修士課程シラバス 共通基礎科目 共通専門科目 領域別専門科目 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 看護研究Ⅰ 30 ( 2 ) 百田武司 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 量的・質的研究に共通する研究の基本的概念、および研究の過程について学習し、各自が探究しようとしている研究 課題(その時点における)に基づき研究計画書を作成するにあたっての留意点を学び、研究者としての基礎的能力を 育成する。本科目では、看護研究のプロセスと多様な看護学で活用する研究法、文献クリティーク、研究における倫 理、量的・質的研究法の基礎を学ぶ。 【到達目標】 1.看護実践と研究の関連性を理解する。 2. 研究目的に合わせた研究方法としての質的研究と量的研究の相違点を 理解する。3.研究における文献活用の意義を理解し、効率的に文献を検索できる。4.研究における倫理的配慮につい て理解する。5.研究論文を批判的に吟味できる。6.研究計画書を立案にあたっての留意点を理解する。 【授業内容】 看護研究の目的、 看護研究と看護実践の関連、 エビ 予習・復習文献 担当教員 第1回 デンス(研究成果)に基づく看護実践 1)pp.3-25 2)pp.2-16 小山 第2回 研究者としての倫理、科学者としての行動規範 1)pp.143-164 2)pp.143-174 小山 第3回 研究のプロセス、研究課題の明確化、 1)pp.46-62, 65-88 2)pp.17-32 百田 文献検討の意義と位置づけ、効果的な文献検索 第4回 論文の種類と論文の構成 第5回 研究目的に合わせた研究方法の特徴と選択 質問紙調査を中心とした量的研究におけるデータ収集 第6回 調査方法の相違、 第7回 調査の実際(調査の設計、仮説、調査対象者の選定、 第8回 変数の測定、測定用具の信頼性・妥当性、 調査票の作成、調査の実施) 質問紙調査を中心とした量的研究におけるデータ分析方法 1)pp.89-114, 615-646 2)pp., 89-105 1)pp.46-47, 227-249 2)pp.33-53, 54-66 pp.68-88, 106-124, 125-142 1)pp.165-204, 298-324, 327-350, 351-386, 387-410, 411-426, 427-464 2)pp.175-192, 193-236, 371-403, 456-480 百田 百田 百田 百田 (記述統計・推測統計・多変量解析) 1)pp.465-489, 490-522, 523-557, 558-581 2)pp.481-493, 494-501, 502-509, 510-517, 518-525 質的研究におけるデータのもつ意味 観察やインタビューなどから得られたデータの読み方 分析の仕方 1)pp.250-279, 314-324, 342-350, 387-410, 582-612 2)pp.237-265 山村 マルチ・メソッド・リサーチの必要性 1)pp.280-297 2)pp.187-192 山村 第13回 研究計画書の基本的形式 研究計画書の意義と作成上の注意 1)pp.647-672 2)pp.568-590, 591-600 百田 第14回 研究論文のクリティーク 1)pp.89-114, 673-689 2)pp.89-105, 406-421 百田 第15回 研究成果の報告、学会発表と誌上発表の留意点 2)pp.537-565 百田 第9回 データを収集し管理する方法 第10回 量的データの実践的な分析 第11回 第12回 どのようなときにこの研究法が必要になるのか 【参考文献】 1) Polit, D. F., & Beck, C.T.(2004) / 近藤潤子監訳. (2010). 看護研究 原理と方法 第2版.東京, 医学書院.. 2) Grove, S.K, &Burns, N.,& Gray, J. R.(2013) / 黒田裕子・中木高夫・逸見功. (2015). 看護研究入門-評価・統合・エビ デンスの生成-(原著第7版).東京,エルゼビア・ジャパン. 3)前田樹海,江藤裕之 . (2013).APAに学ぶ 看護系論文執筆のルール.東京, 医学書院. 4)日本学術会議. (2013).声明 科学者の行動規範 -改訂版- http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22s168-1.pdf その他授業時に提示する 【評価方法】 プレゼンテーションや資料、授業の参加・貢献度:30%、課題「研究論文のクリティーク」:70% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 看護研究Ⅱ 30(2) 山村美枝 開講年次 1年次後期 選択 【授業概要】 看護研究Ⅰを踏まえ、看護研究の特性を学習する。看護研究Ⅱでは主に研究方法に焦点をあて、それぞ れの特徴、目的、データ収集方法、データ分析などを学習する。さらに、学習した研究方法、看護研究に関 する論文を各自で収集し、それを批判的に読むことを試みる。そして、学生相互で討議することにより看護 研究についての理解を深めることを目的とする。 【到達目標】 ①質的研究の特性が理解できる。 ②質的研究の研究方法の概略が理解できる。 ③インタビューデータの収集と分析が実施できる。 【授業内容】 予習文献 担当教員 第1回 看護研究にいかす質的研究 文献① p24-33 山村 第2回 論文からみる質的研究 文献① p24-33 山村 第3回 質的研究におけるデータ収集法(観察、面接など) 文献② p387-410 山村 第4回 質的研究におけるデータ分析 文献② p582-612 山村 第5回 研究法(1) 記述民族学(エスノグラフィー) 山村 第6回 研究法(2) 民族看護学 山村 第7回 研究法(3) グラウンデッド・セオリー 山村 第8回 研究法(4) 現象学 山村 第9回 研究法(5) アクションリサーチ 山村 第10回 研究法(6) ナラティヴ・アプローチ 山村 第11回 インタビューデータの分析の発表(1) 山村 第12回 インタビューデータの分析の発表(2) 山村 第13回 インタビューデータの分析の発表(3) 山村 第14回 インタビューデータの分析の発表(4) 山村 第15回 質的研究方法を用いた論文のクリティーク 文献① p680-687 山村 【参考文献】 ①Burns, N., & Grove, S. K.(2005) / 黒田裕子・中木高夫・小田正枝・逸見功(2007). 看護研究入門-実施・評価・活用-. エルゼビア・ジャパン. ②Polit, D. F., & Beck, C.T.(2008). / 近藤潤子監訳(2010). 看護研究 原理と方法 第2版. 医学書院. 【予習・復習】 第5回~第10回は、各回の授業内容に必要な文献を収集し、プレゼンテーションができるように資料などを準備して臨 むこと 第11回~第14回は、事前に配付されたインタビューデータを読み、データの分析についてディスカッションができるよう に準備して臨むこと 【評価方法】 プレゼンテーション:20%、授業への取り組み(発言、参加態度):30%、課題レポート: 50% 授業科目名 時間数(単位) 看護理論 30(2) 担当教員名 開講年次 1年次前期 選択 【授業概要】 看護が専門職者として社会的役割を果たすものである限り、その実践は単に経験のみによるものではな く明らかな理論に支えられているはずである。ナイチンゲール以降もヘンダーソン、ペプロウに始まり、看護 は独自性を追及し続けている。そこで、看護現象の理解を深めるために、看護実践の基盤となる諸看護理 論を理解し、理論と実践のつながりを、自らの看護実践を通して探求する。 【到達目標】 1.看護の専門性と理論のつながりを理解する。 2.看護実践における理論の必要性を理解する。 3.各看護理論を理解し、実践における意義を探求する。 4.自らの看護実践を、看護理論を通して解明する。 【授業内容】 担当教員 第1回 看護理論の実践・教育・研究における意義 第2回 看護理論の変遷 理論の種類 第3回 看護理論の主要概念:看護・人間・健康・環境 第4回 看護学の20世紀・21世紀の特徴と今後の課題 第5回 ナイチンゲール看護論の歴史的意義 第6回 ヘンダーソン看護理論 第7回 ヘプロウ看護理論 第8回 オレム看護理論 第9回 ロイ看護理論 第10回 レイニンガー看護理論 第11回 ロジャーズ看護科学 第12回 M.ニューマン看護理論 第13回 パースィ看護理論 第14回 ワトソン看護理論 第15回 ベナー看護論 【参考文献】 トメイ他著,都留伸子監訳:看護理論家とその業績,医学書院 筒井真優美編:看護理論 看護理論20の理論と実践への応用,南江堂 その他は、初回授業で文献リストを配布し紹介する。 【予習・復習】 各理論について、分担者は理論家の時代背景・人となり・理論の概要を調べるとともに、自らの看護実践を 理論によって分析し、それらを配布資料として準備し、プレゼンテーションできるようにする。 【評価方法】 授業参加20% プレゼンテーション80% 平成28年度は開講しません。シラバスは平成27年度のものです。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 ケアリング哲学・倫理 30 ( 2 ) 川西美佐 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 看護実践の基盤となるケアリング哲学と倫理の基礎的知識について理解する. そして、看護現場において看 護職が直面する倫理的問題や課題, 葛藤や対立, これらの倫理的調整について, 文献や事例の分析をとおし て探究し, 自らの専門分野におけるケアリングの実践にあたっての哲学的・倫理的基盤とする. 【到達目標】 1.現代の医療現場において看護職が直面する倫理的問題について説明できる. 2.ケアリングおよび看護倫理の基礎知識について述べられる. 3.自己の関心がある看護現場における倫理的問題・葛藤を分析し, その調整方法を提案できる. 4.ケアリング哲学・倫理の実践における看護専門職の役割と行動について, 自己の考えを述べられる. 【授業内容】 予習・復習文献 担当教員 第1回 現代の医療現場において看護師が直面する倫理的問題 第2回 医療における倫理原則 第3回 倫理的問題・葛藤の調整方法 看護倫理の基礎知識① (看護者の倫理綱領、個人情報保護) 看護倫理の基礎知識② 第5回 (パターナリズム、アドボカシー) 看護倫理の基礎知識③ 第6回 (インフォームド・コンセント、インフォームド・アセント) 第4回 第7回 ケアリング哲学①(メイヤロフ、ノディングズ) 第8回 ケアリング哲学②(シモーヌ・ローチ、クーゼ) 第9回 第10回 第11回 第12回 第13回 第14回 川西 参考文献① p.28-33 参考文献① p.75-84 参考文献② p.110-118 参考文献② p.74-90 参考文献② p.102-109 参考文献 ③④ 参考文献 ⑤⑥ 看護現場でのケアリング哲学・倫理の実践における問題・葛藤とそ の調整① 看護現場でのケアリング哲学・倫理の実践における問題・葛藤とそ の調整② 看護現場でのケアリング哲学・倫理の実践における問題・葛藤とそ の調整③ 看護現場でのケアリング哲学・倫理の実践における問題・葛藤とそ の調整④ 看護現場でのケアリング哲学・倫理の実践における問題・葛藤とそ の調整⑤ 看護現場でのケアリング哲学・倫理の実践における問題・葛藤とそ の調整⑥ 第15回 ケアリング哲学・倫理の実践における看護専門職の役割と行動 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 参考文献① p.245-257 川西 【参考文献】 ①Fry, S. T. (1994/2010). 片田範子, 山本あい子(訳). 看護実践の倫理 倫理的意思決定のためのガイド(第3版). 日本看護協会出版 会. ②小西恵美子. (2007). 看護倫理 よい看護・よい看護師への道しるべ. 南江堂. ③Mayeroff, M. (1971/1987). 田村真(訳). ケアの本質 生きることの意味. ゆみる出版. ④Noddings, N. (1984/1997). 立山善康他(訳). ケアリング 倫理と道徳の教育 女性の観点から. 晃洋書房. ⑤Roach, M. S. (1992/1996). 鈴木智之(訳). アクト・オブ・ケアリング ケアする存在としての人間. ゆみる出版. ⑥Kuhse, H. (1997/2000). 竹内徹, 村上弥生(訳). ケアリング 看護婦・女性・倫理. メデイカ出版. 【評価】 プレゼンテーション・討議 60% 課題レポート 40% (*)本学の単位としては2単位を認定するが, 専門看護師(CNS)コースとしての単位は1単位の認定となる. 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 教育哲学 30(2) 矢野博史 開講年次 1年次前期 選択 【授業概要】 教育は人間に関わるすべてのものとの連関のなかにある営為である。この講義では、以下の示すテーマを 扱いながら、教育をその存立根拠から考察していく。教育学は看護学と人間学的な基底を共にしており、こ の講義における教育の哲学的考察は、人間存在についての洞察を通じて、看護学研究にもつながってい るといえる。ここでの教育に関する考察は、看護教育の基礎理論として、将来、看護教育に関わるうえで求 められる教育的思考の作法の獲得にもつながるものである。 【到達目標】 教育について論理的に考察するための知見を獲得し、それらを関連付けて説明することができる。 教育に関する事象を全体的な連関のなかで把握することができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 教育学の「内」と「外」① 教育ということばの分析 矢野 第2回 教育学の「内」と「外」② 教育の定義/教育のパラドックス 矢野 第3回 教育における「方法」概念の検討 矢野 第4回 教育関係の論じ方① 教育モデルの考察 矢野 第5回 教育関係の論じ方② 教育関係の考察 矢野 第6回 学習概念の歴史① 古典的な学習概念 矢野 第7回 学習概念の歴史② 近代以降の学習概念 矢野 第8回 経験と学習の関係 矢野 第9回 教育における理論ー実践問題① 反省的実践とは 矢野 第10回 教育における理論ー実践問題② 教師の熟達化とは 矢野 第11回 教育課程の歴史① 古代・中世の教育とカリキュラム前史 矢野 第12回 教育課程の歴史② 近代以降のカリキュラム論議 矢野 第13回 教育課程の歴史③ 学習観の転換とこれからのカリキュラム研究 矢野 第14回 成人学習と教育 矢野 第15回 再び教育学の「内」と「外」 自明性の喪失と正当化問題 矢野 【参考文献】 ①麻生誠/堀薫夫(2002)生涯学習と自己実現,東京.放送大学教育振興会. ②今井康雄編(2009)教育思想史,東京.有斐閣. ③小笠原道雄編(2015)教育哲学の課題.東京,福村出版. ④佐藤学(2004)改訂版教育の方法,東京.放送大学教育振興会. ⑤矢野智司/今井康雄他編(2009)変貌する教育学,東京.世織書房. 【予習・復習】 各回の講義内容に関するノートを事前に配布する。該当箇所には事前に目を通し、問題意識を深めて講義にのぞむこと。また毎時 間の冒頭に前回の内容を振り返るので、復習して質問事項等を整理しておくこと。 発展的な学習に際しては、講義ノートに提示する文献や上記の参考文献に示されている文献リストを活用すること。 【評価方法】 すべての講義を終えた後に課す期末レポートによって評価を行う(100%)。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 コンサルテーション論 30(2) ○岩瀬信夫 植田喜久子 1年次前期 選択 【授業概要】 コンサルテーション基本的に必要な知識や技術について理解し、コンサルティとコンサルタントの関係性構築のプ ロセスについて学習を深める。これらをもとに、保健・医療・福祉領域においてより質の高い援助を提供するため に、看護管理者、看護スタッフ、CNSが直面する課題を明確にし、解決に向かう方法を検討する。さらに、どのよう にコンサルテーションの知識や技術を活用するか文献・院生が体験した事例を分析・検討する。最終的には、CNS の役割の一つであるコンサルタンテーションを果たすことができる能力を育成する。 【到達目標】 1.CNSの役割と高度看護実践を行う上でのコンサルテーションの意義・必要性を理解することができる。 2.コンサルテーションの定義・目的及びその歴史的経緯について説明できる。 3.コンサルテーションの種類とその特徴、成立要件について説明できる。 4.コンサルテーション・プロセスにおける援助関係の心理力動について探求することができる。 5.コンサルテーションにおける文化的ルール及び計画的フィードバックについて説明できる。 6.コンサルテーションにおける倫理、教育的課題を明確にできる。 7.コンサルテーションにおける自己の課題を明確にできる。 【学習方法】講義とディスカッション形式で授業を行う。必読書籍の熟読、文献の検索検討後要旨にまとめるなど行 い、学習の整理やディスカッションの準備を行う。また、ロールプレイ、CNSによる事例提供など取り入れる。 【授業内容】 予習・復習 担当教員 各自文献検索 し、学習する 岩瀬・植田 文献①第1章 岩瀬・植田 第3回 コンサルテーションの種類とその特徴について 各自文献検 索し学習する 岩瀬・植田 第4回 コンサルティとコンサルタントの援助関係における心理力動について 文献①第2章 岩瀬・植田 第5回 コンサルティとコンサルタントの立場を均等化するプロセスとしての面接法 文献①第3章 岩瀬・植田 第6回 クライアントの概念 文献①第4章 岩瀬・植田 第7回 コンサルテーションにおけるコンサルタントの内面のプロセスについて 文献①第5章 岩瀬・植田 第8回 対人関係の力動:相互作用とコミュニケーションの文化的ルール 文献①第6章 岩瀬・植田 第9回 コンサルテーションにおけるコミュニケーションと計画的なフィードバック 文献①第7章 岩瀬・植田 文献①第8章 岩瀬・植田 第11回 コンサルテーションにおける促進的なプロセス介入:個人間のプロセス 文献①第9章 岩瀬・植田 第12回 面接技法 文献② 岩瀬・植田 コースオリエンテーション/コンサルテーションについての自己の学習課題 第1回 /CNSの歴史的背景と役割について コンサルテーションの定義、目的、歴史的経緯について 第2回 コンサルテーションとスーバービジョン及び教育の主要な相違点 第10回 コンサルテーションにおける促進的なプロセス介入:集団における課題プロ セス 第13回 実際のコンサルテーションの場面の振り返り 第14回 実際のコンサルテーションの場面の振り返り 第15回 まとめ 各自臨床にお けるコンサル 岩瀬・植田 テーション場 面をレポート 岩瀬・植田 にまとめる 岩瀬・植田 【テキスト・参考文献等】 必読文献:①E.H.シャイン著、稲葉・尾川訳(1999).プロセス・コンサルテーション.白桃書房. ②土居健郎著(2007).新訂 方法としての面接 臨床家のために.医学書院. 参考文献:① 野末聖香編集(2004).リエゾン精神看護 患者ケアとナース支援のために.医歯薬出版. ②アントン・オブホルツァー、ヴェガ・ザジェ・ロバーツ編.武井麻子監訳(2014):組織のストレスと ・・・・・・・・・・コンサルテーション.金剛出版. 【評価方法】 ① 授業への参加・貢献度50% ②課題レポート50 % 授業科目名 時間数(単位) 看護政策論 30 ( 2 ) 担当教員名 開講年次 ○林 千冬 橋本 康男 2年次前期 選択 【授業概要】 1)わが国における医療・看護政策の変遷と、政策決定過程の基本的概念と実際とを理解する。 2)看護に関する政策決定過程の事例をもとに、関連諸団体の力学的な相互関係を理解する。 3)今日の看護をめぐる政策の諸課題を明らかにし、看護職者が、実践的および研究的な側面から、これ ら諸課題にどのように取り組むかを考察する。 4)政策策定に必要な諸能力について理解する。 【到達目標】 (橋本・林)学生は,現場の課題を元に看護政策を考えそれを推進するプロセスを理解し行動に活かすこと ができるようになる。 (林)学生は,政策過程への関与を意識しつつ看護学を追究できるようになる。 【授業内容】 担当教員 第1回 わが国の医療・看護政策の歴史と特徴 林 第2回 政策決定過程ーその概念としくみー 林 第3回 事例・准看護師制度問題をめぐる政策決定過程 林 第4回 政策に寄与する研究とは 林 第5回 変化の時代と社会システムづくり 橋本 第6回 現場の課題を組織の課題、そして社会の課題へ 橋本 第7回 地域での連携とコーディネート力 橋本 第8回 企画力と対話力 橋本 第9回 政策形成の実務 橋本 第10回 変化を生み出す力 橋本 第11回 社会保障制度改革と看護政策--プレゼンテーションと討論 林 第12回 地域医療構想と看護政策--プレゼンテーションと討論 林 第13回 医療・介護の長期ビジョンと看護政策--プレゼンテーションと討論 林 第14回 医療・福祉財政と看護政策--プレゼンテーションと討論 林 第15回 看護政策の課題と戦略--プレゼンテーションと討論 林 【テキスト】 (林分)東京大学公共政策大学院・医療政策教育・研究ユニット編:医療政策集中講義,医学書院 【参考文献】 1.真野 俊樹:入門 医療政策 - 誰が決めるか、何を目指すのか (中公新書) 2.松下圭一:政策型思考と政治,東京大学出版会 3.東京大学医療政策人材養成講座編:医療政策入門,医学書院 4.Diana J.Mason et al: Policy and Politics(4th.ed),Saunders 5.井部、中西監修:看護管理学習テキスト第7巻(看護制度・政策論)、第8巻(看護管理学研究),日本看 護協 会出版会 6.社会保険旬報(各号),社会保険研究所(※医療政策の最新の動きを追うのに役立つ雑誌) ・・・他、適宜紹介する 配布資料、パワーポイントあり (橋本分)橋本担当の第1回の授業で教材を配付する。 【予習・復習】 (林分)授業開始前までにテキストと参考文献1を読んでおくこと(わからないことは調べておくこと)。 (橋本分)授業において建設的な議論ができるように,現場だけでは解決できない課題を探し出し,それを 組織の課題とし社会のシステムとして解決していくための方策を考えて事例として準備して臨むこと。 【評価方法】 林: プレゼンテーション(40%)、ディスカッションにおける発言(10%)、最終レポート(50%)で評価する 橋本:授業(50%)及び討論(50%)への参加度・貢献度を総合して評価する 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 看護教育・管理学特論Ⅰ 30(2) ○小山眞理子 村田由香 1年次前期 選択 【授業概要】 社会の変化に対応できる看護基礎教育及び看護継続教育における教育の機能と役割を理解するとともに、 生涯教育としての人材育成のあり方を探究する。さらに、看護教育プログラムの作成法、教育システム教授 学習、教育方法、評価についての基本的理論を理解する。 【到達目標】 1.看護職の人材育成に関わる政策及び学習理論等の基礎的知識を理解する。 2.看護基礎教育における教育カリキュラム、講義・演習・実習の指導案作成、教育方法、評価ための基礎知識を理解する。 3.看護職のキャリア開発について、人材育成システムの基本的考え方を理解し、今後を展望できる。 4.看護基礎教育及び継続教育における倫理的配慮の重要性を理解する。 【授業内容】 第1回 社会の変化に対応できる生涯教育としての看護職の人材育成 第2回 これからの看護の機能と教育のあり方-政策と看護教育 第3回 看護教育カリキュラムの変遷、カリキュラムとは 第4回 看護基礎教育ならびに継続教育におけるプログラム作成の理論 プログラム作成時の留意点 第5回 看護基礎教育および継続教育と学習理論 (1) 第6回 看護基礎教育および継続教育と学習理論 (2) 第7回 授業設計をする時の留意点(1) 第8回 授業設計をする時の留意点(2) 第9回 「学びと能力」を育成する効果的な教育方法(講義、演習) 第10回 講義、演習の評価(評価に対する理論) 第11回 実習における効果的な教育方法 第12回 実習の評価方法(何を、どのように評価するか) 第13回 人を育てる継続教育のシステム(キャリア開発)(1) 第14回 人を育てる継続教育のシステム(キャリア開発)(2) 第15回 看護学ならびに継続教育における倫理的配慮 予習文献 配布文献リ ストより設定 する 文献① ③pp13‐28 文献① ③pp13‐29 資料配布 資料配布 資料配布 資料配布 最新の文献 を検索 最新の文献 を検索 最新の文献 を検索 最新の文献 を検索 文献④ 第1.2章 文献④ 第1.2章 日本看護系大学 協議会報告書 担当教員 小山 小山 小山 小山 矢野 矢野 小山 小山 小山 小山 小山 村田 村田 村田 小山 【参考文献】 コースオリエンテーション時、文献リストを配布する。 ①近藤潤子・小山眞理子(1988).看護教育カリキュラム その作成過程, 医学書院 ②佐伯胖訳/ジーン・レイプ、エティエンヌ・ウェンガー(1993).状況に埋め込まれた学習 正統的周辺参加.東京.産業図書株式会社 ③小山眞理子編(2000).看護教育のカリキュラム.東京:医学書院 ④看護管理学習テキスト第2版 第4巻 看護における人的資源活用論(2016年度版).東京:日本看護協会出版会 【評価】 プレゼンテーションの資料と講義への参加度 20% 課題レポート 80% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 看護教育・管理学特論Ⅱ 30(2) 村田由香 開講年次 1年次前期 選択 【授業概要】 組織運営に関する諸理論、及び組織における人間の行動について理論を活用しながら、実践の場におけるマ ネジメントとリーダーシップのあり方を検討する。さらに、効果的なケアを行うために必要な保健医療福祉従事 者間の調整や協働に関する知識を修得する。 【到達目標】 1.組織運営に関する諸理論、及び組織における人間の行動について理論を理解できる。 2.臨床現場において有効なリーダーシップとマネジメントについて理解できる。 3.看護の質評価の方法について理解できる。 3.看護の質の向上を図るための多職種間の調整や協働、情報管理に関しての知識を理解できる。 4.社会の動向に応じた看護組織運営について考察できる。 【授業内容】 予習文献 担当教員 第1回 我が国の看護管理の歴史と現状課題 文献①第1.2 章文献②第1 章 村田 第2回 組織の成り立ちと構造 組織変革,目標管理 文献① 第1.2章他 村田 第3回 ワークモチベーション 意思決定理論 資料配布 村田 第4回 リーダーシップとマネジメント 理論 資料配布 村田 第5回 リーダーシップとマネジメント 実際(ケーススタディ) ケース分析 村田 第6回 看護の専門職性 資料配布 村田 第7回 看護の質評価 (1)質評価とはなにか 医療の質評価の方法と評価 文献② 第3章 村田 文献① 第8回 看護の質評価 (2)看護の質評価とはなにか 看護の質評価の方法と評価 第1.7章 村田 文献⑥ 第7.8章 村田 第10回 看護の質評価 (4) 情報管理 文献④ 第1.2.3章 村田 第11回 看護の質を高めるマネジメント (1)業務分析と業務改善 文献② 第3章 村田 第12回 看護の質を高めるマネジメント (2)コンフリクトと交渉 文献⑥ 第12章 村田 第13回 看護の質を高めるマネジメント (3)医療安全管理の推進 文献② 第4章 村田 第14回 看護の質を高めるマネジメント (4)リスクマネジメント(現状分析) ケース分析 村田 第15回 看護の質を高めるマネジメント (5)ストレスマネジメント 文献③ 第2章 村田 第9回 看護の質評価 (3) チームワークと協働、調整 【参考文献】 初回コースオリエンテーション時に文献リスト配布する。 ①井部俊子・中西睦子(2016).看護管理学習テキスト 第2版 第2巻 看護組織論(2015年度刷),東京,日本看護協会出版会. ②井部俊子・中西睦子(2016).看護管理学習テキスト第2版 第3巻 看護マネジメント論(2015年度版).東京,日本看護協会出版会. ③井部俊子・中西睦子(2016).看護管理学習テキスト第2版 第4巻 看護における人的資源活用論(2015年度版).東京,日本看護協会出 版会. ④井部俊子・中西睦子(2016).看護管理学習テキスト第2版 第5巻 看護情報管理論(2015年度版).東京,日本看護協会出版会. ⑤井部俊子・中西睦子(2016).看護管理学習テキスト第2版 第7巻 看護制度・政策論(2015年度版).東京,日本看護協会出版会. ⑥スティーブンP.ロビンス(2005)/高木晴夫(2009),組織行動のマネジメント.東京,ダイヤモンド社. 【評価方法】 プレゼンテーション 30% 看護実践の場におけるマネジメントに関する 課題レポート70% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 臨床薬理学 30(2) 桑原秀徳 開講年次 1年次後期 選択 【授業概要】 高度な看護実践に生かすため、主に臨床症例を起点にして薬物療法が必要な対象者に対して用いられる 薬物の作用機序、動態(吸収・分布・代謝・排泄)、副作用等について理解を深める。 救急処置、症状マネジメント、慢性疾患管理など臨床の場で使用される薬剤の使用の判断とモニタリングに ついて理解し、対象者の生活調整や回復力の促進、対象者自身の服薬管理能力を高めるための知識を修 得する。 【到達目標】 ・臨床薬理の基礎知識を理解し、新規薬剤についても自ら学び、説明する事ができる。 ・薬物の動態、作用・副作用・相互作用について自ら学び、説明する事ができる。 ・薬剤の投与方法や投与後のモニタリングについてその意義を理解し、議論できる。 ・薬物療法を受ける対象に対する薬物療法の意義とそのケアにあたっての注意点を考察し、議論できる。 【授業内容】 担当教員 第1回 臨床薬理学に関する基本的理解 桑原 第2回 薬剤の体内動態と相互作用の基礎知識 桑原 第3回 精神・神経疾患に用いられる薬剤とその管理(1) 桑原 第4回 精神・神経疾患に用いられる薬剤とその管理(2) 桑原 第5回 循環器・呼吸器疾患に対して用いられる薬剤とその管理(1) 桑原 第6回 循環器・呼吸器疾患に対して用いられる薬剤とその管理(2) 桑原 第7回 内分泌・代謝疾患に対して用いられる薬剤とその管理(1) 桑原 第8回 内分泌・代謝疾患に対して用いられる薬剤とその管理(2) 桑原 第9回 感染症に対して用いられる薬剤とその管理 桑原 第10回 中間まとめ(プレゼンテーションとディスカッション) 桑原 第11回 輸液療法に用いられる薬剤とその管理(救急・電解質異常・栄養障害など) 桑原 第12回 症状調整に用いられる薬剤とその管理(疼痛・発熱・炎症など) 桑原 第13回 看護師のための医薬品添付文書の読み方と活用 桑原 第14回 漢方の基礎と臨床応用 桑原 第15回 薬物療法と看護(プレゼンテーションとディスカッション) 桑原 【参考文献】 田中千賀子・加藤隆一編(2011).NEW薬理学(改訂第6版).東京,南江堂. Richard A. Harvey他著/柳澤輝行・丸山敬監訳(2011). イラストレイテッド薬理学(原書5版). 東京, 丸善出版 【予習・復習】 プレゼンテーションでは各自割り当てた疾患をテーマにし、自験例あるいは文献等の症例で主に用いられた 薬剤について参考文献等で自ら調べたことを発表するが、そのまとめ方についてはそれまでの講義内容を 参考にすること。なお、履修人数によってはプレゼンテーションの時間確保のため事前連絡の上で授業内 容の若干の変更がある。 【評価方法】 授業への参加態度(意欲、質問、発言等)60%、プレゼンテーションおよびその要旨提出40% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 病態治療学 30(2) 朝原秀昭 開講年次 1年次前期 選択 【授業概要】 高度看護実践の基盤となる人体の構造、機能について理解する。さらに、看護を実践するうえで知っておか なければならない代表的な疾患について、原因、病態生理、臨床症状、治療法、予後などについて学修する とともに、患者の状況を理解するためには、どのような情報が必要か、また、得られた情報をどのように解釈 するかを学ぶ。 【到達目標】 代表的疾患の原因や発症機序に ついて説明できる。 一般的症状の鑑別ができる。 診断法、検査法の原理について理解し、その結果を解釈できる。 合理的治療方針の立て方について述べることができる。 