エネ基準化業務強化に関する意見」を公布した。2020 年までに高エネルギー消費業界においてエネ
ルギー消費限度額基準を広め、80%以上のエネルギー効率指数を国際的先進レベルに引き上げる。
■職業年金法 公布
国務院は「機関事業単位の職業年金弁法」を公布した。職業年金とは、機関や事業単位及びその職員が、機関
事業単位基本養老保険に加入することを基本に、養老保険制度を追加するもの。職業年金の費用は勤務先と個
人が負担する。給与総額の8%で勤務先と個人が4%ずつ負担する。
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2015 年 5 月(第 35 号)
■銀行の預金保険制度 開始
国務院は3月 31 日「預金保険条例」を公布した。5月1日より施行される。銀行の預金保険制度を開始し、対象は
中国国内の商業銀行や農村合作銀行、外資系銀行も含む。銀行の破綻時に最大 50 万元(約 970 万円)まで預金
を払い戻す。
■上海エレベータ安全管理弁法 施行
「上海市エレベータ安全管理弁法」が4月1日より施行された。エレベータの乗客より連絡があってから 30 分以内
に救出できない場合、メンテナンス企業に2万元以上 10 万元以下の罰金を課すと規定した。また、使用年数が 15
年以上のエレベータに対しては、定期検査の検査項目を増やし、メンテナンスの回数や項目も増やす。
■住宅ローン規制緩和
中国人民銀行と住宅建設部、中国銀行業監督管理委員会は3月 30 日、「個人住宅ローン政策関連問題に関する
通知」を公布し、個人の住宅ローン規制を緩和した。2軒目購入のローン頭金比率を、従来の6~7割から4割に
下げる。住宅ローンの規制緩和は 2014 年9月末以来半年ぶり。
【経済・産業】
■製造業購買担当者景気指数 1年ぶりの低水準
英金融大手HSBCによると、中国の4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は 49.2 となった。3月確報
値(49.6)より 0.4 ポイント低下、昨年4月以来1年ぶりの低水準。
■国有企業が初の債務不履行
中国の変圧器大手「保定天威集団」は 21 日が期限だった社債の利払いができなかった。同集団は中国国有資産
監督管理委員会が 100%出資する軍需企業「中国兵器装備集団」の 100%出資子会社。初の国有企業による社
債の利払い不履行となった。
■百度 来日中の中国人向けに広告
中国インターネット検索最大手「百度」は、訪日中国人観光客向け広告配信サービスを始める。日本から中国の
サイトにアクセスすると、日本の商業施設や観光施設の広告が掲載される。
■対中直接投資 10.6%増
商務部によると、1~3月の世界からの対中直接投資(実行ベース、金融除く)が前年同期比 10.6%増の 348 億8
千万ドル(約4兆 1500 億円)となった。日本からの投資は 12.3%減、落ち込み幅は約4割減った。
■第1四半期は 7.0%成長 6年ぶりの低い伸び
国家統計局によると、1~3月期の国内総生産(GDP)が物価変動を除く実質で前年同期比 7.0%増となった。成
長率は昨年 10~12 月期から 0.3 ポイント減速、2009 年1~3月(6.6%)以来、6年ぶりの低い伸びとなった。
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2015 年 5 月(第 35 号)
■アジア投資銀 年内発足
中国が主導して設立するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーが 57 カ国で確定した。うち、域内は 37 カ
国、域外は 20 カ国。中国が最大の出資国となる。
■アリババ 医療通販集約
電子商取引最大手「アリババ集団」(浙江省)は、医療関連のネット通販事業をグループ会社で香港上場の「阿里
健康信息技術」に譲渡する。ヘルスケアや医療分野をグループ会社で一元的に運営し、グループ全体で事業強
化に取り組む。
■美的(ミデア) 日本の炊飯器市場に参入
中国の大手家電メーカーの美的(ミデア)は日本の炊飯器市場に参入する。IH炊飯器「鼎沸」を日本で販売をす
る。価格は日中ともに 2999 元(約5万 8000 円)。
■新車販売 3.3%増
中国汽車工業協会によると、3月の新車販売台数(工場出荷ベース)が前年同月比 3.3%増の 224 万 600 台だっ
た。6.9%増の 2014 年通年に比べ大幅に鈍化した。ただ、マイカー需要が順調に広がっているため乗用車は 9.4%
増と堅調。
■企業年金額 27%増
人力資源社会保障部によると、2014 年の中国の企業年金額は、前年比 27%増の 7689 億元(約 15 兆円)となっ
た。企業年金に参加している企業数は約7万 3000 社、参加社員数は約 2292 万人。
■小米 スマホのネット販売でギネス認定
中国のスマートフォン(スマホ)大手「小米」(シャオミ)は、「一つのネット通販サイトで 24 時間に売ったスマホの台
数」の世界記録でギネスブックの認定を受けた。8日に創業5周年を記念してインターネット上で販促イベントを行
い、一日で 211 万台のスマホを販売した。
■PMI 景況感改善
