2011年7月号 - 公益社団法人神奈川県宅地建物取引業協会

公取協通信第208号(2011年 7月1日)
公益社団法人
首都圏不動産公正取引協議会
〒102-0074 東京都千代田区九段南3-9-12
(九段ニッカナビル6階)
第 208号
H.23.7.1
(03-3261-3811 FAX03-3261-3933
URL http://www.sfkoutori.or.jp
定時社員総会開催
当協議会が公益社団法人となって初めての平成2
3年度定時社員総会は、平成23年6月16日(木)
午後4時から、「ANAインターコンチネンタルホ
テル東京」(港区)において開催されました。
総会には、ご来賓として、消費者庁の片桐一幸
表示対策課長、同課の山下英照規約第一係長、国
土交通省不動産業課の木村実不動産業指導室長、
同不動産業指導室の鈴木学流通整備係長、神奈川
県建設業課の八木和則宅建指導グループリーダー
及び(社)全国公正取引協議会連合会の吉武三男常
任理事のご臨席をいただきました。
総会は、当協議会の南会長の挨拶の後、定款に
基づき南会長が議長に就任し、以下に掲げる議案
を審議し、いずれも満場一致で議決・承認され、
滞りなく終了しました(議決・承認された議事又
は報告の内容は当協議会のホームページをご覧く
ださい。)。
1 議 事
第1号 平成22年度事業報告及び収支計算案
の件
第2号 役員選任(補充)の件
2 報 告
第1号 平成23年度事業計画及び収支予算の件
第2号 相談役等委嘱の件
この後、ご来賓を代表して消費者庁の片桐一幸
表示対策課長及び国土交通省の木村実不動産業室
長からご挨拶(別掲)を頂戴しました。
最後に、南会長から、今回役員又は委員をご退
任された14名の方々に感謝状を、役員又は委員
としての在任期間が6年を超えた3名の方に表彰
状を、それぞれ贈呈いたしました。
公益社団法人移行祝賀会・総会懇親会
定時社員総会終了後の午後5時20分から「公
益社団法人移行祝賀会・総会懇親会」を開催し、
多数の方々のご来駕をいただきました。
まず初めに、南会長が挨拶(別掲)を行った後、
ご来賓を代表して、消費者庁の福嶋浩彦長官及び
国土交通省の大森雅夫建設流通政策審議官からご
挨拶を頂戴しました(別掲)。
そして、社団法人全国宅地建物取引業協会連合
会の池田行雄会長代理・副会長によるご発声で乾
杯が行われ、皆様にご歓談いただきました。
南
敬介会長挨拶
「公益社団法人移行
祝賀会・総会懇親会」
の開会 に当 たりまし
て、一言ご挨拶を申し
上げます。
まずは、この度の東
日本大震災により、お亡
くなりになられた方々の
ご冥福をお祈り申し上げ
ますとともに、被災され
ました方々に心からお見
舞い申し上げ、被災地の
一日も早い復旧・復興をお祈りしたいと思いま
す。
不動産の市場、あるいは市況におきましては、
年初から、やや回復の兆しが見えておりまして、
手探りではありますけれども良い方向に向かって
いるという実感を等しく持っておったわけです
が、ご承知のような大震災、あるいは原子力発電
所の事故等を契機に致しまして、一転して大変先
行き不透明な状況に今入っております。それぞれ
の分野におきましては、それぞれ手探りでそれな
りの感触は得ておりまして、そんなに悲観したも
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公取協通信第208号(2011年 7月1日)
のではないという見方も全く無いわけじゃないわ
けですけれども、何といっても原子力発電所の問
題は、依然として大変国民の不安を掻き立ててい
るという状況の中では、先行き、我々としては大
変不透明だといわざるを得ないのではないかと思
います。
私ども協議会は、昨年度末に内閣総理大臣か
ら公益社団法人としての認定を受けまして、この
4月1日に設立登記をしております。そして先ほ
ど公益社団法人として、初めての社員総会が滞り
なく終了いたしましたことをここにご報告申し上
げます。
本日は、ご公務ご多用にもかかわらず、消費
者庁の福嶋長官、原審議官、公正取引委員会の山
本事務総長、野口取引部長、国土交通省の大森建
設流通政策審議官、大藤(おおとう)大臣官房審議
