アジアの金融規制統一化は実現するか? - Spire Research and

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MEDIA SYNOPSIS
2 April 2014
Financial Services Technology (FST) Media
アジアの金融規制統一化は実現するか?
アジアにおけるノンバンク金融サービスが拡大する中、各国における金融規制の統一化さら
に進めることは必要だろうか。スパイア・リサーチ・アンド・コンサルティングのレオン・ペレラ代
表は、「ノンバンクの金融活動について地域ごとにまちまちな基準を設定するのではなく、グ
ローバルな規制体系の整備に向けてアジアの政府・銀行が率先して行動することが望まし
い」とコメントした。アジア諸国には、銀行融資が十分に受けられない事業者が数多く存在し
ており、こうした層への金融サービスを実現することが課題となっている。
ペレラは、グローバルなマルチレイヤープラットフォームを活用することでアジア太平洋地域に
おける金融規制の統一化を図ることが必要との見方を示した。アジア諸国が連携すること
により、地域として金融規制体系のグローバルな改革に向けた効果的な提言を行うことが必
要である。
世界的な金融危機の後に導入されたバーゼル合意(バーゼル I、II、III)は、金融システムが多
様なアジアでは導入がスムーズに進んでいない。さらに欧米金融市場の実情を念頭に策定
されたバーゼル合意は、市場が十分成熟していないアジア市場を競争上不利にするという
指摘もある。
ノンバンク市場の拡大に伴い、銀行以外の事業者(小売、電話、信用組合)などが提供する
金融サービスに対する規制の必要性も高まっている。ペレラは、「銀行融資が十分に受けられ
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ない層にノンバンクの金融サービスが行き渡るためには、重すぎず緩すぎない規制を実施す
るさじ加減が必要」と述べた。
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