在留邦人の皆様へ=新型(豚)インフルエンザ)について 平成21年5月1日(12:00) 在ジュネーブ総領事館 新型インフルエンザA/H1N1型の感染確認がメキシコから米大陸、さらに欧州は じめ世界の各地に拡大しており、こうした中、世界保健機関(WHO)は新型インフル エンザ警戒度(全6段階)を、4月27日には「フェーズ4」に、更に29日には上から2 番目の「フェーズ5」に引き上げました。スイスでも既に1件の感染例が確認され、現 時点で26件の疑わしい事例につき検査中となっています。 これを受けて、日本外務省は本1日、スイスを含む感染確認国につき次の「感染症 危険情報」を発出しましたので、お知らせします。 ○渡航を検討されている方は、現地の感染状況及びWHOの最新情報を入手し、 十分注意してください。 ○滞在されている方は、WHOの情報にも留意しつつ、感染防止対策を徹底すると ともに、感染が疑われた場合には速やかに医療機関で受診してください。 また、29日ジュネーブ州政府は「WHOフェーズ4」入りを踏まえ「パンデミック」(感 染大流行)に備えた州の対策と予防のための注意事項を下記の通り発表しています のでご参照ください。 なお、現時点で、ジュネーブ州政府は州下の感染確認例は0件であるとしており、 スイス連邦政府保健庁は一般市民が新型インフルエンザウイルスに曝される危険は ないとしていますが、今後の事態は予断できないところ、皆様におかれましては、引 き続き当館HPはじめ関連情報に御注意いただきますようお 願い申し上げます。 当館HP(http://www.geneve.ch.emb-japan.go.jp)では、「豚インフルエンザについて (オンライン情報)」として、■スイス連邦政府保健庁情報、■ジュネーブ州政府情 報、■日本外務省情報、■日本厚生労働省情報をオンラインにて掲載しております。 記 【4月29日 ジュネーブ州政府の発表】 「新型インフルエンザA/H1N1型(豚インフルエンザ)による危険へのジュネーブ州 の対応」 【仮訳】 世界保健機関(WHO) は、4月27日、新型インフルエンザ警戒度(全6段階)を一 段階引き上げ「フェーズ4」としました。事実、新たな亜型ウイルスA/H1N1に因り豚 インフルエンザがアメリカ大陸の複数の国々において昂進しており、ヨーロッパにお いてもいくつかの感染例が確認されています。現在、スイスでは感染が確定された例 はありません。ジュネーブでは目下3つの疑わしい例につき検査中です。 「パンデミック」(感染大流行)となった場合に備えたジュネーブ州としての体制は準 備されており、有事に際しては、状況の進展と疫学評価に応じ段階的に発動されて いくこととなります。現在既に、以下が講じられています。 ■ジュネーブ州立大学病院(HUG)は疑いのある患者への所定手順による対処 を開始。 ■疑いある患者の病因の特定・処置・隔離 ■州内の医師および救急医療部門への通達発出 ■HUGのマスク・タミフル剤の在庫増強 ■州警察本部長の指揮下の保安・衛生の総合体制「OSIRIS」の施行 ■州のパンデミーURL・大衆向け広報の毎日の更新 ■4月30日より、州の情報電話サービス 022-546-5040 開設 他方、今後の状況の進展次第では、個人および州民の健康を護りウイルスの拡散 を抑えるため、これらの 他にも各種方策、特に社会隔離措置(例:公衆集会の制限・ 禁止、学校・保育園・大学の閉鎖その他)が講じられることもありえます。 州政府は、以下のウイルス伝染予防のための日常の注意事項につき、今一度呼 びかけます。 ■頻繁に、特に鼻をかんだ後および咳の後には、流水と石鹸で手洗いすること。 ■鼻をかむ時には鼻を、咳またくしゃみの時には口を、ティッシュで覆うこと。 ■ティッシュは使用後は捨てること。 ■保健当局から出される情報に注意すること。 追加情報照会先: アンジェー州政府経済保健相、スュードゥル州医監 M. Pierre-Francois Unger, conseiller d’Etat en charge du DES, +41 (0)22 327 29 00. M. Philippe Sudre, medecin cantonal delegue, direction generale de la sante, DES, +41 (0)22 546 50 52.
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