官をはじめとする関係行政機関の皆様、関係団体
などの皆様のご臨席、そしてまた会員及びその関
係者の皆様のご出席を頂戴いたしておりまして、
誠にありがとうございます。
私ども協議会は、不動産業界の自主ルールで
あります表示規約等の普及及び執行に関する事業
において、会員と加盟事業者によります理解と協
力を得まして、引き続き、お客様・消費者に適正
でお役に立つ不動産情報の提供、不動産広告に対
する信頼性の向上、不動産取引の公正化の確保を
図り、これらが住宅・不動産の需要を喚起するこ
ととなるように祈って活動してまいります。
特に、近年、違約金の措置を採った広告媒体
の7割は、インターネット広告でございます。そ
してその違反の大半は、実際に取引できない物件
を掲載している「おとり広告」が多く含まれてい
るのであります。
このため加盟事業者に対し、研修会等で表示規
約を遵守するよう周知徹底するとともに、広告会社
等の賛助会員から加盟事業者の広告表示を適正なも
のとするよう誘導いただくことにしております。
また、お客様であります一般消費者が、不適
切な不動産の広告表示によって適正な選択が阻害
されることがないよう、キャッチフレーズ「不動
産広告をよく見て聴いて確かめて」を啓発するセ
ミナーの開催、あるいは消費者団体の機関紙など
に広告を掲載し、私ども協議会が不動産広告の適
正化に自浄能力があることをご理解いただけるよ
う努めてまいります。
これらの事業を積極的に展開するために、会
員各位、関係行政機関、関係団体の皆様におかれ
ましては、従来にも増したご支援をお願い申し上
げます。
本日は、格別な趣向もございませんが、どう
ぞお時間の許す限り最後までごゆるりとご歓談く
ださいますようお願い申し上げまして、私の挨拶
とさせていただきます。
ありがとうございました。
〈文責事務局〉
消費者庁
福嶋浩彦長官ご 挨拶
皆さんこんにちは。
本日はお招きをいただ
きまして、ありがとうご
ざいます。
公益社団法人への移行、
また、総会が無事に終了
されましたことを心から
お祝い申し上げます。
また、皆様の中にも、
今回の東日本大震災で被
害を受けられた方々、沢
山いらっしゃるのではな
いかと思います。心からお見舞いを申し上げます。
消費者庁も大震災の直後は、消費者の買い溜め、
買い急ぎによる生活物資の品薄等の対応に追われ
ましたし、今は、放射能と食品の問題がありまし
て、食品の安全に関するリスクコミュニケーショ
ンに全力を挙げているところです。
さらに、被災地を支援するために、悪質商法
110番を開設したり、被災地の相談窓口に弁護
士や司法書士、あるいは建築士さん等の専門家を
送るといった取り組みをしております。
皆様の業界も色々な厳しい影響を受けておられる
と思いますが、こういう時期であればあるほど消費
者目線での表示や適切な取引ということが重要にな
ってくると思います。特に公益社団法人に移行され
ましたので、消費者の皆様方への信頼、あるいは期
待というものは益々大きいものがあると思います。
いうまでもありませんが消費者にとって不動産
は大変貴重な財産ですし、生活の基盤となります。
消費者が不動産を選択するときは一生懸命情報を
集めて、慎重に検討するわけですけれども、その
集める情報の中に誤りがあると消費者は大きな被
害を受けることになります。ですから皆様に運用
していただいている表示や景品の規制の規約とい
うのは消費者が適切な選択をしていくうえで非常
に重要なものになります。
どうか、これからもいっそう周知に努めていた
だき、また、万一違反があったときは厳正な対処
をしていただき、さらに時代に応じてより消費者
目線で規約も進化させていただければありがたい
と思っております。
消費者行政の面からみても、今まではどちらか
というと行政、政府が事業者を規制して消費者を
保護するという消費者行政が中心だったように思
いますけれども、これからは消費者というのは単
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公取協通信第208号(2011年 7月1日)
に保護される存在に留まらず、消費者自らが適切
な選択をして、主体的に行動して、安心・安全な