疾患について問題を抽出し、必要な情報を収集することができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 神経の構造と機能 朝原 第2回 神経の構造と機能 朝原 第3回 神経学的診察 朝原 第4回 神経学的診察 朝原 第5回 画像診断 朝原 第6回 画像診断 朝原 第7回 脳梗塞 朝原 第8回 脳梗塞 朝原 第9回 パーキンソン病 朝原 第10回 パーキンソン病 朝原 第11回 感染性神経疾患 朝原 第12回 感染性神経疾患 朝原 第13回 アルツハイマー病 朝原 第14回 アルツハイマー病 朝原 第15回 学生による発表(自分で決めた内容に関するミニレクチャー的な口頭発表、発表時間は学生数に依存する) 朝原 【参考文献】 福井次矢 他監修(2013). ハリソン内科学 第4版. メディカルサイエンスインターナショナル Vinay Kumar 他著, 豊國 伸哉 他翻訳(2011). ロビンス基礎病理学 原書8版. 丸善出版 アーサー・C. ガイトン 他著, 御手洗 玄洋 他翻訳(2010). ガイトン生理学 原著第11版. エルゼビア・ジャパン Jeremy M. Berg 他著,入村 達郎 他翻訳(2013). ストライヤー生化学 (第7版). 東京化学同人 【予習・復習】 題材については、病因、発症機序、検査結果、経過、治療などを把握していること。検査等に関しては、原理や解釈についても理解 しておくこと。講義後は理解が十分でない部分を成書、論文などで補強すること。 【評価方法】 最終回の口頭発表(100%) 授業科目名 時間数(単位) 生体機能学 30 ( 2 ) 担当教員名 開講年次 1年次前期 選択 【授業概要】 人体の構造と機能を解剖学・生理学・生化学など多方面の分野から総合的に探求し、対象者のアセスメン トや提供されたケアの効果を科学的に評価できる思考過程を修得する。また、現在多くみられる疾患やそ の治療について知識を共有し、症状の出現するメカニズムや薬の作用機序を科学的に思考できる能力を 養う。 【到達目標】 ・正常な人体の構造と機能を説明することができる。 ・疾病に伴い出現する症状のメカニズムを説明することができる。 ・身体機能の異常と検査データの結果を関連付け、説明することができる。 ・身体機能の異常とそのときに使用する治療薬の作用機序を説明することができる。 【授業内容】 第1回 看護学における生体機能学 第2回 循環機能の最新知識と看護実践への応用 第3回 呼吸機能の最新知識と看護実践への応用 第4回 免疫機能の最新知識と看護実践への応用 第5回 消化機能の最新知識と看護実践への応用 第6回 泌尿器機能の最新知識と看護実践への応用 第7回 内分泌機能の最新知識と看護実践への応用 第8回 生殖機能の最新知識と看護実践への応用 第9回 神経機能の最新知識と看護実践への応用 第10回 運動機能の最新知識と看護実践への応用 第11回 感覚機能の最新知識と看護実践への応用 第12回 症例検討1 第13回 症例検討2 第14回 症例検討3 第15回 症例検討4 【参考文献等】 授業中に適宜紹介する 【予習・復習】 事前に配布する資料をみて、疑問点を調べておくこと 【評価方法】 授業への参加(50%)と症例検討のプレゼンテーション(50%) 平成28年度は開講しません。シラバスは平成27年度のものです。 担当教員 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 保健福祉行政論 30(2) 〇眞崎直子・橋本康男 開講年次 1年次後期 選択 【授業概要】 わが国における保健医療福祉行政施策にかかわる課題について国際的な観点から理解し、今後の地域保健福祉 サービスの構築のあり方について現状を踏まえ考察する。受講院生が予定している研究テーマを題材として保健医療 福祉関連の社会資源とどのように関わっているかを把握・考察することによって、自分が取り組もうとしている研究の 社会的な意義および地域保健医療福祉等における看護職の役割を認識することを目的とする。 【到達目標】 1)わが国における保健医療福祉行政施策に関わる課題について理解できる。 2)保健医療福祉関連の社会資源やサービス提供状況の課題を理解し、課題解決を考えることができる。 3)自分が取り組もうとしている研究の保健医療福祉行政の施策の現状を理解することができる。 【授業内容】 第1回 「わが国における保健医療福祉行政の課題概観」 予習・文献 担当教員 予習:1) 7~29、216~ 235P、2)10~26P 眞崎 予習:1) 84~99P 第2回 「わが国における保健医療福祉行政の課題(健康づくり)」 予習:1) 100~ 108P 2)198P 予習:1)111~ 第4回 「わが国における保健医療福祉行政の課題(精神保健)」 123P、2)27~34P 第3回 「わが国における保健医療福祉行政の課題)(母子保健)」 第5回 「わが国における保健医療福祉行政の課題(災害保健)」 予習:1)17~20P 予習:1)108~ 第6回 「わが国における保健医療福祉行政の課題)(高齢者保健) 111P、2)102~122P 予習:1)159~ 第7回 「わが国における保健医療福祉行政の課題(難病」 165P、2)173~178P 眞崎 眞崎 眞崎 眞崎 眞崎 眞崎 予習:1)129~155P 眞崎 第9回 「わが国における保健医療福祉行政の課題(がん対策)」 予習:1)156~159P 眞崎 第8回 「わが国における保健医療福祉行政の課題(感染症)」 (1) 第10回 保健医療福祉行政の動向と今後の看護職の役割 (2) 第11回 保健医療福祉行政の動向と今後の看護職の役割 (3) 第12回 保健医療福祉行政の動向と今後の看護職の役割 (4) 第13回 保健医療福祉行政の動向と今後の看護職の役割 (5) 第14回 保健医療福祉行政の動向と今後の看護職の役割 (6) 第15回 保健医療福祉行政の動向と今後の看護職の役割 予習:3)、文献を提 示 予習:3)、文献を提 示 予習:3)、文献を提 示 予習:3)、文献を提 示 予習:3)、文献を提 示 これまでのプレゼン 資料 橋本 橋本 橋本 橋本 橋本 橋本 【参考文献】コースオリエンテーション時文献リストを提示します。 1)厚生労働統計協会(2015).国民衛生の動向(2015/2016),厚生労働統計協会. 2)NPO法人日本医療ソーシャルワーク協会(2016).医療福祉総合ガイドブック,医学書院. 【予習・復習】 参考文献の指定箇所を読んでおく。各回、記載している予習ページおよび文献等で自己学修し、講義に臨み、終了後 は資料、文献で復習すること。 【評価方法】 講義・ディスカッションへの参加度・プレゼンテーション(40%)、レポート(60%)により総合的に評価する。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 疫 学 30(2) 〇眞崎直子・奥村英則 開講年次 1年次後期 選択 【授業概要】 講義とグループワークを併用した授業を行い、講義により講義により疫学の基本を習得した上で、実地の調査、研究 に応用できる力を養うことを目的とする。そのため、保健・医療・福祉の現場に即した疫学的視点や手法による研究課 題について、各院生が選んだ疫学研究論文を抄読し、疫学研究計画書案を作成し、発表する。また、国立がんセン ター疫学室長である松田智大先生のがん疫学、小児QOL研究等主観的指標による疫学研究・政策や地域医療に活 かす疫学研究を理解する。各回、記載している予習ページおよび文献等で自己学修し、講義に臨み、終了後は資料、 文献で復習すること。 【到達目標】 1)疫学の手法を学び、保健・医療・福祉の現場に合った疫学研究について理解できる。 2)疫学研究の特性を理解し、データの持つ意味を理解できる。 3)1)、2)より、エビデンスに基づく実践に活用できる研究・調査を理解し、解決する手法の展開を考えること ができる。 予習・文献 担当教員 第1回 疫学の基本的な考え方・疫学とは 予習:1)66、67 眞崎 第2回 主な疫学研究方法の理論と実例 予習:1)68~71 眞崎 予習:1)72 眞崎 予習:1)73~76 眞崎 第5回 ①多変量解析の予測の手法1(2階情報処理室1) 文献を事前に提示 奥村 第6回 ②多変量解析の予測の手法2(2階情報処理室1) 文献を事前に提示 奥村 予習:1)73~75 眞崎 予習:1)1,2,3 眞崎 第9回 主観的指標による疫学研究の取り組み 文献を事前に提示 松田智大 第10回 政策や地域医療に活かす疫学研究 文献を事前に提示 松田智大 第11回 ①多変量解析の要約の手法1(2階情報処理室1) 文献を事前に提示 奥村 第12回 ②多変量解析の要約の手法2(2階情報処理室1) 文献を事前に提示 奥村 第13回 臨床の場面で必要な疫学研究の方法 文献を事前に提示 眞崎 第14回 研究計画案の発表会 文献を事前に提示 眞崎 第15回 研究計画案の発表会・疫学研究における倫理・まとめ 文献を事前に提示 眞崎 【授業内容】 第3回 疫学で用いられる指標の考え方と算出方法 第4回 偏りと交絡の考え方・量反応関係 第7回 偏りと交絡の考え方 第8回 保健統計とその見方:統計資料の種類、見方(演習含む) 【参考文献】コースオリエンテーション時、文献リストを配布する。 ①福富和夫、橋本修二著(2014).保健統計・疫学 第4版,南山堂. ②中村好一編(2014).論文を正しく読み書くためのやさしい統計学,診断と治療社. 【予習・復習】 参考文献の指定箇所を読んでおく。各回、記載している予習ページおよび文献等で自己学修し、講義に臨み、終了後 は資料、文献で復習すること。 【評価方法】 講義内容については、参加意欲・グループワーク・プレゼン(40%)で、また演習では、研究計画書、発表内 容をもとに、最終レポート(疫学統計手法を使った研究計画案)(60%)で評価する。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 統計学 30(2) 奥村英則 開講年次 1年次前期 選択 【授業概要】 看護の研究を行う上で必要となる多変量解析の手法に関する知識を、統計解析ソフトウェア(SPSS・Rな ど)を使用した演習を通して学習する。 【到達目標】 1.基本的な推測統計の内容(推定・検定)にていて述べることができる。 2.統計ソフトを用いて基本的な統計的手法を実践できる。 3.重回帰分析、因子分析等の多変量解析の手法を理解し、統計ソフトを用いて分析できる。 4.統計ソフトの結果を読み取ることができる。 【授業内容】 予習文献 第1回 統計ソフトの基本的な使い方 担当教員 奥村 第2回 推測統計の基礎(1) 文献①第1章1~7節 奥村 第3回 推測統計の基礎(2) 文献①第1章8~12 節 奥村 第4回 多変量解析の選択 文献①第2章 奥村 第5回 重回帰分析のしくみ 文献①第3章 奥村 第6回 重回帰分析の実際 文献①第4章 奥村 第7回 多重ロジスティック回帰分析のしくみ 文献①第5章 奥村 第8回 多重ロジスティック回帰分析の実際 文献①第6章 奥村 第9回 主成分分析のしくみ 文献①第7章 奥村 第10回 主成分分析の実際 文献①第8章 奥村 第11回 因子分析のしくみ 文献①第9章 奥村 第12回 因子分析の実際 文献①第10章 奥村 第13回 比例ハザード分析のしくみ 文献①第11章 奥村 第14回 比例ハザード分析の実際 文献①第12章 奥村 第15回 正準相関分析 文献①第13章 奥村 【必須文献】 ①対馬栄輝(2008). SPSSで学ぶ医療系多変量データ解析.東京, 東京図書. 【予習・復習】 基本的なパソコン操作は事前に学習しておく必要がある。予習(2回目以降)ために、授業の中で事前に、 関連する教科書の範囲や参考文献等について指示するので読んでくること。質問は随時受け付けるので、 学習した内容は次回までに復習しておくこと。 【評価方法】 受講姿勢(毎回の確認のための提出物(ファイル等)を含む):30%、課題レポート: 70% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 災害看護論 30(2) 渡邊智恵 開講年次 2年次前期 選択 【授業概要】 災害に関する基本的な知識(災害の定義、種類、災害サイクル等)を学び、災害が人々の生命や生活にど のような影響を与えるのかについて理解し、看護専門職として、災害時における対象(災害要援護者を含 む)の健康問題とともに看護介入について考察する。さらに、災害時に「隠れた被災者」といわれるケア提 供者自身のセルフマネジメントの重要性を考察する。 【到達目標】 ・災害に関する基本的な事項について説明することができる。 ・災害の種類やその特徴を理解した上で、災害時における人間の心身の反応を説明することができる。 ・災害各期における健康問題と看護活動を説明することができる。 ・災害時要援護者の健康問題と看護ケアを説明することができる。 ・災害時の心的反応とスクリーニングの方法を理解し、必要時ケアの必要性を説明することができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 災害、災害看護と実際の活動とコアコンピテンシー 第2回 災害の基本的な知識 (定義、災害の種類、災害各期の考え方) 第3回 災害時の人間行動 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 災害の種類別における健康問題 (自然災害:地震、津波、台風、竜巻、噴火等) 災害の種類別における健康問題 (人為災害:生物・化学・放射線災害、爆発等) 災害初期における看護活動 (トリアージについて) 災害中長期における看護活動 (避難所・仮設住宅における看護) 静穏期における看護活動 (復興住宅における看護、災害への備え) 第9回 災害時要援護者の健康問題と看護援助(高齢者) 第10回 災害時要援護者の健康問題と看護援助(子ども) 第11回 災害時要援護者の健康問題と看護援助 (妊産褥婦) 第12回 災害時要援護者の健康問題と看護援助(がん患者等) 災害後の心的反応 (心身への影響とスクリーニング) 災害時における救援者自身のケア 第14回 (救援者に対するストレスとその対処法) 第13回 渡邊 参考文献① 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 事例を用いて説明 すること 事例を用いて説明 すること 事例を用いて説明 すること 事例を用いて説明 すること 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 第15回 災害看護と救急看護の相違点、災害看護の特性 渡邊 【テキスト・参考文献等】 ①広瀬弘忠(2004):人はなぜ逃げ遅れるのか、講談社新書 【予習・復習】 各講義内容に関する文献を自己学習し講義にのぞみ、終了後は資料・文献等で復習をすること 【評価方法】 演習形式で行う。 評価は、演習への参加状況およびプレゼンテーション(50%)、最終のレポート課題(50%)で総合的に評 価 平成28年度は開講しません。シラバスは平成27年度のものです。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 基礎看護学特論Ⅰ 30(2) 川西美佐 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 看護を実践の科学として位置づけ, 看護実践の学問的探求の視点から自らの看護を再構築する. まず, 看護 に関する諸理論の人間観・環境観・健康観・看護の方法論について理解する. 次に, 諸理論の理解をもとに 自らの看護実践をふり返り実践の記述と意味づけを行うと共に, 看護実践をふり返る意義について考察する. 【到達目標】 1.看護理論の構成要素と機能要素(人間・環境・健康・看護)を読み取る方法を説明できる. 2.看護実践をふり返るための方法として, リフレクションとナラティブについて説明できる. 3.自らのこれまでの看護実践を記述し, 諸理論にもとづいて看護実践を意味づけ、他者と討議できる. 4.自らが今後目指す看護実践について説明できる. 【授業内容】 第1回 看護理論における人間観・環境観・健康観① 第2回 看護理論における人間観・環境観・健康観② 第3回 看護理論における看護の方法論① 第4回 看護理論における看護の方法論② 予習・復習文献 参考文献① p.2~36 参考文献① p.2~36 参考文献① p.27~66 参考文献① p.27~66 担当教員 川西 川西 川西 川西 第5回 看護実践への理論の活用① 川西 第6回 看護実践への理論の活用② 川西 第7回 看護実践における暗黙知と臨床知の探求① 参考文献 ②③ 第8回 看護実践における暗黙知と臨床知の探求① 第9回 看護実践のリフレクション① 川西 参考文献④ 第10回 看護実践のリフレクション② 第11回 看護実践のナラティブ① 川西 川西 川西 参考文献⑤ 川西 第12回 看護実践のナラティブ② 川西 第13回 自らの看護実践の記述と実践の意味づけ① 川西 第14回 自らの看護実践の記述と実践の意味づけ② 川西 第15回 自らの看護実践の記述と実践の意味づけ③ 川西 【参考文献】 ①筒井真優美. (2015). 看護理論家の業績と理論評価. 医学書院. ②Polanyi, M. (1966/1980). 佐藤敬三 (訳), 暗黙知の次元 言語から非言語へ. 紀伊國屋書店. ③中村雄二郎. (1992). 臨床の知とは何か. 岩波書店. ④Schön, D. A. (1983/200). 佐藤学, 秋田喜代美(訳), 専門家の知恵 反省的実践家は行為しながら考える. ゆみる出版. ⑤Benner, P. (1996/2015). 井上智子(監訳). ベナー 看護実践における専門性 達人になるための思考と行動. 医学書院. 【評価】 ①授業におけるプレゼンテーション・討議 60% ②授業終了後に提出する課題レポート 40% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 基礎看護学特論Ⅱ (フィジカルアセスメント) 30(2) 川西美佐 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 対象者の健康状態と生活への影響を的確にアセスメントするための情報収集技術として, 問診技術とフィジ カルイグザミネーション技術を習得する. また, 収集した情報を看護介入に活用するための臨床判断につい て学ぶ. さらに, 看護実践におけるフィジカルアセスメントの活用状況を検討し, 現在の課題と今後の展望を 考察する. 【到達目標】 1. 対象者の健康状態と生活への影響を把握するためのフィジカルアセスメントの意義と方法を説明できる. 2. 身体各系統の健康状態を診査するための問診とフィジカルイグザミネーションが実施できる. 3. 収集した情報を看護介入に活用するための臨床判断ができる. 4. フィジカルアセスメント能力を高めるためのシミュレーション演習を企画できる. 5. 自己の看護実践においてフィジカルアセスメントを活用するための課題と展望について述べられる. 【授業内容】 予習・復習文献 第1回 看護におけるフィジカルアセスメント序論 川西 参考文献① p.46-55 参考文献① 第3回 呼吸器系のアセスメント① p.56-95 参考文献① 第4回 呼吸器系のアセスメント② p.56-95 参考文献① 第5回 循環器系のアセスメント① p.96-131 参考文献① 第6回 循環器系のアセスメント② p.96-131 参考文献① 第7回 筋・骨格系、脳・神経系のアセスメント① p.168-205 参考文献① 筋・骨格系、脳・神経系のアセスメント② 第8回 p.168-205 フィジカルイグザミネーション実技テスト①(呼吸器系、循環器系) 参考文献① 第9回 感覚器(外皮、眼、耳、鼻、口)、頭頚部のアセスメント p.150-167 参考文献① 腹部、乳房・腋窩のアセスメント 第10回 フィジカルイグザミネーション実技テスト②(筋・骨格系、脳・神経系) p.132-149 参考文献① 泌尿器系、生殖器系のアセスメント 第11回 p.132-149 フィジカルイグザミネーション実技テスト③(感覚器、腹部) 参考文献② 第12回 事例に対するフィジカルアセスメント・シミュレーション演習① 第2回 フィジカルアセスメントで活用する問診とフィジカルイグザミネーショ ン技術 第13回 事例に対するフィジカルアセスメント・シミュレーション演習② 第14回 事例に対するフィジカルアセスメント・シミュレーション演習③ 担当教員 参考文献② アセスメント・ レポート作成 第15回 看護におけるフィジカルアセスメントの課題と今後の展望 【参考文献】 ①山内豊明. (2011). フィジカルアセスメント ガイドブック(第2版). 医学書院. ②Herdman, T. H. (2014/2015). 上鶴 重美(訳). NANDA-I 看護診断 定義と分類 2015-2017(原書第10版). 医学書院. 【評価】 ①身体各系統のフィジカルイグザミネーション実技テスト 40% ②フィジカルアセスメント・シミュレーションの企画およびアセスメント・レポート 40% ③授業における討議 20% 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 基礎看護学特論Ⅲ 30(2) 川西美佐 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 Evidence-Based Medicine(EBM)の意義, 作成手順, 分類について理解したうえで, 看護実践で用いる看護 技術のエビデンスのレビューにより, 研究に必要な要素や研究領域の動向への理解を深める. そして, 看 護実践に資するエビデンスの蓄積と活用について考察する. 【到達目標】 1.看護実践におけるエビデンス活用の意義, 作成手順, 分類, 検索方法について説明できる. 2.看護技術に関するエビデンスの活用とエビデンスの開発について説明できる. 3.エビデンスにもとづく看護実践に関する今後の課題について述べられる. 【授業内容】 看護実践における「エビデンス」 第1回 Evidence-Based Medicine(EBM)の意義 看護実践における「エビデンス」 第2回 Evidence-Based Medicine(EBM)の作成手順、分類 看護実践における「エビデンス」 第3回 エビデンスの検索方法① 看護実践における「エビデンス」 第4回 エビデンスの検索方法② 看護実践における「エビデンス」の活用と開発 第5回 日常生活援助技術① 看護実践における「エビデンス」の活用と開発 第6回 日常生活援助技術② 看護実践における「エビデンス」の活用と開発 第7回 診療の補助技術① 看護実践における「エビデンス」の活用と開発 第8回 診療の補助技術② 看護実践における「エビデンス」の活用と開発 第9回 症状緩和の援助① 看護実践における「エビデンス」の活用と開発 第10回 症状緩和の援助② 看護実践における「エビデンス」の活用と開発 第11回 評価技術① 看護実践における「エビデンス」の活用と開発 第12回 評価技術② エビデンスにもとづく看護実践に関する今後の課題① 第13回 教育・実践・研究の視点から エビデンスにもとづく看護実践に関する今後の課題② 第14回 教育・実践・研究の視点から エビデンスにもとづく看護実践に関する今後の課題③ 第15回 教育・実践・研究の視点から 予習・復習文献 参考文献① p.2-16,48-89 参考文献① p.17-47 参考文献② p.149-162 p.217-248 参考文献② p.127-148 参考文献② p.217-234 参考文献② p.177-202 参考文献② p.277-290 第1~12回の学修 をもとに、授業内 容に関して、自ら の考えをまとめ、 プレゼンの準備を する 【参考文献】 ①福井次矢. (1999). EBM実践ガイド. 医学書院. ②深井喜代子. (2010). 実践へのフィードバックで活かすケア技術のエビデンスⅡ. へるす出版. ③菱沼典子. (2013). 看護技術の科学と検証 研究から実践へ(第2版). 日本看護協会出版会. 【評価方法】 ①授業におけるプレゼンテーション・討議 60% ②授業終了後に提出する課題レポート 40% 担当教員 川西 川西 川西 川西 吉田 吉田 吉田 吉田 川西 川西 川西 川西 川西 川西 川西 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 基礎看護学特論Ⅳ 30(2) 川西美佐 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 基礎看護学分野における教育力を育成するために, 意図的に学習を支援するための教授活動をシステマ ティックに設計する方法であるインストラクショナルデザインの原理と方法について学ぶ. また, 看護実践力の 育成における自己の教授活動を評価して, 効果的な教授活動にするための改善策の考案に取り組み, 教授 活動を設計する能力を修得する. 【到達目標】 1.看護実践力の育成に関する現代の課題について説明できる. 2.看護実践力の育成に関する教授方略について評価できる. 3.インストラクショナルデザインを活用して, 自己の関心分野における教授活動を評価し改善策を考案できる. 【授業内容】 予習・復習文献 第1回 看護実践力の育成に関する現代の課題 第2回 インストラクショナルデザインを活用した教授活動設計の改善 第3回 学習ニーズのアセスメント 第4回 学習目標の設定と評価 第5回 教授方略の検討① 情報通信技術(ICT) 担当教員 川西 参考文献① p.1-26 参考文献① p.27-65 参考文献① p.77-98 参考文献① p.99-144 川西 川西 川西 吉田 第6回 教授方略の検討② 模擬患者(SP) 吉田 第7回 教授方略の検討③ シミュレーション 吉田 第8回 教授方略の検討④ 客観的臨床能力試験(OSCE) 吉田 第9回 教材の開発と選択 第10回 形成的評価と総括的評価の設計と実施 参考文献② 参考文献① p.145-176 川西 川西 第11回 自己の関心分野における教授活動の評価・改善策の考案① 川西 第12回 自己の関心分野における教授活動の評価・改善策の考案② 川西 第13回 自己の関心分野における教授活動の評価・改善策の考案③ 川西 第14回 自己の関心分野における教授活動の評価・改善策の考案④ 川西 第15回 看護実践力の育成に対するインストラクショナルデザインの活用 川西 【参考文献】 ①稲垣忠, 鈴木克明. (2011). 授業設計マニュアル 教師のためのインストラクショナルデザイン. 北大路書房. ②鈴木克明. (2002). 教材設計マニュアル 独学を支援するために. 北大路書房. ③Keller, J. M. (2009/2010). 鈴木克明(訳). 学修意欲をデザインする ARCSモデルによるインストラクショナルデザイン. 北大路書房. ④Gagn´e, R. M. , Keller, J. M. , Golas, K. C. , Wager, W. W. (2005/2007). 鈴木克明, 岩崎信 (訳). インストラクショナルデザインの原 理. 北王子書房. 【評価】 ①授業におけるプレゼンテーション・討議 60% ②授業終了後に提出する課題レポート 40% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 基礎看護学演習 60(2) 川西美佐 1年次後期 必修 【授業概要】 基礎看護学に関する授業案を作成して授業を実施し, その成果と課題を評価することにより, 自己の教育力を 高める. また, 基礎看護学に関する研究論文を検索しクリティークをすることで, 文献検索の方法・批判的な読 み方・研究課題の明確化について学ぶ. その中で, 自分の興味関心がある看護現象について, 研究的視点か ら理解を深め, 修士論文の研究計画書を作成する. 【到達目標】 1.基礎看護学における教育・研究を概観し, 現状と課題について説明できる. 2.学部生を対象とした基礎看護学関係の授業の実施を通して, 教授法の基本を説明できる. 3.看護実践における自己の研究上の関心と先行研究の検討から, 研究課題を明確にできる. 4.自己の研究を遂行するための研究計画書を作成することができる. 【授業内容】 担当教員 第1回 基礎看護学における教育・研究の概観 川西 第2回 授業設計と授業案の作成① 川西 第3回 授業設計と授業案の作成② 川西 第4回 授業設計と授業案の作成③ 川西 第5回 看護基礎教育における授業の実施① 川西 第6回 看護基礎教育における授業の実施② 川西 授業の評価 第7回 川西 第8回 研究の基盤作り(研究組織の構築、設備整備、研究費の獲得) 川西 第9回 研究課題の明確化に向けた文献クリティーク① 吉田 第10回 研究課題の明確化に向けた文献クリティーク② 吉田 第11回 研究課題の明確化に向けた文献クリティーク③ 吉田 第12回 研究課題の明確化に向けた文献クリティーク④ 吉田 第13回 研究の背景、動機、意義、研究目的、用語の定義の文章化 川西 第14回 文献レビューの文章化② 川西 研究方法の検討と文章化① 第15回 川西 第16回 研究方法の検討と文章化② 川西 第17回 研究方法の検討と文章化③ 川西 第18回 研究方法の検討と文章化④ 川西 第19回 倫理的配慮の検討と文章化① 川西 第20回 倫理的配慮の検討と文章化② 川西 第21回 研究依頼方法の検討と説明書・同意書の作成① 川西 研究依頼方法の検討と説明書・同意書の作成② 第22回 川西 第23回 プレテストの実施とデータの解釈① 川西 第24回 プレテストの実施とデータの解釈② 川西 第25回 研究成果のまとめ方と公表(学会発表と論文作成)① 川西 第26回 研究成果のまとめ方と公表(学会発表と論文作成)② 川西 第27回 研究計画書の作成① 川西 第28回 研究計画書の作成② 川西 第29回 研究計画書の作成③ 川西 研究計画書の作成④ 第30回 川西 【参考文献】適宜, 掲示します. 【予習・復習】 各回の授業内容に合わせて, 自己の研究課題に関連させたプレゼンテーションと討議ができるよう資料を準 備し, 討議ポイントを明確にして授業に臨む. また, 研究計画書が着実に作成できるよう, 毎回の授業のまとめ と進行管理を行う. 【評価方法】 授業案の作成と授業の実施 40% 研究計画書の作成 60% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 看護教育・管理学特論Ⅰ 30(2) ○小山眞理子 村田由香 1年次前期 必修 【授業概要】 社会の変化に対応できる看護基礎教育及び看護継続教育における教育の機能と役割を理解するとともに、 生涯教育としての人材育成のあり方を探究する。さらに、看護教育プログラムの作成法、教育システム教授 学習、教育方法、評価についての基本的理論を理解する。 【到達目標】 1.看護職の人材育成に関わる政策及び学習理論等の基礎的知識を理解する。 2.看護基礎教育における教育カリキュラム、講義・演習・実習の指導案作成、教育方法、評価ための基礎知識を理解する。 3.看護職のキャリア開発について、人材育成システムの基本的考え方を理解し、今後を展望できる。 4.看護基礎教育及び継続教育における倫理的配慮の重要性を理解する。 【授業内容】 第1回 社会の変化に対応できる生涯教育としての看護職の人材育成 第2回 これからの看護の機能と教育のあり方-政策と看護教育 第3回 看護教育カリキュラムの変遷、カリキュラムとは 第4回 看護基礎教育ならびに継続教育におけるプログラム作成の理論 プログラム作成時の留意点 第5回 看護基礎教育および継続教育と学習理論 (1) 第6回 看護基礎教育および継続教育と学習理論 (2) 第7回 授業設計をする時の留意点(1) 第8回 授業設計をする時の留意点(2) 第9回 「学びと能力」を育成する効果的な教育方法(講義、演習) 第10回 講義、演習の評価(評価に対する理論) 第11回 実習における効果的な教育方法 第12回 実習の評価方法(何を、どのように評価するか) 第13回 人を育てる継続教育のシステム(キャリア開発)(1) 第14回 人を育てる継続教育のシステム(キャリア開発)(2) 第15回 看護学ならびに継続教育における倫理的配慮 予習文献 配布文献リ ストより設定 する 文献① ③pp13‐28 文献① ③pp13‐29 資料配布 資料配布 資料配布 資料配布 最新の文献 を検索 最新の文献 を検索 最新の文献 を検索 最新の文献 を検索 文献④ 第1.2章 文献④ 第1.2章 日本看護系大学 協議会報告書 担当教員 小山 小山 小山 小山 矢野 矢野 小山 小山 小山 小山 小山 村田 村田 村田 小山 【参考文献】 コースオリエンテーション時、文献リストを配布する。 ①近藤潤子・小山眞理子(1988).看護教育カリキュラム その作成過程, 医学書院 ②佐伯胖訳/ジーン・レイプ、エティエンヌ・ウェンガー(1993).状況に埋め込まれた学習 正統的周辺参加.東京.産業図書株式会社 ③小山眞理子編(2000).看護教育のカリキュラム.東京:医学書院 ④看護管理学習テキスト第2版 第4巻 看護における人的資源活用論(2016年度版).