12. 尚絅学院歌

12. 尚絅学院歌
尚絅学院大学は 2003 年 4 月に男女共学の大学として開学し
た。それ以前から、新しい校歌を要望する意見が多く寄せられ
ており、2002 年 10 月に「新校歌制定準備委員会」が設置され
た。そこで、作詞を岩手県水沢市出身、仙台在住、「河北歌壇」
の選者も務めていた歌人佐藤通雅に、作曲を尚絅学院大学女子
短期大学部教授今井邦男に依頼した。
1 年有余に及ぶ二人の尽力により、新時代を迎える本学院に
ふさわしい「学院歌」が完成し、2004(平 16)年制定された。
その後、今井氏による補作・作曲を経て、2010(平 22)年
1 月 29 日、現在の尚絅学院歌が制定された。
作詞(原作):佐藤通雅(1943 - )
岩手県水沢市出身の歌人。東北大学教育学部卒業、元高校教師。歌
集『往還』、評論集『新美南古童謡論』、『宮沢賢治の文学世界』など
著書多数。日本児童文学者協会新人賞、宮城県芸術選奨、宮沢賢治賞
などの数々の賞を受賞している。文学思想個人誌「路上」の発行者と
しても知られ、「河北歌壇」の選者を務める。
作曲・作詞(補作):今井邦男(1942 - )
大連生れ。東北大学教育学部卒業、ケンブリッジ州立工芸大学音楽
学部に留学。作曲を福井文彦、高田三郎に師事。尚絅学院大学女子短
期大学部教授。作曲家、合唱指導者。宮城県芸術選奨受賞。全日本合
唱コンクール金賞多数受賞。作品は管弦楽、室内楽、合唱作品等多
数。2002(平 14)年、ダルムシュタットで発表された「おくのほそ
道」はその後ヨーロッパ各地で演奏されている。尚絅学院大学附属幼
稚園園歌なども作曲。
はむら
1.
朝霧の葉群のしずく
尚絅
尚絅
森の呼気
尚絅
尚絅
こ こ
あい寄り成れる
此処に
かげ
清き水
ゆたけき光
声若やかに
瀬を走る
つどいて
共に
求めゆかんぞ
つどいて
共に
信の道を
え
2.
丘の上は
振りくる日ざし
尚絅
尚絅
尚絅
尚絅
こ こ
花の影
園の青草
踏みゆけば
風ひらめき
此処に
つどいて
共に
つどいて
共に
と き
のぞみ
しろがねの時間
3.
みはるかす
と き
進みゆかんぞ
新らしく
むきゅう
無窮の東
尚絅
尚絅
尚絅
したが
望 の道を
こ こ
行く翼
季節に 順 う
尚絅
海の色
いざ目を上げ
つどいて
共に
広めゆかんぞ
つどいて
共に
愛の道を
こと
此処に
は
言 の葉胸に
歩みゆく
尚絅学院歌