市場を創っていく、そういう環境を作る消費者行
政が求められています。そういった点においても
皆様の取り組みというのは本当に不可欠なものと
なっておりますので、これからの皆様の活動の益
々の充実とそれぞれの事業者の皆様の発展を心か
らお祈りをしてお祝いの言葉とさせていただきま
す。今日は本当におめでとうございます。
〈文責事務局〉
国土交通省
大森雅夫建設流通政策審議官
ご挨拶
皆さんこんにちは。
まずは、3月11日の
大震災で被災された方々
に対して、心からお見舞
いを申し上げたいと思い
ます。国土交通省は3月
11日の大震災発生から
応急復旧そして復興へと
色々と今尽力をしている
ところであります。
よく、メディアでも放
送されておりますけれども、仮設住宅等の建設に
もいそしんでいるところであります。その際、不
動産業界の皆様方には、東北三県の被災地で2万
件を超える民間賃貸住宅の仲介・あっせん等々を
やっていただきまして、本当にありがとうござい
ました。我々も一層これから努力をしてまいりた
いと思っています。
そして、協議会の不動産広告の適正化は、相
当の年 月に 渡って 、地道 にやっていただき 、
本当に 良い 成果が 出ているのではないかと 思
います。
消費者庁長官からお話がありましたけれども、
消費者庁からも、マンションの悪質勧誘などにつ
いてはご指摘いただいているものの、不動産広告
については特段ご指摘も頂いておりませんから、
協議会は良くやっているというご認識をいただい
ているのではないのかなと思っているところでご
ざいます。協議会の活動は、日々の地道な積み重
ねだと思いますので、これからもよろしくお願い
をしたいと思います。
私どもとしてもこれから不動産の流通の一層の
円滑化、まだまだ震災の影響もありますが、こう
いった時期に、やはり日本の経済をより良くする
ために、不動産の円滑な流通化に一生懸命邁進し
ていきたいと思っております。
協議会の益々のご発展とここにおられる皆様方
のご健勝を祈念してご挨拶とさせていただきま
す。ありがとうございました。
〈文責事務局〉
消費者庁
片桐一幸表示対策課長
〔総会ご挨拶の要旨〕
先 般の 東日本大震災
で被 災さ れ た方々に 心
よ り お見舞 い申し上 げ
ます。
消 費 者 庁と致 し ま し
ても、政府の一員と致し
まして、震災対応関係の
様々な施策を講じさせて
いただいているところで
ございますけれども、何
より1日も早い復興に向
けまして、引き続き努力
を傾注しなければならないという思いを強く致し
ているところでございます。
貴協議会の皆様におかれましては、日頃から私
どもの景品表示法の運用・消費者行政に対しまし
て、公正競争規約の運用を通じてご理解・ご協力
を賜っており、厚く御礼を申し上げます。
消費者庁が発足いたしましてから、一年半あま
りが経過しておりますが、引き続き新しい消費者
行政を強く推進していかなければならないと思っ
ています。この新しい消費者行政とは、一般消費
者の適正な商品選択に資するということでござい
まして、これを一言で申し上げると、消費者目線
でルールを定める・基準を定める、あるいは、そ
の個別の事案に対応するということかと考えてお
ります。
平成22年度の景品表示法の運用状況について
簡単にご紹介をさせていただきますと、措置命令
が20件、警告が2件となっております。内容と
いたしましては、食品関係ですとか高級ブランド
品といったような関係の事案もございまして、消
費者の商品選択に与える影響が大きいということ
は勿論、一般の関心の高い分野における事案を手
がけたところでございます。
また、最近、特に販売実績を上げているインタ
ーネット上の様々な新しい形態の商品サービスと
いうものがございますけれども、そういった関係
の事案というものも手がけています。
さらに、景品表示法違反行為 にならないよう
に、 その未然防止 を図る 観点 から違 反に繋 が
る恐 れのある事案 につきまして、注意喚起 を
するといったような取り 組みもいたしてきた
ところです。
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公取協通信第208号(2011年 7月1日)