東京:日本看護協会出版会 【評価】 プレゼンテーションの資料と講義への参加度 20% 課題レポート 80% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 看護教育・管理学特論Ⅱ 30(2) 村田由香 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 組織運営に関する諸理論、及び組織における人間の行動について理論を活用しながら、実践の場におけるマ ネジメントとリーダーシップのあり方を検討する。さらに、効果的なケアを行うために必要な保健医療福祉従事 者間の調整や協働に関する知識を修得する。 【到達目標】 1.組織運営に関する諸理論、及び組織における人間の行動について理論を理解できる。 2.臨床現場において有効なリーダーシップとマネジメントについて理解できる。 3.看護の質評価の方法について理解できる。 3.看護の質の向上を図るための多職種間の調整や協働、情報管理に関しての知識を理解できる。 4.社会の動向に応じた看護組織運営について考察できる。 【授業内容】 予習文献 担当教員 第1回 我が国の看護管理の歴史と現状課題 文献①第1.2 章文献②第1 章 村田 第2回 組織の成り立ちと構造 組織変革,目標管理 文献① 第1.2章他 村田 第3回 ワークモチベーション 意思決定理論 資料配布 村田 第4回 リーダーシップとマネジメント 理論 資料配布 村田 第5回 リーダーシップとマネジメント 実際(ケーススタディ) ケース分析 村田 第6回 看護の専門職性 資料配布 村田 第7回 看護の質評価 (1)質評価とはなにか 医療の質評価の方法と評価 文献② 第3章 村田 文献① 第8回 看護の質評価 (2)看護の質評価とはなにか 看護の質評価の方法と評価 第1.7章 村田 文献⑥ 第7.8章 村田 第10回 看護の質評価 (4) 情報管理 文献④ 第1.2.3章 村田 第11回 看護の質を高めるマネジメント (1)業務分析と業務改善 文献② 第3章 村田 第12回 看護の質を高めるマネジメント (2)コンフリクトと交渉 文献⑥ 第12章 村田 第13回 看護の質を高めるマネジメント (3)医療安全管理の推進 文献② 第4章 村田 第14回 看護の質を高めるマネジメント (4)リスクマネジメント(現状分析) ケース分析 村田 第15回 看護の質を高めるマネジメント (5)ストレスマネジメント 文献③ 第2章 村田 第9回 看護の質評価 (3) チームワークと協働、調整 【参考文献】 初回コースオリエンテーション時に文献リスト配布する。 ①井部俊子・中西睦子(2016).看護管理学習テキスト 第2版 第2巻 看護組織論(2015年度刷),東京,日本看護協会出版会. ②井部俊子・中西睦子(2016).看護管理学習テキスト第2版 第3巻 看護マネジメント論(2015年度版).東京,日本看護協会出版会. ③井部俊子・中西睦子(2016).看護管理学習テキスト第2版 第4巻 看護における人的資源活用論(2015年度版).東京,日本看護協会出 版会. ④井部俊子・中西睦子(2016).看護管理学習テキスト第2版 第5巻 看護情報管理論(2015年度版).東京,日本看護協会出版会. ⑤井部俊子・中西睦子(2016).看護管理学習テキスト第2版 第7巻 看護制度・政策論(2015年度版).東京,日本看護協会出版会. ⑥スティーブンP.ロビンス(2005)/高木晴夫(2009),組織行動のマネジメント.東京,ダイヤモンド社. 【評価方法】 プレゼンテーション 30% 看護実践の場におけるマネジメントに関する 課題レポート70% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 看護教育・管理学特論Ⅲ 30(2) ○村田由香 小山眞理子 1年次後期 必修 【授業概要】 看護基礎教育、継続教育プログラム作成の原理原則について学習し、教育活動に応用できる能力を習得する。ま た、その原則を応用して臨床における看護の質向上のための人材育成のための教育プログラム開発に必要な環境 設定や、知識、技術を修得する。 【到達目標】 1.看護基礎教育、継続教育プログラム作成の原理原則を理解し、教育プログラムを作成する。 2.教育プログラムの評価について理解する。 3.臨床における人材育成のためのシステム作りについて考察する。 【授業内容】 第1回 看護学のカリキュラムならびに継続教育プログラムの作成 理論 予習文献 担当教員 文献①② 小山 第2回 今日の看護基礎教育・継続教育プログラムの課題の分析 小山 第3回 教育プログラムの作成 (1) 文献①② 小山 第4回 教育プログラムの作成 (2) 文献①② 小山 第5回 教育プログラムにおける効果的な教育方法 と評価 (1) 小山 第6回 教育プログラムのにおける効果的な教育方法 と評価 (2) 小山 第7回 人を育てるためのシステム作り (プリセプターシップ) 村田 第8回 人を育てるためのシステム作り (パートナーシップ) ③第1.2.3 章要約 第9回 人を育てるためのシステム作り (人材育成の新しい取り組み) 第10回 人を育てるためのシステム作り (人材育成の新しい取り組み) 第11回 継続教育の仕組みと実際及び課題 (1) 第12回 継続教育の仕組みと実際及び課題 (2) 第13回 経験知を伝える技術(1) 村田 村田 最新の文 献を検索 し、プレゼ ンテー ション資 料を作成 する 村田 村田 村田 村田 第14回 経験知を伝える技術(2) 村田 第15回 人材育成と育成のシステム(事例検討) 村田 【参考文献】 初回に文献リストを配布する。 ①近藤潤子・小山眞理子(1988).看護教育カリキュラム その作成過程, 東京,医学書院. ②小山眞理子編(2000).看護教育のカリキュラム.東京,医学書院. ③橋口寛(2006).パートナーシップ・マネジメント第1.2.3章.東京,ゴマブックス株式会社. 【評価方法】 課題レポート①教育プログラムの作成 50% 課題レポート ② 50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 看護教育・管理学特論Ⅳ 30(2) 村田由香 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 教育機関及び病院経営に関わる一員として、経営管理者の視点にたったマネジメントが展開できるために必 要な知識、技術、能力、方法について修得し、これからの学校経営、看護部門経営、病院経営について考察 する。 【授業目標】 1.経営管理者の視点にたったマネジメントが展開できるために必要な知識、技術、能力、方法について理解する。 2.近年の教育機関・医療福祉経営の動向を鑑み、今後の組織開発に向けて発展的考察ができる。 【授業内容】 第1回 医療福祉施設経営を取り巻く状況と動向 予習文献 担当教員 最新文献・報 告書等 村田 第2回 教育機関のマネジメント 第3回 医療福祉の経営 学校経営(目標管理) 村田 文献①第2章 文献②③ 村田 第4回 病院人事労務管理 村田 第5回 医療情報管理 村田 第6回 病院の機能評価 村田 第7回 組織分析(組織診断) 理論 村田 第8回 組織分析(組織診断) 現状分析(ケーススタディ) 第9回 組織変革と組織開発 理論・学習し続ける組織作り(1) 第10回 組織変革と組織開発 理論・学習し続ける組織作り(2) 村田 テーマに関 連ある文献 を検索し、プ レゼンテー ション準備を する。 村田 村田 第11回 看護管理者の経営戦略立案(1) 大林 第12回 看護管理者の経営戦略立案(2) 大林 第13回 看護管理者の経営戦略立案プレゼン 村田 第14回 看護管理における管理上倫理的課題のケース分析(職業倫理) 村田 第15回 教育現場における管理上の倫理的課題 村田 【参考文献】 初回コースオリエンテーション時に文献リスト配布する。 ①井部俊子,中西睦子(2016).看護管理学習テキスト第2版 第6巻 看護経営・経済学,東京,日本看護協会出版会. ②松村啓史(2007).ナイチンゲールに学ぶときめきの経営学,東京, メディカ出版. ③P.F.ドラッカー(1973)/上田惇生(2005). エッセンシャル版 マネジメント 基本と原則,東京,ダイヤモンド社. 【評価方法】 プレゼンテーション 50%、看護組織における経営管理に関する課題レポート 50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 看護教育・管理学演習 60(2) ○村田由香 小山眞理子 1年次後期 必修 【授業概要】 1.看護基礎教育課程における授業の設計、実施、評価の実際を通して、効果的な看護学教育のあり方を探求する。 2.看護教育や看護管理の実践の場の現象を分析し、自分の研究課題に関する研究論文を系統的に検索し、クリティークし、統合す る。さらに、自己の研究課題を明確にし、課題に取り組むための研究方法について探求する。また、プレゼンテーションや討議を通し て、論理的思考を養い、言語化する能力を修得する。 【到達目標】 1.授業案を作成し、効果的な授業を実施するための、教育目標、教育の実践-授業-評価の一貫性を理解する。 2.作成した授業案に基づき、授業を実施し、客観的に評価する。 3.教育・管理の実践の場の現象を分析し、関連文献をクリティークし、統合して、現象を論理的に説明する。 4. 研究課題を研究するための適切な研究方法を選択し、目的ー研究課題ー方法論の一貫性について記述できる。 【授業内容】 第1回 看護学教育・看護管理の実践の動向と課題 担当教員 第2回 看護専門科目の授業案を作成における留意点 第3回 授業案作成(1) プレゼンテーション 第4回 授業案作成(2) プレゼンテーション 第5回 マイクロティーチングと評価 (1) 第6回 マイクロティーチングと評価 (2) 第7回 授業(案)の実施 第8回 授業(案)の実施 第9回 看護教育・実践の場の現象の分析 第10回 看護教育・実践の場の現象の分析 第11回 文献クリティークと、関心のある現象の説明 (1) 第12回 文献クリティークと、関心のある現象の説明 (2) 第13回 研究課題の明確化と研究方法の検討 (1) 第14回 研究課題の明確化と研究方法の検討 (2) 第15回 研究課題の背景と研究動機の文章化 (1) 第16回 研究課題の背景と研究動機の文章化 (2) 第17回 研究課題の背景と研究動機の文章化 (3) 村田 ・小山 第18回 文献レビューと研究課題の一貫性の分析 (1) 第19回 文献レビューと研究課題の一貫性の分析 (2) 第20回 目的を達成させるための研究方法 第21回 研究方法の妥当性の検討 第22回 フィールドワーク(教育又は管理の実践の現象の確認) 第23回 フィールドワーク(教育又は管理の実践の現象の確認) 第24回 フィールドワーク(教育又は管理の実践の現象の確認) 第25回 フィールドワークの分析 第26回 フィールドワークと文献検討との統合 第27回 フィールドワークと文献検討との統合 第28回 研究課題-目的-方法の一貫性の確認 第29回 データの分析方法の検討 第30回 データ分析方法の妥当性の検討 【参考文献】各時のテーマに必要な文献を検索しクリティークし、資料を全員に配布する。配布資料は必読 ①佐藤みつ子(2009)看護教育における授業設計.東京.医学書院 ②Polit, D. F., & Beck, C.T.(2004) / 近藤潤子監訳(2010). 看護研究 原理と方法 第2版. 医学書院. ③ Burns, N., & Grove, S. K.(2005) / 黒田裕子・中木高夫・小田正枝・逸見功(2007). 看護研究入門 -実施・評価・活用-. エルゼビア・ジャパン. その他 【評価方法】 授業(案)の作成と授業の実施、評価: レポート 40%、研究計画書(案)の作成 60% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 母子家族看護学特論Ⅰ 30(2) 奥村ゆかり 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 リプロダクティブ・ヘルス/ライツの概念と生成過程を理解し、国内外のリプロダクティブ・ヘルス/ライツにおけ る課題について考察する。リプロダクティブ・ヘルス/ライツの概念を踏まえて、現代社会の母子が抱える心身社 会的健康問題とその介入の方法について考察する。 【到達目標】 1.リプロダクティブ・ヘルス/ライツの概念を説明することができる。 2.リプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する日本の課題とその対策について説明することができる。 3.現代社会の母子の健康問題を分析し、述べることができる。 4.母子の健康問題を解決するための方法を述べることができる。 【授業内容】 予習 担当教員 第1回 文献購読 リプロダクティブ・ライツとリプロダクティブ・ヘルス 文献①第1章 奥村 第2回 文献購読 リプロダクティブ・ライツとリプロダクティブ・ヘルス 文献①第2章 奥村 第3回 文献購読 リプロダクティブ・ライツとリプロダクティブ・ヘルス 文献①第3章 奥村 第4回 文献購読 リプロダクティブ・ライツとリプロダクティブ・ヘルス 文献①第4章 奥村 第5回 リプロダクティブ・ヘルス・ライツにおける課題の考察① 第6回 リプロダクティブ・ヘルス・ライツにおける課題の考察② 第7回 リプロダクティブ・ヘルス・ライツにおける課題の考察③ 第8回 母子保健と社会環境・経済との関連① 第9回 母子保健と社会環境・経済との関連② 文献②pp.10-37 文献③pp.18-47 国内の現状報告 文献 海外の現状報告 文献 母子保健と社会 環境の関連 母子保健と経済 状態 奥村 奥村 奥村 奥村 奥村 第10回 周産期母子とファミリーケア① 家族看護過程 文献④ 奥村 第11回 周産期母子とファミリーケア② 事例分析とケア 事例を準備する 奥村 第12回 現代社会で母子が抱える心身社会的な健康問題① 母子の心理・社会的 健康問題の文献検討 奥村 第13回 現代社会で母子が抱える心身社会的な健康問題② 母子の心理・社会的 健康問題の文献検討 奥村 第14回 社会的ハイリスクな母子を取り巻く問題とケア① ハイリスク母子に関 する文献検討 奥村 第15回 社会的ハイリスクな母子を取り巻く問題とケア② ハイリスク母子に関 する文献検討 奥村 【参考文献】 ①谷口真由美.(2007).リプロダクティブ・ライツとリプロダクティブ・ヘルス.信山社. ②日本婦人団体連合会編.(2009).女性白書2009 女性差別撤廃条約30年.ほるぷ出版. ③日本婦人団体連合会編.(2010).女性白書2010 女性の貧困-変わる世界と日本の遅れ.ほるぷ出版. ④鈴木和子,渡辺裕子.(2012).家族看護学-理論と実践(第4版).日本看護協会出版会. 【評価方法】 プレゼンテーションと授業への参加度50%、レポート50%で評価します。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 母子家族看護学特論Ⅱ 30(2) 奥村ゆかり 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 思春期から更年期・老年期へと変化する過程で女性が経験する心身社会的な変化について、国内外の文 献や事例をもとに最近の母子保健状況と関連理論を把握し、健康および健康障害に焦点を当てて学ぶ。ま た、次世代育成や不妊の問題についても考えを深める。 【到達目標】 1.女性の健康問題における性差の影響について説明することができる。 2.性差の大きい女性の健康問題について、その特徴を述べることができる。 3.思春期・成熟期・更年期の女性の健康問題について、その特徴とケアを説明することができる。 4.思春期・成熟期・更年期の女性の健康問題を通して、女性の生涯の健康に及ぼす影響とヘルスプロモー ションへの支援のあり方を説明できる。 【授業内容】 担当教員 第1回 女性の健康と性差医療 女性の健康心理学 第1章 奥村 第2回 女性の健康心理学 第2章 奥村 第3回 女性の健康心理学 第3章 奥村 第4回 女性の健康心理学 第5章 奥村 第5回 女性の健康心理学 第6章 奥村 第6回 女性の健康心理学 第7章 奥村 第7回 女性の健康心理学 第8章 奥村 第8回 女性の健康心理学 第9章 奥村 第9回 思春期の健康問題とケア(性教育、STD予防と治療など) 奥村 第10回 思春期の女性に対するケアの実際 奥村 第11回 成人期の健康問題とケア(不妊と高度生殖補助医療など) 奥村 第12回 成人期の女性に対するケアの実際 奥村 第13回 更年期・老年期の健康問題とケア(更年期障害など) 奥村 第14回 更年期・老年期の女性に対するケアの実際 奥村 第15回 多様なライフサイクルにある女性へのケアの展望 奥村 【参考文献】 1.大竹恵子.(2004).女性の健康心理学.ナカニシヤ出版. 2.吉沢豊予子編.(2004).女性生涯看護学.真興交易医書出版. 【予習・復習】 第1~8回:文献1の該当箇所を読み、プレゼンテーションの準備をして臨む. 第9~14回:該当するライフステージにある人々の健康問題およびそのケアに関する文献のプレゼン シ 準備をし 臨む 【評価方法】 プレゼンテーションと授業への参加度50%、レポート50%で評価します。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 周産母子看護論Ⅰ 30(2) 奥村ゆかり 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 周産期母子および家族のケアに対するアセスメント、診断、ケア計画、実施の一連の過程を正常および異 常な経過の場合について、国内外の文献や事例をとおして学ぶ。また、緊急時の対応や救急処置などを含 めて、リスクマネジメントについても学び、ハイリスク分娩時の心身の健康問題について考える。 【到達目標】 1.周産期医療をとりまく社会情勢について説明することができる。 2.正常経過、ハイリスク経過の周産期母子へのケアについて考察することができる。 3.母子保健における連携について説明することができる。 4.周産期における研究の動向について考察することができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 周産期母子医療をとりまく社会情勢① 奥村 第2回 周産期母子医療をとりまく社会情勢② 奥村 第3回 正常経過の周産期母子へのケア① 奥村 第4回 正常経過の周産期母子へのケア② 奥村 ハイリスクな状態にある周産期母子へのケア① 身体的ハイリスク ハイリスクな状態にある周産期母子へのケア② 第6回 身体的ハイリスク ハイリスクな状態にある周産期母子へのケア③ 第7回 心理社会的ハイリスク ハイリスクな状態にある周産期母子へのケア④ 第8回 心理社会的ハイリスク 第5回 奥村 奥村 奥村 奥村 第9回 産科・NICU・地域の母子保健における連携① 奥村 第10回 産科・NICU・地域の母子保健における連携② 奥村 第11回 災害時の母子に対するケアとリスクマネジメント① 奥村 第12回 災害時の母子に対するケアとリスクマネジメント② 奥村 第13回 周産期における研究の動向① 奥村 第14回 周産期における研究の動向② 奥村 第15回 周産期における研究の動向② 奥村 【参考文献】 適宜掲示します。 【予習・復習】 提示した文献または最新の文献についてプレゼンテーション資料を作成して講義に臨んで下さい。 【評価方法】 レポート50%、プレゼンテーション50%で評価します。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 周産母子看護論Ⅱ 30(2) 勝田真由美 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 周産期母子ケアの方法論を母子関係・父子関係形成、母子間の愛着形成などを中心に、関連する理論 をフィールド・ワーク、国内外の文献検討などを通して学び、ケアについて考える。また、各方法論をケアに 活用する場合の倫理的判断についても学ぶ。 【到達目標】 1.母子関係・父子関係の形成過程を理解することができる。 2.理論および母親の体験をとおして母子関係形成・発展に向けたケアについて考察することができる。 3.愛着に関連する理論を理解し、愛着を促進するケアについて考察することができる。 【授業内容】 第1回 母性の形成発展に関連する理論とケア、ルヴァルビン① 第2回 母性の形成発展に関連する理論とケア、ルヴァルビン② 第3回 母性の形成発展に関連する理論とケア、ルヴァルビン③ 第4回 父性の形成発展に関連する理論① 第5回 父性の形成発展に関連する理論② 第6回 母親の体験についての理解(フィールド・ワーク・インタビュー)① 第7回 母親の体験についての理解(フィールド・ワーク・インタビュー)② 第8回 インタビューの分析(研究方法と関連づけて) 第9回 インタビューの分析と考察 事前準備 文献①第3章 ~第5章 文献①第8章~ 第10章 関連論文の クリティーク 関連論文の クリティーク 関連論文の クリティーク フィールド・ワー クの計画書 フィールドワーク の実施 インタビューの逐 語録 インタビューの分 析結果 担当教員 勝田 勝田 勝田 勝田 勝田 勝田 勝田 勝田 勝田 第10回 愛着理論① 文献③第1章 勝田 第11回 愛着理論② 文献③第2章 勝田 第12回 愛着理論③ 文献③第3章 勝田 第13回 母子関係とマタニティーサイクル 文献④第1~2章 勝田 第14回 母子関係形成に向けたケアの動向 文献④第5~6章 勝田 第15回 周産母子ケアにおける危機理論 関連論文の クリティーク 勝田 【参考文献】 ①ルヴァ・ルービン(1984)/新道幸恵他.(1997).母性論.医学書院. ②ジュリア・B・ジョージ編著(2010)/南裕子編.(2013).看護理論集(第3版).日本看護協会出版会. ③小嶋謙四郎.(1968).乳児期の母子関係.医学書院. ④竹内徹訳,柏木哲夫,横尾京子.(1985).クラウスケネル親と子のきずな.医学書院. 【評価方法】 プレゼンテーションと授業への参加度50%、レポート50%で評価します。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 周産母子看護論Ⅲ 30(2) 奥村ゆかり 開講年次 1年次後期 選択 【授業概要】 周産期母子ケアの方法論のうち、家族関係形成、親役割取得過程の視点から、ソーシャルサポートに ついて学ぶ。さらに、母子および家族の安寧に資するケアを探求し、それらのケアにおける倫理的判断 能力を深めることができる。 【到達目標】 1.家族の機能、役割、発達段階と各期の課題について説明することができる。 2.オレムのセルフケア理論に ついて説明することができる。 3.家族におけるセルフケア機能とは何か説明することができる。 4.セルフケ ア不足の家族への援助を考察し、述べることができる。 5.ソーシャルサポートの概念を説明することができ る。 6.周産期母子の問題状況に対するソーシャルサポートのあり方を考察し、述べることができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 母性看護の対象を取り巻く社会の特徴 奥村 第2回 母子ケアの基礎となる理論① 家族システムと家族機能 丸山 第3回 母子ケアの基礎となる理論② 家族役割と家族発達 丸山 第4回 母子ケアの基礎となる理論③ 家族ストレスと家族対処 丸山 第5回 母子ケアの基礎となる理論④ 家族関係と家族コミュニケーション 丸山 第6回 母子ケアの基礎となる理論⑤ 家族セルフケア 奥村 第7回 ソーシャルサポートと周産母子ケア 奥村 第8回 ソーシャルサポートの概念整理① 奥村 第9回 ソーシャルサポートの概念整理② 奥村 第10回 親役割取得過程とソシャルサポートについて 奥村 第11回 親子の問題状況とソーシャルサポート① 奥村 第12回 親子の問題状況とソーシャルサポート② 奥村 第13回 家族中心のケア① 周産期の親子関係の支援 奥村 第14回 家族中心のケア② ウイメンズヘルスの視点から 奥村 第15回 家族や母子の問題とソーシャルサポートに関する今後の課題について 奥村 【参考文献】 1.野嶋佐由美他.(2000).セルフケア看護アプローチ 理と実践-そして創造(第2版).日総研出版. 2.鈴木和子他。(2012).家族看護学 理論と実践(第4版).日本看護協会出版会. 3.中島紀恵子他編.(2003).「看護研究」アーカイブス 第1巻.医学書院. 【予習・復習】 各回の授業終了後に次回の使用文献および資料を提示するので、プレゼンテーションの準備をして臨むこと 【評価方法】 プレゼンテーション(40%)、レポート(40%)、参加度(20%)により総合的に評価を行う。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 周産母子看護学演習 60(2) ○奥村ゆかり 勝田真由美 1年次後期 必修 【授業概要】 国内外の文献クリティークをとおして各自の関心領域について探求することで、各自の研究課題を明確にし、か つ研究方法に対する理解を深めながら修士論文に向けて研究計画書の作成を目指す。また、看護基礎教育に おける母性看護学の位置付けを踏まえ、授業を展開することで、教授法の基本的技術を習得する。 【到達目標】 1.現代の周産期医療に関連する課題について理解する。 2.自己の研究上の関心から、研究課題を明確にすることができる。 3.研究課題から研究問題を引き出すことができる。 4.自己の研究問題を解決するための研究計画書を作成することができる。 5.学部生を対象とした母性看護学の講義の実施を通して、教授法の基本的技術を習得することができる。 【授業内容】 担当教員 各自の研究上の関心に関連した文献のレビュー① 第1回 奥村・勝田 第2回 授業設計と指導案の作成 奥村・勝田 第3回 講義(演習)の指導案の検討 奥村・勝田 第4回 母性看護学講義のデモストレーション 奥村・勝田 第5回 母性看護学講義の実施 奥村・勝田 第6回 母性看護学講義の振返り 奥村・勝田 第7回 各自の研究上の関心に関連した文献のレビュー② 奥村・勝田 第8回 研究課題の明確化に向けた文献検討① 奥村・勝田 研究課題の明確化に向けた文献検討② 第9回 奥村・勝田 第10回 研究問題の明確化に向けた文献検討① 奥村・勝田 第11回 研究問題の明確化に向けた文献検討② 奥村・勝田 第12回 研究問題の背景と研究動機の文章化① 奥村・勝田 第13回 研究問題の背景と研究動機の文章化② 奥村・勝田 第14回 研究問題の背景と研究動機の文章化③ 奥村・勝田 第15回 研究問題に関する文献レビューの文章化① 奥村・勝田 第16回 研究問題に関する文献レビューの文章化② 奥村・勝田 研究問題に関する文献レビューの文章化③ 第17回 奥村・勝田 第18回 研究方法の検討と文章化① 奥村・勝田 第19回 研究方法の検討と文章化② 奥村・勝田 第20回 倫理的配慮、研究依頼文の検討① 奥村・勝田 第21回 倫理的配慮、研究依頼文の検討② 奥村・勝田 第22回 研究方法の検討(プレテストの実施とデータの解釈)① 奥村・勝田 第23回 研究方法の検討(プレテストの実施とデータの解釈)② 奥村・勝田 第24回 研究方法の検討(プレテストの実施とデータの解釈)③ 奥村・勝田 研究方法の検討(プレテストの実施とデータの解釈)④ 第25回 奥村・勝田 第26回 研究方法の検討(プレテストの実施とデータの解釈)⑤ 奥村・勝田 第27回 研究計画書の作成① 奥村・勝田 第28回 研究計画書の作成② 奥村・勝田 第29回 研究計画書の作成③ 奥村・勝田 第30回 研究計画書の作成④ 奥村・勝田 【参考文献】 適宜、提示します。 【予習・復習】 各回の授業内容に合わせて自己の研究課題に関連させたプレゼンテーションができるよう、資料などを準備し て臨むこと。 【評価方法】 プレゼンテーション70%、参加度30%で評価します。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 小児看護学特論Ⅰ 30(2) 山村美枝 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 小児看護の対象である子どもと家族を理解するために必要な諸理論を学ぶ。子どもの成長・発達および援 助理論について、心理・社会学的な側面から理解を深めることにより、子どもと家族への援助を考える。 【到達目標】 ①看護理論について理解できる。 ②小児看護における発達理論について理解できる。 ③小児看護における援助に関する理論について理解できる。 ④諸理論を活用して、子どもと家族への援助を考える。 【授業内容】 看護理論と実践 第1回 ・子どもと家族を援助するために必要となる看護理論について、看護理論の概略、理論 担当教員 山村 と実践・援助との関連性などを学ぶ 小児看護に関連する理論 山村 ・小児看護に関連する諸理論などを学ぶ 心理社会的発達理論(E.H.Erikson) 第3回 山村 ・子どもの発達を心理社会的側面からの発達として理解する リビドー発達論(S.Freud) 第4回 山村 ・子どもの発達を心理性的側面からの発達を理解する 認知発達理論(J.Piaget) 第5回 山村 ・子どもの認知の発達を理解する 愛着理論(J.Bowlby) 第6回 山村 ・子どもと家族を愛着の視点からとらえ、親子関係について理解する 母子関係理論(D.W.Winnicott) 第7回 山村 ・乳幼児の母子関係について理解する 子どもやその家族を援助するための理論 コーピングの理論 第8回 山村 ・コーピングの理論について理解する 子どもやその家族を援助するための理論 セルフケアの理論 第9回 山村 ・セルフケアの理論について理解する 子どもやその家族を援助するための理論 ソーシャルサポートの理論 第10回 山村 ・ソーシャルサポートの理論について理解する 子どもやその家族を援助するための理論 家族の理論 第11回 山村 ・家族看護に関する理論について理解する 小児看護に関連する理論を活用した事例検討(1) 第12回 原田・山村 ・事例を通して、理論と実践との関連性を考える 小児看護に関連する理論を活用した事例検討(2) 第13回 原田・山村 ・事例を通して、理論と実践との関連性を考える 小児看護に関連する理論を活用した事例検討(3) 第14回 山村 ・事例を通して、理論と実践との関連性を考える 小児看護に関連する理論を活用した事例検討(4) 第15回 山村 ・事例を通して、理論と実践との関連性を考える 【参考文献】 Crain, W. C./小林芳郎・中島実訳(1988).発達の理論.田研出版. Erikson, E. H./仁科弥生訳(1977).幼児期と社会1・2.みすず書房. 他、適宜提示・配布する 第2回 【予習・復習】 各回に関連する文献、資料等を精読して講義に臨む 【評価方法】 プレゼンテーション:20%、授業への取り組み(発言・参加態度):30%、レポート:50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 小児看護学特論Ⅱ 30(2) 山村美枝 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 子どもの成長・発達や生活環境・生活状況を理解し、子どもと家族の健康を包括的に査定するための方略 や技術・技法を学ぶ。観察やインタビューの方法を学び、それを用いて情報収集や分析を行い、対象者の 理解を深める技術を学ぶ。さらに、子どもの成長・発達などを理解するために、発達段階に応じた適切な援 助法を考察する。 【到達目標】 ①子どもと家族を包括的に査定するために必要な方法を学修する。 ②対象者を理解するための方法や技術を活用し、発達段階に応じた援助を考察する。 【授業内容】 担当教員 第1回 子どもや家族の健康とそれらを取り巻く環境の理解 山村 第2回 子どもの成長・発達や生活環境・生活状況の理解 山村 第3回 観察(1) 観察の方法 山村 第4回 観察(2) 観察の分析 山村 第5回 インタビュー(1) インタビューの方法 山村 第6回 インタビュー(2) インタビューの分析 山村 第7回 観察(3) 演習①;健康な子どもやその家族の観察 山村 第8回 観察(4) 演習②;健康な子どもやその家族の観察 山村 第9回 観察(5) 分析①;健康な子どもやその家族の観察の分析 山村 第10回 観察(6) 分析②;健康な子どもやその家族の観察の分析 山村 第11回 インタビュー(3) 演習①;子どももしくは大人へのインタビュー 山村 第12回 インタビュー(4) 演習②;子どももしくは大人へのインタビュー 山村 第13回 インタビュー(5) 分析①;子どももしくは大人へのインタビューの分析 山村 第14回 インタビュー(6) 分析②;子どももしくは大人へのインタビューの分析 山村 第15回 子どもの発達段階に応じた援助 山村 【参考文献】 やまだようこ(2007).