中国国家統計局と中国物流購入連合会によると、3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は 50.1 と前月より 0.2
ポイント上昇した。景気判断の分かれ目となる 50 を3カ月ぶりに上回った。国家統計局によると、春節(旧正月)の
大型連休が終わり、工場が操業を再開、生産活動が上向いたため。
■HSB のPMI確報値 49.6
英情報会社マークイットと英金融大手HSBCは、3月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)確定値を
49.6 と発表した。3月 24 日発表の速報値(49.2)を上方修正したが、2月の確報値(50.7)からは 1.1 ポイント低下し
た。景気判断の分かれ目となる 50 を2カ月ぶりに下回った。
■感染症対策の先端拠点 年内稼働
中国政府は最も危険度が高いウイルスを扱う「高度安全実験施設(BSL4施設)」を 2015 年内に稼働する。中国
科学院などが1億2千万元(約 23 億円)を投じ、湖北省武漢市に新施設を建設した。民間も使用可能な公開型の
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2015 年 5 月(第 35 号)
実験施設としてはアジア初。感染症の基礎研究から診断、ワクチン開発までを総合的に手がける。
【日系・外資企業動向】
■トヨタ 中国にEV投入
トヨタ自動車は中国で環境対応車の商品を拡充する。2015 年内に中国で電気自動車(EV)を発売するほか、ハ
イブリッド車(HV)の設定車種を増やし、HV販売比率を 2020 年までに 30%とする。
■日立物流 上海に物流センター
日立物流は上海市浦東新区内に「東上海物流センター」を開設する。日立建機の中国での運営拠点見直しに伴
い、既存の「部品センター」・「再生センター」・「教育センター」の機能を集約する。
■ジェイテクト トヨタ向けMCを外販
ジェイテクトは、工作機械の中国製造拠点である「豊田工機(大連)有限公司」において、従来はトヨタの中国工場
向けに立型マシニングセンター(MC)を販売してきたが、今後はトヨタ以外にもホンダや日産自動車に対して販売
していくために、MCの仕様変更により価格を引き下げて販売していく。
■アイシン精機 開発拠点を移転拡張
アイシン精機は江蘇省の技術開発拠点を同省内で移転拡張する。総投資額は約 30 億円、2016 年1月に稼働す
る。自動車部品の設計から評価まで一貫して行う。
■独ダイムラー 罰金 68 億円
独ダイムラーの合弁企業は江蘇省物価局から3億5千万元(約 68 億円)の罰金を科された。高級車「メルセデス・
ベンツ」の販売価格を巡る独占禁止法違反を理由とした処罰。ベンツの販売店にも 786 万元の罰金。
■米コカ・コーラ 中国飲料メーカーを買収
米コカ・コーラは中国の飲料メーカー「アモイ粗糧王飲品」(福建省)の株式を4億ドル(約 480 億円)で全て取得す
る。アモイ粗糧王飲品は、緑豆・小豆・クルミなど様々な植物たんぱく由来の飲料を主力にしている。
■キヤノン 世界に先駆けカラー複合機を中国で発売
キヤノンは新型カラー複合機を世界に先駆けて中国で発売する。価格を従来の白黒モデル並みに抑え、廉価モ
デルで1万~1万5千元(約 20 万~30 万円)の見通し。政府などの公文書で使われる特殊な赤色の印刷機能を
特別仕様として加えた。
■日通 河南省鄭州と雲南省昆明に拠点開設
日本通運の中国現地法人「日通国際物流(中国)」(中国日通)が、河南省鄭州と雲南省昆明に拠点を開設した。
鄭州市は近年自動車産業や電子機器産業が進出し、工業化が進んでいる。昆明市は南北回廊の結節点で中国
西南部エリアでの戦略的物流拠点と位置づけている。
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2015 年 5 月(第 35 号)
■日立物流 多国籍企業地域本部に認定
日立物流(中国)は、多国籍企業中国地域本部として物流業界の日系企業で初めて認定された。同社は中国国
内のグループ会社に対し、投資・財務管理や技術サポートといったさまざまな面での支援を行うことができるよう
になる。
■トヨタ 天津に工場新設検討
トヨタ自動車が天津市で新工場建設を検討している。2018 年に稼働し、年産能力 10 万台規模で小型車を生産す
る見通し。2018 年に広州市でも新工場を建設し稼働する方針。
■米テスラ 中国顧客へ引き渡し開始
米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは、中国顧客に主力セダン「モデルS」の高性能版「P85D」の
引き渡しを始めた。中国では3月の販売が前月比 2.3 倍以上伸びた。中国販売を拡大するため、各地で自前の充
電網を整備している。
■シークス 電子基板製造で合弁
シークスは、美的集団の子会社「広東美的暖通設備」と合弁で、広東省佛山市順徳区に電子回路基盤等の製造
会社「広東美的希克斯電子」を設立する。資本金は 5000 万元(約 10 億円)、美的が 75%、シークスの 100%子会
社「SIIX H.K」が 25%を出資する。
■キユーピー 南通市に製造・販売会社設立
キユーピーは江蘇省南通市に製造・販売会社「南通丘比食品」を設立する。マヨネーズの原料となる食酢、タマゴ