今後ともその事案の特性に応じまして、地方で
いいますと、都道府県の関係部局、それから公正
取引委員会の地方事務所といった関係部局とも連
携をとりながら、引き続き景品表示法の厳正な執
行に努めてまいりたいと考えているところでござ
います。
それから、公正競争規約につきましても、消費
者庁といたしまして、一般消費者の適正な商品選
択に資するという観点から、規約の改定ですとか
変更に関する業務というものを行ってきていると
ころでございます。
特に、消費者目線、一般消費者の適正な商品選
択に資するという観点からは、不当表示にならな
いということも重要ですけれども、消費者に対し
て積極的に情報を提供していくことが重要である
と考えております。そういう意味で、公正競争規
約の役割というのは、益々重要になっていくと考
えているところでございます。景品表示法だけで
はなくて、公正競争規約につきましても、消費者
目線での役割を果たしていくということが今後益
々求められていくということであろうと考えてい
るところでございまして、今後ともこうした観点
から規約の運用に対する支援というものを行って
まいりたいと考えております。
震災の影響もございまして、日本経済、それか
ら皆様方、業界を取り巻く状況というものは非常
に厳しいものがあると認識しているところでござ
います。このような状況にあって、消費者目線に
立った表示、適切な取引方法というものがなおさ
ら重要になってくると考えているところでござい
ます。皆様方におかれましても、我々の取り組み
に引き続きご支援・ご理解を賜りますよう切にお
願い申し上げる次第でございます。
〈文責事務局〉
国土交通省
木村 実不動産業指導室長
〔総会ご挨拶の要旨〕
皆様方におかれまして
は、平素から国土交通行
政全般にわたりまして格
別のご理解・ご協力をい
ただいているところでご
ざいます。この場をお借
りして御礼を申し上げた
いと思います。
本年3月の東日本大震
災は、各地に甚大な被害
をもたらしております。
現在、国土交通省におきましては、まずは応急仮
設住宅の供給をはじめとして、被害を受けた各地
の復旧に全力を挙げて取り組んでいるところでご
ざいます。
とりわけ不動産業課におきましては、業界の皆
様のお力もいただいて、民間賃貸住宅の情報提供
のご支援もさせていただいたり、また、来月から
本格的に始まります電気事業法に基づく節電の調
整ですとか、また、原子力災害の賠償の話といっ
たことにつきましても色々事務的な手続きを進め
ているところでございます。
不動産業界は、わが国の基幹産業でございます。
また、近年に至りましては、皆さんご案内のとお
り消費者が多様なニーズを求めているということ
でございまして、不動産業界を取り巻く環境とい
うものも、非常に大きく様変わりをしているよう
に思います。
私、着任して、まだ、2か月半でございます
けれども、 この間 も新し いテーマが 次から 次
へとやってきておりまして、 いくつかご紹 介
させていただきます。ま ず昨年来、 社会問題
のひとつとして、 取り上 げられております マ
ンションの 悪質勧誘の問 題につきまして、 規
制 仕 分けで 採り上 げられたということでござ
い ま す。通 常は規 制を緩 めろということでそ
の方 向で議 論がなされるわけでございますけ
れ ど も、こ のマンション の悪質勧誘 につきま
し て は、むしろ宅建業法 を強 化する 方向で 仕
分け 結果が 出されまして 、4 月にはその改 革
の方 向というものが閣議決定 されている状 況
でございます。現 在、私 ど も は細か く実 態 調
査を 進めており、 これを 踏ま え ま し て、制 度
をどのように改正 すればいいのかどうか検 討
を進めているところでございます。
次に、年内目標で賃貸住宅管理業の登録制度と
いうものを、新しくスタートさせる方向で、事務
的な詰めをさせていただいておりますとともに、
各地に説明会に出向いて説明をさせていただいて
いるところでございます。
さらに、今国会で、犯罪収益移転防止法という
法律の一部改正が成立いたしまして、不動産業の
方々にも、少し手続きが付加されるというような