質的心理学の方法 語りをきく.新曜社. 柴山真琴(2006).子どもエスノグラフィー入門.新曜社. その他、適宜提示・配布する 【予習・復習】 各回に関連する子どもと家族の健康を包括的に査定するための方略や技術・技法について文献等を読 み、分析が深められるように準備して臨むこと 【評価方法】 プレゼンテーション:20%、授業への取り組み(発言・参加態度):30%、レポート:50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 小児看護学特論Ⅲ 30(2) 山村美枝 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 子どもの心身の発達を理解するためのアセスメントや技法を学ぶ。子どもの心身の発達を査定するための 方法を学び、臨床判断に基づき子どもや家族の状況に応じた援助を行うための方法について学ぶ。 【到達目標】 ①子どもの心身の発達を理解する。 ②子どもの心身の発達を査定するための方法を理解する。 ③子どもや家族の状況に応じた援助を行うための方法を考察する。 【授業内容】 担当教員 第1回 新生児・乳児の成長・発達 山村 第2回 幼児・学童・思春期の成長・発達 山村 第3回 子どもの発育・発達の評価 山村 第4回 子どもの精神・運動機能の評価 山村 第5回 発達の理解(1) 身体的アセスメント 山村 第6回 発達の理解(2) 生活状況や家庭環境の理解とアセスメント 山村 第7回 発達の理解(3) 愛着・認知の理解とアセスメント 山村 第8回 発達の理解(4) 社会性・遊びの理解とアセスメント 山村 第9回 フィジカル・アセスメント(1) 原田・山村 第10回 フィジカル・アセスメント(2) 原田・山村 第11回 疾病をもった子どもと家族に関する理解(臨床的側面、倫理的側面) 山村 第12回 疾病をもった子どもと家族へのアセスメント 山村 第13回 疾病をもった子どもと家族を取り巻く状況の理解(臨床的側面、倫理的側面) 山村 第14回 疾病をもった子どもと家族を取り巻く状況のアセスメント 山村 第15回 子どもや家族の状況判断に応じた援助の検討 山村 【参考文献】 小野田千枝子監修(2001).こどものフィジカル・アセスメント.金原出版. その他、適宜提示・配布する 【予習・復習】 各回に関連する文献等を読み、アセスメンについて意見交換ができるように準備して臨むこと 【評価方法】 プレゼンテーション:20%、授業への取り組み(発言・参加態度):30%、レポート:50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 小児看護学特論Ⅳ 30(2) 山村美枝 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 子どもやその家族を取り巻く社会・保健・福祉・教育の制度を理解することにより、質の高い生活ができる ように、環境調整の方法や関連する制度・政策等の方策を検討する。また、社会資源の活用について理解 を深め、小児看護の専門職として現状の分析や今後の課題などを明確にし、他職種との連携や調整能力 を養う。 【到達目標】 ①子どもや家族を取り巻く社会・保健・福祉・教育の制度を理解する。 ②子どもや家族を取り巻く現状を分析し、課題を明確にする。 ③他職種との連携や調整の方法論を理解する。 【授業内容】 担当教員 第1回 子どもと家族に関する法律・保健・医療制度や政策 山村 第2回 小児医療・小児救急医療の状況と課題 山村 第3回 子どもに関する福祉・教育制度 山村 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 医療を受ける子どもやその家族の環境(1) 子どもと家族の側面から課題を明 らかにする 医療を受ける子どもやその家族の環境(2) 医療者、医療環境の側面から課題 を明らかにする 医療を受ける子どもやその家族の環境(3) ・環境の調整や改善の方略を検討する 子どもや家族が置かれている状況と社会・保健・福祉・教育の制度(1) ・関連する領域との連携・調整における課題を明らかにする 子どもや家族が置かれている状況と社会・保健・福祉・教育の制度(2) ・関係領域との連携・調整のあり方・政策などを考える 子どもや家族が置かれている状況と社会・保健・福祉・教育の制度(3) ・子どもと家族を取り巻く状況に応じた援助の検討 山村 山村 山村 山村 山村 山村 第10回 コーディネーション(1) 方法 山村 第11回 コーディネーション(2) 倫理的調整 山村 第12回 コーディネーション(3) 実践における課題 山村 第13回 コーディネーション(4) 実践における課題に対する援助 山村 第14回 コンサルテーション(1) 方法 山村 第15回 コンサルテーション(2) 実践における課題 山村 【参考文献】 日本医療ソーシャルワーク研究会監修(2008).暮らしの医療・福祉サービスガイド広島版.大学教育出 版.その他、適宜提示・配布する 【予習・復習】 子どもや家族を取り巻く社会・保健・福祉・教育などに関連する法律・条約、制度など最新の情報に基づい た上で授業に臨むこと 【評価方法】 プレゼンテーション:20%、授業への取り組み(発言・参加態度):30%、レポート:50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 小児看護学特論Ⅴ 30(2) 山村美枝 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 子どもと家族の置かれている状況や家族と医療者間で生じやすい問題等について理解を深め、倫理的観 点からの分析を行い、状況に応じた援助方法を探求する。 【到達目標】 ①小児看護における倫理について理解する。 ②小児看護における現状を倫理的観点から分析し、援助方法を探求することができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 小児看護学の動向と課題(1) 子どもや家族、医療・医療関係者に関すること 山村 第2回 小児看護学の動向と課題(2) 教育に関すること 山村 子どもの権利やインフォームド・アセントをめぐる状況 ・子どもの権利やインフォームド・アセントについての歴史的発展過程を学ぶ 小児看護における倫理と課題 第4回 ・医療事故と法、医療事故と倫理について学ぶ 第3回 山村 山村 第5回 小児看護領域における倫理(1) 看護師の役割 山村 第6回 小児看護領域における倫理(2) 倫理的課題および調整方法 山村 第7回 小児看護領域における倫理(3) 事例検討 山村 第8回 小児看護領域における倫理(4) 事例検討 山村 第9回 小児看護関連領域の組織(1) 特性 山村 第10回 小児看護関連領域の組織(2) 組織分析 山村 第11回 小児看護関連領域の組織(3) 事例検討 山村 第12回 小児看護関連領域の組織(4) 事例検討 山村 第13回 小児看護学の動向と課題(3) 関心領域への課題の明確化 山村 第14回 小児看護学の動向と課題(4) 関心領域への課題の明確化 山村 第15回 小児看護学の動向と課題(5) 関心領域への課題の明確化 山村 【参考文献】 Fry & Johnstone(2008)/片田範子・山本愛子(2010).看護実践の倫理 第3版.日本看護協会出版会. 小山眞理子編集(2003).看護教育の原理と歴史.医学書院. 藤岡完治・堀喜久子編集(2002).看護教育の方法.医学書院. その他、適宜提示・配布する 【予習・復習】 各回に関連する文献を読み、課題等のディスカッションができるように準備して授業に臨むこと 【評価方法】 プレゼンテーション:20%、授業への取り組み(発言・参加態度):30%、レポート:50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 小児看護学特論Ⅴ (CNSコース) 30(2) 山村美枝 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 子どもと家族の置かれている状況や家族と医療者間で生じやすい問題等について理解を深め、倫理的観 点からの分析を行い、状況に応じた援助方法を探求する。また、看護における教育の意義を考え、教育の 方法などを理解し、小児看護学に関連した内容を教授する方法を探究する。 【到達目標】 ①小児看護における倫理について理解する。 ②小児看護における現状を倫理的観点から分析し、援助方法を探求することができる。 ③小児看護学に関連した内容を教授することの意義を考察することができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 小児看護学の動向と課題(1) 子どもや家族、医療・医療関係者に関すること 山村 第2回 小児看護学の動向と課題(2) 教育に関すること 山村 子どもの権利やインフォームド・アセントをめぐる状況 ・子どもの権利やインフォームド・アセントについての歴史的発展過程を学ぶ 小児看護における倫理と課題 第4回 ・医療事故と法、医療事故と倫理について学ぶ 第3回 山村 山村 第5回 小児看護領域における倫理(1) 看護師の役割 山村 第6回 小児看護領域における倫理(2) 倫理的課題および調整方法 山村 第7回 小児看護領域における倫理(3) 事例検討 山村 第8回 小児看護領域における倫理(4) 事例検討 山村 第9回 小児看護関連領域の組織(1) 特性 山村 第10回 小児看護関連領域の組織(2) 組織分析 山村 第11回 看護教育の方法(1) 対象の理解 山村 第12回 看護教育の方法(2) 授業と学習形態 山村 第13回 看護教育の方法(3) 授業展開の方略 山村 第14回 看護教育の方法(4) 授業の評価 山村 小児看護学の動向と課題(3) 山村 ・関心領域への課題を明らかにし援助方法を検討する 【参考文献】 Fry & Johnstone(2008)/片田範子・山本愛子(2010).看護実践の倫理 第3版.日本看護協会出版会. 小山眞理子編集(2003).看護教育の原理と歴史.医学書院. 藤岡完治・堀喜久子編集(2002).看護教育の方法.医学書院. その他、適宜提示・配布する 第15回 【予習・復習】 各回に関連する文献を読み、課題等のディスカッションができるように準備して授業に臨むこと 【評価方法】 プレゼンテーション:20%、授業への取り組み(発言・参加態度):30%、レポート:50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 小児看護学演習 60(2) 山村美枝 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 小児看護実践で見出した課題に関して、関連のある資料及び文献の組織的な検索と要約を行い、課題の 焦点をより鮮明にする。また、看護における教育の意義を考え、教育の方法などを理解し、小児看護学に 関連した内容を教授する方法を探究する。 【到達目標】 ①小児看護に関連する文献を系統的に検索し、文献検討をすることができる。 ②文献検索によって得られた内容を系統的にまとめることができる。 ③小児看護学に関連した内容を教授することの意義を考察することができる。 ④小児看護における課題を明確にする。 【授業内容】 担当教員 第1回 文献検討(1) 小児看護における課題の動向 山村 第2回 文献検討(2) 小児看護における課題の抽出 山村 第3回 文献検討(3) 小児看護における専門看護師の活動 山村 第4回 文献検討(4) 子どもやその家族の包括的アセスメント 山村 第5回 小児看護の専門的実践に関する文献検討(1)保健・医療の現状 山村 第6回 小児看護の専門的実践に関する文献検討(2)保健・医療の支援システムの課題 山村 第7回 看護教育の方法(1) 対象の理解 山村 第8回 看護教育の方法(2) 授業と学習形態 山村 第9回 看護教育の方法(3) 授業展開の方略 山村 第10回 看護教育の方法(4) 授業の評価 山村 第11回 小児看護におけるコンサルテーション活動とコーディネーション活動(1) 山村 第12回 小児看護におけるコンサルテーション活動とコーディネーション活動(2) 山村 第13回 小児看護における倫理調整(1) 山村 第14回 小児看護における倫理調整(2) 山村 第15回 看護教育の方法(5) 授業案の作成 山村 第16回 看護教育の方法(6) 授業案の発表 山村 第17回 フィールドワーク(1) 看護の実際 山村 第18回 フィールドワーク(2) 看護の実際 山村 第19回 フィールドワーク(3) 看護の実際 山村 第20回 フィールドワーク(4) 看護の実際 山村 第21回 フィールドワークの分析・評価の発表(1) 山村 第22回 フィールドワークの分析・評価の発表(2) 山村 第23回 研究課題の明確化(1) 山村 第24回 研究課題の明確化(2) 山村 第25回 研究課題の明確化(3) 山村 第26回 研究課題の明確化(4) 山村 第27回 研究課題の明確化(5) 山村 第28回 研究課題の明確化(6) 山村 第29回 小児看護における課題(1) 第30回 小児看護における課題(2) 山村 山村 【参考文献】 藤岡完治・堀喜久子編集(2002).看護教育の方法.医学書院. 佐藤浩章編(2010).大学教員のための授業方法とデザイン.玉川大学出版部.その他、適宜、提示する 【予習・復習】 自己の研究課題に関連した文献を収集、精読し、各回でのプレゼンテーションを通して研究課題が明確化 できるよう準備して臨むこと 【評価方法】 事例(小児看護実践で見出した重要な課題を含む)のプレゼンテーション:50%、レポート:50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 小児看護学演習 (CNSコース) 60(2) 山村美枝 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 小児看護実践で見出した課題に関して、関連のある資料及び文献の組織的な検索と要約を行い、課題の 焦点をより鮮明にするとともに、それらを解決するために必要な専門知識・技術の向上や開発を図るため の能力を実践的に深める。 【到達目標】 ①小児看護に関連する文献を系統的に検索し、文献検討をすることができる。 ②文献検索によって得られた内容を系統的にまとめることができる。 ③小児看護における課題を明確にする。 【授業内容】 担当教員 第1回 文献検討(1) 小児看護における課題の動向 第2回 文献検討(2) 小児看護における課題の抽出 山村 第3回 文献検討(3) 小児看護における専門看護師の活動 第4回 文献検討(4) 子どもやその家族の包括的アセスメント 山村 第5回 小児看護の専門的実践に関する文献検討(1)保健・医療の現状 第6回 小児看護の専門的実践に関する文献検討(2)保健・医療の支援システムの課題 山村 第7回 フィールドワーク(1) 看護の実際 第8回 フィールドワーク(2) 看護の実際 山村 第9回 フィールドワーク(3) 看護の実際 第10回 フィールドワーク(4) 看護の実際 山村 第11回 フィールドワーク(5) 看護の実際 第12回 フィールドワーク(6) 看護の実際 山村 第13回 看護の分析・評価(1) 第14回 看護の分析・評価(2) 山村 第15回 看護の分析・評価(3) 第16回 小児看護におけるコンサルテーション活動とコーディネーション活動(1) 山村 第17回 小児看護におけるコンサルテーション活動とコーディネーション活動(2) 第18回 小児看護における倫理調整(1) 山村 第19回 小児看護における倫理調整(2) 第20回 フィールドワーク(7) 看護の実際 山村 第21回 フィールドワーク(8) 看護の実際 第22回 フィールドワーク(9) 看護の実際 山村 第23回 フィールドワーク(10) 看護の実際 第24回 看護の分析・評価(4) 山村 第25回 看護の分析・評価(5) 第26回 看護の分析・評価(6) 山村 第27回 プレゼンテーション 第28回 プレゼンテーション 山村 第29回 専門看護師としての役割と課題(1) 第30回 専門看護師としての役割と課題(2) 山村 山村 山村 山村 山村 山村 山村 山村 山村 山村 山村 山村 山村 山村 山村 山村 【参考文献】 Aldrige, M. & Wood, J(1998)/沖真紀子(2004).子どもの面接法.北大路書房.その他、適宜、提示する 【予習・復習】 自己の研究課題に関連した文献を収集、精読し、各回でのプレゼンテーションを通して研究課題が明確化 できるよう準備して臨むこと 【評価方法】 事例(小児看護実践で見出した重要な課題を含む)のプレゼンテーション:50%、レポート:50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 小児看護学実習 270 (6) 山村美枝 開講年次 2年次前期~後期 必修 【授業概要】 さまざまな健康障害をもつ子どもやその家族を直接的にケアし、専門的な知識と経験を集積するとともに、 病棟で行われるカンファレンスなどに参加し、病棟の看護師が抱えている問題や他職種が関与する問題を 分析する。明確になった課題の解決に向けて個別検討を行い、教育的なかかわりや倫理的な調整を体験 し、専門看護師としての高度な実践技術を修得する。 【到達目標】 ①さまざまな健康障害をもつ子どもやその家族に対してケアを実践する。 ②看護職者へのコンサルテーションを実施する。 ③子どもと家族に関する保健・医療・福祉間のコーディネーションを実施する。 ④看護職者への教育的かかわりを実践する。 ⑤倫理的調整を実践する。 ⑥臨床実践における知識や技術の向上のための研究活動を実践する。 【授業内容】 【小児看護学実習Ⅰ】(2単位:90時間) 小児看護関連領域における高度な実践技術を修得する。 1)小児看護専門看護師が実践・コンサルテーション・コーディネーション・教育的関わり・倫理調整・研究 等を行なって いる場面の見学およびシャドウイングを行う。 2)個々の関心領域において、看護上難しい課題を抱えた子どもやその家族の事例を分析した後、ケア 計画の立案、実践、評価を行う。 3)実習でかかわった医療者が困難と感じている子どもと家族の事例についてプレゼンテーションをおこ ない、担当教員からスーパービジョンを受る。 4)3)について実践分析を行い、レポートとしてまとめる。 【小児看護学実習Ⅱ】(4単位:180時間) 小児看護関連領域おけるコンサルテーション・コーディネーション・倫理調整を実施する。また、組織がより よい方向へ導けるように教育的なかかわりを実施する。さらに、看護者のケアを向上するために教育的な かかわりを行う。 1)子どもやその家族に質の高い看護ケアを提供するために、組織(施設単位・病棟単位)の分析を行う。 2)実習施設の看護師がもつ看護上の課題や看護実践における不安などを分析した上で、その課題や不 安についてのコンサルテーションを行う。また、看護師の希望に応じて教育的関わりを実践する。 3)子どもやその家族の看護から導き出された教育的ニーズを分析し、必要に応じてケア計画を立案し、 実践する。 4)慢性的な疾患をもち在宅療養をしている子どもやその家族および病院・施設で長期療養している子ど もやその家族を対象に、保健・医療・福祉分野における他職種と連携・協働している事例を受け持ち、調整 のあり方やその内容について分析し、必要に応じて介入を行う。 5)子どもへのケア過程において、子どもと家族、家族と医療者、医療者間に葛藤が生じている場合、そ の内容を諸理論や文献を用いて分析し、倫理調整を行う。 6)実習で関わった子どもやその家族の事例についてプレゼンテーションをおこない、担当教員からスー パービジョンを受ける。 7)コンサルテーション・コーディネーション・倫理調整・組織分析に関するレポートを作成する。 なお、実習期間及び実習施設、手続きの方法等についてはオリエンテーションの後、学生との調整の 上、決定する。 【参考文献】 適宜、提示する 【予習・復習】 実習Ⅰ、実習Ⅱの各実習に必要な内容について調べ、主体的に行動ができるように課題をもって実習に 臨むこと 【評価方法】 小児看護学実習(小児看護専門看護師課程)実習要項(別紙)の実習Ⅰ、実習Ⅱの評価基準に準じる 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 課題研究 60( 2 ) 山村美枝 開講年次 1年次後期~2年次後期 必修 【授業概要】 小児看護実践により見出された課題について、その課題が明確になるような研究方法を選び、小児看護 に資する知見を論文としてまとめる。そして、課題研究を通して専門看護師として必要な研究能力を修得す る。 【到達目標】 ①研究課題を明確にする。 ②研究計画書を作成する。 ③データ収集を実施する。 ④課題研究論文を作成する。 【授業内容】 担当教員 1.研究課題の明確化と研究計画書の作成(1年次後期) 研究課題を明確にするために文献を検索し、内容を検討する。研究目的を明らかにす る方法を模索し検討する。それらを基にして、研究計画書を作成する。 1)課題の探索と明確化 2)文献検討 3)研究デザイン、研究方法の決定 4)研究計画書の作成 2.データ収集・分析と課題研究論文の作成(2年次前期~2年次後期) 研究計画審査への申請と研究倫理審査委員会への申請をし、承認が得られた後、 データ収集を実施する。データの収集と分析を行い、その結果を論文としてまとめる。 1)研究計画審査への申請・研究倫理審査委員会への申請および倫理審査の申請 2)データ収集 3)分析 4)論文の作成 山村 【参考文献】 適宜、提示する 【予習・復習】 研究課題を明確にするために必要な文献を探求し、計画的に研究が進められるように計画を立案する 【評価方法】 文献検討への取り組み:25%、研究計画書への取り組み:25% データ収集への取り組み:25%、課題研究論文への取り組み:25% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 成人看護学特論Ⅰ 30(2) 植田喜久子 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 がん患者と家族に看護を実践するうえで基盤となる理論や概念を学ぶ。さらに、がん看護専門看護師とし て、がん患者や家族を全人的に捉え、専門的ながん看護の実践や研究における理論や概念の活用を探求 し、がん看護実践における課題を明らかにする。 【到達目標】 1. 国内外のがん看護および緩和ケアの歴史的経緯と動向を理解できる。 2. がん専門看護師の歴史、役割、現状と課題を理解できる。 3. がん患者や家族に看護を実践する上で基盤となる有用な理論を理解できる。 4. がん看護に有用な理論を看護実践や研究における活用を検討できる。 5. がん看護実践や研究において看護理論を活用する上での課題を検討できる。 【授業内容】 担当教員 第1回 国内外のがん看護および緩和ケアの歴史と動向の理解 植田 第2回 がん看護専門看護師の歴史、役割、現状と課題 植田 第3回 ストレス・コーピング理論、ソーシャルサポートの理解 植田 第4回 ストレス・コーピング理論、ソーシャルサポートのがん看護実践への活用 植田 第5回 危機理論の理解 植田 第6回 危機理論とがん看護実践への活用 植田 第7回 セルフケア理論の理解 植田 第8回 セルフケア理論とがん看護実践への活用 植田 第9回 喪失理論の理解 植田 第10回 喪失理論とがん看護実践への活用 植田 第11回 病みの軌跡理論の理解 植田 第12回 病みの軌跡理論のがん看護実践への活用 植田 第13回 不確かさ理論の理解 植田 第14回 不確かさ理論とがん看護実践への活用 植田 第15回 がん看護実践や研究において看護理論を活用する上での課題 植田 【参考文献】 1)野川道子.(2010).看護実践に活かす中範囲理論.メヂカルフレンド社. 2)Yarbro,C.H., Wujcik,D, & Gobel,B,H. (2011). Cancer Nursing and Practice(7th). Boston: Jones & Bartlett Publishers. 3)小島操子,佐藤禮子監訳.(2007).がん看護コアカリキュラム(第1版).医学書院. 【予習・復習】 各自、事前に関連した文献を購読し、レポートを作成し疑問点を明確にしてゼミに参加する。学生によるプ レゼンテーションを行い、討議により理解を深める。また、終了後は、自らの考察を文章化しファイルする (ポートフォリオの作成)。 【評価方法】 プレゼンテーション50%、レポート30%、授業への参加度20%により評価を行う。 授業科目名 時間数(単位) 成人看護学特論Ⅱ 30(2) 担当教員名 開講年次 植田喜久子 1年次前期 必修 【授業概要】 病態生理学全般の中から、がんの診療や看護に関連した専門的知識を深める。看護実践と疾病の診断・治療 のプロセスとの関連を明らかにし、キュアとケアの統合として看護を実践する能力を養う。多様ながんの病態や 治療の学習を通して病態生理学的な理解したことを看護ケアに関連づけることができる。 【到達目標】 1.遺伝子や細胞増殖のメカニズムを基盤として、がん発生の病態生理を理解できる。 2.がん発生の病態生理を基盤として、がん予防や早期発見のためのエビデンスを理解できる。 3.各種がんの診断、検査、標準的治療とその効果判定、および最先端医療を理解できる。 4.がん細胞に対する化学療法、放射線療法、造血幹細胞移殖の作用機序や有害事象について 理解できる。 5.臨床の場で多職種と協働してがん治療期にある患者や家族に対するアセスメントと看護援助に必要な知識 を理解できる。 【授業内容】 第1回 疾病の診断と治療過程と看護実践 担当教員 植田 第2回 主要ながんとその診療ガイドラインの活用 植田 第3回 発がん因子とがん発生のメカニズム、がん遺伝子とがん抑制遺伝子 藤原 第4回 がんの進展様式と身体への影響、がんの診断(病理診断など) 藤原 第5回 がんの集学的治療と効果判定 松田 第6回 食道がん、胃がんの診断と治療 松田 第7回 結腸がん、直腸がんの診断と治療 松田 第8回 肝臓がん、胆嚢がん、膵臓がんの診断と治療 前田 第9回 乳がんの診断と治療 筒井 第10回 前立腺がんの診断と治療 作間 第11回 悪性リンパ腫の診断と治療 麻奥 第12回 がんと放射線療法(高精度放射線療法を含む) 柏戸 第13回 第14回 第15回 Oncologic Emergency Care(脊髄圧迫症候群、頭蓋内圧亢進症、 心タンポナーデなど) 緩和的放射線療法 プレゼンテーション:疾病の診断・治療過程と看護実践 柏戸 本家 植田 【参考文献】 1.講義資料は、各担当講師と協議の上提示する。 2.科目責任者の推薦書 各診療ガイドラインの最新版を必読すること。 【予習・復習】 1.予習として授業内容の資料を検索し、知識を整理する。また、講義では、質問するなど積極的に 参加する。 2.第2回~14回の講義では、がんの診断治療に関わる医師がオムニバスで担当する。 3.講義の進め方は、各担当講師と協議し決定する。1コマ90分とする。 *第2~14回の詳細な授業内容は、担当講師に相談の上決定する。 4.問い合わせ先 :①教務学生課(TEL0829-20-2800)、 ②植田喜久子(がん専門看護師課程責任者TEL0829-20-2842) 【評価方法】 授業への参加度50%、課題レポート50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 30(2) 中信利恵子 成人看護学特論Ⅲ 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 がんの予防と早期発見、病名・予後告知、治療の選択、診断・治療の過程における成人期にある患者と家族 を理解し、その過程に生じる教育・倫理・研究課題と援助法について探求する。また、がん患者のもつ「その人 らしく生きる力」を支援する看護援助を創造するための課題を見出し、その解決法を探求する。 学習方法は、文献購読、学生によるプレゼンテーション、討議とし、専門的な看護援助を探究することである。 【到達目標】 1.現在行われている病気の予防と早期発見のための個人・集団への援助を理解し、今後の課題を見出せる。 2.患者とその家族が抱える状況について理解を深めるとともに、今後の課題と援助について探求できる。 3.患者が持つ力を引き出し、その人らしく生きることを支援するための看護援助の現状を理解し、今後の課題と援助 を探求できる。 4.患者が病いの意味を見出すこととは何かを理解し、患者が病いの意味を見出すための援助を探求できる。 5.患者の希望を支えることの意味を理解し、患者の希望を支えるために必要な援助を探求できる。 6.患者の家族・遺族への援助の必要性を理解し、援助を探求するともに、家族・遺族への援助における教育・倫理・ 研究課題を見出せる。 7.自己の看護体験を振り返り、文献を用いて体験を意味づけ、他者との意見交換によって考察を深めることができ 【授業内容】 担当教員 第1回 がんの予防と早期発見のための個人および集団への援助 中信 第2回 受診・診断過程におけるがん患者と家族の理解 中信 第3回 病名告知や予後告知を受けるがん患者と家族の理解と援助 中信 第4回 治療を選択・決定するがん患者と家族の理解と援助 中信 第5回 外来あるいは入院治療を行うがん患者と家族の理解と援助 中信 第6回 その人らしく生きることへの援助:QOL 中信 第7回 その人らしく生きることへの援助:情報探求・交渉スキル 中信 第8回 その人らしく生きることへの援助:がんサポートグループ 中信 第9回 その人らしく生きることへの援助:代替/相補療法 中信 第10回 がん患者が病いの意味をみいだすこととその援助 がん患者の力を引き出すための援助:エンパワーメント 中信 第11回 がん患者の希望を支えることとその援助 中信 第12回 がん患者の家族を理解するための概念や理論の理解と活用 鈴木 第13回 がん患者の家族の理解と援助 鈴木 第14回 遺族(家族)の理解と援助/倫理的課題 鈴木 第15回 がん患者の家族看護に関する実践・研究の動向と課題 鈴木 【参考文献】 1)Yarbro,C.H., Wujcik,D, & Gobel,B,H (2011). Cancer Nursing and Practice(7th). Boston: Jones & Bartlett Publishers. 2)適宜、提示する。 【予習・復習】 1)学生は各回の内容に沿った文献(研究論文を含む)を基に、自己の看護実践事例を活用し、課題レポートを作成し ゼミに臨む。 2)ゼミでは講義および課題レポートの内容に基づいたディスカッションを行う。 3)学生は、授業後に討議の内容を振り返り、自己の課題を明確にする。 【評価方法】 毎回のプレゼンテーションおよび課題レポート50%、最終レポート30%、授業への参加度20%により評価を行う。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 30(2) 中信利恵子 成人看護学特論Ⅳ 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 がんの進展に伴う治療(手術療法、化学療法、放射線療法)の原理と最新の知識を学び、病気と治療に伴 い生じる問題をアセスメントし、患者の状態に応じた専門的な看護実践を行うための援助法と教育・倫理・ 研究課題を探究する。 【到達目標】 1.疾病と治療を提示し、エビデンスを集めて、最新の知見について理解できる。 2.がん看護領域における諸現象を理論と対照しつつ考察できる。 3.チーム医療のなかで専門性を発揮し、看護実践における教育・倫理・研究課題を明らかにすることがで きる。 【授業内容】 担当教員 第1回 がんの進展および治療に伴う諸問題 中信 第2回 手術療法を行う患者のアセスメントと援助法(生活障害) 中信 第3回 手術療法を行う患者のアセスメントと援助法(喪失と身体像の変化) 中信 第4回 放射線療法の種類とその作用と副作用 中信 第5回 放射線療法を行う患者のアセスメントと援助法 中信 第6回 外来放射線療法を行う患者のアセスメントと援助法 中信 第7回 外来放射線療法における専門職のサポートと課題 中信 第8回 抗がん薬や分子標的治療薬の安全な取り扱いとマネージメント 中信 第9回 化学療法を行う患者の有害事象(骨髄抑制)のアセスメントと援助法 中信 第10回 化学療法を行う患者の有害事象(消化器症状)のアセスメントと援助法 中信 第11回 化学療法を行う患者の有害事象(感染症)のアセスメントと援助法 中信 第12回 外来化学療法を行う患者のアセスメントとセルフケア支援 中信 第13回 外来化学療法センターと医療チームのサポート 中信 第14回 がん患者の治療環境(地域支援センター)と専門職のサポート 中信 第15回 治療過程にあるがん患者のセルフケア支援の実際(事例検討) 中信 【参考文献】 1)Yarbro,C.H., Wujcik,D, & Gobel,B,H (2011). Cancer Nursing and Practice(7th). Boston: Jones & Bartlett Publishers. 