加工品、サラダ・惣菜などの製造販売を展開する。中国での拠点は3か所目。2017 年前半をめどに製造・販売を
開始する予定。
■昭和電工 高純度アルミ箔製造拠点増強
昭和電工の連結子会社「昭和電工アルミ(南通)有限公司」は、高純度アルミ箔の生産能力増強工事を完了し
た。高純度アルミ箔はアルミ電解コンデンサーの主要材料。月産能力が 400 トンから 600 トンに引き上げられた。
■信越ポリマー 電子部品搬送用テープ生産へ
信越ポリマーは蘇州工場で、電子部品を密封してゴミが入らないようにするために使う、搬送用テープを 2016 年
から生産する。蘇州にある工場内に 15 年末をめどに生産設備を設ける。
■トヨタ 広州に新工場
トヨタ自動車は広州市内に新工場を設立する。小型車「ヤリス(日本名ヴィッツ)」を年間最大 10 万台生産可能な
規模にする。小型車の供給を増やし、現地シェアの拡大を目指す。
■マツダの中国新車販売、3月 4.1%増加
マツダの3月の中国での新車販売台数(小売りベース)は、前年同月比 4.1%増の1万 8107 台だった。前年比で2
カ月連続のプラス。
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2015 年 5 月(第 35 号)
■ディズニー 中国蒙牛乳業と戦略協定
来春開業予定の上海ディズニーリゾートは、中国乳業最大手「中国蒙牛乳業」と戦略協定を結んだ。施設内で蒙
牛ブランドの牛乳やアイスクリームなどを販売する。
■日立製作所 製造業のグローバル調達ロジスティクスサービス開始
日立製作所の現地法人「日立(中国)」は、「製造業向けグローバル調達ロジスティクスサービス」の提供を開始
する。スマートロジスティクスサービス事業推進部を新設し、2018 年度までに累計 700 億円の売上を目指す。
■東芝 ミャンマー向け発電設備を受注
東芝のグループ会社で、水力発電設備の製造、販売、保守サービスを行う「東芝水電設備(杭州)有限公司」は、
ミャンマー電力庁アッパーイェワ水力発電所向けに、77MW の水車および水車発電機4ユニットを受注した。本プ
ロジェクトのEPC契約者である中国の浙江国貿集団東方機電工程有限公司に 2016 年3月から順次納入する。
■アイシンAW 自動変速機増産
アイシン精機グループで自動変速機(AT)を手掛ける「アイシン・エィ・ダブリュ(AW)」は、天津市工場でATを増
産する。同工場の年間生産能力を現在の2倍の 80 万台に増やす。中国での高まる需要に対応する。
■米保険AIG 中国損保大手株を一部売却
米保険大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は、中国損害保険大手「中国人民財産保険」の株
式を一部売却する。売却額は約5億ドル(約 600 億円)。第2位株主として売却後も人民財産保険の発行済み株
式の 8.2%を保有する。
■インドネシアのブキット・アサム 中国輸銀から融資
インドネシアの国営石炭大手「ブキット・アサム」は、中国輸出入銀行から 12 億ドル(約 1430 億円)の融資を受け
る。調達資金は石炭火力発電所の建設にあてる。発電所はブキット・アサムと中国国有電力会社「中国華電(集
団公司)」の子会社が設立する合弁会社「ホアディエン・ブキット・アサム・パワー」が建設、運営する。
【人民元情報】
人民元市場レート(2015 年4月 30 日)
外貨名 100 日本円
中間値 5.1643 人民元
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2015 年 5 月(第 35 号)
【中国ビジネスワンポイントアドバイス】
 外貨規制緩和政策 「外貨登記における手続の簡素化」
6 月 1 日から、「直接投資外貨管理政策の更なる簡素化及び改善に関する通知(匯発[2015]13 号)」(以下、「13
号通知」と記載)が実施され、外貨登記における手続が簡素化されます。
具体的には、外資企業設立手続時に必要とされる外貨登記について、外貨管理局での審査・認可が不要となり、
銀行での手続のみで外貨登記が可能となります。
なお、2014 年 3 月 1 日から実施されている改正後の「会社法」では、資本金払込後の検資報告書の提出が不要
となりましたが、13 号通知により外貨管理規定においては検資報告書の提出不要が確認され、「会社法」との間
の矛盾が是正されました。
【手続の流れ】
銀行に資本金口座
→
開設申請
銀行での
資本金
口座
銀行による
→
→
→※→
→
外貨登記
払込
入金
通貨出資入金登記
資本金
の使用
※ 資本金口座に入金後、企業からの申請により、原則的には入金後 5 営業日以内に「通貨出資入金登記」を
行う。
次回は、資本金口座の外貨を人民元に替える際の人民元転規制における一部緩和及び人民元転資金の再投
資資金への活用についてご説明いたします。
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香川県上海ビジネスサポーター 川田真理子
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TEL:021-6207-6687 FAX:021-6207-6640
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