ことになるかと思います。この法律の施行は2年
後でございますので、まだ時間はあるわけでござ
いますけれども、これから必要な政・省令の制定
に向けて、我々作業を進めてまいるところでござ
います。
このようないろいろなことにつきまして、取
り組 んでおりますところ 、皆様方の お力添 え
をいただきながら 、わが 国の 不動産業の健 全
な発 展のために、 また、 頑張 ってまいりたい
と思います。
〈文責事務局〉
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公取協通信第208号(2011年 7月1日)
その場 で理 事 会を開 催し、 今回役員(理事)と
して 選任された加藤譲氏 を会長代行副会長 に
選任することが承認されました。
6月の業務概況
会 議 等
なお、新役員の名簿は次のとおりです。
役 職
氏 名
会
長
南
敬介
会長代行副会長 ○加藤
譲
〃
石井 將博
副 会 長
牧山 烝治
〃
三村 光一
〃
野嶌 洋之
〃
大堀 一平
〃
折原 隆夫
専務理事
制野 昭則
常務理事
谷
正志
理
事
秋山 武久
〃
秋山
始
〃
朝倉 平和
〃
石川 弘行
〃
石関 勝美
〃
市川三千雄
〃
岩本 雅千
〃
○植松 信雄
〃
内山 俊一
〃
大柿 二郎
〃
○荻原 武彦
〃
小田 眞弓
〃
小田桐信吉
〃
倉田 建一
〃
○小林代士未
〃
○境
一也
〃
坂本
久
〃
高岡
紘
〃
髙木 剛俊
〃
長尾 徳信
〃
○西澤
温
〃
○三田 俊彦
〃
宮嶋 義伸
〃
○村松 清美
〃
室岡 和俊
〃
桃野 直樹
〃
渡辺 和雄
監
事
勝間田清之
〃
○水嶋 正夫
〃
橋立 和明
○印は新任、理事は50音順。
当協議会
■6月9日(木) 調査指導委員会・事情聴取会
当協議会会議室において、正午から、調査指導
委員会(第1小委員会担当)を開催しました。
会議では、牧山調査指導委員会委員長の挨拶の
後、専務理事から「平成23年5月度の処理件数
等の状況(同期間内の文書警告以下の事務局専決
処理事案を含む。
)」及び前回の調査指導委員会以
降の業務概況を報告しました。
引き続き、国土交通省、東京都、千葉県及び財
団法人不動産適正取引推進機構の担当者出席のも
とに事情聴取会を開催し、三村第1小委員会委員
長の司会により、まず事務局職員から、当日、事
情聴取を予定している5社の広告表示等の調査結
果について説明を行い、次いで事情聴取会に出席
した5社の代表者等から、表示規約違反の疑いの
ある広告表示について、その作成経緯、表示内容
と事実の相違点、今後の改善策等について事情聴
取を行いました。
その後、事案に対する調査指導委員会としての
事実認定と違反内容を勘案した措置案について審
議・決定し、これらを次回の理事会に諮ることと
しました。
■6月16日(木)
・第3回理事会
ANAインターコンチネンタルホテル東京(港
区)において、午後3時から平成23年度第3回
理事会を開催しました。
会議では、南会長が議長となり、「賛助会員の
入会」(別掲)、「相談役等委嘱の件」、「委員会委
員選任(補充)の件」、「平成23年度定時社員総
会に付議すべき事案」、「社員総会及び祝賀会・懇
親会の進行について」及び「感謝状又は表彰状の
贈呈について」審議し、いずれも承認されました。
次に、規約違反事業者5社に対する事実及び措
置について審議し、いずれも調査指導委員会の措
置案のとおり決定しました(別掲)。
最後に、専務理事から、前回の理事会以降の業
務概況等を報告しました。
・臨時理事会
ANA インターコンチネンタルホテル東 京
(港区 )において 、平成 23年 度 定 時 社 員 総
会終了後、 南会長 から、 会長代行副会長の 選
任を諮 る べ く臨時 の理 事 会を開 催し た い と の
提案があり 、理事 ・監事全員の 同意を 得て 、
所属団体等
不動協
不動協
東京宅建
日住協
日住協
東京宅建
流通経営協
不動協
協議会
協議会
全日茨城
全日神奈川
長野宅建
神奈川宅建
群馬宅建
山梨宅建
不動協
全日群馬
栃木宅建
全日栃木
全日東京
流通経営協
東京宅建
茨城宅建
新潟宅建
全日東京
神奈川宅建
東京宅建
全日新潟
千葉宅建
全日千葉