2)適宜提示する 【予習・復習 】 1)予習として各回テーマの概要をまとめ知識を整理したレポートを作成する。 2)講義では知識を深め、各回テーマに関連した研究論文や事例を用いて高度な看護実践についてディス カッションを行う。 3)学生は、授業後に討議の内容を振り返り、自己の課題を明確にする。 【評価方法】 プレゼンテーション及び課題レポート50%、最終レポート30%、授業への参加度20%により評価を行う。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 30(2) 植田喜久子 成人看護学特論Ⅴ 開講年次 1年次後期 選択 【授業概要】 がん治療によっもたらされた身体の器質的・機能的変化を理解し、身体・心理・社会的に働きかけ、 がん患者のQOLを自ら高めるための援助法と教育・倫理・研究課題を探求する。 【到達目標】 1.リハビリテーション、リハビリテーション看護、国際生活機能分類の定義や障がいについての考え方を理解で きる。 2.がんサバイバーシップの概念やがんサバイバーシップに向う看護援助のあり方と課題を理解できる。 3.がん患者におけるがんや治療による影響と後遺症についてアセスメントし援助法を理解できる。 4.がん患者の全身性機能障がいに対するリハビリテーションの現状と課題を理解する。 5.がん患者のQOLを高めるための教育的・心理的リハビリテーションの現状と課題を理解できる。 6.がん患者のQOLを高めるためのフィジカルフィットネスとその評価の現状と課題を理解できる。 7.がん患者のQOLを高めるためのセルフヘルプグループ、患者会などの活動と課題をできる。 8.各種がんのリハビリテーション・ニーズと援助法および課題について事例検討を通して探求できる。 【授業内容】 担当教員 第1回 がんリハビリテーションの基本的概念とがん患者の特徴 植田 第2回 がんサバイバーシップ(がんとの共存)の理解 植田 第3回 がんサバイバーシップに向う看護援助 植田 第4回 がん患者におけるがんや治療による影響と後遺症のアセスメントと援助法 植田 第5回 がん患者の全身性機能障害に対するリハビリテーション 植田 がん患者のQOLを高めるための援助① 教育的・心理的リハビリテーションと援助法 がん患者のQOLを高めるための援助② 第7回 フィジカルフィットネスと評価 がん患者のQOLを高めるための援助③ 第8回 セルフヘルプグループ、患者会、がんサロンによる支援と課題 第6回 植田 植田 植田 第9回 胃がんや大腸がん患者のリハビリテーション・ニーズと援助法(事例検討) 植田 第10回 肺がん患者のリハビリテーション・ニーズと援助法(事例検討) 植田 第11回 前立腺腫瘍患者のリハビリテーション・ニーズと援助法(事例検討) 植田 第12回 乳がん患者のリハビリテーション・ニーズと援助法(事例検討) 植田 第13回 婦人科がん患者のリハビリテーション・ニーズと援助法(事例検討) 植田 第14回 続発性リンパ浮腫患者のリハビリテーション・ニーズと援助法(事例検討) 植田 続発性リンパ浮腫患者のリハビリテーションプログラム 複合的理学療法の実際 【参考文献】 1) 辻哲也編集.(2011).がんのリハビリテーション 周術期から緩和ケアまで,医学書院. 2)適宜、提示する。 第15回 植田 【予習・復習】 予習として、ゼミに関連する知識を整理し、疑問点を明らかにする。また、研究論文を検索し、積極的にゼミで活 用できるように準備を行う。復習では、ゼミでの学びを文章化し、新たな学習課題を明確にする。 【評価方法】 プレゼンテーション50%、レポート30%、授業への参加度20%から総合的に評価する。 授業科目名 時間数(単位) 成人看護学演習 (教育者・研究者コース) 60(2) 担当教員名 開講年次 ○中信利恵子 植田喜久子 1年次後期 必修 【授業概要】 1.成人看護学に関する研究論文を検索し、クリティークをする過程から、研究的能力を養う。また、成人看護領域 で扱う看護現象について事例を用いて検討したり、フィールドワークを行い理解を深める。 2.看護職に必要な教育的機能を理解し、看護基礎教育課程における授業案作成および授業を行うことにより、教 育的能力を養う。 3.地域包括ケアに焦点をあて、在宅療養支援のあり方を検討し、看護職の役割と機能を探求する。 【到達目標】 1. 学生自身の関心領域における研究の背景、成果を分析し、教育・倫理・研究課題を考察できる。 2. 学部学生に対する講義を1単元とりあげ、授業案の作成、教授活動とその評価ができる。 3. 終末期がん患者の療養の場について検討し、在宅療養支援の意義と実際を理解することができる。 さらに地域包括ケアという観点から、ケアチームのあり方や看護職の役割と機能について考察できる。 【授業内容】 第1回 成人看護学領域における看護研究と看護実践と看護理論の関連(その1) 第2回 成人看護学領域における看護研究と看護実践と看護理論の関連(その2) 第3回 地域包括ケア:終末期がん患者の療養の場の選択と援助 第4回 地域包括ケア:終末期がん患者の在宅療養移行支援と課題 第5回 地域包括ケア:終末期がん患者の在宅療養支援ネットワークの現状と課題 第6回 地域包括ケア:在宅ターミナルケアを行った患者の援助と課題 第5回 研究テーマを絞り込む:自己の看護実践と研究疑問 第6回 文献検索と文献検討(1)成人看護学領域の研究論文購読 第7回 文献検索と文献検討(2)成人看護学領域の研究論文購読 第8回 文献検索と文献検討(3)成人看護学領域の研究論文購読 第9回 文献検索と文献検討(4)成人看護学領域の研究論文購読 第10回 文献検索と文献検討(5)成人看護学領域の研究論文購読 第11回 文献検索と文献検討(6)成人看護学領域の研究論文購読 第12回 質的データ収集と分析(1):インタビューガイドの作成 第13回 質的データ収集と分析(2):インタビューの実施と逐語録の作成・分析 第14回 質的データ収集と分析(3):インタビューの実施と逐語録の作成・分析 第15回 量的データ収集と分析(1):質問紙の作成 第16回 量的データ収集と分析(2):データ分析 第17回 量的データ収集と分析(3):データ分析 第18回 研究計画書の作成(1) 第19回 研究計画書の作成(2) 第20回 研究計画書の作成(3) 第21回 研究計画書の作成(4) 第22回 看護学教育課程の考え方と本学における教育課程の理解 第23回 教育評価 第24回 授業案の作成(1) 第25回 授業案の作成(2) 第26回 授業案の作成(3) 第27回 授業案の作成(4) 第28回 授業案のプレゼンテーション(1) 第29回 授業案のプレゼンテーション(2) 第30回 授業案のプレゼンテーション(3) 【参考文献】 1)適宜提示する。 担当教員 植田 中信 植田 中信 東 東 濱本 濱本 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 植田 中信 【予習・復習】 学生自身の関心領域における先行研究の成果、事例検討、フィールド・ワークなどを行い、看護現象を探求する。 また、看護系学会に積極的に参加し、最新の課題を理解する。 【評価方法】 プレゼンテーション50%、レポート30%、授業への参加度20%から総合的に評価する。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 成人看護学特論Ⅰ(がん看護理論) (CNSコース) 30(2) 植田喜久子 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 がん患者と家族に看護を実践するうえで基盤となる理論や概念を学ぶ。さらに、がん看護専門看護師とし て、がん患者や家族を全人的に捉え、専門的ながん看護の実践や研究における理論や概念の活用を探求 し、がん看護実践における課題を明らかにする。 【到達目標】 1. 国内外のがん看護および緩和ケアの歴史的経緯と動向を理解できる。 2. がん専門看護師の歴史、役割、現状と課題を理解できる。 3. がん患者や家族に看護を実践する上で基盤となる有用な理論を理解できる。 4. がん看護に有用な理論を看護実践や研究における活用を検討できる。 5. がん看護実践や研究において看護理論を活用する上での課題を検討できる。 【授業内容】 担当教員 第1回 国内外のがん看護および緩和ケアの歴史と動向の理解 植田 第2回 がん看護専門看護師の歴史、役割、現状と課題 植田 第3回 ストレス・コーピング理論、ソーシャルサポートの理解 植田 第4回 ストレス・コーピング理論、ソーシャルサポートのがん看護実践への活用 植田 第5回 危機理論の理解 植田 第6回 危機理論とがん看護実践への活用 植田 第7回 セルフケア理論の理解 植田 第8回 セルフケア理論とがん看護実践への活用 植田 第9回 喪失理論の理解 植田 第10回 喪失理論とがん看護実践への活用 植田 第11回 病みの軌跡理論の理解 植田 第12回 病みの軌跡理論のがん看護実践への活用 植田 第13回 不確かさ理論の理解 植田 第14回 不確かさ理論とがん看護実践への活用 植田 第15回 がん看護実践や研究において看護理論を活用する上での課題 植田 【参考文献】 1)野川道子.(2010).看護実践に活かす中範囲理論.メヂカルフレンド社. 2)Yarbro,C.H., Wujcik,D, & Gobel,B,H. (2011)..Cancer Nursing and Practice(7th). Boston: Jones & Bartlett Publishers. 3)小島操子,佐藤禮子監訳.(2007).がん看護コアカリキュラム(第1版).医学書院. 【予習・復習】 各自、事前に関連した文献を購読し、レポートを作成し疑問点を明確にしてゼミに参加する。学生によるプ レゼンテーションを行い、討議により理解を深める。また、終了後は、自らの考察を文章化しファイルする (ポートフォリオの作成)。 【評価方法】 プレゼンテーション50%、レポート30%、授業への参加度20%により評価を行う 授業科目名 時間数(単位) 成人看護学特論Ⅱ (がん病態生理/疾病論) CNSコース 30(2) 担当教員名 開講年次 植田喜久子 1年次前期 必修 【授業概要】 病態生理学全般の中から、がんの診療や看護に関連した専門的知識を深める。看護実践と疾病の診断・治療 のプロセスとの関連を明らかにし、キュアとケアの統合として看護を実践する能力を養う。多様ながんの病態や 治療の学習を通して病態生理学的な理解したことを看護ケアに関連づけることができる。 【到達目標】 1.遺伝子や細胞増殖のメカニズムを基盤として、がん発生の病態生理を理解できる。 2.がん発生の病態生理を基盤として、がん予防や早期発見のためのエビデンスを理解できる。 3.各種がんの診断、検査、標準的治療とその効果判定、および最先端医療を理解できる。 4.がん細胞に対する化学療法、放射線療法、造血幹細胞移殖の作用機序や有害事象について 理解できる。 5.臨床の場で多職種と協働してがん治療期にある患者や家族に対するアセスメントと看護援助に必要な知識 を理解できる。 【授業内容】 第1回 疾病の診断と治療過程と看護実践 担当教員 植田 第2回 主要ながんとその診療ガイドラインの活用 植田 第3回 発がん因子とがん発生のメカニズム、がん遺伝子とがん抑制遺伝子 藤原 第4回 がんの進展様式と身体への影響、がんの診断(病理診断など) 藤原 第5回 がんの集学的治療と効果判定 松田 第6回 食道がん、胃がんの診断と治療 松田 第7回 結腸がん、直腸がんの診断と治療 松田 第8回 肝臓がん、胆嚢がん、膵臓がんの診断と治療 前田 第9回 乳がんの診断と治療 筒井 第10回 前立腺がんの診断と治療 作間 第11回 悪性リンパ腫の診断と治療 麻奥 第12回 がんと放射線療法(高精度放射線療法を含む) 柏戸 第13回 第14回 第15回 Oncologic Emergency Care(脊髄圧迫症候群、頭蓋内圧亢進症、 心タンポナーデなど) 緩和的放射線療法 プレゼンテーション:疾病の診断・治療過程と看護実践 柏戸 本家 植田 【参考文献】 1.講義資料は、各担当講師と協議の上提示する。 2.科目責任者の推薦書 各診療ガイドラインの最新版を必読すること。 【予習・復習】 1.予習として授業内容の資料を検索し、知識を整理する。また、講義では、質問するなど積極的に 参加する。 2.第2回~14回の講義では、がんの診断治療に関わる医師がオムニバスで担当する。 3.講義の進め方は、各担当講師と協議し決定する。1コマ90分とする。 *第2~14回の詳細な授業内容は、担当講師に相談の上決定する。 4.問い合わせ先 :①教務学生課(TEL0829-20-2800)、 ②植田喜久子(がん専門看護師課程責任者TEL0829-20-2842) 【評価方法】 授業への参加度50%、課題レポート50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 成人看護学特論Ⅲ(がん看護援助論Ⅰ ) ( CNSコース) 30(2) 中信利恵子 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 がんの予防と早期発見、病名・予後告知、治療の選択、診断・治療の過程における成人期にある患者と家族 を理解し、その過程に生じる教育・倫理・研究課題と援助法について探求する。また、がん患者のもつ「その人 らしく生きる力」を支援する看護援助を創造するための課題を見出し、その解決法を探求する。 学習方法は、文献購読、学生によるプレゼンテーション、討議とし、専門的な看護援助を探究することである。 【到達目標】 1.現在行われている病気の予防と早期発見のための個人・集団への援助を理解し、今後の課題を見出せる。 2.患者とその家族が抱える状況について理解を深めるとともに、今後の課題と援助について探求できる。 3.患者が持つ力を引き出し、その人らしく生きることを支援するための看護援助の現状を理解し、今後の課題と援助 を探求できる。 4.患者が病いの意味を見出すこととは何かを理解し、患者が病いの意味を見出すための援助を探求できる。 5.患者の希望を支えることの意味を理解し、患者の希望を支えるために必要な援助を探求できる。 6.患者の家族・遺族への援助の必要性を理解し、援助を探求するともに、家族・遺族への援助における教育・倫理・ 研究課題を見出せる。 7.自己の看護体験を振り返り、文献を用いて体験を意味づけ、他者との意見交換によって考察を深めることができ る 【授業内容】 担当教員 第1回 がんの予防と早期発見のための個人および集団への援助 中信 第2回 受診・診断過程におけるがん患者と家族の理解 中信 第3回 病名告知や予後告知を受けるがん患者と家族の理解と援助 中信 第4回 治療を選択・決定するがん患者と家族の理解と援助 中信 第5回 外来あるいは入院治療を行うがん患者と家族の理解と援助 中信 第6回 その人らしく生きることへの援助:QOL 中信 第7回 その人らしく生きることへの援助:情報探求・交渉スキル 中信 第8回 その人らしく生きることへの援助:がんサポートグループ 中信 第9回 その人らしく生きることへの援助:代替/相補療法 中信 第10回 がん患者が病いの意味をみいだすこととその援助 がん患者の力を引き出すための援助:エンパワーメント 中信 第11回 がん患者の希望を支えることとその援助 中信 第12回 がん患者の家族を理解するための概念や理論の理解と活用 鈴木 第13回 がん患者の家族の理解と援助 鈴木 第14回 遺族(家族)の理解と援助/倫理的課題 鈴木 第15回 がん患者の家族看護に関する実践・研究の動向と課題 鈴木 【参考文献】 1)Yarbro,C.H., Wujcik,D, & Gobel,B,H (2011). Cancer Nursing and Practice(7th). Boston: Jones & Bartlett Publishers. 2)適宜、提示する。 【予習・復習】 1)学生は各回の内容に沿った文献(研究論文を含む)を基に、自己の看護実践事例を活用し、課題レポートを作成し ゼミに臨む。 2)ゼミでは講義および課題レポートの内容に基づいたディスカッションを行う。 3)学生は、授業後に討議の内容を振り返り、自己の課題を明確にする。 【評価方法】 毎回のプレゼンテーションおよび課題レポート50%、最終レポート30%、授業への参加度20%により評価を行う。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 30(2) 中信利恵子 成人看護学特論Ⅳ ( がん看護援助論 Ⅱ ) 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 がんの進展に伴う治療(手術療法、化学療法、放射線療法)の原理と最新の知識を学び、病気と治療に伴 い生じる問題をアセスメントし、患者の状態に応じた専門的な看護実践を行うための援助法と教育・倫理・ 研究課題を探究する。 【到達目標】 1.疾病と治療を提示し、エビデンスを集めて、最新の知見について理解できる。 2.がん看護領域における諸現象を理論と対照しつつ考察できる。 3.チーム医療のなかで専門性を発揮し、看護実践における教育・倫理・研究課題を明らかにすることがで きる。 【授業内容】 担当教員 第1回 がんの進展および治療に伴う諸問題 中信 第2回 手術療法を行う患者のアセスメントと援助法(生活障害) 中信 第3回 手術療法を行う患者のアセスメントと援助法(喪失と身体像の変化) 中信 第4回 放射線療法の種類とその作用と副作用 中信 第5回 放射線療法を行う患者のアセスメントと援助法 中信 第6回 外来放射線療法を行う患者のアセスメントと援助法 中信 第7回 外来放射線療法における専門職のサポートと課題 中信 第8回 抗がん薬や分子標的治療薬の安全な取り扱いとマネージメント 中信 第9回 化学療法を行う患者の有害事象(骨髄抑制)のアセスメントと援助法 中信 第10回 化学療法を行う患者の有害事象(消化器症状)のアセスメントと援助法 中信 第11回 化学療法を行う患者の有害事象(感染症)のアセスメントと援助法 中信 第12回 外来化学療法を行う患者のアセスメントとセルフケア支援 中信 第13回 外来化学療法センターと医療チームのサポート 中信 第14回 がん患者の治療環境(地域支援センター)と専門職のサポート 中信 第15回 治療過程にあるがん患者のセルフケア支援の実際(事例検討) 中信 【参考文献】 1)Yarbro,C.H., Wujcik,D, & Gobel,B,H (2011). Cancer Nursing and Practice(7th). Boston: Jones & Bartlett Publishers. 2)適宜提示する 【予習・復習 】 1)予習として各回テーマの概要をまとめ知識を整理したレポートを作成する。 2)講義では知識を深め、各回テーマに関連した研究論文や事例を用いて高度な看護実践についてディス カッションを行う。 3)学生は、授業後に討議の内容を振り返り、自己の課題を明確にする。 【評価方法】 プレゼンテーション及び課題レポート50%、最終レポート30%、授業への参加度20%により評価を行う。 授業科目名 成人看護学特論Ⅴ 時間数(単位) 担当教員名 (がんリハビリテーション看護論) 30(2) 植田喜久子 (CNSコース) 開講年次 1年次後期 選択 【授業概要】 がん治療によっもたらされた身体の器質的・機能的変化を理解し、身体・心理・社会的に働きかけ、 がん患者のQOLを自ら高めるための援助法と教育・倫理・研究課題を探求する。 【到達目標】 1.リハビリテーション、リハビリテーション看護、国際生活機能分類の定義や障がいについての考え方を理解で きる。 2.がんサバイバーシップの概念やがんサバイバーシップに向う看護援助のあり方と課題を理解できる。 3.がん患者におけるがんや治療による影響と後遺症についてアセスメントし援助法を理解できる。 4.がん患者の全身性機能障がいに対するリハビリテーションの現状と課題を理解できる。 5.がん患者のQOLを高めるための教育的・心理的リハビリテーションの現状と課題を理解できる。 6.がん患者のQOLを高めるためのフィジカルフィットネスとその評価の現状と課題を理解できる。 7.がん患者のQOLを高めるためのセルフヘルプグループ、患者会などの活動と課題をできる。 8.各種がんのリハビリテーション・ニーズと援助法および課題について事例検討を通して探求できる。 【授業内容】 担当教員 第1回 がんリハビリテーションの基本的概念とがん患者の特徴 植田 第2回 がんサバイバーシップ(がんとの共存)の理解 植田 第3回 がんサバイバーシップに向う看護援助 植田 第4回 がん患者におけるがんや治療による影響と後遺症のアセスメントと援助法 植田 第5回 がん患者の全身性機能障害に対するリハビリテーション 植田 がん患者のQOLを高めるための援助① 教育的・心理的リハビリテーションと援助法 がん患者のQOLを高めるための援助② 第7回 フィジカルフィットネスと評価 がん患者のQOLを高めるための援助③ 第8回 セルフヘルプグループ、患者会、がんサロンによる支援と課題 第6回 植田 植田 植田 第9回 胃がんや大腸がん患者のリハビリテーション・ニーズと援助法(事例検討) 植田 第10回 肺がん患者のリハビリテーション・ニーズと援助法(事例検討) 植田 第11回 前立腺腫瘍患者のリハビリテーション・ニーズと援助法(事例検討) 植田 第12回 乳がん患者のリハビリテーション・ニーズと援助法(事例検討) 植田 第13回 婦人科がん患者のリハビリテーション・ニーズと援助法(事例検討) 植田 第14回 続発性リンパ浮腫患者のリハビリテーション・ニーズと援助法(事例検討) 植田 続発性リンパ浮腫患者のリハビリテーションプログラム 複合的理学療法の実際 【参考文献】 1) 辻哲也編集.(2011).がんのリハビリテーション 周術期から緩和ケアまで.医学書院. 2)適宜、提示する。 第15回 植田 【予習・復習】 予習として、ゼミに関連する知識を整理し、疑問点を明らかにする。また、研究論文を検索し、積極的にゼミで活 用できるように準備を行う。復習では、ゼミでの学びを文章化し、新たな学習課題を明確にする。 【評価方法】 プレゼンテーション50%、レポート30%、授業への参加度20%から総合的に評価する。 授業科目名 成人看護学演習 (緩和ケア論) 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 60(2) ○植田喜久子 中信利恵子 1年次後期 必修 【授業概要】 がんがもたらす苦痛や苦悩を緩和するために、薬物療法や代替・相補療法を用いて創意工夫を行うとともに心理 的、社会的、スピリチュアルな援助を行うことのできる高度な看護実践能力を養う。 また、がん患者と家族に対する医療チームによる援助法と緩和ケアにおける教育・倫理・研究課題を探求する。 【到達目標】 1. 緩和ケア、ターミナルケア、ホスピスケアの定義を理解できる。 2. 現代の医療問題とホスピス運動台頭の背景について理解できる。 3. ホスピスの歴史を通して、末期患者に必要なケアのあり方を理解できる 。 4. がん患者に生じる症状の定義、メカニズム、日常生活への影響、マネージメントついて理解する。 さらに、事例検討を通して、症状のマネージメントを行うことができる。 5. 緩和ケアの提供にあたり、医療者に求められる態度、がん専門看護師に求められる役割について考察する。 6. 死にまつわる文化的側面と日本人の死生観を理解できる。 7. 終末期がん患者の療養の場について理解し、在宅療養支援の意義と実際を理解できる。 8. 緩和ケアや死をめぐる倫理的課題を理解し、看護の役割を考察する。 9. 緩和ケアにおけるチーム医療の重要性と実際を理解し、教育・倫理・研究課題を考察する。 【授業内容】 担当教員 植田 第1回 緩和医療、緩和ケア、終末期ケア、ホスピスケアの歴史と課題 中信 第2回 緩和ケアを必要とする患者や家族の理解:身体的、心理的側面 中信 第3回 緩和ケアを必要とする患者や家族の理解:社会的、霊的側面 中信 第4回 終末期がん患者のケアを行う看護職の体験と課題 症状マネージメントモデルの理解 中信 第5回 症状マネージメントモデルの臨床応用 中信 第6回 がん患者の疼痛の理解 中信 第7回 疼痛がある患者のマネージメントと課題 中信 第8回 植田 第9回 緩和ケアにおける症 がん患者の全身倦怠感の理解 植田 第10回 状マネージメントの理 全身倦怠感がある患者のマネージメントと課題 解と活用 がん患者の呼吸器症状の理解 植田 第11回 (事例検討) 呼吸器症状がある患者のマネージメントと課題 植田 第12回 がん患者の消化器症状の理解 中信 第13回 中信 第14回 消化器症状がある患者のマネージメントと課題 中信 第15回 がん患者のスピリチュアルペインの理解 中信 第16回 がん患者のスピリチュアルケアとその課題 緩和ケアにおけるコミュニケーションについて 植田 第17回 がん患者に悪いニュースを伝える 植田 第18回 がん患者との コミュニケ-ション技法 がん患者の意思決定を支える 中信 第19回 がん患者の持つ力(希望)を支える 中信 第20回 日本における死の儀式をめぐる現状と課題 植田 第21回 看取りのケア(エンゼルメイクを含む) 植田 第22回 死を看取る 日本人の死生観と“A Good Death” 植田 第23回 終末期がん患者の療養の場の選択と援助 東 第24回 終末期がん患者の在宅療養移行支援と課題 東 第25回 終末期がん患者の療 終末期がん患者の在宅療養支援ネットワークの現状と課題 濵本 第26回 養の場を選択する 在宅ターミナルケアを行った患者の援助とその課題 濵本 第27回 ホスピス病棟で療養するがん患者の援助と課題 植田 第28回 植田 第29回 緩和ケアにおける倫理的課題(鎮静、ギアチェンジ) 植田 第30回 緩和ケアにおける研究の動向と課題および看護実践への活用 【参考文献】 1)Kuebker,K.K.Davis,M.P.,&Moore C.(2005).Palliative Care:An Interdisciplinary approach.St Louis,MO,Elsevier Mosby. 【予習・復習】 緩和ケアについて、先行研究の成果、事例検討、フィールド・ワークを通して学習を深めます。また、緩和ケアの現 状と課題について自己の考えを明確にしていく。 【評価方法】 プレゼンテーション50%、レポート30%、授業への参加度20%から総合的に評価する。 授業科目名 成人看護学実習 (がんCNS実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ ) 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 270(6) ○植田喜久子 中信利恵子 2年次 必修 【授業概要】 多様な健康問題を持つがん患者とその家族への看護実践を通して、臨床におけるがん看護専門看護師とし ての援助法を探求する。がん看護専門師課程担当の教員やがん看護専門看護師のスーパービジョンを受け ながら、がん看護専門看護師に必要な看護実践力、教育、相談、看護チームや他職種との連携・調整能力、 倫理的判断力の獲得をめざして、演習や実習を行う。また、その中で、質の高い看護ケアを提供するための 役割や機能を創造するための能力を養うとともに、がん看護の課題を明らかにし、研究的に解決できる能力 を養う。 【到達目標】 1.到達目標については、成人看護学実習要項(別紙)を参照し、自らの到達目標を文章化できる。 2.学生は、自らの到達目標を各実習前に明確にし、実習を行うことができる。 【授業内容】 【がん看護CNS実習Ⅰ:2単位(90時間)】 臨床におけるがん看護の場面を理論やモデルを用いて説明し、健康問題を特定し、援助法を探求できる。 【がん看護CNS実習Ⅱ:2単位(90時間)】 がん専門看護師としての看護実践を体験し、がん看護専門看護師としての役割や機能(実践、教育、相談、 調整、研究、倫理的調整)を探求できる。 1) がん患者と家族を取り上げ、理論や概念、モデルを用いて説明できる。そのがん患者や家族が抱える 課題に対する援助法を探求できる。 2) がん看護専門看護師として看護実践力を養うために、がん専門看護師の指導に基づき、専門性の高 い看護実践を行うことができる。 3) 4) 5) 6) がん看護専門看護師の指導に基づき、看護職や他職種への教育・相談のあり方について理解できる。 がん看護専門看護師としてのリーダーシップ、地域・組織・チームにおける活動について理解できる。 個人、家族、集団の権利を保護し、倫理的な問題に関する対処法を理解できる。 がん看護専門看護師として、発展的・創造的に役割を担うためのセルフ・マネージメント、記録・報告 書の作成について理解できる。 【がんCNS実習Ⅲ:2単位(90時間)】 実習施設やがん患者や家族の状況に対応して、がん看護専門看護師としての役割を実践できる。 1) 専門性の高いがん看護を提供するために、対象や家族のアセスメントを行うことができる。 2) がん看護専門看護師の役割を考慮した具体的な援助法を立案できる。 3) がん看護専門看護師の役割に基づいた看護実践を行い、評価できる。 【実習方法】 1 がん看護専門看護師課程の担当教員は、個人またはグループで指導を行う。学内・学外での個別指 導、カンファレンス、 討議を通して能力を開発する。また、実習期間中に、がん看護専門看護師や看 護師長を含めたケースカンファレンスにより、スーパーバイズを行う。 2 学生は、成人看護学(がん看護CNS実習)実習要項を参考にし、自らの行動計画を立案 し実習を行 3う 学生は、実習病院を担当教員と相談し決定する。 【参考文献】 適宜、提示する。 【予習・復習】 成人看護学実習は、看護職としての看護実践を基盤として、さらに高度看護実践のあり方を修得することを めざす。本実習は、自己の「看護職としての看護実践」を整理し、幅広く学習をする機会とし、看護を創造して いく実習であることを理解して取り組むことが重要である。事前学習については、各学生が自分自身の強み と課題を明確にすることからスタートするので、課題については可能な限り早期に行う。 【評価方法】 1)成人看護学実習の詳細は、別紙の成人看護学(がん看護CNS実習)実習要項を参照する。 2)学生の実習期間は、達成状況により延長あるいは再実習を行う場合もある。なお、再実習の場合、実習 施設と協議の上、実施時期を検討する。場合によっては同一年度内に実習ができない場合もある。 3)実習(70%)、カンファレンスなどのプレゼンテーションおよび実習記録(30%)により総合的に評価する。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 課題研究(CNSコース) 60(2) ○植田喜久子 中信利恵子 1年次後期~2年次 必修 【授業概要】 がん患者と家族のがん看護をめぐる特定の研究課題をみつけ、自らの看護実践を系統的・科学的な方法 を用いて、研究論文を作成する。この過程を通して、がん看護専門看護師としての専門的知識や技術を深 めるための研究能力を養う。 【到達目標】 1.研究課題を明確化することができる。 2.研究課題に対し文献検討を行い、適切な研究方法の選択・倫理的配慮を具体的に検討し、研究計画 書を作成することができる。 3.研究計画書に基づき、データ収集・分析を行い、論理性。一貫性のある研究論文を作成できる。 4.がん看護専門看護師としての研究的に取り組むための基礎知識や「リサーチャー・マインド」を身につ けることができる。 【授業内容】 1.1年後期~2年前期 1)研究計画書の作成 2)研究計画書および倫理 2.2年後期 1)データ収集および分析 2)研究論文の作成 3)プレゼンテーション 担当教員 植田 中信 【参考文献等】 1) Nancy Burns.,Suzan K.Grove.(2013)中木高夫,小田正枝,逸見功監訳.(2015).看護研究入門ー実施・ 評価・活用ー.エルゼビア・ジャパン. 2)ホロウェイ,ウィーラー.(2006).ナースのための質的研究入門(第2版)、野口美和子監訳、医学書 院. 3)アメリカ心理学会著,前田樹海ら訳.(2011).APA論文作成マニュアル.医学書院. 4)その他適宜資料配付 【予習・復習】 1.課題研究の進めかたについては、初回時にオリエンテーションを行う。 2.看護研究の基礎知識は文献を購読する、1年次に研究に関連する授業科目を受講する、学内外の研 究発表会や学会に積極的に参加するなど、主体的に学習活動を行う。 【評価方法】 研究計画書の作成から研究論文までの過程を評価する。また、研究論文について修士論文審査基準(課 題研究)に従って評価する。