スライド 1 - うめもとこどもクリニック

B型肝炎ワクチン定期接種化はH28.10より
スタートします
質問: H28年4月1日生まれの
赤ちゃんのスケジュールは?
定期接種の対象は「平成28年4月1日以降に生ま
れた、生後1歳までの子どもさん」となっています。
生後1歳を過ぎると定期接種の対象ではなくな
るので、平成28年4月~7月生まれの乳児は、平
成28年10月になったらなるべく早めにワクチンを
スタートし、1歳までに完了する必要がでてきまし
た。 たとえば、平成28年4月1日生まれの赤ちゃ
んは、10月1日に1回目、10月29日以降に2回目、
平成29年2月18日以降から3月中に3回目のワク
チンを完了してくださいね。ややこしいので、また
スタッフが相談にのりますから安心してくださいね。
英語の翻訳
ある先輩から、世界的に最も権威ある、英語版児童精神
科のテキストの「医療経済」の章の翻訳担当を指名して
いただき、この4月から昼はコメダコーヒーで辞書を片手
に取り組み、やっと8月に終了することができました。翻
訳の仕事は初めてでしたが、今は「英辞郎」というネット
検索もあり、便利になりました。感想は「英語になじむこと
ができた」ということです。日本語に比べ、英語は文頭に
大事なことが書かれ、また英語は名詞が多く、それを動
詞の多い日本語に翻訳することの苦労がわかりました。
もっと学生の頃からやっていれば英語も上達したのにと
思いました。
たんぽぽ新聞
第81号
うめもとこどもクリニック
8/23/2016
津市塔世橋よこ
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電話予約(音声) 213-5050
当日受付専用電話090-7034-4996
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予防接種の発達により、子どもの重症の病気はか
なり減っています。私が小児科医になった35年前、
細菌性髄膜炎や、重症麻疹、乳児の百日咳が
あって治療に難渋しましたが最近は経験しなくなり
ました。ワクチンのおかげと思っています。一方、
子育てや、子どもの発達、事故、喘息や食物アレ
ルギー、アトピーなどのアレルギー疾患が現在問
題となってきました。
子どもは、赤ちゃんから、幼児、学童、思春期
と各年齢でのニーズに多様性があり、行政からの
予算獲得には不利となります。介護保険制度で守
られている老人の方と比較すると、子どもは自分た
ちで声をあげることができず、周りの大人が代わっ
て代弁してあげる必要があります。これを「アドボカ
シー」といいます。福祉国家で有名なスウェーデン
では、国会議員の半数が女性です。予算の配分
にはこのような政策決定者の構造改革も必要で
しょう。
冬に向けての感染症対策
乳児の睡眠中の事故について
事故の90%以上は注意すれば予防できると言われてい
ます。今回は、睡眠中の注意点をお話します。5-6か月
頃になると赤ちゃんは寝返りをするようになります。最初
は仰向けからうつ伏せになるのですが、元に戻れない時
期がしばらく続きます。この時期が窒息事故に注意です。
うつ伏せ寝は、窒息のほか、皆さんご存知の乳幼児
突然死症候群という、原因不明の病気とも関係がありま
す。この病気は、周囲の喫煙、人工乳、暖め過ぎといっ
た因子とも関係があることがわかっています。
窒息については、乳児の睡眠中、口の周りにタオル
やぬいぐるみがあると、口を塞ぎやすいのでご注意くだ
さいね。最近よく使用される「おんぶ紐」でも、赤ちゃんが
沈みこんでしまい、口を塞いでしまったという事故も報告
されています。
私は、体重4Kgの小さな犬(マルチーズ)と一緒に寝
ているのですが、犬の鼻は人間とは違って長く、寝ても
鼻が詰まらないような恰好になっています。けれども、我
が家の犬も人間と同じように、寝入ってしまうとうるさいく
らい「いびき」をかきます。
保育園や幼稚園にいるお子さんは、自宅にいる子よ
り2倍風邪にかかりやすいです。集団生活している子は、1
年の間に、風邪で少なくとも1回はお休みをします。園に
入ったばかりのお子さんはもっと休むことになります。感染
予防対策の基本は、石けんを使った15秒以上の手指の
水洗です。咳をするとき、マスク着用やティッシュペー
パーを口に当てることは予防になります。感染ウイルスが
ついた指先で、自分の鼻の穴をほじくり、鼻の粘膜に感染
させないようにするのも、マスク着用の大きな意味です。
感染予防を、子ども自身の免疫を強くさせるという視
点で考えてみましょう。第1は栄養と睡眠です。たとえば約
15分間日光を浴びることで、ビタミンDが増加し、体力も強
化されます。第2はワクチン接種です。最近はワクチンの
種類が増え、子どもの重症の感染症が激減し、小児科医
としてもホッとしています。ぜひ積極的にワクチンを打って
くださいね。冬に向け、インフルエンザワクチンの接種が
始まります。その有効率は、大人が80%、幼児は50%と低
いです。でも幼児がインフルエンザにかかって家族へうつ
る率は20%もあります。大人がうつってしまい、勤務の支
障がでないようにするためにも、大人も子どももワクチンは
重要です。インフルエンザワクチンは10月からスタートしま
す。