日住協
全日埼玉
全日山梨
埼玉宅建
日住協
流通経営協
流通経営協
神奈川宅建
税理士
■6月24日(金) 不動産広告懇談会
アルカディア市ヶ谷 私学会館(千代田区)に
おいて、午後3時から不動産広告の実施頻度が高
い21社(維持会員を含む。)の担当者29名の
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公取協通信第208号(2011年 7月1日)
出席を得て、平成23年度第1回目の標記懇談会
を開催しました。
会議では、事務局から、①平成22年度事業報
告案等について、②表示規約・施行規則の一部変
更案の進捗状況について及び③規約違反に対する
措置状況について説明し、意見交換を行いました。
■6月28日(火) 不動産情報サイト運営会社との懇談会
主婦会館プラザエフ(千代田区)において、午
後2時から主要なインターネット不動産情報サイ
ト運営会社15社26名の出席を得て、標記会議
を開催しました。
会議では、事務局から、「平成22年度事業報
告について」及び「広告適正化部会(仮称)の設
置について」説明した後、「広告表示の適正化の
ための現状の問題点及び今後の取組」等について
各社から報告していただき、これらに意見交換を
行いました。
関係団体
■6月2日(木) 公益社団法人日本広告審査機構
(JARO)
総会・理事会
丸の内・東京會舘(千代田区)において、午後
3時から、標記通常総会が開催され、当協議会か
ら専務理事が出席しました。
会議では、「平成22年度事業報告の件」、「平
成22年度収支決算(案)の件」
、
「 役員改選(案)
の件」
、「平成23年度事業計画の件」
、「平成23
年度収支予算の件」等が審議されました。
■6月20日(月) 社団法人全国公正取引協議会連
合会理事会・
通常総会
霞ヶ関ビル東海大学校友会館(千代田区)にお
いて、午後3時から標記理事会が開催され、当協
議会から会長の代理で専務理事が出席し、また、
午後3時30分から標記通常総会が開催され、当
協議会の南会長、専務理事及び事務局職員が出席
しました。
理事会では、通常総会に付議すべき議案として
「平成22年度事業報告及び収支決算に関する
件」
、「平成23年度事業計画(案)及び収支予算
(案)に関する件」及び「役員の選任(案)に関
する件」が承認され、通常総会では、いずれの議
案も可決・承認されました。
なお、本総会において当協議会の南会長が理事
に再任され、総会を中断して開催された第2回理
事会において、副会長に選任されました。
■6月22日(水) 財団法人東日本不動産流通機構
(REI
NS)
評議員会
京王プラザホテル(新宿区)において、午後3
時から評議員会が開催され、当協議会から専務理
事が出席しました。
会議では、「平成22年度事業報告及び収支計
算に関する件」及び「理事及び監事の選任に関す
る件」が審議され、可決・承認されました。
■6月22日(水) 社団法人東京都宅地建物取引業
協会 自主規制委員会
東京大神宮会館(千代田区)において、正午か
ら標記会議が開催され、当協議会から事務局長が
出席し、当協議会における表示規約に基づく措置
状況等を説明しました。
賛助会員の入会
6月16日開催の第3回理事会において、下記
の会社の賛助会員への入会が承認されました。よ
ろしくお願いします。
なお、これにより賛助会員数は109社となり
ます。
社 名:株式会社ユニフィット
代表者:丸山 智 氏
所在地:新宿区新宿2−12−8
公正競争規約研修会
会員団体等が主催する公正競争規約研修会に講
師として当協議会職員を派遣しています。6月度
は、次のとおりです。
◆6月2日 ミサワホーム西関東(株)社員(さい
たま市)
◆
2日 (社)全日本不動産協会神奈川県本部
新入会員(横浜市)
◆ 15日 (社)神奈川県宅地建物取引業協会新
入会員(横浜市)
◆ 21日 北陸不動産公正取引協議会役員(富
山市)
◆ 27日 (社)不動産流通経営協会会員(千代
田区)
◆ 28日 (社)全日本不動産協会東京都本部会
員(八王子市)
公正競争規約違反に対する措置等
A社:千代田区所在 免許更新回数(3)
《
措置:
厳重警告・
違約金、広告事前審査1か月》