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 老年看護学特論Ⅰ 30 ( 2 ) 百田武司 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 老年期にある人と家族の特性を理解するための理論、及びこれらの人々をとりまく保健・医療・福祉システ ムの動向を理解し、エビデンスに基づく高齢者ケアのための基礎的理論について探求する。講義、文献精 読、学生によるプレゼンテーション、討議により学習する。 【到達目標】 1.老年期にある人と家族の特性についての理論を述べる。 2.老年期にある人々をとりまく保健・医療・福祉システムの動向を述べる。 3.エビデンスに基づく高齢者ケアのための基礎的理論について探求する。 【授業内容】 担当教員 第1回 高齢者の理解(1) 生物学的変化 百田 第2回 高齢者の理解(2) 心理学・発達学的変化 百田 第3回 高齢社会への対応(1) 高齢者保健医療福祉制度の変遷と課題 百田 第4回 高齢社会への対応(2) 公的介護保険制度とケアマネジメント、高齢者の医療制度とその課題 百田 第5回 老年看護学に活用できる理論・アプローチ(1) ウェルネスアプローチ 百田 第6回 老年看護学に活用できる理論・アプローチ(2) コンフォート 百田 第7回 老年看護学に活用できる理論・アプローチ(3) サクセスフルエイジング 百田 第8回 老年看護学に活用できる理論・アプローチ(4) ライフストーリー 百田 第9回 老年看護学に活用できる理論・アプローチ(5) スピリチュアリティー 百田 第10回 老年看護学に活用できる理論・アプローチ(6) エンパワーメント 百田 第11回 老年看護学に活用できる理論・アプローチ(7) ローカス オブ コントロール 百田 第12回 老年看護学に活用できる理論・アプローチ(8) 家族理論 百田 第13回 高齢者ケアとPerson Centerd Care 百田 第14回 老年看護学の課題(1)老年看護領域における臨床研究の動向、国際的視野からみた老年看護学 百田 第15回 老年看護学の課題(2)アドバンス・ディレクティブ(事前意思) 百田 【参考文献】 適宜提示する 【予習・復習】 各回の授業内容に合わせて自己の研究課題に関連させたプレゼンテーションができるよう、資料などを準 備して臨む。 【評価方法】 プレゼンテーションや資料、授業の参加・貢献度:60%,レポート:40% 授業科目名 時間数(単位) 老年看護学特論Ⅱ 30 ( 2 ) 担当教員名 百田武司 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 高齢者に特徴的な症状と疾患、高齢者と家族へ看護を提供するための実践理論、医療・看護の質管理、 倫理的課題について理解し、高齢者看護の実践と研究の統合について探求する。講義、文献精読、学生 によるプレゼンテーション、討議により学習する。 【到達目標】 1.高齢者に特徴的な症状と疾患について述べる。 2.高齢者と家族へ看護を提供するための実践理論、医療・看護の質管理、倫理的課題について述べる。 3.高齢者看護の実践と研究の統合について探求する。 4.要介護者を作らないケアのあり方を探求する。 【授業内容】 担当教員 第1回 ICF生活機能評価モデルによる老年症候群の理解 百田 第2回 認知症と高齢者ケア(1) 認知症の診断・治療と看護、ケアの倫理的問題 百田 第3回 認知症と高齢者ケア(2) BPSDのケアとそのエビデンス 百田 第4回 認知症と高齢者ケア(3) 非薬物療法とそのエビデンス 百田・山本 第5回 老年症候群に対するケアとそのエビデンス(1) 起立・歩行障害、感覚機能障害 百田 第6回 老年症候群に対するケアとそのエビデンス(2) 摂食・嚥下障害、脱水、低栄養 百田 第7回 老年症候群に対するケアとそのエビデンス(3) 皮膚掻痒感、痛み、褥瘡 百田 第8回 老年症候群に対するケアとそのエビデンス(4) 尿失禁、便秘・下痢 百田 第9回 老年症候群に対するケアとそのエビデンス(5) 不眠、うつ、せん妄 百田 第10回 高齢者に特徴的な疾患に対するケアとそのエビデンス(1) 脳卒中 百田 高齢者に特徴的な疾患に対するケアとそのエビデンス(2) 虚血性心疾患、が ん、大腿骨頸部骨折 高齢者に特徴的な疾患に対するケアとそのエビデンス(3) 慢性閉塞性肺疾患、 第12回 慢性腎不全 高齢者に特徴的な疾患に対するケアとそのエビデンス(4) パーキンソン病、肺 第13回 炎 第11回 百田 百田 百田 第14回 転倒予防とリスク管理 百田 第15回 高齢者と薬物動態 百田 【参考文献】 適宜提示する 【予習・復習】 各回の授業内容に合わせて自己の研究課題に関連させたプレゼンテーションができるよう、資料などを準 備して臨む。 【評価方法】 プレゼンテーションや資料、授業の参加・貢献度:60%,レポート:40% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 老年看護学特論Ⅲ 30(2) 百田武司 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 老年期にある人と家族に対するエビデンスに基づく看護のあり方を探求する。さらに、老年看護学に関する 先行研究をレビューし、内容、研究デザイン、研究方法、研究結果等からクリティーク方法の理解を目指 す。講義、文献精読、学生によるプレゼンテーション、討議により学習する。 理論的・倫理的基盤に基づき、患者と家族のQOLの向上や、問題解決を検討することを目指す。 【到達目標】 1.必要な文献を検索・収集し、critical reviewする。 2.文献の研究疑問に対して、概念枠組みを批判的に吟味する。 3.データの分析、解釈が適切かどうか、批判的に吟味する。 4.得られた結果が臨床に適切に応用することができるかどうか吟味する。 【授業内容】 担当教員 第1回 診療ガイドラインとその活用方法 百田 第2回 アウトカムマネジメントとディジーズマネジメント 百田 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 文献レビューとクリティーク(1) ~ (13) 下記の看護という視点でテーマを取り上げる。 1.認知症の薬物療法と非薬物療法 2.摂食・嚥下障害 3.褥瘡 4.失禁 5.うつ 6.せん妄 7.転倒 8.不眠 9.感覚機能障害 10.高齢者の社会参加 11.介護者・家族 12.患者・家族教育 13.高齢者の放射線療法、化学療法 百田 百田 百田 百田 百田 百田 百田 第10回 百田 第11回 百田 第12回 百田 第13回 百田 第14回 百田 第15回 百田 【参考文献】 木原雅子、木原正博(2014).医学的研究のデザイン -研究の質を高める疫学的アプローチ-(第4版). 東 京,メディカルサイエンスインターナショナル. Wojner,Anne W./井部俊子(監修)早野真佐子(訳)(2003).アウトカム・マネジメント―科学的ヘルスケア 改善システムの臨床実践への応用(第1版).東京,日本看護協会出版会. Strickland,Ora Lea/中岡ひさ子(監修)早野真佐子(訳)(2006).看護アウトカムの測定―患者満足とケア の質指標(初版).東京,エルゼビア・ジャパン. 森山美知子(2007).新しい慢性疾患ケアモデル-ディジーズマネジメントとナーシングケースマネジメント (第1版).東京,中央法規. その他、適宜提示する。 【予習・復習】 各回の授業内容に合わせて自己の研究課題に関連させたプレゼンテーションができるよう、資料などを準 備して臨む。 【評価方法】 プレゼンテーションや資料、授業の参加・貢献度:60%,レポート:40% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 老年看護学特論Ⅳ 30 ( 2 ) 百田 武司 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 老年期にある人と家族の健康問題のアセスメント能力、チームアプローチによる実践能力を向上させるた めの理論と方法を理解し、老年看護における実践のあり方を探求する。講義、文献精読、学生によるプレ ゼンテーション、討議により学習する。 【到達目標】 1.老年期にある人と家族の健康問題のアセスメント能力、チームアプローチによる実践能力を向上させる ための理論と方法について述べる。 2.老年看護における実践のあり方を探求する。 3.複数の病気や症状を抱えている高齢者に、看護として貢献すべき方法を探求する。 【授業内容】 担当教員 第1回 高齢者に対するアセスメントの意義と留意点 百田 第2回 国際生活機能分類(lCF)の活用と問題点 百田 第3回 高齢者の健康評価の理論と方法(1) ADL、IADL 百田・山本 第4回 高齢者の健康評価の理論と方法(2) 意識障害、運動麻痺、筋緊張 百田 第5回 高齢者の健康評価の理論と方法(3) 反射、運動失調、感覚障害 百田 第6回 高齢者の健康評価の理論と方法(4) 認知機能 百田 第7回 高齢者の健康評価の理論と方法(5) 高次脳機能障害 百田 第8回 高齢者の健康評価の理論と方法(6) 心理測定尺度 百田 第9回 高齢者の健康評価の理論と方法(7) 言語障害 百田 第10回 高齢者の健康評価の理論と方法(8) 脳卒中重症度評価スケール 百田 第11回 高齢者の健康評価の理論と方法(9) 高齢者総合機能評価(CGA)の理論と方 法 百田・山本 第12回 高齢者の健康評価の理論と方法(10) QOL尺度 百田 第13回 高齢者の健康評価の理論と方法(11) 自己効力感尺度 百田 第14回 高齢者の健康評価の理論と方法(12) ストレス・コーピング尺度 百田 第15回 高齢者の健康評価の理論と方法(13) ソーシャルサポート尺度 百田 【参考文献】 松本千明(2002).医療・保健スタッフのための健康行動理論の基礎(第Ⅰ版).東京,医歯薬出版. その他、適宜提示する。 【予習・復習】 各回の授業内容に合わせて自己の研究課題に関連させたプレゼンテーションができるよう、資料などを準 備して臨む。 【評価方法】 プレゼンテーションや資料、授業の参加・貢献度:60%,レポート:40% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 老年看護学演習 60 ( 2 ) 百田 武司 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 看護基礎教育課程における授業案作成および授業を実施・評価し教育的能力を習得する。また、老年看 護学に関する研究論文等を効果的に検索し、クリティークし、研究の方法について学び、自身の研究テー マについて理解を深める。最終的には、修士論文の研究計画書を作成する。 【到達目標】 1.学部学生対象の授業案を作成し、実践する。 2.老年看護学に関する研究論文等を効果的に検索し、クリティークし、研究の方法について学び、自身の 研究テーマについて探求する。 3.修士論文の研究計画書を作成する。 【授業内容】 担当教員 第1回 授業案作成方法(1) 百田・山本 第2回 授業案作成方法(2) 百田・山本 第3回 授業案作成方法(3) 百田・山本 第4回 授業案作成方法(4) 百田・山本 第5回 百田・山本 授業案作成方法(5) 第6回 作成した授業案の発表(1) 百田・山本 第7回 作成した授業案の発表(2) 百田・山本 第8回 研究テーマの探索(1)新たな、またはより改良されたケアの開発を検討 百田 第9回 研究テーマの探索(2)現在の保健・医療・看護ケア・システムの問題点を検討 百田 第10回 研究テーマの探索(3)患者や家族のQOLの向上に関する検討 百田 第11回 研究デザインの検討 選択したテーマ/問題点を明らかにし、解決するために最も適した方法論を選択 百田 第12回 研究の実現性の検討・フィールドの開拓(1)フィールドの開拓の仕方、留意点等の検討 百田 第13回 百田 研究の実現性の検討・フィールドの開拓(2)選択したテーマ、選択した方法論の実現可能性、障害となるもの等の検討 第14回 倫理的配慮(1)倫理申請書の作成① 百田 第15回 百田 倫理的配慮(2)倫理申請書の作成② 第16回 倫理的配慮(3)研究依頼文の作成 百田 第17回 調査研究(1)調査票の作成 百田 第18回 調査研究(2)プレテストの実施と評価 百田 第19回 調査研究(3)データの集計と分析 百田 第20回 百田 調査研究(4)データの読み取り方・解釈 第21回 質的研究(1)インタビューガイドの作成 百田 第22回 質的研究(2)面接法の実施 百田 第23回 質的研究(3)質的データの分析 百田 第24回 質的研究(4)データの読み取り方・解釈 百田 第25回 研究計画書の作成(1) 百田 第26回 研究計画書の作成(2) 百田 第27回 研究計画書の作成(3) 百田 第28回 研究計画書の作成(4) 百田 第29回 研究計画書の作成(5) 百田 第30回 百田 看護への貢献 成果物をどのように保健・医療・看護の現場に活用するか検討 【テキスト・参考文献等】 木原雅子、木原正博(2014).医学的研究のデザイン -研究の質を高める疫学的アプローチ-(第4版).東 京,メディカルサイエンスインターナショナル. ホロウェイ・ウィラー(2002)/野口美和子(2006).ナースのための質的研究入門-研究方法から論文作成 まで(第2版).東京,医学書院. その他、適宜提示する。 【予習・復習】 各回の授業内容に合わせて自己の研究課題に関連させたプレゼンテーションができるよう、資料などを準 備して臨むこと。 【評価方法】 プレゼンテーションや資料、授業の参加・貢献度:60%,レポート:40% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 精神保健看護学特論Ⅰ (歴史・法制度) 30(2) 岩瀬信夫 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 講義・演習を通して、精神病者・障碍者の人権とその処遇、及び精神保健医療福祉に関する法の制定や制度について、欧米と日本を比較し ながら、歴史的・社会的・政治的観点から探究し、現在、直面している課題・問題の解決に向け看護師が貢献できる役割・機能について探究 する。 【到達目標】 1.人々がいかにして人権侵害に陥るのか、社会のメカニズムより理解することができる。また、それを精神障碍者に応用することができる。 2.精神障碍者のおかれている現状を通して、精神障碍者の人権侵害と自立の阻害について社会全体の広い視野から理解し、看護に活か すことができる。 3.欧米と日本の精神保健医療福祉の歴史を比較検討をすることで、日本のおかれている現状と問題点を明確にし、今後の課題について検 討することができる。 4.司法精神医療について理解を深め、看護の役割について検討することができる。 【授業内容】 予習文献 担当教員 第1回 人権を侵害する社会のメカニズムについて(1) 文献① 岩瀬 第2回 人権を侵害する社会のメカニズムについて(2) 文献① 岩瀬 第3回 人権を侵害する社会のメカニズムについて(3) 文献① 岩瀬 第4回 患者の権利とは何か? 文献②1章、4章 岩瀬 第5回 精神保健医療福祉の法と人権 文献③1~44 岩瀬 第6回 精神保健医療福祉に関する法の制定・制度と歴史的・社会的・政治的背景(1) 戦前までの欧米の精 神保健医療福祉につ いて 岩瀬 第7回 精神保健医療福祉に関する法の制定・制度と歴史的・社会的・政治的背景(2) 戦後の欧米の精神保 健医療福祉について 岩瀬 第8回 精神保健医療福祉に関する法の制定・制度と歴史的・社会的・政治的背景(3) 日本の精神科医療の 歴史(精神保健福祉 法前まで) 岩瀬 第9回 精神保健医療福祉に関する法の制定・制度と歴史的・社会的・政治的背景(4) 日本の精神科医療の 歴史(精神保健福祉 法以後の法律) 岩瀬 第10回 精神保健医療福祉に関する法の制定・制度と歴史的・社会的・政治的背景(5) イタリアの精神医療と 日本の精神医療の比 較、文献⑧を中心に 岩瀬 第11回 精神保健福祉法(1) 文献④1~5章 岩瀬 第12回 精神保健福祉法(2) 文献④6~9章 岩瀬 第13回 司法精神医療の歴史的経緯と現状及び課題(1) 文献⑤、⑥、⑦より司 法精神医療の歴史に ついてまとめる 岩瀬 第14回 司法精神医療の歴史的経緯と現状及び課題(2) 文献⑤、⑥、⑦より司 法精神医療の現状と 課題についてまとめる 岩瀬 第15回 現在、直面している問題解決に向けた看護師の役割・機能について 今までの資料全てを 読み概要をまとめる 岩瀬 【必読文献等】 ①E.ツェラー.(2004/2007).中村智子(訳).アントン ー命の重さー(第1刷).主婦の友社. ②特定非営利活動法人患者の権利オンブズマン(編).(2009).Q&A医療・福祉と患者の権利(第2版).明石書店. ③大谷實.(1995).精神科医療の法と人権(初版).弘文堂. ④大谷實.(2010).新版 精神保健福祉法講義(初版).誠文堂. ⑤武井満.(2012).司法精神医学の現在 医療と司法のはざまから(初版).日本評論社. ⑥藤野邦夫,藤野ヤヨイ.(2006).裁判事例に学ぶ 精神科看護の倫理と責任(第1版).精神看護出版. ⑦坂田三允(編).(2006).精神看護エクスペール17 精神看護と法・倫理(第1版)中山書店. ⑧大熊一夫.(2009).精神病院を捨てたイタリア捨てない日本(第4刷).岩波書店. ①授業への参加・貢献度 50%、 ②課題レポート 50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 精神保健看護学特論Ⅱ 30(2) 笹本 美佐 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 精神発達に関する諸理論を基盤として、主要な精神疾患の病理や治療、ならびに発症に至る心理社会的要因について理解を深めることで、対 象を全人的に捉え理解する能力と包括的なアセスメント行うための視点を培う。また、近年発展を見せている予防精神医学に関しての知見を学 び、予防的介入における看護の役割について理解を深める。 【到達目標】 1.認知発達論,自我の発達論など精神発達に関する諸理論における、ライフサイクルで見られる現象と課題について説明することができる。 2.主要な精神疾患のメカニズムと症状および治療を理解し、心理社会的要因を包括したアセスメントの視点について説明することができる。 3.精神疾患の発症に至るまでの心理社会的要因について予防精神医学の見地から説明することができる。 4.精神疾患患者を全人的に捉えアセスメントを行うことができる。 【授業内容】 予習 担当教員 第1回 ライフサイクルを通しての精神発達(1) 文献①P1~66 笹本 第2回 ライフサイクルを通しての精神発達(2) 文献①P67~142 笹本 第3回 ライフサイクルを通しての精神発達(3) 文献①P143~207 笹本 第4回 発達理論:ピアジェ, J., ピアジェの発達論 笹本 第5回 発達理論:マーラー,M マーラーの分離個体化理論 笹本 第6回 発達理論:J., エリクソン, E., フロイト, S., 文献③75~91、329~354 笹本 第7回 精神疾患の理解と診断アセスメント 文献②47~89 笹本 第9回 主要な精神疾患の診断と治療(気分障害) 文献②147~169、253~ 269、 ③271~303 文献②235~252、 ③304~328、320~354 第10回 主要な精神疾患の診断と治療(不安障害) 文献②187~234、③115~ 135 笹本 第11回 主要な精神疾患の診断と治療(パーソナリティ障害) 文献②163~188 ③92~114、163~188 笹本 第12回 主要な精神疾患の診断と治療(摂食障害) 文献②163~169、③49~74 笹本 第13回 主要な精神疾患の診断と治療(アルコール依存症・物質関連障害) 文献②282~289 笹本 第14回 予防精神医療の世界の動きと日本の現状(1) 文献⑤1~87 水野雅文 第15回 予防精神医療の世界の動きと日本の現状(2) 文献⑤88~185 水野雅文 第8回 主要な精神疾患の診断と治療(統合失調症および他の精神病性障害) 笹本 笹本 【必読文献等】 ①神谷美恵子.(2005).こころの旅.みすず書房. ②西園昌久.(2003).精神医学の現在.中山書店. ③北田穰之介,馬場謙一,下坂幸三(編).(1990).増補 精神発達と精神病理(増補版).金剛出版. ④B.J.Sadock & V.A.Sadock(2005/2007).融道男,岩脇淳(訳).カプラン臨床精神医学ハンドブック DSM‐IV‐TR診断基準による診療への手引 き(第3版).メディカル・サイエンス・インターナショナル. ⑤水野雅文(編).(2009).専門医のための精神科臨床リュミエール5 統合失調症の早期診断と早期介入.中山書店 【評価方法】 授業への参加・貢献度50% 最終レポート50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 精神保健看護学特論Ⅲ 30(2) 岩瀬信夫 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 精神疾患に対する様々な治療法について検討する。薬物療法、対人関係論、家族病理論(家族療法)、グループダイナミクス論、SSTな どについて理解を深めたうえで、精神疾患や精神障害をもつ個人や家族、さらには小集団への治療的なかかわり方について文献や事 例の分析をとおし学習し、高度な精神看護学を実践できる基礎的能力を培う。 【到達目標】 1.向精神薬について理解し、看護としての役割について検討することができる。 2.対人関係論について理解し、実践に活かすことができる。 3.家族病理論、家族システム論を含めた家族療法について学び、看護実践に応用することができる。 4.グループダイナミクス論やSST・心理教育・家族教室など小集団の治療法やグループダイナミクスについて学び、看護実践に活かせ るよう検討することができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 今まで実践してきた個人、家族、集団へのかかわりについてディスカッション 事例をまとめる 岩瀬 第2回 向精神薬の理解と対象への看護(1) 文献①2~47 岩瀬 第3回 向精神薬の理解と対象への看護(2) 文献①48~167 岩瀬 第4回 対人関係論の理解と対象への応用(1) 文献②1~86 岩瀬 第5回 対人関係論の理解と対象への応用(2) 文献②87~171 岩瀬 第6回 対人関係論の理解と対象への応用(3) 文献②172~246 岩瀬 第7回 対人関係論の理解と対象への応用(4) 文献②247~362 岩瀬 第8回 対人関係論の理解と対象への応用(5) 文献③15~50 岩瀬 第9回 家族理論の理解と対象への応用(1) 家族療法について 予習復習、文献④ 岩瀬 第10回 家族理論の理解と対象への応用(2) 家族療法について 予習復習、文献④ 岩瀬 第11回 家族理論の理解と対象への応用(3) 文献⑤2~109 岩瀬 第12回 集団精神療法論の理解と対象への応用(1) 文献⑥13~72 岩瀬 第13回 集団精神療法論の理解と対象への応用(2) 文献⑥73~156 岩瀬 第14回 集団精神療法論の理解と対象への応用(3) 文献⑧1~124 岩瀬 第15回 精神疾患患者への様々な治療法の効果・組み合わせなど講義の統合を図る 今までの資料を全 て読み込み要点を 整理 岩瀬 【必読文献等】 ①樋口輝彦ら(編).(2011).向精神薬のリスク・ベネフィット(初版).中山書店. ②H.グリーン.(1964/1980).佐伯・笠原(訳).デボラの世界(第3刷).みすず書房. ③水島広子.(2009).臨床家のための対人関係療法入門ガイド.創元社. ④後藤雅博.(2012).家族心理教育から地域精神保健福祉まで(第1版).金剛出版. ⑤日本家族心理学会編集.(2007).家族支援の心理教育ーその考え方と方法(初版).金子書店. ⑥アーヴィン・D.ヤーロム,ソフィア・ヴィノグラードフ.(1989/1997).川室優(訳).グループ サイコセラピー(新装版).金剛出版. ⑦山口隆、増野肇、中川賢幸.(1987).やさしい集団精神療法入門(初版).星和書店. ⑧前田ケイ.(2013).基本から学ぶSST(初版).星和書店. 【評価方法】 ①授業への参加・貢献度 50%、 ②課題レポート 50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 精神保健看護学特論Ⅳ 30(2) 笹本 美佐 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 精神看護の実践基盤として主に活用されるオレム・アンダーウッド理論について、オレムのセルフケア理論の学習を通して理解を深める。そのうえ で、事例の分析をもとに看護師が行うセルフケア援助の原則および意義、セルフケア能力のアセスメントについて探究する。これらの過程を通して 高度な精神看護を実践できる能力を培う。 【到達目標】 1.オレムのセルフケア理論の前提・構成概念およびその独自性について述べることができる。 2.オレム・アンダーウッド理論構築の背景とその特徴を理解し、オレムのセルフケア理論と対比しながら説明することができる。 3.オレム・アンダーウッド理論をもとに精神力動論・対人関係論を関連させて、看護の対象者のセルフケア能力についてのアセスメントならびにセ ルフケアの促進に向けた援助について述べることができる。 4.上記の3での学習を踏まえて、事例を分析・検討し、セルフケア援助の原則および意義、看護師独自の役割・機能について述べることができる。 【授業内容】 予習 担当教員 第1回 オレムのセルフケア理論の前提・構成概念およびその独自性(1) 文献②12~114 笹本 第2回 オレムのセルフケア理論の前提・構成概念およびその独自性(2) 文献②116~147 笹本 第3回 オレム・アンダーウッド理論の構成概念と精神看護実践 文献③19~46 文献④34~57 笹本 第4回 オレム・アンダーウッド理論におけるセルフケア能力のアセスメント 文献③54~91 笹本 第5回 基本的精神力動概念の理解と活用 文献①31~56 文献③93~124 笹本 第6回 オレム・アンダーウッド理論の実践への活用(1) 文献③161~193 笹本 第7回 オレム・アンダーウッド理論の実践への活用(2) 文献③125~160 笹本 第8回 精神的問題を抱える対象者へのセルケア援助の意義(1) 文献⑤14~36 笹本 第9回 精神的問題を抱える対象者へのセルケア援助の意義(2) 文献⑤47~98 笹本 第10回 精神的問題を抱える対象者へのセルケア援助の意義(3) 文献⑤100~153 笹本 第11回 精神的問題を抱える対象者へのアセスメントとセルケア援助(1) 文献⑥79~84、113 ~124 笹本 第12回 精神的問題を抱える対象者へのアセスメントとセルケア援助(2) 文献⑥125~150、 164~200 笹本 第13回 精神的問題を抱える対象者へのアセスメントとセルケア援助(3) 文献⑥201~205、 文献⑦188~205 笹本 第14回 在宅で精神的問題を抱える対象者へのアセスメントとセルケア援助 文献⑧126~174 笹本 第15回 オレム・アンダーウッド理論の課題と展望 文献③239~243 笹本 【必読文献等】 ①樋口康子, 稲岡文昭(編).(2004).精神看護(第2版).文光堂. ②ドロセアE.オレム(2001/2005).小野寺社紀(訳).オレム看護理論 看護実践における基本概念(第4版).医学書院. ③南裕子,稲岡文昭,粕田孝行(編).(1987).セルフケア概念と看護実践.へるす出版. ④野嶋佐由美(編).(2000).セルフケア看護アプローチ(第2版).日総研. ⑤出口禎子.(1999).精神科看護における実践研究.文憲堂. ⑥野末聖香(編).(2004).リエゾン精神看護 患者ケアとナース支援のために.医歯薬出版. ⑦南裕子編著(編).(2005).アクティブ・ナーシング 実践オレム-アンダーウッド理論 こころを癒す.講談社. ⑧坂田三允.(2009).精神科訪問看護(第2版).中山書店. 【評価方法】 ①授業への参加・貢献度50% ②課題レポート50% 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 精神保健看護学特論Ⅴ 30(2) 岩瀬信夫 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 長期入院患者・慢性精神障害者のリハビリテーションに関する理論や視点、リハビリテーションの基本的枠組みや支援技法、資 源の活用や評価などについて文献より理解を深め、そして具体的な事例の分析をとおし、病棟・外来など病院内とデイケアやグ ループホーム、訪問看護、ACTや保健センターなど地域における看護師独自の役割・機能について学習し、高度な精神看護学 を実践できる基礎的能力を培う。 【到達目標】 1.精神保健医療福祉領域におけるチーム医療の意義について理解し、実践に応用することができる。 2.精神保健医療福祉領域におけるリハビリテーションの基本理論を理解し、看護の役割について検討することができる。 3.病棟・外来など病院内とデイケアやグループホーム、訪問看護や保健センターなど地域におけるチーム医療の連携の中で 看護師の役割・機能について検討することができる。 【授業内容】 第1回 担当教員 今まで体験したチー ム医療やリハビリテー 各自が実践してきた対象へのリハビリテーション援助についてディスカッショ ションの内容について ン まとめる 岩瀬 第2回 チーム医療の理念と現実 文献①7~106 岩瀬 第3回 精神障害者リハビリテーションの基本的枠組み(1) 文献②4~28 岩瀬 第4回 精神障害者リハビリテーションの基本的枠組み(2) 文献②30~66 岩瀬 第5回 精神障害者リハビリテーションの基本的枠組み(3) 文献②68~114 岩瀬 第6回 精神障害者リハビリテーションの基本的枠組み(4) 文献②116~145、212 ~273 岩瀬 第7回 精神障害者リハビリテーションの支援技法(1) 文献③6~80 岩瀬 第8回 精神障害者リハビリテーションの支援技法(2) 文献③82~128 岩瀬 第9回 精神障害者リハビリテーションの支援技法(3) 文献③129~148 岩瀬 第10回 精神障害者リハビリテーションの支援技法(4) 文献③177~202 岩瀬 第11回 精神障害者リハビリテーションの評価(1) 文献④141~174 岩瀬 第12回 精神障害者へのリハビリテーションの実際(1) 文献④285~310 岩瀬 第13回 精神障害者へのリハビリテーションの実際ACTについて(1) 文献⑦13~64 岩瀬 第14回 精神障害者へのリハビリテーションの実際ACTについて(2) 資料事前に提示 岩瀬 第15回 21世紀における課題と展望 文献⑤177~202 岩瀬 【必読文献等】 ①細田満和子.(2012).「チーム医療」とはなにかー医療ケアに活かす社会学からのアプローチ(第1版).日本看護協会出版 会. ②ロバート・ポール・リバーマン.(2008/2011).西園昌久(監).精神障害と回復 リバーマンのリハビリテーション・マニュアル (初版).星和書店. ③岩本隆茂.(1997).認知行動療法の理論と実際(初版).培風館. ④蜂谷英彦,岡上和雄監修.(2000).精神障害リハビリテーション学.金剛出版. ⑤村田信男,川関和俊,伊勢田堯(編).(2001).精神障害リハビリテーション 21世紀における課題と展望(第1版).医学書 院. ⑥野中猛.(2003).図説精神障害リハビリテーション(初版).中央法規. ⑦西尾雅明.(2004).ACT入門.金剛出版. ⑧仲地珖明(監).(2008).精神看護QUESTION BOX4 精神科リハビリテーションと家族への看護ケア(第1版).中山書店. 【評価方法】 ①授業への参加・貢献度 50%、 ②課題レポート 50% 授業科目名 時間数(単位) 精神保健看護学演習 (教育研究者コース) 60(2) 担当教員名 ○岩瀬信夫 笹本美佐 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 本演習は、精神看護学領域の教育・研究者コースを対象とし、本大学院において既習してきた諸理論・概念を基盤に、将来、教育・研究者として卓越 した役割・機能を実践できる能力を育成することにある。授業は次の2つに分けて行う。1限目はカウンセリングの理論と実践、リエゾン・コンサルテー ション精神看護について理論・概念を書籍・文献より学習したのち、それと関連する課題及び精神保健看護学Ⅰ~Ⅴで学習したことについて、ロール プレイや模擬面接などをとおし演習を行う。2限目は教育・研究するにあたり特別研究・課題研究に基本的に共通する研究過程についてレビューし、研 究計画書作成に向けてゼミ形式(必要に応じて演習やフィールドワーク)で授業を進める。 【到達目標】 1.精神看護学領域における研究を概観し、自身の研究の背景や成果を分析し、研究倫理・課題を考察できる。 2.精神看護学領域の学部講義を1単元とりあげ、授業案の作成、教授活動とその評価ができる。 