公取協通信第228号(2013年3月1日) 公益社団法人 首都圏不動産公正取引協議会 〒102-0074 東京都千代田区九段南3-9-12 (九段ニッカナビル6階) 03-3261-3811 第228号 H.25.3.1 2月の業務概況 会 議 等 ■2月5日(火) ポータルサイト広告適正化部会 当協議会会議室において、午後2時から、部会 員であるアットホーム株式会社、株式会社アドパ ークコミュニケーションズ、株式会社CHINT AI、株式会社ネクスト及び株式会社リクルート 住まいカンパニーの広告実務責任者10名の出席 を得て、標記部会を開催しました。 会議では、インターネット広告の適正化に資す るための具体的方策を協議・検討するために数回 開催してきた①ワーキンググループの進捗状況に ついて報告の後、②適正化に向けた方策に関する 独占禁止法上の制限、③部会員が運営する不動産 情報サイトに物件情報を掲載する不動産業者が事 情聴取会の対象となった際の傍聴について、④賃 貸住宅の契約時に必要な諸費用の表示等について 協議しました。 URL FAX03-3261-3933 http://www.sfkoutori.or.jp 長の司会により、まず事務局職員から、当日、事 情聴取を予定している3社の広告表示等の調査結 果について説明を行い、次いで、事情聴取会に出 席した3社の代表者等から、表示規約違反の疑い のある広告表示について、その作成経緯、表示内 容と事実の相違点、今後の改善策等について事情 聴取を行いました。 その後、事情聴取を行った事案に対する調査指 導委員会としての事実認定と違反内容を勘案した 措置案について審議・決定し、次回の理事会に諮 ることとしました。 ■2月15日(金) 違反広告物規制のための方策 の検討及び意見交換会 ホテルグランドアーク半蔵門(千代田区)にお いて、午前11時から、東京都都市整備局住宅政 策推進部不動産業課田中適正取引促進課長、同課 指導相談係沖課長補佐及び都市づくり政策部緑地 景観課宮島屋外広告物担当課長のご出席のもと、 公益社団法人東京都宅地建物取引業協会、社団法 人全日本不動産協会東京都本部(幹事)及び当協 議会による標記会議が開催され、当協議会からは、 福田副会長(調査指導委員会委員長)、桃野理事 ■2月14日(木) 調査指導委員会・事情聴取会 (調査指導委員会副委員長)、専務理事及び事務 当協議会会議室において、午後1時から、調査 局職員が出席しました。 指導委員会(第2小委員会主催)を開催しました。 会議では、東京都の宮島屋外広告物担当課長か 会議では、まず初めに、福田調査指導委員会委 ら「東京都内の違反屋外広告物の現状」について 員長の挨拶の後、調査指導委員会関係の平成25 報告があり、続いて、田中適正取引促進課長から 年度事業計画案及び予算案について審議・承認し、 「違反広告物の現状及び東京都の行政処分・指 これらを3月8日開催の総務委員会に上程するこ 導」について報告の後、当協議会から「公正競争 ととしました。 規約違反に対する措置状況及び最近の相談事例、 続いて、谷専務理事から「平成25年1月度の 違反事例等」について説明を行い、これらに意見 処理件数等の状況(同期間内の文書警告以下の事 交換を行いました。 務局専決処理事案を含む。)」など、前回の調査 指導委員会以降の業務概況等を報告しました。 ■2月22日(木) 第11回理事会 引き続き、国土交通省、東京都、千葉県及び財 ホテルグランドヒル市ヶ谷(新宿区)において、 団法人不動産適正取引推進機構の担当者出席のも 午後12時55分から平成24年度第11回理事 とに事情聴取会を開催し、高岡第2小委員会委員 会を開催しました。 - 1 - 公取協通信第228号(2013年3月1日) 会議では、植木会長が議長となり挨拶の後、ま ず初めに、専務理事の提案により「賛助会員の入 会」について審議・承認しました(別掲)。 次に、福田副会長・調査指導委員会委員長の提 案により「公正競争規約違反事業者3社に対する 措置」について審議し、いずれも調査指導委員会 の措置案のとおり決定しました(別掲)。 この後、専務理事から、前回の理事会以降の業 務概況等を報告しました。 公正競争規約研修会 会員団体等が主催する公正競争規約研修会に講 師として当協議会職員を派遣しています。 2月度は、次のとおりです。 (公社)東京都宅地建物取引業協会 会員事業者80名 ◆2月15日 (公社)東京都宅地建物取引業協会 ■2月22日(木) 広報・渉外・審理合同委員会 会員事業者103名 ホテルグランドヒル市ヶ谷(新宿区)において、 ◆2月18日 (社)全日本不動産協会埼玉県本部 午後1時35分から、広報委員会、渉外委員会及 会員事業者215名 び審理委員会の合同委員会を開催しました。 ◆2月18日 湘南不動産コンサルティング協会 会議では、平成25年度事業計画案及び予算案 会員事業者27名 を審議・承認し、これらを3月8日開催の総務委 ◆2月21日 (社)全日本不動産協会神奈川県本部 員会に上程することとしました。 新入会員事業者35名 ◆2月21日 (社)全日本不動産協会東京都本 ■2月28日(木) 不動産公正取引協議会連合会 会員事業者29名 幹事会 ◆2月25日 (公社)愛媛県宅地建物取引業協会 当協議会会議室において、午後1時から当協議 会員事業者等120名 会が世話役となり標記幹事会を開催し、来賓とし て、消費者庁表示対策課の山下規約第一係長及び 公正競争規約違反に 公正競争規約違反に対する措置 する措置等 国土交通省不動産業課不動産業指導室の石塚適正 指導係長のご臨席をいただきました。 