対象広告:インターネット広告(
自社ホームページ)
賃貸住宅8物件
◆おとり広告
新規に情報公開後、契約済み又は入居済みと
なったが、以降広告時点まで継続して広告(7
物件)。
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公取協通信第208号(2011年 7月1日)
◆取引条件の不当表示
・ 取引態様を記載していないため、あたかもA
社が貸主であるかのような表示 ⇒ 媒介であ
り、賃貸借契約が成立した場合には、賃料のほ
かに媒介報酬を必要とする(1物件)。
・ 契約時に鍵交換費用を必要とする旨及びその
額不記載(1物件)。
・ 契約時に賃貸保証会社と賃貸保証委託契約を
必要とする旨及びその額不記載(1物件)。
◆必要な表示事項違反
・ 契約時に損害保険料を必要とする旨不記載
(3物件)。
・ 「定期借家権」とのみ記載 ⇒ 契約期間不記載
(1物件)。
過去の措置
A社は、平成20年4月にもインターネット
広告(不動産情報サイト)において、おとり広
告(契約済み物件)を行ったことなどにより警
告(厳重警告・違約金)を受けている。
B社:渋谷区所在 免許更新回数(1)
《
措置:
厳重警告・
違約金、広告事前審査1か月》
対象広告:
宅配チラシ
中古住宅1物件
◆取引条件の不当表示
取引態様を記載していないため、あたかもB社
が売主であるかのような表示 ⇒ 媒介であり、売
買契約が成立した場合には、価格のほかに媒介報
酬を必要とする。
◆取引内容の不当表示
・ 「東急○○○線『○○○』駅徒歩11分」 ⇒
実際には徒歩15分(1,160m)。
・ 「未公開戸建」 ⇒ 実際には、B社は売主と
専任媒介契約を締結し、レインズに登録し、情
報公開しているため、未公開とはいえない。
◆特定事項の明示義務違反
敷地が台形状の著しい不整形地であるが、その
旨不記載。
◆表示基準違反
住宅ローンに係る必要な表示事項のうち、金融
機関名又は種類及び提携ローン又は紹介ローンの
別不記載。
◆必要な表示事項違反
土地面積、建物面積、建築年月、取引条件の有
効期限、所属団体名及び当協議会加盟事業者の旨
不記載。
過去の措置
B社は、平成22年10月にも無許可の屋外広
告物において、不当表示等を行ったことにより警
告(厳重警告・違約金)を受けている。
C社:渋谷区所在 免許更新回数(1)
《
措置:
厳重警告・
違約金、広告事前審査1か月》
対象広告:インターネット広告(
不動産情報サイト)
賃貸住宅10物件
◆おとり広告
新規に物件登録後、契約済みとなったが、以降
広告時点まで継続して広告(7物件)。
◆取引条件の不当表示
・ 「損害保険料 −」と記載し、あたかも損害保
険料が不要であるかのように表示 ⇒ 実際には、
契約時に損害保険料を必要とする(10物件)。
・ 契約時に鍵交換費用を必要とする旨及びその
額不記載(9物件)。
・ 契約時に賃貸保証会社と賃貸保証委託契約を
必要とする旨及びその額不記載(7物件)。
・ 契約時に室内抗菌処理を必要とする旨及びそ
の額不記載(5物件)。
・ 「保証金 −」と記載し、あたかも保証金が
不要であるかのように表示 ⇒ 実際には、契約
時に保証金(1か月又は2か月)を必要とし、
退去時に全額償却されるもの(2物件)。
なお、備考欄に「保証金有り」又は「保証金
1ヶ月」と記載しているが、これでは保証金を
必要とする旨を明りょうに表示したことにはな
らない。
・ 契約時に水漏れ等の日常トラブルに対する
24時間対応等のシステムへの加入を必要と
する旨及びその額不記載(2物件)。
・ 「賃料6.2万円」 ⇒ 実際の賃料は7.65万
円
(表示の賃料は契約後当初6か月間の割引賃料)
。
・ 家賃保証システムへの加入を必要とする旨及
びその利用料不記載(1物件)。
・ 「ペット可」 ⇒ ペットを飼育する場合、保
証金が賃料の2か月分を必要とし、退去時に全
額償却される旨不記載(1物件)。
・ 「敷金1ヶ月 ペット可」⇒ ペットを飼育す
る場合、敷金が賃料の2か月分を必要とする旨
及び管理費が2,000円追加になる旨不記載
(1物件)。
◆取引内容の不当表示
「専有面積20㎡」 ⇒
実際の面積は18.