3.精神看護の基盤である患者ー看護者の援助的関係についてカウンセリングの理論と実際を理解し、面接技法を身につけ、自己の面接技法の傾向 について検討することができる。 4.リエゾン・コンサルテーション精神看護の理論と実際について深く探求し、看護の役割と機能について考察できる。 【授業内容】 予習・復習 担当教員 第1回 対人関係技法について 自身の対人傾向を分析する 岩瀬 第2回 文献検討(分析方法について) 文献と分析方法を提示する 岩瀬 第3回 患者ー看護者関係の基盤である対人関係論の理論(カール・ロジャーズ)(1) 文献①3~69 岩瀬 第4回 患者ー看護者関係の基盤である対人関係論の理論(カール・ロジャーズ)(2) 文献①73~113、205~217 岩瀬 文献②12~24、230~243、 プロセスレコードを一場面再 構成 精神のどの授業案を作成す るか考える 1事例プロセスレコードを展 開してくる 第5回 援助技法としてのプロセスレコード 第6回 授業案の作成(1) 第7回 援助技法としてのプロセスレコード(演習) 第8回 授業案の作成(2) 前回の授業案の見直し 岩瀬 第9回 面接技法(1) 文献④1~44 岩瀬 第10回 授業案の作成(3) 演習科目の授業案の作成 岩瀬 第11回 援助技法としてのプロセスレコード(演習) 1事例プロセスレコードを展 開してくる 岩瀬 第12回 面接技法(2) 文献⑤76~103 岩瀬 第13回 質的研究とは何か(1) 文献③1~98 岩瀬 第14回 授業案の作成(4) 前回の演習科目の授業案の 修正 岩瀬 第15回 文献⑥27~53 岩瀬 第16回 質的研究とは何か(2) 文献③99~176 岩瀬 第17回 メンタルヘルスに問題をもつ患者の総合的アセスメントと直接ケア(1) 文献⑥96~124 岩瀬 第18回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(1) 精神看護領域における概念 の文献検討 文献⑥125~150、せん妄の メカニズムと治療・看護につ いてまとめ 岩瀬 第20回 質的研究とは何か(3) 文献③177~239 笹本 第21回 文献⑥151~206 笹本 自分自身の課題研究で使用 する概念の文献検討 笹本 メンタルヘルスに問題をもつ一般科患者の診断と治療 第19回 メンタルヘルスに問題をもつ患者の総合的アセスメントと直接ケア(2) メンタルヘルスに問題をもつ患者の総合的アセスメントと直接ケア(3) 第22回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(2) 第23回 第24回 リエゾン精神専門看護師による患者・家族及び看護師自身に焦点をあてたコンサルテーショ 文献⑥207~256 ン 自分自身の課題研究で使用 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(3) する概念の文献検討 岩瀬 岩瀬 岩瀬 笹本 笹本 笹本 第25回 リエゾン専門看護師による看護師へのメンタルヘル支援 文献⑥257~282 笹本 第26回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(4) 自分自身の課題研究で使用 する概念の文献検討 笹本 第27回 リエゾン精神専門看護師による組織変革 文献⑥283~300 笹本 第28回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(5) 自分自身の課題研究で使用 する概念の文献検討 笹本 第29回 リエゾン精神専門看護師への過程、役割開発/精神看護のCNSの課題と展望 文献⑥301~321 岩瀬 第30回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(6) 精神看護領域における概念 の文献検討 岩瀬 【テキスト・参考文献等】 ①カール・ロジャーズ.(1965/1967).畠瀬稔(編訳).ロジャーズ全集6 人間関係論.岩崎学術出版社. ②宮本眞巳(編著).(2003).援助技法としてのプロセスレコード.精神看護出版. ③西條剛央.(2007).ライブ講義質的研究とは何か(初版).新曜社. ④保坂亨,中澤潤,大野木裕明(編著).(2000).心理学マニュアル面接法(初版).北大路書房. ⑤福山清蔵.(2006).独習 入門カウンセリング・ワークブック(改訂版).金子書房. ⑥野末聖香編集.(2008).リエゾン精神看護 患者ケアとナースの支援のために(第1版).医歯薬出版. 【評価方法】 ①演習への参加・貢献度 60%、 ②課題レポート 40% 授業科目名 担当教員名 時間数(単位) 精神保健看護学演習 (CNSコース) 【授業概要】 60(2) 開講年次 1年次後期 必修 ○岩瀬信夫 笹本美佐 本演習は、精神看護学領域CNSコースを対象とし、本大学院において既習してきた諸理論・概念を基盤に、将来、精神看護のCNSとして卓越した役割・機 能を実践できる能力を育成することにある。授業は次の2つに分けて行う。1限目はカウンセリングの理論と実践、リエゾン・コンサルテーション精神看護につ いて理論・概念を書籍・文献より学習したのち、それと関連する課題及び精神保健看護学Ⅰ~Ⅴで学習したことについて、ロールプレイや模擬面接などをと おし演習を行う。2限目は教育・研究するにあたり特別研究・課題研究に基本的に共通する研究過程についてレビューし、研究計画書作成に向けてゼミ形式 (必要に応じて演習やフィールドワーク)で授業を進める。 【到達目標】 1.精神看護学領域における研究を概観し、自身の研究の背景や成果を分析し、精神看護CNSとしての研究倫理・課題を考察できる。 2.精神看護の基盤である患者ー看護者の援助的関係についてカウンセリングの理論と実際を理解し、面接技法を身につけ、自己の面接技法の傾向につ いて検討することができる。 3.リエゾン・コンサルテーション精神看護の理論と実際について深く探求し、看護の役割と機能について考察できる。 【授業内容】 予習・復習 担当教員 第1回 対人関係技法について 自身の対人傾向を分析する 岩瀬 第2回 文献検討(分析方法について) 文献と分析方法を提示する 岩瀬 第3回 患者ー看護者関係の基盤である対人関係論の理論(カール・ロジャーズ)(1) 文献①3~69 岩瀬 第4回 患者ー看護者関係の基盤である対人関係論の理論(カール・ロジャーズ)(2) 文献①73~113、205~217 岩瀬 第5回 援助技法としてのプロセスレコード 岩瀬 第6回 精神看護領域における過去の研究論文を外観(1) 第7回 援助技法としてのプロセスレコード(演習) 文献②12~24、230~243、プロセ スレコードを一場面再構成 精神看護領域における研究の文献 検討 1事例プロセスレコードを展開してく る 第8回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(1) 英論文を読む(事前に提示する) 岩瀬 第9回 面接技法(1) 文献④1~44 岩瀬 岩瀬 第11回 援助技法としてのプロセスレコード(演習) 精神看護領域における概念の文献 検討 1事例プロセスレコードを展開してく る 第12回 面接技法(2) 文献⑤76~103 岩瀬 第13回 質的研究とは何か(1) 文献③1~98 岩瀬 第14回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(3) 精神看護領域における概念の文献 検討 岩瀬 第15回 メンタルヘルスに問題をもつ一般科患者の診断と治療 文献⑥27~53 岩瀬 第16回 質的研究とは何か(2) 文献③99~176 岩瀬 第17回 メンタルヘルスに問題をもつ患者の総合的アセスメントと直接ケア(1) 文献⑥96~124 岩瀬 第18回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(2) 岩瀬 第19回 メンタルヘルスに問題をもつ患者の総合的アセスメントと直接ケア(2) 精神看護領域における概念の文献 検討 文献⑥125~150、せん妄のメカニ ズムと治療・看護についてまとめ 第20回 質的研究とは何か(3) 文献③177~239 笹本 第21回 メンタルヘルスに問題をもつ患者の総合的アセスメントと直接ケア(3) 文献⑥151~206 笹本 第22回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(3) 自分自身の課題研究で使用する概 念の文献検討 笹本 第23回 文献⑥207~256 笹本 第24回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(4) 自分自身の課題研究で使用する概 念の文献検討 笹本 第25回 リエゾン専門看護師による看護師へのメンタルヘル支援 文献⑥257~282 笹本 第26回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(5) 自分自身の課題研究で使用する概 念の文献検討 笹本 第27回 リエゾン精神専門看護師による組織変革 文献⑥283~300 笹本 第28回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(6) 自分自身の課題研究で使用する概 念の文献検討 笹本 第29回 リエゾン精神専門看護師への過程、役割開発/精神看護のCNSの課題と展望 文献⑥301~321 岩瀬 精神看護領域における概念の文献 検討 岩瀬 第10回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(2) リエゾン精神専門看護師による患者・家族及び看護師自身に焦点をあてたコンサルテーション 第30回 精神看護領域の研究で使用されている概念の検討(7) 【テキスト・参考文献等】 ①カール・ロジャーズ.(1965/1967).畠瀬稔(編訳).ロジャーズ全集6 人間関係論.岩崎学術出版社. ②宮本眞巳編著.(2003).援助技法としてのプロセスレコード.精神看護出版. ③西條剛央.(2007).ライブ講義質的研究とは何か(初版).新曜社. ④保坂亨,中澤潤,大野木裕明(編著).(2000).心理学マニュアル面接法(初版).北大路書房. ⑤福山清蔵.(2006).独習 入門カウンセリング・ワークブック(改訂版).金子書房. ⑥野末聖香編集.(2008).リエゾン精神看護 患者ケアとナースの支援のために(第1版).医歯薬出版. 【評価方法】 ①演習への参加・貢献度 60%、 ②課題レポート 40% 岩瀬 岩瀬 岩瀬 笹本 授業科目名 時間数(単位) 精神保健看護学実習 270(6) 担当教員名 ○岩瀬信夫 笹本美佐 開講年次 2年次前期・後期 必修 【授業概要】 臨地・臨床の看護実践の場において、これまで共通基礎・共通専門、精神保健看護学の専門科目で習得 した諸理論・概念や技術を駆使し、精神看護専門看護師(精神看護・リエゾン精神看護)に必要な卓越した 看護実践能力と役割を遂行できる能力を養う。実習Ⅰ、実習Ⅱのいずれの実習においても、その具体的 取り組みと成果についてクリニカルレポートとしてまとめる。 【到達目標】 1.精神疾患患者およびその家族に対する直接ケアを実践する。 2.看護職者へのコンサルテーションを実施する。 3.看護職者へ教育・研究指導を実施する。 4.精神疾患患者およびその家族に関する他職種間のケア調整を実施する。 5.倫理的課題の調整を実践し、精神看護CNSの役割を検討する。 6.上記5迄を踏まえ、精神看護CNSとしての看護実践能力を身につけることができる。 【授業内容】 精神保健看護学実習Ⅰ(2単位、90時間以上): リハビリテーション看護専攻、リエゾン精神看護・メンタルヘル看護専攻の院生とも、精神医療施設にお いてCNSとしての基本的役割である対象者への直接的ケア(個人、家族、グループ)を主として行い、そし て機会をとらえスタッフへの教育や相談、研究や倫理的問題の調整などの役割について臨床指導者及び 指導教員と相談のうえ臨床実習計画を立案し、それにもとづき実践する。 精神保健看護学実習Ⅱ(4単位、180時間以上): リハビリテーション看護を専攻する院生は、精神科病棟、デイケア、訪問看護ステーションや地域の保健 センターなど社会復帰関連施設において、対象者への直接的ケアやスタッフへの相談や教育、当該実習 施設で行われてる看護研究の助言、ケアや倫理的問題に関し他職種間の調整などの役割について実習 を行う。臨床指導者及び指導教員と相談のうえ臨床実習計画を立案し、それに基づき実践する。 リエゾン精神看護・メンタルヘルス看護を専攻する院生は、精神病院のメンタルヘルス病棟、総合病院 の看護相談室、地域の保健センターなどにおいて、リエゾン精神専門看護師として基本的な役割・機能を 実習できるよう、臨床実習指導者及び指導教員と相談のうえ臨床実習計画を立案し、それに基づき実践す る。 実習I・実習IIの実践過程において、適宜、准教授もしくは教授よりスーパービジョンを受け、次の実践に 活用する。また実習での具体的取り組みとその結果について、「精神保健看護学CNSコース実習ガイドラ イン」で提示した「看護実践報告書」を用い、実習終了後2週間以内に指導教員に提出する。 【参考文献等】 適宜資料配付 【評価方法】 スーパービジョンによる実習のプロセスと取組み及び看護実践報告書の内容などにより総合的に、教授、 准教授が評価する。 授業科目名 時間数(単位) 課題研究 60 ( 2 ) 担当教員名 ○岩瀬信夫 笹本美佐 開講年次 1年次後期~2年次 必修 【授業概要】 精神保健看護学特論および演習で得た知見をもとに、精神保健看護学の発展に寄与する研究課題・目的 を明確にし、研究デザインおよびデータ分析法を精選し、実施可能な研究計画書を作成する。それに基づ き研究プロセスを展開し、その結果を学術論文としてまとめる。この過程を通して研究者としての基礎的能 力を培う。 【到達目標】 1.研究課題を明確化することができる。 2.研究課題に対し文献検討を行い、適切な研究方法の選択・倫理的配慮を行い、研究計画書を作成する ことができる。 3.適切な研究方法を用いて、データ収集・分析を行い、結果をまとめ考察し、研究論文を作成し提出する ことができる。 【授業内容】 1.2年次前期 課題研究課題の探索と明確化 文献検討 研究デザイン、研究方法の選定 分析方法の学習 課題研究計画書の作成 指導教員(主査・副査)による審査会による承認と、研究・倫理委員会による 倫理的配慮ついての承認を受けて、データ収集以降の研究プロセスに着手できる。 担当教員 ○岩瀬信夫 笹本美佐 2.2年次前期から2年次後期 データ収集および分析 研究論文の作成 【参考文献等】 Pamela J. Brink, Marilynn J.wood. (1994/1999). 児玉香津子,輪湖史子(訳). 看護研究計画書 作成 の基本ステップ(第1刷).日本看護協会出版会. Nancy Burns, Suzan K. Grove. (2007/2007). 黒田裕子,中木高夫,小田正枝,逸見功(監訳). バーン ズ&グローブ看護研究入門(第1版). エルゼビア・ジャパン. ホロウェイ,ウィーラー. (2002/2006). 野口美和子(監訳). ナースのための質的研究入門(第2版). 医学書 院. その他適宜資料配付 【評価方法】 研究計画書審査会および研究・倫理委員会による審査、および研究論文審査基準に従い、研究科委員 会に設置された審査委員会による審査結果により評価する。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 地域看護学特論Ⅰ 30(2) 眞崎直子 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 地域看護分野における研究方法や情報分析の諸理論を学び、地域看護にかかわる課題を研究的に解決 するための能力を養う。 【到達目標】 1)地域看護分野における高度実践の展開方法の諸理論を理解できる。 2)地域看護活動の情報収集の方法と具体的な展開方法およびアセスメントの手法との諸理論を理解でき る。 3)1)、2)についてを研究的に解決する方法を理解できる。 【授業内容】 地域看護実践の理論的基盤 1 第1回 地域保健・看護を取り巻く保健・医療・福祉の動向 地域看護実践の理論的基盤 2 第2回 プライマリヘルスケアとヘルスプロモーション 地域看護実践の理論的基盤 3 第3回 個人の健康に影響を及ぼす環境システムとサブシステム 地域看護実践の理論的基盤 4 第4回 地域看護実践における倫理的課題、地域のエンパワメント 地域看護実践の理論的基盤 5 第5回 地域のパートナーシップ形成と地域文化理解 地域看護実践の理論的基盤 6 第6回 都市とコミュニティのための健康政策 グループ支援の理論と方法 第7回 セルフヘルプグループの支援と自主化のための支援 コミュニティの組織化に関する理論と方法論 第8回 コミュニティ・オーガニゼーション、コミュニティ・ビルディング コミュニティエンパワメントの実践Ⅰ 第9回 第10回 第11回 第12回 コミュニティエンパワメントの実践 Ⅱ コミュニティエンパワメントの実践 Ⅲ 評価(1) コミュニティエンパワメントの実践 Ⅲ 評価(2) 第13回 地域看護研究方法1 グループインタビュー法 第14回 地域看護研究方法2 CBPR(Community-Based Participatory Reserach) 第15回 地域看護の課題・展望 予習・文献 担当教員 予習:1)3-23P 眞崎 予習:1)3-23P 眞崎 予習:1)25-68P 眞崎 予習:1)69-80P 眞崎 予習:1)81-115P 眞崎 予習:1)117-129P 眞崎 予習:3)1-12P 眞崎 予習:3)12-50P 眞崎 予習:3)51-66P 眞崎 予習:3)68-75P 眞崎 予習:3)76-88P 眞崎 予習:3)89-95P 眞崎 予習:2)3-22P 眞崎 予習:2)5-33P 眞崎 予習:これまでの講 義・プレゼン資料 眞崎 【参考文献等】 1)金川克子・早川和生監訳(2007)コミュニティアズパートナー地域看護学の理論と実際第2版、医学書院 2)神馬柾峰(2005)実践ヘルスプロモーション 医学書院 他 参考書は別途提示する。 3)安梅勅江編著(2005)コミュニティ・エンパワメントの技法、医歯薬出版株式会社 【予習・復習】 参考文献の指定箇所を読んでおくこと。 【評価方法】 講義・ディスカッションへの参加度・プレゼンテーション(40%)、レポート(60%)により総合的に評価する。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 地域看護学特論Ⅱ 30(2) 眞崎直子 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 地域で生活する個人・家族のケアの基盤となる諸理論を理解するとともに、ライフサイクル各期の特性に応 じたケアのあり方を探究する。また、地域における個人・家族ケアに関する課題と研究の動向を理解し、よ り質の高いケアのあり方を探求する。 【到達目標】 1)地域で生活する個人・家族のケアの基盤となる諸理論を理解できる。 2)ライフサイクル各期における特性に応じたケアの方法を理解できる。 3)1)、2)における研究の動向を理解し、個人・家族・集団における質の高いケアのあり方を理解できる。 予習・文献 担当教員 第1回 個人・家族ケアの基盤となる理論 予習:1)2)序論 眞崎 第2回 個人のケア理論と方法論(1)保健行動理論(健康信念モデル) 予習:1)1-13P 眞崎 第3回 個人のケア理論と方法論(2)保健行動理論(自己効力感) 予習:1)15-28P 眞崎 予習:1)29-36P 眞崎 予習:1)37-74P 眞崎 予習:2)3-25P 眞崎 第7回 家族のケア理論と方法論(2) 家族の理解と家族看護過程 予習:2)27-45P 眞崎 予習:2)46-54P 眞崎 【授業内容】 個人のケア理論と方法論(3)保健行動理論(変化のステー 第4回 ジモデル) 個人のケア理論と方法論(4) 保健行動理論(ストレスコーピン 第5回 グ・ソーシャルサポート) 第6回 家族のケア理論と方法論(1) 家族看護学とは 第8回 家族のケア理論と方法論(3) 家族システム理論 第9回 家族のケア理論と方法論(4) 家族システム理論活用ケア 予習:2)249-280P 眞崎 第10回 家族のケア理論と方法論(5) 家族危機理論 予習:2)225-248P 眞崎 第11回 家族のケア理論と方法論(6) 家族危機理論活用のケア 予習:2)295-319P 眞崎 第12回 家族看護過程(アセスメント・計画・実施・評価) 予習:2)75-135P 眞崎 第13回 個人・家族看護に関する研究の動向(1) 予習:事前配布文献 眞崎 第14回 個人・家族看護に関する研究の動向(2) 予習:事前配布文献 眞崎 第15回 家族ケア理論研究 予習:これまでの講 義・プレゼン資料 眞崎 【参考文献等】 1)松本千秋(2002):保健行動理論の基礎,医師薬出版 2)鈴木和子・渡辺裕子(2006):家族看護学理論と実践第3版,日本看護協会出版会 参考文献は別途紹介する。 【予習・復習】 参考文献の指定箇所を読んでおくこと。 【評価方法】 講義・ディスカッションへの参加度・プレゼンテーション(40%)、レポート(60%)により総合的に評価する。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 地域看護学特論Ⅲ 30 ( 2 ) 眞崎直子 開講年次 1年次前期 必修 【目的】 地域における看護活動の実践では、Plan→Do→Check→Action(PDCA) Cycleが基本である。また、地域においては、 個人、集団、地域の特性の把握が特に重要であり、その情報収集とアセスメント・分析・評価のスキルはその後の事業の 良否を決定する。特に、”評価”は、効果的かつ効率的な事業の推進に資するとともに、諸活動を他者に説明や実証する 資料源となる。さらに、適切な評価は、事業(ケア)等の改善や対象者のQOLの向上に寄与するだけでなく、看護職の質の 向上にもつながるものである。したがって、本科目は、在宅看護・退院支援がさらに推進される現状において、看護職全体 の共通の課題である「地域における実践活動展開等のスキルアップ」の図る目的で行うものとする。 【目標】 1)地域におけるPDCAのプロセスを理解し、地域(看護)診断の理論を理解し、適切なツールを使用して地域あるいは集団 の健康問題が抽出できる。 2)抽出した健康問題に優先順位をつけ、対する計画(到達目標)・評価を考えることができる(PPMの活用)。 3)科学的根拠に基づいた地域診断、集団援助の実際を考えることができる。 4)地域で生活する個人・家族の健康問題を抽出することができ、社会資源等の利用等を含めた地域ケアの計画が立てら れる。 5)個人・家族、集団・地域を含めた地域ケアシステムの必要性、新たな社会資源の開発・施策について考察できる。 【授業内容】 担当教員 第1回 コースオリエンテーション、地域おけるPDCAサイクルのプロセスと地域看護学理論 眞崎 第2回 地域(看護)診断①:コミュニティアズパトナーモデルの意義と活用法 眞崎 第3回 地域(看護)診断②:コミュニティ・アズパートナーモデル(PPM)の基本:具体的なPPM手法について学ぶ 眞崎 地域(看護)診断③:プリシード・プロシードモデル(PPM)の基本;PPMによる科学的根拠のあるPDCAサイ 第4回 クルを理解できる。学生によるPPM作成と発表・ディスカッション 地域(看護)診断④:地域の健康問題を地域診断の意義とその必要性を科学的根拠に基づいた論文から 第5回 読み取ることができる。:学生による論文のまとめと地域診断との関連性の発表及びディスカッション 地域(看護)診断⑤:地域の健康問題を地域診断の意義とその必要性を科学的根拠に基づいた論文から 第6回 読み取ることができる。:学生による論文のまとめと地域診断との関連性の発表及びディスカッション 個人・集団援助論①:行動変容理論の基本と基本的理論モデル(ヘルスビリーフモデル、トランスセオロ 第7回 ティアル理論、セルフエフィカシィモデル、ストレングスモデル、ステップ理論等) 眞崎 眞崎 眞崎 眞崎 個人・集団援助論①:行動変容理論を活用し、実際の援助方法について活用できる(ヘルスビリーフモデ 第8回 ル、トランスセオロティアル理論、セルフエフィカシィモデル、ストレングスモデル、ステップ理論等):学生に よる文献のまとめと発表及びディスカッション 集団援助論②:科学的根拠に基づいた論文から、集団への援助(介入)方法とその意義が理解できる。: 第9回 学生による論文のまとめと介入(健康教育)手法との関連性の発表及びディスカッション 集団援助論②:科学的根拠に基づいた論文から、集団への援助(介入)方法とその意義が理解できる。: 第10回 学生による論文のまとめと介入(健康教育)手法との関連性の発表及びディスカッション 集団援助論③:科学的根拠に基づいた論文から、集団への援助(介入)方法とその意義が理解できる。: 眞崎 眞崎 眞崎 第11回 学生による論文のまとめと介入(健康教育)手法との関連性の発表及びディスカッション 眞崎 第12回 個人・家族援助論①:地域における個人・家族援助論の基本手法と展開論① 眞崎 個人・家族援助論②:地域における個人・家族援助論の基本手法:退院困難な患者の事例(ケーススタ 第13回 ディ)展開;学生の現在あるいは過去の退院困難事例(長期入院)を基に地域で生活するための計画等の 事例展開を発表し、ディスカッションを行う。 個人・家族援助論③:地域における個人・家族援助論の基本手法:退院困難な患者の事例(ケーススタ 第14回 ディ)展開;学生の現在あるいは過去の退院困難事例(長期入院)を基に地域で生活するための計画等の 事例展開を発表し、ディスカッションを行う。 コースの総括:Plan→Do→Cheac→Action(PDCA) Cycleの意義、地域ケア・グループ・ケアシステムとそ 第15回 の課題:地域ケアにおける今後の課題とその対策について考えることができる。課題レポート 眞崎 眞崎 眞崎 【参考文献等】 必修テキストはありませんが、下記の参考文献等を適宜購入・参考にしてください(講義でも紹介)。 ①エリザベス T. アンダーソン(2007).コミュニティアズパートナー -地域看護学の実際(第2版).東京,医学書院. ②Karen Glanz曽根智史他訳(2006).健康行動と健康教育―理論,研究,実践―.東京,医学書院. 【予習・復習】 各回の講義に合わせて自己の関心のあるテーマに関連させたプレゼンテーションができるよう、資料などを準備、予習・復 習して臨むこと。 【評価方法】 プレゼンテーション(50点)とディスカッションにおける参加状況(20点)、最終レポート(30点)によって評価する。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 地域看護学特論Ⅳ 30(2) 松原みゆき 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 地域で生活する疾病や健康障害を持つ人々とその家族の支援に関する諸理論・活動の展開方法を理解 し、効果的な在宅看護活動のあり方を探求する。 【到達目標】 1.在宅看護の現状と課題が明確にできる。 2.在宅療養者への効果的な在宅看護活動のあり方と評価方法を考察することができる。 3.地域ケアシステムを推進するために、ケアチームの一員として、看護職がどのような役割を果たすべき か考察することができる。 4.在宅看護に関する研究を概観できる。 【授業内容】 コースオリエンテーション 第1回 在宅看護の定義と歴史的変遷・背景 予習 担当教員 文献1)p3-32 他 松原 文献1)p43-52、8399 松原 文献1)p57-81 松原 文献1)p299-303、 101-112 松原 文献1)p115-117 松原 文献1)p129-130、 169-179 松原 文献1)p123-127 松原 文献1)p123-127 松原 文献1)p57-81 他 松原 第10回 ケアマネジメント(2):退院調整の方法と課題 文献2) 松原 第11回 ケアマネジメント(3):退院調整と在宅看護 文献2) 松原 文献1)p79-80、 119-122 他 松原 第2回 在宅看護実践(1):在宅看護実践のための理論 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 在宅看護実践(2):在宅看護に保健医療福祉の諸制度(診 療報酬・介護報酬の動向も含む) 在宅看護実践(3):在宅看護の質の評価方法、倫理的課 題と改善への取り組み 在宅看護の課題と展望(1):医療依存度の高い療養者とそ の家族の支援 在宅看護の課題と展望(2):在宅ターミナルケアの課題と 展望 在宅看護の課題と展望(3):訪問看護ステーションにおけ る管理的・経営の現状と課題 在宅看護の課題と展望(4):在宅看護における教育的課 題(人材育成) ケアマネジメント(1):地域包括ケアシステム、在宅ケアシ ステムと他職種連携 ケアマネジメント(4):介護保険におけるケアマネジメントの 実際と展望 ケアマネジメント(5):地域包括ケアシステム推進のための 第13回 方策と課題 第12回 松原 第14回 在宅ケア・在宅看護活動に関する研究の動向(1) 松原 第15回 在宅ケア・在宅看護活動に関する研究の動向(2) 松原 【参考文献】 【必須文献】1)スーディ神崎和代(2012).在宅看護学講座.ナカニシヤ出版,京都. 2)宇都宮宏子・三輪恭子 編 (2011).これからの退院支援・退院調整 ジェネラリストナースがつなぐ外来・病棟・地 域.日本看護協会出版会,東京. 【参考文献】3)高橋紘士(2014).地域包括ケアシステム.オーム社.東京. 4)日本訪問看護財団監修(2012).新版 訪問看護ステーション開設・運営・評価マニュアル 第2版 その他参考文献等は適宜提示します。 【評価方法】 講義・ディスカッションへの参加度・プレゼンテーション(60%)、レポート(40%)により総合的に評価する 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 地域看護学特論Ⅴ 30 ( 2 ) 眞崎直子 開講年次 1年次後期 必修 【目的】 地域看護活動では、地域で活動する看護職だけでなく、臨床の看護職においても、ヘルスプロモーションの理念に基づき、 各ライフステージや健康障害・疾病における顕在的・潜在的リスクを把握すること、さらにその戦略(ケア方法)の学修を深 め、地域のソーシャルキャピタルの醸成について、展開することが求められている。したがって、本科目ではヘルスプロモー ションの基本的事項を学修し、ソーシャルキャピタル醸成の展開について、文献を検討し、プレゼンテーションを行う。さら に、発表されたプレゼンの内容について学生間でディスカッションすることによって理解を深める。最終的には、ヘルスプロ モーションにおける看護職の役割を考察し、住民や多職種とのパートナーシップおよびソーシャルキャピタルの醸成の活動 方法を探究する。 【目標】 1)健康およびヘルスプロモーションの概念、意義、その重要性が理解できる。 2)環境別のヘルスプロモーション活動とアプローチの方法が理解できる。 3)ヘルスプロモーション理論の比較と課題解決での実用方法が理解できる。 4)態度や信念などの自己認知(認識)がヘルスプロモーションにどのように影響するのかが理解できる。 5)個人・集団・地域へのヘルスプロモーション活動展開・スキルが理解できる。 6)ヘルスプロモーションにおけるグループ支援、地域看護活動の意義と方法が理解できる。 7)地域における住民や多職種とのコミュニティ参加型の活動・実践・パートナーシップが理解できる。 8)地域のソーシャルキャピタルの醸成における看護職の役割を考察できる。 【授業内容】 予習文献 担当教員 第1回 ヘルスプロモーションの概念と意義 文献①p33-49 眞崎 第2回 ヘルスプロモーションに基づく看護活動の方法論(1) 文献①p51-112 眞崎 第3回 ヘルスプロモーションに基づく看護活動の方法論(2) 文献①p51-112 眞崎 第4回 ヘルスプロモーションに基づく看護活動の方法論(3) 文献①p113-167 眞崎 第5回 ヘルスプロモーションに基づく看護活動の方法論(4) 文献①p113-167 眞崎 第6回 ヘルスプロモーションに基づく看護活動の方法論(5) 文献①p171-238 眞崎 第7回 地域におけるコミュニティ参加型活動の方法論・理論編(1) 文献②p2-35 眞崎 第8回 地域におけるコミュニティ参加型活動の方法論・理論編(2) 文献②p36-72 眞崎 第9回 地域におけるコミュニティ参加型活動の方法論・実践編(1) 文献②p74-101 眞崎 第10回 地域におけるコミュニティ参加型活動の方法論・実践編(2) 文献②p102-119 眞崎 第11回 地域におけるコミュニティ参加型活動の方法論・実践編(3) 文献②p120-147 眞崎 第12回 地域におけるコミュニティ参加型活動の方法論・実践編(4) 文献④p2-123 眞崎 第13回 地域のソーシャルキャピタルの醸成に向けた看護活動の方法論 文献③p1-128 眞崎 第14回 地域のソーシャルキャピタルの醸成に向けた看護活動の方法論 文献③p129-190 眞崎 文献①②③④ 眞崎 ディスカッション:ヘルスプロモーション、これまでのプレゼンテーションを振り 返って 【参考文献等】 参考文献 第15回 ①島内憲夫、鈴木美奈子訳(2013).