会議では、両氏からご挨拶をいただいた後、 「措置の整合化等」(①各地区の違反調査等事務 A社:文京区所在 免許更新回数(1) 処理規程の修正案、②措置基準の設定等)につい 《措置:厳重警告・違約金、広告事前審査1か月》 て検討・協議しました。 対象広告:インターネット広告(不動産情報サイト) 次に、消費者庁の山下規約第一係長から「最近 の景品表示法の運用状況」について、国土交通省 新築住宅5物件 の石塚適正指導係長から「宅地建物取引業者の状 ◆おとり広告 況、取引態様別、要因別苦情・紛争相談件数の状 4物件は「新築一戸建て・住宅」と記載すると 況」等について説明をいただきました。 ともに、うち1物件は建築確認番号を、残る3物 その後、当協議会から「表示規約・景品規約の 件は「建築確認 有」と記載し、あたかもこれら 一部変更案の進捗状況」、「第11回通常総会の の物件が建築確認を受けている新築住宅であるか 開催日程」等について説明しました。 のように表示 ⇒ 売主が建築条件付売地として 賛助会員の 賛助会員の入会 2月22日開催の第11回理事会において、下 記の会社の賛助会員への入会が承認されました。 なお、これにより賛助会員数は108社となり ます。 社 名:株式会社ユープラン 代表者:佐藤 祐樹 氏 所在地:相模原市中央区矢部3-21-15 ◆2月 4日 取引しようとしているものを、勝手に新築住宅と して広告したものであり、建築確認を受けておら ず、新築住宅として広告及び取引不可。また、表 示の建築確認番号は架空のもの。 ◆取引内容の不当表示 「3LDK」 ⇒ 2LDK+納戸(1件)。 ◆表示基準違反 ◎ 「施工例」と記載した建物外観写真を掲載 ⇒ 実際のものとは異なる(1件)。 ◎ 「建物面積101.22㎡」 ⇒ 車庫面積を 含む旨及びその面積不記載(1件)。 - 2 - 公取協通信第228号(2013年3月1日) ◆必要な表示事項違反 「私道負担面積 -」 ⇒ 私道負担が有り、そ の面積不記載(1件)。 不動産広告の 不動産広告の相談事例 B社:新宿区所在 免許更新回数(4) 《措置:厳重警告・違約金、広告事前審査1か月》 対象広告:インターネット広告(自社ホームページ) Q「仲介手数料0ゼロ」と表示したい。 賃貸住宅5物件 ◆おとり広告 新規に情報登録後、契約済みとなったが、以降、 広告時点まで継続して広告(5件)。 ◆取引条件の不当表示 ◎ 鍵交換費用を必要とする旨及びその額不記載 (3件)。 ◎ 鍵紛失等のトラブル24時間対応システムへ の加入を必要とする旨及びその額不記載(2 件)。 ◎ 保証会社と賃貸保証委託契約の締結を必要と する旨及びその額不記載(1件)。 ◆取引内容の不当表示 「CATV、CSアンテナ、出窓」等 ⇒ 実 際にはない設備を表示(3件)。 ◆表示基準違反 「取引態様 一般」⇒ 媒介である旨不記載 (1件) ◆必要な表示事項違反 必要表示事項のうち、取引態様、損害保険料を 必要とする旨、情報登録日又は直前の更新日及び 次回の更新予定日不記載(5件)。 C社:東金市所在 免許更新回数(1) 《措置:厳重警告・違約金、広告事前審査1か月》 対象広告:インターネット広告(不動産情報サイト) 中古住宅5物件 ◆おとり広告 新規に情報登録後、契約済み(4件)又は売り 止め(1件)となったが、以降更新を繰り返し、 広告時点まで継続して広告。 ◆取引内容の不当表示 「階数 3階建」 ⇒ 2階建て(1件)。 ◆必要な表示事項違反 「私道負担面積 -」 ⇒ 私道負担が有り、そ の面積不記載(1件)。 当社は、不動産仲介業(売買物件)を主に事 業を展開していますが、当社が売主と直接媒介 契約を締結した場合や、売主が宅建業者で、か つ、他の不動産業者が介在していない場合な ど、売主から宅建業法で定める上限額相当の仲 介手数料を受け取ることが可能な物件について は、買主から仲介手数料を受け取らないことと し、これ以外の物件については、法定上限額の 半額分の仲介手数料を買主に請求することとし ました。 そこで、当社のホームページに「仲介手数料 0ゼロ」と大きく記載し、そのそばに小さな文 字で「※一部の物件は仲介手数料半額」と記載 したいと考えています。規約上の問題はあるで しょうか? ちなみに、当社のホームページに掲載した仲 介物件のうち、仲介手数料がゼロとなるものは 1割で、残りの9割は半額となるものです。 A ご質問によると、買主に対する仲介手数料 の額については、貴社のホームページ掲載物件の 9割が宅建業法で規定する媒介報酬限度額の半額 であるということですが、ご質問の表示案は、大 半の物件の仲介手数料が不要であるかのような表 示であり、これでは、表示規約第23条第1項第 45号で規定する「媒介報酬又は代理報酬の額に ついて、実際のもの又は競争事業者に係るものよ りも有利であると誤認されるおそれのある表示」 に該当する不当表示となりますので、行ってはな りません。 仲介手数料の額については、必要な表示事項で はありませんが、あえて貴社が表示するのであれ ば、次のように表示すべきと考えます。 仲介手数料 法定上限額の半額 ※一部仲介手数料が0ゼロとなる物件もあります。 また、これに加えて、例えば、「仲介手数料0 ゼロ」の表示をクリックすると該当する物件の一 覧が表示されるようにし、掲載された物件のうち、 仲介手数料がゼロとなる物件については、個別に その旨を明示するなどして、ゼロと半額になる物 件が判別できるようにすべきです。 - 3 -
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