14㎡(2物件)と19.69㎡(1物件)。
◆必要な表示事項違反
定期建物賃貸借である旨及びその期間不記載
(1物件)。
- 7 -
D社:松戸市所在 免許更新回数(3)
《
措置:
厳重警告・
違約金、広告事前審査1か月》
対象広告:
新聞折込チラシ
公取協通信第208号(2011年 7月1日)
新築住宅4物件
◆広告表示の開始時期の制限違反等
「新築戸建」
、「価格4,980万円(税込)」等
と記載 ⇒ 実際には、D社は売主として建築条件
付売地としてレインズ登録しているにもかかわら
ず、新築住宅として広告したものであり、建築確
認を受けていないため、新築住宅として広告する
ことも、取引することもできない(4物件)。
◆特定事項の明示義務違反
敷地面積に約41%から32%の路地状部分を
含むものであるのに、路地状部分を含む旨及び路
地状部分の割合又は面積不記載(3物件)。
◆取引内容の不当表示
・ 「小学校まで約550m 中学校まで約650
m スーパーマーケットまで約300m」 ⇒ 実
際には小学校まで810m、中学校まで1430
m、スーパーマーケットまで630m。
・ 「第1種住居専用地域」 ⇒ 第1種住居地域
(1物件)。
売地1物件
◆取引条件の不当表示
「仲介手数料不要の売主直売物件」と大きく記
載し、あたかもD社が当該物件の売主であるかの
ように表示 ⇒ 実際には、媒介であり、売買契約
が成立した場合には、価格のほかに媒介報酬を必
要とする。
◆取引内容の不当表示
「JR線本八幡駅徒歩25分」 ⇒ 実際には徒
歩33分(2,580m)。
E社:港区所在 免許更新回数(1)
《
措置:
厳重警告・
違約金、広告事前審査1か月》
対象広告:インターネット広告(
不動産情報サイト)
賃貸住宅14物件
◆おとり広告
新規に情報登録後、契約済みとなったが、以降
広告時点まで継続して広告(12物件)。
◆取引条件の不当表示
「保証会社必須です。」、「原則として保証会社
をご利用頂きます」等とのみ記載 ⇒ 保証料の額
不記載(5物件)。
◆必要な表示事項違反
「住宅保険 お問合せください」とのみ記載
⇒ 契約時に損害保険料を必要とする旨不記載
(9物件)。
主 な 会議予定
■7月22日(金)15:00∼
・会員団体事務局連絡会議
[ホテルグランドヒル市ヶ谷 2階「白樺」]
■9月13日(火)12:00∼
・調査指導委員会・事情聴取会(第2小委員会)
[当協議会会議室]
■9月22日(木)13:00∼
・第4回理事会
[アルカディア市ヶ谷 私学会館 6階「阿蘇」]
■10月13日(木)12:00∼
・調査指導委員会・事情聴取会(第1小委員会)
[当協議会会議室]
■10月24日(月) 13:00∼
・第5回理事会
[アルカディア市ヶ谷 私学会館 5階「穂高」]
■11月11日(金)
15:30∼ 不動産公正取引協議会連合会 理事会
16:00∼
〃
通常総会
17:30∼
〃
懇親会
[ホテルクレメント徳島(徳島市)]
■11月16日(水)12:00∼
・調査指導委員会・事情聴取会(第2小委員会)
[当協議会会議室]
■11月22日(火)13:00∼
・第6回理事会
[アルカディア市ヶ谷 私学会館 6階「阿蘇」]
あとがき
「JICA」(独立行政法人国際協力機構)から
エジプト(カイロ)に派遣され、大エジプト博物
館(GEM)の新設事業の支援に当たる友人の中
村チーフアドバイザーからのメールを披露する第
3弾です。6月上旬のメールには「博物館の30
パーセント以上を占めるツタンカーメン・コレク
ションのコーナーに『日本語』の解説を付けるこ
とが合意されました。これにより大エジプト博物
館が日本の協力により建設されたことが自然と解
るでしよう。これをきっかけに多くの日本人観光
客の訪問を待ちたいものです。また子供たちの間
から第2、第3の吉村作治先生に続く者が出てき
てほしいものです。」旨記載されている。世界の
大規模博物館の展示物に日本語による説明文が表
記される初めてのケースらしい。
なお、このメール内容と全く無関係に自宅の窓
から見える「火炎樹」なる真っ赤に燃えているよ
うな植物の写真が添付され「ますます暑さを感じ
てしまうかもしれませんが、虹の色が綺麗です。」
とある。英語で「フレイムツリー(炎の木)」、和
名で「ホウオウボク(鳳凰木)
」というらしいが、
自分には自宅の庭に群生する白い
「ほたるぶくろ」
や紫の「アジサイ」の方が趣味に合う。もっとも
「火炎樹」のあるカイロはもとより沖縄県や熱帯
・亜熱帯地方の台湾、ハワイなどに出かけること
がないひがみによるものかもしれない。(占夢)
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