ヘルスプロモーション-WHO:オタワ憲章(21世紀の健康戦略シリーズ),東京,垣内出版. ②CBPR研究会著(2010).地域保健に活かすCBPRコミュニティ参加型の活動・実践・パートナーシップ,東京,医歯薬出版株式会社. ③稲葉陽二著(2014).ソーシャルキャピタル入門,東京,中公新書, ④眞崎直子編(2014).公衆衛生看護学実習・演習(地域ケア実習),東京,クオリティケア. 【予習・復習】 参考文献の指定箇所を読んでおくこと。 【評価方法】 プレゼンテーション(50%),ディスカッションにおける参加状況(20%)、最終レポート(30%)によって評価する。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 地域看護学演習 60(2) 〇眞崎直子 松原みゆき 1年次後期 必修 【授業概要】 地域における個人・家族・集団のアセスメント、地域看護活動の方法・技術、職種間の連携・調整方法、ケアシステム のあり方と地域看護の機能について、具体的な事例を用いて検討し、さらにはフィールドワークを通して理解を深め る。また、看護基礎教育における地域看護学の位置付けを踏まえ、授業を展開することで、教授法の基本的技術を習 得する。 【到達目標】 1)地域における個人・家族・集団の展開の実践・演習を通して、情報収集・アセスメントの手法を理解できる。 2)具体的な事例を用いて)地域全体のコンサルテーションの手法を学び、質の高い実践を理解できる。 3)学部生を対象とした地域看護学の講義の実施を通して、教授法の基本的技術を習得することができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 地域看護における実践活動概観 眞崎 第2回 文献検討(1) 地域看護における高度な実践看護職の活動とは 眞崎 第3回 文献検討(2) 卓越した実践、コンサルテーション 眞崎 第4回 文献検討(3) コーディネーション、倫理的調整 眞崎 第5回 地域看護の専門的実践に関する文献検討(1) 個人・家族への支援 眞崎 第6回 地域看護の専門的実践に関する文献検討(2) 集団への支援(健康教育) 眞崎 第7回 地域看護の専門的実践に関する文献検討(3) グループ育成 眞崎 第8回 地域看護の専門的実践に関する文献検討(4) 地域ケアシステム構築 眞崎・松原 第9回 地域看護の専門的実践に関する文献検討(5) 保健所・市町村保健センターの連携 眞崎 第10回 地域看護の専門的実践に関する文献検討(6) 地域診断 眞崎 第11回 フィールド・ワーク(1) コミュニティ・アセスメント 情報収集・分析 眞崎 第12回 同上 第13回 フィールド・ワーク(2) 地域看護活動事例への参画・データ収集 第14回 同上 第15回 フィールド・ワーク(3) 地域看護活動事例の課題アセスメント 第16回 同上 第17回 フィールド・ワーク(4) 地域看護活動事例の地域ケアシステムのアセスメント 第18回 同上 眞崎 眞崎 眞崎 眞崎・松原 眞崎・松原 眞崎 眞崎 第19回 フィールド・ワーク(5) 地域看護活動事例の課題解決に関するデータ収集 眞崎 第20回 授業設計と指導案の作成 眞崎 第21回 講義(演習)の指導案の検討 眞崎 第22回 地域看護学講義のデモストレーション 眞崎 第23回 地域看護学講義の実施 眞崎 第24回 地域看護学講義の振返り 第25回 地域看護活動事例の課題分析(1) 地域看護管理 眞崎 第26回 地域看護活動事例の課題分析(2) 地域看護管理 第27回 フィールドへの報告・評価 眞崎 第28回 同上 第29回 地域看護師・保健師に求められる能力 第30回 地域看護師・保健師に求められるコンピテンシー 眞崎 眞崎 眞崎 眞崎 眞崎 【参考文献等】 1)グレッグ美鈴他著「よくわかる質的研究のまとめ方」 医歯薬出版株式会社,2007 2)中村好一編「論文を正しく読み書くためのやさしい統計学」診断と治療社,2006 各回事前に1)、2)の文献の該当箇所を各自予習 し、各演習回終了時、復習する。 【予習・復習】 参考文献の指定箇所を読んでおくこと。 【評価方法】 ディスカッション、フィールドワーク参加度(40%)、最終レポート(演習成果)(60%)により評価する。例)イン タビューのテープ起こし及び分析、データ入力及び分析 授業科目名 災害看護特論Ⅰ 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 30(2) ○渡邊智恵 宇都宮明美 1年次前期 必修 【授業概要】 災害に関する基本的な知識(災害の定義、種類、災害サイクル等)を学び、災害が人々の生命や生活にど のような影響を与えるのかについて、過去の災害事例に基づいて深く検討する。災害サイクルに沿った看護 活動や災害時要援護者の抱える健康問題とその看護援助法を文献を用いて討議し探究する。 【到達目標】 ・災害に関する基本的な事項について説明することができる。 ・災害の種類やその特徴を理解した上で、災害時における人間の心身の反応を説明することができる。 ・災害の種類別に生じる健康問題を説明することができる。 ・災害各期における健康問題と看護活動を説明することができる。 ・災害時要援護者の健康問題と看護ケアを説明することができる。 ・災害時の心的反応とスクリーニングの方法を理解し、必要時ケアの必要性を説明することができる。 ・災害時における専門看護師としての役割について考察することができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 災害、災害看護と実際の活動 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 災害の基本的な知識 (定義、災害の種類、災害各期の考え方) 災害時における人間行動 (なぜ人は逃げ遅れるのか) 災害各期における健康問題 (災害に特化した疾患) 災害の種類別における健康問題 (自然災害:地震、津波、台風、竜巻、噴火等) 災害の種類別における健康問題 (人為災害:生物・化学・放射線災害、爆発等) 災害初期における看護活動 (トリアージについて) 災害中長期における看護活動 (避難所・仮設住宅における看護) 静穏期における看護活動 (復興住宅における看護、災害への備え) 第10回 災害時要援護者の健康問題と看護援助 渡邊 参考文献①の Chapter1 渡邊 参考文献② 渡邊 渡邊 参考文献①の Chapter4&5 参考文献①の Chapter4&5 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 参考文献①の Chapter6 渡邊 第11回 JR福知山脱線事故時の専門看護師としての活動 宇都宮 第12回 JR福知山脱線事故時の専門看護師としての活動 宇都宮 災害後の心的反応 (心身への影響とスクリーニング) 災害時における救援者自身のケア 第14回 (救援者に対するストレスとその対処法) 第13回 第15回 災害看護と救急看護の相違点、災害看護の特性 渡邊 渡邊 渡邊 【参考文献】 参考文献;①Tener Goodwin: Disaster Nursing and Emergency Preparedness for Chemical, Biological, and Radiological Terrorism and Other Hazards.(2007), Springer. ②広瀬弘忠(2004):人はなぜ逃げおくれるのか、集英社新書 【予習・復習】各講義内容に関する文献を自己学習し講義にのぞみ、終了後は資料・文献等で復習をするこ と 【評価方法】演習形式で行う。 評価は、演習への参加状況およびプレゼンテーション(50%)、最終のレポート課題(50%)で総合的に評価 授業科目名 災害看護学特論Ⅱ 災害サイクルと看護援助 時間数(単位) 担当教員名 30(2) 渡邊智恵 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 災害サイクル各期の時間軸にそっておこなう看護活動の場の特性を理解する。国内外の災害救援活動に おける活動原則(倫理的側面を含む)や活動方法を理解し、他職種との連携について考察を深め、支援の あり方について理論的に探求する。 【到達目標】 ・災害サイクル各期における看護活動の場の特性を説明することができる。 ・災害サイクル各期で展開する看護活動について具体的に説明することができる。 ・国内外の災害救援活動における活動原則および方法を説明することができる。 ・災害時における倫理課題について説明することができる。 ・上記のことをふまえて、災害時に効果的に活動するための他職種間の連携について考察することができ る。 【授業内容】 担当教員 第1回 災害サイクルと看護活動 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 世界の災害状況と医療福祉保健の現状 世界の健康状態とミレニアム開発目標 達成状況とポストMDGs 緊急救援活動の実際と課題 ERU(Emergency Response Unit)の基本的概念と種類とその役割 急性期の看護活動 DMATにおける看護活動と課題 DMATの発祥・活動目的とその変遷:東日本大震災時のDMAT活動の課題 急性期の看護活動 避難所における看護活動と課題 急性期の看護活動 被災した医療施設における看護活動と課題 中長期における看護活動 仮設住宅・復興住宅における看護活動と課題 復興期における看護活動 災害に対する備え 緊急人道支援活動の実際 難民支援について(事例を用いて課題を検討) 環境災害の実際について アラル海問題、PM2.5の影響等について(事例を用いて課題を検討) 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 渡邊 第11回 救援活動を展開する組織:国際機関、政府組織、NGO等との連携 渡邊 第12回 活動における基準となるもの: 「Sphere Project」と「Code of Conduct」 渡邊 第13回 災害救援活動における倫理的課題の考え方 渡邊 第14回 災害救援活動における倫理的課題の実際:ハリケーン・カトリーナ時の看護師の 行動に焦点をあてて 第15回 災害各期における看護活動の中での専門看護師としての役割 【参考文献】 随時紹介 【予習・復習】 各講義内容に関する文献を自己学習し講義にのぞみ、終了後は資料・文献等で復習をすること 【評価方法】 プレゼンテーション30%、授業参加度20%、レポート50%によって総合的に評価 渡邊 渡邊 授業科目名 災害看護学特論Ⅲ 防災・減災 時間数(単位) 担当教員名 30(2) 渡邊智恵 開講年次 1年次前期 必修 【授業概要】 災害の被害を少なくする為に、個人・家族・地域・医療機関などの減災に向けた体制づくりにについての原 理と方法を学ぶ。さらに、看護基礎教育から継続教育の中で、災害看護教育の専門家として、地域住民や 看護基礎教育・現任教育における災害への備えの重要性について検討する。 【到達目標】 ・これまでの災害事例を分析に基づき、災害の備えの重要性について説明することができる。 ・自助・共助・公助について説明をすることができる。 ・災害の備え教育の方法について説明をすることができる。 ・看護専門職として災害時に備えておくべき物を説明することができる。 ・医療機関における災害に対する備えの重要性と具体的な対策について説明することができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 災害の備えの重要性について(個人・家族・地域として) 渡邊 第2回 「リスク社会」と防災人間学 防災研究の新しい形 第1章 渡邊 第3回 防災の「時間論」 第2章 渡邊 第4回 「正常化の偏見」を再考する 第3章 渡邊 第5回 災害体験と<場所> 第4章 渡邊 第6回 災害による喪失と支援 第5章 渡邊 第7回 体験の風化を計量する 第6章 渡邊 第8回 防災教育・学習 第7章 渡邊 第9回 ゲーム作りを通した防災学習 第8章 渡邊 第10回 <生活防災>の実践共同体 第9章 渡邊 看護基礎教育&現任教育における災害の備え教育について 自然災 害に対する備え 看護基礎教育&現任教育における災害の備え教育について 人為災 第12回 害に対する備え PPE:防護の必要性について 第11回 渡邊 渡邊 第13回 医療機関における災害への備え:災害基幹病院・拠点病院 渡邊 第14回 医療機関における災害への備えと対応 渡邊 第15回 総括:さまざまな災害に対する備え教育の意味 渡邊 【参考文献等】 ①矢守克也.(2009).防災人間学.東京大学出版会. 【予習・復習】 各講義内容に関する文献を自己学習し講義にのぞみ、終了後は資料・文献等で復習をすること 【評価方法】 演習形式で行う。評価は、授業参加度(10%)、演習の取り組み(40%)、課題レポート(50%)によって総合 的に評価します。 授業科目名 災害看護学特論Ⅳ 災害時要援護者の看護援助 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 30(2) ○渡邊智恵 高橋佳子 1年次後期 必修 【授業概要】 災害時に支援ニーズの高い対象(小児・妊産褥婦・高齢者など)が持つ健康問題とそれに対する援助方法 を修得する。特に上記のような災害時要援護者は、それぞれに個別の問題を抱えており、看護援助を検討 するための一つのツールとしてPCMを活用し、災害時要援護者の看護援助について考察する。 【到達目標】 ・災害時要援護者の定義について述べることができる。 ・災害時要援護者の健康問題について具体例を挙げて説明することができる。 ・災害時要援護者に対する援助方法を具体的に説明することができる。 ・PCM手法を用いて、これらの問題を分析することができる(事例分析)。 【授業内容】 災害時要援護者の定義と災害時要援護者が抱える健康課題について(共通部 第1回 分 担当教員 渡邊 第2回 災害時要援護者の特徴をを考慮した健康問題や生活への援助(高齢者) 渡邊 第3回 災害時要援護者の特徴をを考慮した健康問題や生活への援助(子ども) 渡邊 第4回 災害時要援護者の特徴をを考慮した健康問題や生活への援助(妊産褥婦) 渡邊 第5回 災害時要援護者の特徴をを考慮した健康問題や生活への援助(慢性疾患や心 身に障がいを持つ人) 渡邊 第6回 災害時要援護者に対するトリアージ 要援護者の区分と判断基準 渡邊 第7回 災害時要援護者に対する環境への配慮 渡邊 第8回 災害時要援護者に対する援助のあり方について 渡邊 第9回 PCM(Project Cycle Management)とは何か? 参考文献① 渡邊 第10回 PCM手法:住民参加型計画手法(事例を用いて) 参考文献① 高橋 第11回 プロジェクトの選択とプロジェクト・デザイン・マトリックス(PDM) 参考文献① 高橋 第12回 PCM手法におけるモニタリング・評価 参考文献② 高橋 第13回 PCM手法におけるモニタリング・評価 参考文献② 高橋 第14回 事例分析のまとめ 参考文献①② 渡邊 第15回 総括:人の声を聴く方法 Most signifcant change 渡邊 【参考文献】 ①FASID(国際開発高等教育機構).(2008).開発援助のためのPCM(参加型計画編).FASID. ②NPO法人アーユス.(2003).国際協力プロジェクト評価.国際開発ジャーナル社. 【予習・復習】 各講義内容に関する文献を自己学習し講義にのぞみ、終了後は資料・文献等で復習をすること 【評価方法】 演習形式で行いますので、毎回の準備20%、演習の取り組み30%、課題レポート50%によって総合的に 評価します。 授業科目名 災害看護学特論Ⅴ 災害時の看護活動と危機管理 時間数(単位) 担当教員名 30(2) 渡邊智恵 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 災害発生時から時間経過にそって必要となる看護援助について、特に医療機関における救急対応から中 長期の地域保健活動について探求をする。これらを基盤にして、災害時の危機管理について理解を深め、 さらに国内外の関連文献を参考に討議することで、さまざまな災害に対する災害時の危機管理とともに看 護援助について考察する。 【到達目標】 ・災害時における危機の特性について説明することができる。 ・過去の災害事例に基づいて、災害の種類別の危機管理について説明することができる。 ・災害サイクルに沿った危機管理とともに看護活動について説明することができる。 ・災害時のセルフマネジメントの重要性について説明することができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 災害危機管理論とは 参考文献①第1章 第2回 地震災害時の危機管理(阪神・淡路大震災、新潟中越地震が直面した課題) 参考文献①第2章 渡邊 渡邊 第3回 豪雨災害時の危機管理(風水害、洪水、土砂災害) 参考文献①第3章 渡邊 第4回 火山災害時の危機管理(雲仙普賢岳、御嶽山) 参考文献①第4章 渡邊 第5回 災害対策本部の初動と応急対応(初動期の対応) 参考文献①第5章 渡邊 第6回 避難と情報 参考文献①第6章 渡邊 第7回 災害時広報とマス・メディア対応 参考文献①第7章 渡邊 第8回 生活再建・復興過程と行政 参考文献①第8章 渡邊 第9回 自主防災活動の組織化と展開 参考文献①第10章 渡邊 第10回 東日本大震災における危機管理と課題-事例分析(地方自治体) 参考文献② 渡邊 第11回 東日本大震災における危機管理とその課題ー事例分析(医療機関)参考文献③ 渡邊 第12回 人為的災害における危機管理(イギリスの災害医療体制) 渡邊 第13回 災害時における危機管理とリーダーシップ 渡邊 第14回 災害時の危機におけるセルフマネジメント 渡邊 第15回 災害時の看護活動についての総括 渡邊 【参考文献】 ①吉井博明+田中淳(2008):災害危機管理論入門、弘文堂 ②越野修三(2011)、東日本大震災津波岩手県防災危機管理監の150日、ぎょうせい ③石巻赤十字病院+由井りょう子(2011)、石巻赤十字病院の100日間、小学館 適宜,講義のときに配布する。 【予習・復習】 各講義内容に関する文献を自己学習し講義にのぞみ、終了後は資料・文献等で復習をすること 【評価方法】 演習への参加状況およびプレゼンテーション(50%)、最終のレポート課題(50%)で総合的に評価 授業科目名 災害看護学特論Ⅵ 災害と法制度 時間数(単位) 担当教員名 30(2) 渡邊智恵 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 国内外で災害救援活動を展開する上で必要となる法制度について理解を深める。さまざまな災害に関連し た法律や制度等を歴史的な観点から概観し、災害法制の仕組みを理解したうえで、災害各期における災 害対応の現状と具体的な課題(健康や生活課題等)について、事例を活用しながら探求する。 【到達目標】 ・国内外で災害救援活動を展開する上で必要となる基本的な法律について説明することができる。 ・災害によって発展してきた災害対応等について、事例を分析することができる。 ・災害各期における災害対応の現状(法的側面)と課題について説明することができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 災害法制の仕組み 法の序列 ①第2章 第2回 災害と法の歴史 江戸時代~明治時代~戦前後~阪神・淡路大震災~東日本大震災 ①第1章 渡邊 渡邊 第3回 静穏期の法制度 災害対策基本法の成立と変遷 ①第3章 渡邊 第4回 対応期の法制度 災害救助法の成立と変遷 ①第4章 渡邊 第5回 復旧・復興期の法的制度 被災者生活再建支援法など(生活再建) 渡邊 第6回 復興期の法制度 震災復興とまちづくり(地域コミュニティの再建) ①第5章 渡邊 第7回 災害に備える法制度 防災・減災の観点から ①第6章 渡邊 第8回 災害対応の担い手(日本赤十字社、その他NGO)と法的側面 渡邊 第9回 東日本大震災時の災害対応 カウンタパート方式 渡邊 第10回 多職種との関係:消防、自衛隊等との連携 渡邊 第11回 災害と個人情報保護法 ①第9章 渡邊 第12回 国際人道法の基本的枠組みとその変遷 渡邊 第13回 原子力災害と法 ①第8章 渡邊 第14回 諸外国における災害時の法制度 渡邊 第15回 総括:災害後における健康や生活を支えるための法制度 渡邊 【参考文献】 ①津久井進(2012)、大災害と法、岩波新書 ②阿部泰隆(1995)、大震災の法と政策-阪神・淡路大震災に学ぶ政策法学ー、日本評論社 その他、 随時紹介する。 【予習・復習】 各講義内容に関する文献を自己学習し、事例を取り上げ資料としてまとめ、講義にのぞみ、終了後は資 料・文献等で復習をすること 【評価方法】 演習への参加状況およびプレゼンテーション(50%)、最終のレポート課題(50%)で総合的に評価 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 災害看護学演習 60(2) 渡邊智恵 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 災害看護に関するさまざまな研究論文をクリティークをすることを通して、文献検討の具体的な方法を学 ぶ。その中で、自己の関心のある現象や概念について研究的に分析し、自己の研究課題を明確にし、研究 方法に対する理解を深めながら、修士論文の研究計画書の作成を目指す。さらに、看護基礎教育における 災害看護の位置づけや必要性を考慮した授業案の作成および実施・評価の過程を通して、教育的能力を 養う。 【到達目標】 ・災害看護に関する研究論文をクリティークすることができる。 ・研究課題から適切な研究方法を検討することができる。 ・自己の研究課題を解決するための研究計画書を作成することができる。 ・学部生を対象とした災害看護学の模擬授業を実施し、その評価を行い、自己の課題を述べることができ る。 【授業内容】 担当教員 第1回 災害看護学領域における看護研究の動向について 第2回 災害看護学領域における看護研究の課題について 第3回 自己の研究テーマを絞り込む 第4回 自己の研究テーマを絞り込む 第5回 文献検討 災害看護学領域の研究論文購読(1) 第6回 文献検討 災害看護学領域の研究論文購読(2) 第7回 文献検討 災害看護学領域の研究論文購読(3) 第8回 文献検討 災害看護学領域の研究論文購読(4) 第9回 文献検討 災害看護学領域の研究論文購読(5) 第10回 文献検討 災害看護学領域の研究論文購読(6) 第11回 文献検討から研究課題をさらに絞り込む 第12回 研究方法の検討 第13回 研究テーマに関連した量的研究方法の検討 第14回 研究テーマに関連した量的研究方法の検討 第15回 研究テーマに関連した質的研究方法の検討 第16回 研究テーマに関連した質的研究方法の検討 (渡邊) 第17回 研究計画書の作成(1) 第18回 研究計画書の作成(2) 第19回 研究計画書の作成(3) 第20回 研究計画書の作成(4) 第21回 研究計画書の作成(5) 第22回 研究計画書の作成(6) 第23回 本学における教育課程の理解 第24回 教育評価 第25回 災害看護に関する授業設計と授業案の作成 第26回 災害看護に関する授業案作成(1) 第27回 災害看護に関する授業案作成(2) 第28回 災害看護に関する授業案作成(3) 第29回 災害看護に関する授業案のプレセンテーション(1) 第30回 災害看護に関する授業案のプレセンテーション(2) 【参考文献】随時提示する。 【予習・復習】 各回の授業内容に合わせて自己の研究課題に関連させたプレセンテーションができるよう、資料などを準 備して臨むこと。 【評価方法】 演習の参加(プレゼンテーションやディスカッション等)20%、TA(授業案の作成および実施・評価)30%、課 題差レポート50%で総合的に評価をする。 日程は履修生と相談の上決定する 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 災害看護学演習(CNSコース) 60(2) 渡邊智恵 開講年次 1年次後期 必修 【授業概要】 これまでに学習してきた諸理論・概念を基盤に、将来、災害看護CNSとして卓越した役割・機能を実践で きる能力を育成するため、次の2つに分けて演習を行う。 ①赤十字の理念と使命を具現化し実践するための赤十字の救急法BLSおよび二次救命処置ACLSに関す る知識と技術を学び(指導員レベル)、さらにはボランティア育成や防災意識の普及を実践する能力を修得 する。 【到達目標】 ・BLSの知識および技術を修得し、学部生あるいは一般住民に対して指導できる。 ・ACLSの知識および技術を身につけ、二次救命処理の重要性について説明ができる。 ・トリアージの概念を理解し、現場トリアージおよび二次トリアージの方法等を説明することができる。 ・総合演習の中で、これまでの知識と技術を統合したケア活動を展開することができる。 ・災害看護学領域における研究を概観し、自身の研究課題を見出すことができる。 ・自分の見出した研究課題に対して研究計画書の作成ができる。 【授業内容】 担当教員 第1回 コースオリエンテーション 赤十字救急法について 第2回 ボランティア、救急法の指導員とは 第3回 ボランティア、救急法の指導員とは 第4回 初動体制の構築:CSCATTTなど 第5回 トリアージ・二次トリアージについて 第6回 トリアージの演習 第7回 トリアージの演習 第8回 心肺蘇生の手技、AEDの使い方:成人 第9回 心肺蘇生の手技、AEDの使い方:成人 第10回 心肺蘇生の手技、AEDの使い方:小児・乳児、異物除去 第11回 心肺蘇生の手技、AEDの使い方:小児・乳児、異物除去 第12回 観察の仕方、回復体位の取り方、感染防止など 第13回 観察の仕方、回復体位の取り方、感染防止など 第14回 傷の手当、止血 第15回 骨折の手当 第16回 搬送、域外搬送 第17回 瓦礫の下の医療 第18回 二次救命処置:ACLS 第19回 総合演習 第20回 災害看護学領域における研究の動向と課題 第21回 研究課題に関する文献検討(1) 第22回 研究課題に関する文献検討(2) 第23回 自己の研究課題を絞り込む 第24回 自己の研究課題を絞り込む 第25回 研究方法の検討 第26回 研究方法の検討 第27回 研究計画書の作成(1) 第28回 研究計画書の作成(2) 第29回 研究計画書の作成(3) 第30回 研究計画書の作成(4) 【テキスト・参考文献等】 随時提示する。 【予習・復習】 各演習内容に関する文献等を自己学習し、終了後は資料・文献等で復習をすること 【評価方法】 演習への積極的参加および課題レポートおよび実技試験により、総合的に評価する。 日程は履修生と相談の上決定する 渡邊 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 災害看護学実習 (CNSコース) 270 (6) 渡邊智恵 開講年次 2年次前期~後期 必修 【授業概要】 災害看護活動のさまざまな現場(災害基幹・拠点病院あるいは国際医療救援拠点病院等、被災地のおけ る地域保健活動現場である避難所や仮設住宅地区等)において必要な知識や技術を用いて、災害看護活 動現場における、行政・住民組織・他職種・ボランティア等との連携・協働・必要時組織化の重要性を理解 し、リーダーシップを発揮することができる能力を養う。 【到達目標】 ・急性期の緊急あるいは重症患者のケアを実践できる。 ・災害後の中長期における災害看護活動の実践ができる。 ・災害看護の専門看護師としての6つの役割と機能を、実習を通して実践・考察することができる。 【授業内容】 【災害看護学実習A】:急性期 90時間(1単位) ①医療機関での実習 災害基幹・拠点病院 災害基幹病院、災害拠点病院において、救急外来でのトリアージ、ICU/CCU等での重症者ケアあるいは 急変患者のケアなどの実際を学び、特に第三次救急指定を受けている施設で急性期の生命を救うための 治療ケア・薬物療法等を学び、災害後の急性期における高度な看護実践能力を養う。こうした個別の事例 はもとより、災害時には集団を査定する能力が求められるため、過去の災害事例などを参考にしながら実 習(被災地での地域保健実習)を行い実践能力(査定能力も含むと考えて)の育成をする。災害後の急性 期に起こりやすい特有の疾患であるクラッシュシンドロームの治療ケアや生活不活発病、PTSDの予防的 かかわりを含めて看護専門職に対して教育を行ったり、院内の防災訓練や災害への備えについての検討 に加わり教育能力を養う。 【災害看護学実習B】:中長期 180時間(2単位) ②被災地での地域保健活動(避難所や仮設住宅・復興住宅地区) 災害後の中長期については、災害発生後の避難所あるいは仮設住宅地域、復興住宅地域での看護活 動を実習し、特に災害要援護者の困難事例の調整・相談を行うことで専門看護師として必要となる連携・ 調整・相談能力を養う。あるいは、院内で災害対応についての問題を分析し、将来のその地域特性を考慮 した災害に備えるための助言等を行う。その際に、他職種(医師、地域の保健師、ソーシャルワーカー、自 治会役員、民生委員などの地域役員等)との連携を行い、適切なケアの提供ができるように調整する方法 についても修得する。 これらの実習については、教育・実践・研究・コンサルテーション・コーディネーション・倫理調整の6つの 役割に関するレポートを適宜作成する。 実習場所の選定や手続きについては学生と相談の上で決定し、自分で実習計画を立案して実施する。 なお、実習期間及び実習施設、手続きの方法等についてはオリエンテーションの後、学生との調整の上、 決定する。 集中、もしくは分散して行う。 自分の課題や関心領域によって該当する実習施設・地域の中から選択する。 【参考文献】随時提示する。 【予習・復習】 各実習内容に関する文献やこれまでの講義・演習等を自己学習し、終了後は資料・文献等で復習を行うこ と。 【評価方法】 実習レポート(40%)、事例報告などのプレゼンテーション(20%)、実習(40%)などより総合的に評価する。 授業科目名 時間数(単位) 担当教員名 課題研究 (CNSコース) 60( 2 ) 渡邊智恵 開講年次 1年次後期~2年次後期 必修 【授業概要】 実践活動あるいは教育・研究活動の中で見出した災害看護領域における問題関心を研究的にまとめる能 力を修得する。 【到達目標】 ・自分の看護実践活動や講義・演習課題等から研究課題を明らかにすることができる。 ・研究課題に沿った研究方法を決定することができる。 ・自己が見出した研究課題に対して自主的に研究的に取り組み、論理的に研究成果をまとめることができ る。 ・研究の成果を、今後のより良い看護実践に生かすことができる。 【授業内容】 1.1年次後期~2年次前期 1)課題の探索と明確化 2)文献検討 3)研究デザイン、研究方法の決定 4)研究計画書の作成および倫理審査の申請 担当教員 渡邊 2.2年次後期 1)データ収集 2)分析 3)考察 4)論文の作成 【参考文献】 必要時紹介する 【予習・復習】 各授業内容に関する文献等を自己学習し、終了後は資料・文献等で復習をすること 【評価方法】 研究計画書の作成から研究論文までの過程を評価する。また、研究論文については、課題研究論文審査 基準より評価する。 授業科目名 特別研究 時間数(単位) 担当教員名 開講年次 2年次 120 ( 4 ) 川西美佐・小山眞理子 奥村ゆかり・山村美枝 植田喜久子・中信利恵子 百田武司・岩瀬信夫 眞崎直子・渡邊智恵 必修 【目的】 専攻領域に関連する研究課題を選択し、その課題について科学的に取り組み、修士論文としてまとめ、研 究報告を行う。 【授業内容】 担当教員 ( 基礎看護学 ) 研究計画書の作成と提出 データ収集とデータ整理 データ分析、結果の解釈 論文の作成 論文審査申請 研究報告 川西 ( 看護教育・管理学 ) 小山・村田 (母性看護学) 奥村 ( 小児看護学 ) 山村 ( 成人看護学 ) 植田・中信 ( 老年看護学 ) 百田 (精神看護学) 岩瀬・笹本 ( 地域看護学 ) 眞崎 (災害看護学) 渡邊 【参考文献等】 適宜紹介 【評価方法】 学位論文研究計画書審査会および研究倫理審査委員会による審査、および研究論文審査基準に従い、 研究科委員会に設置された学位論文審査委員会による審査結果により評価する。 【 備 考 】 研究計画書、論文の提出期限や手続きなどの詳細については授業概要の所定欄を参照ください。
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